JPH08207441A - 赤黒2色感熱記録材料 - Google Patents

赤黒2色感熱記録材料

Info

Publication number
JPH08207441A
JPH08207441A JP7014424A JP1442495A JPH08207441A JP H08207441 A JPH08207441 A JP H08207441A JP 7014424 A JP7014424 A JP 7014424A JP 1442495 A JP1442495 A JP 1442495A JP H08207441 A JPH08207441 A JP H08207441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
red
dye
methyl
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7014424A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Fukui
福井  聡
Akira Maeda
明 前田
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP7014424A priority Critical patent/JPH08207441A/ja
Publication of JPH08207441A publication Critical patent/JPH08207441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低温加熱による赤発色の鮮明性に優れ、かつ
熱、湿度等の外部環境の影響を受けても赤色の退色の少
ない赤黒2色感熱記録材料を提供する。 【構成】 支持体上に黒色に発色する高温発色層と、赤
色に発色する低温発色層を順次積層してなり、該高温発
色層および低温発色層が電子供与性発色性染料と電子受
容性顕色性化合物を各々含有する2色感熱記録材料にお
いて、前記低温発色層が、電子供与性発色性染料とし
て、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン等、か
ら選ばれる少なくとも1種の赤発色性染料と、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロ
ヘキシルフェニル)ブタン等、から選ばれる少なくとも
2種の化合物を保存性向上剤として含有する赤黒2色感
熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ異なった色調
に発色する発色層を有する2色感熱記録材料に関するも
のである。さらに詳しく述べるならば、赤色の鮮明性に
優れ、かつ熱、湿度等の外部環境条件の影響を受けても
発色した赤色が退色したり変色することの極めて少ない
保存性に優れた赤黒2色感熱記録材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、発色剤と該発色剤と接触して呈色
する顕色剤との発色反応を利用し、熱により両発色物質
を溶融することで接触させ、発色像を得るようにした感
熱記録材料は広く知られている。かかる感熱記録材料は
比較的安価であり、また記録機器がコンパクトでかつそ
の保守も比較的容易であるため、ファクシミリや各種計
算機等の記録媒体をはじめとして、幅広い分野において
使用されている。
【0003】こうした感熱記録材料は、その用途の拡大
に伴なって要求される品質も多様化しており、例えば高
感度化、画像安定化、多色記録化等を挙げることができ
る。特に多色記録については応用範囲が広いため、現在
までに多数の記録材料が研究提案されている。
【0004】例えば、特開昭48−86543号公報、
特開昭51−146239号公報などには、異なる色に
発色できる2層の発色層を設け、異なる熱量を与えるこ
とで識別可能な2色を得る方法が記載されている。この
ような方法は、比較的安価に製造できるといった利点が
あるものの、低温発色時に熱量を与え過ぎると、高温発
色層の発色も1部混ざるために混色が起こり、色が鮮明
にならないといった問題があった。また混色を避けるた
めより低い温度で、低温発色層を発色させると発色性染
料と顕色剤の溶融混合が不十分なため発色状態が不安定
となり、発色後の保存性が悪くなるといった問題があっ
た。
【0005】こうした問題を解決する手段として特開昭
55−81193号公報、特開平2−80287号公報
にみられるように高温加熱時に低温発色層の発色系に対
して消色作用を有する消色剤を用いることで、高温加熱
時に高温発色層のみの発色色調を得る方法がある。しか
しながら、消色剤の使用は保存性の悪化を招いたり、高
温発色の2色めを発色させる時に、消色剤を溶融させる
ための熱量が余分に必要となるため、サーマルヘッドに
負担がかかるなど必ずしも満足の得られるものではなか
った。
【0006】またジアゾ化合物が光で分解する性質を利
用し、熱と光を組み合わせることで多色化する試みなど
も特開昭60−242093号公報、特開昭61−40
192号公報などに記載されている。こうした方法は、
優れた保存性を与えるが、装置が大型化し感熱記録方式
の利点であるコンパクトさが失われるといった欠点があ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、黒色
に発色する高温発色層と赤色に発色する低温発色層を設
けた感熱記録材料において、赤発色の色調の鮮明さに優
れ、かつ低温で発色させた赤発色の保存性に優れた赤黒
2色感熱記録材料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは広範囲な材
料探索、層構成の検討を行った結果、支持体上に黒色に
発色する高温発色層を設け、さらに赤色に発色する低温
発色層を設けた構成において、適切な赤発色性染料の選
択と、その染料に適合した化合物を保存性向上剤として
用いることで、上記の課題を解決することができること
を見出した。
【0009】本発明は、支持体上に黒色に発色する高温
発色層と、赤色に発色する低温発色層を順次積層してな
り、該高温発色層および低温発色層が電子供与性発色性
染料と電子受容性顕色性化合物を各々含有する2色感熱
記録材料において、前記低温発色層が、電子供与性発色
性染料として、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオランから選ばれる少なくとも1種の赤発色性染料
