JPH08210818A - 膜厚測定機能付光学顕微鏡 - Google Patents

膜厚測定機能付光学顕微鏡

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JPH08210818A
JPH08210818A JP16689895A JP16689895A JPH08210818A JP H08210818 A JPH08210818 A JP H08210818A JP 16689895 A JP16689895 A JP 16689895A JP 16689895 A JP16689895 A JP 16689895A JP H08210818 A JPH08210818 A JP H08210818A
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陽一 岡本
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智之 三木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料の外観を観察することができると共に、
深度に関する情報が得られ、かつ、膜厚の測定を行うこ
とができる光学顕微鏡を提供する。 【構成】 共焦点光学系の検出器として焦点位置にイメ
ージセンサを配設し、試料ステージを対物レンズに対し
て相対的に上下動させたときのイメージセンサにおける
1つの受光素子の受光光量の2つのピーク位置Zp1
Zp2 に基づいて膜厚を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料の深度の測定機能を
備えた光学顕微鏡による膜厚の測定に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、試料(被写体)の外観を観察
するための観察用光学系と、レーザ光の反射光の強度を
測定して試料の深度に関する情報を検出する共焦点光学
系とを備えた光学顕微鏡が知られている(たとえば、特
開平1−123102号、同−277812号公報参
照)。この種の顕微鏡は、試料の拡大像だけでなく、試
料の深度も含めた三次元的なデータが得られ、半導体集
積回路のような微細な構造を知る上で有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試料によって
は試料表面に透明ないし半透明の膜を有していることが
あり、その膜厚や膜の断面形状を知りたい場合がある。
かかる場合、従来の光学顕微鏡では、膜厚を測定するこ
とができず、別途、膜厚計を購入しなければならない。
【0004】本発明は上記従来の課題に鑑みてなされた
もので、その目的は、試料の外観を観察することができ
ると共に、深度に関する情報が得られ、かつ、膜厚の測
定や膜の断面形状の表示を行うことができる光学顕微鏡
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、まず、対物レンズに対して相対的に上下
動する試料ステージと、レーザ光を上記対物レンズによ
り試料の表面に集光すると共に、その反射光を検出器表
面に集光して受光させて、上記反射光の強度に基づいて
試料の深度に関する情報を検出する共焦点光学系と、上
記レーザ光とは異なる観察用光源からの光で試料の外観
を観察するための観察用光学系とを備えている。本発明
の特徴は、上記共焦点光学系の検出器として焦点位置に
イメージセンサを配設し、上記試料ステージを対物レン
ズに対して相対的に上下動させたときのイメージセンサ
における1つの受光素子の受光光量の2つのピーク位置
に基づいて膜厚を求めることである。
【0006】
【作用】本発明の原理を図13を用いて説明する。図1
3(a)のように、共焦点光学系1は、対物レンズ18
の2つの焦点位置に、試料wおよびイメージセンサ19
を配設しており、試料wの表面wfに焦点が合ったと
き、レーザ10からの反射光L1がイメージセンサ19
上で結像するから、イメージセンサ19の1つの受光素
子における受光光量が著しく大きくなる。一方、図13
(b)のように、試料wが透明または半透明の膜w1を
有していると、試料wの表面wfにおいてレーザ光L1
が反射すると共に、図13(c)の試料wにおける膜w
1の下面waにおいてもレーザ光L1が反射するから、
この下面waに焦点が合ったときにも、図13(a)の
イメージセンサ19の1つの受光素子における受光光量
が著しく大きくなる。したがって、試料wを対物レンズ
18に対して相対的に上下動させたときのイメージセン
サ19における同一の受光素子の受光光量の変化から、
受光光量がピークとなる2つのピーク位置を知ることが
できる。これらのピーク位置は、図13(c)の膜w1
の表面wfおよび下面waの位置に対応するから、図5
(b)の2つのピーク位置Zp1 ,Zp2 間の距離から
試料wの膜厚を測定することができる。なお、本明細書
において、「受光光量がピークとなる」とは、「受光光
量が極大値となる」ということを意味し、ピーク位置と
