JP2996563B2 - パッキン構造体 - Google Patents

パッキン構造体

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JP2996563B2 JP4187554A JP18755492A JP2996563B2 JP 2996563 B2 JP2996563 B2 JP 2996563B2 JP 4187554 A JP4187554 A JP 4187554A JP 18755492 A JP18755492 A JP 18755492A JP 2996563 B2 JP2996563 B2 JP 2996563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプランジャポン
プのシリンダ内の液密性を保持するためのパッキン構造
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体を圧送するプランジャ装置
は、シリンダ内をプランジャが往復動して供給口から液
体の供給を受けるとともに、液体を吐出口から吐き出す
ように構成されているが、かかる吸入、吐出を効率的に
行うためにはシリンダ内の液密性が必要とされる。この
ため、例えばシリンダ内を往復動するプランジャロッド
の先端に、図4に示すようなパッキン構造体を組み付け
たような液密構造が知られている。すなわち、プランジ
ャロッド51の先端には小径部51aが設けられ、この
小径部51aの外周に設けた雄ねじ部mに、スプリング
シート52を介してピストンシート受け53の雌ねじ部
fを螺合させスプリングシート52を締め付け固定する
ようにしている。又、ピストンシート受け53の外周部
には、パッキン構造体54を組み付けている。つまり、
ピストンシート受け53の一端部は大径に張り出してフ
ランジ部53aとなり、前記パッキン構造体54は、こ
のフランジ部52a上に配設される下部アダプタ55、
このアダプタ55上に積層される複数枚の断面V形のパ
ッキン56、その上部の上部アダプタ57から構成され
ている。そして、このパッキン構造体54は、一端側を
前記スプリングシート52に支えられるスプリング58
によって押圧され、この押圧によって積層されるパッキ
ン56が変形して径方向に外側に向けて拡がり、その外
周部がシリンダ内壁62に圧接してシリンダ62内をシ
ールする。因みに、ピストンシート受け53の内部に
は、開口59を遮断或いは開放自在なボール弁60と、
シート部材61を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のパッキン構造の場合、積層した複数のパッキン5
6のすべてが完全に径方向に拡開せず、例えば最下段の
パッキン56のみが拡がって、シール機能を果たしてい
るのはこの一部のパッキンのみであって他の殆んどのパ
ッキン56がシール機能に関与しないという問題があっ
た。このため液密性が不完全となり、液体の吸入、吐出
効率を高めることが出来なかった。又、かかる液密性を
保持するために、例えばパッキンの径を大きくすると、
組み付け困難になりやすく、しかもプランジャロッドの
シリンダ内の摺動が円滑にならないという問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は積層される各パッキンの間にパッキンより
リング幅の狭い略同形のリング部材を夫々介装し、又、
パッキンの断面V字型形状を、中央の頂部が薄肉で両端
部に向かって夫々厚肉とした。そして、前記リング部材
は、パッキンより硬質の材質から構成し、又、リング部
材の断面V字型形状を、中央の頂部が薄肉で両端部に向
かって夫々厚肉となるようにした。
【0005】
【作用】パッキンの間にパッキンよりリング幅の狭い略
同形のリング部材を介装し、且つパッキンの断面V字型
形状を中央の頂部が薄肉で両端部に向かって夫々厚肉と
することで、各パッキンの変形自由度が高まり、すべて
のパッキンを均等に拡開させることが出来シール性が高
まる。又、この介装するリング部材をパッキンより硬質
とすることで、パッキンの変形度は一層助長され、更に
このリング部材の断面形状を中央の頂部が薄肉で両端部
に向かって夫々厚肉とすれば、更に変形度が高まる。
又、パッキン径を従来より小さくすることも可能とな
