JP2633362B2 - 気体用流量計 - Google Patents

気体用流量計

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JP2633362B2 JP23591089A JP23591089A JP2633362B2 JP 2633362 B2 JP2633362 B2 JP 2633362B2 JP 23591089 A JP23591089 A JP 23591089A JP 23591089 A JP23591089 A JP 23591089A JP 2633362 B2 JP2633362 B2 JP 2633362B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気体用流量計の改良に関する。
〔従来技術とその問題点〕
従来の膜式ガスメータに大替し得る小型で設置性に優
れた気体流量計、すなわちフルイディック発振素子を用
いたフルイディック流量計(例えば特開昭57−66313号
公報)は小型で、可動部がないので耐久性にも優れてい
るという利点を有してはいるが、測定できる流量範囲が
50倍程度で、膜式ガスメータの3号メータに見られるよ
うな3〜3000l/hの流量範囲、すなわち1000倍もの流量
範囲を測定することはできない。
そこで、中〜大流量を計測するフルイディック発振素
子と、小流量の範囲を計測する別のフルイディック素子
とを用い、切換弁により、両フルイディック素子を流量
の大小に応じて切換えて使用するいわゆる親子式の流量
計が特開昭61−223517号公報で提案されている。
しかし、フルイディック発振素子を二つ設けても、10
00倍の流量範囲を測定するのが困難であり、また切換弁
を用いると、切換弁自体の可動部が弁漏れを発生し3l/h
程度の微少流量まで計測しようとすると、耐久性が問題
であった。
さらに又、切換弁の作動力は受圧ダイアフラムの面積
で決定されるので、ガスメータのような微小圧損で作動
させるにはダアフラムの形状を大きくする必要があり、
小型化が困難であり、機械的な構造も複雑になるという
問題点があった。
そこで微小流量域を計測するのに、いわゆる熱式流量
計に用いるのと同様の原理のフローセンサを用い、それ
以上の流量域を計測するのにフルイディック発振素子を
用い、電子回路で切換える方式が提案されているが、フ
ローセンサはダスト,水分の附着,経時変化で計測値が
変動するため、フローセンサの測定流量域での計測誤差
が大きくなり易い欠点があった。
この発明はこのような問題点を解決するためにフロー
センサによる計測値を信頼性の高いフルイディック発振
素子の計測値で較正しながら使うことを提案している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の気体流量計においては、フルイディック発振
素子と、該フルイディック発振素子の流体振動を検知し
て電気信号に変換するセンサと、前記フルイディック発
振素子のノズル部の流速を検知して電気信号に変換する
フローセンサと、中〜大流量域における前記流体振動検
知用センサと小流量域における流速検知用フローセンサ
の信号を演算して積算流量を求める電子回路と、該電子
回路で求めた積算流量を表示する表示器とを設け前記電
子回路は、フローセンサでの流量計測を定められた一定
時間間隔で行なうように制御する電源制御回路と、予め
定められた流量範囲内ではフローセンサとフルイディッ
ク発振素子の双方で流量計測を行ない、その計測結果を
フルイディック発振素子による計測値を基準にして比較
し、両計測値の差の予め定めた範囲を越えた時はフロー
センサで流量計測を行なう前記一定時間間隔を変更して
両計測値の差を定められた範囲内に保持する演算制御回
路とを備えたものである。
演算制御回路は、一定時間間隔を変更する代りに、パ
ルス常数を変更する機能を備えていてもよい(請求項
2)。
〔実施例〕
フルイディック発振素子を用いたフルイディック流量
計の流体振動現象を第2図により説明する。流路の入口
1から流入しノズル2から噴出した気体がコアンダ効果
により、側壁3又は3′に沿った流れになる。この流れ
がフィードバック流路入口4又は4′に到達すると、圧
力がノズル部2に伝わり流れを切り替える。この切り替
