JP2548743Y2 - Vパッキン付きピストン型減圧装置の安全構造 - Google Patents

Vパッキン付きピストン型減圧装置の安全構造

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JP2548743Y2
JP2548743Y2 JP3820091U JP3820091U JP2548743Y2 JP 2548743 Y2 JP2548743 Y2 JP 2548743Y2 JP 3820091 U JP3820091 U JP 3820091U JP 3820091 U JP3820091 U JP 3820091U JP 2548743 Y2 JP2548743 Y2 JP 2548743Y2
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JP
Japan
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packing
opening
cylinder
piston
vertical groove
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JP3820091U
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一朗 文野
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Nippon Tansan Gas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はVパッキン付きピストン
型減圧装置の安全構造にかかる。
【0002】
【従来の技術】図3に示したように、シリンダー21に
横穴22を開け、過剰(高)圧が発生した場合、ピスト
ン23のVパッキン24がこの横穴22の開口25を通
過した時点で、ガス放出を行なうものがある。また、図
4のように、シリンダー21に内径の拡大部26を設
け、横穴22をこの拡大部26に開口させたものもあ
る。更に、図5のように、シリンダー21の内壁面に一
条の縦溝27を設けたものもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図3及び図4の場合、
二次側の圧力P2 が高くなってピストン23が上昇する
と、Vパッキン24はこの二次側の圧力を受けて一時的
に横穴22の開口周縁部に張り付く。この状態でピスト
ン23が更に上昇すると、Vパッキン24が開口25の
エッジで損傷を受けてしまい、復帰したときにガス洩れ
の原因となる。これは、特にシリンダー21の材質が金
属の場合に発生し易い。そのため、シリンダー21の横
穴22の開口25の面取りを行なう必要があるが、小口
径のシリンダーではその加工も大変厄介である。
【0004】また、図5の場合、Vパッキン24が圧力
で縦溝27に入り込んでこれを遮断してしまい、ガス放
出機能を果たせなくしてしまう。
【0005】本考案は、殊に、小口径のシリンダーのた
め、横穴の内端開口の面取り加工が困難な場合に、これ
を省いても確実に作動する安全構造を提供することを意
図する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案にかかるVパッキ
ン付きピストン型減圧装置の安全構造は、シリンダー内
壁面に一条の縦溝を設けると共にこのシリンダーの周壁
に、この縦溝内の開口とシリンダー外面の開口を導結す
る、放出路を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】二次側の圧力が一次圧力バルブの洩れ等の原因
で異常に高くなると、ピストンはスプリングを弾発して
退散する。この際、Vパッキンの外周部の一部は縦溝に
入り込むので、この縦溝とこれに開口する放出路が遮断
される。この状態では、二次側圧力は外部へ放出されな
いので、ピストンは更に退散し、Vパッキンは放出路の
内端開口を通過する。この時点でガス圧は放出路を通っ
て外部へ放出される。Vパッキンは縦溝の形状により変
形規制されているので、放出路の開口縁に強く圧接する
ことがなく、従ってその口縁で損傷させられることはな
い。
【0008】
【実施例】図1は本案の安全構造を適用したガス供給器
31を示してある。1はシリンダー、2はその周壁、3
はその内壁面、4はこの内壁面3に設けた一条の縦溝で
ある。この周壁2に放出路5を設ける。この放出路5は
縦溝4内の開口6と、シリンダー1の外面の開口7を導
結している。この開口6を縦溝4の下端部に位置させる
こともできる。8はピストン、9はこのピストンの外周
に嵌装したVパッキン、10はこのピストン8に背圧を
かけるためのスプリングである。
【0009】このガス供給器31は、圧力ガス容器を下
端部の取り付け口32に取り付けると、穿針33により
封板が開封され、一次側の圧力P1 の高圧ガスを減圧装
置34により減圧して、二次側の圧力P2 のガスを供給
口35から供給する型式となっている。
【0010】一次側の圧力P1 のガス洩れ等により二次
側の圧力P2 が上昇すると、ピストン8はスプリング1
0を撓ませて上方へ移動する。Vパッキン9は縦溝4に
入り込んで、この縦溝4を遮断すると共に開口6も塞ぐ
が、ピストン8が更に上昇するとこの開口6から退散す
るので、高圧ガスは放出路5を通って外部へ放出され
る。Vパッキン9は縦溝4の形状により変形が規制され
るので、開口6の口縁部に強く圧接することがなく、開
口6上を通過してもその口縁で損傷したりしない。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、Vパッキンを放出路の
縦溝内の開口縁部に強く圧接することがなく、従ってV
パッキンがこの開口通過に際しその口縁で損傷したりせ
ず、Vパッキンが縦溝及び放出路を一時的に遮断して
も、二次側圧力が下がらない限りピストンが退散して行
くので、放出路は外部へ開放状態となって高圧ガスを放
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるVパッキン付きピストン型減圧
装置の安全構造の具体例をガス供給器に適用した状態の
切断側面図である。
【図2】同図1の2−2線断面図である。
【図3】従来のVパッキン付きピストン型減圧装置の安
全構造の一例を、シリンダー及びピストンを切断して、
示す側面図である。
【図4】従来のVパッキン付きピストン型減圧装置の安
全構造の別の例を、シリンダー及びピストンを切断し
て、示す側面図である。
【図5】従来のVパッキン付きピストン型減圧装置の安
全構造の更に別の例を、シリンダー及びピストンを切断
して、示す側面図である。
【符号の説明】
1 シリンダー 2 周壁 3 内壁面 4 縦溝 5 放出路 6 開口 7 開口 8 ピストン 9 Vパッキン 10 スプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダー内壁面に一条の縦溝を設ける
    と共にこのシリンダーの周壁に、この縦溝内の開口とシ
    リンダー外面の開口を導結する、放出路を設けたことを
    特徴とするVパッキン付きピストン型減圧装置の安全構
    造。
JP3820091U 1991-04-26 1991-04-26 Vパッキン付きピストン型減圧装置の安全構造 Expired - Lifetime JP2548743Y2 (ja)

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US07/871,649 US5234015A (en) 1991-04-26 1992-04-21 Gas supply mechanism with safety device

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JPH0530653U JPH0530653U (ja) 1993-04-23
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JP5915220B2 (ja) * 2012-02-08 2016-05-11 株式会社ジェイテクト 減圧弁
JP6220273B2 (ja) * 2014-01-17 2017-10-25 イーグル工業株式会社 逃し弁

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