JPH08207244A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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Publication number
JPH08207244A
JPH08207244A JP7020274A JP2027495A JPH08207244A JP H08207244 A JPH08207244 A JP H08207244A JP 7020274 A JP7020274 A JP 7020274A JP 2027495 A JP2027495 A JP 2027495A JP H08207244 A JPH08207244 A JP H08207244A
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JP
Japan
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transfer
heating element
tape
rotary heating
sleeve
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Application number
JP7020274A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Kanai
邦彦 金井
Kenji Furuta
賢司 古田
Akira Narita
彰 成田
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Kodak Digital Product Center Japan Ltd
Original Assignee
Kodak Digital Product Center Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より一層快適に、しかも効率的に転写を施し
得る転写装置を提供する。 【構成】 転写ヘッド部Cの先端部に回転発熱体40を
備え、この部位に転写テープ23が掛け亘っている。転
写ヘッド部Cの先端を、ゼログラフィック画像が形成さ
れた被転写面に押圧し、この状態のまま装置本体を移動
させる。この際、被転写面との間の摩擦力により転写テ
ープ23が給送されるが、転写テープ23の給送と共に
回転発熱体40が回転するため、この給送がスムーズに
行なわれる。また、回転発熱体40は常に異なる部位で
転写テープ23と接触するため、転写テープ23への加
熱が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写テープの転写層
を、ゼログラフィック画像に対して選択的に転写する転
写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
このような転写装置として特開平6−210830号に
開示されるものが公知となっている。
【0003】この装置は、色彩層を積層する転写テープ
が予め巻き取られた保持リール、及び、この保持リール
から送り出された転写テープを巻き取る巻取リールとを
備えたテープ収納体を収納するテープ収納部と、発熱体
を備える転写ヘッド部と、この転写ヘッド部を経て転写
テープを保持リールから巻取リールへ給送するテープ給
送部から構成されている。
【0004】本装置の使用法は、先ず、本装置を把握
し、転写ヘッドを、被転写面に対し転写テープを介して
押し当て転写テープを加圧する。この状態から、転写ヘ
ッドを発熱させて、本装置を転写テープの給送方向に沿
って移動させると、転写ヘッドにより加熱および加圧さ
れた転写テープの色彩層(転写層)が、ゼログラフィッ
ク画像上に転写されるというものである。
【0005】そこで、本発明は、このような従来の転写
装置に改良を加え、より一層快適に、しかも効率的に転
写を施し得る転写装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる転写装置
は、転写テープ及び貼着後の転写テープを収容するテー
プ収容部を備えた装置本体と、装置本体から弾性的に突
