JPH08211814A - シール方法及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

シール方法及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH08211814A
JPH08211814A JP7015796A JP1579695A JPH08211814A JP H08211814 A JPH08211814 A JP H08211814A JP 7015796 A JP7015796 A JP 7015796A JP 1579695 A JP1579695 A JP 1579695A JP H08211814 A JPH08211814 A JP H08211814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid substance
process cartridge
image forming
cartridge
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7015796A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Higeta
明 日下田
Tadayuki Tsuda
忠之 津田
Hiroshi Koyama
浩 小山
Masateru Yasuhara
正輝 安原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7015796A priority Critical patent/JPH08211814A/ja
Publication of JPH08211814A publication Critical patent/JPH08211814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液状シールのダレを防止し、また傾斜部頂点
が肉薄になることを防止することが可能なシール方法及
び前記方法によりシールしたプロセスカートリッジ及び
前記プロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置を
提供する。 【構成】 複数の部材を結合した結合面から現像剤が漏
れるのを防止するための前記部材間のシール方法におい
て、前記部材の結合面に液状物質からなるシール部材を
注入し、次に前記液状物質に対し、一定時間前記結合面
から略液状物質へ向かう方向へ加速度を付与し、前記結
合面にシール部材を設けた後に、複数の部材を結合して
シールすることを特徴としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部材の結合面から現像剤
が漏れるのを防止可能なシール方法及び前記方法により
シールしたプロセスカートリッジ及び前記プロセスカー
トリッジを着脱可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の画像形成装置は、帯電器に
よって一様に帯電させた像担持体に選択的な露光をして
潜像を形成し、現像器によって前記潜像を現像剤で顕像
化すると共に、該現像剤による像を記録媒体に転写して
画像記録を行う。このような装置にあっては、各部材の
メンテナンスは専門のサービスマンが行い、ユーザには
不便を伴うことがあった。
【0003】そこで、前記像担持体、帯電器、現像器、
クリーニング部等を一体構造にまとめてカートリッジ化
することにより、ユーザが前記カートリッジを装置本体
に装填することによって、現像剤の補給や寿命に達した
像担持体の部品交換可能とし、メンテナンスを容易にし
たものが実用化されている。
【0004】このようなプロセスカートリッジにあって
は、ユーザが直接取り扱うために、部材の結合面から現
像剤が漏れないようにしなければならない。従来のシー
ル方法としては、モルトプレーン(商品名)等の発泡ポ
リウレタンを両面テープで一方の部材の結合面に取り付
け、他方の結合面で挟み込んで前記発泡ポリウレタンを
圧縮変形させてシールするのが一般的であった。
【0005】しかし、前記発泡ポリウレタンを部材の結
合面に貼り付ける作業は自動化することが困難であり、
プロセスカートリッジの組立に手間がかかってしまう。
そこで、近年では前記シール部材として発泡ポリウレタ
ンに代わり、例えば、特開平4−289869号等に示される
液状エラストマー部材を前記結合面に注入し、これを固
化させたシール部材が実用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記シール部
材によるシール方法を更に発展させたものであり、その
目的とするところは、液状シールのダレを防止し、また
傾斜部頂点が肉薄になることを防止することが可能なシ
ール方法及び前記方法によりシールしたプロセスカート
リッジ及び前記プロセスカートリッジを着脱可能な画像
形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、複数の部材を結合した
