JPH08210222A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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JPH08210222A
JPH08210222A JP7304519A JP30451995A JPH08210222A JP H08210222 A JPH08210222 A JP H08210222A JP 7304519 A JP7304519 A JP 7304519A JP 30451995 A JP30451995 A JP 30451995A JP H08210222 A JPH08210222 A JP H08210222A
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JP
Japan
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pump
pump piston
control edge
piston
fuel injection
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Application number
JP7304519A
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English (en)
Inventor
Josef Guentert
ギュンテルト ヨーゼフ
Karsten Hummel
フンメル カルステン
Guido Kampa
カンパ ギド
Axel Paetz
ペッツ アクセル
Karel Kolar
コラー カレル
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Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M59/00Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
    • F02M59/20Varying fuel delivery in quantity or timing
    • F02M59/24Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke
    • F02M59/26Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movements of pistons relative to their cylinders
    • F02M59/265Varying fuel delivery in quantity or timing with constant-length-stroke pistons having variable effective portion of stroke caused by movements of pistons relative to their cylinders characterised by the arrangement or form of spill port of spill contour on the piston

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな吐出量しか必要としない低負荷範囲に
おける良好な調整特性を、簡単かつ安価に得ることがで
きる燃料噴射ポンプを提供する。 【解決手段】 ディーゼル機関用の列型燃料噴射ポンプ
において、抑制制御縁23がその経過に沿って、ポンプ
ピストン11の軸線29に対して異なった傾斜角α
αをもつ少なくとも2つの区分231,232を有し
ており、大きな傾斜角αを有する制御縁区分23)
が、次のようなポンプピストン範囲に、すなわち小さな
吐出量(内燃機関の低負荷範囲)のためのポンプピスト
ン11の回動位置において、ポンプピストン行程中に制
御孔18を擦過するようなポンプピストン範囲に、設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用の燃料
噴射ポンプ、特にディーゼル機関用の列型燃料噴射ポン
プであって、ポンプシリンダ内で軸方向において往復駆
動されるポンプピストンが設けられていて、該ポンプピ
ストンが端面で、圧力導管に接続されたポンプ作業室を
制限しており、ポンプピストンが、燃料を満たされた吸
込み室と接続されている、ポンプシリンダに設けられた
少なくとも1つの制御孔と共働して、吐出開始及び吐出
終了を決定するようになっており、この場合ポンプピス