出する転写ヘッドとを備え、この転写ヘッドは、転写テ
ープを被転写面に対して押圧すると共に所定の温度に発
熱する、ローラー状の回転発熱体を備えて構成する。
【0007】また、回転発熱体は、この回転発熱体の回
転中心となる、導電性を有する一対の電極軸と、一対の
電極軸間に接続された抵抗体とを備えて構成し、回転発
熱体の両側から突出する一対の電極軸を、移動枠によっ
て、回転自在に支持する構成としても良い。
【0008】また、転写ヘッドは、装置本体に支持され
る保持枠、及び、保持枠に摺動自在に支持されて回転発
熱体を支持する移動枠を備えると共に、保持枠に反力を
とって移動枠を弾性的に押圧する押圧部材を備えて構成
することもできる。
【0009】
【作用】装置本体を把持し、装置本体から突出した転写
ヘッドを被転写面に当接させると、転写ヘッドの回転発
熱体がこの転写テープを被転写面に押圧する状態とな
る。この状態で、装置本体を転写テープの給送方向と反
対方向に移動させると、この転写テープは、被転写面と
の間の摩擦力によって、装置本体の移動と共に巻き取ら
れる。この際、転写テープの給送と共に回転発熱体が回
転するため、転写テープの給送がスムーズに行なわれ
る。
【0010】また、この際に回転発熱体によって転写テ
ープを加熱するが、回転発熱体側からみると、転写テー
プとの接触部位が常に変化する状態となる。このため、
転写テープへの加熱を安定して行なうことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0012】図1に本実施例にかかる転写装置を示す。
この転写装置は、駆動モータ11の回転を歯車列を介し
て伝達し、巻取り爪17を回転させるテープ供給部A、
後述するリボンカセットEを収納するテープ収納部B、
転写テープを被転写面に押圧するとともに、加熱を施す
転写ヘッド部C、及び各電源となる電池2を収納する電
池収納部Dを備え、これら各部を装置本体内1に配設収
納し、一体的に構成している。
【0013】テープ給送部Aは、駆動モータ11を有
し、この駆動モータ11によってピニオンギヤ12が回
転され、この回転が減速ギヤ13、14及びアイドルギ
ヤ15を介して主歯車16に伝えられる。主歯車16に
は、この主歯車16と一定の摩擦力で摩擦係合するリフ
レクションスプリング18が同軸的に配置されており
(図2,3参照)、この摩擦力に抗する力が働いている
間は、フリクションスプリング18が主歯車16に対し
て滑動する。また、このフリクションスプリング18に
は、巻取り爪17が固定されており、この巻取り爪17
によって、転写テープを巻取るものである。
【0014】テープ収納部Bには、リボンカセットEが
嵌合した状態で収容される(図4参照)。このリボンカ
セットEは、収納ケース20と、2つの開孔部25aを
有する蓋体25とで構成され、収納ケース20内には、
転写テープ23が予め巻取られた供給側リール21、及
び転写テープ23を巻取る巻取りリール24を収納して
いる。供給側リール21の内側には、円弧形状のフリク
ションバネ22を配設しており、このフリクションバネ
22が外側に広がる力によって、供給側リール21の回
転力を一定の力で抑制している。
【0015】また、このリボンカセットEは、略平行に
伸びる2本の脚部28、29を備えており、供給側リー
ル21から送り出された転写テープ23は、この脚部2
7、28間を渡って、巻取りリール24に至っている。
この脚部27、28によって、U字型の空間が形成され
るが、この空間内には、リボンカセットEをテープ収容
部Bに嵌合させた際に、転写ヘッド部Cが位置すること
になる。
【0016】このようにリボンカセットEをテープ収納
部Bに装着すると、後述する移動枠41、45が同じく
後述する各スプリング48、57によって押圧されて装
置本体1から突出するため、脚部27、28間を渡る転
写テープ23も、前方に引っ張り出される状態になる
(図4(a)参照)。
【0017】また、装着した際、巻取り爪17が巻取り
リール24と嵌合し、互いに爪部が噛合状態となり、一
体的に回転し得る状態となる。なお、ここで用いる転写
テープ23は、例えば、特開昭61−185488号に
開示されている各シートと同質なものであり、その詳細
は当該公報を参照されたい。