えは交互に発生し、流量に比例した周波数をもつ流体振
動になる。5は噴出ノズル1の下流中央部に位置する柱
状物体(ターゲット)、6は出口である。符号7はフル
イディック発振素子の全体である。
第1図の実施例では、フルイディック発振素子7の側
壁3,3′は円柱形で、第2図の原理図の場合と形状が異
なり、他の部分の素子形状もいくらか違うが、発振素子
としての作動原理は同じである。気体は矢印Aのように
フルイディック発振素子の入口から入り、ノズル2から
下流に噴出し、第2図で説明したように流体振動を発生
する。
8はフルイディック発振素子を形成するケース本体で、
この素子形状を工夫することで、3号ガスメータとして
許容される密度0.8kg/m3のガスで最大圧損13mmH2Oの制
限下において、発振範囲を55〜3000l/hにまで拡大でき
た。この流体振動は、圧力導入路9,9′によりセンサ10
に導かれ、電気信号に変換された電子回路11に伝えられ
る。12はノズル2に配置されたフローセンサで、ノズル
部で絞られて速くなった流速を検知し、流速に比例した
アナログの電気信号に変換する。この電気信号は、前記
センサ10の電気信号とともに電子回路11で演算処理さ
れ、流量積算値として表示器13に表示される。
なお、第1図は理解し易いようにフルイディック発振
素子の蓋を取り外した状態を示している。
流体振動を検出するセンサ10は、フィードバック流路
4と4′に開口する一対の圧力導入口14,14′に前記圧
力導入路9,9′の各一端を連通させ、圧力導入路9,9′の
各他端をセンサ10の一対の圧力導入口に連通させること
で、センサ10の高分子圧電膜16の両側に差動的に流体振
動による脈動圧をかけている。
センサ10は、第3図に示すように、高分子圧電膜を用
いた構造とし、圧力導入口15,15′を第1図のように連
通して、フィードバック流路4,4′の2点間の差圧を検
出するようにすることもできる。
フローセンサ12は一般の熱式フローセンサで、その一
例は第4図(A)に拡大図を示すように、気体の流れに
当たる面に、発熱部12bと気体温度検出部12cとが順に配
置されたセンサチップ12aと、このセンサチップ12aの発
熱部12bの発熱用抵抗Rhと気体温度検出部12cの流体温度
検出用抵抗Rtを接続したブリッジとオペアンプを用いた
第4図(B)のフィードバック回路とからなる。
センサチップ12aの断面構造を第4図(A)に示す。
流速(流量)の検出部はシリコンチップ上に形成され、
流体は第4図(A)のチップの上面をこれと平行に流れ
る。チップには裏側からエッチングして板厚を0.02mmに
薄くした部分があり、これが前記発熱部12bで流量検出
部となる。
流量検出部の薄板部分は熱伝達率の低い酸化シリコン
で形成されていて、その表面中央部には、白金薄膜の発
熱用抵抗Rhが設けられ、電流を流すことで発熱する。発
熱部12bからは流量に応じた流量が流体に奪われ、その
温度が流量に応じて変化し抵抗Rhが変化する。発熱部の
温度を一定に保つための供給電力を知れば流量が求めら
れる。酸化シリコンの薄板は発熱部の熱がチップに伝わ
らないようにする目的で設けられている。
流体の温度変化がフローセンサ出力にあたえる影響を
補償するために、発熱部の温度は流体温度より常に一定
温度高く保つ必要がある。チップの左端の白金薄膜の流
体温度検出部12cが流量出力の温度補償を行なう。
第4図(B)はフローセンサの電気回路で、点線で囲
んだ部分がチップ上に集積化されている。2つの白金薄
膜抵抗RhとRtを2辺にもつブリッジの駆動電圧の変化は
流量変化に対応する。ブリッジとオペアンプを用いたフ
ィードバック回路により、発熱用抵抗Rhと流体温度検出
用抵抗Rtとの抵抗値の差は常に一定に保たれる。すなわ
ち発熱部12bと流体の温度差が常に一定に保たれ、流体
の温度変化が流量センサの出力に与える影響が補償され
る。
なお、第4図(A)のセンサチップ12aを備えたフロ
ーセンサ12は、第1図のノズル部2の上部にこれを取付
けたとき、第4図(A)のセンサチップ12aの上面が、
第1図では下面になるように裏向きに取付けられ、流量
(ノズル部の流速)に対応したアナログ電気信号を生じ
るものである。
また、その他の例として第4図(C),(D),
(E)に示すようなフローセンサも用いることができ
る。
