JP3667976B2 - 高圧電磁弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、高圧流体を流通させるための高圧電磁弁に関し、特に、高圧電磁弁に使用される弁体及び弁体ハウジングの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体の圧力が10MPa以上の高圧流体を流通させるための高圧電磁弁では、弁体と弁座とのシール性が特に要求される。特に、弁体及び弁座のシール材は圧力に耐える強度のある材質で形成される必要がある。
【0003】
そのため、従来は一般に、弁体、弁座が共に金属製とされることが多い。しかし、金属同士でシールするためには、両方の金属の寸法精度を非常によくする必要がある。なぜなら、金属は柔軟性が小さいため、弁体と弁座を圧接してもほとんど変形せず、寸法精度が悪いと、確実なシールができないからである。しかし、寸法精度をよくすることは、加工に高度な技術が必要であり、コストがかかる。
【0004】
一方、弁体あるいは弁座に軟質ゴムを用いることは適当でない。なぜなら、柔軟性がありシール性は良いが、強度が小さく、流体の圧力によって変形あるいは破損するおそれがあるからである。そこで、金属とゴムの中間的材質として、樹脂材を使用することがある。樹脂材であれば、適度な柔軟性があるので、寸法精度の要求も金属を使用した場合に比べラフでよい。また、適度な強度があり、流体の圧力により簡単に破損するおそれはない。
【0005】
ここで、樹脂材の弁体を使用した従来の高圧電磁弁の構成を、図面を参照して説明する。図11は、従来の高圧電磁弁の概略構成を示す断面図であり、図12は、従来の高圧電磁弁の弁体周辺部の拡大図、図13は、従来の高圧電磁弁の動作を説明するための模式図である。図11に示すように、この高圧電磁弁100は、パイロット形電磁弁であり、パイロット弁である電磁式で直動形の切換弁部Aと主弁部Bとを備えている。さらに、IN側からは、高圧流体による圧力がかかっている。
【0006】
切換弁部Aは、電磁石101、プランジャ102、バネ103、ピストン104、バネ105を備える。電磁石101が励磁されるとプランジャ102が図中上方へ移動され、また、電磁石101が消磁されるとバネ103の復元力により、プランジャ102は図中下方へ移動される。さらに、ピストン104は、プランジャ102の動きと、バネ105の復元力により、弁座106と離間あるいは圧接される。
【0007】
主弁部Bは、弁体110、弁座111、弁体ハウジング112、パイロットポート113を備える。弁体110は弁体ハウジング112に形成された凹部112aに嵌合されて保持され、弁体ハウジング112が図中上下方向に移動することにより、弁体110と弁座111とが離間あるいは圧接し、高圧流体を流通させあるいは遮断する。
【0008】
ここで、弁体110は樹脂材で形成されるので、寸法精度はさほどきびしくする必要はない。しかし、樹脂材は熱膨張率が大きく、使用中に熱により膨張し、また、使用後は冷却により収縮する。そのため、熱膨張時の大きさの変化を吸収できるように、弁体ハウジング112の凹部112aの内壁と弁体110との間に適度な隙間を設ける必要がある。凹部112aの大きさに余裕が無いと、弁体110が膨張した時に弁座111側へ変形が生じ、弁体110と弁座111との間のシール性が悪化したり、あるいは弁体110が永久変形を起こしたりす場合もある。また、内部応力が大きくなると弁体110が破損することもある。従って、図12に示すように、凹部112aと弁体110との間に微小な隙間115を設けている。また、弁体110は、弁体ハウジング112から抜け落ちることの無いように、弁体ハウジング112のカシメにより固定されている。
【0009】
図11は切換弁部Aと主弁部Bとが共に弁閉止状態を示している。パイロットポート113から流入した高圧流体は、弁体ハウジング112とピストン104の間のパイロット圧部107に滞留し、パイロット圧部107内は高圧状態となる。パイロット圧部107の高圧は、弁体ハウジング112を図中下方へ押圧する。一方、弁体ハウジング112には、図中下方より高圧流体による高圧が、図中上方へ向かってかかっているため、弁体ハウジング112にかかる圧力はバランスしている。従って、弁体ハウジング112は、プランジャ102により図中下方へ押圧され、弁体110は弁座111に圧接されているので、主弁部Bは閉止している。
【0010】
