JPH08209077A - 水中防汚フィルム - Google Patents
水中防汚フィルムInfo
- Publication number
- JPH08209077A JPH08209077A JP2025295A JP2025295A JPH08209077A JP H08209077 A JPH08209077 A JP H08209077A JP 2025295 A JP2025295 A JP 2025295A JP 2025295 A JP2025295 A JP 2025295A JP H08209077 A JPH08209077 A JP H08209077A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antifouling
- film
- layer
- synthetic resin
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- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】均一な防汚層の形成、防汚効果の更新が容易に
出来る水中防汚フィルムを提供する。 【構成】防汚剤が添加された合成樹脂製フィルム１の一
方の面に粘着剤層２が積層されている。
出来る水中防汚フィルムを提供する。 【構成】防汚剤が添加された合成樹脂製フィルム１の一
方の面に粘着剤層２が積層されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、海棲生物が海水の輸送
管、ブイ、ボート、海洋構造物等に付着するのを防止す
る水中防汚フィルムに関する。
管、ブイ、ボート、海洋構造物等に付着するのを防止す
る水中防汚フィルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、海水の輸送管、ブイ等にフジツ
ボ、ムラサキイガイ等の海棲生物が付着するのを防止す
る方法としては、亜酸化銅、有機錫化合物等の金属化合
物や特開平４−124109号公報に示されているような有機
系水中防汚剤をメチルエチルケトン（ＭＥＫ）やキシレ
ン等の溶剤に溶かした塗料が、塗布されていた。
ボ、ムラサキイガイ等の海棲生物が付着するのを防止す
る方法としては、亜酸化銅、有機錫化合物等の金属化合
物や特開平４−124109号公報に示されているような有機
系水中防汚剤をメチルエチルケトン（ＭＥＫ）やキシレ
ン等の溶剤に溶かした塗料が、塗布されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに塗料を塗布する場合には、塗布対象物の表面処理、
塗り重ね、乾燥等の工程が必要で完成迄に長期間を要す
ること、溶剤の使用により作業環境が悪化すること、塗
膜の厚みを均一にすることが困難であること等の問題が
あった。本発明は、上記従来の問題点を解消し、均一な
防汚層の形成、防汚効果の更新が容易に出来る水中防汚
フィルムを提供することを目的とする。
うに塗料を塗布する場合には、塗布対象物の表面処理、
塗り重ね、乾燥等の工程が必要で完成迄に長期間を要す
ること、溶剤の使用により作業環境が悪化すること、塗
膜の厚みを均一にすることが困難であること等の問題が
あった。本発明は、上記従来の問題点を解消し、均一な
防汚層の形成、防汚効果の更新が容易に出来る水中防汚
フィルムを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の水中防汚フィル
ムは、防汚剤が添加された合成樹脂製フィルムの一方の
面に粘着剤層が積層されていることを特徴とする。
ムは、防汚剤が添加された合成樹脂製フィルムの一方の
面に粘着剤層が積層されていることを特徴とする。
【０００５】本発明の水中防汚フィルムに於いて、合成
樹脂の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性
樹脂、光硬化性不飽和ポリエステル樹脂等の光硬化性樹
脂の何れでもよい。
樹脂の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性
樹脂、光硬化性不飽和ポリエステル樹脂等の光硬化性樹
脂の何れでもよい。
【０００６】合成樹脂をフィルムに成形する方法として
は、従来公知の一般的な方法が用いられ、例えば、合成
樹脂が熱可塑性樹脂である場合には、熱プレス法が挙げ
られる。
は、従来公知の一般的な方法が用いられ、例えば、合成
樹脂が熱可塑性樹脂である場合には、熱プレス法が挙げ
られる。
【０００７】合成樹脂製フィルムの厚みは、合成樹脂の
種類、添加される防汚剤の種類、使用場所等によって一
定しないが、10〜 500μｍとするのが好ましい。10μｍ
未満であると、被着体への貼付作業時の取扱が困難とな
り、 500μｍを超えると、幅方向両端の重ね合わせ部分
の盛上がりが大となって剥離し易く、材料費も高くつく
からである。
種類、添加される防汚剤の種類、使用場所等によって一
定しないが、10〜 500μｍとするのが好ましい。10μｍ
未満であると、被着体への貼付作業時の取扱が困難とな
り、 500μｍを超えると、幅方向両端の重ね合わせ部分
の盛上がりが大となって剥離し易く、材料費も高くつく
からである。
【０００８】本発明の水中防汚フィルムに於いて、防汚
剤の材質は、特に限定されず、例えば、亜酸化銅、有機
錫化合物、ジンクピリチオン等の金属化合物、チアゾリ
ン誘導体、ピリジン誘導体等の有機化合物が挙げられ
る。
剤の材質は、特に限定されず、例えば、亜酸化銅、有機
錫化合物、ジンクピリチオン等の金属化合物、チアゾリ
ン誘導体、ピリジン誘導体等の有機化合物が挙げられ
る。
【０００９】合成樹脂に対する防汚剤の添加量は、特に
限定されないが、50重量％未満とするのが好ましい。50
重量％以上になると、合成樹脂製フィルムの製品強度が
低下するからである。
