JPH08197924A - サスペンションアーム取付構造 - Google Patents

サスペンションアーム取付構造

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JPH08197924A
JPH08197924A JP833695A JP833695A JPH08197924A JP H08197924 A JPH08197924 A JP H08197924A JP 833695 A JP833695 A JP 833695A JP 833695 A JP833695 A JP 833695A JP H08197924 A JPH08197924 A JP H08197924A
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cam
fastener
bush
pair
holder
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JP833695A
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Junichi Nakano
淳一 中野
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体側取付用部材とサスペンションブッシュ
との結合強度を確保しつつホイールアライメントの調整
量を大きくする。 【構成】 略円板形状のカムプレート48、50には所
定形状のカム溝62が形成されており、このカム溝62
内にはガイドプレート44から突出するピン64が相対
的に進入可能とされている。カムプレート48、50が
回転すると、カム溝62によってこれらが回転し、取付
ボルト52を長孔46の長手方向へ移動させる。上記構
成によれば、カムプレート48、50の移動がガイドプ
レート44によって阻害されないので、ホイールアライ
メントの調整量を大きくすることができ、しかもカムプ
レート48、50は略円板形状とされているので長孔4
6との係り代も確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サスペンションアーム
と車体側取付用部材とをブッシュを介して締結具によっ
て結合するサスペンションアーム取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ホイールアライメントの調整
方法として、サスペンションブッシュと車体との締結に
際して用いられるアジャストカムを利用する方法が用い
られている。この種の構造の一例が実開昭57−608
09号公報に開示されており、以下この公報に開示され
た構成について説明する。
【0003】図7に示されるように、車体側に設けられ
互いに平行とされた一対のブラケット100間には、サ
スペンションアームの端部に設けられたサスペンション
ブッシュ102が介在されている。サスペンションブッ
シュ102は、サスペンションアームの端部に固着され
る外筒104と、この外筒104の軸芯部に配置される
内筒106と、両者の間に介在される弾性体108と、
を含んで構成されている。
【0004】また、一対のブラケット100の各外側面
には、断面コ字形のガイドプレート110、112がそ
れぞれ固着されている。一方のガイドプレート110の
両側壁110A間には、カムプレート114(図8参
照)が収容されている。カムプレート114の所定偏心
位置には先端部が切り欠かれて半円筒状とされた筒状部
114Aが面直角方向へ突出形成されており、ガイドプ
レート110の下方に形成された長孔116内に挿入可
能とされている。また、他方のガイドプレート112の
両側壁112A間には、別のカムプレート118(図8
及び図9参照)が収容されている。カムプレート118
の所定偏心位置には、先端部が前記場合と径方向反対側
に切り欠かれて半円筒状とされた筒状部118Aが面直
角方向へ突出形成されている。さらに、カムプレート1
18には、筒状部118Aと同一軸線上かつ反対側にナ
ット120が固着されている。
【0005】上記構成によれば、一対のブラケット10
0間にサスペンションブッシュ102を介在させた後、
内筒106内へカムプレート114、118の筒状部1
14A、118Aを相互の先端部が嵌合するように互い
に反対側から挿入させる。次いで、ナット120を回転
させることにより、カムプレート118の周面がガイド
プレート112の側壁112Aに押し付けられる。この
