JPH082010Y2 - リザーバ - Google Patents

リザーバ

Info

Publication number
JPH082010Y2
JPH082010Y2 JP1989096440U JP9644089U JPH082010Y2 JP H082010 Y2 JPH082010 Y2 JP H082010Y2 JP 1989096440 U JP1989096440 U JP 1989096440U JP 9644089 U JP9644089 U JP 9644089U JP H082010 Y2 JPH082010 Y2 JP H082010Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
reservoir
chamber
hole
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989096440U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0340155U (ja
Inventor
一行 中村
Original Assignee
トキコ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by トキコ株式会社 filed Critical トキコ株式会社
Priority to JP1989096440U priority Critical patent/JPH082010Y2/ja
Publication of JPH0340155U publication Critical patent/JPH0340155U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH082010Y2 publication Critical patent/JPH082010Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はマスタシリンダ等におけるリザーバに係り、
特に、その内部でリザーバ室と大気室とを区画している
ガスケットの弁機能を改良した技術に関する。
「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 第5図はマスタシリンダにおけるリザーバの従来例を
示している。該リザーバ1は、作動液を溜るリザーバ本
体2と、その上部開口3を閉塞する通気孔付きキャップ
4と、該キャップ4の下方に設けられてキャップ4との
間に大気室5を形成するとともに作動液の液面Lとの間
にリザーバ室6を形成するフレキシブルなガスケット7
とを備えている。また、このガスケット7は、いわゆる
セミモイスチャシールタイプのガスケットであり、スリ
ット8が貫通状態に設けられている。そして、リザーバ
室6と大気室5との圧力が均衡しているときは、スリッ
ト8が閉じた状態に維持されてリザーバ室6を密閉し、
一方、作動液の液面Lの変動によってリザーバ室6の圧
力が変動したときには、大気室5との差圧によってガス
ケット7がたわんでスリット8を開口することにより、
リザーバ室6を大気に連通させて内部の圧力をほぼ大気
圧に保持することができるようになっており、このよう
な弁機能によって、リザーバ室6の圧力を安定化して、
ディスクブレーキにおけるキャリパの引きずり現象やキ
ャリパピストンの戻り現象等の発生を抑制するものであ
る。
ところで、キャリパの引きずり現象等の発生を完全に
防止するには、リザーバ室6の微少な圧力変動によって
スリット8が開口することが望ましいが、ガスケット7
の肉厚との関係上一定の限界がある。すなわち、スリッ
ト8を開口し易くするには、ガスケット7を薄くして変
形を容易にすることにより、そのたわみ量を多くするこ
とが効果的であるが、たわみ量が多くなることにより、
リザーバ1全体の高さも大きくなる。したがって、ガス
ケット7としては、例えば0.8mm程度の肉厚として、わ
ずかなたわみではスリット8が開口しないようにしてい
るのが一般的であり、このため、スリット8を開口し得
る差圧として10mmHg程度必要となり、その分、応答性が
低下するという問題がある。
また、実公昭59-19652号公報に記載されるように吸気
弁と排気弁とを別々に設ける構造のものもあるが、構造
が複雑化してコスト高となり易いとともに、二つの弁の
作動圧の設定が困難である。
本考案は前記事情に鑑みて提案されたもので、構造を
簡素化するとともに、リザーバ自体の全高を低減し、か
つ、わずかな圧力変動でもリザーバ室と大気室とを確実
に連通させて、ガスケットの弁機能の応答性を高め、し
かも構造の簡単なリザーバを提供することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本考案は、作動液を溜め
るリザーバ本体と、その上部開口を閉塞するキャップ
と、該キャップと前記作動液の液面との間に外気に連絡
された大気室とその下方に配されるリザーバ室とを画成
するとともに前記リザーバ室内の圧力変動によって上下
方向に変位させられるフレキシブルなガスケットとが備
えられ、前記キャップの下面に、ガスケットに形成した
穴に貫通する棒状突起が設けられ、該棒状突起に、中立
姿勢のガスケットの穴を密閉するストレート部と、該ス
トレート部の上下に配置されてガスケットが上下に変位
して中立姿勢から外れたときに穴の一部を開放する通気
溝とが配設されているリザーバを提案している。
「作用」 本考案のリザーバは、リザーバ室と大気室との圧力が
均衡している通常時はガスケットが中立姿勢に維持され
て、その穴が棒状突起のストレート部によって密閉され
る。そして、リザーバ室の圧力変動によってガスケット
がたわむと、棒状突起に沿って上下方向に移動するた
め、穴の内周縁が前記ストレート部を越えて通気溝の部
分に接触し、該通気溝によって穴の一部が開放状態とさ
れてリザーバ室と大気室とが連通させられる。つまり、
ガスケットのたわみによって、穴を拡径させるのではな
く棒状突起の通気溝の位置に移動させるものである。
「実施例」 以下、本考案のリザーバの実施例を第1図ないし第4
図に基づいて説明する。
このリザーバ11におけるキャップ12は、その天板部13
の裏面中央部に凹部14が形成されるとともに、該天版部
13からスカート部15の内面にわたって複数の通気孔16が
溝状に形成されており、該スカート部15に配設した爪17
によってリザーバ本体2の口部フランジ18に固定される
ようになっている。
そして、天板部13の下面中心位置に棒状突起21が設け
られ、天板部13下方のガスケット22の穴23に貫通してい
る。この棒状突起21は、下端部に大径部24が形成され
て、全体としてきのこ状をなしており、長さ方向の中央
部はストレート状に形成されるが、このストレート部25
の上下方向の中央から上下に等距離離れた位置に、長さ
方向に沿う複数の通気溝26が形成されている。これら通
気溝26は、前記大径部24にも連続して形成されるととも
に、棒状突起21の付け根部分における天板部13の一部を
も切欠するようにして形成されている。
一方、ガスケット22は、全体として円板状に形成され
て、その外周部にリザーバ本体2の口部フランジ18に載
置される厚肉のシール部31が形成されるとともに、中心
の穴23の周縁部には、他の部分よりも薄いリング状の薄
肉リップ部32が形成され、該薄肉リップ部32の回りを囲
