JP2581269B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2581269B2
JP2581269B2 JP2133101A JP13310190A JP2581269B2 JP 2581269 B2 JP2581269 B2 JP 2581269B2 JP 2133101 A JP2133101 A JP 2133101A JP 13310190 A JP13310190 A JP 13310190A JP 2581269 B2 JP2581269 B2 JP 2581269B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク装置に関し、特に浮動ヘッド
のロードアンロードに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、磁気ディスク装置の起動・停止は、コンタクト
・スタート・ストップ(CSS)方式が用いられてきた。
これは、磁気ディスクと浮動ヘッドスライダが接触した
状態で磁気ディスク装置の起動・停止を行う方式で、磁
気ディスク装置が停止している状態で浮動ヘッドスライ
ダと磁気ディスクが吸着することを避けるために、磁気
ディスク面上に平滑度の低い領域を、内周側または外周
側に設ける必要がある。このため、記憶容量の減少、及
びCSSを行う際に摩擦・摩耗に係わる粉塵の発生は避け
られない問題となっている。磁気ディスク装置の高記録
密度化,高速アクセス化,高転送レート化に伴い、浮動
ヘッドスライダの低浮上化が進められており、先に述べ
た粉塵によるヘッドクラッシュの確率が高まっている。
また、小型の磁気ディスク装置ではラップトップコン
ピュータ等に搭載されるため、消費電力を抑えるため
に、一定時間入力がない場合磁気ディスク装置を止める
傾向にあり、対CSS性がさらに求められてきている。ま
た、対衝撃性も要求され、CSS方式では強い衝撃が加わ
った場合、磁気ディスク,浮動ヘッドスライダ,ヘッド
等に損傷を与える危険性がある。
以上の問題を解決する一手段として、浮動ヘッドスラ
イダと磁気ディスクを接触させないで磁気ディスク装置
の起動・停止を行う浮動ヘッドスライダロードアンロー
ド装置を備えた磁気ディスク装置が開発されてきてい
る。第5図,第6図にその例を示す。
第5図は、ランプロード方式と呼ばれるもので、アン
ロードされている時は、空間上に固定されたランプ50上
に浮動ヘッドスライダ支持体4が支えられている。ロー
ドする時は、ランプ50に沿って浮動ヘッドスライダ支持
体4を移動させ、アンロードする時は、その逆のシーケ
ンスを行うことによってロードアンロードを実現してい
る。
また第6図は、DCモータ61とスチールベルト62によっ
て、スチールベルト62を固定したロードアンロードアー
ム63を介して浮動ヘッドスライダ支持体支持アーム60を
上下させることにより、浮動ヘッドスライダ3のロード
アンロードを実現している。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の浮動ヘッドスライダロードアンロード装置を備
えた磁気ディスク装置では、浮動ヘッドスライダをロー
ドアンロードする場合、あらかじめ決められた速度プロ
ファイルに従って行われている。
一方、磁気ディスクには、ディスク回転に同期した軸
方向の面振れ(アキシャルランナウト)と半径方向の振
れ(ラジアルランナウト)、及びディスク回転に同期し
ない振れ(ノンリピータブルランナウト)が存在してい
る。
ここでディスク回転に同期させないでロードアンロー
ドを行う場合、ロードアンロードが行われる場所は、磁
気ディスク面のどの位置になるかは一意的に決まらな
い。また、ディスク回転に同期してロードアンロードす
る場合においても、ロードアンロードが行われる場所
は、磁気ディスク面のほぼ同じ位置であるが、その位置
における磁気ディスク形状は、磁気ディスクの個体差
や、磁気ディスクの固定方法によって異なる。
このため、浮動ヘッドスライダをロードアンロードす
るスピード、磁気ディスクの位置及びロードアンロード
時の浮動ヘッドスライダの姿勢によっては、磁気ディス
クと接触してしまうという問題点があった。
