JPH082013Y2 - マスタシリンダ用リザーバ - Google Patents

マスタシリンダ用リザーバ

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JPH082013Y2
JPH082013Y2 JP1989135804U JP13580489U JPH082013Y2 JP H082013 Y2 JPH082013 Y2 JP H082013Y2 JP 1989135804 U JP1989135804 U JP 1989135804U JP 13580489 U JP13580489 U JP 13580489U JP H082013 Y2 JPH082013 Y2 JP H082013Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reservoir
diaphragm
slit
ribs
reservoir chamber
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989135804U
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English (en)
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JPH0373257U (ja
Inventor
久仁男 柳
彰天 上吉原
Original Assignee
自動車機器株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、マスタシリンダ用リザーバに関するもの
で、詳しくはリザーバ内に設置されるダイヤフラムの改
良に関するものである。
b.従来の技術 マスタシリンダ用リザーバには、リザーバ室内への湿
気と異物の侵入を防止するとともに、リザーバ室を常に
ほぼ大気圧に保持するために、リザーバ本体とキャップ
との間にダイヤフラムを介装させ、該ダイヤフラムによ
ってリザーバ室と大気室に画成したものがある。即ち、
このようなリザーバでは、作動液の液面が低下すると、
リザーバ室は拡大され、それに伴って該室は負圧になる
が、ダイヤフラムが直ちに下方へ変形・変位して、リザ
ーバ室の容積を減少せしめ、それによってリザーバ室の
圧力をほぼ大気圧に保持し、また温度が上昇すると、リ
ザーバ室の空気が膨張し、それによってリザーバ室の圧
力が高くなるが、ダイヤフラムが直ちに上方へ変形・変
位して、リザーバ室を拡大するため、リザーバ室はほぼ
大気圧に保持される。
c.考案が解決しようとする課題 ところで、上記のようなダイヤフラムを備えたリザー
バでは、ダイヤフラムをリザーバ室の圧力変化の全範囲
に対して応動させようとするには、変形・変位量の相当
大きなダイヤフラムと、そのダイヤフラムの変形・変位
量を許容し得る大きさのリザーバタンクを必要とする。
そこで、ダイヤフラムの中央にスリットを形成して、
そこに閉止弁を構成し、ダイヤフラムが上限または下限
に達した後、さらにリザーバ室の圧力が増大または減少
する場合には、上記閉止弁を開成させ、リザーバ室から
空気を大気室へ逃がすか、リザーバ室に大気室から空気
を取入れて、リザーバ室をほぼ大気圧に維持させるよう
にし、もってリザーバタンクの小型化を図ったリザーバ
が提供されている(例えば、実開昭54-42881号公報)。
このようなリザーバのダイヤフラムでは、ダイヤフラ
ムが上限または下限に達した後、さらにリザーバ室の圧
力が増大または減少する場合には、第5図に示したよう
に、ダイヤフラムaのスリット形成部が撓んでスリット
bが開けられる。
しかし、このようなダイヤフラムでは、図からも明ら
かなように、突出側外面でスリットbは開くものの、内
面は接した状態が維持されるため、空気の流通が十分に
行われない場合があり、そのような場合には、リザーバ
室をほぼ大気圧にすることができない。
そこで、本考案の目的は、リザーバタンクを小型化
し、しかもリザーバ室の圧力を常にほぼ大気圧に維持で
きるマスタシリンダ用リザーバを提供することにある。
d.課題を解決するための手段 本考案のマスタシリンダ用リザーバでは、リザーバ室
の圧力の増減に伴い上下動してリザーバ室をほぼ大気圧
に維持するダイヤフラムを備え、さらに該ダイヤフラム
の中央に、該ダイヤフラムが上限または下限に達した状
態であって、上記リザーバ室の圧力が増減した際に、開
成して該リザーバ室をほぼ大気圧に維持するスリットを
形成したマスタシリンダ用リザーバにおいて、上記スリ
ットを挾んで両側に該スリットと略平行な第1のリブを
それぞれ形成し、さらにそれらのリブと適宜な距離をも
って、該リブに対して上記スリットと反対側に該スリッ
トと略平行な第2のリブをそれぞれ形成するとともに、
上記ダイヤフラムの移動限界に達する位置で、上記第1
および第2のリブに当接するストッパをリザーバタンク
に配設している。
e.作用 本考案のマスタシリンダ用リザーバでは、リザーバ室
の圧力の増減に伴うダイヤフラムの上下面に作用する差
圧によって、第1および第2のリブがストッパに当接
し、さらに上記差圧によって上記ダイヤフラムの第1お
よび第2のリブ間が撓められ、それによってスリットの
周辺部が上記第1のリブの方向へ引張られて上記スリッ
トが開かれる。
f.実施例 第1図は本考案に係るマスタシリンダ用リザーバを示
し、第2図および第3図はそのリザーバで採用されてい
るダイヤフラムを示している。
このマスタシリンダは、シリンダボディ1の上部にリ
ザーバ2を備えている。リザーバ2の外郭を成すリザー
バタンク3は、上端に開口を有し、内部に作動液を収容
するタンク本体4と、該タンク本体4の開口を閉塞する