は、受光光量が極大値を呈するときの試料ステージの対
物レンズに対する相対高さ(測定位置)をいう。
【0007】第2発明の光学顕微鏡は、イメージセンサ
における同一の受光素子の受光光量の変化を記憶する光
量記憶部を備え、この光量記憶部の内容に基づいて受光
光量の2つのピーク位置に関する情報をモニタに表示す
ることを特徴とする。
【0008】第3発明の光学顕微鏡は、試料ステージを
対物レンズに対して相対的に上下動させたときのイメー
ジセンサにおける1つの受光素子の受光光量の変化に基
づいて受光光量がピークとなる2つのピーク位置を求め
るピーク位置検出部を備えていることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1ないし図6は、本発明の第1実施例を示
す。図1において、光学顕微鏡は、共焦点光学系1と観
察用光学系2とを備えている。
【0010】まず、共焦点光学系1について説明する。
共焦点光学系1は、試料wの深度(深さ,膜厚)に関す
る情報を検出するもので、たとえば赤色のレーザ光L1
を出射するHe−Neレーザ10を光源としている。こ
のレーザ10の光軸上には、ビームエキスパンダ11、
ガルバノミラー12およびfθレンズ13が設けられて
いる。レーザ光L1はfθレンズ13により点光源とな
り、この点光源となったレーザ光L1の光軸上には、ビ
ームスプリッタ14、1/4波長板15、第1のハーフ
ミラー16、結像レンズ17および対物レンズ18が、
順次配設されている。上記対物レンズ18は、レボルバ
(図示せず)により切換が可能で、複数種類の倍率を選
択できるようになっている。
【0011】対物レンズ18の焦点位置の付近には、対
物レンズ18に対して上下動する試料ステージ30が配
設されており、対物レンズ18はレーザ光L1を試料w
の表面に集光させる。レーザ光L1は試料wで反射さ
れ、対物レンズ18、結像レンズ17を透過する。この
結像レンズ17の焦点位置には、たとえばCCDライン
センサのような一次元イメージセンサ19が配設されて
おり、結像レンズ17を透過したレーザ光L1は、第1
のハーフミラー16およびビームスプリッタ14で反射
されて、一次元イメージセンサ19の表面に集光する。
前述のガルバノミラー12は、図示しない駆動装置によ
り回転駆動され、レーザ光L1を偏向させることで、試
料wへの集光位置を紙面に直交する方向Yに一次元的に
走査する。この走査方向Yに対応する方向に一次元イメ
ージセンサ19の長手方向Yが設定されている。
【0012】つぎに、観察用光学系2について説明す
る。観察用光学系2は、試料wの外観を拡大して観察す
るためのもので、たとえば白色光L2を出射するランプ
20を光源(観察用光源)としている。ランプ20の光
軸上には、集光レンズ21および第2のハーフミラー2
3が配設されており、第2のハーフミラー23において
観察用光学系2の光軸と共焦点光学系1の光軸とが合致
するように、観察用光学系2が配設されている。
【0013】上記第2のハーフミラー23は対物レンズ
18の光軸上にあり、白色光L2は試料wの表面の所定
の領域に集光されて照射される。試料wで反射された白
色光L21は、対物レンズ18、結像レンズ17および
第1のハーフミラー16を通過して、CCDカメラ24
に入射する。CCDカメラ24で撮像された画像は、画
像信号eとして図2のスーパーインポーザ31を介して
モニタ32に出力されて表示される。
【0014】つぎに、図1の共焦点光学系1の駆動回路
等について説明する。同期回路40は、ステージ制御回
路41、ガルバノ駆動回路42およびCCD駆動回路4
3に同期信号を出力する。CCD駆動回路43は同期信
号を受けた後、一次元イメージセンサ19の各素子に蓄
積された電荷を読出し用クロックパルスに基づいて読み
出し、図2のゲイン制御回路44およびA/Dコンバー
タ45を介して、光量信号aをマイコン50に出力す
る。マイコン50は、CPU51およびメモリ60を備
えており、後述するように、試料ステージ30の高さお
よび当該高さにおける一次元イメージセンサ19の受光
光量に基づいて試料wの深度(高さ)に関する情報を求
める。なお、52はキーボードである。
【0015】上記メモリ60は、図3(a)に示すピー
ク光量記憶部61およびピーク位置記憶部62を備えて
いる。上記各記憶部61,62は、それぞれ、一次元イ
メージセンサ19の受光素子の数に対応した記憶素子6
0 〜61n および620 〜62n を有している。
【0016】つぎに、深さ測定の原理を簡単に説明す
る。図1の共焦点光学系1において、前述の一次元イメ
ージセンサ19は、結像レンズ17の焦点位置に配設さ
れており、一方、一次元イメージセンサ19の各素子は
極めて微小であるから、レーザ光L1が試料w上で焦点
を結ぶと、その反射光L1が一次元イメージセンサ19
上で結像し、一次元イメージセンサ19の1つの受光素
子における受光光量が著しく大きくなり、逆に、レーザ
光L1が試料w上で拡がっていると、その反射光L1も
一次元イメージセンサ19上で拡がるので、当該素子の
