JPH07257424A - トーコントロールアーム取付部の車体構造 - Google Patents

トーコントロールアーム取付部の車体構造

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JPH07257424A
JPH07257424A JP6055340A JP5534094A JPH07257424A JP H07257424 A JPH07257424 A JP H07257424A JP 6055340 A JP6055340 A JP 6055340A JP 5534094 A JP5534094 A JP 5534094A JP H07257424 A JPH07257424 A JP H07257424A
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JP
Japan
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eccentric cam
control arm
toe control
eccentric
toe
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JP6055340A
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Inventor
Takashi Nakayama
隆志 中山
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/40Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
    • B60G2200/462Toe-in/out
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/61Adjustable during maintenance

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  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏心カム嵌着部材を省略し得てその取付作業
(溶接作業)をせずに済み、偏心カム付ボルト挿通用の
長孔の位置合わせ作業も精度良く行うことができるよう
な構成のトーコントロールアーム取付部の車体構造を提
供する。 【構成】 トーコントロールアーム取付用ブラケット3
0のトーコントロールアーム取付箇所に偏心カム付ボル
ト35が挿通される長孔40を形成すると共に、偏心カ
ム付ボルト35の偏心カム34が嵌合される偏心カム嵌
合部37を一体に屈曲成形し、偏心カム34の回転によ
る偏心カム嵌合部37と偏心カム34との間のカム作用
にて長孔40内における位置調整がなされた偏心カム付
ボルト35を締付固定することにより、トーコントロー
ルアーム6の一端6aを偏心カム付ボルト35を中心に
回動可能な状態でブラケット30を介して車体側に取付
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トーコントロールアー
ム取付部の車体構造に関し、例えば、四輪自動車の独立
式リヤサスペンションに使用されるトーコントロールア
ームの車体側取付部の構造に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンション形式には種々の
ものがあるが、リヤサスペンション形式の1種としてパ
ラレルリンク式(デュアルリンク式)ストラットサスペ
ンションがある。
【0003】図5及び図6は従来のパラレルリンク式ス
トラットサスペンションの構造を示すものであって、同
図において、1は車輪(後輪)、2は車輪軸(スピンド
ル)、3は車輪軸2に連結されたナックル、4は端部が
車体のサイドメンバSにボルト締めされたリヤ側のサス
ペンションフレーム、5及び6は互いに平行な一対のパ
ラレルリンクを構成するサスペンションアーム及びトー
コントロールアーム、7a及び7bはサスペンションフ
レーム4に固着されたサスペンションアーム取付用ブラ
ケット及びトーコントロールアーム取付用ブラケット、
