JP3746163B2 - 発券装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、購入希望者の操作および料金投入に従い、定期券(定期乗車券)を発行する装置、および乗車券(切符)を発行する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
購入希望者の操作および料金投入に従い、定期券(定期乗車券)を発行する装置、および乗車券(切符)を発行する装置がそれぞれ製品化されている。
【0003】
定期券を発行する装置の場合、利用者の多い時期(4月や9月など)と少ない時期があり、少ない時期にはほとんど利用の無い日もあって利用効率が非常に悪い。利用効率が悪いながらも、設置されているのが実情である。
【0004】
乗車券を発行する装置の場合は、常に利用者が多く、利用効率が良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
定期券を発行する装置の利用効率の悪さを何とか補う方法として、定期券の発行機能と乗車券の発行機能を併せ持つ装置の設置が考えられる。
【0006】
ただし、このような併合機能を持つ装置の導入に際しては、各機能の選択操作や購入希望者への案内をどのように行うかが重要な要素となる。
【0007】
たとえば、乗車券を急いで購入して改札口に入ろうと思う人にとっては、機能の選択操作が大変に面倒である。操作に手間取って発券までに長い時間がかかることもある。
【0008】
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、乗車券および定期券を良好な操作性を持って迅速に発行することができる発券装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の発券装置は、現金、定期券が投入される投入手段と、この投入手段に現金が投入されたとき、投入された現金で購入可能な乗車券の口座を表示する表示手段と、上記投入手段に定期券が投入されたとき、定期券に記録されている定期券の利用区間情報を読取る読取手段と、上記表示手段の表示に応答する入力があったときには応答入力に基づいた乗車券を発行し、かつ上記投入手段に定期券が投入されたときには前記読取手段により読取った利用区間情報に基づいた新たな定期券を発行する発行手段と、を備える。
【0010】
請求項2に係る発明の発券装置は、請求項1に係る発明において、発行手段が、投入手段に定期券が投入されたときに読取手段により読取った利用区間情報に基づいた乗車券を発行する手段を備えている。
【0011】
請求項3に係る発明の発券装置は、現金および定期券を投入するための投入手段と、この投入手段に現金が投入されたとき、投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座を表示するとともに、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示を表示する第1表示手段と、この第1表示手段にて表示される口座に対する指定操作に応じて、指定された口座に対応する乗車券を発行する発行手段と、上記第1表示手段にて表示される定期券購入指示が指定操作されたとき、定期券の投入を促すための案内情報を表示する第2表示手段と、この第2表示手段の案内表示に応じて上記投入手段に定期券が投入されたとき、投入される定期券に基づいて新たな定期券を発行する発行手段と、を備える。
【0012】
請求項4に係る発明の発券装置は、定期券が投入される投入手段と、この投入手段に定期券が投入されたとき、定期券に記録されている定期券の利用区間情報を読取る読取手段と、この読取手段による読取結果に基づいて、定期券の利用区間内に当該装置の設置されている駅が含まれているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により定期券の利用区間内に当該駅が含まれていると判断されたときには投入された定期券の利用区間に基づいて新たな定期券を発行し、上記判断手段により定期券の利用区間内に当該駅が含まれていないと判断されたときには投入された定期券の利用区間と当該駅とに基づいた乗車券を発行する発行手段と、を備える。
【0013】
請求項5に係る発明の発券装置は、現金、定期券が投入される投入手段と、この投入手段に現金が投入されたとき、投入された現金で購入可能な乗車券の口座を表示する表示手段と、上記投入手段に定期券が投入されたとき、定期券に記録されている定期券の利用区間情報を読取る読取手段と、この読取手段による読取結果に基づいて、定期券の利用区間内に当該装置の設置されている駅が含まれているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により定期券の利用区間内に当該駅が含まれていると判断されたときには投入された定期券の利用区間に基づいて新たな定期券を発行し、上記判断手段により定期券の利用区間内に当該駅が含まれていないと判断されたときには投入された定期券の利用区間と当該駅とに基づき、及び前記表示手段の表示に応答する入力があったときには応答入力に基づいた乗車券を発行する発行手段と、を備える。