ここで、切換弁部Aを動作させ、プランジャ102及びピストン104を図中上方へ移動させることにより弁座106を開放させると、パイロット圧部107中の高圧流体が、弁座106から弁体ハウジング112の孔114へ排出され、パイロット圧部107内は減圧される。そのため、弁体ハウジング112にかかる圧力のバランスが崩れ、弁体ハウジング112は高圧流体による図中下方からの圧力により、図中上方へ押圧される。プランジャ102も弁体ハウジング112から離間しているため、弁体ハウジング112は図中上方へ移動し、従って、弁体110は弁座111から離間され、主弁部Bが開放される。
【0011】
ここで、弁体110及び弁体ハウジング112にかかる圧力の関係を図13を使用して説明する。ここでは、パイロットポート113及びパイロット圧部107を省略し、まとめて空間Xとして表現している。空間Xが高圧部、空間Yが低圧部である。ここでは、左右方向からの圧力は無関係なので省略する。
【0012】
図中上方からの圧力は、空間Xによる高圧のみであり、弁体ハウジング112の上端面の幅LXにかかっている。一方、図中下方からの圧力は、空間Y及び弁体110と弁座111とのシール部分による低圧部と、空間Xによる高圧部とがある。高圧部は、図13に示すように、幅LXから低圧部の幅LYを除いた、長さ(LX−LY)の部分である。図13から明らかに、LX>(LX−LY)であるので、弁体ハウジング112にかかる圧力は図中上方からの方が大きく、従って、弁体110は弁座111に押しつけられる。これにより、確実に弁閉止ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示すように、弁体ハウジング112の凹部112aと弁体110との間に隙間115を設けた場合、弁閉止状態、すなわち、高圧電磁弁の非使用時において、その隙間115に高圧が侵入するおそれがある。なぜなら、熱膨張時には弁体110の膨張が隙間115の方向へ進行したとしても、その後の冷却による収縮時には、隙間115からの方向のみに収縮することは有り得ない。すなわち、弁体110と凹部112aとの間Sに隙間ができやすくなる。僅かな隙間であっても、流体の高圧は侵入するものである。特に、高圧流体が気体である場合には起こりやすい。
【0014】
ここで、弁体110と凹部112aとの間Sに高圧流体が入り込んだとき、この高圧は、弁体110を、弁体ハウジング112と分離して図中下方へ押しつける力となって弁体110に作用することになる。即ち、弁体110が凹部112aから抜けやすくなる。あるいは、弁体ハウジング112を図中上方へ移動させることにより、弁を開放しようとした場合に、弁体110に作用する力が大きな抵抗となることがある。こうなると、切換弁部Aを開放してから主弁部Bが開放されるまでの応答性が悪くなることがある。
【0015】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、樹脂製の弁体を使用しても、弁体が弁体ハウジングの凹部から抜けやすくなることがなく、弁体ハウジングと共に弁体の動きがスムーズで応答性がよい高圧電磁弁を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、高圧流体の流路が弁座を境に高圧側と低圧側とに分けられ、前記高圧側には前記弁座に当接される弁体が、弁体ハウジングの先端側に設けられた凹部に嵌合され保持されることと、前記弁体が前記弁座に当接した状態では、前記弁体の先端側受圧面に低圧側の流体圧力が加わり、前記凹部の内壁と前記弁体との隙間が前記高圧側から前記低圧側に通じることと、前記弁体ハウジングの基端側受圧面に対して前記高圧側の流体圧力または前記低圧側の流体圧力を切り換えて供給するための電磁式の切換弁部を有することとを備え、前記切換弁部の切り換えにより、前記弁体ハウジングの基端側受圧面が受ける圧力と、前記弁体ハウジングの先端側受圧面及び前記弁体の先端側受圧面が受ける圧力とのバランスを変えることにより、前記弁体ハウジングを移動させて前記弁体を前記弁座に当接または離間させるようにした高圧電磁弁において、前記凹部の内壁と前記弁体との前記隙間に前記高圧側と前記低圧側とを互いに区画するためのシール手段を設け、前記シール手段は、前記弁体と前記弁座との当接面に対する外側の位置において前記弁体の外周に配置され、前記シール手段によってシールされる内径が前記弁体が前記弁座に当接してシールする弁座シール径より大きいものであることを趣旨とする。
【0017】
上記の構成によれば、凹部の内壁と弁体との隙間にかかる高圧側の圧力が、シール手段によって遮断され、その圧力が弁体の先端側受圧面と反対側の面に作用することがない。
【0018】
上記の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1の発明の構成において、前記弁体はその先端側受圧面と反対側の位置に前記低圧側の流体圧力を導入するための窪みを有し、その窪みは前記弁体の先端側受圧面と同面積の基端側受圧面を含むものであることを趣旨とする。