8はナックル3と車体との間に架設されたトレーリング
アーム(トレーリングリンク)、9はナックル3と車体
との間に配設されたサスペンションストラットである。
【0004】この形式のサスペンション構造にあって
は、サスペンションアーム5及びトーコントロールアー
ム6の一端5a,6aが前記ブラケット7a,7b及び
サスペンションフレーム4をそれぞれ介して車体側にそ
れぞれ回動自在に取付られており、これにより車輪軸2
の車両横方向の位置決めがなされている。すなわち、車
輪1を支持する車輪軸2とそれを固定するナックル3と
がサスペンションストラット9及び3本のアーム5,
6,8により位置決めされており、車輪接地面からの入
力をこれらの部材にて支えるような構造となされてい
る。そして、サスペンションアーム5及びトーコントロ
ールアーム6はサスペンションストラット9と協働し
て、車両に作用する横力と回転を支えるようになってい
る。
【0005】また、トーコントロールアーム取付用ブラ
ケット7bへのトーコントロールアーム6の一端6aの
取付位置は適宜に調整可能に構成されており、この取付
位置を調整することによって車輪のトー角が適宜に調整
(トー調整)されるようになっている。
【0006】ここで、従来より採用されているトー調整
機構10について図7〜図9を参照して説明すると、次
の通りである。
【0007】まず、サスペンションフレーム4の側壁部
4aには箱状のトーコントロールアーム取付用ブラケッ
ト7bが溶接結合されており、図7に示すように、この
ブラケット7bの屈曲片部11が前記側壁部4aにほぼ
平行に対向配置されている。そして、屈曲片部11の外
面11aには、図8に示すように互いに対向するように
屈曲成形された一対の係合片12a,12bを有する偏
心カム嵌合部材12が溶接結合されており、トーコント
ロールアーム取付用ブラケット7bの屈曲片部11及び
偏心カム嵌合部材12にそれぞれ形成された長孔13
a,13bが互いに一致せしめられて左右方向に延びる
1つの長孔13となされている(図8及び図9参照)。
【0008】一方、前記側壁部4aの内面4bには、図
8に示すように、上述の偏心カム嵌合部材12と同様に
互いに対向するように屈曲成形された一対の係合片15
a,15bを有する偏心ワッシャ嵌合部材15が溶接結
合されている。そして、前記側壁部4a及び偏心ワッシ
ャ嵌合部材15にそれぞれ形成された長孔16a,16
bが互いに一致せしめられて左右方向に延びる1つの長
孔16となされている。
【0009】しかして、サスペンションアーム5及びト
ーコントロールアーム6の取付け、並びに、車輪1のト
ー調整は次のようにしてなされるようになっている。
【0010】まず、サスペンションアーム5の両端部5
a,5bをナックル3及びサスペンションアーム取付用
ブラケット7aにボルト等の支軸(図示せず)を中心に
それぞれ回動自在に取付けると共に、トーコントロール
アーム6の他端6bをナックル3にボルト等の支軸(図
示せず)を中心に回動自在に取付ける。しかる後に、自
由状態にあるトーコントロールアーム6の一端6aをト
ーコントロールアーム取付用ブラケット7b内に挿入配
置し、偏心カム付ボルト19のねじ部19aを前記長孔
13,16及びこれらの間に配置された前記一端6aの
ボルト挿通孔20(図9参照)に挿通して偏心カム付ボ
ルト19の偏心カム21を偏心カム嵌合部材12内に装
着する(図8参照)。
【0011】そして、前記偏心カム21を適宜に回転さ
せることにより、この偏心カム21と偏心カム嵌合部材
12の係合片12a,12bとの間のカム作用にて偏心
カム付ボルト19のねじ部19aを前記長孔13,16
に沿って左右方向に移動させてその位置を選定する。こ
のようにして、トーコントロールアーム6の一端6aの
回動中心となる前記ねじ部19aの位置決めを行った後
に、偏心ワッシャ22を前記ねじ部19aに装着すると
共に偏心ワッシャ嵌合部材15内に嵌着し、この状態の
下でナット23を前記ねじ部19aに螺着することによ
り、偏心カム付ボルト19を締付固定する。
【0012】かくして、上述のようなカム作用による偏
心カム付ボルト19の配設位置の調整に応じて、車輪1
のトー角が決定され、これにより車輪1のトー調整(ト
