JPH0578875B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、積層された商品を順次投出する自動
販売機の商品収納装置に関する。

(ロ) 従来の技術 従来、コラムに商品を積層した状態で収納し、
商品を順次投出する自動販売機の商品収納装置と
しては、実開昭61−275995号公報に開示される様
な構成が一般的である。

ここで前述の公報に開示される商品収納装置の
構成について説明すると、コラム前面に設けられ
た開口に上端部及び下端部を回動可能に支持され
た保持棒を垂設し、商品販売時には該保持棒を商
品保持位置に位置せしめ、積層された商品の一面
を保持するとともに商品補充時には、前記保持棒
を前記上端部及び前記下端部を中心に回動させ待
避位置に移動せしめた後商品の補充を行う構成で
ある。

(ハ) 発明が解決しようとする課題 前述の従来技術に開示される商品収納装置の構
成では、各コラムごとに商品補充時には、商品保
持位置にて下端部を係合溝に係合された保持棒を
上方に移動させ、下端部を係合溝より離間させた
後に、待避位置へと回動させ、また商品補充が完
了したなら、前記保持棒を前記商品保持位置まで
回動させ、下端部を係合溝に係合させるという煩
わしい商品補充動作が必要という課題が存在す
る。

また最近の自動販売機で販売する多品種化傾向
に伴うコラム数の増加により、前述の煩わしい商
品補充動作を各コラム毎に多数行う必要があり、
更にコラム数が増加すれば、商品補充完了後に保
持棒を保持位置に戻さないまま販売を行う可能性
があり、仮に保持棒が保持位置に位置しないまま
販売が行われたならば、自動販売機本体の振動に
より、商品の積層状態が乱れる、或いは商品がコ
ラムより落下するために、商品送出部で商品が詰
り、販売ができなくなるというトラブルが発生す
るため、そのため異常検知装置を設けなければな
らないという課題が存在する。

本発明では、前記課題を解決するために商品補
充時には、保持部材がコラムの側板に接近する方
向に回動し、コラムの開口からの商品の補充を許
容するともに商品補充完了時には付勢手段の付勢
力により保持位置に戻ることができる自動販売機
の商品収納装置を提供するものである。

(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は前記課題を解決するためになされたも
のであり、前面が開口している自動販売機庫内を
コラム仕切板にて該開口が前面となるよう複数の
コラムに区画形成して、該コラムには商品を積層
状態で収納するようにした自動販売機の商品収納
装置において、前記コラムの開口側にあつて前記
コラム仕切板側に垂設状態で保持された支軸と、
該支軸に回動可能に支持された商品保持部材と、
該商品保持部材が前記支軸を中心に前記コラムの
外方に向つて回動する方向に付勢する付勢手段
と、前記商品保持部材の先端が前記商品の前面に
対向する位置にて前記商品保持部材の回動を規制
する規制手段とを具備したことにより前記問題点
を解決する。

(ホ) 作用 本発明の自動販売機の商品収納装置において、
商品補充時に商品をコラムの開口より押圧すれ
ば、商品保持部材は前記商品の挿入方向前面に押
圧されコラムの内方に向つて支軸を中心に付勢手
段の付勢力に抗して回動し、コラムの開口からの
商品の補充を許容するとともに、商品補充完了時
には商品保持部材はコラムの外方に向つて支軸を
中心に付勢手段の付勢力により回動し、商品保持
部材の先端がコラムに積層された商品の前面に対
向する位置にて規制手段により回動を規制され、
商品保持部材は商品保持状態となる。

(ヘ) 実施例 図面に従つて本発明の実施例を説明すると、第
１図は本発明の実施例としての自動販売機の商品
収納装置の斜視図、第２図は同装置の平断面図、
第３図は同装置の側断面図である。第１図〜第３
図について符号及び構成を説明すると、１はコラ
ムであり、前面が開口している自動販売機庫内を
複数のコラム仕切板６にて該開口が前面となるよ
う仕切ることによりこれらコラム１は形成され
る。そして、このように複数のコラム仕切板６に
よりコの字状に区画形成されて、水平方向に複数
並設されている各コラム１は、それぞれ前面の開
口４から補給される商品３を基台２上にて積層し
て収納する。７は商品搬出板であり、前記基台２
に設けられた溝部８内をベンドモータ（図示せ
ず）の駆動力により摺動し、商品送出口９より前
記商品３を押出す。１０は前記コラム１の開口４
側にあつて前記コラム仕切板６に保持された支軸
であり、商品保持部材１１を回動可能に支持して
いる。

