JPH08197871A - 印刷用紙 - Google Patents

印刷用紙

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JPH08197871A
JPH08197871A JP33660594A JP33660594A JPH08197871A JP H08197871 A JPH08197871 A JP H08197871A JP 33660594 A JP33660594 A JP 33660594A JP 33660594 A JP33660594 A JP 33660594A JP H08197871 A JPH08197871 A JP H08197871A
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JP33660594A
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Hideaki Tarukawa
英明 樽川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の用紙規格寸法より小さく裁断されたカ
ット紙を汎用の印刷機に給紙して印刷可能とする。 【構成】 使用態様に合わせて予め裁断したカット紙1
0を、それらの突き合わせ面12同志を接着して、印刷
後に分離可能に相互接続し、全体として規格用紙に相当
する大きさの外形を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用紙に関し、特
に、オフセット印刷機、スクリーン印刷機、孔版印刷
機、活版印刷機、凸版印刷機、凹版印刷機、パーソナル
コンピュータやワードプロセッサ等の出力機としてのイ
ンクジェットプリンタ、レ−ザプリンタ、昇華型プリン
タ、レーザ露光熱現像転写プリンタ、熱転写プリンタ、
ドットプリンタ又はコピー機等の各種印刷機に使用する
印刷用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、普及の著しいパーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサのプリンタは、400DPIを
超える細密な印字が可能であり、印字可能なフォントの
デザインの改良にも著しいものがあるため、専門業者の
製版による印刷と比較しても実用上遜色のない仕上がり
を期待できる。このため、仕上がりの品位を要すること
から、従来は専門業者による印刷が常識化していた名
刺、テレフォンカード、プリペイドカード、IDカ−
ド、クレジットカ−ド、葉書等(以下、本明細書におい
て、これら葉書以下の寸法でそれ以上の厚さの紙片をカ
ード類という)についても、一般企業や個人において自
製印刷可能となってきている。
【0003】ところで、こうしたカード類のように通常
用いられる用紙規格(日本工業規格B列5番〜A列3
番)寸法に満たないものを印刷あるいは印字(以下、総
称して印刷という)する場合に通常想定される方法とし
ては、給紙の容易な通常の外形寸法の規格用紙(名刺の
場合、10枚分程度の大きさの面付け用紙)に印刷し、
印刷後に裁断機等で所定の使用寸法及び形状に加工する
方法が想起される。また、他の方法としては、同様に、
規格用紙(葉書の場合、4枚分程度の大きさの用紙)に
印刷し、印刷前又は後に一枚分の大きさに分割するミシ
ン目を入れ、印刷後にミシン目に沿って切り離して使用
に供する方法である。
【0004】他方、使用に際しての裁断や切り離しを不
要とする方法もある。この場合、規格寸法の印刷用紙を
片面粘着性を有する台紙に貼り付けた状態で印刷し、印
刷の前又は後に、印刷用紙側に使用寸法及び形状に合わ
せたスリットを入れ、スリットに沿って台紙から剥離し
て使用に供する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような印刷後に裁断する方法を専用の裁断機を持たな
い一般企業や個人等で採る場合、裁断に手間がかかるば
かりでなく、仕上がり寸法の正確さを期しがたい。ま
た、ミシン目で分離する方法では、裁断機や裁断の手間
を省ける反面、分離したカード類の周縁に凹凸ができて
仕上がりの外見が美しくなく、特に名刺として用いるの
に全く不適当であるという問題点があった。他方、スリ
ットによる方法では、裁断の手間が不要で、仕上がりも
