JPH0821147A - 引戸の緩衝装置 - Google Patents

引戸の緩衝装置

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JPH0821147A
JPH0821147A JP15604194A JP15604194A JPH0821147A JP H0821147 A JPH0821147 A JP H0821147A JP 15604194 A JP15604194 A JP 15604194A JP 15604194 A JP15604194 A JP 15604194A JP H0821147 A JPH0821147 A JP H0821147A
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JP
Japan
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sliding door
slider
space
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resistance
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JP15604194A
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English (en)
Inventor
Tomio Yoshimura
富雄 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】引戸を閉める場合の衝撃や衝撃音を柔げ得るよ
うにすると共に引戸を開ける場合には閉める場合より軽
く操作ができるようにすること。 【構成】引戸10の上下部のうち少なくとも一方端部域
にスライダ20を設け、建物側緩衝部50はスライダ2
0を受け入れる空間73を有した受け部材70からな
り、スライダ20を受け部材70に押入できるように
し、スライダ20が受け部材の空間73に入る際には抵
抗が大きく、空間73から出る際には抵抗が小さくなる
凹凸形状部21,22、71,72を形成してある。 【効果】引戸を閉める場合に、抵抗が大きくなってブレ
ーキが確実にかかり、引戸が柱等の戸当り部分への衝撃
が緩和されることになり、衝撃音の発生防止を果し、し
かも引戸が戸当り部分に当ってはね返ることがなくな
り、閉まり作用が非常に確実となる。また、引戸を開け
る場合には閉める場合よりも抵抗が小さくてスムーズに
開けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引戸の緩衝装置に関
し、引戸を閉める場合の衝撃や衝撃音を柔げ得るように
すると共に引戸を開ける場合には閉める場合より軽く操
作ができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、引戸の開閉作用はスムーズに行なえることが建具
の条件であるが、引戸を閉める最終域では引戸を閉める
力が過剰にかかったり加速されることが多く、閉める際
の衝撃や衝撃音が発生するばかりか、引戸が反発して戻
り、引戸と柱等の戸当り部分との間に隙間が発生するた
め引戸を確実に閉め難くなる問題点があった。この問題
点は引戸にスライダやローラが使われている場合ほど顕
著に表われる。そのため、引戸を閉めるのに好適な装置
や機構が要望されていた。
【0003】そこで、本発明では引戸を反発なく確実に
閉めるのに好適な緩衝装置を提供して、衝撃緩和と衝撃
音発生を防止できると共に引戸の戻り防止を果せて、し
かも引戸を開ける際には閉める場合よりも軽く開けられ
るようにすることを目的として種々研究のすえ発明し得
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
のできる本発明による引戸の緩衝装置としては、引戸の
上下部のうち少なくとも一方端部域に建物側緩衝部に押
入できるスライダを設け、建物側緩衝部はスライダを受
け入れる空間を有した受け部材からなり、スライダおよ
び受け部材の少なくとも片方にはスライダが受け部材の
空間に入る際には抵抗が大きく、空間から出る際には抵
抗が小さくなる凹凸形状部を形成してあることを特徴と
している(請求項1)。
【0005】上記凹凸形状部はスライダおよび/または
受け部材の側面に形成され、スライダが受け部材の空間
に入る際には抵抗が大きく、空間から出る際には抵抗が
小さくなるような傾斜方向に凹凸が形成されていること
を特徴としている(請求項2)。上記スライダの一部が
幅方向に間隔のある同部片からなるか、間隔のある二部
片からなる二股形状に形成されていて幅方向の寸法を調
整自在に構成されていることを特徴としている(請求項
3)。
【0006】上記スライダおよび/または受け部材は弾
性材料から形成されていることを特徴としている(請求
項4)。なお、引戸とは障子等の建具、車輌用のスライ
ドドア等のように左右の開閉を目的としたものを意味し
ている。
【0007】
【作用】上記構成を有する本発明による引戸の緩衝装置
について説明すると、引戸の上下部のうち少なくとも一
方端部域に設けたスライダが、引戸の閉じ方向への移動
に伴われて建物側緩衝部の受け部材へと押入されると、
スライダおよび受け部材の少なくとも片方に形成してあ
る凹凸形状部が他方と接触することになる。この凹凸形
状部はスライダが受け部材の空間に入ってくる上記閉じ
方向では接触による抵抗が大きく生じて、スライダには
ブレーキがかかり、引戸の閉まり時の衝撃を緩和しつ
つ、しかも衝撃音の発生を防止しながら閉めることがで
