JPH06132157A - 巻き線装置及びコイル成形方法 - Google Patents

巻き線装置及びコイル成形方法

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JPH06132157A
JPH06132157A JP3341650A JP34165091A JPH06132157A JP H06132157 A JPH06132157 A JP H06132157A JP 3341650 A JP3341650 A JP 3341650A JP 34165091 A JP34165091 A JP 34165091A JP H06132157 A JPH06132157 A JP H06132157A
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JP
Japan
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coil
insulating material
winding
coil material
adhesive
Prior art date
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JP3341650A
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English (en)
Inventor
Ken Fukuda
建 福田
Tomoyoshi Harano
朋美 原野
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Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba FA Systems Engineering Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba FA Systems Engineering Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Insulating Of Coils (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明はコイル素材と巻き型に巻き付け成形
しながら接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、貼り付け
機構とを備えた巻き線装置及びコイルの各層間にサンド
イッチ状に絶縁材を挾み込んでコイル素材と絶縁材を貼
り付けるコイル成形方法である。 【効果】 成形終了後のコイル素材と絶縁材のバラケを
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裸線を用いてこれに絶
縁を施しながらコイル成形する巻き線装置及びコイル成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来大形のコイルを成形する場合には、
コイル素材間に絶縁のための絶縁材を挾み込むために、
人手にて絶縁材を引き出し、コイル素材と巻き型の間に
挾み込み、コイル素材と共に巻き型に押さえ込んでい
た。そして、巻き線機により成形終了後、コイル素材、
絶縁材をそれぞれ切断し第12図に示すようなコイルが完
成する。また、巻き型から完成したコイルを取り外す際
に、巻き始め端及び最終端のコイル素材の層間に挾み込
まれていない部において、コイル素材と絶縁材とのバラ
ケが生じないよう数カ所を人手にてテ―プ等で仮固定し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コイルにおいて絶縁の
必要な場所は各層のコイル素材間の接触面であり、従来
の技術により成形した第12図に示すコイルのようなコイ
ル一層目内側及び最終層出側への絶縁材の供給は不要で
あり、絶縁材は高価であるため、この部への余分な絶縁
材の供給は無駄でありコイル単価の価格上昇になってい
た。
【0004】また、この不要な部への絶縁材の供給は他
部のようにコイル素材にサンドイッチ状に挾まれていな
いため、巻き型から取り外しの際にバラケが生じる。バ