良好である反面、用紙と台紙を重ねて用いるためにコス
ト高となり、しかも、用紙の裏面に印刷することができ
ないという問題点があった。
【0006】こうした問題点を解消するには、仕上げ寸
法と形状が正確な、予め最終的な使用寸法及び形状まで
裁断した用紙(本明細書を通じて、材質の如何を問わ
ず、これをカット紙という)を用いて印刷する方法が想
起されるが、こうした規格寸法に満たないカット紙を用
いる場合は、パーソナルコンピュータやワードプロセッ
サの普及型プリンタ(例えばレーザプリンタ、熱転写プ
リンタ、インクジェットプリンタ等)では、給紙のため
の専用のフィーダを付設しなければならず、そのための
設備負担を必要とするばかりでなく、本来用紙の送り機
構がこうした小寸法のカット紙の送りに適した機構とな
っていないため、紙詰まりや印刷の位置ずれ等のトラブ
ルが生じやすい。特に、レーザプリンタでは、名刺大の
カット紙の単票の送りは不可能である。また、上記普及
型プリンタでは、上記の問題点に加えて、用紙の前後や
左右に印刷できない余白部分が生じる等の理由で、カッ
ト紙のような比較的小さな面積の印刷用紙に印刷するの
には適さない。また汎用のオフセット印刷機でも、名刺
大のカット紙の単票の送りは不可能であり、さらに、く
わえ代部分には印刷ができないという問題点があり、ま
た、汎用の昇華型カラープリンタでは、A列4番以下の
寸法のものはランニングコストがA列4番と同等にな
り、カード類の単価が非常に高価なものになってしま
う。
【0007】本発明は、こうした事情に鑑み案出された
ものであり、その第1の目的とするところは、通常の印
刷機で単票として取扱いが困難なカット紙を該印刷機に
おいて取扱い可能とすることにある。次に本発明は、上
記印刷機による印刷に際して、カット紙の周縁直近まで
印刷を可能とすることを第2の目的とする。さらに本発
明は、上記カット紙の両面印刷を可能とすることを第3
の目的とする。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印刷用紙は、予め周縁を使用形態に合わせ
た寸法及び形状に裁断され、周縁の少なくとも一部に所
定の長さにわたる突き合わせ面を確保された厚肉の個々
のカット紙を、前記突き合わせ面同志を接着し、個々の
前記カット紙の印刷後に分離可能な相互接続により、全
体として所定の大きさの外形を確保したことを特徴とす
る。
【0009】そして、前記カット紙は、個々のカット紙
について互いに背反する対をなす突き合わせ面を有し、
それら突き合わせ面は、カット紙の周縁における長辺に
沿って形成された形態とすることができる。
【0010】また、相互の接続により接続方向の端部に
位置する少なくとも一方の前記カット紙は、他のカット
紙と接続されない突き合わせ面に補助用紙を接着され、
該補助用紙の印刷後に分離可能な接続により紙面上にカ
ット紙接続方向の余白が確保されたものとしてもよい。
【0011】さらに、前記カット紙は、個々のカット紙
について互いに背反する対をなす突き合わせ面を有する
と共に、前記対をなす突き合わせ面間をつなぐ連接面を
有し、該連接面の少なくとも一方に補助用紙が接続さ
れ、該補助用紙により紙面上にカット紙接続方向を横断
する方向の余白が確保されたものとすることができる。
【0012】さらに、前記カット紙には、前記連接面の
一方に補助用紙が接続され、他方に他のカット紙が接続
されたものとしてもよい。
【0013】上記の場合、前記他のカット紙と接続され
ない突き合わせ面に接続された補助用紙と、前記連接面
に接続された補助用紙とは一体化されたものとしてもよ
い。
【0014】また、本発明は、予め周縁を使用形態に合
わせた寸法及び形状に裁断され、周縁の全長にわたる突
き合わせ面を確保された厚肉のカット紙と、該カット紙
の周縁形状に符合する形状の切り抜きを形成された補助
用紙とからなり、前記カット紙は、前記補助用紙の切り
抜き内に嵌め込まれて、突き合わせ面を前記補助用紙の
切り抜きの内周面に接着され、前記カット紙の周囲に印
刷後に分離可能な補助用紙による余白紙面が確保された
ことを特徴とする。
【0015】
【作用】前記請求項1記載の構成を採る印刷用紙では、
個々のカット紙の相互接続により全体として所定の大き
の外形が確保されるため、汎用の印刷機への、格別のフ
ィーダ等を用いることのない給紙が可能となる。また、
相互の接続が、個々のカット紙の突き合わせ面において