ときの反力が側壁112Aからナット120へ入力さ
れ、これにより筒状部118Aが長孔116内をその長
手方向へ移動される。この際、筒状部118Aには反対
側の筒状部114Aが嵌合されていることから、カムプ
レート114の筒状部114Aも同期して長孔116内
を移動することになる。この結果、双方の筒状部114
A、118Aの位置、即ちサスペンションブッシュ10
2のボルト122による締結位置を長孔116の長手方
向へ移動させることができるので、サスペンションブッ
シュ102の位置を調整することができる。なお、調整
後、カムプレート114の筒状部114A内へボルト1
22が挿入されて、反対側のカムプレート118のナッ
ト120に螺合されて締結状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成を採ると、サスペンションブッシュ102の締結位置
の調整量を大きくしようとした場合に以下の不具合が生
じる。すなわち、調整量を大きくするためには、筒状部
114A、118A及びナット120の偏心量を大きく
すればよいが(この場合のカムプレート118の外形線
を図9に二点鎖線で示す)、上記構成ではカムプレート
114、118が円板形状とされていること並びにカム
面である周面が直線状の側壁110A、112Aに当接
していることから、この場合にはカムプレート114、
118の長孔116への係り代(斜線部P)が少なくな
る。このため、一対のブラケット100とサスペンショ
ンアーム(サスペンションブッシュ102)との結合強
度が低下するという不具合が生じる。なお、この不具合
はカムプレート114、118の外径寸法を大きくすれ
ば解消されるが、その場合にはカムプレート114、1
18、ガイドプレート110、112等の大型化や重量
増加を招く不利がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、車体側取付用
部材とサスペンションブッシュとの結合強度を確保しつ
つホイールアライメントの調整量を大きくすることがで
きるサスペンションアーム取付構造を得ることが目的で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るサスペンションアーム取付構造は、サスペンション
アームの端部に設けられたブッシュと、車体側に設けら
れ、内方にブッシュが介在される一対の壁部と、これら
の壁部に設けられ、互いに同一方向に長く形成された一
対の長孔と、これらの長孔を貫通してブッシュと一対の
壁部とを締結する締結具と、この締結具の端部と壁部と
の間に配置されると共に締結具によって貫通されて締結
具を保持する保持体と、壁部及び保持体のいずれか一方
に設けられ、いずれか他方側へ突出された突起と、壁部
及び保持体のいずれか他方に設けられ、相対的に進入す
る突起によって締結具の軸線を長孔の長手方向へ案内す
るカム部と、を有することを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明に係るサスペンショ
ンアーム取付構造は、サスペンションアームの端部に設
けられたブッシュと、車体側に設けられ、内方にブッシ
ュが介在される一対の壁部と、これらの壁部に設けら
れ、互いに同一方向に長く形成された一対の長孔と、こ
れらの長孔を貫通してブッシュと一対の壁部とを締結す
る締結具と、この締結具の端部と壁部との間に配置され
ると共に締結具によって貫通されて締結具を保持する保
持体と、壁部から保持体側へ突出して設けられ、保持体
の外周面と当接する当接部と、保持体の外周面に設けら
れ、当接部との相対的な当接位置を移動させることによ
って締結具の軸線を長孔の長手方向へ案内するカム面
と、を有し、さらに、当接部における保持体のカム面と
の当接面を所定曲率半径の曲面で構成すると共に、保持
体を締結具の締結方向に見て非円形に形成した、ことを
特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、締結具の端部
を回転させると、壁部及び保持体のいずれか一方に設け
られた突起がこれらのいずれか他方に設けられたカム部
内へ相対的に進入される。このため、保持体はカム部に
案内されて移動し、締結具の軸線を長孔の長手方向へ移
動させる。従って、締結具の軸線の移動ストローク分だ
けサスペンションアームと車体側に設けられた一対の壁
部との締結位置が変更される。この結果、前記移動スト
ロークに対応する量だけホイールアライメントが調整さ
れる。
