JPH08200322A - 2枚の板材の取付構造およびグロメット - Google Patents

2枚の板材の取付構造およびグロメット

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JPH08200322A
JPH08200322A JP3018395A JP3018395A JPH08200322A JP H08200322 A JPH08200322 A JP H08200322A JP 3018395 A JP3018395 A JP 3018395A JP 3018395 A JP3018395 A JP 3018395A JP H08200322 A JPH08200322 A JP H08200322A
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JP
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grommet
plate member
plate
split
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JP3018395A
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Tetsuji Ryu
哲治 劉
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押圧という簡単な操作で一方の板材に他方の
板材を確実、かつ強固に取り付けることができるように
する。 【構成】 雌ねじ45を有した2つの弾性片44が周壁
を形成する筒部と、この筒部の外周面に弾性片44の間
に1ずつ設けられた係止爪と、この係止爪の係止端側に
所定の間隔で対峙する係止フランジとを備え、弾性片4
4の両側に各係止爪を分割した分割係止爪46,47が
位置するように各部を、筒部の軸を通る平面で2分割
し、分割した各分割体42A,42Bの軸方向の一端を
蝶番部49A,49Bで連結し、筒部の軸を挟んで対峙
する2つ分割係止爪46は、係止端から分割係止フラン
ジ48までの間隔が同じで、この間隔が筒部の軸を挟ん
で対峙する他の2つの分割係止爪47の係止端から分割
係止フランジ48までの間隔と異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば洗濯物を乾燥
させる乾燥機の回転ドラムを構成する後ろ側の側面板に
フィルタ、すなわちバックフィルタを取り付けるのに好
適な2枚の板材の取付構造およびグロメットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の上記した2枚の板材の取
付構造を分解した斜視図、図11は側面板と係止爪との
係合状態を拡大して示す説明図である。これらの図にお
いて、1は乾燥機の回転ドラムを構成する後ろ側の側面
板を示し、図示を省略したカバーの係止部が挿通される
取付孔2と、この取付孔2を中心とした同心円上に等間
隔で位置する4つの取付孔3と、後述するバックフィル
タ11で覆われる範囲に位置する多数の通気孔4とが設
けられている。
【0003】11はバックフィルタを示し、取付枠12
と、この取付枠12に設けられた係止爪16および傾斜
片17と、取付枠12に取り付けられ、通気孔4を覆う
フィルタ本体18とで構成されている。上記した取付枠
12は、円形の外枠部13と、この外枠部13に十字に
差し渡された補強枠部14とで構成されている。そし
て、補強枠部14には、中心部分に図示を省略したカバ
ーの係止部が挿通される挿通孔15が取付孔2に対応さ
せて設けられ、フィルタ本体18が取り付けられた側に
各取付孔3に対応させて突出部分16pを備えた係止爪
16および傾斜片17が4つずつ設けられている。
【0004】次に、バックフィルタの側面板への取付に
ついて説明する。まず、挿通孔15を取付孔2に対応さ
せるとともに、各係止爪16および各傾斜片17を各取
付孔3に対応させ、バックフィルタ11を側面板1へ押
圧すると、各係止爪16は突出部分16pを取付孔3の