成されているため、接続部に妨げられることなく、カッ
ト紙の表裏両面全面への印刷が可能となる。さらに、カ
ット紙が相互に分離可能に接続されているため、印刷後
に適宜分離させることで、当初の裁断寸法及び形状どお
りの印刷済カード類として使用することができる。
【0016】また、請求項2に記載の構成では、個々の
カット紙について互いに背反する対をなす突き合わせ面
を有し、それら突き合わせ面は、カット紙の周縁におけ
る長辺に沿って形成されているため、周縁長さの短いカ
ット紙についても、印刷中に送りにより用紙にかかる引
張力を個々のカット紙の長辺に沿う接続部でうけること
で、接続部を分離させようとする力に対する耐力を向上
することができる。
【0017】さらに、請求項3に記載の構成では、補助
用紙により紙面上にカット紙接続方向の余白が確保され
るため、用紙の送り方向前後部近傍への印刷が困難な印
刷機や給紙のために所定のくわえ代を要する印刷機への
適用が可能となる。
【0018】加えて、請求項4に記載の構成では、該補
助用紙により紙面上にカット紙接続方向を横断する方向
の余白が確保されるので、用紙の送り方向左右縁部近傍
への印刷が困難な印刷機への適用も可能となる。
【0019】また、請求項5に記載の構成では、連接面
の一方に補助用紙が接続され、他方に他のカット紙が接
続されているので、用紙の送り方向前後左右近傍への印
刷が困難な印刷機への適用も可能となる。
【0020】特に、請求項6記載の構成では、他のカッ
ト紙と接続されない突き合わせ面に接続された補助用紙
と、前記連接面に接続された補助用紙とは一体化されて
いるので、カット紙を取り囲む補助用紙により用紙の送
り方向前後左右方向への力に対する耐久性を向上させる
ことができる。
【0021】そして、請求項7に記載の構成を採る印刷
用紙では、カット紙と補助用紙との相互接続により全体
として所定の大きの外形が確保されるため、汎用の印刷
機への、格別のフィーダを用いることのない給紙が可能
となる。また、相互の接続が、個々のカット紙と補助用
紙との突き合わせ面において成されているため、接続部
に妨げられることなく、カット紙の表裏両面全面への印
刷が可能となる。さらに、カット紙と補助用紙との接続
が、突き合わせ面で分離可能な接続とされているため、
印刷後に適宜分離させることで、当初の裁断寸法及び形
状どおりの印刷済カード類として使用することができ
る。特にこの構成では、カット紙の形状に係わりなくそ
れらの全周縁を補助用紙と隙間なく接続することができ
るため、相互に所定の長さの突き合わせ面を確保するこ
とが困難な形状の複雑なカット紙に適用して有効に機能
する。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照しな
がら説明する。図1及び図2は本発明の第1実施例を示
す。図2に示すように、カット紙10は、予め周縁を使
用形態に合わせた、すなわち本例において、名刺として
の使用に適するように寸法及び形状、すなわち長辺11
を91mm、短辺13を55mmとする矩形に裁断さ
れ、周縁の少なくとも一部、すなわち本例において長辺
11全長にわたる突き合わせ面12を確保された厚さ
0.2mmの厚肉(本明細書において「厚肉」と言う用
語は、通常の0.07mm程度の肉厚のコピー用紙に対
する厚さの違いを表すべく使用されており、本発明にお
いて意図する肉厚は、ほぼ0.1mm〜1.0mmの範
囲である。)の紙パルプ製とされている。各カット紙1
0は、対をなす突き合わせ面12a,12b間をつなぐ
連接面14m,14nを有する。
【0023】図1に示すように、5枚のカット紙10
(以下、これらを個々に峻別する必要がある場合のみ明
細書及び図面を通じて符号の末尾に英字符号を付記す
る。他の構成要素についても同じ)は、突き合わせ面1
2間に、図1に厚みを誇張して示す厚さ0.01mm程
度の酢酸ビニルエマルジョン系接着剤の接着層15を介
在させて互いに接着され、個々のカット紙10間の接着
層15の破断等により分離可能な相互接続により、全体
として所定の大きさ(本例では、略B列5番の長さで半
分の幅)の外形を確保されている。かくして、個々のカ
ット紙10は、それらの長辺に沿う突き合わせ面12を
相互に対向させて一列に配列されている。すなわち、カ
ット紙10aの長辺方向に確保された一方の突き合わせ
面12は、カット紙10bの長辺方向の一方の突き合わ
せ面12と対向し、カット紙10bの他方の長辺方向の