ラケが生じそれが大きくなるとコイル素材の層間から絶
縁材が抜け出し、修復が不可能となりコイルとして使用
できなくなる。それに対し従来の方法はバラケが生じな
いよう成形終了後人手にてテ―プ等による仮固定を行っ
ているが、これはコイル成形作業に必要な本来の作業で
はない。人手作業が介入している。またコイル素材と絶
縁材との間のバラケが生じるため、ロボット等によるコ
イルの巻き型からの自動取り出し装置への対応が不可能
であった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、第11図に示すコイルのように絶縁材を
必要以上に用いないようにすることと、絶縁材の供給、
切断、成形終了取り外し時のコイル素材と絶縁材とのバ
ラケ防止をコイル成形途中に自動的に行い、コイル成形
作業におる人手作業をなくし、第11図に示すようなコイ
ルを自動的に成形し、ロボット等によるコイル自動取り
出し装置に対応させることのできるま巻き線装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はコイル素材と絶
縁材を同時に巻き付けながら成形する巻き線装置におい
て、コイル素材を巻き型に巻き付け成形しながら、この
コイル素材に予め設定してある位置に絶縁材を貼り付け
るために絶縁材表面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構
と、その絶縁材をコイル素材の指定位置面に押し付けて
貼り付けを行う貼り付け機構と、その絶縁材を予め定め
た長さで切断する切断機構と、成形終了まで切断後の絶
縁材の張りを保つテンション機構とを備えた巻き線装
置、及びコイル素材を巻き型にて成形開始後に引き出さ
れているコイル素材の任意の位置面に絶縁材先端を接着
剤などにより貼り付け、コイル素材と共に絶縁材を引き
出し、コイルの各層間にサンドイッチ状に絶縁材を挾み
込み、コイルの任意の位置で絶縁材を切断し、同様に絶
縁材の張りを保った状態でコイル素材面に貼り付けた絶
縁必要部両端でコイル素材と絶縁材を貼り付けるコイル
成形方法である。
【0007】
【作用】巻き型に巻き付けるコイル素材の設定位置下面
に絶縁材始端部を接着剤等で接着し、コイル素材と一緒
に巻き付け成形し、コイル終端部位では巻き始め位置と
同様に絶縁材終端部を接着剤等でコイル素材下面に接着
し、コイル素材と絶縁材のバラケを防止する。
【0008】
【実施例】以下、本発明に基ずく一実施例について図面
を参照に説明する。
【0009】第1図は本発明に基ずく一実施例の装置構
成図である。
【0010】1は本装置を構成する上でのベ―スで、巻
き線機2、サポ―ト3、4、5を係合している。2は巻
き線機で回転軸8を回転させ、回転軸8の片端に結合し
たコイル成形するための巻き型9を回転させる。回転軸
8の他端にはコイル成形する時に巻き型9の回転角度や
巻き数を検出するエンコ―ダ(図示せず)が結合されて
いる。巻き型9には成形開始時に送られてくるコイル素
材17の始端部を側面から押え、巻き型9にコイル素材17
を固定する自動クランプ(図示せず)が係合されてい
る。3、4はプレ―ト6を固定するためのサポ―トであ
り、5はプレ―ト7の一端を固定するためのサポ―ト
で、プレ―ト7の他端はプレ―ト6に固定されている。
【0011】15はコイル素材17を巻き付けてあるドラム
15を支持するためのフレ―ムで、このドラム16を固定し
かつ自在に回転させるための回転軸19を軸受(図示せ
ず)により取り付けている。フレ―ム15はプレ―ト6に
取り付けられている。また、コイル素材17が引き出され
る時、張りを持つよう回転軸19の片端にブレ―キ(図示
せず)を結合している。
【0012】10はコイル素材17を切断するための切断装
置であり、プレ―ト6に係合されている。11は素材17を
巻き型9の自動クランプ(図示せず)位置まで送る送り
装置であり、プレ―ト6に係合されている。18は送り装
置11により巻き型9に向けて送られているコイル素材17
の送り量を測定する測定器であり、サポ―ト(図示せ
ず)に固定しそのサポ―ト(図示せず)が送り装置11に
係合されている。12はドラム16から引き出されたコイル
素材17の水平方向の歪を矯正するための矯正器14と、コ