と、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,3,5−
トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,
6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、4−ベンジル
オキシフェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキ
シプロピルオキシ)フェニルスルホン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタンから
選ばれる少なくとも2種の化合物を保存性向上剤として
含有することを特徴とする赤黒2色感熱記録材料に存す
る。
【0010】電子受容性顕色性化合物と反応して呈色す
る電子供与性発色性染料としては、トリアリル系染料、
ジフェニルメタン系染料、チアジン系染料、スピロ系染
料、ラクタム系染料、フルオラン系染料などが知られて
いる。赤発色を与える染料としては、例えばトリアリル
系染料の中では、3,3’−ビス(1−n−ブチル−2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3’−
ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリド、ラクタム系染料の中では、ローダミンB−ア
ニリノラクタム、ローダミンB−(o−クロロアニリ
ノ)ラクタム、ローダミンB−(p−ニトロアニリノ)
ラクタム、フルオラン系染料の中では、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジ−n−ブチル
アミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−ベンゾ[a]−フルオランなどがある。
【0011】本発明者らは、これらの赤発色性染料につ
いて詳細に研究を行った。まず、本発明に適合しうる鮮
明な赤発色が得られるかどうかについて検討した結果、
フルオラン系染料が良く、その中でも、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジ−n−ブチル
アミノ−6−メチル−7−ブロモフルオランの3種類が
発色色調についていえば本発明に適していることがわか
った。
【0012】上記化合物の中で、例えば3,3’−ビス
(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリド、3,3’−ビス(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)フタリドなどは濃い紫系の発色と
なり、またローダミンB−アニリノラクタム、ローダミ
ンB−(o−クロロアニリノ)ラクタム、ローダミンB
−(p−ニトロアニリノ)ラクタムなどは淡い紫系の色
調を与えるため本発明には適合しない。同じフルオラン
系染料でも3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフル
オランは橙色に近い色調であり、3−ジエチルアミノ−
ベンゾ[a]−フルオランは濃い紫系の発色となるた
め、本発明の目的に合致しない。
【0013】発色色調が良好な3−ジエチルアミノ−7
−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−クロロフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−
6−メチル−7−ブロモフルオランの中で、3−ジ−n
−ブチルアミノ−6−メチル−7−ブロモフルオラン
は、印字部の保存性に問題点があり、本発明の目的に合
致しない。
【0014】本発明では3−ジエチルアミノ−7−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
クロロフルオランのうち少なくとも1種を使用するが、
こうした染料の選択だけでは、赤発色を低温発色層とし
て用いる赤黒2色感熱記録材料において、赤発色の保存
性はいまだ不十分であった。
【0015】赤発色を低温発色層として用い、黒発色を
高温発色層として用いる赤黒2色感熱記録材料において
は、赤色単色発色だけの感熱記録材料と異なり、特に赤
色発色部の保存性が困難な技術課題となる。これは、低
温で発色させる赤に対しては、十分に熱量を与えること
ができないため、感熱層中に固体粒子で存在させている
発色性染料と顕色剤の溶融混合が完結しないために、赤
色単色発色だけの感熱記録材料より発色状態が不安定に
なることが原因であると考えられる。
【0016】本発明者らはこの課題を解決するために種
々の化合物を調べた結果、本発明で使用する上記赤発色
性染料と同一層に保存性向上剤として、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシ
ルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(4−ter
t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌル酸、4−ベンジルオキシフェニル−
4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロピルオキ
シ)フェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタンから選ばれる少なくと
も2種の化合物を含有することで、実用上、保存性に問
題のない赤黒2色感熱記録材料を得ることができること
を見出だし、本発明を完成させるに至った。
【0017】組合せて使用する化合物は上記4種類から
少なくとも2種類を選べば良いが、さらに3種類あるい
は4種類を使用することで、もっと良い効果を得ること
もできる。こうした材料を組合せることで、単独では得
られない保存性改善効果が得られる理由は、必ずしも明
らかではないが、不十分な染料と顕色剤の溶融混合状態
に対するなんらかの立体化学的なあるいは電子的な安定
作用があるものと推測される。
【0018】こうした保存性向上剤は、それぞれ赤発色
性染料100重量部に対して5から100重量部、より
好ましくは20重量部から70重量部添加する。5重量
部より少ない場合は保存性改善効果がほとんど認められ
ず、また100重量部より多いと地発色しやすくなる。