結合面から現像剤が漏れるのを防止するための前記部材
間のシール方法において、前記部材の結合面に液状物質
からなるシール部材を注入し、次に前記液状物質に対
し、一定時間前記結合面から略液状物質へ向かう方向へ
加速度を付与し、前記結合面にシール部材を設けた後
に、複数の部材を結合してシールすることを特徴として
なる。
【0008】
【作用】上記構成にあっては、液状物質を結合面に注入
した後に、結合面から略液状物質へ向かう方向へ加速度
を付与することにより、液状物質は厚みが増すようにな
って液ダレすることがなくなる。この状態で液状物質を
固化させることにより、所定の厚みを有するシール部材
を前記結合面に形成することが出来る。
【0009】
【実施例】次に本発明に係る一実施例について、図面を
参照して具体的に説明する。
【0010】〔第1実施例〕図1乃至図12を参照して第
1実施例を説明する。尚、図1はプロセスカートリッジ
の構成説明図であり、図2はそのプロセスカートリッジ
を装着した画像形成装置の構成説明図、図3はプロセス
カートリッジの装着構成の説明図であり、図4乃至図12
はシール構成の説明図である。
【0011】ここでは説明の順序として、プロセスカー
トリッジ及び前記プロセスカートリッジを装着可能な画
像形成装置の全体構成について説明し、次にプロセスカ
ートリッジの現像剤収納部及び廃現像剤収納部の結合面
のシール方法について説明する。 {全体構成}この画像形成装置Aは、図2に示すよう
に、光学系1から画像情報に基づいた光像を照射して像
担持体である感光体ドラムに現像剤(以下「トナー」と
いう)の像を形成する。そして前記トナー像の形成と同
期して、記録媒体2をカセット3aからピックアップロ
ーラ3b及びレジストローラ対3c1,3c2等からなる搬
送手段3で搬送し、且つプロセスカートリッジBとして
カートリッジ化された画像形成部において、前記感光体
ドラムに形成したトナー像を転写手段としての転写ロー
ラ4に電圧印加することによって記録媒体2に転写し、
その記録媒体2を中間排出ローラ3d及びガイド板3e
で定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ロー
ラ5a及びヒータ5bを内蔵する定着ローラ5cからな
り、通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写ト
ナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラ
対3fで搬送し、反転搬送経路を通して排出部6へと排
出する如く構成している。
【0012】一方、前記画像形成部を形成するプロセス
カートリッジBは、図1及び図2に示すように、感光層
を有する感光体ドラム7を回転し、その表面を帯電手段
であるコロナ帯電帯電器8への電圧印加によって一様に
帯電し、前記光学系1からの光像を露光部9を介して感
光体ドラム7に露光して潜像を形成し、現像手段10によ
って現像するように構成している。この現像手段10は、
トナー収納部10a内のトナーをトナー送り部材で送り出
し、固定磁石10bを内蔵した現像ローラ10cを回転させ
ると共に、現像ブレード10dによって摩擦帯電電荷を付
与したトナー層を現像ローラ10cの表面に形成し、その
トナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ転移させる
ことによってトナー像を形成して可視像化する。そして
転写ローラ4に前記トナー像と逆極性の電圧を印加して
トナー像を記録媒体2に転写した後は、クリーニングブ
レード11aによって感光体ドラム7に残留したトナーを
掻き落とすと共に、スクイシート11bによって掬い取
り、廃トナー収納部11cへ集めるクリーニング手段11に
よって感光体ドラム7上の残留トナーを除去するように
構成している。尚、前記感光体ドラム7等の各部品は、
トナー収納枠体12aと現像枠体12b、クリーニング枠体
12c及びカートリッジ枠体12dとを結合したハウジング
内に収納してカートリッジ化され、装置本体13に設けら
れたカートリッジ装着手段に対して着脱可能に装着され
る。
【0013】前記カートリッジ装着手段は、軸14aを中
心にして開閉部材14を開くと、図3(a),(b)に示
すように、開閉部材14の左右内側面にカートリッジ装着
ガイド部材15が取り付けてあり、この左右ガイド部材15
にはプロセスカートリッジBを挿入するためのガイド部
15aが対向して設けてある。このガイド部15aに沿って
プロセスカートリッジBを挿入し、開閉部材14を閉じる
ことによってプロセスカートリッジBを画像形成装置A
に装着するものである。
【0014】{シール方法}前記プロセスカートリッジ
Bは、トナー収納部10a及び廃トナー収納部11cからト
ナーが漏れないようにシール部材16a,16bでシールし
ている。
【0015】即ち、図1に示すように、トナー収納部10
aはトナー収納枠体12aと現像枠体12bとをネジ等によ
って結合して構成しており、両枠体12a,12bの結合面
にはシール部材16aを介在させている。
