JPH08196384A - 乗り物シートに使用されるランバ・サポート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トーション・バーによるサポート・プレート
の片効きを抑制してそのサポート・プレートの片効きに
よる違和感を未然に回避する。 【構成】 トーション・バー１１が両端１４，１５をシ
ート・バック・フレームの両フレーム・サイドに支持さ
れてサポート・プレート１２を支持し、そして、その両
端１４，１５の一方１４には調節機構のカム１３で操作
される操作アーム１６を、その両端１４，１５の他方１
５にはその調節機構によるそのトーション・バー１１の
たわみ分（ｖ）を含む調整アーム１７をそれぞれ折曲げ
によって形成し、そして、その操作アーム１６がその調
節機構で操作されると、そのトーション・バー１１のた
わみが両側においてバランスされるところである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明に関係ある分野】この発明は、乗り物シートに使
用されるランバ・サポートに関する。

【０００２】

【背景技術】自動車シートに使用されるランバ・サポー
トは、トーション・バーが両端をシート・バック・フレ
ームの両フレーム・サイドに支持させてサポート・プレ
ートを支持し、そして、その両フレーム・サイドの一方
に備えられる調節機構でたわみ量がそのトーション・バ
ーに与えられるのが一般である。このようなランバ・サ
ポートでは、そのトーション・バーの両端側においてた
わみ量がアンバランスになってそのサポート・プレート
が片効き状態で着座者を支持する。すなわち、そのサポ
ート・プレートで支持される着座者には違和感を与える
恐れがある。

【０００３】

【発明の課題】この発明の課題は、トーション・バーに
よるサポート・プレートの片効きを抑制してそのサポー
ト・プレートの片効きによる違和感を未然に回避すると
ころの乗り物シートに使用されるランバ・サポートの提
供にある。

【０００４】

【課題に相応する手段およびそれの作用】この発明は、
両端をシート・バック・フレームの両フレーム・サイド
に支持させてサポート・プレートを支持するトーション
・バーが、その両端の一方には調節機構で操作される操
作アームを、その両端の他方にはその調節機構によるそ
のトーション・バーのたわみ分を含む調整アームをそれ
ぞれ折曲げによって形成され、そして、その操作アーム
がその調節機構で操作されると、そのトーション・バー
のたわみが両側においてバランスされるところである。

【０００５】

【具体例の説明】以下、特定されて図示された具体例に
基づいて、この発明の乗り物シートに使用されるランバ
・サポートを説明するに、図１ないし図４は、乗用車の
ドライバ・シートに適用されるこの発明の乗り物シート
に使用されるランバ・サポートの具体例１０を部分的に
示し、このランバ・サポート１０では、トーション・バ
ー１１が両端１４，１５をそのドライバ・シートのシー
ト・バック・フレーム（図示せず）の両フレーム・サイ
ドに支持されてサポート・プレート１２を支持し、そし
て、その両端１４，１５の一方１４には調節機構のカム
１３で操作される操作アーム１６を、その両端１４，１
５の他方１５にはその調節機構によるそのトーション・
バー１１のたわみ分（ｖ）を含む調整アーム１７をそれ
ぞれ折曲げによって形成し、そして、その操作アーム１
６がその調節機構で操作されると、そのトーション・バ
ー１１のたわみが両側においてバランスされるところで
ある。

【０００６】そのトーション・バー１１は、その両フレ
ーム・サイド間に渡されてその両フレーム・サイドのブ
ラケット（図示せず）にその両端１４，１５を回転可能
に支持される。特に、調整アーム１７は、図１および図
２から理解されるように、ニュートラル状態でその操作
アーム１６の先端がそのトーション・バー１１の両端１
４，１５間を通る線２０上にあり、そして、そのトーシ
ョン・バー１１のたわみ分（ｖ）に相当するアーム長さ
に設定されて折り曲げられる。勿論、そのアーム長さ
は、そのたわみ分（ｖ）に対応する方向で決められ、す
なわち、そのトーション・バー１１の両端１４，１５間
を通るその線２０に直交する方向で設定されている。