り、かかる場合には組み付け性を向上させることが出来
る。
【0006】
【実施例】本発明のパッキン構造体の実施例について、
添付した図面に基づき説明する。図1はプランジャポン
プのパッキン構造体を示す要部拡大図、図2はパッキン
の拡大図、図3はプランジャポンプの全体図である。
【0007】本発明のパッキン構造体の説明に先立ち、
まずプランジャポンプの全体図から説明する。
【0008】図3に示すように、プランジャポンプ1
は、シリンダ2内を往復動可能なプランジャロッド3
と、このプランジャロッド3先端部に設けられた吐出バ
ルブ機構4と、前記シリンダ2先端部に設けられた吸入
バルブ機構5を備え、この吸入バルブ機構5の先端部が
液体の供給口6とされるとともに、シリンダ2の上部側
側壁に吐出口7が設けられている。
【0009】そして、例えばこのプランジャロッド3の
外周面の一部には、後述するピストンシート受け11の
内部と吐出口7を連通せしめる不図示の連通溝を設けて
おり、ピストンシート受け11の内部に導いた液体を吐
出口7から吐き出すようにしている。
【0010】吸入バルブ機構5はシート部材8に密着し
て前記供給口6を遮断することの出来るボール弁9と、
このボール弁9の移動位置を規制するボールストッパ1
0を備え、シリンダ2内が負圧状態になるとボール弁9
が上動して供給口6を開放し、シリンダ2内が加圧状態
になると供給口6を閉鎖するようにしている。
【0011】一方、前記吐出バルブ機構4は、本発明の
パッキン構造体を採用している。
【0012】すなわち、図1に示すように、プランジャ
ロッド3の先端の小径部3a外周には雄ねじ部mが設け
られ、この雄ねじ部mに、螺合部材としてのピストンシ
ート受け11の雌ねじ部fが螺合している。
【0013】そして、前記小径部3aの雄ねじ部mの基
端側には、逃げ部sが設けられており、この逃げ部sに
スプリングリテーナ12が嵌め込まれている。
【0014】すなわち、このスプリングリテーナ12
は、この逃げ部sの径と略同一径の嵌込孔を有する円盤
状とされ、小径部3a先端側から嵌め込まれた後、ピス
トンシート受け11を螺合させて締め付け固定される。
【0015】そして、このスプリングリテーナ12によ
って、後述するスプリング18の一端を支持するように
している。
【0016】前記ピストンシート受け11の先端部には
フランジ部11aが形成され、このフランジ部11a上
に本発明のパッキン構造体13が組み付けられている。
【0017】このパッキン構造体13は、フランジ部1
1a上に配設される下部アダプタ14と、この下部アダ
プタ14上に積載される複数枚のパッキン15と、この
複数のパッキン15の間に夫々介装されるリング部材1
6と、最上部のパッキン15上に配設される上部アダプ
タ17からなり、このパッキン15は例えばテフロン製
で断面V形のリング状に形成されるとともに、リング部
材16は、このパッキン15のリング幅より狭い略同一
形状のV字形状とされ、金属製素材から成形されてい
る。
【0018】そして、この上部アダプタ17を介して前
記スプリング18がパッキン構造体13を押圧してい
る。このため、上下に圧縮されるパッキン15はV字が
潰れるが如く変形して径方向に拡開し、外周縁部がシリ
ンダ2内壁に圧接してシリンダ2間とのシールを行うこ
ととなる。
【0019】ところで、本案の場合は、パッキン15の
間に金属製のリング部材16を介装しているが、かかる
構成によってすべてのパッキン15の変形度を高めるこ
とが出来る。
【0020】これは、リング部材16を介装することで
上下のパッキン15間の密着化が抑制され、拡開時の摺
動摩擦力が低下するとともに、リング部材16を硬質に
してリング部材自体の変形度を抑えることで、各個のパ
ッキン15に確実に押圧力が伝達されるからだと推測さ
れる。
【0021】ところで、本案のパッキン15とリング部
材16のV型形状は、中央の頂部と両端部の肉厚を変化
させて一層変形度を高めるようにしている。
【0022】すなわち、図2に示すように、パッキン1
5の頂部の肉厚t1は両端部の肉厚t2に較べて薄く、中
央から端部に向けて徐々に厚肉になるようにしている。
又、同様に、リング部材16の肉厚も中央の頂部の肉厚
t3に較べて両端部の肉厚t4の方が厚肉になるようにし
ている。