キャップ5とによって構成されている。そして、このリ
ザーバ2では、ダイヤフラム6がリテーナリング7を介
してタンク本体4とキャップ5との間に挟持されてお
り、そのダイヤフラム6によって、リザーバタンク3内
がリザーバ室8と大気室9とに画成されている。このリ
ザーバ室8内には、タンク本体4内に形成したガイド10
によって、上下方向に案内されるフロート11が配設され
ており、また大気室9は、リテーナリング7の上端に形
成された溝7aとタンク本体4とキャップ5の間に形成さ
れた環状の間隙12とタンク本体4の上縁に形成した切欠
4aとを介して外部(大気)に開放されている。
上記ダイヤフラム6は、第1図に示したように、周縁
の取付部6aより少し内周に、上方へ湾曲突出する変形部
6bと、該変形部6bの内方端縁に連続する平面状の底部6c
とから形成されている。この底部6cの中央には、閉止弁
としての機能をもつスリット6dが形成されている。
このようなマスタシリンダ用リザーバ2では、リザー
バ室8の圧力が上昇すると、第4図(a)に示した状態
にあるダイヤフラム6が上方へ変形・変位してリブ6e,6
fがキャップ5の下面(ストッパ)5aに突当る。さら
に、ダイヤフラム6に圧力が作用すると、第4図(b)
に示したようにリブ6e,6f間の部分Aが上方に変形され
る。それに伴って、スリット6dの周辺部は矢印方向へ引
張られ、結果としてスリット6dが拡開される。
なお、上記実施例では、本考案を原理的に説明してい
るが、ダイヤフラム6の材質,形状等に応じて,例え
ば,リブ6eの厚みよりリブ6fの厚みを増して、リブ6fの
変形をより少なくしたり、リブ6eの高さをリブ6fより高
くするなどして、スリット6dの拡開効果をより高めるこ
とが好ましい。
さらにまた、上記実施例では、リブ6e,6fをダイヤフ
ラム6の上面に形成しているが、これらのリブ6e,6fを
ダイヤフラム6の下面に形成し、それらのリブ6e,6fを
ダイヤフラム6の下限位置で、例えばフロート11等をス
トッパとして、そこに突当てることによって、スリット
6dを拡開させるようにしてもよい。
g.考案の効果 上記したように、本考案に係るマスタシリンダ用リザ
ーバでは、ダイヤフラムの上限または下限位置で、スリ
ットの周辺を引張る方向の力が作用するため、スリット
は確実に開成される。したがって、このリザーバでは、
小型化しても、常にリザーバ室がほぼ大気圧に保たれ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係るリザーバを備えたマスタシリンダ
の縦断面図、第2図はそのリザーバのダイヤフラムを示
した平面図、第3図はそのダイヤフラムの縦断面図、第
4図はそのダイヤフラムの作用を説明した部分拡大断面
図、第5図は従来のダイヤフラムにおけるスリットの開
成状態を示した部分断面図である。 1……シリンダボディ、2……リザーバ、3……リザー
バタンク、4……タンク本体、4a……切欠、5……キャ
ップ、6……ダイヤフラム、6a……取付部、6b……変形
部、6c……底部、6d……スリット、6e,6f……リブ、6g,
6h……不連続部、6i……突起、7……リテーナリング、
7a……溝、8……リザーバ室、9……大気室、10……ガ
イド、11……フロート、12……間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リザーバ室の圧力の増減に伴い上下動して
    リザーバ室をほぼ大気圧に維持するダイヤフラムを備
    え、さらに該ダイヤフラムの中央に、該ダイヤフラムが
    上限または下限に達した状態であって、上記リザーバ室
    の圧力が増減した際に、開成して該リザーバ室をほぼ大
    気圧に維持するスリットを形成したマスタシリンダ用リ
    ザーバにおいて、上記スリットを挾んで両側に該スリッ
    トと略平行な第1のリブをそれぞれ形成し、さらにそれ
    らのリブと適宜な距離をもって、該リブに対して上記ス
    リットと反対側に該スリットと略平行な第2のリブをそ
    れぞれ形成するとともに、上記ダイヤフラムの移動限界
    に達する位置で、上記第1および第2のリブに当接する
    ストッパをリザーバタンクに配設し、上記リザーバ室の
    圧力の増減に伴う上記ダイヤフラムの上下面に作用する
    差圧によって、上記第1および第2のリブが上記ストッ
    パに当接し、さらに上記差圧によって上記ダイヤフラム
    の第1および第2のリブ間が撓められ、それによって上
    記スリットの周辺部が上記第1のリブの方向へ引張られ
    て上記スリットが開かれるようにしたことを特徴とする
    マスタシリンダ用リザーバ。
JP1989135804U 1989-11-22 1989-11-22 マスタシリンダ用リザーバ Expired - Lifetime JPH082013Y2 (ja)

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JPH0373257U JPH0373257U (ja) 1991-07-24
JPH082013Y2 true JPH082013Y2 (ja) 1996-01-24

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JPS4926047U (ja) * 1972-06-08 1974-03-06

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JPH0373257U (ja) 1991-07-24

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