イル素材17の垂直方向の歪を矯正するための矯正器13を
係合したフレ―ムであり、プレ―ト6に係合されてい
る。
【0013】24はフレ―ムで、コイル成形する際に各層
間を絶縁するためのコイル素材17と同じ幅を持った絶縁
材21が連続に巻かれているドラム20を回転可能なように
回転軸22を保持する軸受(図示せず)を固定し、プレ―
ト7に係合されている。23は絶縁材21がドラム20から引
き出される際に、絶縁材21に一定の張力を与えるための
ベルトで、一端をフレ―ム24に固定、他端をシリンダ 1
00に連結し、ドラム20を固定している回転軸22に接触さ
せ摩擦を与えている。
【0014】25はコイル成形中における巻き型9の回転
と巻き型9の回転により成形されていくコイルの厚み
(層)の増加による高さの変化に追従させるべく加圧ロ
―ラ28を揺動させるためのア―ム26の揺動中心である軸
30を保持した金具31と、加圧の駆動源であるシリンダ27
を係合したフレ―ムであり、プレ―ト7に係合されてい
る。加圧ロ―ラ28はア―ム26先端に保持されている軸29
を加圧ロ―ラ28の中心に固定した軸受(図示せず)によ
り成形中のコイル素材17上面を成形の進行に伴い回転し
なから巻き型9に向けて常時押し付け、コイル成形を行
なうものである。
【0015】71はコイル成形開始時にコイル素材17を巻
き型9に送る際にコイル素材17の始端部が上方にそれる
のを防ぐガイドであり、プレ―ト7に係合されている。
72はガイド71と同様に、コイル素材17の始端部が下方に
それるのを防ぐガイドであり、プレ―ト7に係合されて
いる。
【0016】101 は絶縁材供給機構部であり、接着剤塗
布機構部102 、絶縁材切断機構部10 3 、絶縁材始端部貼
り付け機構部104 、及び絶縁材終端部貼り付け機構部10
5 より構成している。
【0017】図2は本発明に基ずく一実施例である図1
に示した装置のプレ―ト7上部の絶縁材供給機構部 101
の拡大図である。図3は図2における接着剤塗布機構部
102のA−A断面である。
【0018】32は先端部に接着剤の出る針状の穴を持っ
た絶縁材21上面に接着剤を塗布するためのディスペンサ
であり、金具33に保持されている。35はブロック34に固
定した金具33に保持されるディスペンサ32を接着剤塗布
時、絶縁材21の上方斜めから接近させるためのシリンダ
である。接着剤は接着剤ポンプ37からチュ―ブ36を通っ
てディスペンサ32へ送られる。シリンダ35はプレ―ト38
によりブロック39に固定され、ブロック39がシリンダ40
へ係合され左右に移動される。シリンダ40は切断器42に
より切断された絶縁材21の終端部と始端部へ、一つのデ
ィスペンサ32で接着剤を塗布可能とするため、切断器42
の左右間を移動するためのシリンダで、フレ―ム41に係
合されている。フレ―ム41はプレ―トに係合されてい
る。
【0019】図4は図2における絶縁材切断機構部103
及び絶縁材始端部貼り付け機構部10 4 のB−B断面であ
る。図5は絶縁材始端部貼り付け機構部104 の正面図で
ある。
【0020】42は絶縁材21を切断する切断器であり、金
具43に保持され、シリンダ44に係合されている。44は絶
縁材21を切断するとき切断器42を絶縁材21の軌道上に導
くシリンダであり、通常は後退しており切断時のみ切断
器42を前進させる。シリンダ44はフレ―ム45に係合され
ている。絶縁材21を切断器42にて切断すると、切断器42
の左端部が絶縁材21のコイル成形における終端部、切断
器42の右端部が絶縁材21のコイル成形における始端部と
なる。
【0021】45はシリンダ44を係合し、また絶縁材21の
始端部上面をコイル素材17下面に貼り付ける際のブロッ
ク46の揺動の中心である軸47を支持する軸受73a、73b
の固定されたブロック74を係合し、またガイド54をブロ
ック46上面と平行にスライドさせるロ―ラ55の転動溝66
を設けたフレ―ムであり、プレ―ト7に係合されてい
る。ブロック46の揺動はプレ―ト7に係合したシリンダ
62により駆動されるが、シリンダ62の直線運動をブロッ
ク46の揺動運動にするために、シリンダ62には金具63が
固定され金具63に保持された軸65をロ―ラ64が回転する