限定されないが、50重量％未満とするのが好ましい。50
重量％以上になると、合成樹脂製フィルムの製品強度が
低下するからである。
【００１０】本発明の水中防汚フィルムに於いて、粘着
剤の材質は、特に限定されないが、有機溶剤を使用せ
ず、凝集力、耐候性の優れた架橋型アクリル系粘着剤が
好適に使用される。粘着剤の粘着力は、特に限定されな
いが、水中防汚フィルムを貼替えて防汚効果の更新を容
易に行えるよう、人力によって剥離出来る程度とするの
が好ましい。合成樹脂製フィルムの一方の面に粘着剤層
を積層する方法は、特に限定されず、例えば、両面粘着
テープを貼着すればよい。
剤の材質は、特に限定されないが、有機溶剤を使用せ
ず、凝集力、耐候性の優れた架橋型アクリル系粘着剤が
好適に使用される。粘着剤の粘着力は、特に限定されな
いが、水中防汚フィルムを貼替えて防汚効果の更新を容
易に行えるよう、人力によって剥離出来る程度とするの
が好ましい。合成樹脂製フィルムの一方の面に粘着剤層
を積層する方法は、特に限定されず、例えば、両面粘着
テープを貼着すればよい。
【００１１】本発明の水中防汚フィルムは、予め複数枚
を積層して被着体表面に貼着しておき、経時に伴って最
外層の水中防汚フィルムの防汚効果がなくなったときに
は、最外層のみを剥離して、外面に付着したフジツボ、
ムラサキイガイ等の海棲生物を一緒に除去すると共に、
最外層の内側に貼着された水中防汚フィルムを海中に露
出させることによって、防汚効果の更新を行うことが出
来るようにするのが好ましい。
を積層して被着体表面に貼着しておき、経時に伴って最
外層の水中防汚フィルムの防汚効果がなくなったときに
は、最外層のみを剥離して、外面に付着したフジツボ、
ムラサキイガイ等の海棲生物を一緒に除去すると共に、
最外層の内側に貼着された水中防汚フィルムを海中に露
出させることによって、防汚効果の更新を行うことが出
来るようにするのが好ましい。
【００１２】
【作用】本発明の水中防汚フィルムは、防汚剤が添加さ
れた合成樹脂製フィルムの一方の面に粘着剤層が積層さ
れているので、被着体の表面に貼着することによって均
一な防汚層を容易に形成出来、貼替えによって防汚効果
を更新することも容易である。
れた合成樹脂製フィルムの一方の面に粘着剤層が積層さ
れているので、被着体の表面に貼着することによって均
一な防汚層を容易に形成出来、貼替えによって防汚効果
を更新することも容易である。
【００１３】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図１は本発明の水中防汚フィルムの一実施例を示す
部分断面図である。
る。図１は本発明の水中防汚フィルムの一実施例を示す
部分断面図である。
【００１４】〔実施例１〕合成樹脂として直鎖状低密度
ポリエチレン（三菱化学社製「三菱ポリエチＬＬ」） 1
00重量部に、防汚剤としてジンクピリチオン（大日本製
薬社製「ＢＣ−Ｊ」）20重量部を添加し、熱ロール上に
て均一に混合した後、熱プレス法により、厚み 0.5mm、
幅 200mmの合成樹脂製フィルム１を成形した。
ポリエチレン（三菱化学社製「三菱ポリエチＬＬ」） 1
00重量部に、防汚剤としてジンクピリチオン（大日本製
薬社製「ＢＣ−Ｊ」）20重量部を添加し、熱ロール上に
て均一に混合した後、熱プレス法により、厚み 0.5mm、
幅 200mmの合成樹脂製フィルム１を成形した。
【００１５】合成樹脂製フィルム１の一方の面に、支持
体として厚み30μｍの不織布の両面にアクリル系粘着剤
を塗工した厚み 125μｍの両面粘着テープ（積水化学工
業社製「両面テープ♯５７０」）を貼着することによっ
て、粘着剤層２を積層し、水中防汚フィルム３を得た。 〔実施例２〕合成樹脂として、硬質ポリ塩化ビニル（徳
山積水工業社製「ＴＳ−８００Ｅ」）を用いたこと以外
は、実施例１の通りにして、水中防汚フィルムを得た。
体として厚み30μｍの不織布の両面にアクリル系粘着剤
を塗工した厚み 125μｍの両面粘着テープ（積水化学工
業社製「両面テープ♯５７０」）を貼着することによっ
て、粘着剤層２を積層し、水中防汚フィルム３を得た。 〔実施例２〕合成樹脂として、硬質ポリ塩化ビニル（徳
山積水工業社製「ＴＳ−８００Ｅ」）を用いたこと以外
は、実施例１の通りにして、水中防汚フィルムを得た。
【００１６】〔実施例３〕防汚剤としてピリジン−トリ
フェニルボラン（北興化学工業社製「ＰＫ」）を用いた
こと以外は、実施例１の通りにして、水中防汚フィルム
を得た。
フェニルボラン（北興化学工業社製「ＰＫ」）を用いた
こと以外は、実施例１の通りにして、水中防汚フィルム
を得た。
【００１７】上記のようにして得られた実施例１〜３の
水中防汚フィルムについて、以下の方法により防汚効果
の評価試験を行った。厚み５mmの硬質ポリ塩化ビニル製
板状体（積水化学工業社製「エスロンＤＣプレート」）
を 200mm角に切断した試験片の表面に、水中防汚フィル
ムを貼着して、実際に水深３ｍの海中に３か月間浸漬
し、表面の海棲生物の付着度合いを評価した。評価は、
１か月毎に海中から取り出し、経時的な変化を観察し
た。結果を５段階評価で表１に示す。
水中防汚フィルムについて、以下の方法により防汚効果
の評価試験を行った。厚み５mmの硬質ポリ塩化ビニル製
板状体（積水化学工業社製「エスロンＤＣプレート」）
を 200mm角に切断した試験片の表面に、水中防汚フィル
ムを貼着して、実際に水深３ｍの海中に３か月間浸漬
し、表面の海棲生物の付着度合いを評価した。評価は、
１か月毎に海中から取り出し、経時的な変化を観察し
た。結果を５段階評価で表１に示す。
【００１８】比較例として、水中防汚フィルムを貼着し
ない試験片について、同様の評価試験を行った結果を表
１に併せて示す。
ない試験片について、同様の評価試験を行った結果を表
１に併せて示す。
【表１】
【発明の効果】本発明の水中防汚フィルムは、叙上の通
り構成されているので、被着体表面に均一な防汚層を容