第4図(C)に示すフローセンサは、2本の平行な抵
抗線型温度センサの間に、この2本の線を含む面に垂直
な方向に加熱線を張ったものである。これと一定周期で
サイン状あるいはパルス状に加熱し、下流側の温度セン
サ出力と加熱電流の位相〔産業上の利用分野〕あるいは
時間〔産業上の利用分野〕を検出して流速を求めるもの
である。
第4図(D)に示すフローセンサは、気体の流れのな
かに電熱線を設け、気体の温度を一定上昇させるのに必
要な電気エネルギーを測定して気体の流量を求めるもの
である。気体を加熱するのに要するエネルギーおよびそ
のエネルギーによる気体の温度上昇の間には次式が成立
する。
E=J・Cp・T・M E:単位時間に気体に与えるエネルギー Cp:気体の定圧比熱 T:Eによる気体の温度上昇 M:気体の質量流量 Cpは一定の気体においては定数であるから、与えるエネ
ルギーを一定にして温度上昇Tを測定するか、温度上昇
を一定にしてエネルギーを測定することにより、気体の
流量を測定することができる。
第4図(E)に示すフローセンサは金属毛細管の外側
に2本の自己発熱抵抗体Ru,Rdが巻かれた構造になって
いる。毛細管は定電流制御された自己発熱抵抗体により
加熱されており、流れがないときには毛細管の中心に対
して対称な温度分布になっている。これに対し流れがあ
るときには、上流側の抵抗体Ruは熱が奪われることによ
り温度が下り、逆に下流側の抵抗体Rdは熱が与えられて
温度が上る。この結果温度分布が非対称となり、このと
きの温度差を、ブリッジ回路により検出すれば流量を測
定することができる。
第5図のブロック線図において、17はアナログ・デイ
ジタル変換回路で、フローセンサ12で検知した小流量域
のアナログ電気信号を流量に比例した周波数の電気パル
ス信号に変換する機能をもっている。18はアナログ・デ
イジタル変換回路17の出力である高速の電気パルス(信
号B)をマイクロコンピュータ19に入力するのに一時的
にストックするカウンタ、20は電源、21は圧電膜回路部
22とフローセンサ回路部33とに供給する駆動電圧を制御
する電源制御回路、24はセンサ10の電気信号を増幅する
アナログ増幅器、25はアナログ増幅器24の出力信号を矩
形波に整形する波形整形回路、26は、波形整形回路の出
力である信号Aを入力とし、その周波数が一定値以上か
どうかを判定する信号判定回路で、その周波数が一定値
以上のときに、信号Aを同じ周波数の信号Jとしてマイ
クロコンピュータ19に伝送する。27はクロック制御回路
で、マイクロコンピュータ19の指令を受けてA/D変換の
ためのクロック信号Hをアナログ・デイジタル変換回路
17へ送出する。マイクロコンピュータ19は演算制御回路
を備えている。
次に第6図を利用して第5図の電子回路の動作を説明
する。
第6図のA〜Hに示す信号はそれぞれ第5図のA〜H
の各信号と対応している。
第6図の最上部の図は、横軸を時間軸、縦軸を流量と
した図で、図中、実線で示す信号Bはフローセンサ12の
信号が流量に応じて変化している有様を示す。又、2点
鎖線で示す信号Aは圧電膜センサ10による信号が流量に
応じて変化している有様を示す。図中イは流量増大時に
フローセンサ12の信号Bからセンサ10の信号Aに切替え
る点、ロは流量減少時にセンサ10の信号Aからフローセ
ンサ12の信号Bに切替える点を示す。流量が零から点イ
までの間はフローセンサ回路部23へ第6図Eに示すよう
に間欠的に電源を供給する。フローセンサ12が消費する
電流は最大値が大きいため、周期T0毎に、短時間T1だけ
電源を供給することで平均電流を減らしている。第6図
Eにこの有様を示す。ノズル部2に配置されて、気体の
流速に比例したアナログ信号を生じるフローセンサ12
は、クロック制御回路27から、前記電源供給信号Eに同
期してT1の通電時間中のみ供給される32KHzのクロック
信号Hと同期して、流量に比例するパルス数の流量信号
Bを第7図,第8図に示すように出力する。この信号B
は間隔(周期)To毎に出力され、その都度のパルス数は
流量0l/hで0パルス、流量180l/hで250パルスになるよ
う流量に比例したパルス数の信号Bを出力するようにア
ナログ・デイジタル変換回路17の特性が定めてある。フ
ルイディック発振素子の流体振動を検知する圧電膜セン
サは前記点ロより少し下流域以上の流量で流体振動を検
