JPH08197349A - 外壁コーナー部材の製造方法 - Google Patents

外壁コーナー部材の製造方法

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JPH08197349A
JPH08197349A JP1093995A JP1093995A JPH08197349A JP H08197349 A JPH08197349 A JP H08197349A JP 1093995 A JP1093995 A JP 1093995A JP 1093995 A JP1093995 A JP 1093995A JP H08197349 A JPH08197349 A JP H08197349A
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JP
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plate
adhesive
angle
corner member
plate members
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JP1093995A
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Inventor
Morimichi Watanabe
守道 渡辺
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Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外壁コーナー部材の製造工程を自動化又は半
自動化する。 【構成】 ストックケース22内に収容された板材21
を2枚ずつ押出しシリンダ18によって搬送コンベア2
5へ押し出す。この搬送コンベア25上で一対の板材2
1のカット面を互いに内側に向けて対向させた状態で上
方から押えローラ33で押圧しながら搬送し、この押え
ローラ33の押圧力によって両板材21のカット面を接
着剤塗布ローラ27に軽く押し付けて、カット面に接着
剤を塗布していく。この後、両板材21を角度可変アー
ム39上へ搬送し、この角度可変アーム39をΛ形に屈
曲させることで、角度可変アーム39上の両板材21を
傾斜させて両板材21のカット面どうしを突き合わせて
接着する。この後、角度可変アーム39上の両板材21
に上方からΛ形の移送アタッチメント48を被せ、クリ
ップ装置49で両板材21をクリップして本組立工程へ
移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外壁隅部に使用
される出隅部材,入隅部材等の外壁コーナー部材を能率
良く製造できるようにした外壁コーナー部材の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年来、住宅の外壁板として、表面柄模
様の意匠性に優れ且つ施工性に優れた窯業系の外壁板の
需要が著しく増大している。この窯業系の外壁板を用い
て施工された外壁は、図9に示すように、外壁コーナー
部10に、外壁板11と同じ柄模様の出隅部材12を使
用し、この出隅部材12を下地材13を介して柱14に
釘15等で固定するようにしている。
【0003】一般に、窯業系の外壁板11は意匠性を高
めるために表面に凹凸柄模様を押圧成形したものが多い
が、出隅部材12は断面L字形であるため、凹凸柄模様
のものを一体成形することは極めて困難である。このた
め、凹凸柄模様の出隅部材12は2枚の短冊状の板材の
片端面をそれぞれ45°弱の斜面にカットし、双方の斜
面を接着剤により接着して2枚の板材を一体化して製造
するようにしたものが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、2枚
の板材を接着剤により接着して出隅部材,入隅部材等の
外壁コーナー部材を製造する場合、従来の生産システム
では、接着剤塗布作業や接着作業は十分に自動化されて
おらず、作業者の手作業を必要としていた。このため、
生産能率が悪く、顧客の緊急のオーダーに迅速に対応で
きないという問題があり、接着剤塗布作業や接着作業を
自動化又は半自動化する生産システムの開発が切望され
ていた。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、外壁コーナー部材の製造工程を
自動化又は半自動化することができる外壁コーナー部材
