JPH08210885A - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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Publication number
JPH08210885A
JPH08210885A JP7042299A JP4229995A JPH08210885A JP H08210885 A JPH08210885 A JP H08210885A JP 7042299 A JP7042299 A JP 7042299A JP 4229995 A JP4229995 A JP 4229995A JP H08210885 A JPH08210885 A JP H08210885A
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JP
Japan
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flow
flow rate
gas
fluidic
sensor
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Application number
JP7042299A
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Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Shinichi Sato
真一 佐藤
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流路内の圧力変動によらずにフローセンサに
よって安定した流量測定を行う。 【構成】 フローセンサ36〜39は、フルイディック
素子を構成するノズル2部1の流路中に気体の流れ方向
に沿って相互に距離を隔てて配設される。ノズル部21
は、その下流側にフルイディック発振を生起させるため
の気体噴流を生成する。各フローセンサ36〜39は相
互に同期して間欠的に駆動され、それぞれの位置におけ
る流速に応じた信号を間欠的に出力する。これらの信号
を基に平均流速を求めることにより、流路内の比較的高
周波の圧力変動による流速変動があっても、安定した流
速測定ができる。低流量域ではフローセンサ36〜39
から得られた平均流量を用い、高流量域ではフルイディ
ック発振から得られた流量を用いる。これにより、全流
量域にわたって安定した流量測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱式流速センサを用いて
ガス等の流体の流速を測定するフルイディック流量計に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータ等に利用される流量計とし
て、熱式流速センサ(以下、フローセンサという。)を
用いたものがある。フローセンサは、配管中を流れる流
体の流速を求めるセンサであり、感度が高く応答が速い
という利点がある。このフローセンサを用いた流量計で
は、フローセンサの出力から、流速に対応する流量を求
め、これを表示するようになっている。
【0003】フローセンサとしては、例えば特開平2−
259527号公報に示されるように自ら熱を放出する
2つの測温抵抗エレメントを流体の流れの方向に沿って
配列したものや、例えば特開平4−58111号公報に
示されるように2つの測温抵抗エレメント(センサ抵抗
器)とこの2つの測温抵抗エレメント間に設けられたヒ
ータエレメント(ヒータ抵抗器)とを流体の流れの方向
に沿って配列したもの等がある。このようなフローセン
サでは、流体の流れによって熱が移動し、2つの測温抵
抗エレメントの抵抗値が変化するので、ブリッジ回路を
用いて2つの測温抵抗エレメントの抵抗値のアンバラン
スに応じた信号を生成し、この信号から流速を求めるよ
うになっている。
【0004】ところが、フローセンサは熱を放出するア
クティブセンサであって、多くの電力を必要とするた
め、ガスメータのように電池で駆動する機器に使用する
場合には長期にわたって連続的に使用することができな
いという問題があった。この問題を解決するため、例え
