JPH08195892A - 受像管の画像補正回路及びその方法 - Google Patents

受像管の画像補正回路及びその方法

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JPH08195892A
JPH08195892A JP7145700A JP14570095A JPH08195892A JP H08195892 A JPH08195892 A JP H08195892A JP 7145700 A JP7145700 A JP 7145700A JP 14570095 A JP14570095 A JP 14570095A JP H08195892 A JPH08195892 A JP H08195892A
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horizontal
signal
vertical
control signal
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JP7145700A
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Inventor
Young-Hee Kim
容煕 金
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Samsung Electronics Co Ltd
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Samsung Electronics Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
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    • H04N3/227Centering

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  • Multimedia (AREA)
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  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受像管の画像補正回路及びその方法を提供す
る。 【構成】 画像を形成するために出力される同期信号の
パルス幅を変調することにより、地磁界により生ずる画
像回転現象を補正する。また外部磁場の影響などにより
生ずる非対称的な表示及び非矩形的な表示を、ユーザに
よるキー22操作に応じて、予めメモリ46、56に格
納されたデータを用いて、水平及び垂直出力部18、2
0から出力される画像を補正することにより、回転され
て表示された画像や、非対称または非矩形に表示される
画像を効果的に補正できる。これは全ての受像管の画像
の回転表示、並びに非対称的な表示及び非矩形的な表示
を補正するために利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受像管の画像補正回路及
びその方法に係り、さらに詳しくは受像管から発生され
る画像回転を回路的な構成で補正すると共に、画像が上
下、左右非対称及び非矩形に表示される際予めメモリに
格納されたデータを用いてこれを補正できる受像管の画
像補正回路及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、画像を表示する受像管はスクリー
ンに走査される電子ビームを出射する電子銃を備えてお
り、出射される電子ビームはスクリーン上を水平方向に
偏向走査され、走査される電子ビームの濃度により画像
が形成される。電子ビームは偏向コイルにより形成され
る電子場により偏向されるので、外乱により電子場が影
響を受ける場合には、電子ビームの偏向角が変形してし
まうことがある。
【0003】特に、地球磁場(地磁界)は電子ビームの
軌道を妨害し、電子ビームのランディング位置を変化さ
せる。その結果、図1に示したような画像回転(Image R
otation)現象が生じる。
【0004】図1のディスプレイ装置2のシャシ4には
受像管6が取り付けられている。この受像管6に表示さ
れる画像は正常の偏向が発生する時は画面8に合うよう
表示されるが、外部磁場の影響がある場合は回転画像8
aが図1のように表示される。
【0005】かかる問題点により、従来はディスプレイ
装置の受像管に対する地磁界の影響を最小にするよう
に、偏向コイルおよびネック部品の設計をする際に注意
を払う必要があった。
【0006】これに対する具体的な対応策として、偏向
ヨークを表示される画像に対応して手動で回転させるこ
とにより外部磁場による画像回転を相殺する方法、ある
いは受像管を遮蔽する方法が提案されている。しかし、
前者の場合は、熟練の技術を要する上、受像管を回転さ
せるためにはセットを分解すべきなど問題点があった。
また、後者の場合は、受像管を遮蔽するための経済的な
負担がかかり、シャシやハウジングの寸法が大きくなる
などの問題点があった。
