JP3244570B2 - 磁気記録再生方法 - Google Patents

磁気記録再生方法

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JP3244570B2 JP20592593A JP20592593A JP3244570B2 JP 3244570 B2 JP3244570 B2 JP 3244570B2 JP 20592593 A JP20592593 A JP 20592593A JP 20592593 A JP20592593 A JP 20592593A JP 3244570 B2 JP3244570 B2 JP 3244570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜磁気ディスクの記録
再生用に用いられる摺動型の磁気ヘッドを用いた記録再
生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年コンピュータの外部記憶装置に対す
る高容量化及び処理速度の高速化の要請は益々高くなっ
ている。このため従来から使用されているフレキシブル
磁気ディスク駆動装置に代わって、薄膜磁気ディスク駆
動装置が急速に使用され始めている。薄膜磁気ディスク
駆動装置はフレキシブル磁気ディスク駆動装置と異な
り、通常何枚かの薄膜磁気ディスク(ハードディスク)
を装置内のスピンドルモータに取付け、外部環境から隔
離した状態で用いる構造となっている。
【0003】一般のハードディスクは、ニッケル・リン
が被膜されたアルミニウム合金等の基板の上に、磁性金
属合金薄膜及び保護膜をスパッタ法により成膜し、更に
有機材から成る潤滑剤を塗布した構造となっている。磁
性金属合金薄膜には主にCo系の合金が用いられ、保護
膜にはカーボンが一般的に使用される。これらは共に非
常に薄く、夫々例えば50nm, 20nmの膜厚である。
【0004】このようなハードディスクに用いられる磁
気ヘッドは、フレキシブル磁気ディスク駆動装置に用い
られる摺動型の磁気ヘッドと異なり、特公昭57-569号又
はUSPatent 3,823,416 号に開示されるように、モノリ
シック磁気ヘッドと呼ばれる浮上型の磁気ヘッドが用い
られている。この磁気ヘッドはカーボン等の保護膜上を
数m/sec以上の速い周速で摺動し、ハードディスク
のカーボン保護膜や金属磁性薄膜の損傷防止のために記
録再生時には磁気ヘッドが0.1μm程度の浮上量で常
時浮上する方式となっている。
【0005】図5はこのようなモノリシック磁気ヘッド
の基本構造を示す断面図であり、図6はその平面図であ
る。図5,図6に示すようにモノリシック磁気ヘッド1
はスライダ部2と磁気ヘッド部3により構成される。ス
ライダ部2は図6に示すように磁気ヘッド部3と同一走
査方向に配置されたトラック面4と、トラック面4の左
右に配設された浮上面5a,5bにより構成される。ト
ラック面4及び浮上面5a,5bの両側には夫々傾斜面
が構成され、トラック面4と浮上面5a,5bの間に凹
状のスライド溝が一体に形成されている。
【0006】次に図5に示すように磁気ヘッド部3には
スライダ部2の後部端面に磁気コア6が接合されてお
り、ハードディスクと対向する側に電磁変換用のギャッ
プ部7が設けられている。磁気コア6の形状はC字状で
あり、ギャップ部7に近接する部分に走査方向の長さが
100μm程度のギャップ保護用浮上面8が形成され
る。更にその後方にハードディスクの記録面と一定の交
差角を有するテーパ部9が形成されている。又磁気コア
6の上下の当接面の間に電導線10が回巻されている。
【0007】図6に示すように3本の浮上レールとなる
トラック面4、浮上面5a,5b、及びギャップ保護用
浮上面8は極力平坦に作られており、特にギャップ保護
用浮上面8は磁気ヘッド1と磁気ディスクとの接触時に
ギャップ部7が摩耗しないことを目的として作られてい
る。
【0008】浮上型磁気ヘッドには、この他にギャップ
部が浮上面に取付けられるコンポジット磁気ヘッド、ギ
ャップ部が浮上面後端側面に取付けられる薄膜磁気ヘッ
ド等がある。これらの磁気ヘッドの浮上レールの数は2
本であり、ギャップ部が浮上面内に形成される。しかし
磁気記録再生中に磁気ヘッドが磁気ディスク上を浮上す
る点や、ギャップ部の更に後に、浮上面が同一面内で連
続する点でモノリシック磁気ヘッドと共通している。こ
のような薄膜磁気ヘッドのギャップ部周辺の構造を図7