の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の外壁コーナー部材の製造方法
は、片端面が斜めにカットされた一対の短冊状の板材
を、該カット面にて接着剤で接着して断面L字形の外壁
コーナー部材を製造する方法において、搬送コンベア上
で前記一対の板材のカット面を互いに内側に向けて対向
させた状態で上方から押えローラで押圧しながら搬送
し、その搬送中に前記搬送コンベアの中央下側で回転す
る接着剤塗布ローラで両板材のカット面に接着剤を塗布
して仮組立工程へ搬送するようにしたものである。
【0007】更に、請求項2では、前記仮組立工程にお
いて、前記搬送コンベアによって搬送されてくる前記一
対の板材を角度可変部材に載置し、この角度可変部材を
Λ形に屈曲させることにより、前記接着剤が塗布された
カット面側を押し上げて両板材を傾斜させ、その傾斜に
より両板材のカット面どうしを突き合わせて接着するよ
うにしたものである。
【0008】この場合、請求項3のように、前記角度可
変部材の左右両側部に、前記板材の片端面を受け止める
ストッパを設け、前記角度可変部材をΛ形に屈曲させる
際に前記板材を前記ストッパにより滑り止めするように
すると良い。
【0009】また、請求項4では、Λ形に屈曲された角
度可変部材上で仮組立された両板材に上方からΛ形の移
送アタッチメントを被せ、この移送アタッチメントの両
端部に設けられたクリップ装置により両板材の端面を受
け支えながら両板材を持ち上げて本組立工程へ移送する
構成となっている。
【0010】更に、請求項5のように、前記本組立工程
では、両板材を断面△形の角度規制台上に載置すると共
に、両板材を上方から押え板で押さえ付けて角度規制台
との間に挟み付け、前記押え板の上面に設けられた打込
み機を用いて、釘又はステープル等を両板材の数箇所に
接着面を貫通するように打ち込むようにすることが好ま
しい。
【0011】
【作用】請求項1のように、接着剤塗布工程では、搬送
コンベア上で一対の板材のカット面を互いに内側に向け
て対向させた状態で上方から押えローラで押圧しながら
搬送し、その搬送中に搬送コンベアの中央下側で回転す
る接着剤塗布ローラで両板材のカット面に接着剤を塗布
する。これにより、板材を搬送コンベアで搬送する途中
で自動的に接着剤の塗布が行われる。
【0012】このようにして接着剤が塗布された両板材
を仮組立工程へ搬送する際に、請求項2では、搬送コン
ベアによって搬送されてくる両板材を角度可変部材に載
置し、この角度可変部材をΛ形に屈曲させる。これによ
り、両板材を、接着剤が塗布されたカット面側を押し上
げて傾斜させることで、両板材のカット面どうしを突き
合わせて接着する。このように、角度可変部材を用いる
ことで両板材の接着も自動的に行うことができる。
【0013】この仮組立工程において、請求項3では、
角度可変部材をΛ形に屈曲させる際に、角度可変部材の
左右両側部に設けられたストッパにより各板材の片端面
を受け止めて、板材を滑り止めする。これにより、両板
材の接着面(カット面)に隙間が開くことが防がれ、確
実に接着される。
【0014】このようにして仮組立された両板材を本組
立工程へ移送する際に、請求項4では、Λ形に屈曲され
た角度可変部材上で仮組立された両板材に上方からΛ形
の移送アタッチメントを被せ、この移送アタッチメント
の両端部に設けられたクリップ装置により両板材の端面
を受け支えながら両板材を持ち上げて本組立工程へ移送
する。この際、クリップ装置により両板材の端面を接着
面(カット面)側方向の力で押え付けながら移送するの
で、両板材の接着面の接着が剥がれるのが防止されると
共に、万一、仮組立工程で接着が不完全な場合でも、ク
リップ装置で両板材を挟み付けることで、両板材の接着
が完全なものとなる。
【0015】更に、請求項5では、本組立工程におい
て、両板材を断面△形の角度規制台上に載置すると共
に、両板材を上方から押え板で押さえ付けて角度規制台
との間に挟み付け、前記押え板の上面に設けられた打込
み機を用いて、釘又はステープル等を両板材の数箇所に
接着面を貫通するように打ち込む。これにより、接着剤
が固化する前でも、釘又はステープル等によって両板材
の接着面が固定される。また、釘又はステープル等で固
定した後は、両板材を動かしても、接着部分が剥がれた
り接着不良になる心配がないので、接着剤が固化するま
で静置させる必要が無く、直ちに搬送・運搬できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。短冊状の板材21は、予め片端面が斜めにカッ