【0016】また廃トナー収納部11cはクリーニング枠
体12cとクリーニングブレード11aの支持部材11dとが
カートリッジ枠体12dとシール部材16bを介して結合す
ることにより形成され、このシール部材16bによって前
記結合部からのトナー漏れを防止している。
【0017】本実施例における前記シール部材16a,16
bは、トナー収納部10aのシールの場合は図4に示すよ
うにトナー収納枠体12aの結合面12a1に、また廃トナー
収納部11cの場合は図5に示すようにカートリッジ枠体
12dの結合面12d1に、それぞれ二液性ウレタンゴムより
なる液状物質Rをノズル17により注入する。この物質R
は発泡性材料であるため、注入後約30秒〜10分で結合面
12a1,12d1上で発泡しつつ固化し、弾性を有するエラス
トマーとなる。
【0018】前記液状物質Rの注入経路は、図4にあっ
ては(a)から始まって矢印方向へと進み、元の(a)
の地点で重なることで閉ループの経路を形成する。また
図5にあっても同様に、(b)から始まって矢印方向へ
と進み、元の(b)へ戻ってくる経路で注入される。
【0019】液状物質Rを注入する面、即ち結合面12a
1,12d1は、図6に示すように、予め溝18を形成してあ
り、シール部材16a,16bとなる液状物質Rは前記溝18
の中まで容易に流れて固化して弾性を有するエラストマ
ーとなるので、シール部材16a,16bが結合面から外れ
たり、横ズレすることはない。
【0020】このようにして結合面上で固体化したシー
ル部材16a,16bをそれぞれトナー収納枠体12a、カー
トリッジ枠体12dに付着させた状態で該トナー収納枠体
12aを現像枠体12bと結合し、またカートリッジ枠体12
dをクリーニング枠体12cに結合することにより、前記
結合部からトナーが漏れるのを防止する。
【0021】尚、前記固体化したシール部材16a,16b
の高さH1 (図6参照)は、結合後の間隔C(図1参
照)よりも高くする必要があるが、そのための方法は後
述する。
【0022】次に前記固化してエラストマーとなる液状
物質Rとしては二液型反応性液体を混合し、ノズル17に
よって注入するシステムについて、図7を参照して説明
する。
【0023】図7において、A液とB液がそれぞれ収納
されたAタンク19及びBタンク20より二液反応に最適な
混合比率になるように、精密定量ポンプ21,22によって
A液及びB液が混合攪拌部23にそれぞれ送られる。混合
攪拌部23では、A液とB液が均一に混ざるようにモータ
による強制攪拌を行う。これら二液が反応して固化し、
弾性を有するエラストマーとなるには早くとも30秒程度
はかかるので、反応の途中段階で液状物質として吐出部
24のノズル17より吐出される。そして、混合攪拌部23、
吐出部24、ノズル17を含む注入ヘッドは前述した枠体等
の注入部の形状に合わせてX、Y、Zの3軸方向に移動
しつつ、液状物質を注入部材に注入する。
【0024】A液、B液の定量ポンプ21,22による二液
混合比率の計量、及び混合攪拌速度、注入ヘッドのX、
Y、Z方向への走行経路、注入速度等は図示しない産業
用ロボットのコントローラに予めプログラムされた内容
に沿って最適条件に制御され、注入作業は自動的に行わ
れる。
【0025】尚、前記のようにして注入される材料とし
て、本実施例では図8に示す材料を使用した。
【0026】次に固化してエラストマーとなる液状物質
として、本実施例の二液型反応性液体によらず、一液型
反応性液体にN2 ガスを混入して強制発泡させ、ノズル
17より吐出するシステムについて、図9を参照して説明
する。
【0027】図9において、ポリウレタンを主原料とし
た液状物質を、加熱器25で約70℃〜100℃に加熱しつ
つ、収納したタンク26からポンプでフォームミックスマ
シン27に送り出す。フォームミックスマシン27ではタン
ク26から送り出された液体が装置28からのN2 ガスと混
合することにより発泡反応され、液状物質が固化するま
での間に吐出部29のノズル17から枠体等の注入部材に液
状物質が注入される。
【0028】ここで、N2 ガスの混合、原材料の送り出
し、注入ヘッドのX、Y、Z方向への走行経路や注入速
度は、二液反応液体の場合と同様に図示しない産業用ロ
ボットのコントローラによって最適条件に制御され、注
入作業は自動的に行われる。
【0029】尚、本実施例におけるエラストマーの物性
としては、伸び 100〜 200%、硬度(アスカーC)4〜
15、圧縮復元性90%以上の値を示し、シール部材として
の機能を果たすのに充分な弾性エラストマーであること
が好ましい。
【0030】次に前記のようにして注入した液状物質の
高さH1 が枠体結合後の間隙Cよりも高くなるようにす
るための構成について説明する。
【0031】前記注入する液状物質Rは、ある程度の粘
性を有しているが、液状であるために注入直後は自重に
よって図6の矢印方向へ流れようとする。こうした傾向
は、液状物質Rの粘性が小さいほど顕著で、場合によっ
ては平面上にダレ過ぎて所定の高さを確保出来ないこと
がある。
【0032】そのため、本実施例では前記液状物質Rを
