JPH08212392A - 券売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 券売機設置駅の券の需要形態に応じた券購入
案内用画面を適宜設定できるようにする。 【構成】 係員操作部(14)により販売対象となる券やカ
ードのうち普通券の購入を優先して利用客に案内する券
購入案内用第１画面(S1)又は定期券の購入を優先して利
用客に案内する券購入案内用第２画面(S2)を指定するこ
とによって、その指定した券購入案内用画面をタッチ入
力可能な表示手段(3) に初期表示させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鉄道路線駅に設置され
て普通券、回数券、定期券、一日券又はプリペイドカー
ドなどを販売する券売機に関し、特に、券売機設置駅の
券の需要形態に応じて普通券や定期券などの券購入案内
用画面を適宜設定することのできる券売機に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、鉄道路線駅に設置されている券売
機にあっては、利用客の券購入時の案内操作性及び視認
性を確保するため、タッチ入力可能なディスプレイ装置
を採用したものが多く実用に供されている。ところが、
この種の券売機は、従来、ディスプレイ装置に最初に写
し出される初期画面が普通券、回数券、定期券又はプリ
ペイドカードなど販売対象となる券やカードの全てを選
択可能に利用客に案内する券購入案内用画面となるよう
設定されており、その券購入案内用画面より例えば普通
券の選択釦がタッチされると、ディスプレイ装置に普通
券の購入を利用客に案内する普通券購入案内用画面を表
示し、他方、その券購入案内用画面より例えば定期券の
選択釦がタッチされると、ディスプレイ装置に定期券の
購入を利用客に案内する定期券購入案内用画面を表示す
るよう構成されている。このため、普通券の需要の多い
券売機設置駅、或いは定期券の需要の多い券売機設置駅
にあっては、利用客が初期の券購入案内用画面をタッチ
操作しなければ、その券購入案内用画面が利用客の所望
する普通券購入案内用画面や定期券購入案内用画面に切
り替わらないことから、特に、普通券や定期券を購入す
る利用客への案内性に問題があり、かゝる問題を解消し
て普通券や定期券を購入する利用客の利便性を向上させ
るべく、普通券購入案内用画面又は定期券購入案内用画
面をディスプレイ装置に初期画面として表示させること
のできる券売機が切望されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記券売機
設置駅の要望に応えるために開発されたものであって、
券売機設置駅の券の需要形態に応じた券購入案内用画面
を適宜設定することのできる券売機を提供することを目
的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、タッチ入力可能な表示手段を有し、この表
示手段に販売対象となる券やカードの購入を利用客に案
内する券購入案内用画面を表示せしめ、この券購入案内
用画面がタッチ操作されることにより対応する券やカー
ドを発行する券売機に、販売対象となる券やカードのう
ち需要の多い券の購入を優先して利用客に案内する券購
入案内用第１画面及び販売対象となる券やカードのうち
上記券とは異なる特定の券の購入を優先して利用客に案
内する券購入案内用第２画面などの券購入案内用画面の
画面データが記憶されている記憶手段と、前記券購入案
内用画面の券購入案内用第１画面又は券購入案内用第２
画面を個々に指定可能に構成されて所望の券購入案内用
画面を指定することにより前記表示手段にその券購入案
内用画面を初期表示させるよう設定する係員操作部とを
設けるという手段を採用した。

【０００５】

【実施例】以下、本発明に係る券売機を添付図面に示す
実施例に基づいて、更に詳しく説明する。図１は本発明
に係る券売機の外観を表した斜視図である。図１に示す
券売機は、鉄道路線駅に設置され、普通券、回数券又は
定期券を販売する他に、一日券やプリペイドカードなど
も販売するものである。