【0007】かかる問題点を解決するための技術が米国
特許第5,021,712号公報に開示されている。こ
れはコイルを電子銃から出射される電子ビームの経路と
直交方向に巻線し、このコイルに電流を流すことにより
生ずる電場により画面補正を行った。しかし、これはコ
イルから発生される電場により電子ビームが影響を受け
焦点が合わなかったり、画像が変質される現象が生ずる
問題点があった。
【0008】一方、受像管には外部磁場による画像回転
現象の他、受像管自体の抵抗値により電子ビームの走査
が正常に行われず、画像が水平または垂直方向に非対称
に形成されたり、垂直及び水平偏向コイルに印加される
電流が過渡に供給される場合には、画像が矩形に表示さ
れず上下、左右方向に対して非平行性を有することによ
り非矩形に表示される問題点があった。
【0009】画像が非対称形に表示されたり非矩形に表
示される場合、従来はこれを補正するための回路として
抵抗及びキャパシタの時定数を用いた回路が構成され
た。このような回路構成を採用する理由は、一般的に、
非対称及び非矩形に表示される画像は、側面または上下
が非線形性を有することにより、これを補正するために
は非線形、すなわち2次関数的な電流を提供しなければ
ならないからである。しかし、一般の回路構成によって
は、かかる2次関数的な電流を提供しにくかった。さら
にまた、このような抵抗及びキャパシタの時定数を用い
た補正回路を用いた場合であっても、正確に非対称及び
非矩形に表示される画像を補正することは困難であっ
た。
【0010】また、非矩形に表示される画像を補正する
ためにOPアンプを活用する方法もある。すなわち、O
Pアンプを用いることにより、水平偏向出力電圧を可変
抵抗に変換して、水平方向幅を制御することができる。
しかし、これは動作遂行のために構成すべき回路が複雑
であり、正確な補正が行われにくいという問題点があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点を解決する
ための本発明の目的は、地磁界の影響により発生される
画像回転現象を出力画像の同期信号を変化させることに
より回路的に補正できる受像管の画面補正回路を提供す
ることである。
【0012】本発明の他の目的は、受像管自体の抵抗値
により画像が上下、左右方向に非対称に走査される画像
を、予めメモリに格納された制御データを用いて水平駆
動部から出力される画像を変化させることにより、補正
できる受像管の画像補正回路を提供することである。
【0013】本発明のさらに他の目的は、非矩形に表示
される画像を、予めメモリに格納された調整データを用
いて水平駆動部から出力される画像を変化させることに
より、表示される画像の上下段、左右段が平行になるよ
う補正できる受像管の画像補正回路を提供することであ
る。
【0014】本発明のさらに他の目的は、受像管自体の
抵抗値により上下、左右方向に非対称に走査される画像
を、調整値を予め記憶しておき非対称ディスプレイ発生
時にその格納された値を用いることにより、補正できる
受像管の画像補正方法を提供することである。
【0015】本発明のさらに他の目的は、受像管に非矩
形に表示される画像を、予め格納された調整値を用いて
上下段と左右段が平行になるよう補正できる受像管の画
像補正方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の観点によれば、請求項1に記載のよ
うに、水平出力部及び垂直出力部から出力される信号に
応じて形成される画像が特定方向へ画像回転される際、
ユーザが画像調節手段を操作することによりこれを補正
する受像管の画像補正回路において、画像調節手段を操
作することにより現在表示される画像の垂直及び水平同
期信号が入力されると、垂直及び水平同期信号の回転程
度を判断し、その回転程度に相当する電圧レベルをそれ
ぞれ有する垂直及び水平充放電制御信号、並びに水平及
び垂直位相制御信号をそれぞれ出力するシステム制御手
段と、現在表示される画像から分離された垂直ブランキ
ング信号と垂直充放電制御信号及び垂直位相制御信号の
電圧レベルにより垂直方向回転を補正するための垂直位
相制御信号を出力する垂直位相制御手段と、現在表示さ
れる画像から分離された水平ブランキング信号と水平充
放電制御信号及び水平位相制御信号の電圧レベルにより
水平方向回転を補正するための水平位相制御信号を出力
する水平位相制御手段と、垂直位相制御信号が入力さ
れ、垂直出力部からフィ−ドバックされる垂直出力信号
と現在表示される画像の垂直同期信号を用いて、画像を
垂直方向へ遷移させることにより、画像の垂直位置を補
正する垂直位相同期手段と、水平位相制御信号が入力さ
れ、水平出力部からフィ−ドバックされる水平出力信号
と現在表示される画像の水平同期信号を用いて画像を水
平方向へ遷移させることにより、画像の水平位置を補正
する水平位相同期手段とを備えたことを特徴とする、受
像管の画像補正回路が提供される。
【0017】上記のように構成された受像管の画像補正
回路において、システム制御手段は、例えば、請求項2
に記載の如く、画像の回転程度に応じて垂直位相制御手
段に印加する充放電制御信号の電圧レベルを変えるよう