ように取り付けられ、そのロ―ラ64の転動溝69をブロッ
ク46に設けている。
【0022】絶縁材21はドラム20から引き出された後、
ブロック46の揺動の中心でもある軸47を中心とした絶縁
材21と同じ幅の溝を持った溝付きロ―ラ48の溝面を通
り、ブロック46の上面を通る。さらにブロック46の揺動
中心側の逆端に保持された軸57を中心に回転する溝付き
ロ―ラ48と同様の溝を持った溝付きロ―ラ56の溝面を通
り、軸57を中心に揺動するよう取り付けられた金具59の
揺動中心側の逆端に保持された軸61を中心に回転する弾
性体製のロ―ラ60を通って引き出されていく。絶縁材21
がブロック46の上面を通る際に上方向にふくらまないよ
うに、また絶縁材21を切断器42により切断したときに絶
縁材21の始端部が跳ね上がらないように、ブロック46に
ガイド53及びガイド54を設けている。ガイド54はブロッ
ク46の揺動の際にコイル素材17に衝突しないようブロッ
ク46上面と平行にスライドさせるため、フレ―ム45の転
動溝66にはめ込まれたロ―ラ55の回転中心である軸75を
ガイド54に保持し、軸75がブロック46とはめ合う部に対
向する二平面を設け、その二平面がブロック46に設けら
れたブロック46の上面と平行な摺動溝67を摺動するよう
にしている。すなわち、シリンダ62の上昇によりブロッ
ク46の揺動、ガイド54のスライドを同時に行なうことが
可能である。ガイド53はブロック46に係合されている。
【0023】70は溝付きロ―ラ48を通過する絶縁材21を
溝付きロ―ラ48の溝部に向かってねじりコイルバネ52の
力によって押さえるロ―ラであり、金具50に保持された
軸49を中心として回転する。51はねじりコイルバネ52の
力をロ―ラ70に与えるための支点となる軸であり、ブロ
ック46に保持されている。金具50は軸51を中心として揺
動可能である。ねじりコイルバネ52の片端は金具50を押
し、他端はブロック46に保持されたピン68に引っかけて
いる。絶縁材21を切断器42により切断しても、絶縁材21
は溝付きロ―ラ48とロ―ラ70によって押え込まれている
ため、絶縁材21のズレは発生しない。
【0024】59は片端が溝付きロ―ラ56の回転のための
ブロック46に保持された軸57に支持され、他端に弾性体
製のロ―ラ60の回転のための軸61を保持した金具であ
り、軸57を中心に下向きに揺動可能である。金具59はブ
ロック46の揺動前はねじりコイルバネ58の力によりブロ
ック46の上面と平行になるようにストッパ(図示せず)
に押し当てられている。
【0025】図6は絶縁材始端部貼り付けの原理図であ
る。
【0026】ブロック46がシリンダ62により揺動した
時、ロ―ラ60がコイル素材17に接触後、溝付きロ―ラ56
の溝部がコイル素材17の下面に衝突するまでの揺動角a
を揺動の間、ロ―ラ60は金具59を押し上げようとするね
じりコイルバネ58の力によってコイル素材17の下面に金
具59の揺動により押し付けられると同時に、ロ―ラ60が
コイル素材17の下面を転動量b分転がる。またロ―ラ60
は弾性体製であるためねじりコイルバネ58の力により変
形し、コイル素材17の下面にロ―ラ60は線接触するとい
うよりはむしろ面接触の状態で転動する。ディスペンサ
32はブロック46の揺動前に揺動後の転動量bの中央とな
る位置に接触剤を塗布しているため、ロ―ラ60の上記の
動作により絶縁材21はコイル素材17の下面に押し付けら
れ、塗布されていた接着剤により貼り付けられるという
原理である。
【0027】図7は絶縁材終端部貼り付け機構部105
ある。
【0028】76はガイド71同様コイル成形開始時にコイ
ル素材17を巻き型9に送る際コイル素材17の始端部が上
方にそれるのを防ぐガイドであり、プレ―ト7に係合さ
れている。
【0029】77はコイル成形開始時にコイル素材17を巻
き型9に送る際にコイル素材17の始端部がガイド72を通
過してから重力により下方に垂れるのを受けるガイドで
あり、軸83を中心としてシリンダ78の駆動でシリンダ78
に固定した金具79に保持されたピン80が上昇することに
より、ガイド77の上面がガイド72の上面と一直線になる
まで揺動し、コイル素材17がスム―ズにロ―ラ84、86の
間に入るようにするものである。また、絶縁材21の貼り