【０００６】図１において符号(1) は券売機の筐体であ
って、この筐体(1) の前面、即ち、接客部には、取扱い
鉄道会社名などを利用客に案内表示するプラズマディス
プレイ(2) と、上述した販売対象となる券やカードのう
ち需要の多い券（例えば、普通券）の購入を優先して利
用客に案内する券購入案内用第１画面(S1)（図４参照）
或いは上述した販売対象となる券やカードのうち需要の
多い上記券とは異なる券（例えば、定期券）の購入を優
先して利用客に案内する券購入案内用第２画面(S2)（図
５参照）などを夫々表示するタッチ入力可能な表示手段
であるタッチパネル付ディスプレイ(3) と、枚数選択、
おとな／こども選択、券種選択などの複数の釦スイッチ
より成る選択釦(4) と、定期券、一日券、又はプリペイ
ドカードなどの定期券・カード発行口(5) と、硬貨を投
入する硬貨投入口(6) と、紙幣を挿入する紙幣挿入口
(7) と、硬貨投入口(6) 又は紙幣挿入口(7) に投入され
た貨幣の合計金額を表示する投入金額表示器(8) と、普
通券や回数券などの乗車券類を発券する発券口(9) と、
釣札を返却する釣札返却口(10)と、釣銭を放出する釣銭
放出口(11)と、券の購入を取り消す取消し釦(12)と、係
員を呼び出す呼出し釦(13)が夫々設けられている。な
お、上記定期券・カード発行口(5) は、普通券や回数券
の購入時に利用客が所持しているプリペイドカード（以
下、既購入カードと称呼する）を挿入したり、定期券の
購入時に利用客が所持している旧定期券を挿入したりす
る挿入口としても利用される。

【０００７】図２及び図３において符号(14)は前述した
券購入案内用第１画面(S1)又は券購入案内用第２画面(S
2)をタッチパネル付ディスプレイ(3) に初期表示させる
よう設定するための操作を行う係員操作部(14)である。
この係員操作部(14)は、図２に示すように、上記２種類
の券購入案内用画面(S1,S2) を個々に指定可能なメニュ
ー画面を表示する表示器(14a) と、この表示器(14a) の
メニュー画面の中から所望の券購入案内用画面(S1,S2)
を選択して設定する選択キー(14b) とから成り、選択キ
ー(14b) を圧下して所望の券購入案内用画面(S1,S2) を
指定することによって、その指定した券購入案内用第１
画面(S1)又は券購入案内用第２画面(S2)をタッチパネル
付ディスプレイ(3) に初期表示させるようになってい
る。符号(15)は鉄道経路図、駅情報、各駅間の普通券、
回数券又は定期券の料金データ、一日券やカードの金額
データ、更には上記券購入案内用第１画面(S1)及び券購
入案内用第２画面(S2)などの券購入案内用画面の画面デ
ータなど各種データの記憶手段である磁気ディスク格納
用ユニット、符号(16)は定期券・カード発行口(5) に挿
入された既購入カードを後述の如く処理して返却した
り、旧定期券を後述の如く処理して新たな定期券を定期
券・カード発行口(5) より発行したり、一日券やプリペ
イドカードを後述の如く処理して定期券・カード発行口
(5) より発行したりするカード処理ユニットである。カ
ード処理ユニット(16)は、その内部に磁気ヘッドより成
る読取ヘッド及び書込ヘッドの他にサーマルプリンタ及
び印字ヘッドを有し（何れも図示せず）、定期券・カー
ド発行口(5) に既購入カードが挿入されると、読取ヘッ
ドで既購入カードのカード情報を読み取り、普通券や回
数券の購入後に、その既購入カードに履歴情報を書込ヘ
ッドで磁気記録すると共に必要に応じて印字ヘッドで印
刷して、当該既購入カードを定期券・カード発行口(5)
より返却する。又、定期券・カード発行口(5) に旧定期
券が挿入されると、読取ヘッドで旧定期券の定期券情報
を読み取った後に当該旧定期券を回収し、新たに発行す
る定期券に当該定期券の定期券情報をサーマルプリンタ
により印刷すると共に書込ヘッドにより磁気記録し、し
かる後にその定期券を定期券・カード発行口(5) より発
行する。又、一日券やプリペイドカードの発行時には、
その一日券やプリペイドカードに所定の情報を印字ヘッ
ドで印刷すると共に書込ヘッドで磁気記録し、しかる後
にその一日券やプリペイドカードを定期券・カード発行
口(5) より発行するようになっている。符号(17)は硬貨
投入口(6) に投入された硬貨を検銭処理して硬貨金庫
（図示せず）に収納すると共に必要に応じて釣銭箱（図
示せず）から釣銭を釣銭放出口(11)に放出する硬貨処理
ユニット、符号(18)は紙幣挿入口(7) に挿入された紙幣
を鑑別処理して紙幣金庫（図示せず）に収納すると共に
必要に応じて当該紙幣金庫から釣札を釣札返却口(10)に
返却する紙幣処理ユニット、符号(19)は普通券や回数券
を作成して発券口(9) より発行する発券ユニット、符号
(20)は券売機全体を制御する制御ユニットである。