に、あるいは、請求項3に記載の如く、画像の回転程度
に応じて水平位相制御手段に印加する充放電制御信号の
電圧レベルを変えるように、あるいは、請求項4に記載
の如く、画像の回転方向に応じて垂直位相制御手段に印
加する垂直位相制御信号の電圧レベルを変えるように、
あるいは、請求項5に記載の如く、画像の回転方向に応
じて水平位相制御手段に印加する水平位相制御信号の電
圧レベルを変えるように構成することができる。
【0018】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正回路において、垂直位相制御手段は、請求項6に
記載の如く、充放電制御信号をブランキング信号に応じ
て垂直ブランキング周期を単位としてスイッチングして
充放電を導く第1充放電手段と、第1充放電回路で充放
電された電圧を垂直位相制御信号に応じて変化させるこ
とにより、垂直同期信号のパルス幅を変調させる第1パ
ルス幅変調手段とから構成することができる。
【0019】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正回路において、第1充放電手段は、請求項7に記
載の如く、一方の側に設定される基準電圧と充放電制御
信号の電圧レベルの差に当たる信号を出力する第1比較
器と、比較器に対する充放電制御信号の印加を垂直ブラ
ンキング信号によりスイッチングする第1スイッチと、
第1スイッチの動作及び第1比較器から印加される電圧
のレベルにより充放電が行われる第1充放電素子とから
構成することができる。その際に、第1充放電素子を、
請求項8に記載の如く、抵抗とキャパシタで構成するこ
とも可能である。
【0020】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正回路において、第1パルス幅変調手段は、請求項
9に記載の如く、第1充放電手段の充放電電圧レベルと
垂直位相制御信号の電圧レベルとを比較し、その結果に
応じて充放電電圧をスイッチングする第1比較スイッチ
ング手段と、第1比較スイッチング手段のスイッチング
動作に応じて印加される充放電電圧レベルに比例して垂
直同期信号のパルス幅を変調する第1発振手段とから構
成することができる。
【0021】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正回路において、水平位相制御手段は、請求項10
に記載の如く、充放電制御信号をブランキング信号に応
じて水平ブランキング周期を単位としてスイッチングし
て充放電を導く第2充放電回路と、第2充放電回路で充
放電された電圧を水平位相制御信号に応じて変化させる
ことにより、水平同期信号のパルス幅を変調する第2パ
ルス幅変調回路とから構成することができる。
【0022】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正回路において、第2充放電回路は、請求項11に
記載の如く、一方の側に設定される基準電圧と充放電制
御信号の電圧レベルの差に当たる信号を出力する第2比
較器と、比較器に対する充放電制御信号の印加を水平ブ
ランキング信号によりスイッチングする第2スイッチ
と、第2スイッチの動作及び第2比較器から印加される
電圧レベルにより充放電が行われる第2充放電素子とか
ら構成することができる。
【0023】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正回路において、第2パルス幅変調手段は、請求項
12に記載の如く、第2充放電手段の充放電電圧レベル
と水平位相制御信号の電圧レベルとを比較し、その結果
に応じて充放電電圧をスイッチングする第2比較スイッ
チング手段と、第2比較スイッチング手段のスイッチン
グ動作に応じて印加される充放電電圧レベルに比例して
水平同期信号のパルス幅を変調する第2発振手段とから
構成することができる。
【0024】上記課題を解決するために、本発明の第2
の観点によれば、請求項13に記載の如く、垂直及び水
平出力部から出力される信号で形成されるとともに、垂
直偏向ヨークと水平偏向ヨークで偏向されるが非対称的
に表示される画像を、ユーザが画像調節手段を操作して
補正するための受像管の画像補正回路において、非対称
性の程度とユーザによる画像調節手段の操作に応じて、
予め格納された該当データを垂直ピンバランス制御信号
と水平ピンバランス制御信号として出力する制御手段
と、垂直ピンバランス制御信号として垂直出力部から出
力される信号を上下対称に補正する垂直ピンバランス補
正手段と、水平ピンバランス制御信号として水平出力部
から出力される信号を左右対称に補正する水平ピンバラ
ンス補正手段とを備えて成ることを特徴とする受像管の
画像補正回路が提供される。
【0025】上記のように構成された受像管の画像補正
回路において、制御手段は、請求項14に記載の如く、
画像調節手段の操作により入力される信号に応じたアド
レス信号と自励発振された所定周波数のクロック信号を
出力する中央処理装置と、中央処理装置から出力される
クロック信号と現在表示される画像から分離される帰線
パルスとを用いてアドレス信号をデコードするデコーダ
と、デコーダでデコードされたアドレス信号に応じた垂