きる。従って、柱等の戸当り部分に当ってはね返り、戻
るという現象をなくせることになる。
【0008】即ち、上記引戸の走行は、当初の抵抗の少
ない移行から建物側緩衝部ではブレーキの効いた状態へ
と変動することになる。次に、スライダが受け部材の空
間から出るように引戸を開き方向へと移動する際には、
上記凹凸形状部を接触による抵抗が小さくなるように形
成してあるので、引戸を軽く開くことができる。
【0009】具体的な凹凸形状部としては、スライダお
よび/または受け部材の側面に傾斜方向即ち、スライダ
が受け部材の空間に入る際には凹凸形状部に大きな抵抗
が生じ、空間からスライダが出る際には凹凸形状部に小
さな抵抗が生じるような傾斜をつけてあるため、上記の
ように引戸の閉じ方向と開き方向ではブレーキのかかり
具合(抵抗の違い)にて引戸の開閉は、重い閉じ方向
と、軽い開き方向となる。
【0010】さらにスライダの一部が請求項3のように
幅方向に間隔のある同部片からなる二股形状に形成され
てある場合や、スライダの一部が間隔のある二部片から
なる二股形状に形成されている場合のように、幅方向の
寸法を調整自在にしてあると、受け部材の空間に対する
スライダの押入調整が行ない易くなる。なお、スライダ
と受け部材との接触および離脱の作用上、請求項4のよ
うに、スライダおよび/または受け部材は弾性材料から
形成されている場合、引戸の緩衝作用はより好適とな
る。
【0011】
【実施例】次いで、本発明の実施例について図を参照し
ながら以下に説明する。図1は引戸10と建物側緩衝部
50とを分解して示してあり、引戸10の上部の端部域
にスライダ20をネジ23にて止めてあり、スライダ2
0の両側面には引戸10の閉じ方向Aに向かって互いに
傾斜した凹凸形状部21,22を形成している。
【0012】他方となる建物側緩衝部50は上框60の
溝内に設けてあり、空間73を有するようにして対向し
合った受け部材70,70からなり、それぞれの内側面
にはスライダ20の凹凸形状部21,22と対応した凹
凸形状部71,72を形成している。上記の凹凸形状部
21,22、71,72は側面に対して直角に形成せず
傾斜してあり、その傾斜方向は、スライダ20が受け部
材70,70の空間73に入る際には抵抗が大きく、ス
ライダ20が空間73から出る際には抵抗が小さくなる
ように形成してある。
【0013】上記スライダ20および受け部材70,7
0としては、天然ゴム、合成ゴム、ウレタン系のプラス
チック等の弾性材料として既知のものから選択できる。
図2では引戸10を建物側に設置して建物側緩衝部50
の受け部材70,70の空間73へスライダ20を押入
する状態を示している。引戸10を閉じ方向Aへ移動さ
せると、スライダ20の凹凸形状部21,22が受け部
材70,70の凹凸形状部71,72と噛み合うことに
よって大きな抵抗が生じ、ブレーキがかかってスライダ
20は押入される。これによって引戸10が加速された
りして閉じるのを防止でき、柱等に当ってはね返るよう
な反発はなくなり、引戸10は緩衝よく閉じることにな
る。
【0014】そして引戸10を開く際には開き方向Bに
対して上記凹凸形状部21,22、71,72はスライ
ダ20が抵抗小さく受け部材70,70から脱すること
ができ、閉じ方向に比べはるかに少ない力で引戸10を
開くことができる。図3には変更実施例として、スライ
ダ20には凹凸形状部21,22を形成せず、受け部材
70,70にのみ凹凸形状部71,72を形成した場合
を例示してあり、この場合にも、スライダ20および受
け部材70,70の双方とも弾性材料で形成されるのが
好ましいが、少なくとも凹凸形状部71,72を有する
側の受け部材70,70は弾性材料にて形成されること
がスライダ20の押入が弾性的に行なわれるためにも必
要である。
【0015】なお、図示しないが、逆に受け部材70,
70側を凹凸形状部71,72のないストレートな形状
にし、スライダ20にのみ凹凸形状部21,22を形成
して実施してもよい。本発明の実施上、上記実施例(図
1〜図3)では上框60側に構成したが、下框側に構成
して実施してもよく、図4および図5では建物の上吊部
80において引戸10が開閉できるようにした場合を示
しており、スライダ20や受け部材70,70について
は先の実施例と同様である。図中30は引戸10の転動
部材を示している。
【0016】次に、スライダ20を幅方向に寸法調整で
きるようにして受け部材70,70との接触抵抗度合を
調整できるようにした実施例を図6〜図12に示してあ
り、順次説明する。先ず、スライダ20を分解して示す
図6では、スライダ20のスライダ主体28を幅方向に
間隔のある同部片からなる二股状24,24に形成して
おき、二股状部24,24の間にアジャスタ25を押入
できるようにして調整ネジ26にて二股状部24,24
の開き具合を調整できるようにねじ締めするもので、2
7はスライダ主体28等に対する保持体で引戸10の上
部端部域に固定される。
【0017】引戸10へのスライダ20の取付後は図7
に示してある。この場合、図7に示す建物側緩衝部50
の受け部材70,70の空間73に応じて、スライダ2
0におけるスライダ主体28の二股状部24,24の開
き具合を調整ネジ26によるアジャスタ25の押し込み
調整で行なうことができ、微調整が可能となり、スライ
ダ20の受け部材70,70への押入による抵抗具合を
調整するのに役立つことになる。図8は引戸10を上框
60にセッティングした状態を示している。
【0018】次に、図9はスライダ20のスライダ主体
28の二股状部24,24が間隔のある二部片に分割形
成されていて、枢支ピン29にて枢支されている場合を