【0023】このため、各パッキン15とリング部材1
6の間には、図2に示すような隙間が形成されることと
なり、摺動摩擦力の一層の低減と、パッキン15中央部
の変形度の向上によって更に拡開性が高まる。尚、リン
グ部材16の肉厚の変化は隙間の形成に効果がある。
【0024】パッキン構造体13は以上のように構成さ
れているが、前述のピストンシート受け11には、シリ
ンダ2内とピストンシート受け11の内部を連通せしめ
る開口19を設けるとともに、この開口19に近接して
シート部材20とボール弁21を設け、このボール弁2
1によって開口19の開放、遮断を行わせるようにして
いる。
【0025】そして、シリンダ2内が負圧状態になった
時、ボール弁21によって開口19を遮断し、シリンダ
2内が加圧状態になった時、開口19を開放してシリン
ダ2内の液体をピストンシート受け11の内部に導き、
この液体を吐出口7から吐出するようにしている。尚、
ボール弁21の上方には、図1に示すようなストッパピ
ン22を設けて、ボール弁21の上動位置を規制してい
る。
【0026】かかる構成によるプランジャポンプ1は、
シリンダ2内を往復動するプランジャロッド3によって
シリンダ2内を加圧し、或いは減圧して液体の吸入、吐
出を繰り返すが、この際、均一に拡開したパッキン15
は、シリンダ2内を効率的に液密に保持する。
【0027】又、以上のようにすべてのパッキン15の
拡開性が向上したパッキン構造体13は、従来のパッキ
ンのようにシール機能に携わるのが一部のパッキンのみ
といった不具合を生じないので、例えばパッキンの径を
従来の場合より小径にしても従来と同様の液密性を保持
することが出来、組み付け性の容易化を図ることも出来
る。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明のパッキン構造体
は、積層するパッキンの間にリング部材を介装し、しか
もパッキンの断面V字型の中央頂部を薄肉で両端部が厚
肉になるようにしたため、積層したすべてのパッキンの
変形度が高まり、シール性を高めることが出来る。又、
パッキンの拡開性の向上によってシール性が高まった結
果、従来より径の小さなパッキンを使用することも可能
となり、かかる場合には組み付け性が向上するという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパッキン構造体を示すプランジャポン
プの要部拡大図
【図2】図1のパッキンの拡大図
【図3】プランジャポンプの全体図
【図4】従来のパッキン構造体の要部拡大図
【符号の説明】
15 パッキン 16 リング部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状V字型のリング状のパッキンを
    積層し、このパッキンに押圧力を加えて径方向に変形拡
    開させて周端部でシールするようにしたパッキン構造体
    において、前記各パッキンの間に該パッキンよりリング
    幅の狭い略同形のリング部材を夫々介装し、該パッキン
    の断面V字型形状を、中央の頂部が薄肉で両端部に向か
    って夫々厚肉としたことを特徴とするパッキン構造体。
  2. 【請求項2】 前記リング部材は、パッキンより硬質の
    材質からなることを特徴とする請求項1に記載のパッキ
    ン構造体。
  3. 【請求項3】 前記リング部材の断面V字型形状は、中
    央の頂部が薄肉で両端部に向かって夫々厚肉とされるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパッキン構造体。
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KR200363807Y1 (ko) * 2004-02-18 2004-10-11 안남숙 고탄성 “v”형 패킹
DE102006010674A1 (de) * 2005-09-14 2007-03-15 Continental Teves Ag & Co. Ohg Kolbenpumpe
JP5041896B2 (ja) * 2006-12-06 2012-10-03 成雄 安藤 高圧シール装置
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