JPH04325960A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

Info

Publication number
JPH04325960A
JPH04325960A JP12176091A JP12176091A JPH04325960A JP H04325960 A JPH04325960 A JP H04325960A JP 12176091 A JP12176091 A JP 12176091A JP 12176091 A JP12176091 A JP 12176091A JP H04325960 A JPH04325960 A JP H04325960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
magnetic disk
floating
speed
disk medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12176091A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Nakamura
中村 暁生
Haruyuki Morita
治幸 森田
Hiroshi Kiyono
浩 清野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP12176091A priority Critical patent/JPH04325960A/ja
Publication of JPH04325960A publication Critical patent/JPH04325960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定磁気ディスク装置
に関し、特に固定磁気ディスク装置において、高密度化
しヘッド浮上量を小さくするのに好適なダイナミックロ
ーディング方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固定磁気ディスク装置は、コンピ
ュータ用の外部記憶装置の1つとして、大型コンピュー
タ、オフィスコンピュータ、パーソナルコンピュータ等
のシステムで広く使用されている。これらのシステムで
使用されている固定磁気ディスク装置では、磁気ヘッド
は記録媒体(磁気ディスク)との接触による損傷を避け
るため、浮動ヘッドが用いられている。また、磁気記録
媒体は高密度記録化の傾向に伴い、めっき、スパッタ法
等で形成する連続薄膜媒体が用いられるようになった。
【0003】上述した浮動ヘッドは、ヘッドと記録媒体
が高速で相対的に移動する時に、空気の粘性によって発
生する動圧を利用して、トランスデューサであるヘッド
と記録媒体の間に微小なすきま(浮上量)を保たせる気
体潤滑によって記録媒体上を走行する。これらの浮動ヘ
ッドには動圧を発生させる部分(浮上面と呼ぶ)がトラ
ンスデューサの一部に形成されているモノリシックヘッ
ド(例えば、ウィンチェスタ型ヘッド)、浮上面を有す
るセラミック等の構造体にトランスデューサをガラスで
固着したコンポジットヘッドや、半導体製造技術と同様
のプロセスによってつくられた薄膜素子を、セラミック
構造体に形成させた薄膜ヘッドがある。
【0004】一般に広く使用されている固定磁気ディス
ク装置は、ヘッドとディスクの組合せ(ヘッドディスク
アセンブリ)を固定化し、これを密閉容器(ディスクエ
ンクロージャ)内に封入した構造を採っている。これに
よりヘッドとディスク間に塵埃が入りヘッドやディスク
を破損(ヘッドクラッシュ)することを防止し、ヘッド
浮上量を低くすることを可能としている。また、ヘッド
ディスクアセンブリ(HDA)を固定化したため、ヘッ
ドとディスク間の位置補正が不要となり、トラック密度
も向上した。
【0005】上記のように、HDAを固定化するメリッ
トはあるが、このとき、ヘッドのロード/アンロードを
考えると、非常に複雑な機構が必要となっていた。この
ため、現在の固定磁気ディスク装置ではヘッドのディス
ク面への押付け荷重を15g以下とし、ディスク停止中
は、ヘッドはディスクに接触しており、ディスクの回転
数が上がるにつれ浮上するコンタクト・スタート・スッ
トプ方式(以下、CSS方式という)を採っている。こ
のため、ディスク表面には固体潤滑層及び液体潤滑層を
設け、信頼性を向上させている。
【0006】浮動ヘッドスライダを磁気ディスク媒体上
に接触させたまま装置の起動停止を行ういわゆるCSS
方式は、周知のごとく、ウィンチェスタ技術において導
入された画期的な技術であった。この技術により機構が
簡略化され磁気ディスク装置の信頼性は大きく向上した
。しかし最近の薄膜媒体の実用化、スライダの超低浮揚
化に伴い、逆に大きな問題点が顕著なものとなってきた
。それはCSS時における浮動ヘッドスライダと磁気デ
ィスク媒体との接触による摩擦、摩耗、および吸着の問
題である。特に吸着はヘッド・ディスク間距離、即ち浮
上量を小さくしようとすればするほどより顕著となる。 そのため平滑にした磁気ディスク媒体面にわざわざ粗さ
をつけるテクスチャリングが施される。
【0007】最近、この矛盾した技術課題を解決するた
め、磁気ディスク媒体と非接触に浮動ヘッドスライダが
起動停止する方式が大きく注目されてきた。
【0008】以上述べたような浮動ヘッドを磁気ディス
ク媒体と非接触状態で起動、停止を行う方法を以下では
ダイナミックローディング方式という。なお、関連する
特許の例としては、特開昭61−16079号公報、特
開昭63−247981号公報等が挙げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダイナミックローディング方式では、磁気ヘッドを
磁気ディスク上に浮上させる際、磁気ヘッドが磁気ディ
スクに衝突ないし接触し、磁性層に傷が入ったり、場合
によってはヘッドクラッシュを発生する危険がある。
【0010】そして、磁気ヘッドの低浮上量化がさらに
進み、ディスク最内周での浮上量が0.1μm以下の場
合には、より一層ヘッドクラッシュの発生が顕著になる
。本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、低
浮上量下においても安定して記録再生可能とし、ヘッド
クラッシュを防止する固定磁気ディスク装置のダイナミ
ックローディング方式を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
、本発明の固定磁気ディスク装置は、磁気ディスク媒体
に対して浮動磁気ヘッドが非接触状態でロード/アンロ
ードされる固定磁気ディスク装置において、定常速度V
rsの1.2〜2倍の速度で前記磁気ディスク媒体を回
転させ、前記浮動磁気ヘッドの浮上量FHをFH≦0.