【0011】ここで、本発明によれば、突起をカム部内
へ相対的に進入させることで、締結具の軸線を長孔の長
手方向へ移動させる構成であるので、即ち従来構造のよ
うに直線状の側壁に保持体の外周面を当接させながら締
結具の軸線を移動させる構成ではないので、保持体の動
きが阻害されることがなくなる。このため、保持体は突
起を越えて存在することができる。従って、保持体を大
型化することなく、締結具の移動量(即ち、ホイールア
ライメントの調整量)を大きくすることが可能となる。
【0012】しかも、本発明によれば、突起がカム部に
相対的に進入される構成、即ち突起とカム部とを係合さ
せる構成であるため、保持体の形状を例えば円板形状に
することも可能である。この場合、一対の壁部に設けら
れた長孔と保持体との係り代は常に同一であり安定確保
される。従って、サスペンションアームと車体側取付用
部材である一対の壁部との結合強度は、十分に確保され
る。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、締結具の
端部を回転させると、壁部に設けられた当接部と保持体
の外周面に設けられたカム面との相対的な当接位置がカ
ム面に沿って移動される。このため、保持体はカム面に
案内されて移動し、締結具の軸線を長孔の長手方向へ移
動させる。従って、締結具の軸線の移動ストローク分だ
けサスペンションアームと車体側に設けられた一対の壁
部との締結位置が変更される。この結果、前記移動スト
ロークに対応する量だけホイールアライメントが調整さ
れる。
【0014】ここで、本発明によれば、当接部における
保持体のカム面との当接面を所定曲率半径の曲面で構成
しているので、請求項1記載の本発明と同様に、保持体
の動きが阻害されることがなくなる。従って、保持体を
大型化することなく、締結具の移動量(即ち、ホイール
アライメントの調整量)を大きくすることが可能とな
る。
【0015】しかも、本発明によれば、この点を踏まえ
て、保持体を締結具の締結方向に見て非円形に形成した
ので、一対の壁部に設けられた長孔と保持体との係り代
を十分に確保することが可能となる。従って、本発明に
おいても、サスペンションアームと車体側取付用部材で
ある一対の壁部との結合強度は、十分に確保される。
【0016】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1〜図4を用いて、第1実施例
について説明する。なお、この第1実施例が請求項1記
載の本発明の一実施例に相当する。
【0017】図3には、ダブルウイッシュボーン式独立
懸架方式のリヤサスペンションの全体斜視図が示されて
いる。この図に示されるように、車体の後部には略
「井」型のサブフレーム10が配置されている。サブフ
レーム10の両側部12の外側には、車輪を支持するア
クスルキャリア14がそれぞれ配置されている。アクス
ルキャリア14の上端部とサブフレーム10の側部12
との間には、A型アームであるアッパアーム16が配置
されている。アッパアーム16の外端部は、ボールブッ
シュ18を介してアクスルキャリア14の上端部と連結
されている。また、アッパアーム16の各内端部は、別
のボールブッシュ20を介してサブフレーム10の側部
12と連結されている。
【0018】上述したアッパアーム16の下方には、互
いに略平行に配置されたロアアーム22、24が配置さ
れている。これらのロアアーム22、24の各外端部
は、ボールジョイント26を介してアクスルキャリア1
4の中間部に連結されている。また、ロアアーム22、
24の各内端部は、ロアアームブッシュ28を介してサ
ブフレーム10の中間部30と連結されている。
【0019】さらに、上述したロアアーム22、24の
車両前方側には、ストラットロッド32が斜めに配置さ
れている。ストラットロッド32の外端部(後端部)
は、図示しないボルトによってアクスルキャリア14の
下端部と回転可能に連結されている。また、ストラット
ロッド32の内端部(前端部)は、ストラットロッドブ
ッシュ34を介してサブフレーム10の側部12の前端
部と連結されている。
【0020】次に、上述したサスペンションアームの一
つであるストラットロッド32のサブフレーム10側へ
の取付構造について詳細に説明する。図2に示されるよ
うに、ストラットロッドブッシュ34は、ストラットロ
ッド32の内端部の先端側に設けられた円筒状の保持部
32A内に圧入される外筒36と、この外筒36の軸芯
部に配置され外筒36よりも小径とされた内筒38と、