ば、ヒータエレメントへの供給電流を小さくする方法が
ある。しかしながら、単に供給電流を減らすとセンサ出
力電圧が減少してしまい、S/N比が悪くなる。したが
って、S/N比を改善するための高価な回路が必要とな
り、また、その改善の効果にも限界がある。
【0005】そのため、従来、ガスメータに使用される
フローセンサでは、連続的にフローセンサを駆動するの
でなく、必要なときにのみ駆動するいわゆる間欠駆動を
行うことによって間欠的な測定を行っていた。この場合
のサンプリング周期は数秒程度とされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のフロ
ーセンサにおいて、ヒータエレメントは間欠的に発熱す
るが、ある一定の流速の下では2つの測温抵抗エレメン
トの温度差は一定となるため、フローセンサの出力も一
定となる。しかしながら、ガス流路において圧力変動が
ある場合には、図7に示すように流速が変動するため、
フローセンサの出力も変動する。この流速変動の周波数
は、例えば都市ガスでは数Hzないし数十Hzと、比較
的高い。このため、例えば図7に示すように、平均流速
をa、振幅Aとし、サンプリング周期T(数秒程度)の
間欠駆動を行ったとすると、得られる流速(図中の黒丸
印)は中心値aを中心として2Aの幅でばらつくことと
なり、安定した測定ができない。
【0007】この場合、サンプリング周期Tを短くして
圧力変動を含んだ流速変化曲線の形を把握し、これを時
間積分する等によって中心値aを得る方法も考えられ
る。しかし、このためには100Hz程度の応答性が必
要とされ、サンプリング周期を10ミリ秒程度にする必
要がある。したがって、この場合には事実上連続駆動と
同様になり、多くの消費電力が大きくなるため、電池駆
動には適しない。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、間欠的駆動によって消費電力を抑え
つつ、流路内に圧力変動があってもフローセンサによっ
て安定した流量測定をすることができるフルイディック
流量計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のフルイデ
ィック流量計は、流体噴流を発生させるためのノズル部
を有すると共にこのノズル部からの噴流によって流速に
応じたフルイディック発振を生起するフルイディック素
子と、このフルイディック素子により生起されたフルイ
ディック発振の周波数に基づき高流量域における流量を
求める第1の流量検出手段と、前記フルイディック素子
のノズル部内の流路中における流体の流れ方向に沿って
相互に距離を隔てて配設され、それぞれの位置での流速
に応じた信号を同期的に出力する複数の熱式流速センサ
と、これらの熱式流速センサから同期的に出力される信
号から流速の平均値を求め、この演算値から低流量域に
おける流量を求める第2の流量検出手段とを備えたもの
である。
【0010】このフルイディック流量計では、複数の熱
式流速センサにより、ノズル部内の流路における複数の
位置の流速が同期的に検出され、その平均値により低流
量域における流量が検出される。
【0011】請求項2記載のフルイディック流量計は、
前記複数の熱式流速センサがそれぞれ間欠的に駆動さ
れ、間欠的に、且つ同期的に信号を出力するように構成
したもので、比較的長い周期での間欠駆動方式で流量測
定を行う場合であっても、圧力変動の影響を除去して本
来の値(平均値)が検出される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例に係るフルイディ
ック流量計を表すものである。なお、本実施例は、フロ
ーセンサとフルイディック素子とを併用して流量測定を
行うハイブリッド型のフルイディック流量計であり、例
えばガスメータとして使用されるものである。具体的に
は、低流量域ではフローセンサを用い、大流量域ではフ
ルイディック素子を用いて、流量の検出を行うものであ
る。
【0014】図1に示すように、このフルイディック流
量計は、気体(ガス)を導入するための入口部11と気
体を排出するための出口部12とを有する本体10を備
えている。本体10内には隔壁13が設けられ、この隔
壁13と入口部11との間に気体流路14が形成され、