15μmになるように調整し、前記浮動磁気ヘッドのダ
イナミックローディングを行い、該ダイナミックローデ
ィング終了後に前記磁気ディスク媒体の回転を前記定常
速度Vrsに切換えることに特徴がある。
【0012】前記固定磁気ディスク装置において、前記
ダイナミックローディング時には、前記定常速度Vrs
が前記浮動磁気ヘッドの浮上開始速度Vriに近く、1
/2Vrs<Vri<Vrsの関係を満足することに特
徴がある。
【0013】
【作用】本発明においては、定常速度Vrsの1.2〜
2倍の速度で前記磁気ディスク媒体を回転させ、前記浮
動磁気ヘッドの浮上量FHをFH≦0.15μmになる
ように調整し、前記浮動磁気ヘッドのダイナミックロー
ディングを行い、該ダイナミックローディング終了後に
前記磁気ディスク媒体の回転を前記定常速度Vrsに切
換える。これにより、ヘッドクラッシュを防止する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面により詳細
に説明する。 (〓)第1の実施例 図1は本発明の第1の実施例を示す固定磁気ディスク装
置のダイナミックローデイング方式を説明するための図
である。これは、磁気ディスク媒体に対して浮動ヘッド
がほぼ垂直にロード/アンロードされる機構を有する固
定磁気ディスク装置の例を示している。
【0015】図1において、1は直径65mm、厚さ0
.635mmのガラス基板(例えば、表面強化ガラス)
上に、スパッタリング等の気相成膜法により形成された
表面粗さ200オングストローム程度の金属磁性薄膜を
有する磁気ディスク媒体である。2は磁気ディスク媒体
1を固定し回転させるためのスピンドル軸であり、図面
には簡便のため磁気ディスク媒体1が1枚しか記載され
ていないが、通常複数枚取り付けられる。3はスライダ
を有し、磁気ディスク媒体1の回転による浮上力を受け
て非接触状態で磁気ディスク媒体1への記録または再生
を行う浮動ヘッドであり、例えばモノリシックヘッド、
コンポジットヘッド、薄膜ヘッドなどである。4は浮動
ヘッド3を取り付けたジンバル、6は浮動ヘッド3を直
線的に移動させるためのリニアアクチュエータ、11は
浮動ヘッド3をほぼ垂直に上下するためのリフタ、12
はリフタ11を上下運動させるリフタ駆動装置である。
【0016】以下、図1のダイナミックローディング方
式の動作について説明する。ディスク停止中はリフタ1
1の支持によって、浮動ヘッド3はディスク面から引き
上げられており、固定磁気ディスク装置の電源を入れる
とスピンドルモータ(図示せず)が回転し、スピンドル
モータ(図示せず)に取り付けられたスピンドル軸2を
回転させ磁気ディスク媒体1が回転し始める。スピンド
ルモータの回転数を上昇させ、磁気ディスク媒体1の相
対速度Vr (m/s)が定常速度Vrs(m/s)の
1.2〜2.0倍のVro(m/s)に達した時、リフ
タ駆動装置12によって、浮動ヘッド3を支持している
ジンバル4を支えていたリフタ11が下(ディスクに近
接する)方向に動き始め、ジンバル4の支持を解除する
。この時、浮動ヘッド3は下降して磁気ディスク媒体1
上に浮上し、ヘッドローディングを終了する。
【0017】その後、スピンドルモータは回転数を所定
の値まで下げ、磁気ディスク媒体1の相対速度を定常速
度Vrs(m/s)とし、浮動ヘッド3はFH=0.1
0μmの低浮上量で安定浮上姿勢をとる。
【0018】アンローディングは前記ローディング方法
と逆であり、スピンドルモータの回転数を定常値より上
昇させ、磁気ディスク媒体1の相対速度Vr が定常速
度Vrs(m/s)の1.2〜2.0倍のVro(m/
s)に達した時、リフタ駆動装置12より、リフタ11
を上昇させ、浮動ヘッド3を支持しているジンバル4を
支持し、磁気ディスク媒体1面上から浮動ヘッド3を持
ち上げる。
【0019】図2は、浮動ヘッドの浮上量FHとローデ
ィング場所でのディスク相対速度Vr との関係を示す
図である。図2に示したように、浮動ヘッドの浮上量F
H(μm)は、固定磁気ディスク装置の電源が入り、磁
気ディスク媒体の回転速度が上がり、浮上開始速度Vr
i(m/s)以上になると得られる。定常速度Vrs(
m/s)において、浮上量FHは所定の値が得られる。 従来、磁気ディスク媒体の回転速度が定常速度Vrsに
なったとき、ダイナミックローディングを行っていた。 しかし、ダイナミックローディング時には、浮動ヘッド
(浮動ヘッドスライダ)の姿勢が安定しないので、ヘッ
ドがディスク面に当たり、ヘッドクラッシュの危険性が
あった。そこで、本第1の実施例では、図2に示すよう
にディスク相対速度Vr を上げるに伴って、浮上量F
Hが上昇することに着目して、ディスク相対速度Vr 
を定常速度Vrsより高い速度Vroに設定し、定常速
度Vrsで得られる浮上量FH(定常浮上量)よりも高