【0019】
上記の構成によれば、請求項1の発明の作用に加え、弁体の先端側受圧面とその反対側の窪みには、低圧側の流体圧力が作用する。これにより、弁体の先端側受圧面と反対側に確実に低圧が作用することになる。そして、窪みの基端側受圧面が先端側受圧面と同面積であることから、それらの受圧面にかかる圧力が互いに相殺し合うことになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の「高圧電磁弁」を具体化した第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態の高圧電磁弁の構成を、図1、図2、図3を参照して説明する。図1は本実施の形態に係る高圧電磁弁1の概略構成を示す断面図、図2は図1の部分拡大図、図3は説明のための模式図である。
【0021】
図1に示すように、高圧電磁弁1は、基本的構成は従来の高圧電磁弁100と同様である。すなわち、高圧電磁弁1は、パイロット形電磁弁であり、電磁式で直動形の切換弁部Aと主弁部Bとを備えている。さらに、主弁部Bは流路19を備え、流路19の内、IN側は高圧流体による圧力がかかっているので、高圧側であり、OUT側は低圧側である。
【0022】
切換弁部Aは、電磁石11、プランジャ12、バネ13、ピストン14、バネ15、弁座16を備える。これらは、一般的なものでよく、従来使用されているものと同様である。 切換弁部Aでは、電磁石11の励磁あるいは消磁、およびバネ13の復元力により、プランジャ12が電磁石11に吸着あるいは離間される。さらに、ピストン14は、プランジャ12の動きと、バネ15の復元力により、弁座16と離間あるいは圧接される。
【0023】
主弁部Bは、図1、2に示すように、弁体20、弁座21、弁体ハウジング22、パイロットポート17を備えている。弁体20は樹脂製であり、中央に貫通孔26を備えた略リング状で、弁体ハウジング22の凹部23に嵌合されて保持される。弁体20の貫通孔26は弁体ハウジング22の孔24と連通しており、さらに、弁体20の図中上面には窪み27が設けられ、弁体ハウジング22との間に隙間が形成される。さらに、弁体20と凹部23との間に、弁体20と弁座21との当接面に対し外側の位置に、シール手段としてのパッキン28が設けられ、パッキン28の抜け防止のための止め板29が設けられている。パッキン28は凹部23の段差23aと弁体20との間に嵌合され、さらに、止め板29は弁体20に設けられた段差20aと、凹部23に設けられた段差23bに嵌合され、弁体ハウジング22をカシメて固定する。
【0024】
ここで、図1において、パイロット圧部25に面する弁体ハウジング22の上端部が、本発明の弁体ハウジングの基端側受圧面に相当し、図1、2において、流路19に面する弁体ハウジング22の下端部が、本発明の弁体ハウジングの先端側受圧面に相当する。更に、図1、2において、弁座21の孔に面する弁体20の下端部が、本発明の弁体の先端側受圧面に相当し、同じく弁体20の窪み27の底面が、本発明の先端側受圧面と同面積の基端側受圧面に相当する。
【0025】
弁閉止状態では、IN側の高圧流体の圧力によって、弁体ハウジング22には、弁体20および弁体ハウジング22を弁座21から離間させようとする力が働く。一方、パイロットポート17から流入した高圧流体の圧力は、弁体ハウジング22とピストン14との間のパイロット圧部25にもかかることから、弁体ハウジング22には、弁体ハウジング22及び弁体20を弁座21に圧接させようとする力が働く。
【0026】
ここで、弁閉止状態における、弁体20、弁体ハウジング22にかかる圧力の関係を図3を参照して説明する。図中空間Xは高圧部(高圧側)、空間Yは低圧部(低圧側)である。弁体20は樹脂製のため、使用中に熱により膨張、収縮し、弁体20と弁体ハウジング22との間に隙間ができることがある。しかし、パッキン28によりシールされ、高圧部と低圧部を区画しているため、空間Xから侵入した高圧は隙間S1までしか到達できない。一方、弁体20に設けられた貫通孔26及び窪み27から侵入した低圧は、隙間S2に到達する。ここで、弁体20と弁座21との当接面、即ち弁座シール径をQ、パッキン28によってシールされた内径、あるいは弁体20の外径をPとする。ここでは、図3に示すように、P>Qである。
【0027】