突き合わせ面12は、カット紙10cの一方の長辺方向
の突き合わせ面12と対向している。なお、接着層15
の状態は、カット紙10が印刷後に分離可能な状態であ
ればよく、接着剤が完全に硬化している状態あるいは接
着剤が完全に硬化しておらず柔軟性のある状態の何れで
もよい。
【0024】この例のように、カット紙10の突き合わ
せ面12を各カット紙の長辺に沿って形成すると、印刷
時において用紙1の送り方向を横断する方向に突き合わ
せ面12を向けて使用した場合でも、印刷時に送りによ
り用紙にかかる引張力を長辺側の接着部でうけるように
することができるので、周縁長さの短いカット紙10に
ついても、印刷中に分離しにくくすることができる。
【0025】こうした印刷用紙1を製造するには、例え
ば、酢酸ビニルエマルジョン系接着剤を各カット紙10
の対向する突き合わせ面12の双方又は一方に薄く塗布
する。そして、カット紙10の突き合わせ面12が互い
に突き合うように接着する。このとき、接着層15が可
能な限り薄層となるように圧接して接着すれば、突き合
わせ接続部の接着強度を高くすることができる一方、各
カット紙10を分離させた後に突き合わせ面に残存する
接着剤を、実質的に無視しうる程度のものとすることも
できる。なお、接着剤は、図2に細点を付して示すよう
に、突き合わせ面12の全面に連続して塗布してもよ
く、本例では実際には施さないが、連接面14側に例示
すように、点接着するように間欠的に塗布してもよい。
【0026】また、接着剤としては、酢酸ビニルエマル
ジョン系接着剤に限らず、酢酸ビニル以外のエマルジョ
ン系接着剤、ポリビニルアルコ−ル系接着剤、シリコン
系接着剤、弾性系接着剤、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹
脂系接着剤、瞬間系接着剤(α−シアノアクリレート系
等)、エラストマー系接着剤、ホットメルト系接着剤、
熱可塑性樹脂系接着剤、澱粉系接着剤、紫外線硬化型接
着剤、無機質系接着剤、二液接触型接着剤等を用いるこ
とができる。
【0027】本実施例の印刷用紙1のように、紙パルプ
製のカット紙10を酢酸ビニルエマルジョン系接着剤で
接続した場合、印刷後にカット紙10を左右又は上下に
角度を付けて引き離す力を加えることで容易に接着層1
5破断することで、簡単に一枚ずつに分離することがで
きるが、カット紙10と接着剤の組み合わせ、あるい
は、大量の印刷済の印刷用紙1からカット紙10を分離
させるような場合には、加熱や溶剤等による処理をする
ことで分離することも可能である。
【0028】上記のように構成された、この実施例の印
刷用紙1では、5枚のカット紙10が台紙に重ねられる
ことなく全体として一枚に形成されているので、裏面に
も印刷することができる。また、5枚のカット紙10が
その突き合わせ面で固定されることによって全体として
取扱いの容易な大きさの用紙とされているので、汎用の
印刷機には適さない面積の小さいカット紙10を一回の
印刷により複数枚同時に、パーソナルコンピュータやワ
ードプロセッサの普及型プリンタのような比較的安価な
印刷機や汎用のオフセット印刷機等で印刷することがで
きる。また、本実施例の印刷用紙1は、矩形の5枚のカ
ット紙10の相互接続により、略規格用紙と同等の給紙
方向寸法と、全体としての矩形形状を確保しているの
で、印刷機器の用紙ストック用トレイ等への収納が可能
である。
【0029】ところで、印刷用紙1の横断方向寸法をも
規格用紙と同等にすることもできる。このようにした変
形例を図3に示す。この例では、カット紙10の対をな
す突き合わせ面12間をつなぐ連接面14の一方、すな
わち連接面14mに接着層15を介在させて他のカット
紙10が接続されている。こうした接続により印刷用紙
1Aは、上記第1実施例における印刷用紙1を横に接続
した形態となり、1枚の印刷用紙1Aについて合計10
枚のカット紙10の印刷が可能となる。
【0030】次に、図4は本発明の第2実施例を示す。
この例の印刷用紙2では、カット紙20としてプリペイ
ドカ−ド、IDカ−ド等に使用するに適した、平面形状
が57mm×85mmの4角を丸めた矩形で、肉厚が
0.29mmの合成樹脂板が用いられている。カット紙
20は、5枚とされ、個々のカット紙20について互い
に背反する対をなす長手方向の突き合わせ面22が確保
されている。相互の接続により接続方向の端部に位置す