注入した直後に、液状物質Rに対し、一定時間前記結合
面から液状物質方向へ加速度を付与するようにするもの
であり、本実施例では前記液状物質Rが固化するまでの
時間、液状物質Rに対して重力方向へ重力加速度を付与
するものである。
【0033】即ち、枠体12a,12dの結合面12a1,12d1
に液状物質Rを注入した直後に、前記結合面12a1,12d1
を図10に示すように下方へ向ける。このようにすると、
液状物質Rの自重によって、該物質Rは図10の矢印方向
へ流れようとするために、高さH2 が高くなる。この高
さH2 は図6に示すように、液状物質Rの自重によって
ダレる方向の力を受ける場合の高さH1 よりも高くな
る。
【0034】ここで、前記シール部材を塗布形成する工
程例を説明すると、図11に示すように、通箱の中から人
手によって枠体を搬送用パレットに載せ、この枠体を搬
送用パレットごと搬送用ロボットによって塗布用ロボッ
トとの受け渡し位置に搬送する。その後、搬送用ロボッ
トに設けた枠体クランプ手段が前記枠体をクランプして
塗布用パレットに載せ換え、塗布用ロボットによって塗
布位置に運んで行く。
【0035】次に塗布用ロボットから吐出装置に信号が
伝えられて、前述した液状エラストマーの塗布工程が行
われる。そして塗布工程が終了すると、再び搬送用ロボ
ットの枠体クランプ手段が枠体を取り上げ、搬送用パレ
ットへ載せ換えと同時に、塗布面の上下を反転させる。
搬送用パレットに上下を反転させて再度載せられた枠体
は、そのまま約30分かけて搬送され、この間に液状エラ
ストマーは人手に触れてもベタつかない程度に固化す
る。更にこの搬送中の30分間は、発泡に必要な温湿度に
保たれる。その後、人手によって通箱に再度梱包されて
いく。
【0036】このようにシール部材を塗布装置によって
自動化して形成することが出来るために、プロセスカー
トリッジの組み立てが容易となり、コストダウンを図る
ことが可能となり、画像形成においてランニングコスト
を低下させることが可能となるものである。
【0037】前記のように、液状物質Rを結合面12a1,
12d1に注入した直後に、該結合面12a1,12d1の表裏を反
転させるという、極めて簡単な工程を加えることによ
り、シール部材16a,16bの厚さ(高さ)を充分に確保
することが可能となる。
【0038】尚、前記液状物質Rを結合面12a1,12d1に
注入後に、該結合面12a1,12d1を下方へ向けるために
は、例えば図12に示す治具30を使用するとよい。この治
具30は、板部材30aにカートリッジ枠体12dを支持する
ための支柱30bを起立して設けたものであり、前記治具
30の支柱端部に設けた係止部30cにカートリッジ枠体12
dを係止するように載置し、カートリッジ枠体12dの結
合面12d1が下方を向いたとき、液状物質Rが地面に触れ
ないようにするものである。これにより、結合面に液状
物質Rを注入したカートリッジ枠体12dを容易に下方へ
向けることが出来る。
【0039】〔第2実施例〕次に液状物質を使用して部
材結合部をシールしたプロセスカートリッジの他例を図
13乃至図18を参照して説明する。尚、前述した第1実施
例と同一機能を有する部材は同一符号を付して重複する
説明を略す。
【0040】このプロセスカートリッジは、図13及び図
14に示すように、上枠体31と下枠体32とを爪33及びネジ
34で結合して構成するものであり、上下枠体31,32はそ
れぞれシール部材35,36を挟んでいる。そして現像ロー
ラ10cへトナーを供給するトナー収納部10aは、上下枠
体31,32及び上枠体31と現像ブレード10dを支持する支
持部材10eとが結合することで形成され、この結合部に
はシール部材35が設けられていて結合部からのトナー漏
れを防止する。
【0041】またクリーニング手段11の廃トナー収納部
11cは、上下枠体31,32及び上枠体31とクリーニングブ
レード11aを支持する支持部材11dとが結合することで
形成され、この結合部にはシール部材36が設けてあり該
結合部からのトナー漏れを防止する。
【0042】ここで図14の上枠体31の内側を矢印a方向
からみた図を図15に示す。この実施例では、図15に示す
ように、トナー収納部10a及び廃トナー収納部11cの上
下枠体の結合面に、図8に示す材料を使用して前述した
第1実施例で用いたと同様な方法により二液性ウレタン
ゴムからなる液体物質Rをノズル17によって注入する。
この液体物質Rは発泡性材料であるために、注入後約30
秒〜10分で結合面31a,31b上で発泡しつつ弾性を有す
るエラストマーとなる。その注入経路は、例えばシール
部材36の場合では(a)から始まって矢印方向へと進ん
で元の(a)の地点で重なることで閉ループの経路を形
成する。注入する面、即ち結合面31a,31bには予め溝
形状にしてあるので、液状物質Rは溝の中まで容易に流
れて固化して弾性を有するエラストマーとなるので、シ
ール部材35,36が容易に外れたり、横ズレすることはな
い。
【0043】ところで、図15に示したような上枠体31の
結合面31a,31bは前述した第1実施例で説明したよう
な平面上の液ダレの問題の他に傾斜面での液ダレも問題
