JP3290368B2 - 配送伝票 - Google Patents

配送伝票

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JP3290368B2 JP34597896A JP34597896A JP3290368B2 JP 3290368 B2 JP3290368 B2 JP 3290368B2 JP 34597896 A JP34597896 A JP 34597896A JP 34597896 A JP34597896 A JP 34597896A JP 3290368 B2 JP3290368 B2 JP 3290368B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物の配送作業に
用いられる配送伝票に関し、特に配送情報をノンインパ
クトプリンターで記録し、配達後の伝票処理を機械的に
行わせるのに適した配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクトプリンターの使用が可能
な配送伝票として、特開平6−239058号公報で開
示された配送伝票がある。この配送伝票は、図4、図5
に示すように、基材8の表面に配達票9と受領票10が
剥離可能な接着構造11で連接して接着され、基材8の
裏面には荷物に接着する粘着剤12を介して剥離紙13
が設けられており、前記配送票9と受領票10は、基材
8の表面に、プリンターの用紙走行方向Tに対し直交す
る方向に連接されている。前記配達票9と受領票10は
同一紙片をスリット14で区画して形成されている。
【0003】また、前記配送伝票の他例として、図6に
示すように基材8の表面をプリンター用紙走行方向に2
分し、一方の面に所定の印刷を施して配達票9とし、他
方の面に剥離可能な接着構造11で受領票10を接着し
た構造のものも開示されている。そして、前記従来の配
送伝票にあっては、その受領票10に、特に機器による
自動読取り等への配慮はされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の配送伝票の
うち、基材8の表面をプリンター用紙走行方向に2分
し、一方の面を配達票9とし、他方の面に受領票10を
接着した構造のものは、受領票10を接着した部分に対
し配達票9の部分が受領票10の厚さだけ薄くなり、配
送伝票のプリンターへの走行方向に対し、左右に段差が
生じるものとなる。
【0005】一般に配送伝票は連続伝票として用いられ
る場合が多く、各伝票はミシン目を介して走行方向に連
続して設けられ、左右は搬送用スプロケット穴が設けら
れる。伝票はミシン目部分でZ状にジグザグに折り畳ま
れ、スプロケットでプリンターへ搬送され、プリント後
は再び、Z状にジグザグに折り畳まれる。ノンインパク
トプリンターにおいては用紙が熱定着プロセスを通過す
るため、用紙は大きく変形しやすく、連続的な折り畳み
が極めて難しくなる。そのためインパクトプリンターで
は問題にならなかった用紙のスタック性が重要な要素と
なる。スタック性とは用紙を積み重ねたときの形状であ
って、用紙長手方向、用紙幅方向の傾斜と、折り畳み部
の盛り上りである。ノンインパクトプリンター用連続用
紙ではこの傾斜と盛り上りが厳しく規定されており、連
続フォーム用紙などでは、抄紙した用紙の均一性の低い
端部を捨て、中心部の均一性の高い部分のみを使用する
ことがあるほどである。
【0006】従って、ノンインパクトプリンターで印字
する配送伝票においても、この傾斜と盛り上りが大きい
ものはスタック性が悪く実用に供することができない。
ところが上記配送伝票は、明らかな左右の段差がるの
で、給紙前の折り畳み状態での傾斜が極めて大きく、十
分な量を積み上げることができない。また、スプロケッ
トで搬送しても、左右に大きな傾きがあるものでは、用
紙は少しづつ斜めに進行し、ついにはスプロケットがス
プロケット穴に入らず、プリンターへ正しく送り込むこ
とができなくなる。またプリント後の折り畳みは更に困
難であるといった問題がある。これらのことからすれ
ば、前記の配送伝票は連続紙として使用できず、せいぜ
い数枚続きの伝票とすることができる程度のものであ
る。
【0007】また、枚葉で給紙する場合でも、前記配送
伝票のように左右に段差があると正確にノンインパクト
プリンター内に送り込まれず、紙詰りが生じたり、印字
が印字すべき位置に正しく行われないといった問題が生
じる。更に、うまくプリンター内に正確に搬送されたと
しても、左右に段差があると画像定着時に定着ローラー
が均一にトナーに当たらず、定着不良を起すといった問
題を生ずる。
【0008】必要な情報が印字された配送伝票は、その
後配送品と共に移動するが、前記構造の配送伝票の場
合、これらの移動にあたって伝票の記載情報を目視だけ
で処理したり、目視情報をコンピュータに手入力する場
合は、伝票として見栄えが悪い、読取りにくいといった