トされ(出隅部材,入隅部材の場合は斜め約45°にカ
ットされ)、ストックケース22内に2列に積み上げら
れて収容されている。このストックケース22は、左右
両面(搬送方向の前後面)が開放され、リフト機構17
によって上下動可能に支持されている。このストックケ
ース22内に収容された各列の板材21は、カット面を
互いに内側に向けて対向させた状態で積み上げられてい
る。ストックケース22の上端左側には押出しシリンダ
18が設けられ、この押出しシリンダ18のロッドに取
り付けられたプッシャー19によって最上段の2枚の板
材21が同時にストックケース22から搬送コンベア2
5へ押し出される。この際、ストックケース22から板
材21が押し出される毎に、リフト機構17によってス
トックケース22が板材21の1枚分の厚みに相当する
高さずつ上昇し、常に、最上段の板材21と搬送コンベ
ア25の高さが一致するように制御される。
【0017】一方、搬送コンベア25上では、ストック
ケース22から押し出された2枚の板材21がカット面
を互いに内側に向けて対向させた状態で搬送される。こ
の搬送コンベア25の中央下側には接着剤塗布装置26
が設けられている。この接着剤塗布装置26は、モータ
(図示せず)により接着剤塗布ローラ27をシャフト2
8を中心に搬送方向に回転させて板材21のカット面に
接着剤を塗布する装置であり、接着剤塗布ローラ27の
上部を搬送コンベア25より上方に突出させている。こ
の接着剤塗布ローラ27の外周部は、図3(a)に示す
ように2枚の板材21のカット面の傾斜角に合った傾斜
面に形成され、該傾斜面にスポンジ27aが装着されて
いる。
【0018】この接着剤塗布ローラ27の下方には接着
剤貯溜パン29が設けられ、この接着剤貯溜パン29内
に貯溜された接着剤に接着剤塗布ローラ27の一部が浸
され、スポンジ27aに接着剤が含まれるようになって
いる。従って、回転する接着剤塗布ローラ27の上方を
両板材21が搬送されていく過程で、接着剤を含んだス
ポンジ27aが板材21のカット面に接触して接着剤が
カット面に自動的に塗布される。上記接着剤貯溜パン2
9は、架台30上にネジ棒31によって上下高さ調節可
能に支持されている。また、接着剤貯溜パン29の上面
部には、接着剤塗布ローラ27の側面に付着した余分な
接着剤を取り除くブレード板32が取り付けられてい
る。更に、接着剤貯溜パン29には、接着剤塗布量(接
着剤塗布ローラ27への接着剤付着量)を調節する塗布
量調節ブレード23が取り付けられ、この塗布量調節ブ
レード23の矢印方向の位置調節を調節ネジ24によっ
て行うことができるようになっている。
【0019】また、搬送コンベア25の接着剤塗布位置
の上方には、図1に示すように、押えローラ33がバネ
機構34により弾性支持されている。これにより、接着
剤塗布位置では、搬送コンベア25上で一対の板材21
のカット面を互いに内側に向けて対向させた状態で上方
から押えローラ33で押圧しながら搬送し、この押えロ
ーラ33の押圧力によって接着剤塗布中の板材21の浮
き上がりを防止して両板材21のカット面を接着剤塗布
ローラ27に軽く押し付けるようにしている。
【0020】更に、搬送コンベア25の接着剤塗布位置
の両側には、図2に示すように、幅寄せローラ35が弾
性支持され、この幅寄せローラ35によって両板材21
を両者の間隔が一定値以下となるように幅寄せすること
で、両板材21のカット面が接着剤塗布ローラ27から
横方向に離れないようにしている。尚、接着剤塗布位置
へ至る直前の位置には、ストックケース22から搬出さ
れた両板材21の間隔を接着剤塗布ローラ27に合わせ
て広げるための中央分離楔36が設けられている。
【0021】一方、接着剤塗布位置の搬送方向前方に
は、図2に示すように、接着剤塗布後の両板材21の間
隔をできるだけ狭めるためのガイド板37が設けられ、
その搬送方向前方には仮組立装置38が設けられてい
る。この仮組立装置38は、図4に示すように、複数対
の角度可変アーム39(角度可変部材)を軸40を介し
て連結し、これら複数対の角度可変アーム39の軸40
を押上アーム41で支持すると共に、押上アーム41を
上下シリンダ42のロッド43の上端に取り付けた構成
となっている。この仮組立装置38は、接着剤塗布後の
板材21の搬入を待つときには、図4に実線で示すよう
に角度可変アーム39を水平にして搬送コンベア25の
高さ位置に合わせ、両板材21を搬送コンベア25で角