易に形成することが出来、防汚層を更新して防汚効果を
長期に亙って持続することが出来る。
り構成されているので、被着体表面に均一な防汚層を容
易に形成することが出来、防汚層を更新して防汚効果を
長期に亙って持続することが出来る。
【図１】本発明の水中防汚フィルムの一実施例を示す部
分断面図。
分断面図。
１ 合成樹脂製フィルム ２ 粘着剤層 ３ 水中防汚フィルム
Claims (1)
- 【請求項１】 防汚剤が添加された合成樹脂製フィルム
の一方の面に粘着剤層が積層されていることを特徴とす
る水中防汚フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2025295A JPH08209077A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 水中防汚フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2025295A JPH08209077A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 水中防汚フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08209077A true JPH08209077A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12022013
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2025295A Pending JPH08209077A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 水中防汚フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08209077A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002092336A1 (de) * | 2001-05-16 | 2002-11-21 | Creavis Gesellschaft Für Technologie Und Innovation Mbh | Mikrobizide folienstacksysteme |
| WO2013103065A1 (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-11 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物 |
| JP2013139520A (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-18 | Nitto Denko Corp | 粘着剤組成物 |
| WO2014038658A1 (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-13 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物 |
| GB2494979B (en) * | 2011-09-15 | 2014-10-15 | Champion Partnership A Scottish Ltd Partnership Of Which The General Liability Partner Is Aquasign | Subsea antifouling signs and methods of mounting |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP2025295A patent/JPH08209077A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002092336A1 (de) * | 2001-05-16 | 2002-11-21 | Creavis Gesellschaft Für Technologie Und Innovation Mbh | Mikrobizide folienstacksysteme |
| GB2494979B (en) * | 2011-09-15 | 2014-10-15 | Champion Partnership A Scottish Ltd Partnership Of Which The General Liability Partner Is Aquasign | Subsea antifouling signs and methods of mounting |
| WO2013103065A1 (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-11 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物 |
| JP2013139520A (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-18 | Nitto Denko Corp | 粘着剤組成物 |
| WO2014038658A1 (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-13 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物 |
| JP2014051565A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Nitto Denko Corp | 粘着剤組成物 |
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