隔壁13と出口部12との間に気体流路15が形成され
ている。隔壁13には開口部16が設けられ、気体流路
14内には、開口部16を閉塞可能な遮断弁17が設け
られている。本体10の外側にはソレノイド18が固定
され、このソレノイド18のプランジャ19が、本体1
0の側壁を貫通して遮断弁17に接合されている。遮断
弁17と本体10との間におけるプランジャ19の周囲
にはばね20が設けられ、このばね20が遮断弁17を
開口部16側へ付勢している。
【0015】気体流路15内には、入口部11から導入
した気体を通過させて噴流を配設させるノズル部21が
設けられている。ノズル部21内に形成された流路35
の内壁には、上流側から下流側に向かって低流量域用の
4つのフローセンサ36〜39が直列に配設され、それ
ぞれから流速に応じた電圧が出力されるようになってい
る。ノズル部21の下流側には、拡大された流路を形成
する一対の側壁23,24が設けられている。側壁2
3,24の間には、所定の間隔を開けて、上流側に第1
ターゲット25、下流側に第2ターゲット26がそれぞ
れ配設されている。側壁23,24の外側には、ノズル
部21を通過した気体を各側壁23,24の外周部に沿
ってノズル部21の噴出口側へ帰還させる一対のフィー
ドバック流路27,28を形成するリターンガイド29
が配設されている。フィードバック流路27,28の各
出口部分と出口部12との間には、リターンガイド29
の背面と本体10とによって、一対の排出路31,32
が形成されている。ノズル部21の噴出口の近傍には、
ノズル部21を通過した気体の流れる方向の切り替わり
を検出するための高流量域用の圧電膜センサ63(図
4)に通じる導圧孔33,34が設けられている。
【0016】図2はノズル部21の流路35の付近を拡
大して表すものである。この図に示すように、最上流に
設けられたフローセンサ36は、半導体基台40と、こ
の半導体基台40上に形成された薄膜層(図示せず)
と、この薄膜上に形成された測温用の2つのセンサ抵抗
器41、42と、加熱用のヒータ抵抗器43とを備えて
いる。これらの3つの抵抗器は、気体の流れ方向(矢印
A)に沿ってセンサ抵抗器41、ヒータ抵抗器43、セ
ンサ抵抗器42の順に配置されると共に、相互に熱伝導
による大きな熱移動が生じないように隔絶されている。
その他のフローセンサ37〜39の構成も同様である。
【0017】図3は間欠的に駆動するように構成したフ
ローセンサ36の要部を示す回路図である。この図で、
上流側のセンサ抵抗器41と下流側のセンサ抵抗器42
は、温度が等しいときには抵抗値が等しい。センサ抵抗
器41の一端はスイッチ45を介して定電流回路46に
接続されている。センサ抵抗器41の他端はセンサ抵抗
器42の一端に接続され、センサ抵抗器42の他端は接
地されている。直列に接続された2つのセンサ抵抗器4
1,42の両端には、直列に接続された抵抗値の等しい
基準抵抗器47、48が接続され、これらのセンサ抵抗
器41,42および基準抵抗器47,48によってブリ
ッジ回路が構成されている。センサ抵抗器41,42の
接続点と基準抵抗器47,48の接続点はそれぞれ増幅
器49の各入力端に接続されている。スイッチ45は駆
動制御回路50によってオン、オフが制御されるように
なっている。この回路には、通電によって発熱するヒー
タ抵抗器43と、このヒータ抵抗器43に定電流を供給
するための定電流回路51と、駆動制御回路50の制御
によって定電流回路51からヒータ抵抗器43への電流
供給をオンオフするスイッチ52とが設けられている。
ヒータ抵抗器43は、2つの測温用のセンサ抵抗器4
1,42の間に配置され、このヒータ抵抗器43で生じ
た熱が流体の流れによって下流側のセンサ抵抗器42の
方向に流れるようになっている。その他のフローセンサ
37〜39も同様の構成である。
【0018】図4は図1における導圧孔33,34およ
び圧電膜センサ63を含む断面を拡大して表すものであ
る。この図に示すように、本体10の底部の外側には、
導圧孔33と導圧孔34との間を連通する導圧管61,
62が設けられている。導圧管61と導圧管62との間
の内壁面には、圧電膜センサ63が配設されている。こ
の圧電膜センサ63は、導圧孔33における圧力と導圧
孔34における圧力との差(以下、単に差圧という)を