１２は付勢手段としてのトーシヨンスプリング
であり、前記支軸１０に貫入され、前記商品保持
部材１１が前記支軸１０を中心に前記コラム１の
外方に向かつて回動する方向に前記商品保持部材
１１を付勢する。１３は前記コラム仕切板６に取
付けられた規制手段としてのストツパーであり、
前記商品保持部材１１の先端が前記商品３の前面
に対向する位置にて、前記商品保持部材１１の前
記トーシヨンスプリング１２の付勢力による回動
を規制する。

尚、コラム仕切板６にて区画される各コラム１
の横幅の寸法は、第２図で示しているように、商
品３の横幅寸法と支軸１０の径寸法と商品保持部
材１１の厚さ寸法との総和より大きくなるように
設定されている。

以上が第１図〜第３図に示す本発明の実施例と
しての自動販売機の商品収納装置の符号及び構成
の説明である。

次に第１図〜第３図に示す本発明の実施例の動
作について説明すると、第１図には、商品収納装
置の販売時の状態を示しており、この状態では、
商品保持部材１１は先端部で、コラム１に積層さ
れた商品３の前面を保持し、該商品３の飛出しを
防止している。この状態で販売動作の毎にベンド
モータ（図示せず）を駆動させ、商品搬送板７を
Ａ矢印方向へ、溝部８内を摺動させれば、該商品
搬送板７は前記コラム１に積層された前記商品３
の内で最も下方に存在する商品３を商品送出口９
より押出す。上述の販売動作を繰返せば、前記コ
ラム１内の商品３は減少し、商品補充が必要とな
る。そして商品補充時には、１個又は複数の商品
３を前記コラム１の前記開口４から挿入すれば、
商品保持部材１１は前記商品３の挿入方向前面に
押圧され、前記商品保持部材１１は支軸１０を中
心にトーシヨンスプリング１２の付勢力に抗して
前記コラム１の内方に向つて回動し、第２図にお
ける左端のコラム１の二点鎖線で示す位置まで回
動し、前記商品３の該コラム１への挿入を許容す
る。そして前記コラム１への商品３の補充が完了
したら、前記商品保持部材１１は該商品３からの
押圧を解除されるため、前記トーシヨンスプリン
グ１２の付勢力により前記支軸１０を中心に前記
コラム１の外方に向かつて回動し、前記商品保持
部材１１の上端部がストツパー１３に当接するま
で回動を続け、前記商品保持部材１１は第２図に
おける左端のコラム１の実線で示す位置にて回動
を規制される。

この状態にて前述の販売動作を行うことができ
る。以上が本発明の実施例の動作の説明である。

(ト) 発明の効果 本発明の自動販売機の商品収納装置によれば、
従来の商品収納装置では商品補充時には各コラム
毎に設けられていた商品の飛出しを防止する保持
棒を保持位置より上動させ、該保持棒の回動を規
制する係合溝より離間させた後、待避位置まで回
動させた後、前記各コラムへの商品の補充を行
い、商品の補充完了後には再び前記保持棒を保持
位置に戻す作業が必要となるのに対し、上記の作
業を必要とせず、直接コラムに商品を挿入して補
充を行うことを可能とし、また商品補充完了時に
は付勢手段の付勢力により、自動的に商品保持部
材が商品を保持する位置に戻るため、商品の補充
完了後に商品保持部材が商品を保持する位置に戻
らないまま販売が行われることがないため、従来
の様に保持棒が保持位置に保持されないまま販売
が行われる異常を検出する異常検出装置も必要な
いため、簡単な構成で商品補充動作が容易で且つ
信頼性の高い自動販売機の商品収納装置を提供す
ることを可能とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例としての自動販売機の
商品収納装置の斜視図、第２図は同装置の平断面
図、第３図は同装置の側断面図である。 １……コラム、３……商品、４……開口、６…
…コラム仕切板、１０……支軸、１１……商品保
持部材、１２……トーシヨンスプリング、１３…
…ストツパー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 前面が開口している自動販売機庫内をコラム
   仕切板にて該開口が前面となるよう複数のコラム
   に区画形成して、該コラムには商品を積層状態で
   収納するようにした自動販売機の商品収納装置に
   おいて、 前記コラムの開口側にあつて前記コラム仕切板
   側に垂設状態で保持された支軸と、該支軸に回動
   可能に支持された商品保持部材と、該商品保持部
   材が前記支軸を中心に前記コラムの外方に向つて
   回動する方向に付勢する付勢手段と、前記商品保
   持部材の先端が前記商品の前面に対向する位置に
   て前記商品保持部材の回動を規制する規制手段と
   を具備したことを特徴とする自動販売機の商品収
   納装置。