んで若干厚肉の断面円形をなす円形リング部33が形成さ
れ、さらに該円形リング部33から半径外方に離れた位置
には、その部分を局部的に薄肉にして下方に屈曲させて
なる下向きの折り返し部34が形成されている。前記穴23
はキャップ11の棒状突起21のストレート部25の外径と同
じかわずかに小さい内径に形成され、該穴23の中にスト
レート部25が挿入状態となることにより密閉されるもの
である。そして、リザーバ室6と大気室5との圧力が均
衡している通常時に、ガスケット22の穴23が棒状突起21
のストレート部25の中央位置に接触するようになってい
る。
なお、キャップ12の通気孔16はガスケット22のシール
部31あるいはリザーバ本体2の口部フランジ18に形成し
てもよい。
このように構成したリザーバ11において、リザーバ室
6と大気室5との圧力が均衡している通常時は、第1図
および第2図の実線で示すように、棒状突起21のストレ
ート部25がガスケット22の穴23に挿入状態に接触されて
両室5・6を密閉しており、リザーバ室6に圧力変動が
生じると、大気室5との差圧によってガスケット22に変
形が生じる。この場合、ガスケット22の主として薄肉部
分が変形することになるが、該薄肉部分が折り返し部34
とリップ部32との二箇所に設けられて、折り返し部34の
方が大径であるから、まず折り返し部34が変形した後リ
ップ部32に変形が生じる。例えばリザーバ室6が負圧に
なったとすると、まず折り返し部34の変形によってその
内側部分が全体として下方に引っ張られて棒状突起25に
沿って移動し、次いで、薄肉リップ部32が下方にたわ
む。そして、該薄肉リップ部32の内周縁が棒状突起21の
通気溝26の部分に達すると、該通気溝26を介してリザー
バ室6と大気室5とが連通し、リザーバ室6を大気圧に
均衡させるのである。
すなわち、このリザーバ11は、第5図の従来例のよう
にガスケット7の変形によって自身のスリット8を広げ
るのではなく(言い換えればガスケット22の穴23を拡径
するのではなく)、穴23を密閉している棒状突起21の通
気溝26の位置にガスケット22を移動させることにより穴
23を開放状態とするもので、開放に要する移動距離を小
さくし得て、わずかな圧力変動で確実に穴23を開放する
ことができるものである。
両室5・6の圧力が均衡すると、ガスケット22は、そ
の復元力によって元の中立姿勢に戻って、棒状突起21の
ストレート部25により穴23を密閉状態とする。
なお、棒状突起21の下端部に大径部24が設けられてい
るから、リザーバ室6の負圧が大きい場合でも大径部24
によってガスケット22のたわみが規制されて抜け止めさ
れる。この場合、通気溝26は大径部24にも連続して形成
されているから、ガスケット22の薄肉リップ部32が大径
部24の上に密接状態となったとしてもリザーバ室6と大
気室5との連通状態を確保することができる。リザーバ
室6が大気室5よりも高圧になった場合も同様であり、
薄肉リップ部32がキャップ12の天板部13の下面に密接状
態となったとしても、該天板部13の一部を切欠している
通気溝26によって両室5・6の連通状態を確保すること
ができる。
また、薄肉リップ部32および折り返し部34は変形容易
であるから、製作誤差や組み立て誤差等によりキャップ
12の棒状突起21とガスケット22の穴23とに芯ずれが生じ
た場合でも、これらを挿入状態に配置させることができ
る。
一方、第4図はガスケットの変形例を示しており、こ
のガスケット41は、穴23の周縁を円形リング部33によっ
て構成しているとともに、該円形リング部33の半径外方
位置に、上向きの折り返し部42と下向きの折り返し部43
とが連続して形成され、これら両折り返し部42・43によ
って変形を容易にしたものである。
「考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案のリザーバに
よれば、リザーバ室の圧力変動時にガスケットがたわみ
ながら棒状突起に沿って移動することにより、該棒状突
起の通気溝の位置に穴を配置させて開放状態とするもの
であるから、比較的小さいたわみの範囲内で穴を通気溝
の位置に配置し得て、リザーバ室内のわずかな圧力変動
によって確実に穴を開放し、弁機能としての応答性を高
めて、キャリパの引きずり現象等の発生を有効に防止す
ることができる。しかも、ガスケットの穴を密閉する棒
状突起に通気溝を設けた簡単な構造であり、安価に製造
することができるとともに、ガスケットを中立姿勢近傍
のごく僅かな範囲でたわませることにより、リザーバの
全高低減を図ることができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案のリザーバの一実施例を示
すもので、第1図はキャップ付近の縦断面図、第2図は
第1図のIIで囲む部分の拡大図、第3図は第2図のIII-
III線に沿うガスケットの平面図、第4図はガスケット
の変形例を示す要部の縦断面図、第5図はリザーバの従
来例を示す縦断面図である。 2……リザーバ本体、3……上部開口、5……大気室、
6……リザーバ室、11……リザーバ、12……キャップ、
13……天板部、21……棒状突起、22……ガスケット、23
……穴、24……大径部、25……ストレート部、26……通
気溝、32……薄肉リップ部、33……円形リング部、34…
…折り返し部、41……ガスケット、42・43……折り返し
部、L……液面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動液を溜めるリザーバ本体と、その上部
    開口を閉塞するキャップと、該キャップと前記作動液の
    液面との間に外気に連絡された大気室とその下方に配さ
    れるリザーバ室とを画成するとともに前記リザーバ室内
    の圧力変動によって上下方向に変位させられるフレキシ
    ブルなガスケットとが備えられ、前記キャップの下面
    に、ガスケットに形成した穴に貫通する棒状突起が設け
    られ、該棒状突起に、中立姿勢のガスケットの穴を密閉
    するストレート部と、該ストレート部の上下に配置され
    てガスケットが上下に変位して中立姿勢から外れたとき
    に穴の一部を開放する通気溝とが配設されていることを
    特徴とするリザーバ。
JP1989096440U 1989-08-18 1989-08-18 リザーバ Expired - Lifetime JPH082010Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989096440U JPH082010Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18 リザーバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989096440U JPH082010Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18 リザーバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0340155U JPH0340155U (ja) 1991-04-17
JPH082010Y2 true JPH082010Y2 (ja) 1996-01-24