【0018】次に、図6〜図8に転写ヘッド部Cの要部
を示す。
【0019】転写ヘッド部Cは、保持枠45と、移動枠
41とを備えており、互いの開口部を対向させて入れ子
状に嵌合させている。
【0020】保持枠45の突出係合部54は、装置本体
1側に形成されたガイド溝3内に遊挿されており、これ
によって保持枠45は、このガイド溝3に沿って変移可
能な構造となっている。また、保持枠45は、装置本体
に対し反力をとるスプリング57によって、常時下方に
付勢されている。
【0021】一方、移動枠41は、その最下端部から回
転発熱体40が僅かに突出するように、この回転発熱体
40を回転可能に保持している。また、突出係合部44
は、保持枠45の内側に形成したガイド溝46内に遊挿
され、これによって移動枠41は、このガイド溝46に
沿って変移可能な構造となっている。また、移動枠41
は、保持枠45に対し反力を取るスプリング48によっ
て常時下方に付勢されている。なお、スプリング48は
スプリング57より小さなバネ定数に設定しているた
め、スプリング48は、結果的に装置本体1に対して反
力をとることになる。
【0022】ここで、移動枠41の移動ストローク、及
びガイド溝46の長さ、形成位置などについて説明す
る。
【0023】まず、通常の状態では、移動枠41がスプ
リング48の力によって下方に押圧され、移動枠41の
突出係合部44が保持枠45のガイド溝46の下端部に
当接している。この状態では、回転発熱体40が、保持
枠45の下端部よりも下方に僅かに突出している(図
6、図7)。
【0024】一方、各スプリング48、57の反発力に
抗して、転写ヘッド部Cを被転写面80に押圧すると、
移動枠41の下端部が保持枠45の下端部の内側へ後退
する。さらに押圧すると、保持枠45の最下端部が被転
写面80に当接した状態となるが、この状態でも、移動
枠41の突出係合部44は、ガイド溝46の上端部には
接触していない。この時、移動枠41は、保持枠45の
内側において、回転発熱体40とスプリング57との間
に、浮体のように保持された状態となっている。すなわ
ち、移動枠41の移動ストロークに比べ、ガイド溝46
の長さを長く設定していると共に、そのガイド溝46の
形成位置も、上記した状態となるように調整されてい
る。
【0025】また、回転発熱体40は、移動枠41の枠
体の内側に、転写テープ23の幅方向にその回転軸を取
るように配置されている。
【0026】この回転発熱体40は、この回転発熱体4
0の回転軸となる一対の電極軸105を有し、この間に
瓢簟形状の抵抗体100を接続すると共に、その周りに
ゴム管を被覆して構成している。このゴム管は、内側面
が抵抗体100の形状に沿うように形成した第1のゴム
管101と、このゴム管101を嵌入することができる
内周径を有する第2のゴム管101’との2層から構成
している。
【0027】このように、薄いゴム管を多層として厚く
形成することにより、瓢簟形状をした抵抗体100の不
整な形状がゴム管の表面に及ぼす影響を小さくしてい
る。すなわち、抵抗体100の膨出部分と括れ部分と
で、回転発熱体40の被転写面80及び転写テープ23
に対する押圧力に差が生じるのを防ぐことができる。
【0028】また、ゴム管を多層にして構成することに
より、不整形状の抵抗体100を被覆するゴム管を容易
に厚くすることが出来るという製作上の利点がある。す
なわち、ゴム管を肉厚のゴム管で被覆することとした場
合には、不整形状の抵抗体100を嵌入することが難し
く、被覆に手間が掛かることになる。しかし、各ゴム管
の厚さを薄く形成し、各ゴム管を順に装着して多層構造
とすることにより、抵抗体100の周りに容易にゴム管
を装着できることとなる。
【0029】なお、上記ゴム管の厚さは、抵抗体100
の発熱温度を考慮し、有効に表面に伝導されるように適
宜選択して構成する。
【0030】また、前述したように、この回転発熱体4
0の両側からは電極軸105が突出しており、回転発熱
体40は、この電極軸105を中心として一体的に回転
する。この各電極軸105の先端側は、移動枠41の内
側面に形成した支持孔106に挿入されており、この支
持孔106によって回転自在に軸支されている。なお、
前述したように、支持孔106の形成位置及び回転発熱