周縁で押されて撓むので、各係止爪16および各傾斜片
17は各取付孔3へ挿通される。そして、突出部分16
pの最大突出部が取付孔3を通過すると、各係止爪16
は自身の弾性によって元の状態に戻り、図11に示すよ
うに、側面板1を補強枠部14とで挟持し、各傾斜片1
7は傾斜面でバックフィルタ11を側面板1から離れる
方向へ付勢するので、側面板1にバックフィルタ11を
取り付けることができる。
【0005】次に、バックフィルタの側面板からの取り
外しについて説明する。図11に示すように、バックフ
ィルタ11を側面板1に取り付けた状態で、外枠部13
を把持して引っ張ると、係止爪16は突出部分16pを
取付孔3の周縁で押されて撓むので、バックフィルタ1
1を側面板1から取り外すことができる。
【0006】上記したように、側面板1に取り付けられ
たバックフィルタ11は、挿通孔15および取付孔2を
利用して側面板1に取り付けたカバーの通気孔から通気
孔4へ通過する排気で搬送されてくる糸くずなどのごみ
を捕捉し、通気孔4から排出する排気にごみが含まれな
いようにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の2枚の板材の取
付構造は、板材であるバックフィルタ11の補強枠部1
4に設けた係止爪16および傾斜片17を側面板1の取
付孔3へ押圧して挿通することにより、補強枠14と係
止爪16とで側面板1を挟持する構成とされ、バックフ
ィルタ11が取り外せるように係止爪16の突出部分1
6pが略円弧状に形成されているので、係止爪16の側
面板1への係合力が弱くなり、補強枠部14と係止爪1
6とで側面板1を挟持する挟持力が弱くなる。
【0008】したがって、側面板1とバックフィルタ1
1との間に隙間が発生し、発生した隙間からごみが入る
ので、バックフィルタ11でごみが捕捉できず、乾燥機
の外にごみが排出される。そして、側面板1の挟持力が
弱いので、バックフィルタ11を側面板1に、確実に取
り付けることができない虞があるなどの不都合があっ
た。
【0009】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、押圧という簡単な操作で一
方の板材に他方の板材を確実、かつ強固に取り付けるこ
とのできる2枚の板材の取付構造およびグロメットを提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる2枚の
板材の取付構造は、移動端側の内面に雌ねじを有した弾
性片が周壁を形成するように軸方向へ向き、円周方向に
少なくとも2つ設けられた筒部、弾性片の移動端側が基
端側とされ、筒部の外周面に筒部の軸方向へ向き、円周
方向に少なくとも2つ設けられた所定の撓み代を有する
係止爪、この係止爪の係止端側に位置する筒部の一端に
設けられ、係止端と所定の間隔で対峙する係止フランジ
を備えたグロメットと、雌ねじに螺合する雄ねじが形成
された軸部、この軸部の一端に設けられた頭部を備えた
ボルトとを用い、筒部の他端側を一方の板材に設けられ
た取付孔へ押圧して挿通することにより、係止爪と係止
フランジとに一方の板材を挟持させてグロメットを一方
の板材に取り付け、軸部を他方の板材に設けられた挿通
孔へ挿通してから筒部へ押圧して雄ねじを雌ねじに噛合
させることにより、他方の板材を、頭部と係止フランジ
とに挟持させて一方の板材へ取り付けるものである。
【0011】この発明にかかるグロメットは、移動端側
の内面に雌ねじを有した弾性片が周壁を形成するように
軸方向へ向き、円周方向に2つ設けられた筒部と、弾性
片の移動端側が基端側とされ、筒部の外周面に筒部の軸
方向へ向き、弾性片の間にそれぞれ1つ設けられた係止
爪と、この係止爪の係止端側に位置する筒部の一端に設
けられ、係止端と所定の間隔で対峙する係止フランジと
を備え、弾性片の両側に各係止爪を分割した分割係止爪
が位置するように各部を、筒部の軸を通る平面で2分割
し、分割した各分割体の軸方向の一端を蝶番部で連結し
たものである。そして、筒部の軸を挟んで対峙する2つ
の分割係止爪は、係止端から係止フランジを分割した分
割係止フランジまでの間隔が同じで、この間隔が筒部の