【０００８】券購入案内用第１画面(S1)は、図４に示す
ように、自社線の普通券に対応する自社線釦、回数券
釦、一日券釦、カード釦、継続定期券釦より成る券選択
釦及び自社線と連絡している他社連絡線の複数の連絡線
選択釦を夫々表示する第１エリア(S11) と、他社連絡線
との連絡券やプリペイドカードの購入客に第１エリア(S
11) の券選択釦や連絡線選択釦の操作を案内するための
案内文を表示する第２エリア(S12) と、上記第１エリア
(S11) の釦選択内容に対応した券の料金釦を表示する第
３エリア(S13) とから成っている。前記券購入案内用第
１画面(S1)は、硬貨投入口(6) に投入された硬貨を硬貨
処理ユニット(17)が検銭処理することにより得られる投
入硬貨の金額、又は紙幣挿入口(7) に挿入された紙幣を
紙幣処理ユニット(18)が鑑別処理することにより得られ
る挿入紙幣の金額に対応した発行可能な自社線の普通券
の料金釦を第３エリア(S13) に表示することによって、
自社線の普通券の購入を優先的に案内するようになって
いる。そして、前記券購入案内用第１画面(S1)は、第１
エリア(S11) の回数券釦、一日券釦、カード釦の券選択
釦がタッチされると、その券選択釦に対応した料金釦を
第３エリア(S13) に表示し、第１エリア(S11) の連絡線
選択釦がタッチされると、自社線から他社線に連絡する
連絡券の料金釦を第３エリア(S13) に表示し、又、第１
エリア(S11) の継続定期券釦がタッチされると、図５に
示す定期券用の券購入案内用第２画面(S2)に切り替わる
ようになっている。

【０００９】券購入案内用第２画面(S2)は、図５に示す
ように、自社線の普通券釦、回数券釦、一日券釦、カー
ド釦、継続定期券釦より成る券選択釦及び自社線と連絡
している他社連絡線の複数の連絡線選択釦を夫々表示す
る第１エリア(S21) と、定期券の購入客に操作手順を案
内表示する第２エリア(S22) と、使用不能な紙幣の種類
などを表示する第３エリア(S23) とから成っている。前
記券購入案内用第２画面(S2)は、第１エリア(S21) の券
選択釦のうち普通券釦、回数券釦、一日券釦又はカード
釦がタッチされると、上述の券購入案内用第１画面(S1)
に切り替わるようになっている。

