JPH08326409A - 引き戸用ブレーキ装置 - Google Patents

引き戸用ブレーキ装置

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JPH08326409A
JPH08326409A JP30656595A JP30656595A JPH08326409A JP H08326409 A JPH08326409 A JP H08326409A JP 30656595 A JP30656595 A JP 30656595A JP 30656595 A JP30656595 A JP 30656595A JP H08326409 A JPH08326409 A JP H08326409A
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JP
Japan
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sliding door
upper rail
groove
brake device
slide block
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JP30656595A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Enomoto
博行 榎本
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ENOMOTO KINZOKU KK
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ENOMOTO KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】スライドブロック1の上部に、押圧片2を
備える。このスライドブロック1の先側に、ばね7で弾
圧されている作動カム3を枢着する。また、スライドブ
ロック1の長手方向に作動させ得るジョイントプレート
9の奥の面に前記作動カム3の一端を係合させる。 【効果】上レールBの溝内の所定位置にスライドブロッ
ク1を嵌め込んでおき、引き戸aを左側へ移動するごと
く閉めて行くと、前記溝内で移動せしめられる転子C側
の押圧体cがジョイントプレート9に衝突し、その力で
作動カム3が押される。すると、この作動カム3の先が
押圧片2を押し、該押圧片2の先端を前記上レールBの
溝内面(上面)bに押し付ける。従って、閉めつつある
引き戸aにブレーキが掛かり、引き戸aを確実に停止さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸aの左右上
部に上レールBの溝に沿って走行させ得るランナーA、
Aを取り付け、各ランナーA、Aの転子C、Cを前記上
レールBの溝に嵌めて引き戸aを吊り下げた状態で移動
させ得るようにした引き戸を、上レールB下の所定位置
で停止させるためのブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3及び図4に示すように、引
き戸aの両端(図3、図4の左右)上部にランナーA、
Aを固定し、上レールBの溝にランナーA、Aの転子
C、Cを嵌め込んで開閉自在としたいわゆる吊り下げ式
の引き戸が存在する。なお、図面には表さないが、上レ
ールBに対向して下レールを配置しておき、引き戸aの
下部に固定した戸車を該下レールの溝に嵌め込む場合も
ある。
【0003】このような形式の引き戸aを強く閉める
と、上レールBの端部に位置する柱などにぶつかっては
ね返り、完全に閉めた状態にならない場合が多い。この
はね返りを防止するために、例えば、図11においてS
で示すようなストッパーがよく用いられている。この種
のストッパーは合成樹脂材で形成されている場合が多
く、図11に示すように、固定部s1と板ばねs2とで構成
され、上レールBの上部裏面にビスs3で固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このストッパーSを用
いた場合において、引き戸aを閉めると図11に示すよ