軸を挟んで対峙する他の2つの分割係止爪の係止端から
分割係止フランジまでの間隔と異なるものである。
【0012】
【作用】この発明において、一方の板材に設けられた取
付孔へ、蝶番部で折り曲げて分割体を合わせたグロメッ
トの筒部を押圧して挿入すると、各係止爪が取付孔の縁
で押されて撓み代内で撓み、縮閉するので、筒部を取付
孔へ挿通させることができる。そして、各係止爪は、取
付孔を通過すると、自身の弾性で元の状態に戻るので、
一方の板材の背面側に係止端が当接する。したがって、
係止爪と係止フランジとに一方の板材を挟持させた状態
で、グロメットは一方の板材に取り付けられる。
【0013】このグロメットの筒部に、ボルトの軸部を
他方の板材に設けられた挿通孔へ挿通してから押圧する
と、雌ねじが雄ねじで押された各弾性片は外側へ撓むの
で、頭部と係止フランジとで他方の板材を挟持する状態
まで、雄ねじを雌ねじの間へ挿通することができる。そ
して、各弾性片は自身の弾性で元の状態に戻るので、雌
ねじが雄ねじに噛合する。したがって、頭部と係止フラ
ンジとに挟持された状態で、他方の板材は一方の板材に
取り付けられる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の一実施例であるグロメットの組
立前の正面図、図2はこの発明の一実施例であるグロメ
ットの組立前の平面図、図3はこの発明の一実施例であ
るグロメットの右側面図、図4はこの発明の一実施例で
あるグロメットの組立前の背面図、図5は図1のA−A
線による断面図、図6は図1のB−B線による断面図、
図7は一部を破断した組立後のグロメットおよびボルト
の斜視図、図8はグロメットを用いた2枚の板材の取付
構造を分解した部分斜視図、図9(a),(b)は側面
板とグロメット、グロメットとボルトとの係合状態を拡
大して示す説明図である。なお、底面図は平面図と対称
となり、左側面図は右側面図と対称となる。
【0015】これらの図において、21は乾燥機の回転
ドラムを構成する後ろ側の側面板を示し、図示を省略し
たカバーの係止部が挿通される取付孔22(図示が省略
されている。)と、この取付孔22を中心とした同心円
上に等間隔で位置する4つの正方形の取付孔23と、後
述するバックフィルタ31で覆われる範囲に位置する多
数の通気孔24とが設けられている。
【0016】31は板材としてのバックフィルタを示
し、取付枠32と、この取付枠32に取り付けられ、通
気孔24を覆うフィルタ本体37とで構成されている。
上記した取付枠32は、円形の外枠部33と、この外枠
部33に十字に差し渡された補強枠部34とで構成され
ている。そして、補強枠部34には、中心部分に図示を
省略したカバーの係止部が挿通される挿通孔35(図示
が省略されている。)が取付孔22に対応させて設けら
れ、各取付孔23に対応させた4つの挿通孔36が設け
られている。
【0017】41は合成樹脂で2面割りに点Pで点対称
に成形されたグロメットを示し、2つの分割体42A,
42Bと、この分割体42A,42Bを連結する蝶番部
49A,49Bとで構成されている。上記した2つの分
割体42A,42Bは同一なので、分割体42Aについ
て説明すると、分割体42Aは、半円筒状の分割筒部4
3と、分割係止爪46,47と、分割係止フランジ48
とで構成されている。そして、分割筒部43には、周壁
を形成するように軸方向へ向き、移動端側の内面に雌ね
じ45を有した弾性片44が設けられ、弾性片44の移
動端側が基端側とされ、外周面に分割筒部43の軸方向
へ向き、弾性片44を挟んで所定の撓み代aを有する分
割係止爪46,47が設けられている。
【0018】なお、分割係止爪46,47の係止端は分
割係止フランジ48へ近づくにしたがって分割筒部43
との間隔が狭くなる同じ勾配の傾斜面46f,47fを
有した段部とされ、分割係止フランジ48から傾斜面4
6fの基点までの間隔x1 および頂点までの間隔x2
と、分割係止フランジ48から傾斜面47fの基点まで
の間隔y1 および頂点までの間隔y2 とは、間隔x1
1 同士、および間隔x2 ,y2 同士で異なり、傾斜面
46f,47f基点よりも頂点の方が長くなっている。