付けられたコイル素材17がロ―ラ84、86の間を通過後
は、ガイド77は揺動前の状態となりガイド77の上面がブ
ロック46の上面と一直線になり、絶縁材21のガイドとな
る。
【0030】84及び86はコイル素材17と絶縁材21の巻き
型9の回転に伴う巻き方向(上下方向)の振れの支点と
なるロ―ラであり、ロ―ラ86はプレ―ト7に係合された
フレ―ム(図示せず)に保持された軸85をロ―ラ86に固
定した軸受(図示せず)により回転する。ロ―ラ84はシ
リンダ81に固定された金具82に保持された軸83をロ―ラ
84に固定した軸受(図示せず)により回転する。シリン
ダ81が上昇した時ロ―ラ86とロ―ラ84の隙間がコイル素
材17と絶縁材21の厚みの和になるようにしている。
【0031】87はコイル成形終了時に絶縁材21の終端部
の垂れを防止するガイドであり、軸83を中心として揺動
する。ガイド87の揺動中心の他端には軸88により絶縁材
21と同じ軸の溝を持つ溝付きロ―ラ89が回転するように
なっている。90は一端をガイド77に保持されたピン91に
引っかけ、他端をガイド87に保持されたピン92に引っか
けたねじりコイルバネであり、溝付きロ―ラ89がコイル
素材17の下面に絶縁材21を常時押しつけるようにガイド
87を揺動させる。
【0032】切断器42により絶縁材21を切断した時、絶
縁材21の終端部の跳ね上がりを防止するため、ガイド77
上面の絶縁材21の通る部に吸引穴97aを設け、ガイド77
下面に固定した継手98aと吸引穴97aをつなぎ、継手98
aと吸引器(図示せず)をチュ―ブ99aにて接続し、吸
引器(図示せず)を作動させて絶縁材21をガイド77の上
面に吸い付けるようにしている。また、絶縁材21の終端
部に接着剤塗布後コイル成形を続けていく途中で絶縁材
21がガイド77の上面を通過した後、絶縁材21が跳ね上が
り所定場所以外に接着させぬようガイド87の上面にもガ
イド77同様吸引穴97bを設け、ガイド87下面に固定した
継手98bと吸引穴97bをつなぎ、継手98bと吸引器(図
示せず)をチュ―ブ99bにて接続し、吸引器(図示せ
ず)を作動させて絶縁材21をガイド87の上面に吸い付け
るようにし、絶縁材21の終端部が溝付きロ―ラ89を通過
する時まで塗布された接着剤によりコイル素材17に絶縁
材21が貼り付かないようにしている。
【0033】95a,95bは切断装置10によりコイル素材
17の切断後、コイル素材17の終端部がガイド72を通過し
てから下方向に垂れるのをつば部で防止するためのつば
付きロ―ラであり、フレ―ム93に保持された軸96a,96
bを回転中心として回転する。フレ―ム93はシリンダ94
に固定している。94はつば付きロ―ラ95a,95bをコイ
ル素材17の始端部が送られてくる時及びガイド77が上部
に揺動している時、コイル素材17の横に待機させておく
ためのシリンダであり、サポ―ト(図示せず)に固定
し、プレ―ト7に係合されている。上記のつば付きロ―
ラ95a,95bのユニットをコイル素材17に対し反対側に
も係合し、コイル素材17を両側面から押さえコイル素材
17の終端部の横方向へのズレを防止している。
【0034】上記のように構成された本実施例の動作を
図1〜図2を参照に以下説明する。まず、コイル素材17
は切断装置10にて切断され、絶縁材21は切断器42にて切
断された位置にそれぞれの始端部が存在する。
【0035】切断装置10により切断されたコイル素材17
の始端部が、巻き型9に係合された自動クランプ(図示
せず)まで到達する、あらかじめ設定しておいた送り量
分送り装置11により送られ停止する。その際のコイル素
材17の送り量は測定器18により測定される。コイル素材
17は連続でドラム19に巻かれているため、ドラム16から
引き出された後矯正器13、14により歪が矯正される。歪
のないコイル素材17が連続的に巻き型9に送られる。シ
リンダ27が作動し加圧ロ―ラ28が下降してコイル素材17
の始端部を巻き型9に押しつける。巻き型9に係合され
た自動クランプ(図示せず)がコイル素材17の始端部を
側面から押さえ、コイル素材17が巻き型9に固定され
る。
【0036】巻き線機2の回転軸8が回転を開始し回転
軸8に結合された巻き型9が回転し、巻き型9に固定さ