うに、上レールBの端部側に位置するランナーAにおけ
る軸方向の左右一対の転子C、C間に設けたストッパー
係合部Eの上端(円形状になっている)が、ストッパー
Sの板ばねs2の先端部下面に当接する。そして、板ばね
s2は弾性により上方へ押し上げられるとともに、ストッ
パー係合部Eの上端面を押圧し、その結果として上レー
ルBの溝内におけるランナーAの転子Cの回転を停止さ
せていた。すなわち、この形式のストッパーは固定部s1
における板ばねs2の付け根を支点とする板ばねs2の弾性
による上下運動だけで引き戸aのはね返り防止の機能を
果たしており、大きな戸、あるいは、重い戸などの場合
には、その機能を充分に果たすことができない。
【0005】本発明は、はね返り防止機能を果たすこの
ようなストッパーに代わるものとして開発されたもので
あって、上レールB下の所定位置で引き戸aを確実に停
止させることができるようにしたものである。上レール
B下の所定位置で引き戸aを確実に停止させることがで
きれば、前記はね返りを確実に防止することができるの
で、きわめて有用である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上レールB下の所定位置
で引き戸aを確実に停止させることができるようにする
ために、本発明におけるブレーキ装着DもしくはD'に
は、前記上レールBの溝内においてその内面bに押し付
け得る押圧片2と、前記引き戸aを上レールBの溝に沿
って移動させたとき該溝内で移動せしめられる転子C側
の押圧体cで押されることにより前記押圧片2を上レー
ルBの溝内面bに押し付ける作動カム3とが備えられて
いる。この場合において、前記作動カム3はばね7によ
って付勢せしめられたものとするのが望ましい。
【0007】図3〜図5あるいは図10に示すように、
前記上レールBの溝の途中に本ブレーキ装置Dもしくは
D'を嵌め込んでおき、引き戸aを図4において左側へ移
動するごとく閉めて行くと、上レールBの溝内で移動せ
しめられる転子C側の押圧体cが所定位置に停止せしめ
られている本ブレーキ装置DもしくはD'の作動カム3に
作用し、その力で作動カム3が押される。すると、この
作動カム3の先が所定位置に停止せしめられていた本ブ
レーキ装置DもしくはD'の押圧片2を押し、該押圧片2
を前記上レールBの溝内面bに押し付ける。従って、こ
の力により前記押圧片2と前記上レールBの溝内面bと
の間に摩擦力が働き、閉めつつある引き戸aにブレーキ
が掛かる。
【0008】例えば、上レールBの端部に位置する柱な
どとの間に隙間を生じない状態、すなわち、完全に閉ま
った状態で引き戸aを停止させ得るよう、本ブレーキ装
置DもしくはD'を上レールBの溝内に位置させておく
と、引き戸aを閉めたとき前記柱などとの間に隙間が生
じないようにこのブレーキ装置DもしくはD'で引き戸a
を確実に停止させることができる。また、引き戸aをた
とえ勢いよく閉めても、引き戸aが上レールBの端部に
位置する柱などにぶつかってはね返るのを確実に阻止す
ることができる。
【0009】前記作動カム3がばね7によって付勢せし
められていると、上レールBの溝内で移動せしめられる
転子C側の押圧体cが本ブレーキ装置DもしくはD'の作
動カム3を押すときのみ、引き戸aにブレーキが掛かる
ようにすることができ、それ以外の場合には上レールB
の溝内で本ブレーキ装置DもしくはD'をフリーの状態に
しておくことができる。例えば、引き戸aを開ける場合
などブレーキを掛ける必要がない場合には、上レールB
の溝内で本ブレーキ装置DもしくはD'をこのような状態
としておくことにより、引き戸aの移動とともに本ブレ
ーキ装置DもしくはD'を上レールBの溝内で移動させる
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
の図1〜図10に基づいて詳細に説明する。図1、図2
は、本ブレーキ装置の一例を示す。また、図8、図9
は、図1、図2に示すものと基本的には同じ構造をして
おり、その一部のみ(後述する調整手段のみ)を異なら
しめた別の例を示す。そして、図3〜図5、及び、図7
には、いわゆる吊り下げ式引き戸の上レールBの溝の途