本発明の目的は、この問題点を解決し、ロードアンロ
ード時に浮動ヘッドスライダと磁気ディスクが接触せ
ず、ヘッドクラッシュや磁気ディスクに損傷を与える可
能性の少ない信頼性のある浮動ヘッドスライダロードア
ンロード装置を備える磁気ディスク装置を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクを回転
させるスピンドルモータと、浮動ヘッドスライダと、ピ
ボットを具備するフレキシャとロードスプリングで構成
される前記浮動ヘッドスライダを支持する浮動ヘッドス
ライダ支持体とを有する磁気ディスク装置において、 磁気ディスク装置起動時に前記浮動ヘッドスライダを
磁気ディスク面上にロードし、前記ディスク装置停止時
に前記浮動ヘッドスライダを磁気ディスク面上からアン
ロードする浮動ヘッドスライダロードアンロード装置
と、 前記浮動ヘッドスライダ支持体のピボットに対向する
ロードスプリング面上に形成された圧力検出素子と、 前記圧力検出素子により検出された圧力信号によっ
て、磁気ディスクの周方向の位置を検出する位置信号発
生装置と、 前記位置信号発生装置より得られる位置信号に従っ
て、あらかじめ決められた範囲の磁気ディスク面上の位
置に浮動ヘッドスライダをロードし、またあらかじめ決
められた範囲の磁気ディスク面上の位置から浮動ヘッド
スライダをアンロードするロードアンロード制御装置を
備えることを特徴とする。
〔作用〕
本発明に従う磁気ディスク装置の作用について説明す
る。まず、浮動ヘッドスライダを、決められたロード速
度で、決められた回転数で回転している磁気ディスク上
にロードする。次にスピンドルモータ回転制御用のイン
デックス信号に同期して、圧力信号を位置信号発生装置
に取り込む。ここで磁気ディスクの凹凸を判別し、磁気
ディスク上の決められた範囲にロードするためのロード
終了時間をインデックス信号に対して決定する。アンロ
ードの場合は、磁気ディスク上の決められた範囲の位置
からアンロードするためのアンロード開始時間をインデ
ックス信号に対して決定する。さらに、これらの時間を
記憶しておき、以降のロードアンロードにおいては、こ
れらの時間に基づきロードアンロード開始時刻をインデ
ックス信号に対して読み出し、ロードアンロードを行
う。
以上の作用により浮動ヘッドスライダのロードアンロ
ード時に浮動ヘッダスライダをディスクの決められた位
置にロードし、決められた位置からアンロードすること
ができ、浮動ヘッドスライダとディスクとの接触を避け
ることができ、ヘッドクラッシュ,磁気ディスク損傷の
少ない信頼性の高い磁気ディスク装置を得ることができ
る。
〔実施例〕
本発明の実施例について図面を用いて説明する。
第1図は本発明に係わる磁気ディスク装置の一実施例
を示す平面図である。本実施例では、スピンドルモータ
2に固定された磁気ディスク1と、スピンドルモータ2
を駆動するスピンドルドライバ7と、ポジショナアクチ
ュエータ6と、ポジショナアクチュエータ6に固定され
た圧力検出素子を備えた浮動ヘッドスライダ支持体4
と、浮動ヘッドスライダ支持体4に支えられた浮動ヘッ
ドスライダ3と、浮動ヘッドスライダロードアンロード
装置5と、位置信号発生装置8と、ロードアンロード制
御装置9とを有し、スピンドルモータ2に固定された磁
気ディスク1に浮動ヘッドスライダ3をロードアンロー
ドする。
スピンドルモータ2は、スピンドルドライブ信号線10
4とインデックス信号線103を介してスピンドルドライバ
7に接続され、また、スピンドルドライバ7は、インデ
ックス信号線103を介して位置信号発生装置8とロード
アンロード制御装置9に接続されている。圧力検出素子
は、圧力信号線100を介して位置信号発生装置8に接続
され、位置信号発生装置8は、位置信号線102を介して
ロードアンロード制御装置9に接続され、ロードアンロ
ード制御装置9はロードアンロード信号線101を介して
浮動ヘッドスライダロードアンロード装置5に接続され
ている。
第1図に示した浮動ヘッドスライダロードアンロード
装置5は、磁気ディスク装置非動作時には、浮動ヘッド
スライダ支持体4を支え、浮動ヘッドスライダ3を磁気
ディスク1より離反させている。磁気ディスク装置起動