トンの端面に配置された上側の制御縁が吐出開始を決定
し、かつ、ポンプピストンの全周の一部にわたって斜め
に延びていて常にポンプ作業室と接続されている外側の
制御溝に構成された下側の制御縁(抑制制御縁)が、吐
出終了を決定するようになっており、さらに、ポンプシ
リンダに対して相対的にポンプピストンを回動させる吐
出量調整装置が設けられている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の公知の燃料噴射ポンプ
(Bosch “Technische Unterri
chtung,Diesel−Einspritzpu
mpen Typ PE und PF”; EP 028
2819 B1)では、ポンプピストン周壁に延在して
いる斜めの制御溝の上側の溝縁部に、つまりポンプ作業
室の近傍に位置している溝縁部に構成されている抑制制
御縁は、ポンプピストン周壁におけるその経過にわたっ
てコンスタントな経過を有している。すなわちこの抑制
制御縁は、ポンプピストン軸線に対してコンスタントな
鋭角的な傾斜角を成して延びている。このコンスタント
な傾斜は、制御縁の、ポンプ作業室に最も近く位置して
いる上側の区分にまで延びており、この制御縁区分は、
内燃機関の負荷が小さい場合(回転数が低い場合)小さ
な吐出量を調節することを目的として、吐出量調整装置
によりポンプピストンの回動によって調節される。この
結果、このような制御縁区分では調整運動距離が小さい
場合における吐出量の変化は、抑制噴射される吐出量に
対するパーセントで見ると、極めて大きなものになる。
大きな吐出量変化を伴うこの小さな調整運動距離は、結
局、噴射導管に接続された噴射ノズルを通る、内燃機関
における不規則な噴射量を生ぜしめることになり、これ
によって内燃機関の運転が不規則になり、ひいては吐出
量調整装置を介して、システム全体が不安定になる(t
he buildup effect)。
【0003】従来の列型ポンプではこの欠点は、吐出量
調整装置の相応な調整機構成の使用によって、程度の差
こそあれ完全に補償される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式の内燃機関用の燃料噴射ポンプを
改良して、小さな吐出量しか必要としない低負荷範囲に
おける良好な調整特性を、簡単かつ安価に得ることがで
きる燃料噴射ポンプを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、抑制制御縁がその経過に沿って、
ポンプピストンの軸線に対して異なった傾斜角をもつ少
なくとも2つの区分を有しており、大きな傾斜角を有す
る制御縁区分が、次のようなポンプピストン範囲に、す
なわち小さな吐出量(内燃機関の低負荷範囲)のための
ポンプピストンの回動位置において、ポンプピストン行
程中に制御孔を擦過するようなポンプピストン範囲に、
設けられている。
【0006】
【発明の効果】このように構成された本発明による燃料
噴射ポンプは、公知のものに比べて次のような利点を有
している。すなわち本発明による燃料噴射ポンプでは、
小さな吐出量しか必要とされない低い負荷範囲における
システムの良好な調整特性が、ポンプエレメント側の手
段によって達成される。すなわち本発明のように構成さ
れていると、システムの所望の調整特性を得るために、
適宜な吐出量調整装置の選択や適合を行う必要がなくな
り、この結果使用者は、燃料噴射ポンプにおいて運転可
能な調整機に関して大きな自由度を得ることができる。
これによって燃料噴射ポンプは、システム調整特性に関
して多くの要求を課せられたシステムにおいても使用す
ることが可能になり、ひいては新たな市場をも開拓する
ことができる。燃料噴射ポンプのこの著しく改善された
調整特性は、内燃機関の低負荷範囲における「比較的平
らな」抑制制御縁によって達成され、この抑制制御縁
は、等しい調整運動距離インターバルにわたって比較的
小さな流出横断面の開放制御を可能にし、この結果吐出
量の調節は、調整運動距離(ポンプピストンの回転運動
距離)の変化にわたって著しく改善される。このこと
は、(ポンプピストンのコンスタントな行程時におけ
る)吐出量FMが縦軸に、かつ調整運動距離RW(ポン
プピストンの回転運動距離)が横軸にとられている図4
の線図からはっきりと分かる。実線で示されたカーブa
は、コンスタントな傾斜角をもって構成された抑制制御
縁における吐出量特性線を示す。破線で示されたカーブ
bは、抑制制御縁が本発明のように内燃機関の低負荷範
囲において平らに構成された場合における吐出量特性線
を示す。このことから明らかなように、調整運動距離が
等しい場合には比較的小さな吐出量が調節可能であり、
また逆に、等しい吐出量は、比較的大きな調整運動距離
の調節後に初めて達成可能である。したがって吐出量の