図3において、弁体20にかかる図中上下方向の圧力は、図中上方から窪み27及び隙間S2に低圧、図中下方から空間Yに低圧、隙間S1に高圧がかかる。ここで、弁体20の先端側受圧面及び窪み27の基端側受圧面のそれぞれには、低圧側の流体圧力が互いに方向を逆にして確実に作用することになる。しかも、窪み27の基端側受圧面が先端側受圧面と同面積であることから、それらの受圧面にかかる圧力は互いに相殺し合うことになる。従って、弁体20にかかる高圧は、図3中(P−Q)の分のみであり、この圧力は、図中上向きにかかっている。また、弁体ハウジング22にかかる圧力は、空間Xによる高圧のみであり、図3中(R)部分には上下両方向からの圧力がかかり、同等となって相殺される。すなわち、弁体ハウジング22にかかる圧力は、図3中(P)の部分に対して、図中下向きとなる。
【0028】
従って、弁閉止状態においては、弁体20と弁体ハウジング22の総体は、図中上方から(P)の部分、図中下方から(P−Q)の部分にそれぞれ圧力がかかり、P>(P−Q)であるので、図中下方への圧力が大きく弁体20及び弁体ハウジング22は弁座21に押し付けられている。また、弁体20には図中下方から(P−Q)の部分のみに圧力がかかり、弁体20は弁体ハウジング22に押し付けられている。
【0029】
一方、高圧電磁弁1を開放するときは、切換弁部Aの動作により、ピストン14が移動し、弁座16が開放されると、パイロットポート17からパイロット圧部25に流入した高圧流体は、弁体ハウジング22の孔24から排出され、パイロット圧部25は減圧される。従って、図3において、弁体ハウジング22にかかる圧力は、図中上方から(P)の部分にかかる圧力は低圧となり、(R)の部分に対する図中上下方からの圧力は同等となる。一方、弁体20にかかる圧力は変化がなく、(P−Q)の部分に対する図中下方からの圧力のみとなる。したがって、弁体ハウジング22と弁体20の総体には、図中下方からの圧力が大きくなり、弁体20は弁座21から離間される。さらに、弁体20に対しても図中下方からの圧力が上方からの圧力よりも大きいことから、弁体20は弁体ハウジング22に追随してスムーズに移動することになる。
【0030】
以上説明したように本実施の形態の高圧電磁弁1によれば、弁体20は樹脂材で形成されるので、適度な柔軟性があることから、寸法精度はさほどきびしくする必要はない。また、弁体20、弁体ハウジング22の寸法の関係は、P>Qであるので、弁閉止状態では、弁体20には上向き、弁体ハウジング22には下向きの圧力がかかり、下向きの圧力の方が大きいので、弁体20及び弁体ハウジング22は弁座21に圧接され、弁体20と弁座21とのシール性を確保することができる。
特に、この実施の形態では、弁体20の先端側受圧面に上向きにかかる低圧側の圧力が、窪み27の基端側受圧面に下向きかかる低圧側の圧力によって相殺される。このため、弁閉止時に、弁体20にかかる上向きの力を、その先端側受圧にかかる低圧側の圧力の分だけ軽減することができ、その分だけ弁体20と弁座21とのシール性を向上させることができる。
【0031】
一方、弁開放時には、弁体20にかかる上向きの圧力が下向きのそれよりも大きいので、弁体ハウジング22の上方向への動きに対して弁体20を良好に追従させることができる。特に、この実施の形態では、凹部23の内壁と弁体20との隙間にかかる高圧側の圧力が、パッキン28により遮断されて、その圧力が弁体20の上端部の面、即ち先端側受圧面と反対側の面に作用することがなく、弁体20に下向きに加わる力が大幅に軽減されることになる。この結果、弁体20が弁体ハウジング22の凹部23から抜けやすくなることを防止することができ、弁体ハウジング22と共に弁体20の動きをスムーズで応答性のよいものにすることができる。
【0032】
[第2、第3の実施の形態]
次に、本発明の「高圧電磁弁」を具体化した第2、第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第2、第3の実施の形態の高圧電磁弁の構成を、図4、図5を参照して説明する。図4は第2の実施の形態に係る高圧電磁弁2の主要部を示す部分断面図、図5は第3の実施の形態に係る高圧電磁弁3の主要部を示す部分断面図である。尚、以下に説明する第2の実施形態から第8の実施形態において、基本的構造は第1の実施の形態と同様であるので、同じ部材については同一の符号を付し、異なる部分のみ説明する。
【0033】
第2、第3の実施の形態に係る高圧電磁弁2、高圧電磁弁3は、図4、図5に示すように、第1の実施の形態にかかる高圧電磁弁1と、パッキン28の取付方法が異なる。高圧電磁弁2は、弁体20に段差20aを形成し、その段差20aと凹部23の間にパッキン28を嵌合する。また、高圧電磁弁3は、弁体ハウジング22の凹部23の内周に設けられた溝23cにパッキン28をはめ込む。いずれも、さらに、止め板29をはめ込み、弁体ハウジング22をカシメて固定する。