外筒36と内筒38との間に介在された所定硬度のゴム
等の弾性体40と、によって構成されている。上記構成
のストラットロッドブッシュ34は、サブフレーム10
の両側部12の両側壁12A間に挿入配置されており、
この状態では内筒38の軸方向両端部が両側壁12Aの
内側面に当接している。
【0021】これらの側壁12Aには、互いに対向する
位置に長孔42がそれぞれ形成されている。なお、相互
の長孔42の大きさ及び長手方向は共に同一とされてい
る。また、各側壁12Aの外側面には、平板状のガイド
プレート44がそれぞれ固着されている。各ガイドプレ
ート44には、ストラットロッドブッシュ34の軸方向
に見て側壁12Aの長孔42と重合される別の長孔46
が形成されている。さらに、各ガイドプレート44の外
側面には、カムプレート48、50がそれぞれ当接配置
されている。一方のカムプレート48は略円板状とされ
ており、その軸芯部には一対の側壁12A間の距離より
も長い筒状部48Aの端部が挿入固着されている。この
筒状部48Aの外径寸法は、前述した長孔42、46の
長手直角方向の寸法と略同一寸法に設定されている。従
って、筒状部48Aがガイドプレート44及び側壁12
Aの長孔42、46内へ挿入された状態では、筒状部4
8Aは長孔42の長手方向へは移動可能であるが、長手
直角方向へは移動することができない。この筒状部48
A内へは、取付ボルト52がワッシャ54を介して挿入
されている。
【0022】また、他方のカムプレート50も略円板形
状とされているが、その軸芯部にはナット56が一体的
に設けられている。なお、カムプレート50の軸芯部に
は、取付ボルト52が螺入されるボルト挿通孔58の他
に、筒状部48Aの先端部が挿入される大径孔60が形
成されている。
【0023】ここで、図1及び図2を用いて、上述した
カムプレート48、50及び一対の側壁12Aに設けら
れたホイールアライメントの調整構造について説明す
る。なお、カムプレート48側の構成とカムプレート5
0側の構成とは同様であるので、以下カムプレート48
側の構成についてのみ説明する。
【0024】カムプレート48のガイドプレート44側
の面には、線対称形である一対のカム溝62が形成され
ている。カム溝62の内端部はカムプレート48の軸芯
側に位置されており、又カム溝62の外端部は周縁部に
開放されている。なお、一対のカム溝62の各外端部と
筒状部48Aとは、略同一直径位置に位置されている。
さらに、カム溝62の内部対向側面は各々所定曲率半径
の曲面とされており、これによりカム面が構成されてい
る。これに対応して、前述したガイドプレート44の所
定位置には、一対のピン64が立設されている。各ピン
64の径方向寸法はカム溝62の内部対向側面間の距離
に等しくなるように設定されている。従って、ピン64
は対応するカム溝62に進入可能であり、初期状態では
図1(A)に示される如く各ピン64は対応するカム溝
62の外端部に進入した状態で保持されている。
【0025】次に、ストラットロッド32のサブフレー
ム10への組付手順の説明を通して、本実施例の作用を
説明する。
【0026】まず、ストラットロッド32のストラット
ロッドブッシュ34をサブフレーム10の側部12の側
壁12A間に位置させる。このとき、ストラットロッド
ブッシュ34の軸線を長孔42、46の中心線に略一致
させておく。次いで、一方のカムプレート48の筒状部
48Aをガイドプレート44の長孔46、側壁12Aの
長孔42内へ挿入し、更に他方のガイドプレート44の
大径孔60内へ嵌合させる。このとき、いずれのカムプ
レート48、50においても、一対のカム溝62の外端
部に一対のピン64を進入させた状態(図1(A)図示
状態)にしておく。次に、一方のカムプレート48側か
ら取付ボルト52を筒状部48A内へ挿入させてナット
56にある程度螺合させる。つまり、ストラットロッド
ブッシュ34を介してストラットロッド32とサブフレ
ーム10とが仮止めされた状態とする。
【0027】その後、ホイールアライメントの調整作業
が行われる。まず、図1(A)に示される初期状態にお
いて、ナット56に工具を装着させる。次いで、工具を
回転させる。例えば、図1(B)に示される如く、工具
を矢印A方向へ回転させると、回転方向側に位置してい
るピン64がこれに対応するカム溝62内へ回転量に応
じて進入してくる。このため、カムプレート48、50
はピン64から反力を受け、これによりカムプレート4
8、50に保持された取付ボルト52が長孔42、46
の長手方向に移動する。従って、取付ボルト52に支持