となる。即ち、図15において、結合面31a,31bにはそ
れぞれ傾斜面31c1,31c2,31c3を有しており、それらの
傾斜面31c1,31c2,31c3の傾斜角の変わる変曲部31d1,
31d2は液ダレによって他の部分よりも肉薄になってしま
う。
【0044】これを変曲部31d1を例にとって説明するた
めに、図16の変曲部31d1を矢印b方向からみた図を図17
に示す。図17において、傾斜面31c1,31c2には液状物質
Rの自重によって矢印方向へダレてしまい、変曲部31d1
の高さH3 は他の高さよりも低く(薄く)なる。しか
し、前述した第1実施例と同様に、図17に示すように治
具30を使用して液状物質Rを結合面に注入した直後に上
枠体31を裏返し、該結合面を下向きに反転させると、図
18に示すように、液状物質Rの自重によって矢印方向へ
ダレるため、変曲部31d1のシール高さH4 を確保するこ
とが出来る。
【0045】従って、結合面に傾斜部を有する場合であ
っても、液状物質Rを注入した直後に結合面から液状物
質方向へ加速度を付与することにより、例えば枠体を反
転させて液状物質に重力加速度を付与するという簡単な
構成により、変曲部におけるシール高さを確保すること
が出来るものである。
【0046】〔他の実施例〕前述した本発明に係るプロ
セスカートリッジBは前述のように単色の画像を形成す
る場合のみならず、現像手段を複数設け、複数色の画像
(例えば2色画像、3色画像或いはフルカラー等)を形
成するカートリッジにも好適に適用することが出来る。
【0047】また現像方法としても、公知の2成分磁気
ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像
法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可
能である。
【0048】また像担持体としては、前記感光体ドラム
に限定されることなく、例えば次のものが含まれる。ま
ず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体として
は例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、
酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OPC)等が
含まれる。また前記感光体を搭載する形状としては、例
えばドラム状、ベルト状等の回転体及びシート状等が含
まれる。尚、一般的にはドラム状又はベルト状のものが
用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあって
は、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を蒸着又は
塗工等を行ったものである。
【0049】また帯電手段の構成も、前述した第1実施
例ではコロナ帯電器を用いた例を示したが、米国特許第
4851960号に記載されているような、帯電ローラを感光
体ドラムに接触させ、該ローラを介して電圧印加するこ
とによって感光体ドラムの表面を一様に帯電させる所謂
接触帯電方法を用いても良いことは当然である。
【0050】尚、前記帯電手段としては前記ローラ型以
外にも、ブレード型(帯電ブレード)、パッド型、ブロ
ック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。
【0051】また感光体ドラムに残存するトナーのクリ
ーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気
ブラシ等を用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0052】また前述したプロセスカートリッジとは、
像担持体としての例えば電子写真感光体等と、少なくと
もプロセス手段の1つを備えたものである。従って、そ
のプロセスカートリッジの態様としては、前述した実施
例のもの以外にも、例えば像担持体と帯電手段とを一体
的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするも
の。像担持体と現像手段とを一体化的にカートリッジ化
し、装置本体に着脱可能にするもの。像担持体とクリー
ニング手段とを一体的にカートリッジ化し、装置本体に
着脱可能にするもの。更には像担持体と、前記プロセス
手段の2つ以上のものを組み合わせて一体的にカートリ
ッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの等がある。
【0053】即ち、前述したプロセスカートリッジと
は、帯電手段、現像手段又はクリーニング手段と電子写
真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリ
ッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするもので
ある。及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少