れたコイル素材17が加圧ロ―ラ28に加圧されながら巻き
型9に巻かれて行く。コイル素材17はドラム16を固定し
た回転軸19に結合したブレ―キ(図示せず)の作用によ
り、ドラム19より張りを持った状態で連続的に引き出さ
れる。巻き型9の回転に伴い加圧ロ―ラ28は揺動し、常
時巻き型9に巻かれて行くコイル素材17を押し付け、コ
イル成形は行なわれる。
【0037】コイル成形を開始後、引き出されて行くコ
イル素材17の二層目の開始となる部(一層目の巻かれた
コイル素材17に初めてコイル素材17が重なる部分)が絶
縁材始端部貼り付け機構による絶縁材21の始端部の貼り
付け位置に達したとき、回転軸8の回転を一時停止す
る。この位置は回転軸8に結合したエンコ―ダ(図示せ
ず)にてあらかじめ設定してある回転量を検出すること
で行なっている。
【0038】接着剤塗布機構部102 のディスペンサ32が
あらかじめ設定してある適量を絶縁材21の上面に塗布す
る。絶縁材始端部貼り付け機構部104 のシリンダ62を作
動すると、ブロック46が揺動され絶縁材21の始端部がコ
イル素材17の下面に押し上げられる。ロ―ラ60が絶縁材
21の始端部をコイル素材17の下面に接触させた後もブロ
ック46はさらに揺動し、金具59がねじりコイルバネ58の
力を受けながら揺動する。弾性体製であるロ―ラ60はね
じりコイルバネ58の力により変形し、金具59の揺動に伴
い絶縁材21の接着剤の塗布された部を面接触しながら転
動する。このようにして絶縁材21の始端部がコイル素材
17の下面に貼り付けられる。
【0039】絶縁材21の始端部の貼り付けが完了すると
巻き線機2が再運転をし、コイル成形を再開する。始端
部をコイル素材17に貼り付けられ絶縁材21は、コイル成
形に伴うコイル素材17が引き出されるのと共にドラム20
から連続的に引き出され、ロ―ラ84、86の間、溝付きロ
―ラ89の溝部を通ってコイル成形の2層目開始位置から
サンドイッチ状にコイル素材17の層間に挾み込まれコイ
ル成形されて行く。絶縁材21の引き出し力は、ドラム20
を固定した回転軸22に巻きつけたベルト23をシリンダ 1
00で引き戻しすることでドラム20の回転にブレ―キを掛
け、調整する。絶縁材21の始端部の貼り付け時にはシリ
ンダ 100を押し出し、ベルト23を戻し、絶縁材21の引き
出し力を弱くすることで外力を除き貼り付け性を良くし
ている。ベルト23の作用により、絶縁材21は張りを持っ
た状態で連続的に引き出されコイル素材17の層間に挾み
込まれていく。
【0040】絶縁材21の貼り付けられた部位のコイル素
材17が加圧ロ―ラ28に押さえ込まれた時、絶縁材始端部
貼り付け機構部104 のシリンダ62をOFFすると、ブロ
ック46の揺動はもとに戻り、絶縁材21は図2に示す向き
で連続的に引き出されて行く。コイル素材17及び絶縁材
21は共にそれぞれ張りを持った状態でコイル成形されて
行く。
【0041】コイル成形を続け、コイル完成長さのコイ
ル素材17が切断装置10に到達した状態を回転軸8に結合
したエンコ―ダ(図示せず)で検出し、回転軸8の回転
を停止する。切断装置10を作動させコイル素材17を切断
する。
【0042】コイル成形を再開させ、完成されるコイル
のコイル素材17の他層と重なり合う最後の部がコイル成
形を続けた時に絶縁材21と密着する終端部となる絶縁材
21の位置が、切断器42の位置にくる状態をあらかじめ設
定しておき、回転軸8に結合したエンコ―ダ(図示せ
ず)で検出し、回転軸8の回転を停止する。接着剤塗布
機構部102 のシリンダ40を駆動し、絶縁材21の終端部へ
の接着剤塗布可能状態とする。シリンダ35を下降させあ
らかじめ設定してある接着剤の量を絶縁材21の終端部上
面にディスペンサ32が塗布する。絶縁材21を切断する前
にガイド77に設けた吸引穴97aを吸引器(図示せず)に
より作動させ、絶縁材21をガイド77の上面に密着させ切
断時の絶縁材21の終端部の跳ね上がりを防止する。また
同時にガイド87の上面に設けた吸引穴97bを吸引器(図
示せず)により作動させ、絶縁材21をガイド87の上面に
密着させる。シリンダ44を前進させ切断器42にて絶縁材
21を切断する。切断された絶縁材21の始端部の跳ね上が
りはブロック46の上面のガイド54により押さえられる。