【0014】
請求項6に係る発明の発券装置は、請求項5に係る発明において、表示手段が、乗車券の口座表示に加え、定期券の購入指示を受付けるための定期券購入指示を表示する手段を備え、この表示に応答して定期券購入指示が操作されたときには判断手段の判断を省略し、定期券の利用区間内に当該装置の設置されている駅が含まれているか否かに拘わらず投入された定期券の利用区間に基づいた新たな定期券を発行する手段を備えている。
【0015】
請求項7に係る発明の発券装置は、定期券が投入される投入手段と、この投入手段に定期券が投入されたとき、定期券に記録されている定期券の利用区間情報及び有効期間情報を読取る読取手段と、この読取手段による読取結果に基づいて、定期券の有効期間満了日から所定期間内であるか否かを判断する判断手段と、この判断手段により定期券の定期券の有効期間満了日から所定期間内であると判断されたときには投入された定期券の利用区間及び有効期間に基づいて新たな定期券を発行し、上記判断手段により定期券の定期券の有効期間満了日から所定期間内でないと判断されたときには投入された定期券の利用区間と当該駅とに基づいた乗車券を発行する発行手段と、を備える。
【0016】
請求項8に係る発明の発券装置は、現金、定期券が投入される投入手段と、この投入手段に現金が投入されたとき、投入された現金で購入可能な乗車券の口座を表示する表示手段と、上記投入手段に定期券が投入されたとき、定期券に記録されている定期券の利用区間情報及び有効期間情報を読取る読取手段と、この読取手段による読取結果に基づいて、定期券の有効期間満了日から所定期間内であるか否かを判断する判断手段と、この判断手段により定期券の有効期間満了日から所定期間内であると判断されたときには投入された定期券の利用区間及び有効期間に基づいて新たな定期券を発行し、上記判断手段により定期券の有効期間満了日から所定期間内でないと判断されたときには投入された定期券の利用区間と当該駅とに基づき、及び上記表示手段の表示に応答する入力があったときには応答入力に基づいた乗車券を発行する発行手段と、を備える。
【0017】
請求項9に係る発明の発券装置は、現金および定期券を投入するための投入手段と、この投入手段に定期券が投入されたとき、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示情報を表示する表示手段と、上記投入手段に定期券が投入されたとき、投入された定期券に記録されている利用区間に当該装置の設置駅が含まれているか否かを判断する判断手段と、この判断手段の判断結果が肯定のとき、新たな定期券を発行する発行手段と、上記判断手段の判断結果が否定のとき、当該装置の設置駅から上記利用区間までの移動に有効な乗車券を発行する発行手段と、上記表示手段にて表示される定期券購入指示情報に対する指定操作があったとき、上記判断手段の判断結果にかかわらず、新たな定期券を発行する発行手段と、新たな定期券の発行に際し、利用開始日が当日以外であれば、当該装置の設置駅から前記利用区間までの移動に有効な乗車券を発行する発行手段と、を備える。
【0018】
請求項10に係る発明の発券装置は、現金および定期券を投入するための投入手段と、この投入手段に現金が投入されたとき、投入された現金の金額が定期券の最低料金以上か否かを判断する判断手段と、この判断手段の判断結果が否定のとき、上記投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座を表示する第1表示手段と、上記判断手段の判断結果が肯定のとき、上記投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座を表示するとともに、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示情報を表示する第2表示手段と、を備える。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0020】
図2に示すように、1は発券装置の本体で、前面の上部から下部にかけて、硬貨投入口2、定期券/カード投入口3、紙幣投入口4、呼出釦5、取消し釦6、タッチパネル式操作表示部7、受け皿8、乗車券回収口11が設けられる。受け皿8と対応する部位には、定期券/乗車券発行口9および硬貨排出口10が設けられる。
【0021】
タッチパネル式操作表示部7は、乗車券および定期券の購入に関わる操作案内情報を表示するための表示画面を備え、その表示画面に対するタッチ操作をそのタッチ操作された位置の表示内容に対応する入力データとして取込む。
【0022】
制御回路を図2に示す。
【0023】
20は主制御部で、CPU、ROM、RAMを有する。この主制御部20に、検銭部21、釣銭部22、定期券/カード処理部23、紙幣処理部24、発券機構部25、およびタッチパネル式操作表示部7が接続される。
【0024】
検銭部21は、硬貨投入口2に投入される現金硬貨を受け入れて、硬貨の種別および枚数を確認する。
【0025】
釣銭部22は、主制御部20から指示される金額の硬貨を用意し、それを硬貨排出口10から放出する。
【0026】