い浮上量を得、速度Vroの時にダイナミックローディ
ングを行う。このダイナミックローディング終了後、磁
気ディスク媒体の回転速度を定常速度Vrsに戻す(切
換える)。これにより、定常浮上量よりも高い浮上量の
時にヘッドが安定するので、定常浮上量が0.1μm以
下のときでもヘッドクラッシュの危険性を回避すること
ができる。同時にダイナミックローディングにより、C
SS方式で問題となる吸着の防止も図れる。
【0020】本第1の実施例では、図1に示すような磁
気ディスク媒体1に対して浮動ヘッド3がほぼ垂直にロ
ード/アンロードされる固定磁気ディスク装置を用い、
定常速度Vrs以上で、ダイナミックローディング試験
(ヘッドの起動・停止)を30万回行った後の浮動ヘッ
ドの外観変化、ディスク外観変化、及び電磁変換特性変
化を調べ、信頼性が高い有効なダイナミックローディン
グ方式を実現している。また、固定磁気ディスク装置に
取り付けた浮動ヘッドとしてはAl2 O3 −TiC
の薄膜ヘッドを用い、磁気ディスク媒体としては上述し
たような直径65mm、厚さ0.635mmのガラス基
板上に表面粗さRmax =200オングストロームで
金属磁性薄膜を形成した薄膜媒体を用いた。
【0021】図3は、本発明の第1の実施例におけるダ
イナミックローディング試験結果を示す図である。これ
は、浮動ヘッドの浮上量(FH)をローディングする場
所でFH=0.1μmとなるように調整し、ヘッドをデ
ィスク面に対してほぼ垂直に近接させる近接速度Vd 
をVd =5mm/sec、定常速度VrsをVrs=
9m/secと設定し(ここで、浮上開始速度Vriは
5m/secである)、ダイナミックローディングする
時のディスク相対速度Vroを変化させてダイナミック
ローディング試験(ヘッドの起動・停止)を約30万回
行い、その前後のヘッドの外観変化、ディスク外観変化
、及び電磁変換特性変化(出力変化とPW50(孤立波
の半値幅)変化)を示したものである。すなわち、ダイ
ナミックローディング試験を5回行い、第1回目はVr
o=9m/sec、第2回目はVro=12m/sec
、第3回目はVro=15m/sec、第4回目はVr
o=17m/sec、第5回目はVro=20m/se
cと設定し、ヘッド外観等を調べた。ここで、ヘッド外
観は金属顕微鏡を用いて100倍の倍率で検査し、図4
に示す評価基準に基づいて5段階評価したものであり、
数値が大きい程良好状態を示しており、数値1はヘッド
の損傷がかなり大きいことを示す。ディスク外観の評価
についても図4に示す評価基準に基づいて5段階評価し
たものであり、数値の意味も検査方法もヘッド外観の場
合と同様である。出力変化はダイナミックローディング
30万回前後での出力値の変化をパーセントで表したも
のである。PW50変化はダイナミックローディング3
0万回前後での孤立波の半値幅の変化をパーセントで表
したものである。
【0022】本第1の実施例では、図3から明らかなよ
うに、ヘッド外観やディスク外観が2の評価(Vro=
9、20m/sec)では、ヘッド等の損傷が大きいの
で、定常速度Vrs=9m/sの1.2〜2.0倍の範
囲、すなわち10.8m/s〜18m/sの範囲でダイ
ナミックローディングを行えば、ヘッドの信頼性を高く
できることがわかる。
【0023】浮上開始速度Vri(m/s)が定常速度
Vrs(m/s)に非常に近い場合、即ち1/2Vrs
<Vri<Vrsの時、ダイナミックロードした場合は
ヘッド浮上姿勢が安定せず磁気ディスク媒体に接触ある
いは衝突する確率が大変高くなる。例えば定常浮上量F
H=0.10μmが周速9(m/s)で実現されるとす
る。1/2Vrs即ち4.5(m/s)でようやく浮動
ヘッドの浮上が開始したとすると、1/2Vr からV
r の間の周速では急激にヘッド浮上が行われ、浮上姿
勢の安定性が悪くなる。従って、ダイナミックローディ
ングする場所での定常速度Vrsに浮上開始速度Vri
が比較的近く、1/2Vrs<Vri<Vrsの関係を
満足する場合、特に有効である。ディスク外周でダイナ
ミックローディングを行った後に、ディスクの相対速度
を定常速度Vrsに戻すようにする。公知の切換え回路
等を用いて高速度から定常速度Vrsへの切換えを自動
的に行う。
【0024】上記第1の実施例では、ローディング場所
でのヘッド浮上量FHが0.1μmになるように調整し
てダイナミックローディング試験を行ったが、FH=0
.15μm程度でも良い。
【0025】上記第1の実施例では、浮動ヘッドとして
薄膜ヘッドを用いたが、通常のモノリシックヘッドやコ
ンポジットヘッドでも同様に本第1の実施例を適用でき
ることは言うまでもない。特にヘッド浮上量が0.1μ
mより小さい値を得るには薄膜ヘッドが適している。
【0026】(II)第2の実施例 本第2の実施例は、基本的に定常速度Vrsより高い速