シリンダ81を下降させロ―ラ84を下降させる。こうする
ことでこの後コイル成形を再開したときに絶縁材21の接
着剤塗布部とコイル素材17とが接するのを溝付きロ―ラ
89の溝部を絶縁材21の終端部が通過する際に行なうよう
にする。それと同時にシリンダ94及びシリンダ94とコイ
ル素材17に対して対向に位置するシリンダ(図示せず)
を前進させ、つば付きロ―ラ95a,95b及びそれらに対
向する二個のつば付きロ―ラ(図示せず)をコイル素材
17にあてがい、コイル素材17の横ズレ防止及び垂れによ
る絶縁材21の所定位置以外への貼り付きを防止してい
る。この状態を図8に示す。
【0043】ロ―ラ84が下降してもガイド87のねじりコ
イルバネ90の力による揺動により、ガイド87先端に取り
付けた溝付きロ―ラ89が絶縁材21をコイル素材17に押し
当てる向きに作動するため、絶縁材21の張りは保たれ
る。
【0044】回転軸8を回転させコイル成形を再開す
る。コイル成形に伴い絶縁材21はガイド87、77の上面を
吸引されながら引かれていく。切断後の絶縁材21の張り
はコイル成形に伴うコイル素材17の巻き方向(上下方
向)の振れに対し、ガイド87の先端に取り付けた溝付き
ロ―ラ89がねじりコイルバネ90の力によるガイド87の揺
動で追従することで保たれている。
【0045】図9は絶縁材21の終端部の貼り付けの状態
を示す図である。
【0046】絶縁材21は接着剤を塗布された後、コイル
素材17にはガイド77及び87の上面での吸引作用により溝
付きロ―ラ89を通過するまで接触しないため、また、コ
イル成形におけるコイル素材17の曲げによるコイル素材
17の下面の縮み及びコイル素材17の上面の伸びといった
変形に対しても、一個のコイルが完成するコイル成形の
過程における最後の曲げ成形が終了するまで絶縁材21の
終端部の接着剤塗布位置が溝付きロ―ラ89を通過しない
ため、絶縁材21はコイル素材17に張りを保った状態で貼
り付けることができる。
【0047】図10はコイル成形終了を示す図である。
【0048】溝付きロ―ラ89によりコイル素材17と絶縁
材21を貼り付けた後も回転軸8は回転を続け、絶縁材21
の終端部貼り付け位置まで加圧ロ―ラ28が加圧を加えそ
こで回転軸8の回転を停止し、コイル成形終了となる。
これにより最後までコイル素材17と絶縁材21を密着させ
ることができる。
【0049】図11に図1に示す装置により上記動作でコ
イル成形を行なったときに完成されたコイル形状を示
す。
【0050】本装置において成形されたコイルは絶縁を
必要とする部(コイル素材17が他層のコイル素材17と接
触する層間)のみ絶縁材21を供給することが可能とな
り、絶縁材21のムダをなくすことができる。また絶縁材
21は切断された後も張りを保ち、その状態でコイル素材
17に貼り付けることが可能であるため、品質の向上にも
つなげることができる。
【0051】また、コイル成形作業において人手の介入
を必要としないため作業の高効率化がはかれるととも
に、絶縁材21の始端、終端両部を接着剤にて貼り付けて
いるため、巻き型9から完成品を取り外す際もコイル素
材17と絶縁材21との間にバラケの発生がないため、歩留
りの低減をはかると同時に、ロボット等の自動コイル取
り出し装置(図示せず)に対応させることが可能とな
り、コイル成形作業を一環して自動化することが可能と
なる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、コイルに対し絶縁を施
す必要のある部のみ張りを保った絶縁材を供給しながら
コイル成形が可能であるため、絶縁材のムダの削減及び
品質の向上につなげることができる。またコイル成形作
業における絶縁材の供給、絶縁材の緩み防止、成形終了
後のコイル素材と絶縁材のバラケ防止を自動的に行なう
ことができるため、ロボット等による自動コイル取り出
し装置に対応した巻き線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す巻き装置の正面図であ
る。
【図2】図1の絶縁材供給機構部の拡大正面図である。
【図3】図2における接着剤塗布機構部のA−A断面図
である。
【図4】図2における絶縁材切断機構部及び絶縁材始端