受光光量が著しく小さくなる。したがって、試料ステー
ジ30を上下方向つまりZ軸方向に上下させると、その
受光光量Iは、図3(b)のように変化して、ピントの
合ったZ軸の位置で、つまりピーク位置Zpにおいて最
大となる。このピーク位置Zpを一次元イメージセンサ
19の各素子について求めることにより、図3(c)の
ように、紙面に垂直な方向Y(図1)についての深さの
情報、つまり、試料wの1つの断面における表面形状を
求めることができる。なお、図1の一次元イメージセン
サ19にはランプ20の観察光L21が入射するが、本
実施例では一次元イメージセンサ19が観察光L21を
感じない時間(5msec) だけ、CCD駆動回路43が一
次元イメージセンサ19に電荷を蓄積させることで、観
察光L21によるノイズを除去している。
【0017】つぎに、深さの測定方法について説明す
る。図4において、まず、ステップS1でガルバノミラ
ー12を駆動させて、レーザ光L1を走査し、ステップ
S2で、一次元イメージセンサ19において受光した光
量およびZ軸の位置をメモリ60の各記憶部61,62
に記憶させる。つづいて、ステップS3で試料ステージ
30を1段階下降させた後、ステップS4に進み、再
び、レーザ光L1を走査して、ステップS5に進む。ス
テップS5では、今回測定した光量がピーク光量記憶部
61の各記憶素子61i に記憶されている光量よりも大
きいか否かを各素子についてCPU51が判断し、大き
ければステップS6に進んで、測定光量とZ軸の位置を
書き換える。一方、小さければステップS7に進む。ス
テップS7では、試料ステージ30が所定の下降端まで
下降したか否かを判断し、下降端でなければステップS
3に戻り、一方、下降端であれば測定を終了する。
【0018】こうして、図3(a)の両記憶部61およ
び62には、それぞれ、ピークの光量Ii とピーク位置
Zpi が記憶される。この後、ピーク位置Zpi の情報
は、図2のマイコン50のイメージRAM64に書き込
まれてイメージとなり、マイコン50はイメージ(図3
(c))をスーパーインポーザ31に出力する。スーパ
ーインポーザ31は、CCDカメラ24の画像と上記断
面情報(イメージ)を重ね合わせ、モニタ32に出力す
る。これにより、オペレータは試料wの拡大画像と共に
一つの断面における断面情報を知ることができる。
【0019】つぎに、本発明の要部について説明する。
上記マイコン50は、指定座標の光量記憶部63および
補正係数記憶部65を備えている。この光量記憶部63
は、膜厚測定モードにおいて、図1の試料ステージ30
を対物レンズ18に対して上下動させたときのイメージ
センサ19における1つの受光素子、つまり、指定され
たY座標に対応する受光素子の受光光量の変化を記憶す
るものである。上記指定座標の光量記憶部63(図2)
は、試料ステージ30のZ軸方向の(m+1)個の停止
位置に対応する数だけ、図5(a)のように、光量記憶
素子630 〜63m を有しており、試料ステージ30の
高さごとの受光光量を記憶する。
【0020】上記イメージRAM64(図2)は、前述
の図3(c)のように、イメージセンサ19の長手方向
Yに対する試料ステージ30の高さ(深さ)の変化をイ
メージで記憶する。また、イメージRAM64は、図5
(a)の光量記憶素子630〜63m に記憶された試料
ステージ30の高さの変化に対する受光光量の変化を、
図5(b)のように、直角座標上のイメージに変換した
状態で記憶する。このイメージRAM64の記憶内容
は、図2のマイコン50により、スーパーインポーザ3
1を介して、モニタ32に表示される。
【0021】CPU51には膜厚算出部53が内蔵され
ている。この膜厚算出部53は、図5(b)のように、
モニタ32に表示された直角座標上の試料ステージ30
の2つのZ座標Zp1 ,Zp2 を指定されることで、指
定された2つのピーク座標(ピーク位置)Zp1 ,Zp
2 間の距離に対応する膜厚Tを下記の(1) 式に従って算
出する。 T=C・n(Zp2 −Zp1 ) …(1) C:定数 n:屈折率
【0022】上記定数Cと屈折率nとの積である補正係
数は、図2のメモリ60の補正係数記憶部65に記憶さ
れている。なお、補正係数記憶部65は、屈折率n自体
を記憶するものであってもよい。
【0023】つぎに、膜厚測定のフローを図6にしたが
って説明する。まず、オペレータはキーボード52(図
2)を操作して膜厚測定モードに設定し、ステップS1
1において、モニタ32に表示された試料wの外観(平
面情報)を見ながら、所望のY座標をカーソルで選択す
る。つづいて、ステップS12に進み、レーザ光L1を
走査し、ステップS13で指定座標の光量記憶部63の
1つの記憶素子63i (i=0…m)に受光光量が記憶
される。ステップS14では試料ステージ30が下降端
であるか否かが判断され、下降端でなければ、ステップ
S15で試料ステージ30を1段階下降させ、ステップ
S12に戻って、ステップS12からステップS15を
繰り返すことで、図5(a)の光量記憶部63の各記憶