に示し、薄膜磁気ヘッドの全体構造を図8の斜視図に示
す。
【0009】図8に示す薄膜磁気ヘッド10において、
スライダの両側に走査方向と平行にトラック面11a,
11bが夫々形成されている。そしてトラック面11
a,11bの前端部にハードディスクの記録面と一定の
傾斜角をなすようテーパ部12a,12bが形成されて
いる。次にトラック面11a,11bの後方にはギャッ
プ部13a,13bが設けられ、その端面に磁気ヘッド
素子14a,14bが形成されている。図7の断面図で
示すように薄膜磁気ヘッド素子14にはスライダの後部
端面に沿って2層の磁性膜15a,15bが形成され、
その下端部には一定の間隔で磁性膜が離間するようギャ
ップ部13が設けられている。又磁性膜15の中央は一
定の空間が設けられ、薄膜コイル16が形成されてい
る。
【0010】次に従来の浮動型磁気ヘッドの動作につい
て説明する。まず非動作時は磁気ヘッドはハードディス
クの表面に接触した状態で静止している。起動時に磁気
ヘッドはハードディスクの回転開始と共にハードディス
クの表面を摺動しながら浮上状態に至る。更に動作中は
磁気ヘッドが0.1μm程度の浮上量でハードディスク
と接触することなく飛行する。停止時には起動時とは逆
にハードディスクの回転速度の低減と共に浮上量が低下
し、摺動しながら停止に至る。このような磁気ヘッドの
走査方式をコンタクト・スタート・ストップ(CSS)
方式と呼ぶ。
【0011】このような方式で磁気ヘッドの起動停止を
繰り返しにより、ハードディスク表面の潤沢性能が劣化
すると、ハードディスクと磁気ヘッドの間での摩擦係数
が大きくなる。このためスピンドルモータが始動しにく
くなることがあり、保護膜や磁性膜が破損するクラッシ
ュと呼ばれる現象が発生する場合がある。
【0012】通常の磁気ディスク駆動装置では、2万回
又は3万回程度のCSS動作の繰り返しに対して、スピ
ンドルモータは充分な余裕を持って始動できるようにト
ルクの値が選定されている。又ハードディスクも表面の
潤滑特性を確保するようディスク表面が形成されてい
る。
【0013】しかしながら磁気ディスク駆動装置の記録
の高容量化に伴い、磁気ヘッドの記録再生の効率を高め
るために浮上量の低減が要望されており、例えばその浮
上量は0.05μmに近づこうとしている。このような
低浮上化に伴い、CSS動作時において浮上に至るまで
の磁気ヘッドとハードディスク間の摺動時間が長くな
り、又逆に停止に至るまでの摺動時間も長くなる。この
ため保護膜と磁性膜の摩耗や破損の機会が増加するとい
う問題があった。
【0014】又パーソナルコンピュータの軽量化が進
み、ポータブル化が普及しつつある。このような用途の
パーソナルコンピュータでは電力節減のために磁気ディ
スク駆動装置の起動停止は頻繁に生じ、CSS動作の回
数を10万回も保証しなくてはならないという要請もで
てきた。
【0015】このような信頼性向上の要請に対してUS P
atent 4,285,019 号に示されるように、磁気ディスクの
浮上面に凸の湾曲を設けた浮動型磁気ヘッドが考案さ
れ、実用されつつある。図9はこのような浮上型磁気ヘ
ッドの構造を示す断面図である。
【0016】図9において浮上型磁気ヘッド20は図5
のモノリシック磁気ヘッドと同様に、スライダ部21と
磁気ヘッド部22により構成される。スライダ部21の
ハードディスクの記録面と近接する部分にやや湾曲した
トラック面23が形成されている。磁気ヘッド部22に
おいてC字状の磁気コア24がスライダ部21の端面に
接合され、ハードディスクの対向面にギャップ部28が
形成されている。図5の磁気コア6と異なり、磁気コア
24にはトラック面23と連続するよう緩やかな曲面の
テーパ部26が形成されている。又磁気コア24には電
導線27が回巻されている。
【0017】このような構造の浮上型磁気ヘッド20で
は、摺動から浮上に移行する際にハードディスク表面と
の接触点が徐々に後方に移行する。このためこの磁気ヘ
ッドを摺動用磁気ヘッドとして用いる場合、ギャップ部
28がハードディスクの表面から離れてしまうという欠
点があった。
【0018】一方、低浮上化を進めた理想状態として、
薄膜磁性材料を用いたハードディスクに対し、従来のフ
レキシブル磁気ディスク駆動装置と同様に磁気ヘッドを
常時摺動して使うという試みが最近行われている。記録
再生時にハードディスクが高速回転し、磁気ヘッドがそ
の硬い表面を摺動するとき、隙間に流入する空気による
浮力を小さくするため、磁気ヘッドの浮上面の面積を極