度可変アーム39上に搬入できるようにしている。
【0022】一方、角度可変アーム39上に両板材21
が載置されると、上下シリンダ42を作動させて、図4
に二点鎖線で示すように押上アーム41を上昇させて複
数対の角度可変アーム39の軸40を押し上げること
で、複数対の角度可変アーム39をΛ形に屈曲させる。
このときの角度可変アーム39の屈曲角度は、製造する
外壁コーナー部材の角度に合わせられており、本実施例
のように出隅部材20を製造する場合には、角度可変ア
ーム39の屈曲角度は90°弱となる。また、各角度可
変アーム39の端部には、板材21の片端面を受け止め
るストッパ44が設けられ、角度可変アーム39をΛ形
に屈曲させる際に板材21がストッパにより滑り止めさ
れるようになっている。
【0023】一方、図1に示すように、仮組立装置38
の上方には移送レール45が設けられ、この移送レール
45にローラ46とシリンダ47を介して移送アタッチ
メント48が吊持されている。この移送アタッチメント
48は、図5に示すように、製造する外壁コーナー部材
(本実施例では出隅部材20)に合わせてΛ形に形成さ
れ、この移送アタッチメント48の両端部にそれぞれク
リップ装置49が取り付けられている。各クリップ装置
49は、移送アタッチメント48の端部に軸50を介し
て回動可能に取り付けられたクリッププレート51と、
このクリップレート51を回動させるシリンダ52とか
ら構成され、クリッププレート51にはゴム,スポンジ
等の緩衝部材53が取着されている。
【0024】上述したようにして角度可変アーム39上
で仮組立された両板材21(出隅部材20)を本組立装
置60(図6及び図7参照)へ移送する場合には、角度
可変アーム39上の両板材21に上方から移送アタッチ
メント48を被せると共に、クリップ装置49のシリン
ダ52を作動させてクリッププレート51を図5に二点
鎖線で示す位置へ回動し、クリッププレート51の緩衝
部材53を両板材21の端面に宛がってクリップする。
この状態で、シリンダ47を作動させることで移送アタ
ッチメント48を上昇させて両板材21を持ち上げ、移
送レール45に沿って移送アタッチメント48をスライ
ドさせて、両板材21を本組立装置60へ移送する。
【0025】次に、本組立装置54の構成を図6及び図
7に基づいて説明する。本組立装置60の本体フレーム
61の下部に設けられた台板62上には、断面△形の角
度規制台63が固定されている。この角度規制台63の
頂角は、製造する出隅部材20の内角に合わせて90°
弱に設定され、頂角部が切り欠かれている。この角度規
制台63には、その上面に載置された出隅部材20の側
縁を受け止める複数のストッパ65が設けられている。
各ストッパ65の位置は、調整ボルト66とナット67
とから成る位置調整機構68により調整できるようにな
っている。尚、図7に示すように、左端のストッパ65
には、出隅部材20の左端面に当接してその左右方向の
位置決めをする位置決め部65aが設けられている。
【0026】一方、本体フレーム61の上部には移送レ
ール45が固定され、この移送レール45にローラ69
を介してエアシリンダ70が吊り下げられ、このエアシ
リンダ70の下向きのロッド71の下端に一対の押え板
72が「ハ」字状に固定され、この押え板72が角度規
制台63上の出隅部材20の真上を上下動できるように
なっている。この押え板72の内角は、製造する出隅部
材20の頂角に合わせて90°弱にに設定されている。
更に、この押え板72の上面両側の複数箇所には空気式
の釘打機73(打込み機)が取り付けられ、各釘打機7
3によって釘74(図8参照)を出隅部材20の角部の
複数箇所に接着面を貫通するように打ち込めるようにな
っている。
【0027】以上説明した生産設備を用いて出隅部材2
0を生産する場合、ストックケース22内に収容された
最上段の板材21を2枚ずつ押出しシリンダ18のプッ
シャ19によって搬送コンベア25へ押し出し、この搬
送コンベア25によって2枚の板材21を接着剤塗布装
置26へ搬送する。接着剤塗布装置26の周辺では、搬
送されてくる2枚の板材21を上方から押えローラ33
で押圧しながら搬送し、この押えローラ33の押圧力に
よって両板材21のカット面を回転する接着剤塗布ロー
ラ27に軽く押し付けて、カット面に接着剤を塗布して
いく。これにより、板材21を搬送コンベア25で搬送
する途中で接着剤塗布装置26によって板材21のカッ
ト面に接着剤を自動的に塗布することができ、接着剤塗