定期券/カード処理部23は、定期券/カード投入口3に投入される定期券やプリペイドカードに記録されている磁気情報を読取るとともに、主制御部20から送られるデータを定期券やプリペイドカードに磁気記録する。
【0027】
紙幣処理部24は、紙幣投入口4に投入される現金紙幣を受け入れて、紙幣の種別および枚数を確認するとともに、主制御部20から指示される金額の紙幣を用意し、紙幣投入口4から放出する。
【0028】
発券機構部25は、文字や図柄を印刷するための印刷部26、および主制御部20から送られるデータをエンコードして磁気記録するためのエンコード部27を備え、新しい定期券や乗車券を発行する。発行される定期券や乗車券は定期券/乗車券発行口9から放出される。
【0029】
そして、主制御部20は、主要な機能として次の[1]〜[14]を備える。
【0030】
[1]現金(硬貨、紙幣、プリペイドカード、クレジットカード等)が投入されたとき、投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座をタッチパネル式操作表示部7で表示するとともに、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示情報を同じくタッチパネル式操作表示部7で表示する表示手段。
【0031】
[2]現金の投入に基づいてタッチパネル式操作表示部7で表示される口座に対する応答入力であるところの指定操作(タッチ操作)に応じて、同指定された口座に対応する乗車券を発行する発行手段。
【0032】
[3]現金の投入に基づいてタッチパネル式操作表示部7で表示される定期券購入指示情報に対する指定操作(タッチ操作)に応じて、定期券の投入を促すための案内情報をタッチパネル式操作表示部7で表示する表示手段。
【0033】
[4]定期券が投入されたとき、定期券に記録されている定期券の利用区間情報及び有効期間情報を読取る読取手段。
【0034】
[5]現金の投入に基づいてタッチパネル式操作表示部7で表示される定期券購入指示情報に対する指定操作(タッチ操作)に応じて、かつ投入される定期券からの読取情報に基づき、かつ投入される現金の金額内で、新たな定期券を発行する発行手段。
【0035】
[6]定期券が投入されたとき、投入された定期券に記録されている利用区間内に当該装置の設置されている駅が含まれているか否かを判断する第1判断手段。
【0036】
[7]第1判断手段の判断結果が肯定のとき(利用区間内に当該装置の設置駅が含まれているとき)、投入される現金の金額内で、新たな定期券を発行する発行手段。
【0037】
[8]第1判断手段の判断結果が否定のとき(利用区間内に当該装置の設置駅が含まれていないとき)、利用区間と当該装置の設置駅とに基づいた乗車券として設置駅から前記利用区間までの移動に有効な乗車券、あるいはタッチパネル式操作表示部7で表示される口座に対する指定操作(タッチ操作)に基づいた乗車券を発行する発行手段。
【0038】
[9]定期券が投入されたとき、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示情報をタッチパネル式操作表示部7で表示する表示手段。
【0039】
[10]定期券の投入に基づいてタッチパネル式操作表示部7で表示される定期券購入指示情報に対する指定操作(タッチ操作)があったとき、第1判断手段の判断結果にかかわらず(判断結果が否定であっても)、新たな定期券を発行する発行手段。
【0040】
[11]新たな定期券の発行に際し、利用開始日が当日以外であれば、当該装置の設置駅から前記利用区間までの移動に有効な乗車券を発行する発行手段。
【0041】
[12]現金が投入されたとき、投入された現金の金額が定期券の最低料金以上か否かを判断する第2判断手段。
【0042】
[13]第2判断手段の判断結果が否定のとき、投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座をタッチパネル式操作表示部7で表示する表示手段。
【0043】
[14]第2判断手段の判断結果が肯定のとき、投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座をタッチパネル式操作表示部7で表示するとともに、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示情報を同じくタッチパネル式操作表示部7で表示する第2表示手段。
【0044】
つぎに、上記の構成の作用を図3および図4のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
当該装置の非利用時は、タッチパネル式操作表示部7で図5に示すメニュー画面(初期画面)が表示される。このメニュー画面では、投入金額、乗車券購入に関わる情報、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示情報として『定期券購入時はこちらに触れてください』という文章、取消キーパターンが表示される。
【0046】