されているストラットロッドブッシュ34も取付ボルト
52の移動ストロークと同一ストロークだけ移動する。
この結果、ストラットロッド32のサブフレーム10へ
の取付位置が変更され、それに応じたホイールアライメ
ントの調整がなされたことになる。
【0028】上記の如くしてホイールアライメントの調
整がなされた後、取付ボルト52がナット56へ完全に
螺合される。
【0029】ここで、本実施例では、ガイドプレート4
4からピン64を突出させ、このピン64をカムプレー
ト48、50に形成したカム溝62内へ進入させていく
ことで、取付ボルト52による締結位置を変更する構成
であるので、即ち従来構造のように直線状の側壁に当接
させながらカムプレートを移動させる構成ではないの
で、カムプレート48、50の動きが阻害されることが
なくなる。このため、カムプレート48、50は、その
移動に際してピン64を越えることができる。従って、
カムプレート48、50を大型化することなく、取付ボ
ルト52の移動量(即ち、ホイールアライメントの調整
量)を大きくすることができる。
【0030】しかも、本実施例では、ピン64とカム溝
62との係合によってカムプレート48、50が移動し
て取付ボルト52が移動される構成であるため、即ちカ
ム溝62によってカム部が構成されカムプレート48、
50の外周面は何らカム部とは関係ないので、カムプレ
ート48、50の形状を略円板形状にすることが可能に
なる。この場合、長孔46に対するカムプレート48、
50の上下方向の係り代は調整の前後で殆ど変わらず
(図1(A)、(B)対比参照)、ストラットロッド3
2とサブフレーム10との結合強度は変動しない。従っ
て、ストラットロッド32とサブフレーム10との結合
強度を十分に確保することができる。
【0031】また、本実施例によれば、調整量に拘わら
ずカムプレート48、50の投影面がストラットロッド
ブッシュ34の内筒38を覆っているため、内筒38に
均一な面圧を作用させることができる。このため、スト
ラットロッドブッシュ34が傾いた状態で組付けられる
こともなく、適正な組付状態を得ることができる。
【0032】さらに、本実施例では、カムプレート4
8、50に図1図示のような曲率半径のカム溝62を形
成したが、予め種々の曲率半径のカム溝を備えたカムプ
レートを用意しておくことにより、所望のホイールアラ
イメントの調整を行うことができる。例えば、図4
(A)に示されるカムプレート66では、Max回転角
α1が前述したカムプレート48の場合よりも大きく設
定されたカム溝68が形成されている。従って、このカ
ムプレート66を用いた場合には、調整の変化率が小さ
くなるため、ホイールアライメントの微調整が可能にな
る。逆に、図4(B)に示されるカムプレート70で
は、前述したカムプレート48の場合よりもMax回転
角α2 が小さく設定されたカム溝72が形成されてい
る。従って、このカムプレート70を用いた場合には、
微小角度で大きな調整量が得られる。この結果、カム溝
の形状を変えるだけで所望のホイールアライメントの調
整を行うことが可能となる。
【0033】なお、本実施例では、ガイドプレート44
からピン64を突出させ、カムプレート48、50にカ
ム溝62を形成したが、逆に、ガイドプレート44にカ
ム部を設け、カムプレート48、50からピンを突出さ
せる構成にしてもよい。
【0034】また、本実施例では、ガイドプレート44
を使用し、このガイドプレート44からピン64を突出
させているが、これに限らず、ガイドプレート44を省
略して側壁12Aから直接ピン64を突出させ、或いは
前述した如くカム部を設けることも可能である。後者の
場合、側壁12Aの面積は十分に広いので、カム部を溝
ではなく打抜きによる孔にすることも可能である。 〔第2実施例〕以下、図5及び図6を用いて、第2実施
例について説明する。なお、第1実施例と同一構成部分
については同一番号を付してその説明を省略する。ま
た、この第2実施例が請求項2記載の本発明の一実施例
に相当する。
【0035】図5に示される例では、一対のピン64を
ガイドプレート44から突出させる点においては前述し
た第1実施例と同様であるが、カムプレート80が非円
形状(略逆三角形状)とされており、このカムプレート
80の外周面自体がピン64の外周面に当接するカム面
80Aとされている点において第1実施例とは異なる。
【0036】上記構成によれば、ナット56を回転させ
ることでカムプレート80のカム面80Aが当接面であ