力小さくする必要がある。
【0019】又磁気ヘッドがハードディスクの表面の凹
凸やうねりに追従し、且つカーボン保護膜や金属磁性薄
膜を損傷するのを防止するため、磁気ヘッドの質量を軽
くしたり、その押し付け荷重を小さくすることが要求さ
れている。これを達成するため、例えば従来の浮上型磁
気ヘッドの浮上面の面積を小さくして浮力を減少させる
と共に、押し付け荷重を少なくする方法が検討されてい
る。又先端が尖ったピン状の磁気ヘッドを作り、その重
量を軽くすると共に、軽荷重の押し付け力で摺動する方
法も検討されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の3
本の浮上レールを有するモノリシック磁気ヘッド、2本
の浮上レールを有するコンポジット磁気ヘッド、又は薄
膜磁気ヘッド等を夫々摺動型磁気ヘッドとして用いる
と、これらの磁気ヘッドが高速回転中のハードディスク
と摺動することになる。即ち先端から流入する空気によ
る浮力のため、磁気へッドの先端が多少持ち上がり、浮
上レールの最後端で摺動することになる。このため電磁
変換用のギャップ部とハードディスク表面との間に空隙
が生じ、接触型磁気記録再生方式としての効果が充分に
得られなくなるという問題点があった。又ピン状の磁気
ヘッドでは、記録再生動作時にも磁気ヘッドがギャップ
部を介してハードディスクと摺動するため、ギャップ部
とハードディスク表面の摩耗が問題となる。
【0021】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、ハードディスクの停止時には摺
動レールの中央付近で磁気ヘッドが接触し、ハードディ
スクの回転速度の増加に伴いその接触点が走行方向の後
方に移動し、電磁変換用のギャップ部と最も近い部分で
摺動することにより、信号を高速かつ高密度で記録再生
できる摺動型の磁気ヘッドを用いた記録再生方法を実現
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は磁気記録媒体の
表面に対し磁気ヘッドを摺動させながら信号の記録及び
再生を行う磁気記録再生方法であって、磁気ヘッドはス
ライダ部とスライダ部の下方のトラック面の後端部に設
けられた磁気ヘッド部と、備え、磁気ヘッド部は、薄膜
コイルとその薄膜コイルをはさむ一対の磁性膜と一対の
磁性膜の間に設けられた磁気ギャップ部を含んでおり、
磁気ヘッド部の磁気記録媒体側に磁気記録媒体側に凸と
なるよう走査方向に湾曲するテーパ部を設け、磁気記録
媒体に信号の記録再生を行う際に、磁気記録媒体の表面
とスライダ部の磁気ヘッド部が設けられた後端部が摺動
すると共に、実質的にスライダ後端部におけるスライダ
部のトラック面、テーパ部のいずれかと磁気記録媒体の
表面が摺動することを特徴とするものである。
【0023】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、磁気
記録媒体の停止時には、トラック面の中央付近で磁気ヘ
ッドが磁気記録媒体表面に接触しているが、磁気記録媒
体の回転速度が増加するにつれて、先端からの空気流入
による浮力が生じる。このため磁気ヘッドのスライダ部
が徐々に持ち上がり、接触点が走行方向の後方に移動す
る。そして最高周速に達すると、電磁変換用のギャップ
部に最も近い位置で摺動を行う。スライダ部のトラック
面とテーパ部の各曲率半径がギャップ部では変化してい
るので、接触点はこれ以上後方へは移動しない。こうす
ると磁気ヘッド部と磁気記録媒体表面の間隙が最小に保
持され、両者の摩耗も少なくなる。又再生出力の劣化が
生じにくくなる。
【0024】
【実施例】本発明の第1実施例における磁気ヘッドにつ
いて図1,図2を参照しつつ説明する。図1は本実施例
の磁気ヘッドの構造を示す側面図で、従来のモノリシッ
クタイプのものを改良したものである。図2は浮上面か
ら見た本実施例の磁気ヘッドの平面図であり、走行方向
の長さは幅より短くなっている。図1において摺動型磁
気ヘッド30はスライダ部31と磁気ヘッド部32によ
り構成される。スライダ部31は図2の平面図に示すよ
うに、中央に位置するトラック面33とスライダ溝を介
して左右に位置する浮上面34a,34bを含んで構成
される。又トラック面33の先端部(空気流入側)は内
側にやや湾曲したテーパ部33aが形成され、浮上面3
4a,34bにも内側に湾曲したテーパ部35a,35
bが夫々形成されている。テーパ部33a,35a,3