検出することによってノズル部21を通過した気体の流
れ方向の切り替わり(すなわち、フルイディック発振)
を検知するためのものである。また、導圧管61,62
は本体10の底部の外側に固定されたケース64によっ
て覆われている。
【0019】図5は図1の流量計の各フローセンサから
の出力電圧を処理するための信号処理回路の構成を表す
ものである。この信号処理回路は、低流量域用のフロー
センサ36〜39からの出力電圧を処理する信号処理部
70と、高流量域用のフルイディック素子の圧電膜セン
サ63からの出力電圧を処理する信号処理部90と、検
出流量に応じて信号処理部70または信号処理部90の
出力のいずれか一方を選択するための切り替えを行う切
替制御部100とを備えている。
【0020】信号処理部70は、フローセンサ36〜3
9から出力される電圧をそれぞれ増幅するための増幅器
71〜74と、増幅器71〜74の各出力端にそれぞれ
接続されたアナログ・ディジタル変換器(ADC)75
〜78と、ADC75〜78の出力端に接続された演算
・制御部79とを備えている。演算・入力部79の出力
端は切替制御部100の一方の入力端に接続されてい
る。また、演算・制御部79は、フローセンサ36〜3
9を一定周期(T)で同期駆動するための駆動信号81
を出力するようになっている。
【0021】信号処理部90は、フルイディック素子の
圧電膜センサ63から出力されたフルイディック発振信
号82を増幅する増幅器91と、増幅器91の出力端に
接続され、増幅器91からの正弦波状のアナログ出力か
ら高周波成分を除去したのち矩形(パルス)波形に変換
する波形整形部92と、この波形整形部92の出力端に
接続され、波形整形部92のパルス出力の周期を検出す
る周期検出部93と、この周期検出部93の出力端に接
続され、周期検出部93の出力を基に流量を演算する流
量演算部94とを備えている。そして、流量演算部94
の出力端は切替制御部100の他の入力端に接続されて
いる。
【0022】次に、以上のような構成のフルイディック
流量計の動作を説明する。
【0023】まず、図1におけるフルイディック素子部
の動作を説明する。入口部11から導入された気体は、
気体流路14、開口部16、および気体流路15を順に
経て、ノズル部21に入る。ノズル部21を通過した気
体は、噴流となって噴出口より噴出される。噴出口より
噴出された気体は、コアンダ効果により一方の側壁に沿
って流れる。ここでは、まず側壁23に沿って流れるも
のとする。側壁23に沿って流れた気体は、更にフィー
ドバック流路27を経て、ノズル部21の噴出口側へ帰
還され、排出路31を経て出口部12より排出される。
このとき、ノズル部21より噴出された気体は、フィー
ドバック流路27を流れてきた気体によって方向が変え
られ、今度は他方の側壁24に沿って流れるようにな
る。この気体は、更にフィードバック流路28を経て、
ノズル部21の噴出口側へ帰還され、排出路32を経て
出口部12より排出される。すると、ノズル部21より
噴出された気体は、今度は、フィードバック流路28を
流れてきた気体によって方向が変えられ、再び側壁2
3、フィードバック流路27に沿って流れるようにな
る。以上の動作を繰り返すことにより、ノズル部21を
通過した気体は一対のフィードバック流路27,28を
交互に流れるフルイディック発振を行う。
【0024】このフルイディック発振の周波数(または
周期)は流量(流速)と対応関係があり、圧電膜センサ
63(図4)によって検出される。すなわち、ノズル部
21を通過した気体が一対のフィードバック流路27,
28を交互に流れると、ベルヌーイの法則により、導圧
孔33と導圧孔34との間に差圧が生じると共に、この
差圧の方向が流量(流速)に対応した周波数で変化す
る。このため、この差圧方向の変化に応じて導圧管6
1,62内の気体流の方向が変化し、これを圧電膜セン
サ63で検出することでフルイディック発振周波数が求
められ、これよりフルイディック流量計のノズル部21
を流れる流量が求まる。
【0025】次に、図2および図3のフローセンサ36
の動作を説明する。このフローセンサでは、駆動制御回
路50によって一定のサンプリング周期(T=数秒)、
且つ一定のデューティ比(周期Tに対するスイッチオン
の時間Tonの比)で間欠的にスイッチ45および52が