ー角の調節)がなされるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のトーコントロールアーム取付部の車体構造に
あっては、トー調整機能を具備せしめるためにトーコン
トロールアーム取付用ブラケット7bに偏心カム嵌合部
材12を溶接等にて取付ける必要があり、1台の自動車
について計4個の偏心カム嵌合部材12を使用しなけれ
ばならないのが実状である。従って、部品点数が多くな
ると共に、4個の偏心カム嵌合部材12をそれぞれ取付
けるための面倒な溶接作業が必要である。
【0014】しかも、トーコントロールアーム取付用ブ
ラケット7a及び偏心カム嵌合部材12の取付作業に当
たっては、既述の如き4つの長孔13a,13b及び1
6a,16bが互いに対応するようにこれらの相対的な
位置合わせを精度良く行う必要があるため、作業が面倒
で作業性が悪いのが実状である。また、その位置合わせ
を時間をかけて行っても、精度上の問題点を生じる場合
がある。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、偏心カム嵌着部材を省
略し得てその取付作業(溶接作業)をせずに済み、偏心
カム付ボルト挿通用の長孔の位置合わせ作業も精度良く
行うことができるような構成のトーコントロールアーム
取付部の車体構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、車輪側に取付けられるナックルと車
体側に取付けられるブラケットとの間にトーコントロー
ルアームを架設し、前記ブラケットへの前記トーコント
ロールアームの取付位置に応じて車輪のトー角を調整す
るようにしたトーコントロールアーム取付部の車体構造
において、前記ブラケットのトーコントロールアーム取
付箇所に偏心カム付ボルトが挿通される長孔を形成する
と共に、前記偏心カム付ボルトの偏心カムが嵌合される
偏心カム嵌合部を一体に屈曲成形し、前記偏心カムの回
転による前記偏心カム嵌合部と偏心カムとの間のカム作
用にて前記長孔内における位置調整がなされた前記偏心
カム付ボルトを締付固定することにより、前記トーコン
トロールアームの一端を前記偏心カム付ボルトを中心に
回動可能な状態で前記ブラケットを介して車体側に取付
けるようにしている。
【0017】また、本発明では、車体側に取付られるサ
スペンションフレームに前記ブラケットを固着するよう
に構成すると共に、前記ブラケットが固着される前記サ
スペンションフレームの箇所に偏心ワッシャ嵌着部を一
体に屈曲成形し、前記偏心ワッシャ嵌着部に嵌着した偏
心ワッシャを介して前記偏心カム付ボルトのねじ部にナ
ットを螺着することにより、前記トーコントロールアー
ムの一端の取付位置を調整するようにしている。
【0018】
【作用】トーコントロールアーム取付用ブラケットに偏
心カム嵌合部を一体に屈曲成形することにより、従来で
は別部材として使用していた偏心カム嵌合部材を用いる
必要がなくなり、部品点数の削減、並びに、ブラケット
への偏心カム嵌合部材の取付作業の省略が図られる。さ
らに、偏心カム嵌合部材の省略に伴い、トーコントロー
ルアームの回動中心軸となる偏心カム付ボルトを挿通す
るための長孔の位置合わせ箇所の数が削減されることと
なり、組付作業の簡素化及び作業性の改善ひいては組付
精度の向上が図られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図4を
参照して説明する。なお、図1〜図4において図5〜図
9と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0020】図1及び図2は、本発明に係るトーコント
ロールアーム取付部の車体構造の第1実施例を示すもの
であって、この車体構造は、一対のパラレルリンクを有
するパラレルリンク式サスペンションにおいて一対のパ
ラレルリンクのうちの一方を構成するトーコントロール
アーム6の一端6aを車体側のサスペンションフレーム
4にブラケット30を介して回動自在に取付けるように
したものである。
【0021】トーコントロールアーム6の車体側取付箇
所には取付位置調整機構32が設けられており、この取
付位置調整機構32によりトーコントロールアーム6の