るカット紙20a,20eは、他のカット紙と接続され
ない突き合わせ面22a,22eに接着層25を介在さ
せて、合成樹脂製で、平面形状が85mm×8mmの矩
形、厚さが0.29mmの補助用紙29を接続され、補
助用紙29により紙面上にカット紙接続方向の余白が確
保されている。
【0031】この例では、突き合わせ面の間には、厚さ
(対向する突き合わせ面間の距離)0.05mm程度の
エポキシ系接着剤による接着層25が介在している。こ
の結果、各カット紙20は、対向する突き合わせ面にお
いて分離可能に固定されることになり、全体として一枚
の印刷用紙2を形成している。このようにすると、補助
用紙29が給紙方向前後端のカット紙20a,20eの
前後に配置されるので、例えば、用紙押えのために用紙
の前後に余白をとる必要があるパーソナルコンピュータ
やワードプロセッサの普及型プリンタや用紙にくわえ代
が必要な汎用のオフセット印刷機等でもカット紙20a
の給紙方向前縁及びカット紙20eの給紙方向後縁の直
近まで印刷することができる。
【0032】このように、カット紙20及び補助用紙2
9を合成樹脂とする場合、素材として熱可塑性樹脂を用
い、カット紙20及び補助用紙29を加熱溶着加工又は
高周波溶着加工等を施して接続することで、両者間に接
着層25を介在させることなく、直接接続することもで
きる。こうした場合でも、接続部の強度を適宜に設定す
ることにより、前記と同様の方法による印刷後の分離を
可能とすることができる。
【0033】次に、図5に本発明の第3実施例を示す。
この例では、カット紙30は、平面形状が55mm×9
1mmの矩形で、厚さ0.2mmの紙パルプ製とされ、
各カット紙30の対をなす突き合わせ面32a,32b
間をつなぐ一方の連接面34nに厚さ0.01mm程度
のアクリル系接着剤による接着層35を介在させて補助
用紙39tが接続され、他方の連接面34mには、同様
の接着層35を介在させて他のカット紙30が接続され
ており、縦方向に延びる補助用紙39s,39tにより
紙面上にカット紙接続方向を横断する方向の余白が確保
されている。補助用紙39s,39tは、紙パルプ製
で、平面形状が9mm×275mmの矩形であり且つ厚
さが0.15mmである。前例と同様に、給紙方向前後
端のカット紙30に接続された補助用紙39f,39b
は、同じく紙パルプ製で、平面形状が9mm×200m
mの矩形で、厚さが0.15mmである。かくして、カ
ット紙30は、その左右を補助用紙39s,39tで挟
まれると共に、その前後を補助用紙39f,39bで挟
まれている。その結果、印刷用紙3全体の外周から内側
に9mm程度離れた部分までの余白が確保される。
【0034】このようにすると、用紙押え等のために用
紙の前後及び左右に余白をとる必要があるパーソナルコ
ンピュータやワードプロセッサの普及型プリンタや用紙
にくわえ代が必要な汎用のオフセット印刷機等でも各カ
ット紙30夫々の周辺部直近まで印刷を行うことができ
る。また、補助用紙39が印刷用紙3の前後及び左右に
配置されているので、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサの普及型プリンタなどで給紙台から用紙を引
き込む給紙部が90度以上にロ−ラ−等で曲げるような
搬送形式の印刷機に対しても印刷用紙3は充分な強度を
持つことができ、且つ、補助用紙39がカット紙30よ
り薄く柔軟性に富むため、給紙台から用紙を引き込む時
のトラブルが少なくなる。
【0035】この例においても、印刷用紙3は全体の平
面形状が矩形となるようにカット紙30及び補助用紙3
9が配置されているので、例えば印刷機器の用紙ストッ
ク用トレイ(カセット)への収納が極めて容易になる。
印刷用紙3が、A列4番(横210mm、縦297m
m)の大きさであるようにすれば、プリンタやコピ−機
等の印刷機器の用紙ストック用トレイ(カセット)に本
実施例の印刷用紙3を蓄積するだけで、手間のかかる作
業を必要とせずに印刷を行うことができる。また、保存
や運搬の点についても便利である。このように、本実施
例の印刷用紙3によって、印刷前における印刷用紙の取
扱いを容易にすることができる。
【0036】次に、図6に本発明の第4実施例を示す。
この例では、各カット紙40の配置は前例と実質的に同
様であるが、2列のカット紙の間にも補助用紙49が介
在しており、縦横配置の補助用紙49は一体化されてい