時は、磁気ディスク1が決められた回転数に達してか
ら、浮動ヘッドスライダ3を磁気ディスク1にロードす
る。また、磁気ディスク装置停止時は、磁気ディスク1
が決められた回転数に達した時に磁気ディスク1に接触
することなく浮動ヘッドスライダ3をアンロードする。
第2図は、圧力検出素子11を備えた浮動ヘッドスライ
ダ支持体4と浮動ヘッドスライダ3の側面図である。浮
動ヘッドスライダ支持体4は、ロードサスペンション10
と、ピボット12と、フレキシャ13から構成され、圧力検
出素子11は、ロードサスペンション10上に固定されてお
り、ロード完了時にはピボット12に接している。
第3図は、位置信号発生装置8のブロック図である。
位置信号発生装置8は、圧力検出素子11より得られる圧
力信号31によりインデックス信号32を起点とした磁気デ
ィスク1のアキシャルランナウトに追従する波形を発生
する圧力波形発生器33と、あらかじめ決めておいた、ア
キシャルランナウト波形の微分値を発生するロードアン
ロード位置プロファイル発生器34と、圧力波形発生器33
から得られる圧力波形を微分し、ロードアンロード位置
プロファイル発生器34より得られる値と比較し、インデ
ックス信号32と同期した時刻から、それぞれの微分値が
等しくなるまでの時間を計算し、その値を位置信号36と
して出力する圧力波形解析器35とからなる。
第4図は、ロードアンロード制御装置9のブロック図
である。ロードアンロード制御装置9は、ロードアンロ
ード時における速度プロファイルを発生するロードアン
ロード速度プロファイル発生器41と、アンロード時にお
ける磁気ディスク1と浮動ヘッドスライダ3の距離とロ
ードアンロード速度プロファイルとからロードアンロー
ド時間を計算するロードアンロード時間計算器42と、位
置信号36と、ロードアンロード時間計算器42より得られ
るロードアンロード時間から、インデックス信号32に対
するロードアンロード開始時間を計算し、その値を記憶
し、さらにインデックス信号32に同期してロードアンロ
ード開始時間経過時にロードアンロード速度プロファイ
ルを発生するロードアンロード開始タイミング発生器43
と、ロードアンロード速度プロファイルに従って、ロー
ドアンロード装置駆動信号45を発生する浮動ヘッドスラ
イダロードアンロード装置駆動部44とからなる。
以上の構成の磁気ディスク装置の動作を説明する。
まず、磁気ディスク1が決められたロード回転数にな
った時に、決められたロード速度プロファイルでロード
を行う。ここで浮動ヘッドスライダ3が定常浮動状態に
達した後に、圧力検出素子11から圧力信号線100を介し
て圧力信号31を、スピンドルモータ2からインデックス
信号線103を介してインデックス信号32と共に位置信号
発生装置8に取り込み、インデックス信号32に同期した
時刻から磁気ディスク1が回転しロード位置に達するま
での時間を計算し、ロードアンロード制御装置9に位置
信号36として送る。
次に、この時間を基にロード開始タイミングを計算
し、その値を記憶する。続いて磁気ディスク1を決めら
れたアンロード回転数にした後に、ロードの場合と同じ
シーケンスでアンロード開始タイミングを計算し、その
値を記憶し、決められたアンロード速度プロファイルで
計算したアンロード開始タイミングに従ってアンロード
を行う。
以上のシーケンスは、磁気ディスク装置製造時に一度
だけ行えばよい。
以上の動作によりヘッドクラッシュ,磁気ディスク損
傷の少ない信頼性の高い浮動ヘッドスライダのロードア
ンロードが可能となる。
以上本発明の実施例について詳細に述べたが、圧力検
出素子は、ロードスプリング上にあって圧力検出が可能
な素子であればよく、浮動ヘッドスライダロードアンロ
ード装置は、浮動ヘッドスライダの昇降機構を備えてい
ればよく、位置信号発生装置は、圧力信号に応じて磁気
ディスクのアキシャルランナウト波形を決定し、磁気デ
ィスクが、インデックス信号に同期した磁気ディスク上
の位置から任意の磁気ディスク上の位置まで回転するま
での時間を求めることができればよく、ロードアンロー
ド制御装置は、位置信号発生装置より得られる位置信号
に基づいてロードアンロード開始時刻を決定し、浮動ヘ
ッドスライダロードアンロード装置を制御する装置であ