軽度の問題だけであるが、この配送伝票を自動的に、即
ち手入力でなくコンピュータに入力、読取りを行わせる
場合は重大な問題が生じる。即ち、搬送が正確に行われ
ないため読取り位置からずれたり、印字が記入欄から食
出た情報は、読取り装置で読取られなかったり、誤読さ
れたりする。
【0009】伝票として出荷された後にこのような問題
が生じると、実際の配送業務に多大の影響を及ぼすか
ら、このような恐れのある伝票は使用できない。従っ
て、どうしても印字後の段階で検査によりこのような恐
れのある伝票を取除き、その分を再印字しなければなら
ない。
【0010】ノンインパクトプリンターによる処理は、
必要情報を連続的に高速で処理できるところに意義があ
るのに対し、部分的、離散的なデータを再印字するに
は、そのデータだけ探して、改めて一つづつ手入力が必
要になるなど、極めて非能率的で、ノンインパクトプリ
ンターによる処理の意味がなくなるほど重大な問題が生
じる。
【0011】また、前記従来の配送伝票は、その受領票
10に、特に機械読取り等の配慮がなされていない。
【0012】通常、この種の配送伝票にあっては、配達
後に剥離した受領票を機器による自動読取りを行う場合
が多い。
【0013】この種の配送伝票は前記のように、受領票
は基材に剥離可能に接着されているが、この接着力は荷
物の取扱い中には剥れない強度を要すものの、この接着
力が強いと、剥離後の受領票のカールが大きくなり、こ
れを機器処理しようとする場合、受領票の機器内の所定
位置への正確な送り込みに支障が生じる。
【0014】また、本発明者の研究の結果、受領票の確
実な送り込みは、前記受領票のカールのみならず、受領
票の透気度と静摩擦係数が重要であることが判明した。
本発明者は試験研究を重ね、機器処理の支障にならない
程度の受領票と基材との接着力と、受領票の透気度、静
摩擦係数を見い出し本発明を完成した。
【0015】本発明の目的は、配送情報をノンインパク
トプリンターで記録し、配達後の伝票処理を機械的に行
わせるのに適した配送伝票を提供するところにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る配送伝票
は、基材の表面に配達票と受領票を並設し、基材の裏面
には粘着剤を介して剥離紙を設けた三層構造からなりプ
リンターによって記録される配送伝票において、基材の
表面のプリンター挿入側に位置する上辺部に所定の印刷
を施して配達票とし、基材の表面の前記配達票の下側の
面に受領票を接着後に剥離可能な感圧接着剤により、プ
リンターの用紙走行方向に連接するように圧着して設け
てなり、前記感圧接着剤による基材と受領票間の接着力
が剥離速度200mm/分で剥離したとき10g/25
mm〜50g/25mmであり、また前記受領票の透気
度が2000秒以下であり、且つその静摩擦係数が0.
9〜0.5であることを特徴とする。
【0017】かかる構成から、基材の表面に印刷を施し
て配達票とすることにより、別途配達票を用意する必要
が無くなるので、紙資源の節約とコストダウンが図れ、
また、前記基材の表面には配達票と受領票とに段差が生
じるが、配達票は基材の表面のプリンター挿入側に位置
する上辺部に設けられているため、例えば配送伝票が連
続伝票である場合、これをZ状に折り畳んだとき、プリ
ンターの挿入方向に対し直交する方向への傾斜はなく、
またプリンター内に送り込んでも斜めに進行することは
なく、正確に送り込まれ、必要な情報が所定の箇所に明
瞭に印字される。 また、感圧接着剤による基材と受領
票間の接着力が剥離速度200mm/分で剥離したとき
10g/25mm〜50g/25mmであるので、荷物
の取扱い中には受領票が基材から剥離せず、配達後の基
材から剥離した受領票には機器処理に支障を生ずるほど
のカールは生じない。また、受領票の透気度が2000
秒以下であり、且つその静摩擦係数が0.9〜0.5で
あるので、機器内の所定位置への受領票の送り込みが正
確に且つ円滑に行える。
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】図1は,本発明に係る配送伝票の
実施の形態の一例を示したものである。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】本例の配送伝票にあっては、基材1の表面
のプリンター挿入側に位置する上辺部に荷送人、荷受
人、発送日等の必要事項記入欄の印刷を施して配達票2
とし、基材1の表面の前記配達票2の下側の面には受領
票3が接着後に剥離可能な感圧接着剤4により圧着して
設けてある。
【0029】この受領票3の上辺は基材1の上辺と平行
となっている。また前記基材1の上辺部に直接印刷して
設けてある配達票2と受領票3との上下幅の比は、1:
3以下、好ましくは1:4以下である。スタック適性か
らすれば、配達票2の幅は小さいほど好ましいが、伝票
としての情報表示、読取り性を勘案すると、約1:4が
最も好ましい。