中に図1、図2に示すブレーキ装置Dを嵌め込んだ状
態、すなわち、設置状態が、また、図10には、いわゆ
る吊り下げ式引き戸の上レールBの溝の途中に図8、図
9に示すブレーキ装置D'を嵌め込んだ状態、すなわち、
設置状態が示されている。
【0011】ここに例示した上レールBは、引き戸aの
両端(図3、図4の左右)上部に取り付けたランナー
A、Aの左右一対の各転子C、Cを溝に嵌め込むことが
できるように、その断面形状を図6、図7に示すような
形とした長尺状のものである。そして、この溝に沿って
いわゆる吊り下げ式の引き戸aを吊り下げた状態でスラ
イドさせ得るように、上レールBの下側は長手方向にわ
たって一定の幅だけ切除されており、この切除部におけ
る長手方向の端縁をわずかに上向きに突出させて突条
b1、b1としてある。また、上レールBの長手方向の左右
両内側面には、図6、図7に示すように水平状の突条
b2、b2が形成されている。なお、引き戸aの両端(図
3、図4の左右)上部に取り付けられているランナー
A、Aのうち図3、図4の右側に現れるランナーAの転
子C側には、図3〜図5に示すように、ブレーキ装置の
作動カム(後で詳しく説明する)に作用する押圧体cが
取り付けられている。
【0012】本ブレーキ装置は、図1、図2においてD
で、また、図8、図9においてD'で示すように、基本的
には、前記上レールBの溝に嵌め込み得る硬質合成樹脂
製のスライドブロック1と、該スライドブロック1の上
部に位置していてスライドブロック1に対して揺動自在
の押圧片2と、引き戸aを上レールBの溝に沿って移動
させたとき該溝内で移動せしめられる転子C側の押圧体
cで押されることにより前記押圧片2を上レールBの溝
内面bに押し付ける作動カム3とを備えたものである。
なお、図1においてDで示すブレーキ装置の場合には、
押圧片2の付け根がスライドブロック1の上面に一体成
型されているのに対し、図8においてD'で示すブレーキ
装置の場合には、押圧片2がスライドブロック1の上部
に枢軸10により取り付けられている点で異なっている
が、押圧片2を備えている点では何ら変わるところがな
い。
【0013】そして、各スライドブロック1の底面に
は、上レールBの前記二本の突条b1、b1を嵌入させ得る
溝1a、1aが、また、各スライドブロック1の左右両外側
面には上レールBの左右二本の前記突条b2、b2を嵌入さ
せ得る溝1b、1bが形成されている。各スライドブロック
1を上レールBの溝に嵌め込むと、例えば、図7に示す
ように、各スライドブロック1の底面に形成されている
溝1a、1a内に上レールBの突条b1、b1が、また、各スラ
イドブロック1の左右両外側面に形成されている溝1b、
1b内に上レールBの突条b2、b2がそれぞれ嵌入せしめら
れる。そして、各スライドブロック1は上レールBの溝
内で摺動可能である。図7には、図1、図2においてD
で示すブレーキ装置におけるスライドブロック1を、上
レールBの溝に嵌め込んだ場合が示されている。図8、
図9においてD'で示すブレーキ装置の場合でも、図1、
図2においてDで示すブレーキ装置の場合と同じように
上レールBの溝に嵌め込まれる。従って、その状態を図
示することは省略する。
【0014】上述したように、前記スライドブロック1
にはいずれも押圧片2が形成されているが、この押圧片
2は前記上レールBの溝のうち水平状の左右二本の前記
突条b2、b2より上側の部分に位置せしめられる。図1に
示すブレーキ装置Dにおけるスライドブロック1には、
これを縦方向に貫通するとともにスライドブロック1の
底面に拡径部4aを当接させ得る調整ねじ4が装着されて
おり、その上端はプレート5を介して前記押圧片2に固
定されている。また、調整ねじ4の下端には調整ナット
6が螺着されている。この調整ナット6を締め付けたり
緩めたりして調整ねじ4を微調整すると、スライドブロ
ック1に対する押圧片2の傾き具合を調整することがで
きる。このような調整手段を取り付けておくことによ
り、図1に示すブレーキ装置Dを上述したように上レー
ルBの溝に嵌め込む場合において、前記上レールBの溝
のうち水平状の左右二本の前記突条b2、b2より上側の部