変化は、極めて精密かつ正確に、低負荷範囲における内
燃機関の瞬間的な要求に適合可能である。
【0007】種々異なった傾斜をもつ抑制制御縁を備え
たポンプピストンは、製作技術的に極めてコントロール
しにくいので、製造を簡単化するために次のことが、す
なわち第1の作業ステップにおいては公知形式で、コン
スタントな傾斜角もしくはコンスタントな傾斜をもつ斜
めの制御溝を周面に形成し、かつ第2の作業ステップに
おいて、溝に導入される切削ヘッドを用いて抑制制御縁
を形成するために上側の溝面を丸く切削することが提案
されている。この場合切削ヘッドは、抑制制御縁の「屈
曲された」経過に相当する形状を有している。
【0008】本発明による燃料噴射ポンプは、ポンプ作
業室と噴射圧力導管との間に圧力弁を備えていても又は
備えていなくてもよく、この場合圧力弁としては有利に
は戻り流絞り弁が使用される。
【0009】請求項2以下に記載の構成によって、請求
項1に記載の燃料噴射ポンプのさらに有利な構成が得ら
れる。
【0010】例えば本発明の有利な構成によれば、付加
的に上側の制御縁が、ポンプピストンの端面に向かって
開放していてポンプピストンの全周の一部にわたって延
びている溝の下側の溝面に構成されており、該溝は、ポ
ンプピストンが小さな吐出量時に占める回動位置におい
てその行程中に制御孔を擦過する、ポンプピストン範囲
において、ポンプピストンの端面縁部に対して斜めに延
びている。上側の制御縁がこのように構成されている
と、吐出開始のための上側の制御縁と吐出終了のための
抑制制御縁との間における吐出量をなおさらに減じるこ
とが可能であり、この結果内燃機関の低負荷範囲におい
て、ポンプピストンの調整運動距離つまり回転角に関連
して、吐出量の比較的小さな変化を達成することがで
き、これによって低負荷範囲における微妙な調整の精度
がさらに高められる。これによってまた同時に、低負荷
範囲における吐出開始が、中間的な負荷又は全負荷時に
おける吐出開始に比べて早め調節され、このことはしば
しば望まれていることである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を説明する。
【0012】図1に縦断面図で示されている内燃機関用
の燃料噴射ポンプは、ポンプピストン11とポンプシリ
ンダ12とを有しており、このポンプピストン11及び
ポンプシリンダ12は一緒にいわゆるポンプエレメント
を形成する。ポンプピストン11はその端面111でポ
ンプシリンダ12内においてポンプ作業室13を制限し
ており、このポンプ作業室13は圧力弁14を介して噴
射圧力導管15に接続されている。圧力弁14は弁ホル
ダ16に挿入されており、この弁ホルダ16は端面側で
ポンプシリンダ12にねじ込まれている。ポンプシリン
ダ12の中央の孔において案内されるポンプピストン1
1は、該ポンプピストン11が極めて高い圧力において
も低い回転数においてもポンプ作業室13をシールでき
るように、ポンプシリンダ12に精密に合わせられてい
る。ポンプピストン11はローラタペット17を介して
軸方向において往復運動するように駆動される。
【0013】ポンプシリンダ12は、単孔エレメントか
又は2孔エレメントを備えている燃料噴射ポンプの構成
に応じて、燃料供給及び燃料戻しのための1つの制御孔
18を有している(図2)か、又は1つの制御孔18と
1つの供給孔19とを有している(図1)。これらの孔
18,19は、ポンプシリンダ12を取り囲んでいて燃
料を満たされている吸込み室20と接続されている。ポ
ンプピストン11はその外側のピストン周壁に、軸方向
の長手方向溝21と、ポンプピストン軸線に対して斜め
に延びる制御溝22とを有しており、この制御溝22は
一方では長手方向溝21において開口し、かつ他方では
ポンプピストン11において開口されずに終わってい
る。制御溝22の、ポンプ作業室13に向けられた上縁
部は、いわゆる抑制制御縁23である下側の制御縁を形
成し、ポンプピストン11の端面111の縁部は、上側
の制御縁24を形成している。ポンプピストン11の行
程時に両制御縁23,24は制御孔18と共働して、ポ
ンプピストン行程中に制御孔18の開閉によって燃料噴
射ポンプの吐出開始と吐出終了とが規定されるようにな
っている。吐出開始は、ポンプピストン11の上側の制
御縁24が制御孔18を擦過して制御孔18をちょうど
閉鎖した時に、始まる。吐出終了時における抑制制御
は、抑制制御縁23が制御孔18の範囲に進入し、これ
によってポンプ作業室13が長手方向溝21と制御溝2
2とを介して吸込み室20と接続された場合に、始ま
る。
【0014】吐出開始と共にポンプピストン11の行程
運動の経過において、ポンプ作業室13における燃料圧