度でダイナミックローディングを行い、ローディング終
了後にディスクの回転を定常速度Vrsに戻す点は、上
述した第1の実施例と同様であるが、適用する固定磁気
ディスク装置のローディング機構が異なっている。
【0027】図5は本発明の第2の実施例を示す固定磁
気ディスク装置のダイナミックローディング方式を説明
するための図である。これは、磁気ディスク媒体に対し
て浮動ヘッドが斜めにロードされる機構を有する固定磁
気ディスク装置の例を示している。
【0028】図5において、1は直径65mm、厚さ0
.635mmのガラス基板(例えば、表面強化ガラス)
上に、スパッタリング等の気相成膜法により形成された
表面粗さ200オングストローム程度の金属磁性薄膜を
有する磁気ディスク媒体である。2は磁気ディスク媒体
1を固定し回転させるためのスピンドル軸であり、図面
には簡便のため磁気ディスク媒体1が1枚しか記載され
ていないが、通常複数枚取り付けられる。7はスライダ
を有し、磁気ディスク媒体1の回転による浮上力を受け
て非接触状態で磁気ディスク媒体1への記録又は再生を
行う浮動ヘッドである。8は浮動ヘッド7を退避させて
載せる支持台である。9は浮動ヘッド7の取付軸を回転
させて浮動ヘッド7を斜めにロードするためのロータリ
アクチュエータである。
【0029】本第2の実施例では、図5に示すような磁
気ディスク媒体1に対して浮動ヘッド7が斜めにロード
される固定磁気ディスク装置を用い、定常速度Vrs以
上でダイナミックローディング試験(ヘッドの起動・停
止)を30万回行った後の浮動ヘッドの外観変化、ディ
スクの外観変化、及び電磁変換特性変化を調べ、信頼性
が高い有効なダイナミックローディング方式を実現して
いる。また、固定磁気ディスク装置に取り付けた浮動ヘ
ッドとしてはAl2O3 −TiCの薄膜ヘッドを用い
、磁気ディスク媒体としては上述したような直径65m
m、厚さ0.635mmのガラス基板上に表面粗さRm
ax =200オングストロームで金属磁性薄膜を形成
した薄膜媒体を用いた。
【0030】図6は、本発明の第2の実施例におけるダ
イナミックローディング試験結果を示す図である。これ
は、浮動ヘッドの浮上量(FH)をローディングする場
所でFH=0.1μmとなるように調整し、ヘッドをデ
ィスク面に対して斜めに近接させる近接速度Vd をV
d =0.5m/sec、定常速度Vrs=9m/se
cと設定し(ここで浮上開始速度Vriは5m/sec
である)、ダイナミックローディングする時のディスク
相対速度Vroとを変化させてダイナミックローディン
グ試験(ヘッドの起動・停止)を約30万回行い、その
前後のヘッドの外観変化、ディスク外観変化、及び電磁
変換特性変化(出力変化とPW50(孤立波の半値幅)
変化)を示したものである。すなわち、ダイナミックロ
ーディング試験を5回行い、第1回目はVro=9m/
sec、第2回目はVro=12m/sec、第3回目
はVro=15m/sec、第4回目はVro=17m
/sec、第5回目はVro=20m/secと設定し
、ヘッド外観等を調べた。ここで、ヘッド外観は金属顕
微鏡を用いて100倍の倍率で検査し、前述の第1の実
施例と同様に図4に示す評価基準に基づいて5段階評価
したものであり、数値が大きい程良好状態を示しており
、数値1はヘッドの損傷がかなり大きいことを示す。デ
ィスク外観もヘッド外観と同様な方法で検査し、図4に
示す評価基準に基づいて5段階評価したものである。従
って、ディスク外観も数値が大きい程良好状態を示して
おり、数値1はディスクの損傷がかなり大きいことを示
す。出力変化はダイナミックローディング30万回前後
での出力値の変化をパーセントで表したものである。P
W50変化はダイナミックローディング30万回前後で
の孤立波の半値幅の変化をパーセントで表したものであ
る。
【0031】本第2の実施例では、図6から明らかなよ
うに、ヘッド外観やディスク外観が2の評価(Vro=
9、20m/sec)では、ヘッド等の損傷が大きいの
で、定常速度Vrs=9m/sの1.2〜2.0倍の範
囲、すなわち10.8m/s〜18m/sの範囲でダイ
ナミックローディングを行えば、ヘッドの信頼性を高く
できることがわかる。前述の第1の実施例と同様にダイ
ナミックローディングする場所での定常速度Vrsに浮
上開始速度Vriが比較的近く、1/2Vrs<Vri
<Vrsの関係を満足する場合、特に有効である。ディ
スク外周でダイナミックローディングを行った後に、デ
ィスクの相対速度を定常速度Vrsに戻すようにする。 この場合も上記第1の実施例と同様に切換え回路等を用
いて切換える。これにより、安定した信頼性の高いアク
セスが可能となる。上記第2の実施例では、ローディン
グ場所でのヘッドの浮上量FHが0.1μmになるよう