なくとも一つと電子写真感光体とを一体的にカートリッ
ジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものであ
る。更に少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体
的にカートリッジ化して装置本体に着脱可能とするもの
をいう。
【0054】また前述した実施例では感光体ドラムや現
像スリーブをカートリッジ化し、このプロセスカートリ
ッジを装着して画像を形成する装置を例示したが、これ
ら感光体ドラムや現像スリーブをカートリッジ化するこ
となく、装置本体に直接取り付けた画像形成装置にも、
本発明に同様に適用し得るものである。
【0055】更に前述した実施例では画像形成装置とし
てレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれ
に限定する必要はなく、例えば電子写真複写機、ファク
シミリ装置、或いはワードプロセッサ等の他の画像形成
装置に使用することも当然可能である。
【0056】
【発明の効果】本発明は前述したように、液状物質を結
合面に注入した後に、結合面から液状物質方向へ加速度
を付与することにより、液状物質は厚みが増すようにな
って液ダレすることがなくなり、この状態で液状物質を
固化させることにより、所定の厚みを有するシール部材
を前記結合面に容易に形成することが出来る。
【0057】例えば液状物質を注入した直後に前記結合
面を反転させて下方へ向け、液状物質に重力加速度を付
与することにより、所定の厚さを有するシール部材を容
易に形成し得るのみならず、結合面に傾斜部を有する場
合には傾斜部頂上の変曲部等、液状物質を注入したとき
に肉薄になり易い部分のシール厚さを容易に確保するこ
とが出来、シール部材の厚さが全体的に均一となり、シ
ール性を向上させることが出来る。。
【0058】これにより、シール性を向上させたシール
部材の形成を自動的に行うことが可能となり、前記シー
ル部材によってシールするプロセスカートリッジの組立
を容易と行うことが可能となる。従って、前記プロセス
カートリッジを安価に大量提供することが可能となり、
このプロセスカートリッジを用いる画像形成装置にあっ
ては、画像形成のランニングコストを低くすることが可
能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロセスカートリッジの構成説明図である。
【図2】画像形成装置の構成説明図である。
【図3】プロセスカートリッジの装着構成説明図であ
る。
【図4】トナー収納部のシール構成説明図である。
【図5】廃トナー収納部のシール構成説明図である。
【図6】シール部材の構成説明図である。
【図7】液状物質の注入システムの説明図である。
【図8】液状物質の材質を示す表図である。
【図9】液状物質の注入システムの説明図である。
【図10】結合面を反転させたときの液状物質の状態説
明図である。
【図11】シール部材の注入工程説明図である。
【図12】枠体を反転させたときに支持する治具の説明
図である。
【図13】枠体を反転させたときの状態説明図である。
【図14】第2実施例に係るプロセスカートリッジの構
成説明図である。
【図15】第2実施例に係るプロセスカートリッジの上
下枠体を分離した状態説明図である。
【図16】上枠体に設けたシール部材の説明図である。
【図17】変曲部における液状物質の状態説明図であ
る。
【図18】結合面を反転させたときの変曲部における液
状物質の状態説明図である。
【符号の説明】
1…光学系、2…記録媒体、3…搬送手段、4…転写手
段、5…定着手段、6…排出部、7…感光体ドラム、8
…帯電手段、9…露光部、10…現像手段、10a…トナー
収納部、10b…固定磁石、10c…現像ローラ、10d…現
像ブレード、11…クリーニング手段、11a…クリーニン
グブレード、11b…スクイシート、11c…廃トナー収納
部、11d…支持部材、12a…トナー収納枠体、12a1…結
合面、12b…現像枠体、12c…クリーニング枠体、12d
…カートリッジ枠体、12d1…結合面、13…装置本体、14
…開閉部材、15…ガイド部材、16…シール部材、17…ノ
ズル、18…溝、19…Aタンク、20…Bタンク、21,22…
定量ポンプ、23…混合攪拌部、24…吐出部、25…加熱
器、26…タンク、27…フォームミックスマシン、28…装
置、29…吐出部、30…治具、31…上枠体、31a,31b…
結合面、31c1,31c2,31c3…傾斜面、31d1,31d2…変曲
部、32…下枠体、33…爪、34…ネジ、35,36…シール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安原 正輝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部材を結合した結合面から現像剤
    が漏れるのを防止するための前記部材間のシール方法に
    おいて、 前記部材の結合面に液状物質からなるシール部材を注入