オンにされ、定電流回路46からブリッジ回路に電流が
間欠的に供給されると共に、定電流回路51からヒータ
抵抗器43に電流が間欠的に供給される。この場合、ヒ
ータ抵抗器43での消費電流は、連続駆動の場合に比べ
てTon/Tに減少する。この電流によってヒータ抵抗器
43は熱を発する。ここで、流速がゼロのときはヒータ
抵抗器43から放出された熱は両側のセンサ抵抗器4
1,42に均等に伝わるため、これらのセンサ抵抗器4
1,42の抵抗値が等しくなり、増幅器49から出力さ
れる検知信号はゼロである。一方、流速がある大きさを
持つ場合には、センサ抵抗器41,42の抵抗値に差が
生じ、この差は流速が大きいほど大きくなる。従って、
増幅器49から出力される検知信号53は流速に応じた
大きさとなる。このような動作は他のフローセンサ37
〜39についても同様である。
【0026】次に、図5の信号処理回路の動作を説明す
る。まず、図6を参照して信号処理部70の動作を説明
する。演算・制御部79は、図示しないクロック信号に
基づき、一定周期Tで駆動信号81を各フローセンサ3
6〜39に供給する。フローセンサ36〜39は駆動信
号81に同期して、ノズル部21(図1)の流路35の
それぞれの位置における流速に応じた電圧信号を出力す
る。いま、ガス配管内の圧力変動により、ノズル部21
のフローセンサ36の位置での流速が図6(a)に示す
ように中心値aを中心として振幅Aで変動しているとす
ると、時刻t1における流量はQ1 となり、フローセン
サ36は、この流量Q1 に対応したセンサ電圧を出力す
る。一方、他のフローセンサ37〜39の位置での流速
変化は、それぞれ図6(b)〜(d)に示すようになっ
ており、同時刻t1 においてフローセンサ37〜39は
それぞれの流量値Q2 ,Q3 ,Q4 に対応したセンサ電
圧を出力する。
【0027】信号処理部70では、フローセンサ36〜
39からの各センサ電圧を増幅器71〜74でそれぞれ
増幅したのち、ADC75〜78でそれぞれディジタル
信号に変換し、演算・制御部79に入力する。演算・制
御部79は、4つのディジタル信号を加算し4で除する
ことにより平均値を求める。これにより得られた値は図
6(e)に示すように、ほぼ中心値aに近い値となる。
次のサンプリング時刻t2 でも、同様の処理を行うこと
により、ほぼ中心値aに近い値を得る。但し、この場
合、フローセンサ36〜39の相互の距離は、各位置で
の流速変動の位相差が互いに相殺されるような位置関係
とする必要があるため、圧力(流速)変動の周波数を考
慮して定める。
【0028】次に、信号処理部90の動作を説明する。
フルイディック素子部の圧電膜センサ63は流量に応じ
た周波数のフルイディック発振信号82を出力する。信
号処理部90の増幅器91はフルイディック発振信号8
2を増幅し、波形整形部92は増幅器91からのアナロ
グ出力を矩形波状に整形する。周期検出部93は波形整
形部92から入力された矩形波信号の周期を検出し、流
量演算部94に出力する。流量演算部94は周期検出部
93で検出された周期に基づき流量を演算する。
【0029】切替制御部100は、信号処理部70およ
び90の出力を監視し、流量が所定量以下の場合には、
信号処理部70の出力を選択する一方、流量が所定量を
超えると信号処理部90の出力を選択する。これによ
り、低流量域ではフローセンサ36〜39から得られた
平均流量が出力され、高流量域ではフルイディック素子
部の圧電膜センサ63から得られた流量が出力される。
【0030】このように本実施例では、低流量域では、
ノズル部21の流路中に流れ方向に沿って配置された4
つのフローセンサ36〜39の同期出力を平均すること
で流量測定を行うようにしたので、配管流路内に比較的
高周波の圧力変動が存在する場合において、比較的長い
周期での間欠駆動方式で流量測定を行う場合であって
も、その圧力変動の影響を除去して本来の値(中心値)
を求めることができる。また、低流量域では十分な振幅
のフルイディック発振を得ることが困難であるという事
情を考慮して、低流量域では複数のフローセンサ36〜
39により直接流量を測定する一方、高流量域では圧電
膜センサ63により検出されるフルイディック発振周波
数から流量を求めるようにしたので、全流量域にわたっ
て安定した流量測定が可能である。