に調整してダイナミックローディング試験を行ったがF
H=0.15μm程度でも良い。
【0032】上記第1の実施例及び第2の実施例では、
表面粗さRmax=200オングストロームの金属磁性
薄膜媒体を使用したが、これに限定されるものではなく
、所望の浮上量に応じて変更することは可能である。
【0033】上記第1の実施例及び第2の実施例では、
浮動ヘッドとしてAl2 O3 −TiCの薄膜ヘッド
を用いたが、これに限定されるものではない。上記第1
の実施例及び第2の実施例において、浮動ヘッドの浮上
量FHの調整は、ヘッドスライダ幅やサスペンション(
ジンバル)荷重を変える等により行う。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定常速度よりも高い速度でダイナミックローディングを
行うので、定常浮上量が0.15μm以下でも定常浮上
量よりも高い浮上量状態でヘッド安定が確保でき、ヘッ
ドクラッシュを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すダイナミックロー
ディング方式説明図である。
【図2】浮上量FHとディスク相対速度との関係を示す
図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるダイナミックロ
ーディング試験結果を示す図である。
【図4】ヘッド外観の評価基準例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示すダイナミックロー
ディング方式説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例におけるダイナミックロ
ーディング試験結果を示す図である。
【符号の説明】
1  磁気ディスク媒体 2  スピンドル軸 3  浮動ヘッド 4  ジンバル 6  リニアアクチュエータ 7  浮動ヘッド 8  支持台 9  ロータリアクチュエータ 11  リフタ 12  リフタ駆動装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁気ディスク媒体に対して浮動磁気ヘ
    ッドが非接触状態でロード/アンロードされる固定磁気
    ディスク装置において、定常速度Vrsの1.2〜2倍
    の速度で前記磁気ディスク媒体を回転させ、前記浮動磁
    気ヘッドの浮上量FHをFH≦0.15μmになるよう
    に調整し、前記浮動磁気ヘッドのダイナミックローディ
    ングを行い、該ダイナミックローディング終了後に前記
    磁気ディスク媒体の回転を前記定常速度Vrsに切換え
    ることを特徴とする固定磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】  前記ダイナミックローディング時には
    、前記定常速度Vrsが前記浮動磁気ヘッドの浮上開始
    速度Vriに近く、1/2Vrs<Vri<Vrsの関
    係を満足することを特徴とする請求項1記載の固定磁気
    ディスク装置。
JP12176091A 1991-04-25 1991-04-25 磁気ディスク装置 Pending JPH04325960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12176091A JPH04325960A (ja) 1991-04-25 1991-04-25 磁気ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12176091A JPH04325960A (ja) 1991-04-25 1991-04-25 磁気ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04325960A true JPH04325960A (ja) 1992-11-16

Family

ID=14819210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12176091A Pending JPH04325960A (ja) 1991-04-25 1991-04-25 磁気ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04325960A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6011666A (en) * 1996-12-16 2000-01-04 Fujitsu Limited Disk unit and portable electronic equipment