5bは空気流入端側に凸となるよう同一の曲率半径を有
し、走査時に流入する空気層の案内面となるものであ
る。一方、トラック面33及び浮上面34a,34bは
図1の断面図に示すように曲率半径R1は例えば10mm
であり、内側に湾曲している。又摺動型磁気ヘッド30
の走行方向の長さは2.0mm、幅は3.0mmとした。
【0025】磁気ヘッド部32は図1に示すようにその
断面形状がJの字形状した磁気コア36を含んで構成さ
れる。磁気コア36はフェライト材により形成され、そ
の上部はスライダ部31と直接接合し、下部はギャップ
部37を介しトラック面33と接合している。ギャップ
部37はSiO2 をセンダスト等の高い透磁率の材質で
挟み込んだ部分であり、そのギャップ幅は0.43μ
m、トラック幅は13μmである。
【0026】磁気コア36のギャップ部37と近接する
部分には曲率半径R2、例えば3mmで湾曲したテーパ部
38を形成する。2本の浮上面34a,34bの後端面
はギャップ部37の位置で途切れているが、テーパ部3
8と同様な曲率をもってハードディスク表面から遠ざか
る方向に湾曲させてもよい。そしてギャップ部37から
後方のセンタトラックは走行方向に更に小さな曲率をも
ってハードディスク表面から遠ざかる。ギャップ部37
の前方の曲面の延長面と、テーパ部38の曲面のなす交
差角は本実施例で約15°とした。この交差角は摺動面
の面積,押し付け荷重,ハードディスク表面の弾性等か
ら決定され、ハードディスク表面とギャップ部37の摩
耗が最も少ないように選択される。ここでは押し付け荷
重を3gにした。
【0027】次に本発明の第2実施例における磁気ヘッ
ドの構造について図3を参照しつつ説明する。図3は第
2実施例における摺動型磁気ヘッド40の構造を示す断
面図であり、従来の薄膜磁気ヘッドを改良したものであ
る。摺動型磁気ヘッド40は図7と同様に、スライダ部
41と薄膜磁気ヘッド素子42が薄膜プロセスにより一
体に形成されたものである。スライダ部41のハードデ
ィスクの記録面と対向する部分に2本のトラック面43
a,43bが形成される。薄膜磁気ヘッド素子42の内
部に2層の磁性膜44a,44bが成膜され、その中央
部には一定の空間が設けられ、薄膜コイル46が形成さ
れる。
【0028】薄膜磁気ヘッド素子42のハードディスク
と対向する部分に一定の間隙を有したギャップ部45が
設けられる。又磁性膜44bの外側はアルミナ保護膜4
7が形成されている。アルミナ保護膜47はアルチック
材をスパッタ法で成膜したもので、アルミナ保護膜47
の下面にはギャップ部45と異なる曲率を持つテーパ部
48が形成されている。尚トラック面43a,43bと
テーパ部48の曲率半径は夫々第1実施例の摺動型磁気
ヘッド30と同一である。
【0029】一方、ハードディスクの基板として、厚み
1.27mm、直径95mmのポリカーボネイト材を用い
た。基板表面にはスパッタ法によりCr,CoTaC
r,カーボンを夫々成膜し、最後に有機潤滑剤を塗布し
た。カーボン膜の膜厚は20nmである。磁気特性は、保
磁力が1000Oe、角型比は0.85、Br・δが4
50G・μmであった。ハードディスクを磁気ヘッドで
常時摺動しながら記録再生する場合、金属磁性薄膜は非
常に破壊されやすいが、基板として樹脂基板を用いた場
合には、摺動中の突発的な衝撃は吸収されやすく、接触
方式の磁気記録再生装置が実現される。
【0030】以上のように構成された第1及び第2実施
例の摺動型磁気ヘッドの動作について図4を用いて説明
する。図4は本実施例の磁気ヘッドとハードディスクと
の接触の状態を、停止時,中速時,全速時でどのように
変化するかを示した説明図である。図4(a)に示すよ
うに磁気ヘッドの停止時には押し付け荷重及び重力と、
抗力とが釣合い、磁気ヘッドは浮上レールのほぼ中央で
ハードディスク表面と接触する。次にハードディスクの
回転数が上がり周速が増加するに従って、浮上レール先
端からの空気流入により浮力が働く。このため図4
(b)に示すように磁気ヘッドの接触点は摺動面後方に
移動する。
【0031】ハードディスクが更に高速回転すると、図
4(c)に示すように磁気ヘッドの接触点がスライダ部
から磁気ヘッド部の方へ移動する。尚摺動面には多少の
うねりが存在するため、停止から高速回転に移行する過
渡状態では、磁気ヘッドとハードディスクとの接触点が
ハードディスク上の決まったトラック位置上に円周方向
に移動するのではなく、半径方向に不規則に変化した方
が、CSS動作の繰り返しによる摩耗が分散されて信頼