は上昇する。この燃料圧の上昇は、圧力弁14が開放し
て、燃料が噴射圧力導管15を介して噴射ノズルに流入
するまで、続く。吐出終了によって、ポンプピストン1
1のこのいわゆる有効行程は終了し、燃料は、ポンプピ
ストン11がさらにその上死点に達するまでの行程時
に、長手方向溝21と制御溝22と制御孔18とを介し
て吸込み室20内に押し戻される。上死点において運動
が逆転した後で、まず初めに燃料は長手方向溝21を通
ってポンプ作業室13に戻る。この戻り動作は、抑制制
御縁23が制御孔18を通過してこの制御孔18を再び
閉鎖するまで続く。さらに続くピストン戻り行程時に、
ポンプ作業室13において負圧が発生し、供給孔19及
び制御孔18の開放後に初めて、吸込み室20における
フィードポンプの圧力下にある燃料がポンプ作業室13
内に流入する。そしてポンプ作業室13は新たに燃料に
よって満たされる。
【0015】ポンプピストン11の有効行程中に噴射圧
力導管15内に吐出される吐出量は吐出量調整装置25
を用いて、該圧送燃料量が内燃機関の負荷に適合される
ように、制御される。吐出量調整装置25は、調整ロッ
ド26を介して調整スリーブ27を回転させる図示され
ていない調速機を有している。調整スリーブ27は、ピ
ストン舌片とも呼ばれる連行体28を介して、その回転
運動をポンプピストン11に伝達する。これによってポ
ンプシリンダ12における制御孔18に対する、ポンプ
ピストン11における斜めに延びる抑制制御縁23の位
置が変化し、そして同様に運動距離、つまりポンプピス
トン11が吐出開始から抑制制御縁23によるポンプ作
業室13の開放制御に至るまでに進む運動距離が変化す
る。このことは、全負荷のためのピストン位置において
抑制制御が、ポンプピストン11の最大有効行程を行っ
た時に初めて、つまり最大可能な吐出量を吐出した後で
初めて行われることを、意味する。ポンプピストン11
が部分負荷のための位置に回動させられると、抑制制御
はポンプピストン11の位置に応じて早めに行われる。
いわゆるゼロ吐出のための終端位置では、長手方向溝2
1は制御孔18の直前に位置しており、これによってポ
ンプ作業室13はポンプピストン11を介してその全行
程の間中、吸込み室20と接続されたままになる。この
位置において燃料は吐出されない。燃料噴射ポンプの吐
出特性線は図4に示されている。図4には、調整距離R
W、つまり吐出量調整装置25によるポンプピストン1
1の回転運動距離に関連した吐出量FMの経過が示され
ている。図4における実線aのカーブは、汎用の燃料噴
射ポンプ、つまり制御溝22及びその抑制制御縁23
が、ポンプピストンの全周にわたってポンプピストン軸
線に対して一定の傾斜をもって延びている汎用の燃料噴
射ポンプのための吐出特性線を示している。
【0016】小さな燃料吐出量しか噴射されない内燃機
関の低負荷範囲におけるシステム、つまり燃料噴射ポン
プ、内燃機関及び吐出量調整装置の調整特性を改善する
ために、かつシステムにおける不安定を回避するため
に、本発明ではポンプピストン11における抑制制御縁
23は屈曲されている。すなわち抑制制御縁23は異な
った2つの傾斜を、つまりポンプピストン11の長手方
向軸線29に対する異なった2つの傾斜角αを有してい
る。このことは、ポンプピストン11の一部を展開して
示す図3に示されている。抑制制御縁23は全負荷範囲
及び中位の部分負荷範囲のための調整範囲において、ポ
ンプピストン軸線29に対して一定の傾斜角αを成し
て延びている。低い部分負荷のための調整範囲におい
て、抑制制御縁23は平らに屈曲されていて、傾斜角α
よりも大きな傾斜角αをポンプピストン軸線29に
対して成して延びている。この場合抑制制御縁23はそ
の各区分231及び232において直線的な経過を有し
ている。図3において抑制制御縁23の端部に見られる
湾曲部は、展開図の図示の結果として見られるものであ
る。低い部分負荷のための調整範囲において抑制制御縁
23が平らな経過に向かってこのように屈曲されている
ことによって、図4の破線bで示されているような燃料
噴射ポンプの吐出量特性線が得られる。低負荷のための
調整範囲はこの場合符号uLで示されている。図4の線
図から明らかなように、抑制制御縁23が屈曲されてい
ることによって、吐出特性線bは、抑制制御縁23が一
定の経過をもつ汎用の燃料噴射ポンプの吐出特性線aに
対して変化させられる。すなわち一定の調整運動距離間
隔において制御孔18の著しく小さな流出横断面が開放
制御され、ひいては吐出量が調整運動距離の変化を介し
て著しく改善されて調節されることができる。このこと
は次のことを意味する。すなわち内燃機関の低い部分負
荷範囲において、噴射される吐出量は、汎用の燃料噴射
ポンプによって可能であるよりも著しく精密に調量さ