素子630 〜63m に順次光量が記憶される。一方、図
6のステップS14で試料ステージ30が下降端である
と判断された場合は、ステップS16に進む。
【0024】ステップS16では、光量記憶部63内の
記憶内容がイメージRAM64に書き込まれて、マイコ
ン50が図5(b)の直角座標のイメージ情報をスーパ
ーインポーザ31を介してモニタ32に出力する。図6
のステップS17では、オペレータが図5(b)のよう
な映像からピークの座標Zp1 ,Zp2 をカーソルで指
定し入力する。つづいて、図6のステップS18に進
み、前述の(1) 式に基づいて膜厚Tが算出され、ステッ
プS19において、当該膜厚Tが数値でモニタ32に表
示される。
【0025】このように、この光学顕微鏡では、マイコ
ンのソフトウェアを追加ないし変更することで、膜厚測
定機能を付加したので、別途、膜厚計を購入するのと異
なり大幅なコストダウンを図り得る。
【0026】ところで、膜等の屈折率は空気よりも大き
いので、図13(c)のレーザ光L1が膜w1の表面w
fで屈折するから、本実施例では、前述の(1) 式におい
て、見かけの厚みtに屈折率nを乗算することで、実際
の膜厚Tを求めている。
【0027】なお、補正係数は、屈折率nを図2のキー
ボード52から入力することで、補正係数記憶部65に
記憶させてもよいが、予め膜厚が既知の標準試料wにつ
いて本光学顕微鏡を用いて膜厚測定を行うことで補正係
数(C・n)を求め、求めた補正係数を補正係数記憶部
65に記憶させてもよい。また、膜厚が所定の範囲内に
入っているか否かにより試料wの合否の判定を行う場合
には、補正係数記憶部65を備えていなくてもよく、し
たがって、本発明の範囲に含まれる。
【0028】また、本発明においては、ピーク位置に基
づいて膜厚に関する情報を表示すればよく、たとえば、
図5(b)の直交座標やピーク位置の座標自体を表示
し、膜厚の算出はオペレータが行うものであってもよ
い。
【0029】ところで、上記第1実施例では、オペレー
タがモニタを見てピークのZ座標(ピーク位置)Zp
1 ,Zp2 を入力設定することとしたが、上記ピーク位
置をマイコン50により求めてもよい。この一例を図7
の第2実施例に示す。
【0030】図7において、CPU51はピーク位置検
出部54を備えている。このピーク位置検出部54は、
図5(a)の光量記憶部63に記憶された内容から受光
光量がピークとなる2つのピーク位置Zp1 ,Zp2
(図5(b))を求めるもので、たとえば、光量記憶部
63の連続する4つの光量記憶素子63i 〜63i+4
記憶された受光光量を順次比較して、受光光量の変化か
らピーク位置Zp1 ,Zp2 を求め、図7の膜厚算出部
53に出力する。膜厚算出部53は、上記ピーク位置検
出部54からのピーク位置Zp1 ,Zp2 と、前述の
(1) 式に基づいて膜厚を算出する。
【0031】また、上記実施例では、指定座標の光量記
憶部63に受光光量を記憶させてからピーク位置を求め
たが、光量記憶部63は必ずしも設ける必要はない。た
とえば、受光光量の変化を示す波形をスムージングした
後、微分し、更にゼロクロス時点を検出して2つのピー
ク時点(ピーク位置)をピーク検出回路(ピーク位置検
出部)により求め、この2つのピーク位置間のクロック
パルスをカウントして膜厚を算出してもよい。
【0032】また、上記各実施例では、図5(a)の光
量記憶部63を1つだけ設けたが、本発明では、図5
(a)の光量記憶部63を多数設け、一度の走査で多数
の測定点の膜厚や膜の断面形状を図5(c)のように知
るようにしてもよい。しかし、こうすると、試料ステー
ジ30(図1)の停止位置の数に対応した数の光量記憶
部63を設けなければならない。つまり、イメージセン
サ19(図1)の全ての画素(受光素子)について、全
ての停止位置に対応する光量データを記憶せねばなら
ず、そのため、メモリの容量が大きくなると共に回路の
構成も複雑になるのは避けられない。そこで、以下に、
かかる問題を解消した第3実施例を説明する。
【0033】図8〜図12は第3実施例を示す。まず、
第3実施例の構成の説明に先立って、第3実施例のピー
ク位置検出の測定原理について説明する。
【0034】図8は、任意のY座標における測定位置Z
と受光光量Ii の関係を模式的に表したものである。こ
の図において、今、座標の左端からの2つの光量I0
1を比較し大きい方の光量IM とその測定位置(Z座
標)ZM を記憶する。つぎに、I2 以後については、記
憶された最大受光光量(以下、「最大光量」という。)
M と今回の測定光量Ii を直ちに比較し、順次、最大
光量IM および当該測定位置ZM を更新記憶していく。
ピーク位置ZP1を過ぎると、しばらくの間更新はなされ
ないのであるが、この更新のなされなかった距離(回
数)が膜厚Tよりも小さい所定値α(たとえばα=T/
4〜T/2)だけ続けば、膜厚Tは、たとえばICパタ
ーンのような試料の場合、予め概略の厚さが分かってい
るので、第1のピーク位置ZP1を通過したと考えてよ
い。つづいて、ZPi+αを通過した後は、再び光量Ii