そして、分割係止フランジ48の分割面には、嵌合穴4
8hおよび嵌合突起48pが設けられている(分割筒部
43の分割面に嵌合穴および嵌合突起を設けてもよ
い。)。
【0019】51は合成樹脂で成形されたボルトを示
し、軸部52と、この軸部52の一端に設けられた頭部
55とで構成されている。上記した軸部52は、先端が
小径部分とされ、テーパ面53で拡開した後の大径部分
に雌ねじ45に螺合する雄ねじ54が形成されている。
そして、頭部55には、六角レンチの端部が嵌合する六
角形の嵌合穴56が設けられている。なお、弾性片44
の三方と、分割体42A,42Bおよび蝶番部49A,
49Bで囲まれた部分とは、孔となっている。
【0020】次に、バックフィルタの側面板への取付に
ついて説明する。まず、各分割体42A,42Bを蝶番
部49A,49Bで折り曲げて合わせ、嵌合孔48hへ
嵌合突起48pを嵌合させると、図7に示すように、グ
ロメット41を組み立てることができる。そして、組み
立てたグロメット41を、図8に示すように、各分割係
止爪46,47の基端側から側面板21の各取付孔23
へ押圧すると、各分割係止爪46,47は取付孔23の
周縁で押されて撓み代a内で撓むため、各分割係止爪4
6,47は各取付孔23へ挿通される。
【0021】このようにして各分割係止爪46,47の
係止端が取付孔23を通過すると、各分割係止爪46,
47は自身の弾性によって元の状態に戻り、図9(a)
に示すように、各分割係止爪46の係止端が取付孔23
の周縁に係合して側面板21を分割係止フランジ48と
で挟持するので、グロメット41を側面板21に取り付
けることができる。次に、ボルト51の軸部52の先端
を、図8に示すように、バックフィルタ31の各挿通孔
36へ挿通してから各分割筒体43で形成される筒部へ
押圧すると、各弾性片44は各雌ねじ45をテーパ面5
3で押されて外側へ撓むので、分割係止フランジ48と
頭部55とで側面板21を挟持する状態まで、雄ねじ5
4を雌ねじ45の間へ挿通することができる。
【0022】このように軸部52が筒部へ挿入される
と、各弾性片44は自身の弾性によって元の状態に戻
り、図9(b)に示すように、各雌ねじ45が雄ねじ5
4に噛合するので、バックフィルタ31を、ボルト51
の頭部55と各分割係止フランジ48とに挟持させて側
面板21へ取り付けることができる。
【0023】次に、バックフィルタの側面板からの取り
外しについて説明する。図9(b)に示すように、バッ
クフィルタ31を側面板21に取り付けた状態で、各ボ
ルト51の嵌合穴56に六角レンチの端部を嵌合させて
回転させると、取付孔23および各分割筒部43を合わ
せた筒部の形状が正方形であるので、グロメット41は
側面板21に回り止めされた状態となっているため、通
常のボルトを取り外すように、各ボルト51をグロメッ
ト41から取り外すことにより、バックフィルタ31を
側面板21から取り外すことができる。
【0024】上述したように、この発明の一実施例によ
れば、グロメット41を側面板21の取付孔23へ押圧
して挿入することにより、グロメット41を側面板21
に取り付けることができ、ボルト51の軸部52をバッ
クフィルタ31の挿通孔36へ挿通してからグロメット
41の筒部へ押圧して挿入することにより、バックフィ
ルタ31を側面板21に取り付けることができるので、
押圧という簡単な操作でバックフィルタ31を側面板2
1に取り付けることができる。
【0025】そして、側面板21から取り外す必要のな
いグロメット41は各分割係止フランジ48と分割係止
爪46とで側面板21を挟持した状態で取り付けられ、
雌ねじ45に雄ねじ54が噛合した状態でグロメット4
1にボルト51が取り付けられるので、バックフィルタ
31を側面板21に、強固に隙間なく取り付けることが
できるため、側面板21とバックフィルタ31との間に
糸くずなどのごみが入らなくなる。
【0026】さらに、筒部の軸を通る平面で2分割した
分割体42A,42Bを、蝶番部49A,49Bで連結
してグロメット41としたので、2面割りで成形できる
ため、金型の製作が容易で安価になるとともに、グロメ