る。こうした配置は、前記第2実施例に示すように4角
が丸められたカット紙の列を複数横方向に並べて配置す
る配列に好適である。こうすることで、各カット紙40
の角部に補助用紙49と接続されない空間が形成される
ことを防ぐことができる。その余の構成については、実
質上前例と同様であるので、末尾の参照符号を前例の参
照符号と一致させて相当する部位を図示することで、各
部の説明に代える。なお、この例の場合、前例の効果に
加えて、印刷用紙4の強度を一段と向上させることがで
きる利点が得られる。
【0037】最後に、図7に本発明の第5実施例を示
す。図7において、印刷用紙5は、平面形状が54mm
×86mmの4角を丸めた矩形で、厚さが0.27mm
の合成樹脂製の3枚のテレフォンカードであるカット紙
50aと、平面形状が直径50mmの円形で、厚さが
0.27mmの合成樹脂製の2枚のカット紙50bとを
有している。カット紙50は、それらと符合する大きさ
及び形状の切り抜きを有し、外形寸法が150mm×2
10mmの矩形で、厚さが0.27mmの合成樹脂製の
補助用紙59にはめ込まれている。この例では、各カッ
ト紙50は、印刷用紙5全体の外周縁から10mm程度
離されるような位置にはめ込まれている。これにより、
印刷用紙50には外周縁から内側に10mm程度の余白
が確保される。
【0038】この例では、各カット紙50について、そ
れらの全周にわたる突き合わせ面52が確保されてお
り、突き合わせ面52と切り抜きの内周面56との間に
は、エポキシ系接着剤による厚さ0.05mm程度の接
着層55による接続部が介在している。なお、この例に
おいても、補助用紙59を熱可塑性樹脂製とし、接続部
を両紙の加熱溶着加工又は高周波溶着加工等により直接
接合するようにしてもよい。
【0039】特に、この例では、各カット紙50がそれ
ぞれ独立した配置となるため、個々のカット紙50の周
縁形状に係わりなく、それらの全周を補助用紙59に接
続することができ、印刷用紙5全体として取扱い時の強
度を増すことができ、しかも、外形寸法を自由に設定す
ることができる利点が得られる。
【0040】以上、本発明を代表的実施例を挙げて説明
したが、本発明は上記実施例に限定されることなく、特
許請求の範囲に記載の事項の範囲内で、種々に細部の構
成を変更して実施可能なものである。例えば、カット紙
10,20,30,40については、材質を問わず概ね
30〜110mm×50〜160mmの矩形のものを意
図しているが、1つの印刷用紙に対して、必ずしも同一
の大きさ、同一の形状、同一の材質でなくてもよく、接
着強度を保持できる程度の突き合わせ面12,22,3
2,42の確保が可能であれば、異なる大きさ及び形状
並びに材質のカット紙を相互に接着、固定してもよい。
また、補助用紙もその各々が同一の材質、同一の厚さで
なくてもよい。さらに、カット紙及び補助用紙は、予め
コ−ティング、印刷、磁気加工、ラミネ−ト加工、浮き
出しプレス加工、打抜き加工等が施されたものであって
もよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の構成によれば、予め使用形態に裁断された小さな
カット紙を、規格に基づく所定の大きさの用紙への印刷
を意図する汎用の印刷機に、格別特殊なフィーダ等を付
加することなく供給し、しかも1回の操作で複数枚同時
に印刷することができるようになる。その結果、個人や
一般企業においても、手軽に低コストで高品位のカード
類を印刷することができる。また、本発明の印刷用紙
は、従来の剥離台紙に粘着剤で張り付けられた印刷用紙
と異なり、紙片の裏面も開放されているため、用紙の表
裏を印刷面とすることで、両面印刷が可能であり、ま
た、台紙を用いていないため、印刷時のローラ送りによ
り紙片の位置ずれを起こすこともなく、さらに位置ずれ
による粘着剤のはみ出しで、印刷機に障害を生じさせる
恐れもない。
【0042】さらに、請求項2に記載の構成によれば、
印刷時の給紙方向の引張力に対する耐性を小寸法のカッ
ト紙についても十分に確保することができる。また、請
求項3に記載の構成によれば、印刷時の給紙方向に余白
を確保することができるので、用紙押え等のために用紙
の前後に余白をとる必要があるパーソナルコンピュータ
やワードプロセッサの普及型プリンタや用紙にくわえ代
が必要な汎用のオフセット印刷機等での印刷が容易とな
る。そして、請求項4に記載の構成によれば、用紙の前