【0030】前記受領票3の表面には配達票2と同様
に、荷送人、荷受人、発送日等の必要事項記入欄の印刷
が施されている。
【0031】また、前記基材1に受領票3を接着する感
圧接着剤4は、基材1と受領票3間の接着力が剥離速度
200mm/分で剥離されたとき、10g/25mm〜
50g/25mmのものが使用される。この接着力(剥
離係数)は試験により、荷物の取扱い中に剥れることな
く、配達後に受領票3を剥すとき剥し易く、更に、剥離
後の受領票3が機器処理に支障を来すほどのカールをし
ないことを見い出し、設定されたものである。接着力が
10g以下の場合、ノンインパクトプリンターでの印字
時や配送中に配達票2あるいは受領票3が基材1から剥
れる危険があり、一方50g以上の場合は、剥離に際し
受領票3に強い引張力が加わるため、剥離後の受領票3
のカールが大きくなり、受領票3の機器処理に支障を来
す。また、前記受領票3にあっては、その透気度が20
00秒以下であり、且つ静摩擦係数が0.9〜0.5と
なっている。この受領票3の透気度及び静摩擦係数にあ
っては、受領票3の機器処理の際、受領票3が機器内の
所定位置に正確に送り込まれるのに適した数値であっ
て、試験を重ねた結果見い出されたものである。また、
受領票3の隅には、受領票3を基材1から剥すための手
がかりとなる切欠き部8が形成されている。
【0032】なお、本例では、基材1の表面に、受領票
3を接着する面にのみ感圧接着剤4が塗布されている
が、配達票2が印刷される面にまで即ち基材1の表面全
面に塗布されていてもよい。感圧接着剤4は通常の使用
温度条件下では全く粘着性を示さないので、塗布面に通
常の印刷、筆記をすることができる。
【0033】また、図1に示す実施の形態の基材1の受
領票3を接着する面には、必要に応じて適宜の図柄、広
告文、その他の情報等を印刷しておく。これにより、基
材1は単なる担体ではなく、重要な情報媒体として機能
させることができる。
【0034】また、図1に示される配送伝票は、連続伝
票として構成されてもよく、或いは枚葉伝票として構成
されてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば配送伝票
のノンインパクトプリンター挿入側が薄く且つ進行方向
に対し左右均一な厚さとなっているので、ノンインパク
トプリンターの印字に際し、プリンターへの搬送がきわ
めて確実に行われ、位置がずれることなく、配送情報記
入欄に適確に出力することができ、またスタック性も良
く、プリンター前後のジグザグ折りも問題なく行うこと
ができる。また定着ロールへも均一に接触することにな
るのでトナーの定着も確実に行われる。
【0036】更に、感圧接着剤による基材と受領票間の
接着力が剥離速度200mm/分で剥離したとき10g
/25mm〜50g/25mmであり、荷物の取扱い中
には受領票が基材から剥離せず、配達後の基材から剥離
した受領票には機器処理に支障を生ずるほどのカールは
生じない。また、受領票の透気度が2000秒以下であ
り、且つその静摩擦係数が0.9〜0.5であるので、
機器内の所定位置への受領票の送り込みが正確に且つ円
滑に行えるので、配達後の受領票の自動処理を確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す平面図。
【図2】図1の斜視図。
【図3】本発明の実施の形態の他例を示す斜視図。
【図4】従来の配送伝票を示す平面図。
【符号の説明】
1 基材 2 配送票 3 受領票 4 感圧接着剤 5 粘着剤 6 剥離紙 7 スリット 8 切欠き部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に配達票と受領票を並設し、
    基材の裏面には粘着剤を介して剥離紙を設けた三層構造
    からなりプリンターによって記録される配送伝票におい
    て、基材の表面のプリンター挿入側に位置する上辺部に
    所定の印刷を施して配達票とし、基材の表面の前記配達
    票の下側の面に受領票を接着後に剥離可能な感圧接着剤
    により、プリンターの用紙走行方向に連接するように圧
    着して設けてなり、前記感圧接着剤による基材と受領票
    間の接着力が剥離速度200mm/分で剥離したとき1
    0g/25mm〜50g/25mmであり、また前記受
    領票の透気度が2000秒以下であり、且つその静摩擦
    係数が0.9〜0.5であることを特徴とする配送伝
    票。
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JP4668369B2 (ja) * 1999-01-19 2011-04-13 大日本印刷株式会社 配送伝票
JP4668372B2 (ja) * 1999-05-19 2011-04-13 大日本印刷株式会社 配送伝票
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