【００１０】図６に示す券購入案内用第３画面(S3)は、
旧定期券が定期券・カード発行口(5) に挿入されると、
上記券購入案内用第２画面(S2)に替えてタッチパネル付
ディスプレイに表示される画面である。この券購入案内
用第３画面(S3)は、新たに発行する定期券の発駅、経由
駅、着駅などを表示する利用区間表示部、及び開始日
（使用開始日）、有効期間、氏名、性別、年齢、電話番
号などの入力を案内する入力案内表示部を有して成る第
１エリア(S31) と、この第１エリア(S31) の夫々の入力
案内表示部に対応する情報を入力するための情報入力釦
や当該情報入力釦の操作を案内するための案内文を表示
する第２エリア(S32) とから成っている。前記券購入案
内用第３画面(S3)は、定期券・カード発行口(9) に旧定
期券が挿入され当該旧定期券に磁気記録されている定期
券情報をカード処理ユニット(16)が読み取ることにより
第１エリア(S31) の利用区間表示部にその定期券情報の
発駅、経由駅、着駅が表示され、第２エリア(S32) には
第１エリア(S31) の入力案内表示部に対応して開始日、
有効期間、氏名、性別、年齢、電話番号などの情報入力
釦がその順に表示される。かゝる券購入案内用第３画面
(S3)による定期券購入時の情報入力操作を有効期間を例
示して説明すれば、図６に示されるように、第２エリア
(S32) に表示された３種類の有効期間入力釦の中から所
望の有効期間入力釦がタッチされると、新たな定期券の
有効期限年月日と共に訂正釦及び確認釦が第２エリア(S
32) に表示される（図７参照）。そして、訂正釦がタッ
チされると、第２エリア(S32) に図６に示す有効期間入
力釦を表示するが、確認釦がタッチされると、次の氏名
入力釦（図示せず）を第２エリア(S32) に表示するよう
になっている。

【００１１】このように構成された券売機は、券売機設
置駅において利用客の実際の券の需要形態に応じ係員操
作部(14)を前述の如く操作してタッチパネル付ディスプ
レイ(3) に表示する券購入案内用画面(S1,S2) を適宜設
定すればよい。即ち、普通券の需要の多い券売機設置駅
にあっては、係員操作部(14)により図４に示す券購入案
内用第１画面(S1)をタッチパネル付ディスプレイ(3) に
初期表示させるよう設定すればよく、又、定期券の需要
の多い券売機設置駅にあっては、係員操作部(14)により
図５に示す券購入案内用第２画面(S2)をタッチパネル付
ディスプレイ(3) に初期表示させるよう設定すればよ
い。

【００１２】しかして、券購入案内用第１画面(S1)をタ
ッチパネル付ディスプレイ(3) に初期表示させるよう設
定した券売機は、例えば、硬貨投入口(6) 又は紙幣挿入
口(7) に貨幣が投入されると、硬貨処理ユニット(17)又
は紙幣処理ユニット(18)より得た投入貨幣の金額を投入
金額表示部(8) に表示すると共に、券購入案内用第１画
面(S1)の第３エリア(S13) にその投入貨幣の金額に対応
する発行可能な普通券の料金釦を表示する。そして、そ
の料金釦がタッチされることにより発券ユニット(19)が
当該料金釦に対応した料金の普通券を発券口(9) から発
行し、硬貨処理ユニット(17)が必要に応じて釣銭を釣銭
放出口(11)から放出する。又、前記券購入案内用第１画
面(S1)の第３エリア(S13) に投入貨幣の金額に対応する
発行可能な普通券の料金釦が表示された状態で第１エリ
ア(S11) の回数券釦がタッチされると、券売機設置駅か
ら所定の各駅までの回数券の料金釦を券購入案内用第１
画面(S1)の第３エリア(S13) に表示し、その料金釦がタ
ッチされることにより発券ユニット(19)が当該料金釦に
対応した回数券を発券口(9) から発行し、硬貨処理ユニ
ット(17)が必要に応じて釣銭を釣銭放出口(11)から放出
する。又、前記券購入案内画面(S1)の第３エリア(S13)
に投入貨幣の金額に対応する発行可能な普通券の料金釦
が表示された状態で第１エリア(S11) の一日券釦がタッ
チされると、一日券の料金釦を券購入案内用第１画面(S
1)の第３エリア(S13) に表示し、その料金釦がタッチさ
れることによりカード処理ユニット(16)が一日券を定期
券・カード発行口(5) から発行し、硬貨処理ユニット(1
7)が必要に応じて釣銭を釣銭放出口(11)から放出する。
又、前記券購入案内用第１画面(S1)の第３エリア(S13)
に投入貨幣の金額に対応する発行可能な普通券の料金釦
が表示された状態で第１エリア(S11) のカード釦がタッ
チされると、プリペイドカードの料金釦を券購入案内画
面(S1)の第３エリア(S13) に表示し、その料金釦がタッ
チされることによりカード処理ユニット(16)がプリペイ
ドカードを定期券・カード発行口(5) から発行し、硬貨
処理ユニット(17)が必要に応じて釣銭を釣銭放出口(11)
から放出する。なお、既購入カードを用いて普通券や回
数券を購入する場合、カード処理ユニット(16)が既購入
カードに磁気記録されているカード情報（発行駅、残額
など）を読み取り、そのカード情報の残額が普通券や回
数券の料金釦の料金よりも高額であるとき、発券ユニッ
ト(19)がタッチ操作された料金釦に対応した料金の普通
券又は回数券を発券口(9) から発行した後に、カード処
理ユニット(16)が既購入カードに使用日付や普通券又は
回数券を購入した後の残額などの履歴情報を印刷すると
共に磁気記録して当該既購入カードを定期券・カード発
行口(5) から返却する。