一端6aのサスペンションフレーム側取付位置が適宜に
調整されて車輪1のトー調整がなされるようになってい
る。
【0022】上述の取付位置調整機構32は、サスペン
ションフレーム4の側面4aに固着されかつトーコント
ロールアーム6の一端6aが回動自在に取付られるトー
コントロールアーム取付用ブラケット30と、サスペン
ションフレーム4の側壁部4aの内面4b側に溶接結合
された偏心ワッシャ嵌着部材33と、偏心カム34が一
体に固着された偏心カム付ボルト35(図3参照)と、
このボルト35に螺着されるナット36とから構成され
ている。
【0023】トーコントロールアーム取付用ブラケット
30には、図1に明示するように、サスペンションフレ
ーム4の側壁部4aに対向配置される側壁部分に偏心カ
ム嵌着部37が屈曲成形により一体成形されている。具
体的には、偏心カム嵌着部37は前記側壁部4aに対向
する偏心カム受け面38と、この偏心カム受け面38の
左右両側部においてほぼ直角に屈曲された一対の偏心カ
ム当接面39a,39bとで構成されている。さらに、
前記ブラケット30の偏心カム受け面38には、図2に
示すように、左右方向に沿って長手状に延びる長孔40
が形成されている。
【0024】また、サスペンションフレーム4の側壁部
4aと偏心ワッシャ嵌着部材33との接合箇所にはそれ
ぞれ左右方向に沿って長手状に延びる長孔41a,41
bがそれぞれ形成されており、これらの長孔41a,4
1bにて1つの長孔41が構成されている。そして、こ
の長孔41と前記ブラケット30の長孔40とは、互い
に平行に対向するように対応配置されている。
【0025】一方、トーコントロールアーム6の一端6
aは、図1及び図2に示すように、円筒状に成形されて
おり、両側面にはボス部42a,42bが設けられると
共に、中央部には偏心カム付ボルト35のねじ部35a
が挿通されるボルト挿通孔20が形成されている。
【0026】なお、本例で用いられる偏心カム付ボルト
35は、図3に示すように先端部にねじを有する棒状の
ねじ部35aと、このねじ部35aの一端の頭部35b
と、この頭部35bに一体に結合された偏心カム34と
から成るものであって、偏心カム34の周面(カム面3
4a)は前記ねじ部35aに対して偏心されている。
【0027】次に、車輪1のトー調整の手順について述
べると、以下の通りである。まず、サスペンションアー
ム5の一端5aをナックル3に回動自在に取付けると共
に、その他端5bをサスペンションアーム取付用ブラケ
ット7aを介してサスペンションフレーム4に回動自在
に取付ける(図5参照)。さらに、トーコントロールア
ーム6の他端6bをナックルアーム3に回動自在に取付
ける。
【0028】このような状態の下で、トーコントロール
アーム6の一端6aをトーコントロールアーム取付用ブ
ラケット30の偏心カム嵌着部37とサスペンションフ
レーム4の側壁部4aとの間に挿入し、この一端6aの
ボルト挿通孔20を前記長孔40,41にそれぞれ対応
する箇所に配置する。
【0029】しかる後に、偏心カム付ボルト35を前記
長孔40,ボルト挿通孔20及び長孔41に順次挿通す
る。そして、偏心カム34を偏心カム嵌着部37内に嵌
着し、この偏心カム嵌着部37の偏心カム当接面39
a,39bに偏心カム34のカム面34aを図1に示す
ように左右の2箇所で当接させた状態にする。
【0030】次いで、偏心カム34を偏心カム付ボルト
35のねじ部35aを中心に図3(b)において矢印R
方向回転させて、この偏心カム34のカム面34aと前
記偏心カム当接面39a,39bとの間のカム作用にて
前記ねじ部35aを長孔40,41に沿って右方又は左
方(図2及び図3(b)において矢印M方向)に移動さ
せて適宜位置に設置し、これに応じて、ナックル3に対
するトーコントロールアーム6の一端6aの相対的位置
を調整する。なお、この際の相対的な移動方向及び移動
量は、前記偏心カム34の回転方向及び回転量に依存し
て定められる。
【0031】しかる後に、上記の如く位置調整がなされ
た偏心カム付ボルト35のねじ部35aにワッシャ45
を装着して偏心ワッシャ嵌着部材33内に配置し、この
偏心ワッシャ45を介してナット36を螺着して締付固
定する。これにより、所要のトー調整を行った状態の下