ット41を安価に製作することができる。また、分割係
止フランジ48から分割係止爪46までの間隔x1 ,x
2 と、分割係止フランジ48から分割係止爪47までの
間隔y1 ,y2 とを異ならせたので、2種類の板厚の側
面板21にグロメット41を取り付けることができる。
【0027】そして、筒部の軸を挟んで2つの分割係止
爪46を対峙させるとともに、2つの分割係止爪47も
同様に対峙させたので、グロメット41を側面板21に
傾斜しないように直交させて取り付けることができる。
さらに、分割係止爪46,47の係止端を傾斜面46
f,47fとしたので、係止端の許容範囲が広くなるた
め、さらに多くの板厚の側面板21にグロメット41を
取り付けることができる。
【0028】また、嵌合穴48hおよび嵌合突起48p
を設けたので、嵌合穴48hへ嵌合突起48pを嵌合さ
せることにより、両分割体42A,42Bを接合させた
状態で取り扱うことができるため、グロメット41を側
面板21に取り付けるときの取扱性が向上する。
【0029】なお、上記した実施例は、各分割係止爪4
6,47の分割係止フランジ48からの間隔x1 ,x
2 ,y1 ,y2 を異ならせ、傾斜面46f,47fとし
た例で説明したが、前述の間隔を同じにしたり、垂直面
としてもよい。そして、分割体42A,42Bを分割係
止爪46,47の基端側で蝶番部49A,49Bによっ
て連結した例で説明したが、分割係止フランジ48側を
蝶番部で連結し、嵌合穴および嵌合突起を筒部の分割係
止爪46,47の基端側に設けてもよい。
【0030】さらに、分割体42A,42Bを蝶番部4
9A,49Bで連結したグロメット41の例で説明した
が、両分割体42A,42Bを一体に構成し、各係止爪
の係止フランジからの間隔を同じにしたグロメットであ
ってもよい。また、両分割体42A,42Bを一体に構
成した場合、弾性片および係止爪を2つ以上としてもよ
く、4以上の偶数の場合、分割係止爪46,47のよう
に係止フランジからの間隔を交互に異ならせてもよい。
そして、一方の板材を側面板21とし、他方の板材をバ
ックフィルタ31とした例で説明したが、両板材が他の
板材であっても適用できることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、グロ
メットを一方の板材の取付孔へ押圧して挿入することに
より、グロメットを一方の板材に取り付けることがで
き、ボルトの軸部を他方の板材の挿通孔へ挿通してから
グロメットの筒部へ押圧して挿入することにより、他方
の板材を一方の板材に取り付けることができるので、押
圧という簡単な操作で他方の板材を一方の板材に取り付
けることができる。
【0032】そして、一方の板材から取り外す必要のな
いグロメットは係止フランジと係止爪とで一方の板材を
挟持した状態で取り付けられ、弾性片の雌ねじに雄ねじ
が噛合した状態でグロメットにボルトが取り付けられる
ので、他方の板材を一方の板材に強固に取り付けること
ができる。さらに、一方の板材を乾燥機の回転ドラムを
構成する後ろ側の側面板とし、他方の板材をフィルタと
したので、フィルタを側面板に、強固に隙間なく取り付
けることができるため、側面板とバックフィルタとの間
に糸くずなどのごみが入らなくなる。
【0033】また、筒部の軸を通る平面でグロメットを
2分割した各分割体の、軸方向の一端を蝶番部で連結し
たので、2面割りで成形できるため、金型の製作が容易
で安価になるとともに、グロメットを安価に製作するこ
とができる。そして、筒部の軸を挟んで対峙する2つの
分割係止爪は、係止端から分割係止フランジまでの間隔
が同じで、この間隔が筒部を挟んで対峙する他の2つの
分割係止爪の係止端から分割係止フランジまでの間隔と
異なるので、2種類の板厚の側面板に取り付けることが
できるとともに、グロメットを一方の板材に傾斜しない
ように直交させて取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるグロメットの組立前
の正面図である。
【図2】この発明の一実施例であるグロメットの組立前
の平面図である。
【図3】この発明の一実施例であるグロメットの右側面
図である。