知できる性能をもっていて、点イより少ない流量域では
フローセンサ12が通電され、点ロより大きい流量域では
圧電膜センサ10に通電されるため、点イとロの間の流量
域では双方のセンサに通電される。流量が点イより大き
い流域から零に減少するときは、点イの流量でフローセ
ンサ12への通電が開始され、ロの流量で圧電膜センサ10
への通電がオフとなる。
信号Jはマイクロコンピュータ19で演算され流量積算
値となる。また、フローセンサ12に基づく信号Bはカウ
ンタ18にストックされたあと、マイクロコンピュータ19
で演算され流量積算値となる。そして微小流量域ではフ
ローセンサ12に基づく信号Bが、一定値以上の流量域で
はフルイディック発振素子の周波数をセンサ10で検知し
た信号Aがマイクロコンピュータ19で演算され、合計の
流量積算値が求められる。
本発明の流量計は、上述のように中〜大流量域をフル
イディック発振素子で、小流量域をフローセンサで計測
するのに、いわゆる熱式流量計に用いるのと同様の原理
のフローセンサ12を用いているため、被計測流体の密度
が変わるとか、被計測流体中に含まれるダクト,水分等
が附着することでフローセンサ12の熱拡散状態が変化し
てフローセンサ12の出力信号が変化する。即ち計測誤差
を生じる。そこで、本発明の流量計では、フルイディッ
ク発振素子の測定値が安定している点に注目し、フルイ
ディック発振素子7とフローセンサ12と双方で計測する
前記イ点とロ点の間の流量範囲で、双方の計測値を比較
し、経時変化とか被計測流体の相違(例えば空気と都市
ガス)等による計測誤差が生じないフルイディック発振
素子7による計測値を基準にして、フローセンサ12の計
測値を較正するようにしている。
フローセンサ12のアナログ信号はアナログ・デイジタ
ル変換回路17によりデイジタル信号Bに変換される。フ
ローセンサ12への電源供給は第6図Eで示す時間間隔To
毎に短時間T1ずつ通電される。通電時間T1の内の初めの
約10mSでフローセンサ12の計測動作が立上り、その後第
7図に示すような計測流量に比例するパルス数の出力信
号Bを出力する。出力信号Bの勾配は被測気体によって
変化し、同一計測流量であっても都市ガス13Aと空気で
は約8%の差が認められる。第8図に通電時間T1と出力
信号Bとのタイミングを示す。フローセンサ12の出力特
性を流量0l/hで0パルス、180l/hで250パルスを基準と
すれば、信号Bの1パルスに対応して流量を1ccとする
には、前記一定時間間隔Toを5秒とし、この間隔で小流
量域の計測を行なえば良い。この5秒の間隔は、 から計算されたもので、これを基準通電時間間隔Ton
表わす。従って、フローセンサ12の出力信号Bをフルイ
ディック発振素子7の計測値、即ち信号Aの周波数と比
較し、信号Bが一定以上変化した場合は、経時変化か被
計測流体の変化によるものと考えて、信号Bの値を信号
Aに対応させて較正する。具体的には、請求項1の流量
計の場合、信号Bのパルス数が変化して大きくなったと
きは時間間隔Toを長くし、信号Bのパルス数が小さくな
ったときは時間間隔Toを短くすれば良い。このように時
間間隔Toを変更することは、第7図に示すフローセンサ
12の流量と出力信号Bのパルス数との関係を示す直線の
勾配を変更することに相当する。
被計測気体の流量が小から大へ移行するときは、第6
図の点イの流量でフローセンサ12からフルイディック発
振素子7へ、逆に流量が大から小へ移行する時は点ロの
流量でフルイディック発振素子7からフローセンサ12へ
と計測手段が切り換わる。従って点イとロとの間にフル
イディック発振素子7とフローセンサ12の双方で行なう
範囲があり、最大流量3m3/hの都市ガスメータでは、こ
の範囲が150〜180l/hの計測流量に相当する。
この範囲は、フローセンサとフルイディック発振素子の
流量と出力との関係を示す特性から決定され、フローセ
ンサの場合は出力の飽和特性から、フルイディック発振
素子の場合は素子7の発振下限及び圧電膜センサの感度
特性等により決定される。
較正の手順は第9図の測定要領で第5図のマイクロコ
ンピュータ19により次のように行なわれる。
(1)通過流量が点イとロの間の流量域であることをフ
ルイディック発振素子7による計測値で判断する。具体