分の高さに応じてそこに押圧片2を嵌め込むことができ
るようにその傾きを微調整することができるのみなら
ず、押圧片2の先端が上レールBの溝内面を押す力を微
調整することができる。
【0015】また、図8に示すブレーキ装置D'における
スライドブロック1には、図1に示すブレーキ装置Dの
場合と異なる調整手段が備えられている。すなわち、図
8に示すように、スライドブロック1の上部において、
前記押圧片2の張出方向とは逆の方向に調整用押圧片11
を張り出させ、これを上方向に付勢する調整ばね12がス
ライドブロック1内に縦方向に配置してある。そして、
この調整ばね12の弾撥力を調整するための調整ボルト13
が、スライドブロック1の一部を貫通するごとく配置し
てある。また、図8において、14は、前記調整ボルト13
をスライドブロック1に対して上下方向に動かないよう
にするためのストッパープレート、15は、前記調整ばね
12の下端を支受するものであって前記調整ボルト13に螺
着されている板ナットである。なお、前記調整用押圧片
11は、スライドブロック1に押圧片2を取り付けるため
の前記枢軸10に枢着されている。この調整ボルト13を締
め付けたり緩めたりして微調整すると、スライドブロッ
ク1に対する調整用押圧片11の傾き具合を調整すること
ができる。このような調整手段を取り付けておくことに
より、図8に示すブレーキ装置D'を上述したように上レ
ールBの溝に嵌め込む場合において、前記上レールBの
溝のうち水平状の左右二本の前記突条b2、b2より上側の
部分の高さに応じてそこに調整用押圧片11を嵌め込むこ
とができるようにその傾きを微調整することができるの
みならず、調整用押圧片11の先端が上レールBの溝内面
bを押す力を微調整することができる。
【0016】上述したように、各スライドブロック1に
は作動カム3が装着されているが、この作動カム3は水
平状の枢軸3aにより各スライドブロック1の先側(図
1、2、及び、図8、9の右側)に枢着されており、そ
の一部を各スライドブロック1の先側上面から突出させ
て前記押圧片2の直下に臨ませてある。そして、前記枢
軸3aより下側における作動カム3の係合段部3bとスライ
ドブロック1の係合段部1cとの間にコイル状のばね7を
介装するとともに、作動カム3の両側においてスライド
ブロック1の長手方向(図1、2、及び、図8、9の左
右方向)に配置したスライドピン8、8の先端にジョイ
ントプレート9を掛架し、このジョイントプレート9の
奥の面に作動カム3の枢軸3aより下側である一端を係合
させてある。従って、前記作動カム3はばね7の弾撥力
により、枢軸3aを中心として図1及び図8の反時計針方
向に回動する方向に付勢せしめられている。
【0017】このような構造を有するブレーキ装置Dも
しくはD'は、図3〜図5もしくは図10に示すように、前
記上レールBの溝の途中に嵌め込まれる。より具体的に
は、各スライドブロック1や作動カム3などが上レール
Bの突条b2、b2より下側の溝内に嵌め込まれ、また、押
圧片2や調整用押圧片11が上レールBの突条b2、b2より
上側の溝内に嵌め込まれ、溝内で摺動可能である。図7
に、ブレーキ装置Dが上レールBの溝に嵌め込まれた状
態を詳細に示す。ブレーキ装置D'もブレーキ装置Dの場
合と全く同じように上レールBの溝に嵌め込まれるか
ら、その状態は図示しない。なお、ブレーキ装置Dもし
くはD'がいずれも上レールBの溝に嵌め込まれたとき、
各スライドブロック1の底面に形成されている溝1a、1a
内に上レールBの突条b1、b1が、また、各スライドブロ
ック1の左右両外側面に形成されている溝1b、1b内に上
レールBの突条b2、b2がそれぞれ嵌入せしめられる。
【0018】次に、ブレーキ装置DもしくはD'の作用を
詳細に説明する。図3は、引き戸aが完全に閉められた
状態を表しており、この状態から引き戸aを上レールB
の溝に沿って左右に移動させると、いわゆる吊り下げ式
の引き戸aを開けることができる。ブレーキ装置Dもし
くはD'は上レールBの溝の途中に位置しているが、引き
戸aの移動に応じて図3において左側に現れるランナー
Aのブロックeがこれを順次押して行く。そして、図3
〜図5、及び、図10に示すように、上レールBの溝の途