従って、これらの実施の形態でも前記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0034】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の「高圧電磁弁」を具体化した第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第4の実施の形態の高圧電磁弁の構成を、図6を参照して説明する。図6は第4の実施の形態に係る高圧電磁弁4の主要部を示す部分断面図である。
【0035】
第4の実施の形態に係る高圧電磁弁4は、第3の実施の形態の変形例であって、図6に示すように、第1の実施の形態にかかる高圧電磁弁1と、弁体20、弁体ハウジング22の形状が異なり、止め板29を省略している。その代わりに弁体ハウジング22に設けられた突起30と、弁体20に設けられた突起31とを互いに噛み合わせて、弁体20を凹部23から抜けにくくしている。
【0036】
従って、この実施の形態では、前記第1の実施の形態と同様の作用及び効果の他に、次の様な効果を得ることができる。即ち、止め板29を使用しないので、部品点数を減らすことができる。また、弁体20を弁体ハウジング22の凹部23に押し込むだけで弁体20の装着、抜け止めができ、弁体ハウジング22をカシメる必要が無いので、組立を短時間で容易に行うことができる。
【0037】
[第5、第6の実施の形態]
次に、本発明の「高圧電磁弁」を具体化した第5、第6の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第5、第6の実施の形態の高圧電磁弁の構成を、図7、図8を参照して説明する。図7は第5の実施の形態に係る高圧電磁弁5の主要部を示す部分断面図、図8は第6の実施の形態に係る高圧電磁弁6の主要部を示す部分断面図である。
【0038】
第5、第6の実施の形態に係る高圧電磁弁5、高圧電磁弁6は、図7、図8に示すように、第1の実施の形態にかかる高圧電磁弁1に比べ、弁座シール径を大径にしたものである。そのため、リング状の弁体20を、弁体ハウジング22に設けられた円環状の凹部23に嵌合して、止め板29で抜け止めする。この場合においても、弁座シール径より径大の位置にパッキン28を設け、シール手段とする。高圧電磁弁5において、パッキン28は弁体ハウジング22の凹部23の内周に設けられた溝23cに嵌め込まれる。高圧電磁弁6において、パッキン28は弁体20の外周に設けられた溝20cにはめ込まれる。いずれも、さらに、弁体20の弁座21側と反対側に圧力抜き孔32を設け、弁体ハウジング22の孔24に連通させる。これにより、弁体20の上端部を低圧にする。
【0039】
これらの場合においても、前記第1の実施の形態の場合と同様の圧力関係である。
従って、これら実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0040】
[第7、第8の実施の形態]
次に、本発明の「高圧電磁弁」を具体化した第7、第8の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第7、第8の実施の形態の高圧電磁弁の構成を、図9、図10を参照して説明する。図9は第7の実施の形態に係る高圧電磁弁7の主要部を示す部分断面図、図10は第8の実施の形態に係る高圧電磁弁8の主要部を示す部分断面図である。
【0041】
第7、第8の実施の形態に係る高圧電磁弁7、高圧電磁弁8は第5及び第6の実施形態の変形例であって、図9、図10に示すように、第5の実施の形態にかかる高圧電磁弁5に比べ、弁座シール形状が円錐状であるものである。そのため、弁体20と弁座21との当接面が互いにテーパ形状となっている。この場合においても、弁座シール径より径大の位置にパッキン28を設け、シール手段とする。さらに、弁体20の弁座21側と反対側に圧力抜き孔32を設け、弁体ハウジング22の孔24に連通させる。これにより、弁体20の上端部を低圧にする。
従って、この実施の形態においても、前記第5及び第6の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0042】
尚、この発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で改良、変形が可能であることはもちろんである。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、弁体ハウジングの凹部の内壁と、その凹部に嵌合される弁体との隙間に、高圧側と低圧側とを区画するシール手段を設け、そのシール手段を、弁体と弁座との当接面に対する外側において弁体の外周に配置し、前記シール手段によってシールされる内径を前記弁体が前記弁座に当接してシールする弁座シール径より大きくしている。