るピン64の外周面から反力を受けて二点鎖線で示され
る如く回転する。これにより、取付ボルト52の軸線が
長孔46の長手方向へ変更される。
【0037】この実施例においても、ピン64を使用し
ているため、即ちカムプレート80のカム面80Aと当
接する当接部の周面が所定曲率半径の円筒面で構成され
ているため、カムプレート80を略逆三角形状にしても
その動きがピン64によって阻害されることはない。従
って、カムプレート80を大型化することなく、ホイー
ルアライメントの調整量を大きくすることができる。
【0038】また、本実施例では、カムプレート80の
形状が円板形状ではなく略逆三角形状としたので、別言
すれば、長孔46に対する係り代が十分に確保できる非
円形の形状を選択したので、長孔46に対する係り代を
従来構造よりは大きくすることができる。従って、スト
ラットロッド32とサブフレーム10との結合強度を十
分に確保することができる。
【0039】さらに、本実施例による場合、カムプレー
ト80の外周面自体をカム面80Aとしているので、前
述した第1実施例に比し、カム部の製作が容易になると
いうメリットがある。
【0040】一方、図6に示される例では、前述したピ
ン64に代えて、従来構造と同様に互いに対向する両側
壁82Aを備えたガイドプレート82を使用している。
しかし、このガイドプレート82では、一対の側壁82
Aが互いに反向する所定曲率半径の曲面状とされてい
る。このため、一対の側壁82Aを有するものの、カム
プレート80の動きを阻害することはない。従って、前
述した図5に示される構成と同様の効果が得られる。
【0041】なお、本実施例では、カムプレート80を
略逆三角形状としたが、形状はこれに限らず、真円以外
でかつ長孔46への係り代を十分に確保することができ
る形状であればすべて適用可能である。
【0042】また、本実施例では平板略逆三角形状のカ
ムプレート80を用いたが、これに限らず、ガイドプレ
ート44側の面に円板形状の段部を備えたカムプレート
を使用してもよい。この場合には、前述した第2実施例
の作用、効果を踏襲しつつ、円板形状の段部によって長
孔46への係り代を安定確保することができるというメ
リットがある。
【0043】さらに、図5に示される例にあっては、第
1実施例と同様にガイドプレート44を廃止して側壁1
2Aから直接ピン64を立設させるようにしてもよい。
また、図6に示される例にあっては、側壁部82Aのみ
を側壁12Aに取り付けるようにしてもよい。
【0044】以上説明した第1実施例及び第2実施例で
は、いずれもサスペンションアームの一つであるストラ
ットロッド32とサブフレーム10との結合部分に本発
明を適用したが、これに限らず、アッパアーム16やロ
アアーム22、24とサブフレーム10との結合部分に
本発明を適用してもよい。さらに、本発明は他のサスペ
ンション形式にも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るサスペンションアーム取付構造は、壁部及び保
持体のいずれか一方に設けられ、いずれか他方側へ突出
された突起と、壁部及び保持体のいずれか他方に設けら
れ、相対的に進入する突起によって締結具の軸線を長孔
の長手方向へ案内するカム部と、を有するので、車体側
取付用部材とサスペンションブッシュとの結合強度を確
保しつつホイールアライメントの調整量を大きくするこ
とができるという優れた効果を有する。
【0046】以上説明したように請求項2記載の本発明
に係るサスペンションアーム取付構造は、壁部から保持
体側へ突出して設けられ、保持体の外周面と当接する当
接部と、保持体の外周面に設けられ、当接部との相対的
な当接位置を移動させることによって締結具の軸線を長
孔の長手方向へ案内するカム面と、を有し、さらに、当
接部における保持体のカム面との当接面を所定曲率半径
の曲面で構成すると共に、保持体を締結具の締結方向に
見て非円形に形成したので、車体側取付用部材とサスペ
ンションブッシュとの結合強度を確保しつつホイールア
ライメントの調整量を大きくすることができるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るホイールアライメント調整構
造を示す要部拡大図である。
【図2】ストラットロッドのサブフレームへの組付状態
を示す断面図である。
【図3】第1実施例に係るリヤサスペンションの全体構
成を示す斜視図である。
【図4】(A)及び(B)は共にカムプレートの変形例
を示す図1に対応する要部拡大図である。