体40の外径等は、回転発熱体40が移動枠41の先端
から僅かに突出するように設定されており、このため、
回転発熱体40の側面は、転写テープ23に接する状態
となり、転写テープ23の給送に従って回転するように
なっている。
【0031】電極軸105には、電池2に接続される電
気接片42、43が摺接されており、後述のメインスイ
ッチ70のオン作動で抵抗体100に電源が供給される
ようになっている。
【0032】また、移動枠41の内側面には、電極軸1
05の形成位置に対応した位置に、押さえ部材102が
下方に向かって突出しており、この押さえ部材102が
電気接片42、43を押圧することにより、この電極軸
105と電気接片42、43との接触性を高めており、
さらに、回転発熱体40を被転写面80に押し当てた際
に、電極軸105が支持孔106から外れることなく確
実に軸支されるように補強する機能も果たしている。
【0033】図3に示すように、保持枠45の上面部に
は一対の電極部材51、52を固定している。電極部材
52は板バネ性状を有しており、移動枠41が上方へ移
動した際に押し上げられ、電極部材51と接触し電気的
接点が形成される。なお、この電極部材51、52は駆
動モータ11の駆動スイッチとして機能するものであ
る。
【0034】また、装置本体1側面には、前述したリボ
ンカセットEの装着・取り外しの際に開閉する蓋体7を
備えており、この蓋体7は支持軸7aを中心に傾動する
機構となっている。さらに、蓋体7は、装置本体内部に
突出する爪部8を備えており、この爪部8が対向側に配
置したロック部材60の爪部62と係止して、蓋体7が
装置本体1に対してロックされる機構となっている。
【0035】ロック部材60は、装置本体1に対し上下
にスライド可能に設けられており、ロック部材60を上
下動させることにより、蓋体7のロック及びロック解除
が行われる。
【0036】また、ロック部材60は、保持枠45に形
成された貫通孔47と嵌合する突出係合部61を有して
おり、このためロック部材60の上下動にともなって、
第一移動枠45も上下に移動する。
【0037】また、図4に示すように、装置本体1の略
中央部には、外側に向けてメインスイッチ70の一部が
突出しており、矢印(イ)方向に指で押し込むことによ
り、メインスイッチ70はこの方向に傾動する。なお、
メインスイッチ70は、その基端部を中心とし装置本体
1の側面に沿って回動自在な構造となっており、スプリ
ング(図示せず)によって、通常、左回り(紙面の裏面
に向かう方向)の回転習性を持たせている。これによっ
て不意な押し込みを防止している。
【0038】また、メインスイッチ70の内側には、一
対の電極部材71、72を配置しており、押し込まれた
メインスイッチ70によって板バネ性状を有する電極部
材71が押圧されて、電極部材72と接触し電気接点が
形成される。
【0039】このようにしてメインスイッチ70がオン
された際、電気接片42、43及び電極部材105を経
由して、回転発熱体40に対して通電が開始されるもの
である。
【0040】ここで、以上のよう構成される転写装置の
動作を説明する。まず、装置本体1を片手で把持し、メ
インスイッチ70を装置本体1の側面に沿って親指等で
右回りに傾動させた後押し込む。これによって電極部材
71、72が接触してメインスイッチ70がオンされ、
抵抗体100に通電が開始される。これにより、回転発
熱体40の抵抗体100が発熱し、これを被覆するゴム
管101、101’に熱が伝導する。
【0041】次いで、ゼログラフィック画面、即ちトナ
ーによる画像が形成された被転写面80に転写ヘッドC
を押し当てる(図4(a))。この押し当て力によっ
て、発熱ヘッド40が支持される移動枠41がスプリン
グ48の付勢力に抗して上方に押し上げられ、図4
(b)の位置へ相対的に移動する。このとき、第3図に
示した電極部材52は移動枠41に押し上げられ、相対
する電極部材51と接触する。
【0042】また、この際、回転発熱体40は、転写時
にはスプリング48の作用によって、使用者が装置本体
1を押し当る力によらず、一定範囲の押圧力で被転写面
80に押圧される状態となる。すなわち、回転発熱体4
0を被転写面80に押し当てると、スプリング48の反
力を受けた回転発熱体40は、スプリング48の押圧力