的には第9図のイの領域で示すようにフローセンサの前
記(1)式で求められる基準通電時間間隔Tonを予めセ
ットしておき、そのn倍の時間の間、即ちTon×n秒間
の間の通過流量をフルイディック発振素子7による計測
値で計測する。n倍の時間計測するのは流量計測の精度
を上げるためである。
(2)次に第9図ロの領域で示すようにフローセンサ12
とフルイディック発振素子7とによりフルイディック発
振素子での計測時間と同じTon×n秒間の通過流量を計
測する。
(3)上記(1)と(2)のフルイディック発振素子に
よる計測値同志を比較し、その差、すなわち流量変化が
微小、通常5〜6%以下であるかどうかを判定する。
(4)上記(1)〜(3)の条件が全て成立していれば
以下の手順でフローセンサ12の較正を行なう。
(5)フルイディック発振素子7とフローセンサ17の上
記(2)による計測値を比較してその差、即ち計測誤差
が一定値、通常5%より大きければフローセンサ12の通
電時間間隔の修正すべき値を次の(2)式より演算し、
演算結果のToにより小流量域の流量をフローセンサ17で
計測する。
(フローセンサのTon時間のパルス数×1×3600)/フ
ルイディックの計測流量l/h×1000)=To・・・(2) (6)以後、次の較正条件が成立して、時間間隔Toが更
新されるまでこの通電時間間隔Toは保持される。
(7)較正が行なわれたら、マイクロコンピュータ19の
条件判定フラグをセットし、以後フルイディック発振素
子で計測中のときは転正を行なわず、一度流量が150l/h
以下に下ってフローセンサ12での計測に切換った後でな
いとフラグがリセットされない等の手段を講ずる。
以上の手順はマイクロコンピュータ19の内部で全て処
理される。
第9図はこの切換え動作を横軸に時間の変化を、縦軸
に流量をとって示す。
第10図は、流量0l/hのときの信号Bのパルス数が0パ
ルス、流量180l/hのときの信号Bのパルス数を250パル
スを標準値としてこの標準値より5%毎にフローセンサ
の出力値に差が生じた時の、フローセンサの通電時間間
隔の較正値を示した図である。
請求項2の流量計では、信号Bの値を信号Aに対比さ
せて較正するのに、(請求項1の流量計は時間間隔To
変化させて行なったが、)アナログデイジタル変換回路
17でフローセンサ12の流量信号をデイジタル信号Bに変
換するときのパルス常数を変化させる。このパルス常数
を変化させることは、請求項1の場合と同様に、第7図
の直線の勾配を変更することに相当する。
較正の手順は請求項1の流量計の場合について述べた
上記(1)乃至(7)の手順のうち(5)と(6)を次
に述べる(5′)と(6′)の手順に変更するだけで、
他の手順は同じである。
(5′)フルイディック発振素子7とフローセンサ12
の上記(2)による計測値を比較して、その差即ち計測
誤差が一定値、通常5%より大きければフローセンサ12
の通電時間間隔をToに固定しておき、フローセンサ12の
単位流量当りのパルス定数Pを次の式により演算し、演
算結果のパルス定数により計測を行なう。
P=(フルイディックの計測流量l/h)×(フローセン
サの測定時間間隔To)×測定回数)×1000/〔3600×
(フローセンサで測定中のパルスの総数)〕 (6′)以後、次の較正条件が成立して、パルス定数
が更新されるまでこのパルス定数は保持される。
〔発明の効果〕
この発明では、フルイディック発振素子の周波数をセ
ンサ10で検知するとともに、フルイディック発振素子の
ノズル部の流速をフローセンサ12で検知し、中〜大流量
と、小流量をそれぞれセンサ10とフローセンサ12で検知
して小〜大流量を計測するものにおいて、フルイディッ
ク発振素子の計測値でフローセンサを較正するようにし
たので、ガスメータで要求される1000倍という広い流量
計測範囲にわたり信頼性の高い流量計が小形で実現でき
る。
フローセンサの特性を自動的に較正するため、測定気
体が変わったときでも、フローセンサの器差特性が最良
に維持できる。又フローセンサの特性が経時変化して
も、自動的に較正され、初期の良好な特性を維持でき
る。さらに又、組立時に、フローセンサの流量対出力特
性を細かく調整しなくても、自動的に最良の器差特性に
較正される効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の全体を示す概要図、第2図