従って、凹部の内壁と弁体との隙間にかかる高圧側の圧力がシール手段により遮断され、その圧力が弁体の先端側受圧面と反対側の面に作用することがない。このため、樹脂製の弁体を使用しても、弁体が弁体ハウジングの凹部から抜けやすくなることを防止することができ、弁体ハウジングと共に弁体の動きをスムーズで応答性のよいものにすることができるという効果を発揮する。
【0044】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、弁体の先端側受圧面と反対側の位置に低圧側の流体圧力を導入する窪みを設け、その窪みに先端側受圧面と同面積の基端側受圧面を設けている。
従って、請求項1の発明の作用及び効果に加え、弁体の先端側受圧面にかかる圧力と、その反対側の窪みの基端側受圧面にかかる圧力とが互いに相殺し合うことになる。このため、弁閉止時において、閉止方向と逆方向へ弁体にかかる力を軽減することができ、その分だけ弁体と弁座とのシール性を向上させることができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、高圧電磁弁の概略構造を示す断面図である。
【図2】同じく、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図3】同じく、高圧電磁弁にかかる圧力関係を説明するための模式図である。
【図4】第2の実施の形態に係り、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図5】第3の実施の形態に係り、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図6】第4の実施の形態に係り、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図7】第5の実施の形態に係り、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図8】第6の実施の形態に係り、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図9】第7の実施の形態に係り、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図10】第8の実施の形態に係り、高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図11】従来の高圧電磁弁の概略構造を示す断面図である。
【図12】従来の高圧電磁弁の主要部を示す断面図である。
【図13】従来の高圧電磁弁にかかる圧力関係を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1〜8 高圧電磁弁
20 弁体
21 弁座
22 弁体ハウジング
23 凹部
25 パイロット圧部
26 貫通孔
27 窪み
28 シール手段としてのパッキン
32 圧力抜き穴
Claims (2)
- 高圧流体の流路が弁座を境に高圧側と低圧側とに分けられ、前記高圧側には前記弁座に当接される弁体が、弁体ハウジングの先端側に設けられた凹部に嵌合され保持されることと、
前記弁体が前記弁座に当接した状態では、前記弁体の先端側受圧面に低圧側の流体圧力が加わり、前記凹部の内壁と前記弁体との隙間が前記高圧側から前記低圧側に通じることと、
前記弁体ハウジングの基端側受圧面に対して前記高圧側の流体圧力または前記低圧側の流体圧力を切り換えて供給するための電磁式の切換弁部を有することとを備え、前記切換弁部の切り換えにより、前記弁体ハウジングの基端側受圧面が受ける圧力と、前記弁体ハウジングの先端側受圧面及び前記弁体の先端側受圧面が受ける圧力とのバランスを変えることにより、前記弁体ハウジングを移動させて前記弁体を前記弁座に当接または離間させるようにした高圧電磁弁において、
前記凹部の内壁と前記弁体との前記隙間に前記高圧側と前記低圧側とを互いに区画するためのシール手段を設け、前記シール手段は、前記弁体と前記弁座との当接面に対する外側の位置において前記弁体の外周に配置され、前記シール手段によってシールされる内径が前記弁体が前記弁座に当接してシールする弁座シール径より大きいものであることを特徴とする高圧電磁弁。 - 請求項1に記載の高圧電磁弁において、
前記弁体はその先端側受圧面と反対側の位置に前記低圧側の流体圧力を導入するための窪みを有し、その窪みは前記弁体の先端側受圧面と同面積の基端側受圧面を含むものであることを特徴とする高圧電磁弁。
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-
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