を座標ZP1+α〜Zm まで順次比較することにより、第
2のピーク位置ZP2を発見することができる。なお、上
記測定位置Zは、試料ステージ30から対物レンズ18
(図1)までの距離によって定まる。
【0035】図9は第3実施例のマイコン50の概略構
成を示す。CPU51は、膜厚算出部53の他に、比較
演算部54aを備えている。この比較演算部54aに
は、そのレジスタ54b内に、今回測定した測定光量I
i と当該測定光量Ii を測定した測定位置(試料ステー
ジの位置)Zi が順次入力される。
【0036】メモリ60は、イメージRAM64、補正
係数記憶部65の他に、第1記憶部66Aおよび第2記
憶部66Bを備えている。第1記憶部は、イメージセン
サ19の画素ごとに第1ピーク光量IP1i および第1ピ
ーク位置ZP1i を記憶させるためのものである。一方、
第2記憶部は、イメージセンサ19の画素ごとに第2ピ
ーク光量IP2i および第2ピーク位置ZP2i を記憶させ
るためのものである。これらの第1および第2記憶部6
6A,66Bの記憶内容は、後述するように、比較演算
部54aの演算の結果、順次更新されて、最終的に前記
ピーク光量およびピーク位置に書き換えられる。なお、
比較演算部54a、第1記憶部66Aおよび第2記憶部
66Bによってピーク位置検出部54が構成されてい
る。
【0037】つぎに、説明を分かり易くするために、任
意のY座標についてのピーク位置検出の方法について説
明する。まず、図10のステップS30において、膜厚
の予測値が入力されると、ステップS31で走査が開始
され、ステップS32に進む。ステップS32では、測
定光量I0 および当該測定位置Z0 が、それぞれ、第1
最大光量IM1および測定位置ZM1として第1記憶部66
Aに記憶される。つづいて、ステップS33で試料ステ
ージ30が1段下降し、ステップS34に進んで再びレ
ーザ光L1が走査され、ステップS35に進む。ステッ
プS35では、レジスタ54bに、今回の測定光量Ii
および測定位置Zi が順次取り込まれ、比較演算部54
aが測定光量Ii と前回までの第1最大光量IM1とを直
ちに比較する。比較の結果、測定光量Ii が第1最大光
量IM1以上である場合はステップS36に進んで、今回
の測定光量Ii および測定位置Zi を第1最大光量IM1
および測定位置ZM1として第1記憶部66Aに更新記憶
させ、一方、測定光量Ii が第1最大光量IM1よりも小
さい場合には、ステップS37に進む。
【0038】ステップS37では、今回の測定位置Zi
が前回までの第1最大光量IM1に対応する測定位置ZM1
に所定値αを加算した値よりも大きいか否かを判断す
る。この判断の結果、今回の測定位置Zi がZM1+α以
下である場合はステップS33に戻る。以上のステップ
S33〜S37を繰り返すことにより、比較演算部54
aは、図8の第1ピーク光量IP1および第1ピーク位置
P1を検出する。つまり、比較演算部54aは、測定位
置Z0 〜ZP1+αの間における第1最大光量IM1および
測定位置ZM1を第1記憶部66Aに更新記憶させること
で、第1ピーク光量IP1および第1ピーク位置ZP1を検
出する。
【0039】図10のステップS37における判断の結
果、Zi がZM1+αよりも大きい場合は、図11のステ
ップS40に進み、第2ピーク位置ZP2の検出に入る。
【0040】ステップS40では試料ステージ30が1
段下降し、ステップS41でレーザ光が走査され、ステ
ップS42に進む。ステップS42では、測定光量Ii
および当該測定位置Zi が、それぞれ第2最大光量IM2
および測定位置ZM2として第2記憶部66Bに記憶され
る。つづいて、ステップS43で試料ステージ30が1
段下降し、ステップS44に進んで再びレーザ光L1が
走査され、ステップS45に進む。ステップS45で
は、レジスタ54bに、今回の測定光量Ii および測定
位置Zi が順次取り込まれ、比較演算部54aが、測定
光量Ii と前回までの第2最大光量IM2とを直ちに比較
する。比較の結果、測定光量Ii が第2最大光量IM2
上である場合はステップS46に進んで、今回の測定光
量Ii および測定位置Zi を、それぞれ第2最大光量I
M2および測定位置ZM2として第2記憶部66Bに更新記
憶させ、一方、測定光量Ii が第2最大光量IM2よりも
小さい場合には、ステップS47に進む。
【0041】ステップS47では、試料ステージ30が
所定の下降端まで下降したか否かを判断し、下降端でな
ければステップS43に戻り、一方、下降端であればピ
ーク位置検出が終了する。以上のステップS43〜S4
7を繰り返すことにより、比較演算部54aは図8の第
2ピーク光量IP2および第2ピーク位置ZP2を検出す
る。つまり、比較演算部54aは、測定位置ZP1+α〜
Zmの間における最大光量IM2および測定位置ZM2を第
2記憶部66Bに順次更新記憶させることで、第2ピー
ク光量IP2および第2ピーク位置ZP2を検出する。な
お、第1および第2ピーク位置ZP1,ZP2に基づいて、