【図5】第2実施例に係るホイールアライメント調整構
造を示す図1に対応する要部拡大図である。
【図6】図5に示されるホイールアライメント調整構造
の変形例を示す図5に対応する要部拡大図である。
【図7】従来例に係るサスペンションアームの車体への
組付状態を示す図2に対応する断面図である。
【図8】図7に示されるカムプレートを示す斜視図であ
る。
【図9】従来構造の問題点を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
12A 側壁(壁部) 16 アッパアーム(サスペンションアーム) 20 ボールブッシュ(ブッシュ) 22 ロアアーム(サスペンションアーム) 24 ロアアーム(サスペンションアーム) 28 ロアアームブッシュ(ブッシュ) 32 ストラットロッド(サスペンションアーム) 34 ストラットロッドブッシュ(ブッシュ) 42 長孔 46 長孔 48 カムプレート(保持体) 50 カムプレート(保持体) 52 取付ボルト(締結具) 56 ナット(締結具) 62 ピン(突起、当接部) 64 カム溝(カム部) 80 カムプレート(保持体) 80A カム面 82A 側壁(当接部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションアームの端部に設けられ
    たブッシュと、 車体側に設けられ、内方にブッシュが介在される一対の
    壁部と、 これらの壁部に設けられ、互いに同一方向に長く形成さ
    れた一対の長孔と、 これらの長孔を貫通してブッシュと一対の壁部とを締結
    する締結具と、 この締結具の端部と壁部との間に配置されると共に締結
    具によって貫通されて締結具を保持する保持体と、 壁部及び保持体のいずれか一方に設けられ、いずれか他
    方側へ突出された突起と、 壁部及び保持体のいずれか他方に設けられ、相対的に進
    入する突起によって締結具の軸線を長孔の長手方向へ案
    内するカム部と、 を有することを特徴とするサスペンションアーム取付構
    造。
  2. 【請求項2】 サスペンションアームの端部に設けられ
    たブッシュと、 車体側に設けられ、内方にブッシュが介在される一対の
    壁部と、 これらの壁部に設けられ、互いに同一方向に長く形成さ
    れた一対の長孔と、 これらの長孔を貫通してブッシュと一対の壁部とを締結
    する締結具と、 この締結具の端部と壁部との間に配置されると共に締結
    具によって貫通されて締結具を保持する保持体と、 壁部から保持体側へ突出して設けられ、保持体の外周面
    と当接する当接部と、 保持体の外周面に設けられ、当接部との相対的な当接位
    置を移動させることによって締結具の軸線を長孔の長手
    方向へ案内するカム面と、 を有し、 さらに、当接部における保持体のカム面との当接面を所
    定曲率半径の曲面で構成すると共に、 保持体を締結具の締結方向に見て非円形に形成した、 ことを特徴とするサスペンションアーム取付構造。
JP833695A 1995-01-23 1995-01-23 サスペンションアーム取付構造 Pending JPH08197924A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3055583A1 (fr) * 2016-09-07 2018-03-09 Renault S.A.S Train arriere de vehicule automobile comprenant des moyens d'absorption de l'energie d'un choc lateral
FR3136022A1 (fr) * 2022-05-25 2023-12-01 Psa Automobiles Sa Dispositif de reglage compact pour bras de suspension

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3055583A1 (fr) * 2016-09-07 2018-03-09 Renault S.A.S Train arriere de vehicule automobile comprenant des moyens d'absorption de l'energie d'un choc lateral
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