【0031】なお、本実施例では、ノズル部21の流路
に設けるフローセンサを4個としたが、これに限るもの
ではなく、2,3個あるいは5個以上としてもよい。但
し、この場合、配設するフローセンサの数を多くすれ
ば、各センサ出力間の相殺効果が顕著になって、中心値
aにより近い流量を得ることができるが、配設するフロ
ーセンサの数をあまりに多くすると、今度は消費電力の
増大を招くので、両者のバランスを考慮してフローセン
サの数を定めることが望ましい。また、上記したよう
に、圧力変動の周波数を考慮してフローセンサ相互の配
置距離を定めるようにすることが望ましい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および2記
載のフルイディック流量計によれば、ノズル部の流体の
流れ方向に沿って複数の熱式流速センサを配設すると共
に、これらの出力信号を基に平均流量を求めるようにし
たので、配管流路内に比較的高周波の圧力変動が存在す
る場合でも、その圧力変動の影響を除去して本来の値
(平均値)を求めることができ、信頼性が高く安定した
流量測定が可能になる。
【0033】特に、請求項2記載の流量計によれば、複
数の熱式流速センサを間欠的に駆動すると共に、これら
のセンサからから間欠的に出力される出力信号に基づき
平均流量を求めるようにしたので、比較的長い周期での
間欠駆動方式で流量測定を行う場合であっても、圧力変
動の影響を除去して本来の値(平均値)を求めることが
でき、消費電力を抑えつつ、信頼性が高く安定した流量
測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流量計の全体構成を表
す断面図である。
【図2】図1のノズル付近を拡大して表す断面図であ
る。
【図3】図1のフローセンサの回路構成を表す回路図で
ある。
【図4】図1における導圧孔の断面を拡大して表す断面
図である。
【図5】図1の流量計の信号処理回路を表すブロック図
である。
【図6】図5における複数のフローセンサからのセンサ
出力を処理する信号処理部の動作を説明するための説明
図である。
【図7】従来の流量計の動作を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
11 入口部 12 出口部 21 ノズル 33,34 導圧孔 36〜39 フローセンサ 41,42 センサ抵抗器 43 ヒータ抵抗器 63 圧電膜センサ 79 演算・制御部 70,90 信号処理部 100 切替制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体噴流を発生させるためのノズル部を
    有すると共にこのノズル部からの噴流によって流速に応
    じたフルイディック発振を生起するフルイディック素子
    と、 このフルイディック素子により生起されたフルイディッ
    ク発振の周波数に基づき高流量域における流量を求める
    第1の流量検出手段と、 前記フルイディック素子のノズル部内の流路中における
    流体の流れ方向に沿って相互に距離を隔てて配設され、
    それぞれの位置での流速に応じた信号を同期的に出力す
    る複数の熱式流速センサと、 これらの熱式流速センサから同期的に出力される信号か
    ら流速の平均値を求め、この演算値から低流量域におけ
    る流量を求める第2の流量検出手段とを備えたことを特
    徴とするフルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 前記複数の熱式流速センサはそれぞれ間
    欠的に駆動され、間欠的に信号を出力することを特徴と
    する請求項1記載のフルイディック流量計。
JP7042299A 1995-02-07 1995-02-07 フルイディック流量計 Pending JPH08210885A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002022512A (ja) * 2000-07-12 2002-01-23 Ricoh Co Ltd フローセンサ及び複合型流量計
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