膜厚算出部53で膜厚Tを算出してもよいし、後述する
ように、膜のプロフィール(断面形状)をモニタに表示
させてもよい。
【0042】このように、本実施例では、予想される膜
厚Tに対応する所定値α(たとえばα=T/4〜T/
2)を用いて、第1および第2のピーク位置ZP1,ZP2
を検出する領域を区画すると共に、入力された受光光量
を比較しながら、順次、第1および第2最大光量IM1
M2を記憶させるので、第1および第2記憶部66A,
66Bには、それぞれ、第1および第2最大光量IM1
M2および測定位置ZM1,ZM2のみを記憶させればよ
い。したがって、図5(a)のように、試料ステージ3
0の全ての停止位置における受光光量を記憶する必要が
ないから、メモリ60の容量が小さくなると共に回路の
構成が簡単になる。
【0043】ところで、本発明において、膜の表面wf
および下面wa(図13)に対応する2つのピーク位置
は、一般に、ピーク光量のうちの最大値および第2番目
に大きい値が現れる測定位置Zとなる。一方、本発明に
おいて、「ピーク位置」とは、受光光量が極大値となる
測定位置Zを意味するから、ピーク位置が3つ以上現れ
る場合がある。この場合においては、順次時系列的に、
第1番目および第2番目に現れたピーク位置を検出する
と、当該2つのピーク位置のピーク光量が、実際のピー
ク光量のうちの最大値および第2番目に大きい値でない
こともある。しかし、そのような場合でもオペレータ
は、試料のおおよその膜厚や表面の形状を知っているの
で、かかる既知情報に基づいて測定精度を認識できるか
ら、測定を直ちに誤るおそれはない。また、検出した2
つのピーク位置のうちの一方のピーク光量は、ピーク光
量のうちの最大値となるから、有用な深度情報となり得
る。
【0044】したがって、本発明において、ピーク位置
検出部54が検出する2つのピーク位置は、ピーク光量
のうちの最大値および第2番目に大きい値を呈した測定
位置に限らず、順次、時系列的に現れた第1番目および
第2番目の測定位置も含まれる。
【0045】つぎに、図12(a)〜(c)を用いて、
図5(c)のように、多数のY座標についてのピーク位
置を、つまり、膜のプロフィールを求める方法について
説明する。図12(a)は、走査方向をY座標とし、測
定位置をZ座標とし、Y−Z平面に直交する方向に測定
光量Ii をとって模式的に表したものである。図12
(b)〜(c)は第1記憶部66Aの内容を模式的に表
したものである。上記図9の比較演算部54aは、レジ
スタ54bに図12(a)の座標(0,0),(1,
0)…(i,0)…(n,0)の光量Ii0が順次入力さ
れると、直ちにその光量Ii0を第1最大光量IM1i とし
て図12(b)のように順次記憶させると共に、当該最
大光量IM1i に対応する測定位置ZM1i を記憶させる。
つづいて、試料ステージ30(図1)が1段下降し、レ
ジスタ54bに座標(i,1)の測定光量が順次入力さ
れると、その測定光量Ii1と、前述の第1記憶部66A
に記憶させた最大光量IM1i とを順次比較し、測定光量
i1が最大光量IM1i以上またはIM1i を超える場合に
測定光量Ii1および当該測定位置Zi1を第1記憶部66
Aに更新記憶させる。
【0046】その後、試料ステージ30(図1)が所定
値αに相当する分だけ下降する間に、最大光量IM1i
更新されないと、当該最大光量IM1i を第1ピーク光量
P1i と認定し、第1記憶部66Aは図12(c)のよ
うに、全てのY座標について、第1ピーク光量IP1i
よび第1ピーク位置ZP1i を記憶した状態となる。
【0047】この後、第2ピーク光量IP2i および第2
ピーク位置ZP2i も前述の図11のフローチャートで説
明したと同様にして求められる。第1ピーク位置ZP1i
および第2ピーク位置ZP2i は、図9のイメージRAM
64にイメージとして記憶され、各々ピーク位置ZP1i,
P2i を連ねた膜のプロフィールが、図5(c)のよう
にモニタ32に表示される。
【0048】なお、本実施例では、図10のステップS
35および図11のステップS45において、測定光量
i が第1最大光量IM1(または第2最大光量IM2)以
上であるか否かを判断したが、本発明においては、測定
光量Ii が第1最大光量IM1(または第2最大光量
M2)を超えるか否かを判断してもよい。
【0049】ところで、上記各実施例では、図1のレー
ザ光L1を検出する検出器として一次元イメージセンサ
19を用いて、Y方向にのみレーザ光L1を走査した。
しかし、本発明では、一次元イメージセンサ19に代え
てCCD固体撮像素子などの二次元イメージセンサを用
い、レーザ光L1をY方向およびX方向(Y方向に直交
する方向)に走査(二次元的に走査)して、試料表面の
任意の位置の膜厚を測定可能としてもよい。また、観察
用光学系のCCDカメラ24で共焦点光学系のイメージ
センサを兼用してもよい(たとえば、特開平2−267
512号公報参照)。
【0050】しかし、上記各実施例のように、レーザ光
L1を、たとえば1つのガルバノミラー12により一次