布作業の自動化が可能となる。
【0028】このようにして接着剤が塗布された両板材
21を仮組立装置38へ搬送し、角度可変アーム39上
に両板材21を載置する。この後、上下シリンダ42を
作動させて、図4に二点鎖線で示すように押上アーム4
1を上昇させて複数対の角度可変アーム39の軸40を
押し上げることで、複数対の角度可変アーム39をΛ形
に屈曲させる。これにより、角度可変アーム39上の両
板材21を、接着剤が塗布されたカット面側を押し上げ
て傾斜させ、両板材21のカット面どうしを突き合わせ
て接着する。このように、仮組立装置38を用いること
で両板材21の接着も自動的に行うことができる。
【0029】更に、この仮組立工程において、角度可変
アーム39をΛ形に屈曲させる際に、角度可変アーム3
9に設けられたストッパ44により各板材44の片端面
を受け止めて、板材21を滑り止めする。これにより、
両板材21の接着面(カット面)に隙間が開くことが防
がれ、確実に接着される。
【0030】このようにして角度可変アーム39上で仮
組立された両板材21を本組立装置60へ移送する場合
には、角度可変アーム39上の両板材21に上方からΛ
形の移送アタッチメント48を被せると共に、クリップ
装置49のシリンダ52を作動させてクリッププレート
51を図5に二点鎖線で示す位置へ回動し、クリッププ
レート51の緩衝部材53を両板材21の端面に宛がっ
て両板材21をクリップする。この状態で、シリンダ4
7を作動させることで、移送アタッチメント48を上昇
させて両板材21を持ち上げ、移送レール45に沿って
移送アタッチメント48をスライドさせて、両板材21
を本組立装置60へ移送する。これにより、この工程も
自動化又は半自動化することができる。
【0031】また、この移送工程では、クリップ装置4
9のクリッププレート51により両板材21の端面を接
着面(カット面)側方向の力で押え付けながら移送する
ので、両板材21の接着面の接着が剥がれるのが防止さ
れると共に、万一、仮組立工程で接着が不完全な場合で
も、クリップ装置49で両板材21を挟み付けること
で、両板材21の接着が完全なものとなる。更に、本実
施例では、クリッププレート51に取着した緩衝部材5
3を両板材21の端面に宛がうようにしているので、移
送中に板材21の端面が傷つくことを防止できる。
【0032】一方、本組立工程では、次のようにして本
組立装置60により両板材21の本組立を行う。まず、
移送レール45に沿って移送アタッチメント48を角度
規制台63の真上にスライドさせた後、移送アタッチメ
ント48を下降させて両板材21を角度規制台63上に
載置し、クリップ装置49のクリッププレート51を開
放して、移送アタッチメント48を仮組立装置38の上
方へ戻す。このようにして板材21を角度規制台63上
に載置する作業は接着剤が固化する前に行う。従って、
従来のように接着作業から10〜15時間程度待つ必要
はなく、接着作業後、暫くして、両板材21を角度規制
台63上に載せる作業を行えば良い。
【0033】上述のようにして両板材21を角度規制台
63上に載せる際に、角度規制台63に設けられた複数
のストッパ65で両板材21の側縁を受け止めること
で、両板材21を角度規制台63上に載せたときに接着
部が剥がれてしまうことを防止する。また、幅寸法の異
なる出隅部材20を製造する場合には、その幅寸法に合
わせて予め各ストッパ65の位置を位置調整機構68に
より調整しておく。更に、両板材21を角度規制台63
に載せる際には、両板材21の左端面を左端のストッパ
65の位置決め部65aに突き当てることで、両板材2
1の左右方向の位置決めをする。
【0034】この後、エアシリンダ70を作動させて押
え板62を下降させ、この押え板72を両板材21の上
面に押し付けて、押え板72と角度規制台63との間に
両板材21を挟み付けて固定した状態にする。この状態
で、押え板72の上面に設けられた釘打機73を用い
て、図8に示すように釘74を両板材21(出隅部材2
0)の角部の両側から交互に接着面を貫通するように打
ち込む。これにより、接着剤が固化する前でも、釘74
によって出隅部材20の角部の接着面が固定される。こ
のため、従来のように接着剤が固化するまで10〜15
時間程度静置させる必要が無く、出隅部材20の接着に
要する時間を従来の1/3程度に短くすることができ
て、顧客の緊急のオーダーに迅速に対応することができ
る。しかも、出隅部材20を静置するスペースや装置が
不要となり、工場内の作業面積の省スペース化も達成す
ることができる。