中にストッパーFを取り付けておくと、押圧片2の先端
がこれにぶつかった時点でブレーキ装置DもしくはD'は
上レールBの溝内で停止し、それ以上前方(図3〜図
5、もしくは、図10の右側)へは行かない。なお、こ
のストッパーFは、引き戸aを閉めたとき例えば柱Gと
の間に隙間を生じない完全に閉まった状態で引き戸aが
停止するよう、上レールBの溝内の所定位置に本ブレー
キ装置DもしくはD'を停止させ得る位置に配置するもの
とする。
【0019】図3において、鎖線で示す位置が引き戸a
を完全に開けた状態である。ここに示す場合にあって
は、このとき、図3において右側に現れるランナーAの
転子Cを、付勢されている上突弧状の保持部材Hで押え
付け、引き戸aが動かないようにしてある。図3におい
て鎖線で示す位置から引き戸aを左側へ移動させる(閉
じて行く)と、図3、図4において右側に現れるランナ
ーAの転子C側の押圧体cが、上レールBの溝内におい
てストッパーFにより所定位置に停止せしめられていた
ブレーキ装置DもしくはD'のジョイントプレート9に衝
突する。すると、その力で前記作動カム3が押され、そ
の先が図5及び図10に示すように上レールBの溝内にお
いて所定位置に停止せしめられていたブレーキ装置Dも
しくはD'の押圧片2を押し上げ、該押圧片2の先端部分
を前記上レールBの溝内面b(ここに示す例では、上
面)に押し付ける。従って、この力により前記押圧片2
と前記上レールBの溝内面bとの間に摩擦力が働き、閉
めつつある引き戸aにブレーキが掛かる。
【0020】例えば、上レールBの端部に位置する柱G
などとの間に隙間を生じない状態、すなわち、完全に閉
まった状態で引き戸aを停止させ得るよう、ブレーキ装
置DもしくはD'を上レールBの溝内に位置させておく
と、引き戸aを閉めたとき前記柱Gなどとの間に隙間が
生じないようにこのブレーキ装置DもしくはD'で引き戸
aを確実に停止させることができる。また、引き戸aを
たとえ勢いよく閉めても、引き戸aが上レールBの端部
に位置する柱Gなどにぶつかってはね返るのを確実に阻
止することができる。
【0021】前記作動カム3が、上述したようにばね7
によって付勢せしめられていると、上レールBの溝内で
移動せしめられている転子C側の押圧体cが、ここに示
すブレーキ装置DもしくはD'のジョイントプレート9を
押し、作動カム3を作動させるときのみ、引き戸aにブ
レーキが掛かるようにすることができ、それ以外の場合
には上レールBの溝内でブレーキ装置DもしくはD'をフ
リーの状態にしておくことができる。例えば、引き戸a
を開ける場合などブレーキを掛ける必要がない場合に
は、上レールBの溝内でブレーキ装置DもしくはD'をこ
のようにフリーの状態としておくことにより、上述した
ように引き戸aの移動とともにブレーキ装置Dもしくは
D'を上レールBの溝内で移動させることができる。
【0022】上述した場合にあっては、ブレーキ装置D
もしくはD'の押圧片2を上レールBの溝の内面のうち上
面に押し付けることにより、閉めつつある引き戸aにブ
レーキ力が掛かるようにしてあるが、押圧片2の配置位
置ならびにこれを上レールBの溝の内面のどこに押し付
けるかは適宜変更可能である。例えば、押圧片2をスラ
イドブロック1の左右両側面の外側に設けるとともに、
それに応じて作動カム3などを適宜配置し、両押圧片
2、2を上レールBの溝の内面のうち左右の内側面に押
し付けることにより、閉めつつある引き戸aにブレーキ
が掛かるようにしてもよい。
【0023】なお、前記ジョイントプレート9を金属製
とし、前記押圧体cのうちジョイントプレート9と当接
する面に磁石を取り付けておく(図示は省略する)と、
押圧体cがジョイントプレート9に衝突した瞬間両者が
強固に結合し、作動カム3を確実に作動させることがで
きる。また、ここに示す引き戸aは、図3及び図4に示
すようにコイルばね形式の巻取装置Iが取り付けられた
ものであり、このばねの捩じり力に逆らって引き戸aを
引っ張ると、引き戸aを開けることができる。逆に、こ
の形式の引き戸aは手を離すだけで前記ばねの捩じり力
により自動的に閉じてしまうから、この形式の引き戸を