によって定まる押圧力で被転写面80に押圧される状態
となる。
【0043】このスプリング48の付勢力に抗してさら
に発熱体4を被転写面80に押圧した場合には、図8に
示すように保持枠45の先端部が被転写面80と当接す
る状態となる。この時、移動枠41は、保持枠45と被
転写面80との間に、スプリング48を介して弾性的に
浮体支持されるため、さらに大きな力で発熱体40を被
転写面80に押し当てたとしても、その力は、保持枠4
5の側に作用することとなる。このため、この力は、ス
プリング57の弾性を介して装置本体1側に吸収される
こととなり、回転発熱体40には、スプリング48から
与えられる押圧力以上の力は作用しないこととなる。
【0044】したがって、装置本体1を強い力で被転写
面80に押し当てたとしても、回転発熱体40はスプリ
ング48の反発力によって規定される一定の範囲の押圧
力で被転写面80に押圧されるにとどまり、電極軸10
5に過負荷が加わり、破損してしまうことを防止するこ
とができる。
【0045】本実施例では、保持枠45に移動枠41を
摺動自在に保持した構成を図示したが、たとえば保持枠
45を介することなく、装置本体1側の保持枠部にガイ
ド溝を形成し、このガイド溝内に移動枠41の突出係合
部44を遊挿させる構成とすることもできる。この場合
は、装置本体1の先端部を大きな力で被転写面80に押
圧させた場合には、装置本体1の先端部が被転写面80
に当接して、これ以上の押込みを防止する状態となる。
この状態においても、移動枠41がガイド溝の途中に位
置するようにガイド溝の長さ及び形成位置を設定してお
くことで、回転発熱体40に余分な負荷が加わることを
回避することができる。
【0046】電極軸105に過負荷が掛からないため、
これらの電極は支持孔106に対しスムーズに回転する
ことができる。
【0047】前述の一対の電極部材同士51、52が接
触すると、駆動モータ11に通電が開始され、駆動モー
タ11が回転を始める。この駆動モータ11の回転は、
ピニオンギヤ12、減速ギヤ13、14及びアイドルギ
ヤ15を介し主歯車16に伝えられる。
【0048】一方、主歯車16とフリクションスプリン
グ18との摩擦力は、回転発熱体40によって被転写面
80に押圧される転写テープ23と被転写面80とに生
じる摩擦力より小さく設定されている。したがって、こ
のように回転発熱体40を被転写面80に押し当てただ
けでは、回転する主歯車16に対しフリクションスプリ
ング18が滑動するのみで、巻き取り17は停止状態で
あり、転写テープ23の走行は行われない。
【0049】次いで回転発熱体40を被転写面80に押
し当てた状態で、装置本体1を転写テープ23の給送方
向と反対方向に移動させると、この移動に伴って、転写
テープ23は供給側から巻き取り側に走行される。換言
すれば、転写テープ23は、常に装置本体1の移動と同
じ速度で給送することができ、これによって転写テープ
23と被転写面80との間に、「こすれ」を生じる事は
ない。
【0050】また、転写テープ23の給送に伴って、こ
の転写テープ23に接する回転発熱体も電極軸105を
中心に回転するため、転写テープ23と回転発熱体40
との間にも「こすれ」を生じる事はなく、装置本体1の
移動をスムーズに行うことができる。
【0051】さらに、回転発熱体40は、回転すること
により転写テープ23とは常に異なる部分で接すること
となるから、転写テープ23への加熱を安定して行うこ
とができる。
【0052】以上のようにして装置本体1の移動に伴っ
て転写テープ23の給送が行われるとともに、回転発熱
体40により加熱・圧着された転写テープ23の転写層
のうち、被転写面80上のトナー部分と接触した部位の
みが、このトナー部分と同じ形状に剥離されてトナー上
に残存する。そして、それ以外の転写層は転写テープ2
3上に残存したまま、ともに巻き取られていく。
【0053】供給リール21の内側に配設されたフリク
ションバネ22のトルクは、転写テープ23の転写層
(塗膜)が剥離される際に、必要なトルクよりも大きな
値に設定されている。
【0054】必要な部位の転写が終了した後、装置本体
1を上方に持ち上げると、保持枠45及び移動枠41が
元の位置に復帰するため、一対の電極部材51、52が