【0019】黒発色層においては、従来から知られてい
る電子供与性発色性染料を使用することができる。特に
好ましい黒発色性染料としては、3−ジブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−イソ
アミル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロ
アニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−シクロヘキ
シル−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン等が挙げられる。赤発色層、黒発色層とも従来より
知られているこうした電子供与性発色性染料を併用して
用いることもできる。
【0020】本発明で使用する赤発色層、黒発色層に使
用する電子受容性顕色性化合物については、温度の上昇
によって液化、ないしは溶解する性質を有しかつ上記電
子供与性発色性染料と接触して呈色させる性質を有する
ものであれば良い。代表的な電子受容性顕色性化合物の
具体例としては4−tert−ブチルフェノール、4−
アセチルフェノール、4−tert−オクチルフェノー
ル、4,4’−sec−ブチリデンジフェノール、4−
フェニルフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルメタン、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、
4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4’
−ジヒドロキシジフェニルサルファイド、4,4’−チ
オビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノー
ル)、 4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフォ
ン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロ
キシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ
安息香酸−sec−ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸フ
ェニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロ
キシ安息香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフ
ェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルな
どのフェノール性化合物、または、安息香酸、p−te
rt−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタ
ル酸、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、
3−イソプロピルサリチル酸、3−ベンジルサリチル
酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−
ジ−tert−ブチルサリチル酸などの芳香族カルボン
酸、およびこれらフェノール性化合物、芳香族カルボン
酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシ
ウムなどの多価金属との塩などの有機酸性物質などが挙
げられる。
【0021】特にこうした化合物の中でも、4,4’−
イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキ
シリデンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホンが感度、白色度の点から好まし
い。 顕色性化合物は通常発色性染料100重量部に対
して70〜500重量部、好ましくは100〜300重
量部の割合で混合し使用する。地発色を防ぎ、白色度の
高い感熱記録材料を得るためには、赤発色層、黒発色層
に使用する顕色性化合物は同一のものを使用するのがよ
り望ましい。
【0022】本発明においては赤発色層に、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘ
キシルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(4−t
ert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベ
ンジル)イソシアヌル酸、4−ベンジルオキシフェニル
−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロピルオキ
シ)フェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタンから選ばれる少なくと
も2種の化合物を保存性向上剤として含有する。黒発色
層についてもこうした保存性向上剤を添加することがで
きる。
【0023】他に、従来から知られている保存性向上の
ための化合物、例えば1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブ
タン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−
[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]
ビスフェノール、4,4’−[1,3−フェニレンビス
(1−メチルエチリデン)]ビスフェノールなどのフェ
ノール系の化合物および4−(2−メチル−1,2−エ
ポキシエチル)ジフェニルスルフォン、4−(2−エチ
ル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルフォン等
のエポキシ化合物が挙げられる。もちろん、これらに限
定されるものではなく、又必要に応じて2種以上の化合
物を併用することもできる。
【0024】感熱記録材料の感度を向上するために感熱
発色層に配合される増感剤として例えばパラベンジルビ
フェニル、ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸フェニル、シュウ酸ジベンジル、アジ
ピン酸ジ−o−クロルベンジル、1,2−ジ(3−メチ
ルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ−p−メチルベンジ
ル、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン
などが使用できる。
【0025】これらの有機熱可融性物質は、水を分散媒
体として使用しサンドグラインダー、アトライター、ボ
ールミル、コボーミル等の各種湿式粉砕機によってポリ
アクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、およびスチレン−無水マレイン酸共重合体塩及び
それらの誘導体などのような水溶性合成高分子化合物の
他、界面活性剤などと共に分散させ分散液とした後、感
熱発色層塗料調製に用いられる。
【0026】本発明において、他に赤、黒感熱発色層を
構成する材料としては接着剤、無機または有機の顔料、
ワックス類、金属石鹸、さらに必要に応じ紫外線吸収
剤、蛍光染料などを挙げることができる。
【0027】接着剤としては、例えばポリビニルアルコ
ール及びその誘導体、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミドーアクリル
酸エステル共重合体、アクリルアミドーアクリル酸エス
テルーメタアクリル共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、
デンプン、カゼイン、ゼラチン等及びそれらの誘導体等
の水溶性高分子以外にポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、
ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル
ー酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタアクリレート、
エチレンー酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチ
レンーブタジエン共重合体、スチレンーブタジエンーア
クリル系共重合体のラテックスなどが挙げられる。
【0028】無機顔料としてはカオリン、焼成カオリ
ン、タルク、ロウ石、ケイソウ土、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、酸化チタン、炭酸バリウム等が、また有
機顔料としては尿素、フェノール、エポキシ、メラミ
ン、グアナミン樹脂などが挙げられる。
【0029】ワックスとしては、パラフィンワックス、
カルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックスの他、高級脂肪酸アミド例え
ばステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、高級脂肪酸エステルなどが挙げられる。金属石鹸と
しては、高級脂肪酸多価金属塩すなわちステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム、オレイン酸亜鉛等が挙げられる。
【0030】他に本発明の効果を損なわない範囲で撥油
剤、消泡剤、粘度調節剤、蛍光染料など各種添加剤をい
れることはさしつかえない。
【0031】本発明に用いられる支持体材料には、格別
の限定はなく、例えば上質紙(酸性紙、中性紙)、中質
紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、樹脂ラミ
ネート紙、ポリオレフィン系合成紙、合成繊維紙、合成
樹脂フィルム等を適宜使用することが出来る。主に感度
を向上させる目的で、感熱発色層に対する下塗層を設け
ることもできる。
【0032】感熱発色層を形成する方法としてはエアー
ナイフ法、ブレード法、グラビア法、ロールコーター
法、スプレー法、ディップ法、バー法、およびエクスト
ルージョン法などの既知の塗布方法のいずれを利用して
も良い。
【0033】黒、赤感熱発色層塗料は支持体の一表面に
2〜10g/m2 (乾燥)となる様にそれぞれ塗布さ
れ、それによって感熱記録層が形成される。本発明にお
いては、黒発色層の上に赤発色層を形成させるが、黒、
赤両層の間に色分離を良くするための中間層を設けるこ
ともできる。
【0034】また、必要に応じて保護層を設け印字時の
サ−マルヘッドとのスティッキング、スクラッチを改善
することができる。保護層は、乾燥重量で、0.1〜6
g/m2 、より好ましくは0.5〜4g/m2 塗工され
る。0.1g/m2 未満では保護層としての効果に乏し
く、6g/m2 を越えると発色感度が低下する原因とな
る。又保護層は2層以上の多層にすることもできる。ま
た、裏面からの油や可塑剤の浸透を抑えたり、カールコ
ントロールのためにバック層を設けることもできる。
【0035】
【実施例】以下に本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、もちろん本発明はこれらに限定されるも
のではない。特に断わらない限り、部および%はそれぞ
れ重量部、重量%を示す。
【0036】
【表1】
【0037】黒発色性染料、赤発色性染料他の有機化合
物の分散表1の有機化合物をそれぞれ下記の配合比率と
なるように混合した後、これらの組成物を縦型サンドミ
ル(アイメックス(株)製、サンドグラインダー)にて
粒径が1μmとなるように別個に分散した。これらの分
散物を表1のAからJと対応するようにA液からJ液と
した。 成分 量(重量部) 表1に示すそれぞれの有機化合物 40 ポリビニルアルコール10%液 40 (重合度500、鹸化度90%) 水 20
【0038】 顔料分散液Kの調製 成分 量(重量部) 軽質炭酸カルシウム 40 (ブリリアント15、白石工業製平均粒径0.15μm) ヘキサメタリン酸ソーダ0.7%溶液 60 この組成物をカウレス分散機で分散した。さらに滑剤分
散物L液として21%ステアリン酸亜鉛分散物、接着剤
M液として10%ポリビニルアルコール(NM11、日
本合成化学工業(株)製)を用意した。 これらの分散
物、接着剤を用いて乾燥後の重量比率が、A:E:K:
M=20:40:25:15となるように配合して黒発
色感熱層塗工液とした。この塗工液をメイヤーバーを用
いて坪量60g/m2 の上質紙(中性紙)上に8g/m
2 (乾燥)塗工し、黒発色感熱層を形成した。
【0039】さらに、上記の分散物、接着剤、滑剤を、
乾燥後の重量比率が、表2から表5となるように配合し
て赤発色感熱層塗工液とし、得られた黒発色感熱層上