で、トーコントロールアーム6の一端6aを偏心カム付
ボルト35のねじ部35aを中心に回動自在にナックル
3に取付ける。
【0032】このような構成のトーコントロールアーム
取付部の車体構造によれば、トーコントロールアーム取
付用ブラケット30に偏心カム嵌着部37を一体に屈曲
成形したことにより、別部材としての偏心カム嵌着部材
を用いずに済み、部品点数の削減を図ることができる。
【0033】しかも、従来行っていたような偏心カム嵌
着部材のブラケット30への溶接作業が不要となるた
め、作業工程数の削減を図ることができる。
【0034】さらに、従来では偏心カム嵌着部材,ブラ
ケット,サスペンションフレーム及び偏心ワッシャ嵌着
部材の計4つの長孔を位置合わせする必要があったが、
本例の場合には、トーコントロールアーム取付用ブラケ
ット30,サスペンションフレーム4及び偏心ワッシャ
嵌着部材33の計3つの長孔を位置合わせすればよいの
で、その作業が容易となる。
【0035】また、図4は本発明の第2実施例を示すも
のであって、本例は、既述の第1実施例の場合と同様に
トーコントロールアーム取付用ブラケット30に偏心カ
ム嵌着部37を一体に屈曲成形すると共に、サスペンシ
ョンフレーム4の側壁部4aに偏心ワッシャ嵌着部50
を一体に屈曲成形するようにしたものである。
【0036】上述の偏心カム嵌着部50は、図4に示す
ように、トーコントロールアーム取付用ブラケット30
の偏心カム受け面38に対向する偏心ワッシャ受け面5
1と、この偏心ワッシャ受け面51の左右両側部におい
てほぼ直角に屈曲された一対の偏心ワッシャ当接面52
a,52bとで構成されている。そして、偏心ワッシャ
受け面51には、左右方向に沿って延びるの長孔53が
形成されている。
【0037】かくして、本例では、前記ブラケット30
は、偏心カム受け面38に形成された長孔40が偏心ワ
ッシャ受け面51の長孔53に対向するように位置合わ
せされた状態で、サスペンションフレーム4の側壁部4
aに取付けられる。
【0038】このような構成の場合には、トーコントロ
ールアーム取付用ブラケット30に一体成形された嵌着
部37に偏心カム34が装着されると共に、サスペンシ
ョンフレーム4に一体成形された嵌着部50に偏心ワッ
シャ45が装着され、トーコントロールアーム6の一端
6aの取付けが偏心カム付ボルト35にてなされるよう
になっている。
【0039】従って、本例によれば、偏心ワッシャ嵌着
部材33(図1参照)をさらに省略することができ、部
品点数のより一層の削減が可能となる。
【0040】しかも、本例の場合には、2つの長孔40
及び53のみの位置合わせを行えばよいため、その位置
合わせ作業がより一層容易になり、ひいてはトーコント
ロールアーム取付用ブラケット30及びトーコントロー
ルアーム6の一端6aの取付精度の向上を図ることがで
きる。
【0041】以上、本発明の実施例につき述べたが、本
発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、トーコントロールアーム取付用ブラケット
30に一体成形される偏心カム嵌着部37、或いは、サ
スペンションフレーム4に一体成形される偏心ワッシャ
嵌着部50の屈曲成形形状は既述の実施例に示す形状に
限らず、必要に応じて種々の形状に屈曲成形してもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、偏心カム付ボル
トの偏心カムが嵌合される偏心カム嵌合部を一体に屈曲
成形するようにしたものであるから、従来では単独の別
部材としてトーコントロールアーム取付用ブラケットに
溶接していた偏心カム嵌着部材を用いずに済み、部品点
数の削減を図り得てコストダウンが可能となる。
【0043】また、トーコントロールアーム取付用ブラ
ケットへの偏心カム嵌着部材の溶接作業を省略できるこ
ととなるため、取付作業工数の削減が可能となり、作業
性の改善を図ることができる。
【0044】さらに、偏心カム付ボルトを挿通するため
に各部材に形成される長孔を位置合わせするに当たって
は、偏心カム嵌着部材の長孔は存在しないため、その分
だけ長孔の位置合わせ箇所の数が少なくなる。そのた
め、長孔の位置合わせ作業が容易となり、トーコントロ