【００１３】券購入案内用第２画面(S2)をタッチパネル
付ディスプレイ(3) に初期表示させるよう設定した券売
機は、その券購入案内用第２画面(S2)の第１エリア(S2
1) の券選択釦の中から普通券釦、回数券釦、一日券釦
又はカード釦がタッチされると、その券購入案内用第２
画面(S2)が前述した券購入案内用第１画面(S1)に切り替
わる。そして、硬貨投入口(6) 又は紙幣挿入口(7) に貨
幣が投入され、券購入案内用第１画面(S1)の普通券や回
数券に対応した料金釦がタッチ操作されると、発券ユニ
ット(19)が普通券や回数券を発券口(9) から発行する
が、上記券購入案内用第１画面(S1)の一日券やプリペイ
ドカードに対応した料金釦がタッチ操作されると、カー
ド処理ユニット(16)が一日券やプリペイドカードを定期
券・カード発行口(5) から発行する。又、旧定期券が定
期券・カード発行口(5) に挿入されると、カード処理ユ
ニット(16)がその旧定期券に磁気記録されている定期券
情報を読み取り、券購入案内用第３画面(S3)をタッチパ
ネル付ディスプレイ(3) に表示させ、その券購入案内用
第３画面(S3)の第１エリア(S31) の利用区間表示部に上
記定期券情報の発駅、経由駅、着駅を表示する。そし
て、前記券購入案内用第３画面(S3)の第２エリア(S32)
が順次表示する情報入力釦より開始日、有効期間、氏
名、性別、年齢、電話番号などがタッチ入力されて確認
釦がタッチされた後に、定期券の料金以上の貨幣が硬貨
投入口(6) 又は紙幣挿入口(7) に投入されると、硬貨処
理ユニット(17)又は紙幣処理ユニット(18)より得た投入
貨幣の金額を投入金額表示部(8) に表示し、カード処理
ユニット(16)が旧定期券の発駅、経由駅、着駅、及び上
記入力釦より入力された入力情報より成る定期券情報を
新たな定期券に印刷すると共に磁気記録してその定期券
を定期券・カード発行口(5) から発行し、硬貨処理ユニ
ット(17)が必要に応じて釣銭を釣銭放出口(11)から放出
する。

【００１４】上述した実施例の券売機にあっては、一般
的に、定期券よりも普通券の需要の方が多いことを想定
して、係員操作部(14)により券購入案内用第１画面(S1)
を券購入案内用第２画面(S2)よりも優先的にタッチパネ
ル付ディスプレイ(3) に初期表示するよう設定される
が、時期又は日によって普通券よりも定期券の需要の方
が多い場合があり、このような場合には、係員操作部(1
4)により券購入案内用第２画面(S2)を券購入案内用第１
画面(S1)よりも優先的にタッチパネル付ディスプレイ
(3) に初期表示するよう設定される。これにより、券売
機設置駅毎に異なる券の需要形態、或いは券売機設置駅
で時期又は日によって異なる券の需要形態に柔軟に対処
することができる。