    し、 次に前記液状物質に対し、一定時間前記結合面から略液
    状物質へ向かう方向へ加速度を付与し、 前記結合面にシール部材を設けた後に、複数の部材を結
    合してシールすることを特徴とするシール方法。
  2. 【請求項2】 前記一定時間は、前記液状物質が固化す
    る時間であることを特徴とする請求項1記載のシール方
    法。
  3. 【請求項3】 前記結合面から略液状物質へ向かう方向
    は、重力方向であり、前記加速度は重力加速度であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシール方法。
  4. 【請求項4】 前記液状物質は、固化してエラストマー
    となる物質であることを特徴とする請求項1記載のシー
    ル方法。
  5. 【請求項5】 画像形成装置本体に着脱可能なプロセス
    カートリッジにおいて、 像担持体と、 前記像担持体に作用する少なくとも1つのプロセス手段
    と、 複数の部材の結合面から現像剤が漏れるのを防止するた
    めのシール部材と、 を有し、 前記シール部材は、前記部材間の結合面に液状物質を注
    入し、前記液状物質に対して一定時間前記結合面から略
    液状物質へ向かう方向へ加速度を付与して結合面にシー
    ル部材を設けたことを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】 前記前記シール部材でシールする部材
    は、画像形成に際して像担持体に残留した現像剤を除去
    するためのクリーニング手段の廃現像剤収納部を構成す
    る部材であることを特徴とする請求項5記載のプロセス
    カートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記シール部材でシールする部材は、画
    像形成に際して像担持体に現像剤を供給するための現像
    手段の現像剤収納部を構成する部材であることを特徴と
    する請求項5記載のプロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記プロセスカートリッジとは、前記プ
    ロセス手段としての帯電手段、現像手段またはクリーニ
    ング手段と前記像担持体としての電子写真感光体とを一
    体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成
    装置本体に対して着脱可能とするものである請求項5記
    載のプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記プロセスカートリッジとは、前記プ
    ロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング
    手段の少なくとも一つと、前記像担持体としての電子写
    真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置
    本体に対して着脱可能とするものである請求項5記載の
    プロセスカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記プロセスカートリッジとは、少な
    くとも前記プロセス手段としての現像手段と、前記像担
    持体としての電子写真感光体とを一体的にカートリッジ
    化して画像形成装置本体に対して着脱可能とするもので
    ある請求項5記載のプロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】 プロセスカートリッジを着脱可能であ
    って、記録媒体に画像を形成する画像形成装置におい
    て、 像担持体と、前記像担持体に作用する少なくとも1つの
    プロセス手段と、複数の部材の結合面から現像剤が漏れ
    るのを防止するためのシール部材とを有し、前記シール
    部材は、前記部材間の結合面に液状物質を注入し、前記
    液状物質に対して一定時間前記結合面から略液状物質へ
    向かう方向へ加速度を付与して結合面にシール部材を設
    けたプロセスカートリッジを装着するための装着手段
    と、 前記像担持体に形成した現像像を記録媒体に転写するた
    めの転写手段と、 前記記録媒体を搬送するための搬送手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像形成装置は、電子写真複写機
    であることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像形成装置は、レーザービーム
    プリンタであることを特徴とする請求項11記載の画像形
    成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成装置は、ファクシミリ装
    置であることを特徴とする請求項11記載の画像形成装
    置。