に、それぞれの赤発色層塗工液を5g/m2 (乾燥)塗
工した。その後、スーパーカレンダーにて、感熱記録面
のベック平滑度(JIS−P8119)が150秒〜2
00秒となるように平滑化処理し、赤黒2色感熱記録材
料を得た。
【0040】以上の操作で得られた赤黒2色感熱記録材
料について、試験用に改造した市販感熱ファクシミリH
IFAX−45を用いて、1ライン記録時間5mse
c、走査線密度8ライン/mm、ドット当たり印加エネ
ルギーを0.8mJとして128ラインのベタ印字を行
い、低温加熱における赤発色を得た。
【0041】このようにして得られた赤べた発色物につ
いて、マクベス濃度計RD914を用い、マゼンタフィ
ルターでそれぞれの濃度測定を行い、元印字濃度とし
た。保存性試験として40℃、90%RHの条件下にそ
れぞれの赤べた発色物を24時間放置し、元印字濃度測
定と同様にマクベス濃度計RD914を用い、マゼンタ
フィルターでそれぞれの濃度測定を行い保存性試験後濃
度とした。保存性の良し悪しを調べるため、下式に従い
保存率を求めた。 保存率(%)=(保存性試験後濃度/元印字濃度)×1
00
【0042】このようにして得られた結果を表2から表
5に示す。保存率が、50%以上であれば、実用上問題
ないレベルである。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【発明の効果】本発明によって、赤色の鮮明性に優れ、
かつ、熱、湿度等の外部環境条件の影響を受けても、発
色した赤色が退色することの少ない保存性に優れた赤黒
2色感熱記録材料を製造することが可能となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に黒色に発色する高温発色層
    と、赤色に発色する低温発色層を順次積層してなり、該
    高温発色層および低温発色層が電子供与性発色性染料と
    電子受容性顕色性化合物を各々含有する2色感熱記録材
    料において、前記低温発色層が、電子供与性発色性染料
    として、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、
    3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
    ンから選ばれる少なくとも1種の赤発色性染料と、1,
    1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シ
    クロヘキシルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス
    (4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ
    メチルベンジル)イソシアヌル酸、4−ベンジルオキシ
    フェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシプロ
    ピルオキシ)フェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒ
    ドロキシフェニル)−1−フェニルエタンから選ばれる
    少なくとも2種の化合物を保存性向上剤として含有する
    ことを特徴とする赤黒2色感熱記録材料。
JP7014424A 1995-01-31 1995-01-31 赤黒2色感熱記録材料 Pending JPH08207441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7014424A JPH08207441A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 赤黒2色感熱記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7014424A JPH08207441A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 赤黒2色感熱記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08207441A true JPH08207441A (ja) 1996-08-13

Family

ID=11860645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7014424A Pending JPH08207441A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 赤黒2色感熱記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08207441A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06262853A (ja) 感熱記録材料
JP5304512B2 (ja) 多色感熱記録材料
US5066634A (en) Heat-sensitive recording sheet
JPH08207441A (ja) 赤黒2色感熱記録材料
EP0451766A2 (en) Heat-sensitive recording sheet
JPH0939390A (ja) 2色感熱記録材料
JP2009051049A (ja) 感熱記録体
JPH08216519A (ja) 赤黒2色感熱記録材料
JPH089269B2 (ja) 感熱記録材料
JP2617505B2 (ja) 多色感熱記録体
JP3734948B2 (ja) 感熱記録材料
JP2008073893A (ja) 組成物及び感熱記録材料
JPH08216510A (ja) 赤黒2色感熱記録型ラベル
JPH08197847A (ja) 赤黒2色感熱記録材料
JPH02235682A (ja) 感熱記録体
JP3603989B2 (ja) 2色感熱記録材料
JPH08207442A (ja) 赤黒2色感熱記録材料
JPH08216520A (ja) 感熱記録型再湿接着紙
JPH05193254A (ja) 多色感熱記録体
JPH0966667A (ja) 2色感熱記録材料
JPH029684A (ja) 感熱記録シート
JP2001018538A (ja) 二色感熱記録体
JPH10147067A (ja) 二色系感熱記録媒体
JPS6195981A (ja) 感熱記録材料
JPH029680A (ja) 多色感熱記録体