用いた場合において本発明のブレーキ装置DもしくはD'
を利用すると、特に有効である。
【0024】
【発明の効果】例えば、上レールBの端部に位置する柱
などとの間に隙間を生じない状態、すなわち、完全に閉
まった状態で引き戸aを停止させ得るよう、請求項1記
載のブレーキ装置を上レールBの溝内に位置させておく
と、引き戸aを閉めたとき前記柱などとの間に隙間が生
じないようにこのブレーキ装置で引き戸aを確実に停止
させることができる。また、引き戸aをたとえ勢いよく
閉めても、引き戸aが上レールBの端部に位置する柱な
どにぶつかってはね返るのを確実に阻止することができ
る等、請求項1記載のブレーキ装置はきわめて有用なも
のである。
【0025】請求項2記載のブレーキ装置によれば、上
レールBの溝内で移動せしめられる転子C側の押圧体c
が作動カム3を押すときのみ、引き戸aにブレーキが掛
かるようにすることができ、それ以外の場合には上レー
ルBの溝内でブレーキ装置DもしくはD'をフリーの状態
にしておくことができるから、きわめて都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本ブレーキ装置の一例を示す一部切欠の正面図
である。
【図2】図1に示すブレーキ装置の底面図である。
【図3】いわゆる吊り下げ式引き戸の上レールの溝の途
中に図1に示すブレーキ装置を嵌め込んだ状態、すなわ
ち、設置状態を示す一部縦断の正面図で、引き戸を完全
に閉じた状態を実線で、完全に開けた状態を鎖線で示
す。
【図4】引き戸が完全に閉じられる直前の状態を示す一
部縦断の正面図である。
【図5】図1に示すブレーキ装置の作動状態を説明する
ための一部縦断の拡大正面図である。
【図6】引き戸に取り付けられているランナーの転子が
上レールの溝に嵌め込まれている状態を示す一部縦断の
拡大正面図である。
【図7】図1に示すブレーキ装置が上レールの溝に嵌め
込まれている状態を示す一部縦断の拡大側面図である。
【図8】本ブレーキ装置の別の例を示す一部切欠の正面
図である。
【図9】図8に示すブレーキ装置の底面図である。
【図10】図8に示すブレーキ装置の作動状態を説明す
るための一部縦断の拡大正面図である。
【図11】引き戸のはね返りを防止するために、従来用
いられているストッパーを上レールの溝内に設置した状
態を示す拡大正面図である。
【符号の説明】
A─ランナー、B─上レール、C─転子、D、D'─ブレ
ーキ装置、a─引き戸、b─溝の内面、c─押圧体、1
─スライドブロック、2─押圧片、3─作動カム、3a─
枢軸、4─調整ねじ、7─ばね。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引き戸aの左右上部に上レールBの溝に沿
    って走行させ得るランナーA、Aを取り付け、各ランナ
    ーA、Aの転子C、Cを前記上レールBの溝に嵌めて引
    き戸aを吊り下げた状態で移動させ得るようにした吊り
    下げ式の引き戸を、上レールB下の所定位置で停止させ
    るためのブレーキ装置であって、前記上レールBの溝内
    においてその内面bに押し付け得る押圧片2と、前記引
    き戸aを上レールBの溝に沿って移動させたとき該溝内
    で移動せしめられる転子C側の押圧体cで押されること
    により前記押圧片2を上レールBの溝内面bに押し付け
    る作動カム3とを備えたことを特徴とする引き戸用ブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】前記作動カム3は、ばね7によって付勢せ
    しめられている請求項1記載の引き戸用ブレーキ装置。
JP30656595A 1995-03-28 1995-10-31 引き戸用ブレーキ装置 Pending JPH08326409A (ja)

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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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