JP7015796A 1995-02-02 1995-02-02 シール方法及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置 Pending JPH08211814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7015796A JPH08211814A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 シール方法及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7015796A JPH08211814A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 シール方法及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08211814A true JPH08211814A (ja) 1996-08-20

Family

ID=11898810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7015796A Pending JPH08211814A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 シール方法及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08211814A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3471950B2 (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
EP0453963B1 (en) Process cartridge detachably mountable to image forming apparatus
US7483646B2 (en) Developer container, process cartridge, image forming apparatus and manufacturing method for developer container
KR100634948B1 (ko) 프로세스 카트리지의 재생산 방법
CN102253626B (zh) 显影设备和图像形成设备
KR970001198B1 (ko) 프로세스 카트리지 및 이것과 사용가능한 화상형성장치
JPH05134488A (ja) プロセスカートリツジ及び前記プロセスカートリツジの組立て方法及び前記プロセスカートリツジを装着可能な画像形成装置
CN105388731A (zh) 显影剂容器、显影剂储存单元、处理盒及成像设备
JP2877540B2 (ja) 画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジ
WO1998021628A1 (fr) Dispositif de developpement et dispositif electrophotographique
JPH08211800A (ja) ブレード及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JPH08211814A (ja) シール方法及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2004126003A (ja) 現像ユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2821446B2 (ja) プロセスカートリッジに対する現像剤の再充填方法
JPS5961861A (ja) プロセスカ−トリツジ
JP2002296885A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPH08211815A (ja) 塗布装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JPH09109290A (ja) シール部材の製造方法及びシール部材の製造装置、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP3200379B2 (ja) プロセスカートリッジ、及び、プロセスカートリッジの組み立て方法
JP3278434B2 (ja) プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2004125930A (ja) 現像ユニット及び画像形成装置
JPH07302031A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ及び画像形成装置
JPH05307326A (ja) 現像装置及びこれを装着したプロセスカートリッジ
JP2000298382A (ja) 画像形成装置
JP2000056560A (ja) 現像装置及び電子写真画像形成装置