US6243222B1 (en) * 1998-03-20 2001-06-05 Seagate Technology, Inc Load/unload method for sliders in a high speed disk drive
US7233456B2 (en) 2004-11-05 2007-06-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method for eliminating the need for a dedicated landing zone at the outer diameter of a storage system's platter

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6011666A (en) * 1996-12-16 2000-01-04 Fujitsu Limited Disk unit and portable electronic equipment
US6243222B1 (en) * 1998-03-20 2001-06-05 Seagate Technology, Inc Load/unload method for sliders in a high speed disk drive
US7233456B2 (en) 2004-11-05 2007-06-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method for eliminating the need for a dedicated landing zone at the outer diameter of a storage system's platter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6577466B2 (en) Head with active fly height control
JP2010528400A (ja) コンピュータの高性能ハードディスクドライブ
JPH04325960A (ja) 磁気ディスク装置
US6680811B2 (en) System and method for enhancing load/unload performance of low-flying heads in a disk drive
US7239483B2 (en) Magnetic disk with specified contact ratio [BH 1.0 nm] and circumferential texturing and magnetic disk apparatus equipped with magnetic disk
US7031103B2 (en) Hard disk drive having disk locking apparatus utilizing offset dummy slider/suspension arrangement
JP3094506B2 (ja) 固定磁気ディスク装置
US6714377B2 (en) Data storage device operated for reduced sliding contact
JP3050998B2 (ja) 磁気ディスク
US6153284A (en) Magnetic recording medium with high non-operational shock resistance
JP2933042B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH04325972A (ja) 固定磁気ディスク装置
JPH04325973A (ja) 固定磁気ディスク装置
US6687088B1 (en) Disc drive head slider with recessed landing pads
US6519114B1 (en) Magnetic storage medium having a textured zone
JPH04339375A (ja) 固定磁気ディスク装置
JPH03105776A (ja) 磁気ディスク装置
JPH05303842A (ja) 磁気ディスク装置
JPS60131682A (ja) 磁気デイスクのロ−デイング方式
JP2768047B2 (ja) 磁気ディスク装置
JP2533982Y2 (ja) 浮動ヘッドロードアンロード機構
JPH05128468A (ja) 浮上式磁気ヘツド
KR100528885B1 (ko) 자기 기록 디스크 장치의 헤드 슬라이더 구조
JPH10255256A (ja) 磁気ディスク
JP2581269B2 (ja) 磁気ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020326