互いに離隔し、駆動モータ11の回転が停止する。な
お、メインスイッチ70及び電極部材51、52のオン
・オフのタイミングと、回転発熱体40及び駆動モータ
11との動作タイミングとの関係を図5に示しておく。
【0055】このようにして、転写を実施するが、転写
テープ23が全て巻き取られた後は、リボンカセットE
の交換を行う。この交換にあたっては、ロック部材60
を装置本体1の上方にスライドさせれば、ロック部材6
0の爪部62の蓋体7の爪部8との係止が解除されるた
め、蓋体7を開くことができる。また、同時に、ロック
部材60の突出係合部61と嵌合する保持枠45も上方
に押し上げられ、これによって保持枠45及び移動枠4
1は、ともに、リボンカセットEの脚部27、28によ
って形成されるU字型の空間内に移動する(図4
(C))。これによって、テープ収容部Bからリボンカ
セットEを取り出すことが出来る。なお、リボンカセッ
トEを装着する場合には、上記した手順と逆の手順で行
えば良い。
【0056】なお、本実施例においては、抵抗体100
を被覆するゴム管101、101’の材質としては、耐
熱性の点でシリコンゴムを使用し、また、回転発熱体4
0が高熱になるので、周辺部の部材には、熱対策を施す
必要があり、そのため、移動枠41等の材質には、耐熱
性に優れるPPS(ポリフェニレン・サルファイド)を
使用することが望ましい。但し、ゴム管、移動枠等の材
質は、耐熱性等を考慮し適当な材質であればここに記載
した材質の物に限る必要はない。また、ゴム管は2層と
して示したが、各層の層厚を薄くして、もっと多層とし
てもよい。
【0057】また、上記実施例に開示した装置をより有
効な装置とするため、転写装置を次のように構成するこ
とも可能である。
【0058】まず、上記実施例では、抵抗体100は2
層のゴム管101、101’で被覆することとしたが、
抵抗体自体を円筒状に成形したものを使用したり、ある
いは、抵抗体100の回りを、耐熱性と熱伝導性の高い
樹脂や金属で円筒状に被覆して成形すれば、ゴム管は1
つの薄いゴム管で被覆することも可能である。この場
合、ゴム管を被覆することは、転写テープと発熱体との
スリップを防止する役目をなし、回転発熱体が転写テー
プ23の給送に従って、従順に回転させるのに適し、ま
た、回転発熱体に加わる外部からの衝撃に対する保護等
にも役立つこととなる。なお、これらのことを考慮する
必要がなければ、ゴム管を被覆しなくてもよい。なお、
抵抗体を裸のまま使用すれば熱を効率よく転写テープ2
3及び被覆転写面に伝達することができる。
【0059】また、ゴム管を図9に示すように形成する
こともできる。ゴム管200は、この管の軸方向に沿っ
てスリット201を設けており、スリット201の部位
において、ゴム管200が両側に広がる構造となってい
る。また、ゴム管200の内側面202は、抵抗体10
0の外形に対応した形状を呈している。従って、ゴム管
200をスリット201において両側に広げ、この中の
窪み(内側面202)に抵抗体100を配置した後、ゴ
ム管200を元の状態に戻すことで、肉厚のゴム管20
0であっても抵抗体100の周囲に容易に装着できる。
【0060】さらに、電極軸105を軸支する支持孔1
06には、電極軸105から抵抗体100の熱が直接伝
導されるため、特に、高温となり、しかも電極軸105
と摺動することとなるので高い耐摩耗性を必要する。し
たがって、例えば、図10に拡大して図示するように、
支持孔106にステンレス金属性のカップ部材(軸受部
材)107を嵌入し、これによって電極軸105を軸支
することとすれば、支持孔106の耐摩耗性を高めるこ
とができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる転
写装置では、被転写面に対して転写テープを押し当てる
と共にこの転写テープを加熱する部材として、回転発熱
体を採用した。この回転発熱体は、転写時に回転する状
態となるため、転写テープとは常に異なる部分で接する
こととなり、従来の転写装置に比べて、転写テープへの
加熱を安定して行うことが可能となる。
【0062】また、転写テープの給送も、この回転発熱
体を経由して行なわれるため、転写時に、被転写面に対
して装置本体を移動させた際にも、転写テープの給送が