れ、かつ内燃機関の要求により良好に適合することがで
きる。2つの抑制制御縁区分231と232との間にお
ける屈曲箇所の位置及び両抑制制御縁区分231と23
2の傾斜角α及びαは、燃料供給される内燃機関の
運転パラメータに依存しており、かつこれに適合されね
ばならないが、このことは有利には経験に基づいて行わ
れる。しかしながらいずれにせよ、最小の吐出量の範囲
における区分232の傾斜角αは、大きな吐出量及び
中位の吐出量の範囲における区分231の傾斜角α
りも大きい。そしてこの結果区分232は区分231に
比べてより平らに延びることになる。基本的には、より
平らな区分232に抑制制御縁23のさらに別の屈曲箇
所を設けて、長手方向溝21において開口する抑制制御
縁23の端部区分が、ポンプピストン軸線29に対して
さらに大きな傾斜角を有するように、つまり区分232
の残りの部分よりもなお幾分平らに延びるようにするこ
とが可能である。
【0017】ポンプピストン11の周壁に屈曲された抑
制制御縁23を形成するための有利な製造方法は、図5
に略示されている。この図5においても同様に、長手方
向溝21と制御溝22とを備えたポンプピストン11の
周壁が展開図で示されている。長手方向溝21及び制御
溝22は汎用の形式でポンプピストン11からフライス
加工によって形成されているか又はポンプピストン11
に突っ切りによって形成されている。次いで第2の方法
ステップにおいて、制御溝22の、端面111に向けら
れた上側の溝面221が、抑制制御縁23の所望の経過
に研削される。このためには、特殊な形状をもつ研削ヘ
ッド30が使用され、この研削ヘッド30の研削面30
1は、抑制制御縁23の経過の負のコピー(Abbil
d)である。研削ヘッド軸線が制御溝22の上側の溝面
221に対して直角に方向付けられるように、該溝面2
21に研削ヘッド30を当て付けることによって、制御
縁23は図5に示されているように研削される。
【0018】図3に一点鎖線で示されているようなポン
プピストン11の択一的な構成においては、上側の制御
縁24′は、ポンプピストン11の端面111に構成さ
れる代わりに、該端面111に向かって開放していてポ
ンプピストン11の全周の一部にわたって延びている溝
31の下側の溝面に構成されている。図3に一点鎖線で
示されているこの制御縁24′は、ポンプピストン11
の次のような範囲、つまりポンプピストン行程中にポン
プピストン11が小さな吐出量の際に占める回動位置に
おいて、制御孔18を擦過するような範囲において、ポ
ンプピストン11の端面縁に向かって斜めに延びてい
る。上側の制御縁24′がこのように構成されているこ
とによって、吐出終了時のみならず、吐出開始時におい
てももう一度制御縁変化がもたらされ、この制御縁変化
は、抑制制御縁23との共働において減算され、これに
よって調整運動距離が小さい場合に抑制制御縁23のさ
らに平らな傾斜を見せかける。上側の制御縁24′がこ
のように設計されていると、同時に、全負荷時もしくは
中位の部分負荷時における吐出開始に対して、さらに早
めの吐出開始が達成され、このことは通常望まれている
ことである。
【0019】図1に示されている圧力弁14は、定容積
リリーフ弁又は戻り流絞り弁(絞りリリーフ弁とも呼ば
れる)として構成されていてもよい。両方の弁形式はそ
の構成及び作用形式が公知であり、例えばMTZ52
(1991)の第372頁〜第379頁に記載されてい
る。いわゆる弁のない燃料噴射ポンプでは、圧力弁14
は省かれている。このような弁型式においても、ポンプ
ピストン11に屈曲された抑制制御縁23を備えた本発
明によるポンプエレメントは、同様な利点をもって使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2孔式ポンプエレメントを備えた燃料噴射ポン
プを示す縦断面図である。
【図2】図1に示された燃料噴射ポンプにおいて用いら
れる単孔式ポンプエレメントを示す縦断面図である。
【図3】図2に示されたポンプエレメントのポンプピス
トン周壁を示す展開図である。
【図4】2つの吐出量特性線を示す線図である。
【図5】抑制制御縁を研削するための研削ヘッドと共
に、展開されたポンプピストンを示す図である。
【符号の説明】 11 ポンプピストン、 12 ポンプシリンダ、 1
3 ポンプ作業室、14 圧力弁、 15 噴射圧力導
管、 16 弁ホルダ、 17 ローラタペット、 1
8 制御孔、 19 供給孔、 20 吸込み室、 2
1 長手方向溝、 22 制御溝、 23 抑制制御
縁、 24,24′ 上側の制御縁、25 吐出量調整
装置、 26 調整ロッド、 27 調整スリーブ、
28連行体、 29 ポンプピストンの長手方向軸線、
30 研削ヘッド、 111ポンプピストンの端面、