性上好ましい。
【0032】図10は本実施例の摺動型磁気ヘッド及び
従来のモノリシック磁気ヘッドを用いてハードディスク
に記録再生を行った場合、摺動累積時間の経過に伴い、
再生出力がどのように変化するかを示す特性図である。
ここではギャップ部のギャップ幅は従来のモノリシック
磁気ヘッドと本実施例の摺動型磁気ヘッドとは同一にし
た。図10の丸印で示すように、従来の磁気ヘッドでは
5000時間経過すると再生出力の減少がみられる。し
かし三角印で示すように本実施例の磁気ヘッドでは1万
時間経過しても再生出力が劣化しないことがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、磁気ヘッドを軽荷重でピッチング運動及びローリン
グ運動できるよう支持し、磁気記録媒体を走査する。こ
うすると磁気ヘッドが磁気記録媒体の表面から浮上せ
ず、磁気ギャップ部と近接した部分で摺動する。このた
め磁気ギャップにおける磁気記録媒体との間隙は極めて
薄くなり、磁気ギャップ部を摩耗させることなく、信号
を高速且つ高密度で記録又は再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における磁気ヘッドの構造
を示す側面図である。
【図2】第1実施例の磁気ヘッドの構造を示す平面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例における磁気ヘッドの構造
を示す側面図である。
【図4】本実施例の磁気ヘッドとハードディスクとの摺
動状態を示す説明図である。
【図5】従来のモノリシック磁気ヘッドの構造例を示す
側面図である。
【図6】従来のモノリシック磁気ヘッドの構造例を示す
平面図である。
【図7】従来の薄膜磁気ヘッドの構造例を示す側面図で
ある。
【図8】従来の薄膜磁気ヘッドの構造例を示す斜視図で
ある。
【図9】従来の浮上型磁気ヘッドの構造例を示す側面図
である。
【図10】本実施例及び従来例の磁気ヘッドの再生出力
の変化を示した特性図である。
【符号の説明】
30,40 摺動型磁気ヘッド 31,41 スライダ部 32 磁気ヘッド部 33,43a,43b トラック面 33a,35a,35b,38,48 テーパ部 34a,34b 浮上面 36 磁気コア 37,45 ギャップ部 42 薄膜磁気ヘッド素子 44a,44b 磁性膜 46 薄膜コイル 47 アルミナ保護膜

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体の表面に対し磁気ヘッドを
    摺動させながら信号の記録及び再生を行う磁気記録再生
    方法であって、 磁気ヘッドはスライダ部と前記スライダ部の下方のトラ
    ック面の後端部に設けられた磁気ヘッド部と、備え、 前記磁気ヘッド部は、薄膜コイルとその薄膜コイルをは
    さむ一対の磁性膜と前記一対の磁性膜の間に設けられた
    磁気ギャップ部を含んでおり、前記磁気ヘッド部の磁気
    記録媒体側に前記磁気記録媒体側に凸となるよう走査方
    向に湾曲するテーパ部を設け、 前記磁気記録媒体に信号の記録再生を行う際に、前記磁
    気記録媒体の表面と前記スライダ部の磁気ヘッド部が設
    けられた後端部が摺動すると共に、実質的に前記スライ
    ダ後端部における前記スライダ部のトラック面、前記テ
    ーパ部のいずれかと前記磁気記録媒体の表面が摺動する
    ことを特徴とする磁気記録再生方法。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体がハードディスクであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生方法。
  3. 【請求項3】 磁気記録媒体の回転が速くなるに従っ
    て、前記磁気記録媒体と前記スライダ部との摺動点が前
    記磁気ヘッド側に移動することを特徴とする請求項1記
    載の磁気記録再生方法。
  4. 【請求項4】 前記トラック面を磁気記録媒体側に凸と
    なるように走査方向に沿って一定の曲率半径で湾曲さ
    せ、前記曲率半径よりもテーパ部の曲率半径を小さくし
    たことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生方法。
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