Family

ID=31645643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989096440U Expired - Lifetime JPH082010Y2 (ja) 1989-08-18 1989-08-18 リザーバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH082010Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1178729C (zh) 1999-09-11 2004-12-08 索尼电脑娱乐公司 控制装置及它的输出信号调整方法
US7040986B2 (en) * 2000-08-23 2006-05-09 Nintendo Co., Ltd. Information processing apparatus, information storing medium and program thereof, and operating device for game machine
JP4260406B2 (ja) 2002-02-14 2009-04-30 富士通コンポーネント株式会社 押圧方向検出センサ及びこれを用いた入力装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57158571U (ja) * 1980-12-01 1982-10-05
JPS5993960U (ja) * 1982-12-17 1984-06-26 いすゞ自動車株式会社 リザ−バ
JPS62122769U (ja) * 1986-01-27 1987-08-04

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0340155U (ja) 1991-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5347813A (en) Cap for master cylinder reservoir
JPH082010Y2 (ja) リザーバ
US4307815A (en) Reservoir tank
US5586436A (en) Master cylinder reservoir
JPS5942358Y2 (ja) 車輛用燃料タンクキヤツプ
JP3667976B2 (ja) 高圧電磁弁
JPH0942454A (ja) キャップ
JPS59500922A (ja) バルブ
JPS5919652Y2 (ja) キヤツプ
JP2572378Y2 (ja) マスタシリンダ用リザーバ
JP2505549Y2 (ja) マスタシリンダ用リザ―バ
JPH0754049Y2 (ja) マスタシリンダ用リザーバ
JPH082013Y2 (ja) マスタシリンダ用リザーバ
JPS595644Y2 (ja) 作動液リザ−バ
KR100372412B1 (ko) 오일링의 구조
JPS5993669A (ja) 加圧式噴射容器の弁体
JP2559180Y2 (ja) マスタシリンダ用リザーバキャップ
US4574750A (en) Self-contained hydraulic lifter
JPH0228304Y2 (ja)
JPS6224865Y2 (ja)
JPS594208Y2 (ja) 急速空気弁
JPH0520938Y2 (ja)
JPS5915798Y2 (ja) 油溜槽のエアブリ−ザカバ−
JPH0511399Y2 (ja)
JPH04294753A (ja) キャップを備えた容器