【図4】この発明の一実施例であるグロメットの組立前
の背面図である。
【図5】図1のA−A線による断面図である。
【図6】図1のB−B線による断面図である。
【図7】一部を破断した組立後のグロメットおよびボル
トの斜視図である。
【図8】グロメットを用いた2枚の板材の取付構造を分
解した部分斜視図である。
【図9】(a)は側面板とグロメットとの係合状態を拡
大して示す説明図、(b)はグロメットとボルトとの係
合状態を拡大して示す説明図である。
【図10】従来の2枚の板材の取付構造を分解した斜視
図である。
【図11】側面板と係止爪との係合状態を拡大して示す
説明図である。
【符号の説明】
21 側面板 22,23 取付孔 24 通気孔 31 バックフィルタ 32 取付枠 36 挿通孔 37 フィルタ本体 41 グロメット 42A,42B 分割体 43 分割筒部 44 弾性片 45 雌ねじ 46,47 分割係止片 46f,47f 傾斜面 48 分割係止フランジ 48h 嵌合穴 48p 嵌合突起 49A,49B 蝶番部 51 ボルト 52 軸部 54 雄ねじ 55 頭部 a 撓み代 x1 ,x2 間隔 y1 ,y2 間隔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動端側の内面に雌ねじを有した弾性片
    が周壁を形成するように軸方向へ向き、円周方向に少な
    くとも2つ設けられた筒部、前記弾性片の移動端側が基
    端側とされ、前記筒部の外周面に前記筒部の軸方向へ向
    き、円周方向に少なくとも2つ設けられた所定の撓み代
    を有する係止爪、この係止爪の係止端側に位置する前記
    筒部の一端に設けられ、前記係止端と所定の間隔で対峙
    する係止フランジを備えたグロメットと、 前記雌ねじに螺合する雄ねじが形成された軸部、この軸
    部の一端に設けられた頭部を備えたボルトとを用い、 前記筒部の他端側を一方の板材に設けられた取付孔へ押
    圧して挿入することにより、前記係止爪と前記係止フラ
    ンジとに前記一方の板材を挟持させて前記グロメットを
    前記一方の板材に取り付け、 前記軸部を他方の板材に設けられた挿通孔へ挿通してか
    ら前記筒部へ押圧して前記雄ねじを前記雌ねじに噛合さ
    せることにより、前記他方の板材を、前記頭部と前記係
    止フランジとに挟持させて前記一方の板材へ取り付け
    る、 ことを特徴とする2枚の板材の取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の2枚の板材の取付構造
    において、 前記一方の板材を乾燥機の回転ドラムを構成する後ろ側
    の側面板とし、 前記他方の板材をフィルタとした、 ことを特徴とする2枚の板材の取付構造。
  3. 【請求項3】 移動端側の内面に雌ねじを有した弾性片
    が周壁を形成するように軸方向へ向き、円周方向に2つ
    設けられた筒部と、 前記弾性片の移動端側が基端側とされ、前記筒部の外周
    面に前記筒部の軸方向へ向き、前記弾性片の間にそれぞ
    れ1つ設けられた係止爪と、 この係止爪の係止端側に位置する前記筒部の一端に設け
    られ、前記係止端と所定の間隔で対峙する係止フランジ
    とを備え、 前記弾性片の両側に前記各係止爪を分割した分割係止爪
    が位置するように各部を、前記筒部の軸を通る平面で2
    分割し、分割した各分割体の軸方向の一端を蝶番部で連
    結した、 ことを特徴とするグロメット。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のグロメットにおいて、 前記筒部の軸を挟んで対峙する2つの分割係止爪は、前
    記係止端から前記係止フランジを分割した分割係止フラ
    ンジまでの間隔が同じで、この間隔が前記筒部の軸を挟
    んで対峙する他の2つの分割係止爪の係止端から分割係
    止フランジまでの間隔と異なる、 ことを特徴とするグロメット。
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