【００１５】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明の券売機
は、係員操作部により販売対象となる券やカードのうち
普通券の購入を優先して利用客に案内する券購入案内用
第１画面又は定期券の購入を優先して利用客に案内する
券購入案内用第２画面を指定することによって、その指
定した券購入案内用画面をタッチ入力可能な表示手段に
初期表示させるよう適宜設定することができるので、普
通券の需要の多い券売機設置駅にあっては、券購入案内
用第１画面を券購入案内用第２画面よりも優先的に表示
手段に初期表示させることで、普通券を購入しようとす
る利用客が従来のように初期画面をタッチ操作する必要
がなくなり、他方、定期券の需要の多い券売機設置駅に
あっては、券購入案内用第２画面を券購入案内用第１画
面よりも優先的に表示手段に初期表示させることで、定
期券を購入しようとする利用客が従来のように初期画面
をタッチ操作する必要がなくなることから、券売機設置
駅の券の需要形態に柔軟に対処することが可能となり、
特に、普通券や定期券を購入しようとする利用客への操
作面での利便性が格段に向上するという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る券売機の外観を表した斜視図であ
る。

【図２】図１に示す券売機の筐体内部の背面図である。

【図３】図１に示す券売機の構成ブロック図である。

【図４】普通券の購入を優先して利用客に案内する券購
入案内用第１画面の説明図である。

【図５】定期券の購入を優先して利用客に案内する券購
入案内用第２画面の説明図である。

【図６】利用客が定期券を購入する際に表示される券購
入案内用第３画面の表示例を表した説明図である。

【図７】図６に示す券購入案内用第３画面において定期
券購入時の情報入力操作を有効期間を例示して説明した
説明図である。

【符号の説明】

(3) 表示手段（タッチパネル付ディスプレイ） (14) 係員操作部 (15) 記憶手段（磁気ディスク格納用ユニット） (S1) 券購入案内用第１画面 (S2) 券購入案内用第２画面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 タッチ入力可能な表示手段(3) を有し、
   この表示手段(3) に販売対象となる券やカードの購入を
   利用客に案内する券購入案内用画面を表示せしめ、この
   券購入案内用画面がタッチ操作されることにより対応す
   る券やカードを発行する券売機であって、販売対象とな
   る券やカードのうち需要の多い券の購入を優先して利用
   客に案内する券購入案内用第１画面(S1)及び販売対象と
   なる券やカードのうち上記券とは異なる特定の券の購入
   を優先して利用客に案内する券購入案内用第２画面(S2)
   などの券購入案内用画面の画面データが記憶されている
   記憶手段(15)と、前記券購入案内用画面の券購入案内用
   第１画面(S1)又は券購入案内用第２画面(S2)を個々に指
   定可能に構成されて所望の券購入案内用画面を指定する
   ことにより前記表示手段(3) にその券購入案内用画面を
   初期表示させるよう設定する係員操作部(14)とを備えて
   成る券売機。
2. 【請求項２】 前記券購入案内用第１画面(S1)を鉄道な
   どの交通機関に用いられる普通券の券購入案内用画面と
   し、前記券購入案内用第２画面(S2)を鉄道などの交通機
   関に用いられる定期券の券購入案内用画面として、係員
   操作部(14)により上記券購入案内用第１画面(S1)を券購
   入案内用第２画面(S2)よりも優先的に表示手段(3) に初
   期表示させるよう設定したことを特徴とする請求項１記
   載の券売機。
3. 【請求項３】 前記券購入案内用第１画面(S1)を鉄道な
   どの交通機関に用いられる普通券の券購入案内用画面と
   し、前記券購入案内用第２画面(S2)を鉄道などの交通機
   関に用いられる定期券の券購入案内用画面として、係員
   操作部(14)により上記券購入案内用第２画面(S2)を券購
   入案内用第１画面(S1)よりも優先的に表示手段(3) に初
   期表示させるよう設定したことを特徴とする請求項１記
   載の券売機。