はフルイディック発振素子の動作を説明する図、第3図
は流体振動を電気信号に変換するセンサの構造を示す
図、第4図(A)(B)(C)(D)(E)はフローセ
ンサの説明図、第5図は電気回路のブロック図、第6図
は電子回路の動作を説明する図、第7図は流量と出力信
号Bとの関係を示す線図、第8図は時間T1と信号Bとの
関係を示すタイミングチャート、第9図は切換え動作を
説明する図、第10図は出力信号Bと時間間隔Toとの関係
を示す線図である。 2……ノズル、7……フルイディック発振素子、10……
センサ、11……電子回路、12……フローセンサ、13……
表示器、19……演算制御回路を備えたマイクロコンピュ
ータ、21……電源制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沼 雅仁 愛知県名古屋市熱田区千年1丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−161313(JP,A) 特開 平1−308921(JP,A) 特開 平1−173832(JP,A) 実開 平1−58118(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルイディック発振素子(7)と、該フル
    イディック発振素子の流体振動を検知して電気信号に変
    換するセンサ(10)と、前記フルイディック発振素子の
    ノズル部(2)の流速を検知して電気信号に変化するフ
    ローセンサ(12)と、中〜大流量域における前記流体振
    動検知用センサ(10)と小流量域における流速検知用フ
    ローセンサ(12)の信号を演算して積算流量を求める電
    子回路(11)と、該電子回路で求めた積算流量を表示す
    る表示器(13)とを設けたフルイディック流量計におい
    て、前記電子回路(11)はフローセンサ(12)での流量
    計測を定められた一定時間間隔で行なうように制御する
    電源制御回路(21)と、予め定められた流量範囲内では
    フローセンサ(12)とフルイディック発振素子(7)の
    双方で流量計測を行ない、その計測結果をフルイディッ
    ク発振素子(7)による計測値を基準にして比較し、両
    計測値の差が予め定めた範囲を越えた時はフローセンサ
    (12)で流量計測を行なう前記一定時間間隔を変更して
    両計測値の差を定められた範囲内に保持する演算制御回
    路とを備えていることを特徴とする気体用流量計。
  2. 【請求項2】フルイディック発振素子(7)と、該フル
    イディック発振素子の流体振動を検知して電気信号に変
    換するセンサ(10)と、前記フルイディック発振素子の
    ノズル部(2)の流速を検知して電気信号に変化するフ
    ローセンサ(12)と、中〜大流量域における前記流体振
    動検知用センサ(10)と小流量域における流速検知用フ
    ローセンサ(12)の信号を演算して積算流量を求める電
    子回路(11)と、該電子回路で求めた積算流量を表示す
    る表示器(13)とを設けたフルイディック流量計におい
    て、前記電子回路(11)は、フローセンサ(12)での流
    量計測を定められた一定時間間隔で行なうように制御す
    る電源制御回路(21)と、フローセンサ(12)でノズル
    部(2)の流速を検知して得た前記電気信号を前記一定
    時間間隔で計測した流量に対応する数のパルス信号に変
    換するアナログデイジタル変換回路(17)と、予め定め
    られた流量範囲内ではフローセンサ(12)とフルイディ
    ック発振素子(7)の双方で流量計測を行ない、その計
    測結果をフルイディック発振素子(7)による計測値を
    基準にして比較し、両計測値の差が予め定めた範囲を越
    えた時は前記アナログデイジタル変換回路(17)でパル
    ス信号に変換する時のパルス定数を変更して両計測値の
    差を定められた範囲内に保持する演算制御回路とを備え
    ていることを特徴とする気体用流量計。
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