【0035】また、釘打ち作業中に、出隅部材20の裏
面に接着剤の垂れを生じても、固化前のために簡単に除
去でき、垂れた接着剤の後処理も容易である。しかも、
出隅部材20の接着面に打ち込んだ釘74が接着面を密
着状態に保持する役割を果たすので、接着が確実に行わ
れて、搬送中のセット不良や板材21の反りによる接着
不良が発生しなくなり、接着の信頼性を向上することが
できて、製品の歩留りを向上することができる。
【0036】上述のようにして出隅部材20の釘打ち作
業を終了すると、エアシリンダ70を作動させて押え板
72を上昇させた後、出隅部材20を角度規制台63か
ら右方向に抜き出して仕上げ工程(図示せず)へ搬送
し、この仕上げ工程を経て製品となる。
【0037】尚、出隅部材20の角部に打ち付ける止め
具は、釘74に限らず、ステープル,その他の特殊な鋲
であっても良く、その止め具の種類に応じて、釘打機3
3に代えて、自動タッカー,特殊鋲打機等を用いるよう
にすれば良い。
【0038】また、上記実施例では、出隅部材24を製
造するようにしたが、出隅部材20とは表裏の関係が逆
になる入隅部材を製造するようにしても良い。入隅部材
の場合には、短冊状の板材を斜めにカットする際に、出
隅部材の場合とは反対に、表面が裏面より幅が狭くなる
ように傾斜カットし、以後の工程は、出隅部材の場合と
同様の要領で製造すれば良い。
【0039】また、上記実施例では、接着剤塗布ローラ
27の外周部にスポンジ27aを取着して接着剤を含ま
せるようにしたが、スポンジ27aに代えて、例えば溝
付きゴム又は溝付き金属部材等を取着するようにしても
良く、要は、接着剤を含みやすい部材を接着剤塗布ロー
ラ27の外周部に取着するようにすれば良い。
【0040】その他、本発明は、出隅部材,入隅部材に
限定されず、例えば6角柱等、多角形状の外壁コーナー
部材を作る場合にも適用でき、その多角形の角度に合わ
せて角度可変アーム39の屈曲角度や角度規制台63の
頂角を設定して、90°弱以外の角度の外壁コーナー部
材を作るようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の外壁コーナー部材の製造方法によれば、搬
送コンベア上で一対の板材のカット面を互いに内側に向
けて対向させた状態で上方から押えローラで押圧しなが
ら搬送し、その搬送中に接着剤塗布ローラで両板材のカ
ット面に接着剤を塗布するようにしたので、板材を搬送
コンベアで搬送する途中で接着剤塗布作業を自動的に行
うことができる。
【0042】更に、請求項2では、搬送コンベアによっ
て搬送されてくる両板材を角度可変部材に載置し、この
角度可変部材をΛ形に屈曲させることで、両板材を傾斜
させて両板材のカット面どうしを突き合わせて接着する
ようにしたので、両板材の接着作業も自動的に行うこと
ができる。
【0043】この接着工程において、請求項3では、角
度可変部材をΛ形に屈曲させる際に角度可変部材の左右
両側部に設けられたストッパにより各板材の片端面を受
け止めて板材を滑り止めするようにしたので、両板材の
接着面(カット面)に隙間が開くことを防止できて、接
着を確実なものとすることができる。
【0044】また、請求項4では、Λ形に屈曲された角
度可変部材上で仮組立された両板材に上方からΛ形の移
送アタッチメントを被せ、この移送アタッチメントの両
端部に設けられたクリップ装置により両板材の端面を受
け支えながら両板材を持ち上げて本組立工程へ移送する
ようにしたので、仮組立工程から本組立工程への移送作
業を省力化できると共に、クリップ装置により移送中の
接着面の剥がれを防止することができる。
【0045】更に、請求項5では、本組立工程におい
て、外壁コーナー部材の接着面を釘,ステープル等で固
定するようにしたので、従来のように接着剤が固化する
まで10〜15時間も静置させる必要が無く、顧客の緊
急のオーダーに迅速に対応することができる。しかも、
外壁コーナー部材を静置するスペースや装置が不要とな
り、工場内の作業面積の省スペース化も達成することが
できる。また、釘,ステープル等の打込みにより外壁コ
ーナー部材の裏面に接着剤の垂れを生じても、固化前の
ために簡単に除去でき、垂れた接着剤の後処理も容易で
ある。しかも、接着が確実に行われて、搬送中のセット
不良や板材の反りによる接着不良が発生しなくなり、製
品の歩留りを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す生産ラインの側面図
【図2】生産ラインの上面図