示している。保持体27の形状は窓27a付で少し変る
が、この場合には二股状部24,24を二部片として形
成できるので製造し易いのと、二股状部24,24の開
閉はし易くなる。
【0019】図10には上記図9を組立てて引戸10の
上部端部域に取付けた状態を示してあり、保持体27の
窓からスライダ20の二股状部24,24が臨出するよ
うになっている。図11には引戸10を上框60にセッ
ティングした状態を示している。図12には図9のスラ
イダ20を取付けた引戸10を、上吊部30にセッティ
ングした状態を示している。
【0020】上記した凹凸形状部はスライダ20および
受け部材70の何れについても側面に形成されている
が、引戸の上部域での構成の場合には、上面に、下部域
での構成の場合には下面に凹凸形状部を形成して実施す
ることもでき、さらに側面における凹凸形状部を付加し
て実施してもよい。さらにスライダ20や受け部材70
の形状等についても、図示したものに限らず、本発明に
よる目的に沿う限り、種々変更は可能である。
【0021】本発明にいう引戸とは、障子等の建具のみ
を意味するだけでなく、車輌に多く用いられているスラ
イドドア等をも含むものであり、上記した各実施例では
スライダが引戸の上部端部域の片方側についてのみ説明
したが、他方側の戸当り迄走行できるようにしてある場
合には上部端部域の他方側にも装備されることが必要と
なる。また引戸の下部端部域にスライダが装備され、下
框等に受け部材を有する緩衝部が装備されて実施される
場合もある。
【0022】引戸としては、建具の場合、レール上をロ
ーラの転動を利用して走行するものや敷居上を滑って走
行させるもの等その開閉のための手段は問わず、何れの
場合であっても本発明の実施は可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、引戸を閉める場合に、
抵抗が大きくなってブレーキが確実にかかり、引戸が柱
等の戸当り部分へ当たる衝撃が緩和されることになり、
衝撃音の発生防止を果し、しかも引戸が戸当り部分に当
ってはね返ることがなくなり、閉まり作用が非常に確実
となる。
【0024】また、引戸を開ける場合には閉める場合よ
りも抵抗が小さくてスムーズに開けることができる。こ
のように本発明は引戸の開閉に抵抗の差を設けて、開閉
使用が快適に行なえることになる。さらに、スライダの
部分で幅方向の寸法を調整自在にしてある場合には、上
記開閉時の抵抗調整も可能となるほか、組込み装備時の
微調整にも役立ち好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上框への引戸セッティング前の斜視図である。
【図2】引戸セッティング後の斜視図である。
【図3】変形実施例の斜視図である。
【図4】上吊部へセッティングを変えた一部破断斜視図
である。
【図5】変更実施例の一部破断斜視図である。
【図6】スライダを幅調整自在にした場合の分解斜視図
である。
【図7】前図スライダを用いた引戸セッティング前の斜
視図である。
【図8】引戸セッティング後の斜視図である。
【図9】スライダの変更実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図10】前図のスライダを装備した引戸の斜視図であ
る。
【図11】上框への引戸セッティング後の斜視図であ
る。
【図12】上吊部へセッティングを変えた一部破断斜視
図である。
【符号の説明】
10 引戸 20 スライダ 21,22 凹凸形状部 24,24 二股状部 25 アジャスタ 26 調整ネジ 50 建物側緩衝部 60 上框 70 受け部材 71,72 凹凸形状部 A 閉じ方向 B 開き方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引戸の上下部のうち少なくとも一方端部域
    に建物側緩衝部に押入できるスライダを設け、建物側緩
    衝部はスライダを受け入れる空間を有した受け部材から
    なり、スライダおよび受け部材の少なくとも片方にはス
    ライダが受け部材の空間に入る際には抵抗が大きく、空
    間から出る際には抵抗が小さくなる凹凸形状部を形成し
    てあることを特徴とする引戸の緩衝装置。
  2. 【請求項2】凹凸形状部はスライダおよび/または受け
    部材の側面に形成され、スライダが受け部材の空間に入
    る際には抵抗が大きく、空間から出る際には抵抗が小さ
    くなるような傾斜方向に凹凸が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の引戸の緩衝装置。
  3. 【請求項3】スライダの一部が幅方向に間隔のある同部
    片からなるか、間隔のある二部片からなる二股形状に形
    成されていて幅方向の寸法を調整自在に構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の引戸の緩衝装
    置。
  4. 【請求項4】スライダおよび/または受け部材は弾性材
    料から形成されていることを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の引戸の緩衝装置。
JP15604194A 1994-07-07 1994-07-07 引戸の緩衝装置 Pending JPH0821147A (ja)

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Cited By (6)

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