元的にのみ走査すれば、2枚のガルバノミラーでレーザ
光L1を二次元的に走査したり、試料ステージ30を
X,Y方向(二次元的)に駆動させて走査する従来の顕
微鏡に比べ、機械的構造が簡単になる。特に、二次元的
に走査するものに比べ、X,Y,Z方向に同期させる必
要がなく、Y,Z方向にのみ同期させればよいので、顕
微鏡の電気的な構造が著しく簡単になるから、大幅なコ
ストダウンを図ることができる。
【0051】なお、上記実施例では、ガルバノミラー1
2を駆動してレーザ光L1を走査したが、本発明では、
ポリゴンミラーを用いてもよく、あるいは、試料ステー
ジ30をY方向に駆動してレーザ光L1の試料wへの集
光位置を走査してもよい。
【0052】また、上記各実施例では、試料ステージ3
0を上下動させたが、対物レンズ18を試料ステージ3
0に対して上下動させてもよい。つまり、試料ステージ
30は対物レンズ18に対して相対的に上下動すればよ
い。さらに、深さ測定や膜厚測定モードにおいて、試料
ステージ30は、1段階ずつ下降させたが、1段階ずつ
上昇させてもよい。
【0053】さらに、上記各実施例では、図1の共焦点
光学系1および観察用光学系2に結像レンズ17を設け
て無限補正系を採用したが、結像レンズ17を設けずに
有限補正系を採用してもよい。また、本発明では集光レ
ンズ21と第2のハーフミラー23との間に、レーザ光
L1の波長とは異なる波長のみを透過させるバンドパス
光学フィルタを設けてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
試料の外観を観察することができると共に深度に関する
情報が得られる光学顕微鏡において、共焦点光学系の焦
点位置に設けたイメージセンサにおける1つの受光素子
の受光光量の変化から、受光光量の2つのピーク位置に
基づいて膜厚を測定することができる。しかも、本光学
顕微鏡は、元々、共焦点の原理により深さに関する測定
を行うことができるものであるから、差程コストもアッ
プしない。
【0055】また、試料ステージの高さの変化に対する
受光光量の変化を直交座標上のイメージに変換してモニ
タに表示すれば、オペレータが目視でピーク位置を容易
に探し出すことができる。
【0056】また、受光光量がピークとなる2つのピー
ク位置を求めるピーク位置検出部を設ければ、ピーク位
置から自動的に膜の厚さやプロフィール(断面形状)を
知ることができる。
【0057】また、請求項9の発明によれば、2つのピ
ーク位置を求める際に、入力された受光光量を直ちに比
較するから、メモリの容量を小さくすることができると
共に回路の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる光学顕微鏡の光学
系を示す概略構成図である。
【図2】同測定回路等を示す概略構成図である。
【図3】深さ測定の原理を説明するための概念図であ
る。
【図4】深さの測定方法を示すフローチャートである。
【図5】(a)は光量記憶部の概念図、(b)は膜があ
る場合の受光光量の特性図、(c)は膜厚の変化を示す
図である。
【図6】膜厚測定モードを示すフローチャートである。
【図7】第2実施例を示す測定回路等の概略構成図であ
る。
【図8】第3実施例のピーク検出の原理を説明するため
の光量変化を示す概念図である。
【図9】第3実施例のマイコンの概略構成図である。
【図10】第1ピーク位置の検出方法を示すフローチャ
ートである。
【図11】第2ピーク位置の検出方法を示すフローチャ
ートである。
【図12】第3実施例のピーク検出の原理を説明するた
めの概念図である。
【図13】共焦点光学系による膜厚測定の原理を示す概
念図である。
【符号の説明】
1:共焦点光学系 18:対物レンズ 19:(一次元)イメージセンサ 2:観察用光学系 20:観察用光源 30:試料ステージ 32:モニタ 53:膜厚算出部 54:ピーク位置検出部 63:(指定座標の)光量記憶部 64:イメージRAM 65:補正係数記憶部 L1:レーザ光 L2:白色光 Zp1 ,Zp2 :ピーク位置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズに対して相対的に上下動する
    試料ステージと、 レーザ光を上記対物レンズにより試料の表面に集光する
    と共に、その反射光を検出器表面に集光して受光させ
    て、上記反射光の強度に基づいて試料の深度に関する情
    報を検出する共焦点光学系と、 上記レーザ光とは異なる観察用光源からの光で試料の外
    観を観察するための観察用光学系とを備えた光学顕微鏡
    において、 上記共焦点光学系の検出器として焦点位置に配設された
    イメージセンサと、 上記試料ステージを対物レンズに対して相対的に上下動
    させたときの上記イメージセンサにおける1つの受光素
    子の受光光量の2つのピーク位置に基づいて膜厚を求め
    る膜厚算出部とを備えたことを特徴とする膜厚測定機能
    付光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 対物レンズに対して相対的に上下動する