ールアーム取付用ブラケット及びトーコントロールアー
ムの取付精度の向上を図ることができる。
【0045】また、車体側のサスペンションフレームに
偏心ワッシャ嵌着部を一体に屈曲成形してこのサスペン
ションフレームのブラケットを介してトーコントロール
アームの一端を取付けるようにした場合には、偏心ワッ
シャを嵌着するための部材を省略し得て、より一層の部
品点数の削減を図ることができると共に、トーコントロ
ールアーム取付部の取付作業工数を少なくできて取付作
業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトーコントロールアーム取付部の
車体構造の第1実施例を示す平面図である。
【図2】本発明に係るトーコントロールアーム取付部の
車体構造の第1実施例を示す正面図である。
【図3】(a)はトーコントロールアームの一端の取付
に用いられる偏心カム付ボルトの側面図、(b)はこの
ボルトの偏心カムの平面図である。
【図4】本発明に係るトーコントロールアーム取付部の
車体構造の第2実施例を示す平面図である。
【図5】従来のトーコントロールアーム取付部の車体構
造を備えた自動車のパラレルリンク式サスペンションを
示す平面図である。
【図6】同上のパラレルリンク式サスペンションの正面
図である。
【図7】図6におけるA−A線拡大断面図である。
【図8】従来のトーコントロールアーム取付部の車体構
造の拡大平面図である。
【図9】従来のトーコントロールアーム取付部の車体構
造の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 車輪 3 ナックル 3a,3b ナックルアーム 4 サスペンションフレーム 5 サスペンションアーム 6 トーコントロールアーム 6a 一端 20 ボルト挿通孔 30 トーコントロールアーム取付用ブラケット 34 偏心カム 35 偏心カム付ボルト 36 ナット 37 偏心カム嵌着部 38 偏心カム受け面 39a,39b 偏心カム当接面 40,41 長孔 45 偏心ワッシャ 50 偏心ワッシャ嵌着部 53 長孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪側に取付けられるナックルと車体側
    に取付けられるブラケットとの間にトーコントロールア
    ームを架設し、前記ブラケットへの前記トーコントロー
    ルアームの取付位置に応じて車輪のトー角を調整するよ
    うにしたトーコントロールアーム取付部の車体構造にお
    いて、前記ブラケットのトーコントロールアーム取付箇
    所に偏心カム付ボルトが挿通される長孔を形成すると共
    に、前記偏心カム付ボルトの偏心カムが嵌合される偏心
    カム嵌合部を一体に屈曲成形し、前記偏心カムの回転に
    よる前記偏心カム嵌合部と偏心カムとの間のカム作用に
    て前記長孔内における位置調整がなされた前記偏心カム
    付ボルトを締付固定することにより、前記トーコントロ
    ールアームの一端を前記偏心カム付ボルトを中心に回動
    可能な状態で前記ブラケットを介して車体側に取付ける
    ようにしたことを特徴とするトーコントロールアーム取
    付部の車体構造。
  2. 【請求項2】 車体側に取付られるサスペンションフレ
    ームに前記ブラケットを固着するように構成すると共
    に、前記ブラケットが固着される前記サスペンションフ
    レームの箇所に偏心ワッシャ嵌着部を一体に屈曲成形
    し、前記偏心ワッシャ嵌着部に嵌着した偏心ワッシャを
    介して前記偏心カム付ボルトのねじ部にナットを螺着す
    ることにより、前記トーコントロールアームの一端の取
    付位置を調整するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のトーコントロールアーム取付部の車体構造。
JP6055340A 1994-03-25 1994-03-25 トーコントロールアーム取付部の車体構造 Pending JPH07257424A (ja)

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