スムーズにかつ安定して行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる転写装置の装置本体及びこの
中に収容されるリボンカセットを示す分解斜視図であ
る。
【図2】図2、図3は転写装置の転写ヘッド部の要部を
別々に示す縦断面図である。
【図3】図2、図3は転写装置の転写ヘッド部の要部を
別々に示す縦断面図である。
【図4】(a)は転写ヘッドを被転写面に押し当てる直
前の状態を示す転写装置の縦断面図、(b)は転写ヘッ
ドを被転写面に押し当てた状態を示す転写装置の縦断面
図、(c)はロック部材によって転写ヘッドを引き上げ
た状態を示す転写装置の縦断面図である。
【図5】電気的な各スイッチとその動作を示すタイミン
グチャートである。
【図6】転写ヘッドを拡大して示す断面図である。
【図7】図6に示す転写ヘッドのF−F線断面図であ
る。
【図8】転写ヘッドを拡大して示す断面図である。
【図9】抵抗体に装着するゴム管の実施例を示す斜視図
である。
【図10】回転発熱体の電極軸を軸支する支持孔の他の
実施例を拡大して示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
A…テープ給送部、B…テープ収容部、C…転写ヘッド
部、D…電池収容部、E…リボンカセット、1…装置本
体、40…回転発熱体、41…移動枠、42、43…電
気接片(電源供給端子)、45…保持枠、46…ガイド
溝(案内溝)、48…スプリング(押圧部材)、57…
スプリング、100…抵抗体、101…ゴム管(第1ス
リーブ)、101’…ゴム管(第2スリーブ)、105
…電極軸。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被転写面上に形成されたゼログラフィック
    画像に対し、転写テープの転写層を貼着させる転写装置
    であって、 前記転写テープを収容すると共に、貼着後の前記転写テ
    ープを収容するテープ収容部を備える装置本体と、 前記装置本体から突出する転写ヘッドとを備えており、 前記転写ヘッドは、前記転写テープを前記被転写面に対
    して押圧すると共に所定の温度に発熱する、ローラー状
    の回転発熱体を備える転写装置。
  2. 【請求項2】前記回転発熱体は、 この回転発熱体の回転中心となる、導電性を有する一対
    の電極軸と、 前記一対の電極軸間に接続された抵抗体と、 を備える請求項1記載の転写装置。
  3. 【請求項3】前記転写装置は、 前記回転発熱体の両側から突出する前記一対の電極軸に
    対してそれぞれ接触する、一対の電源供給端子をさらに
    備える請求項2記載の転写装置。
  4. 【請求項4】前記抵抗体の外周部を被覆する、樹脂性の
    スリーブをさらに備える請求項2又は3記載の転写装
    置。
  5. 【請求項5】前記スリーブは、 前記抵抗体の外周部に装着され、かつ、この抵抗体の外
    形に沿った形状の内側面を有する第1スリーブと、 前記第1スリーブの外周部に装着される第2スリーブ
    と、 を備える請求項4記載の転写装置。
  6. 【請求項6】前記スリーブは、 前記抵抗体の外形に沿った形状の内側面を有すると共
    に、円筒形状の外側面を有しており、 このスリーブの外側面から内側面に至るスリットが、こ
    のスリーブの一端から他端に亘って形成されて成る請求
    項4記載の転写装置。
  7. 【請求項7】前記転写ヘッドは、 前記装置本体に支持される保持枠と、 前記保持枠に摺動自在に保持されると共に、前記回転発
    熱体を支持する移動枠と、 前記保持枠に反力をとって前記移動枠を弾性的に押圧す
    る押圧部材とを備える請求項1〜6のいずれか一項に記
    載の転写装置。
  8. 【請求項8】前記保持枠は、前記移動枠の移動を案内
    し、かつ、この移動枠の移動範囲を規定する案内溝を備
    えており、 前記案内溝の長さは、 転写時に、前記移動枠が前記保持枠に対して相対的に変
    移するストロークに比べて長く設定されている請求項1
    〜7のいずれか一項に記載の転写装置。
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