ればよい。
また本実施例では、ロードアンロードの磁気ディスク
上の半径方向の位置は、最外周であるが、浮動ヘッドス
ライダロードアンロード装置がポジショナアクチュエー
タと共に動くのであれば、半径方向のロードアンロード
位置は任意であって、これらの変形は本発明の主旨を逸
脱しない範囲で行ってもよく、以上の記述が本発明の範
囲を限定するものではない。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明によればピボットに対向す
るロードサスペンション上に圧力検出素子を備えたこと
により、磁気ディスクのアキシャルランナウト波形が求
められ、その情報に基づいて磁気ディスク上の決められ
た範囲の位置にロードアンロードが可能になるため、ロ
ードアンロード時の浮動ヘッドスライダと磁気ディスク
との接触が回避できヘッドクラッシュ,磁気ディスク損
傷の少ない信頼性の高い磁気ディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係わる磁気ディスク装置
の平面図、 第2図は、浮動ヘッドスライダと浮動ヘッドスライダ支
持体の側面図、 第3図は、位置信号発生装置のブロック図、 第4図は、ロードアンロード制御装置のブロック図、 第5図,第6図は、従来の浮動ヘッドスライダロードア
ンロード装置である。 1……磁気ディスク 2……スピンドルモータ 3……浮動ヘッドスライダ 4……浮動ヘッドスライダ支持体 5……浮動ヘッドスライダロードアンロード装置 6……ポジショナアクチュエータ 7……スピンドルドライバ 8……位置信号発生装置 9……ロードアンロード制御装置 10……ロードスプリング 11……圧力検出素子 12……ピボット 13……フレキシャ 31……圧力信号 32……インデックス信号 33……圧力波形発生器 34……ロードアンロード位置プロファイル発生器 35……圧力波形解析器 36……位置信号 41……ロードアンロード速度プロファイル発生器 42……ロードアンロード時間計算器 43……ロードアンロード開始タイミング発生器 44……浮動ヘッドスライダロードアンロード装置駆動部 45……ロードアンロード装置駆動信号 50……ランプ 60……浮動ヘッドスライダ支持体支持アーム 61……DCモータ 62……スチールベルト 63……ロードアンロードアーム 100……圧力信号線 101……ロードアンロード信号線 102……位置信号線 103……インデックス信号線 104……スピンドルドライブ信号線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクと、前記磁気ディスクを回転
    させるスピンドルモータと、浮動ヘッドスライダと、ピ
    ボットを具備するフレキシャとロードスプリングで構成
    される前記浮動ヘッドスライダを支持する浮動ヘッドス
    ライダ支持体とを有する磁気ディスク装置において、 磁気ディスク装置起動時に前記浮動ヘッドスライダを磁
    気ディスク面上にロードし、前記ディスク装置停止時に
    前記浮動ヘッドスライダを磁気ディスク面上からアンロ
    ードする浮動ヘッドスライダロードアンロード装置と、 前記浮動ヘッドスライダ支持体のピボットに対向するロ
    ードスプリング面上に形成された圧力検出素子と、 前記圧力検出素子により検出された圧力信号によって、
    磁気ディスクの周方向の位置を検出する位置信号発生装
    置と、 前記位置信号発生装置より得られる位置信号に従って、
    あらかじめ決められた範囲の磁気ディスク面上の位置に
    浮動ヘッドスライダをロードし、またあらかじめ決めら
    れた範囲の磁気ディスク面上の位置から浮動ヘッドスラ
    イダをアンロードするロードアンロード制御装置を備え
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
JP2133101A 1990-05-23 1990-05-23 磁気ディスク装置 Expired - Lifetime JP2581269B2 (ja)

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