部貼り付け機構部のB−B断面図である。
【図5】絶縁材始端部貼り付け機構の正面図である。
【図6】絶縁材始端部貼り付けの原理を示す正面図であ
る。
【図7】絶縁材終端部貼り付け機構の正面図である。
【図8】絶縁材終端部へ接着剤を塗布した後の装置の状
態を示す正面図である。
【図9】絶縁材終端部を貼り付ける時の装置の状態を示
す正面図である。
【図10】コイル成形終了時の装置の状態を示す正面図
である。
【図11】図1に示した装置により成形されたコイル形
状を示す正面図である。
【図12】従来の技術にて成形されたコイル形状を示す
正面図である。
【符号の説明】
2…巻き線機 9…巻き型 17…コイル素材 21…絶縁材 32…ディスペンサ 42…切断器 46…ブロック 58…ねじりコイルバネ 59…金具 60…ロ―ラ 77…ガイド 87…ガイド 89…溝付きロ―ラ 90…ねじりコイルバネ 97a…吸引穴 97b…吸引穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原野 朋美 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝エフエ ーシステムエンジニアリング株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル素材と絶縁材を同時に巻き付けな
    がら成形する巻き線装置において、前記コイル素材を巻
    き型に巻き付け成形しながら前記コイル素材に予め設定
    してある位置に絶縁材を貼り付けるために絶縁材表面に
    接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、前記絶縁材を前記
    コイル素材の指定位置面に押し付けて貼り付けを行う貼
    り付け機構と、前記絶縁材を予め定めた長さに切断する
    切断機構と、成形終了まで切断後の絶縁材の張りを保つ
    テンション機構とを具備してなる巻き線装置。
  2. 【請求項2】 コイル素材を巻き型にて成形開始後に引
    き出されている前記コイル素材の任意の位置面に絶縁材
    先端を接着剤により貼り付け、前記コイル素材と共に絶
    縁材を引き出し、コイルの各層間にサンドイッチ状に前
    記絶縁材を挾み込み、前記コイルの任意の位置で前記絶
    縁材を切断し、前記絶縁材の張りを保った状態でコイル
    素材面に貼り付けた絶縁必要部両端で前記コイル素材と
    前記絶縁材を貼り付けるコイル成形方法。
JP3341650A 1991-12-25 1991-12-25 巻き線装置及びコイル成形方法 Pending JPH06132157A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002093650A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Takamisawa Cybernetics Co Ltd 巻線機及びコイル製造方法
CN105280371A (zh) * 2014-07-01 2016-01-27 友源机械有限公司 线圈绕线模组及线圈绕线装置
JP2020025023A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 東芝Itコントロールシステム株式会社 巻線装置

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JP2002093650A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Takamisawa Cybernetics Co Ltd 巻線機及びコイル製造方法
CN105280371A (zh) * 2014-07-01 2016-01-27 友源机械有限公司 线圈绕线模组及线圈绕线装置
JP2020025023A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 東芝Itコントロールシステム株式会社 巻線装置

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