現金(硬貨、紙幣、プリペイドカード、クレジットカード等)が投入されると(ステップ101の1)、図6に示すように、投入された現金の金額が表示されるとともに(ステップ102)、投入された現金の範囲(金額)内で購入可能な乗車券の口座キーパターンがタッチパネル式操作表示部7で表示される(ステップ103)。この場合、投入金額は300円で、A線内の100円から300円までの乗車券が購入可能である。定期券購入指示情報『定期券購入時はこちらに触れてください』は引き続き表示される。
【0047】
なお、この状態で定期券が投入されたときには(ステップ103aのYES)、後述のステップ106に移る。
【0048】
図6の表示において、購入希望者がいずれかの口座キーパターンにタッチすると(ステップ104の2;口座入力)、タッチされた口座キーパターンに対応する乗車券が印刷・磁気処理されて発行される(ステップ105)。発行された乗車券は定期券/乗車券発行口9から放出される。
【0049】
なお、図6の表示において、購入希望者が口座キーパターンでなく定期券購入指示情報にタッチした場合は(ステップ104の3;定期券購入指示入力)、後述の定期券発行に関わるステップ115に移行する。
【0050】
一方、図5のメニュー画面において、定期券(使用中または使用済みの定期券)が投入されると(ステップ101の2)、投入された定期券に記録されている磁気データのうち、新たな購入に関わるデータが読取られる(ステップ106)。読取られるデータの内容は、当該定期券の有効期間情報、利用区間情報、利用者氏名情報、当該定期券の最も近い時期の利用履歴情報(利用区間を越えた利用で区間外精算を伴うものであったか否か)などである。
【0051】
読取られた有効期間がすでに期間満了したもので(ステップ107のYES)、しかもその期間満了の日から発売許容期限であるところの一定期間たとえば6ヶ月が経過していれば(ステップ108のYES)、タッチパネル式操作表示部7で係員対応の案内表示、定期券が返却され(ステップ109)、これで処理終了となる。
【0052】
有効期間が期間満了のものでなく(ステップ107のNO)、利用区間に当該装置の設置駅が含まれておらず(ステップ110のYES)、当該定期券の直前の利用が利用区間を越えた当駅での区間外精算を伴うものであった場合(ステップ111のYES)、図7に示すように、当該装置の設置駅から利用区間までの間に存する駅名と料金が表示されるとともに(ステップ112)、表示中の駅名/料金の乗車券を購入する場合には料金を投入する旨の文章が表示される(ステップ113)。定期券購入指示情報『定期券購入時はこちらに触れてください』は引き続き表示される。
【0053】
料金が投入されると(ステップ114の1;金額投入)、上記ステップ102の処理に移行する。購入希望者が定期券購入指示情報にタッチした場合は(ステップ114の2;定期券購入指示入力)、後述のステップ117に移行する。有効期間がすでに期間満了してはいるが(ステップ107のYES)、その期間満了の日から発売許容期限である6ヶ月がまだ経過していない場合も、後述のステップ117に移行する。
【0054】
また、図5のメニュー画面において、購入希望者が定期券購入指示情報にタッチした場合は(ステップ101の3;定期券購入指示入力。ステップ104の3も同様)、図8に示すように、定期券投入案内の文章が表示される(ステップ115)。そして、投入される定期券に記録されている磁気データのうち、新たな購入に関わるデータが読取られる(ステップ116)。読取られるデータの内容は、当該定期券の有効期間、利用区間、利用者氏名、当該定期券の最も近い時期の利用履歴(利用区間を越えた利用で区間外精算を伴うものであったか否か)などである。
【0055】
この読取りに基づき、図9に示すように、利用区間情報、利用期間の選択キーパターン(1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)、利用開始日の選択キーパターン(当日・翌日)、入力終了キーパターン、取消キーパターンがタッチパネル式操作表示部7で表示される(ステップ117)。この表示に伴い、購入希望者による利用期間、利用開始日の選択入力を待つことになる(ステップ118)。
【0056】
なお、読取りに基づいて、定期券がその有効期間満了日前2週間以内でない場合には(ステップ134のNO)、新たな定期券購入条件を満たさないため、定期券を返却し(ステップ135)、操作再確認の表示を行う(ステップ136)。
【0057】
選択入力がなされ、入力終了キーパターンがタッチされると(ステップ119のYES)、新たな定期券発行に関する料金が計算される(ステップ120)。そして、図10に示すように、計算結果が利用区間、利用期間、利用開始日の情報および金額投入案内の文章と共に表示される(ステップ121)。
【0058】
この案内に従って現金が投入されると、図11に示すように、投入金額が表示される(ステップ122)。そして、投入金額と新たな発行に必要な定期券料金とが比較される(ステップ123)。
【0059】
投入金額が定期券料金より少ないまま(ステップ123のNO)、購入希望者が取消キーパターンにタッチすると(ステップ124のYES)、投入されていた定期券が定期券/カード投入口3から返却される(ステップ125)。
【0060】