後左右に余白をとる必要があるパーソナルコンピュータ
やワードプロセッサの普及型プリンタでの各カット紙夫
々の周縁部近傍まで印刷を行うことができる。さらに、
請求項5及び請求項6に記載の構成によれば、印刷用紙
の外形寸法を通常の用紙規格に一致させて、一層取扱い
を容易にすることができ、特に請求項6に記載の構成で
は、用紙の印刷時や取扱い時の変形や分離に対する耐性
を向上させることができる。最後に、請求項7に記載の
構成によれば、カット紙の形状の複雑さに対する対応性
を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の印刷用紙を示す平面図で
ある。
【図2】第1実施例のカット紙を取り出して示す斜視図
である。
【図3】第1実施例におけるカット紙の接続態様を変更
した変形例を示す平面図である。
【図4】本発明の第2実施例の印刷用紙を示す平面図で
ある。
【図5】本発明の第3実施例の印刷用紙を示す平面図で
ある。
【図6】本発明の第4実施例の印刷用紙を示す平面図で
ある。
【図7】本発明の第5実施例の印刷用紙を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 印刷用紙 10、20、30、40、50 カット紙 12、22、32、42、52 突き合わせ面 14、24、34、44 連接面 29、39、49、59 補助用紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め周縁を使用形態に合わせた寸法及び
    形状に裁断され、周縁の少なくとも一部に所定の長さに
    わたる突き合わせ面を確保された厚肉の個々のカット紙
    を、前記突き合わせ面同志を接着し、個々の前記カット
    紙の印刷後に分離可能な相互接続により、全体として所
    定の大きさの外形を確保したことを特徴とする印刷用
    紙。
  2. 【請求項2】 前記カット紙は、個々のカット紙につい
    て互いに背反する対をなす突き合わせ面を有し、それら
    突き合わせ面は、カット紙の周縁における長辺に沿って
    形成された請求項1記載の印刷用紙。
  3. 【請求項3】 相互の接続により接続方向の端部に位置
    する少なくとも一方の前記カット紙は、他のカット紙と
    接続されない突き合わせ面に補助用紙を接着され、該補
    助用紙の印刷後に分離可能な接続により紙面上にカット
    紙接続方向の余白が確保された請求項1又は2記載の印
    刷用紙。
  4. 【請求項4】 前記カット紙は、個々のカット紙につい
    て互いに背反する対をなす突き合わせ面を有すると共
    に、前記対をなす突き合わせ面間をつなぐ連接面を有
    し、該連接面の少なくとも一方に補助用紙が接続され、
    該補助用紙により紙面上にカット紙接続方向を横断する
    方向の余白が確保された請求項1〜3の何れか1項記載
    の印刷用紙。
  5. 【請求項5】 前記カット紙には、前記連接面の一方に
    補助用紙が接続され、他方に他のカット紙が接続された
    請求項4記載の印刷用紙。
  6. 【請求項6】 前記他のカット紙と接続されない突き合
    わせ面に接続された補助用紙と、前記連接面に接続され
    た補助用紙とは一体化された請求項4又は5記載の印刷
    用紙。
  7. 【請求項7】 予め周縁を使用形態に合わせた寸法及び
    形状に裁断され、周縁の全長にわたる突き合わせ面を確
    保された厚肉のカット紙と、該カット紙の周縁形状に符
    合する形状の切り抜きを形成された補助用紙とからな
    り、前記カット紙は、前記補助用紙の切り抜き内に嵌め
    込まれて、突き合わせ面を前記補助用紙の切り抜きの内
    周面に接着され、前記カット紙の周囲に印刷後に分離可
    能な補助用紙による余白紙面が確保されたことを特徴と
    する印刷用紙。
JP33660594A 1994-09-22 1994-12-26 印刷用紙 Pending JPH08197871A (ja)

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JP6-311250 1994-11-22
JP31125094 1994-11-22
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