【０００７】また、その操作アーム１６は、その調節機
構がそのカム１３を備えてその両フレーム・サイドの一
方に取り付けられるので、そのカム１３に支持され、そ
して、その調節機構のハンドル（図示せず）が操作され
ると、そのカム１３で前方に起される。勿論、その操作
アーム１６はその調節機構がセクタ・ギアを備える場合
にはそのセクタ・ギアで操作される。

【０００８】次に、そのランバ・サポート１０の動作を
説明する。常態では、そのランバ・サポート１０は、図
１および図２に示された状態に置かれる。ドライバがそ
のハンドルを操作すると、その操作アーム１６がそのカ
ム１３によって前方に起されてそのトーション・バー１
１のたわみが両側においてバランスされ、そして、その
トーション・バー１１は図３および図４に示された状態
に変形され、また、それに伴ってそのサポート・プレー
ト１２は前方に移動される。その結果、そのサポート・
プレートの片効きが抑制され、そして、そのドライバに
はそのサポート・プレートの片効きによる違和感が未然
に回避されてそのドライバには長距離運転において疲労
度が和らげられる。

【０００９】先に図面を参照して説明されたところのこ
の発明の特定された具体例から明らかであるように、こ
の発明の属する技術の分野における通常の知識を有する
者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａ
ｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来
し、そして、それらを内在させると客観的に認められる
別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容
は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕ
ｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須
である。

【００１０】

【発明の便益】上述から理解されるように、この発明の
乗り物シートに使用されるランバ・サポートは、両端を
シート・バック・フレームの両フレーム・サイドに支持
させてサポート・プレートを支持するトーション・バー
が、その両端の一方には調節機構で操作される操作アー
ムを、その両端の他方にはその調節機構によるそのトー
ション・バーのたわみ分を含む調整アームをそれぞれ折
曲げによって形成されるので、この発明の乗り物シート
に使用されるランバ・サポートでは、そのトーション・
バーのたわみが両側においてバランスされ、そのトーシ
ョン・バーによるそのサポート・プレートの片効きが抑
制されてそのサポート・プレートの片効きによる違和感
が未然に回避され、それに伴ってドライバには長距離運
転において疲労度が和らげられ、その結果、乗り物シー
トにとって非常に有用で実用的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】乗用車のドライバ・シートに適用されるこの発
明の乗り物シートに使用されるランバ・サポートの具体
例を常態で部分的に示した平面図である。

【図２】図１に示されたランバ・サポートの側面図であ
る。

【図３】図１に示されたランバ・サポートを使用状態で
示した平面図である。

【図４】図３に示されたランバ・サポートの側面図であ
る。

【符号の説明】

１１ トーション・バー １２ サポート・プレート １３ カム １６ 操作アーム １７ 調整アーム

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 両端をシート・バック・フレームの両フ
   レーム・サイドに支持させてサポート・プレートを支持
   するトーション・バーが、その両端の一方には調節機構
   で操作される操作アームを、その両端の他方にはその調
   節機構によるそのトーション・バーのたわみ分を含む調
   整アームをそれぞれ折曲げによって形成されるところの
   乗り物シートに使用されるランバ・サポート。
2. 【請求項２】 その操作アームが、その調節機構のカム
   に支持される請求項１に記載の乗り物シートに使用され
   るランバ・サポート。
3. 【請求項３】 その操作アームが、その調節機構のセク
   タ・ギアに支持される請求項１に記載の乗り物シートに
   使用されるランバ・サポート。
4. 【請求項４】 その調整アームが、その調節機構による
   そのトーション・バーのたわみ分に相当するアーム長さ
   に設定される請求項１に記載の乗り物シートに使用され
   るランバ・サポート。