221 溝面、 231,232 抑制制御縁の区分、
301 研削面
フロントページの続き (72)発明者 カルステン フンメル ドイツ連邦共和国 バイルシュタイン フ ィヒテンシュトラーセ2−1 (72)発明者 ギド カンパ ドイツ連邦共和国 アルトヘングシュテッ ト アム グラーベン 22 (72)発明者 アクセル ペッツ ドイツ連邦共和国 フィルダーシュタット シュティークリッツヴェーク 9 (72)発明者 カレル コラー チェッコ共和国 イーラヴァ テレスカ 29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関用の燃料噴射ポンプ、特にディ
    ーゼル機関用の列型燃料噴射ポンプであって、ポンプシ
    リンダ(12)内で軸方向において往復駆動されるポン
    プピストン(11)が設けられていて、該ポンプピスト
    ン(11)が端面(111)で、圧力導管(14)に接
    続されたポンプ作業室(13)を制限しており、ポンプ
    ピストン(11)が、燃料を満たされた吸込み室(2
    0)と接続されている、ポンプシリンダ(12)に設け
    られた少なくとも1つの制御孔(18,19)と共働し
    て、吐出開始及び吐出終了を決定するようになってお
    り、この場合ポンプピストン(11)の端面(111)
    に配置された上側の制御縁(24)が吐出開始を決定
    し、かつ、ポンプピストン(11)の全周の一部にわた
    って斜めに延びていて常にポンプ作業室(13)と接続
    されている外側の制御溝(22)に構成された下側の制
    御縁(抑制制御縁23)が、吐出終了を決定するように
    なっており、さらに、ポンプシリンダ(12)に対して
    相対的にポンプピストン(11)を回動させる吐出量調
    整装置(25)が設けられている形式のものにおいて、
    抑制制御縁(23)がその経過に沿って、ポンプピスト
    ン(11)の軸線(29)に対して異なった傾斜角(α
    ,α)をもつ少なくとも2つの区分(231,23
    2)を有しており、大きな傾斜角(α)を有する制御
    縁区分(232)が、次のようなポンプピストン範囲
    に、すなわち小さな吐出量(内燃機関の低負荷範囲)の
    ためのポンプピストン(11)の回動位置において、ポ
    ンプピストン行程中に制御孔(18)を擦過するような
    ポンプピストン範囲に、設けられていることを特徴とす
    る、燃料噴射ポンプ。
  2. 【請求項2】 制御溝(22)が片側においてポンプピ
    ストン(11)における軸方向の長手方向溝(21)に
    開口しており、該長手方向溝(21)が、ポンプピスト
    ン(11)によってゼロ吐出量のために占められた回動
    位置において、ポンプピストン行程中に制御孔(18)
    を擦過するようになっており、抑制制御縁(23)の、
    大きな傾斜角(α)を有する制御縁区分(232)
    が、長手方向溝(21)に直接位置しており、小さな傾
    斜角(α)を有する別の制御縁区分(231)もしく
    は順番に傾斜角を減じる複数の別の制御縁区分(23
    1)が、大きな傾斜角(α)を有する制御縁区分(2
    32)に接続されている、請求項1記載の燃料噴射ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 上側の制御縁(24´)が、ポンプピス
    トン(11)の端面(111)に向かって開放していて
    ポンプピストン(11)の全周の一部にわたって延びて
    いる溝(31)の下側の溝面に構成されており、該溝
    (31)は、ポンプピストン(11)が小さな吐出量時
    に占める回動位置においてその行程中に制御孔(18)
    を擦過する、ポンプピストン範囲において、端面(11
    1)の縁部に対して斜めに延びている、請求項1又は2
    記載の燃料噴射ポンプ。
  4. 【請求項4】 上側の制御縁(24´)における傾斜経
    過部が、長手方向溝(21)の近傍に位置していて、該
    長手方向溝(21)から間隔をおいてポンプピストン
    (11)の端面(111)の縁部において終わってい
    る、請求項3記載の燃料噴射ポンプ。
  5. 【請求項5】 ポンプ作業室(13)と噴射圧力導管
    (15)との間に、定容積リリーフ弁又は戻り流絞り弁
    として構成された圧力弁(14)が配置されている、請
    求項1から4までのいずれか1項記載の燃料噴射ポン
    プ。
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