投入金額が定期券料金と同じまたはそれより多い額に達すると(ステップ123のYES)、『定期券購入するときは入力終了を操作』の旨の文章が表示される(ステップ126)。図11において、『以上条件で宜しければ入力終了を押圧して下さい』の表示がこれに相当する。
【0061】
入力終了キーパターンがタッチされると(ステップ127のYES)、新たな定期券が印刷・磁気処理されて発行される(ステップ128)。発行された乗車券は定期券/乗車券発行口9から放出される。
【0062】
続いて、『定期券の利用区間が当該駅を含まず、かつ利用開始日が明日以降のとき、利用区間内まで乗車可能な乗車券を発行』の旨の文章が表示される(ステップ129)。たとえば、図12に示すように、『帰りの切符が必要な場合には切符発行を押して下さい』という文章が表示されるとともに、切符発行キーパターンおよび不要キーパターンが表示される。
【0063】
切符発行キーパターンがタッチされると(ステップ130のYES)、当該装置の設置駅から利用区間までの移動に有効な乗車券が発行される(ステップ131)。発行された乗車券は定期券/乗車券発行口9から放出される。
【0064】
切符発行キーパターンがタッチされないまま(ステップ130のNO)、一定時間が経過した場合(ステップ132のYES)、あるいは不要キーパターンがタッチされると(ステップ133のNO)、処理終了となる。
【0065】
また、図5における『定期券購入時はこちらに触れて下さい』の表示は、投入金額が定期券の最低購入料金以上になったときに初めて表示するようにしても良い。
【0066】
以上のように、メニュー画面が表示されている状態において、購入希望者は現金を投入することで乗車券の発行を受けることができ、定期券を投入することで定期券の発行を受けることができる。現金を投入した後で定期券の発行に移行することももちろん可能である。
【0067】
購入希望者にとっては、乗車券の発行と定期券の発行のどちらかを予め選択するなどの面倒な操作を行うことなく、望みの乗車券または定期券を良好な操作性を持って迅速かつ容易に購入することができる。
【0068】
しかも、定期券を購入しようとする駅が定期券の利用区間から外れている場合には、その点を装置側が自動的に判別して購入駅から利用区間までの有効乗車券を適宜に発行してくれるので、購入者にとっては帰るための乗車券を別途購入したり駅係員に問い合わるなどの処置が不要である。購入者に対して良好なサービスを提供できる。
【0069】
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、投入された現金で購入可能な乗車券の口座を表示する表示手段と、投入された定期券に記録されている定期券の利用区間情報を読取る読取手段と、表示手段の表示に応答する入力があったときには応答入力に基づいた乗車券を発行し且つ定期券が投入されたときには読取手段により読取った利用区間情報に基づいた新たな定期券を発行する発行手段とを備えたので、乗車券および定期券を良好な操作性を持って迅速に発行することができる発券装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の制御回路のブロック図。
【図2】同実施例の外観を示す図。
【図3】同実施例の作用を説明するためのフローチャート。
【図4】図3に続くフローチャート。
【図5】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【図6】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【図7】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【図8】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【図9】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【図10】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【図11】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【図12】同実施例のタッチパネル式操作表示部の表示を示す図。
【符号の説明】
1…装置本体
2…硬貨投入口
3…定期券/カード投入口
4…紙幣投入口
7…タッチパネル式操作表示部7
9…定期券/乗車券発行口
10…硬貨排出口
20…主制御部
Claims (1)
- 現金および定期券を投入するための投入手段と、
この投入手段に現金が投入されたとき、投入された現金の金額が定期券の最低料金以上か否かを判断する判断手段と、
この判断手段の判断結果が否定のとき、前記投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座を表示する第1表示手段と、
前記判断手段の判断結果が肯定のとき、前記投入された現金の範囲内で購入可能な乗車券の口座を表示するとともに、定期券購入の指示を受付けるための定期券購入指示情報を表示する第2表示手段と、
を具備したことを特徴とする発券装置。
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