    試料ステージと、 レーザ光を上記対物レンズにより試料の表面に集光する
    と共に、その反射光を検出器表面に集光して受光させ
    て、上記反射光の強度に基づいて試料の深度に関する情
    報を検出する共焦点光学系と、 上記レーザ光とは異なる観察用光源からの光で試料の外
    観を観察するための観察用光学系とを備えた光学顕微鏡
    において、 上記共焦点光学系の検出器として焦点位置に配設された
    イメージセンサと、 上記試料ステージを対物レンズに対して相対的に上下動
    させたときの上記イメージセンサにおける1つの受光素
    子の受光光量の変化を記憶する光量記憶部と、 この光量記憶部に記憶された内容に基づいて受光光量の
    2つのピーク位置に関する情報を表示するモニタとを備
    えていることを特徴とする膜厚測定機能付光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記光量記憶部に記
    憶された上記試料ステージの高さの変化に対する受光素
    子の受光光量の変化を直角座標上のイメージに変換した
    状態で記憶するイメージRAMを備え、このイメージR
    AMの記憶内容を上記モニタに表示する膜厚測定機能付
    光学顕微鏡。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記モニタにおける
    直角座標上の試料ステージの2つの座標を指定されるこ
    とで、指定された2つの座標間の距離に対応する膜厚を
    算出する膜厚算出部を備えた膜厚測定機能付光学顕微
    鏡。
  5. 【請求項5】 請求項2において、上記光量記憶部に記
    憶された内容から受光光量がピークとなる2つのピーク
    位置を求めるピーク位置検出部と、このピーク位置検出
    部からの2つのピーク位置に基づいて膜厚を算出する膜
    厚算出部とを備えた膜厚測定機能付光学顕微鏡。
  6. 【請求項6】 対物レンズに対して相対的に上下動する
    試料ステージと、 レーザ光を上記対物レンズにより試料の表面に集光する
    と共に、その反射光を検出器表面に集光して受光させ
    て、上記反射光の強度に基づいて試料の深度に関する情
    報を検出する共焦点光学系と、 上記レーザ光とは異なる観察用光源からの光で試料の外
    観を観察するための観察用光学系とを備えた光学顕微鏡
    において、 上記共焦点光学系の検出器として焦点位置に配設された
    イメージセンサと、 上記試料ステージを対物レンズに対して相対的に上下動
    させたときの上記イメージセンサにおける1つの受光素
    子の受光光量の変化に基づいて受光光量がピークとなる
    2つの第1および第2ピーク位置を求めるピーク位置検
    出部とを備えていることを特徴とする膜厚測定機能付光
    学顕微鏡。
  7. 【請求項7】 請求項6において、上記第1ピーク位置
    および第2ピーク位置をそれぞれ連ねた膜のプロフィー
    ルを表示するモニタを備えた膜厚測定機能付光学顕微
    鏡。
  8. 【請求項8】 請求項6において、上記ピーク位置検出
    部によって求めた2つのピーク位置に基づいて膜厚を算
    出する膜厚算出部を備えた膜厚測定機能付光学顕微鏡。
  9. 【請求項9】 請求項6,7もしくは8において、前記
    ピーク位置検出部は、試料ステージから対物レンズまで
    の距離によって定まる今回の測定位置が前回までの第1
    最大受光光量に対応する測定位置から所定の範囲にある
    場合に、上記第1最大受光光量と今回測定した測定光量
    とを比較して、測定光量が第1最大受光光量以上または
    それを超える場合に、今回の測定光量および当該測定位
    置を第1記憶部に更新記憶させて第1ピーク光量および
    第1ピーク位置を検出し、 一方、今回の測定位置が前回までの第1最大受光光量に
    対応する測定位置から所定の範囲外である場合に、当該
    所定の範囲外における前回までの第2最大受光光量と今
    回測定した測定光量とを比較して、当該測定光量が第2
    最大受光光量以上またはそれを超える場合に、今回の測
    定光量および当該測定位置を第2記憶部に更新記憶させ
    て第2ピーク光量および第2ピーク位置を検出すること
    を特徴とする膜厚測定機能付光学顕微鏡。
  10. 【請求項10】 請求項1,4,5もしくは8におい
    て、膜を構成する材料の屈折率に対応する補正係数を記
    憶する補正係数記憶部を備え、上記膜厚算出部が上記補
    正係数に基づいて上記2つの指定された座標またはピー
    ク位置間の距離を補正して膜厚を算出することを特徴と
    する膜厚測定機能付光学顕微鏡。
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