【図3】(a)は接着剤塗布装置を部分的に破断して示
す正面図、(b)は同右側面図
【図4】(a)は仮組立装置の側面図、(b)は正面図
【図5】移送アタッチメントの正面図
【図6】本組立装置の縦断正面図
【図7】本組立装置の側面図
【図8】出隅部材の斜視図
【図9】出隅部材の取付構造を示す横断面図
【符号の説明】
17…リフト機構、18…押出しシリンダ、19…プッ
シャー、20…出隅部材(外壁コーナー部材)、21…
板材、22…ストックケース、23…塗布量調節ブレー
ド、25…搬送コンベア、26…接着剤塗布装置、27
…接着剤塗布ローラ、27a…スポンジ、33…押えロ
ーラ、34…バネ機構、35…幅寄せローラ、36…中
央分離楔、37…ガイド板、38…仮組立て装置、39
…角度可変アーム、41…押上アーム、42…上下シリ
ンダ、45…移送レール、48…移送アタッチメント、
49…クリップ装置、51…クリッププレート、53…
緩衝部材、60…本組立装置、63…角度規制台、65
…ストッパ、65a…位置決め部、68…位置調整機
構、70…エアシリンダ、72…押え板、73…釘打機
(打込み機)、74…釘。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片端面が斜めにカットされた一対の短冊
    状の板材を、該カット面にて接着剤で接着して断面L字
    形の外壁コーナー部材を製造する方法において、搬送コ
    ンベア上で前記一対の板材のカット面を互いに内側に向
    けて対向させた状態で上方から押えローラで押圧しなが
    ら搬送し、その搬送中に前記搬送コンベアの中央下側で
    回転する接着剤塗布ローラで両板材のカット面に接着剤
    を塗布して仮組立工程へ搬送することを特徴とする外壁
    コーナー部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記仮組立工程では、前記搬送コンベア
    によって搬送されてくる前記一対の板材を角度可変部材
    に載置し、この角度可変部材をΛ形に屈曲させることに
    より、前記接着剤が塗布されたカット面側を押し上げて
    両板材を傾斜させ、その傾斜により両板材のカット面ど
    うしを突き合わせて接着することを特徴とする請求項1
    に記載の外壁コーナー部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記角度可変部材の左右両側部には、前
    記板材の片端面を受け止めるストッパを設け、前記角度
    可変部材をΛ形に屈曲させる際に前記板材を前記ストッ
    パにより滑り止めするようにしたことを特徴とする請求
    項2に記載の外壁コーナー部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 Λ形に屈曲された角度可変部材上で仮組
    立された両板材に上方からΛ形の移送アタッチメントを
    被せ、この移送アタッチメントの両端部に設けられたク
    リップ装置により両板材の端面を受け支えながら両板材
    を持ち上げて本組立工程へ移送することを特徴とする請
    求項2又は3に記載の外壁コーナー部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記本組立工程では、両板材を断面△形
    の角度規制台上に載置すると共に、両板材を上方から押
    え板で押さえ付けて角度規制台との間に挟み付け、前記
    押え板の上面に設けられた打込み機を用いて、釘又はス
    テープル等を両板材の数箇所に接着面を貫通するように
    打ち込むことを特徴とする請求項4に記載の外壁コーナ
    ー部材の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003071655A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nichiha Corp 外装用コーナー部材の製造方法及び治具
CN104847066A (zh) * 2015-05-07 2015-08-19 葛爱民 墙角用金属保温装饰一体板及其生产方法和生产设备
CN111761356A (zh) * 2019-03-14 2020-10-13 张家港市霞飞塑业有限公司 一种香水瓶盖的组装机构

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