直ピンバランス補正用データ及び水平ピンバランス補正
用データを出力するピンバランスメモリと、ピンバラン
スメモリから出力されるデータをアナログ信号に変換し
て垂直ピンバランス制御信号と水平ピンバランス制御信
号として出力するディジタル/アナログ変換器とから構
成することができる。
【0026】上記課題を解決するために、本発明の第3
の観点によれば、請求項15に記載の如く、垂直及び水
平出力部から出力される信号で形成されるとともに、垂
直偏向ヨークと水平偏向ヨークで偏向されるが非矩形に
表示される画像を、ユーザが画像調節手段を操作して補
正するための受像管の画像補正回路において、画面の上
下段の非平行性と左右段の非平行性の程度とユーザの画
像調節手段の操作に応じて、予め格納された該当データ
を垂直ピンクッション制御信号と水平ピンクッション制
御信号として出力する制御手段と、垂直ピンクッション
制御信号として垂直出力部から出力される信号を上下段
が平行性を有するよう補正する垂直ピンクッション補正
手段と、水平ピンクッション制御信号として水平出力部
から出力される信号を左右段が平行性を有するよう補正
する水平ピンクッション補正手段とから構成することが
できる。
【0027】上記のように構成された受像管の画像補正
回路において、制御手段は、請求項16に記載の如く、
画像調節手段の操作により入力される信号に応じたアド
レス信号と自励発振された所定周波数のクロック信号を
出力する中央処理装置と、中央処理装置から出力される
クロック信号と現在表示される画像から分離される帰線
パルスでアドレス信号をデコードするデコーダと、デコ
ーダでデコードされたアドレス信号に応じた垂直ピンク
ッション補正用データ及び水平ピンクッション補正用デ
ータを出力するピンクッションメモリと、ピンクッショ
ンメモリから出力されるデータをアナログ信号に変換し
て垂直ピンクッション制御信号と水平ピンクッション制
御信号として出力するディジタル/アナログ変換器とか
ら構成することができる。
【0028】上記課題を解決するために、本発明の第4
の観点によれば、請求項17に記載の如く、垂直及び水
平出力部から出力される信号で形成されるとともに、垂
直偏向ヨークと水平偏向ヨークで偏向されるが非対称的
に表示される画像を、ユーザが画像調節手段を操作して
補正するための受像管の画像補正回路において、非対称
性の程度とユーザによる画像調節手段の操作に応じて、
予め格納された該当データを垂直ピンバランス制御信号
と水平ピンバランス制御信号として出力するとともに、
画面の上下段の非平行性と左右段の非平行性の程度とユ
ーザの画像調節手段の操作に応じて、予め格納された該
当データを垂直ピンクッション制御信号と水平ピンクッ
ション制御信号として出力する制御手段と、水平ピンバ
ランス制御信号として水平出力部から出力される信号を
左右対称に補正する水平ピンバランス補正手段と、垂直
ピンバランス制御信号として垂直出力部から出力される
信号を上下対称に補正する垂直ピンバランス補正手段
と、水平ピンバランス補正手段で左右対称性が補正され
た画像を左右段が平行性を有するように再補正して水平
偏向ヨークに出力する水平ピンクッション補正手段と、
垂直ピンバランス補正手段で上下対称性が補正された画
像を上下段が平行性を有するように再補正して垂直偏向
ヨークに出力する垂直ピンクッション補正手段とから構
成されることを特徴とする受像管の画像補正回路が提供
される。
【0029】上記課題を解決するために、本発明の第5
の観点によれば、請求項18に記載の如く、上下非対称
及び左右非対称形に表示される画像を画像調節手段を操
作して補正する受像管の画像補正方法において、画像調
節手段の操作により入力される信号に応じてピンバラン
ス補正モードに設定する段階と、画像調節手段の操作に
応じて予め格納されたデータを用いて上下非対称に表示
された画像を補正する段階と、画像調節手段の操作に応
じて予め格納されたデータを用いて左右非対称に表示さ
れた画像を補正する段階とから構成されることを特徴と
する受像管の画像補正方法が提供される。
【0030】上記のように構成された受像管の画像補正
方法において、上下非対称に表示された画像を補正する
段階は、請求項19に記載の如く、画像調節手段の操作
に応じて入力される信号を特定アドレス信号に出力する
段階と、出力されたアドレス信号を現在表示される画像
の帰線パルスを用いてデコードする段階と、デコードさ
れたアドレス信号に応じて予め格納されたデータをメモ
リから読み出す段階と、読み出されたデータをアナログ
信号に変換して垂直バランス制御信号として出力する段
階とから構成することができる。
【0031】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正方法において、左右非対象に表示された画像を補
正する段階は、請求項20に記載の如く、画像調節手段
の操作に応じて入力される信号を特定アドレス信号に出
力する段階と、出力されたアドレス信号を現在表示され
る画像の帰線パルスを用いてデコードする段階と、デコ
ードされたアドレス信号に応じて予め格納されたデータ
をメモリから読み出す段階と、読み出されたデータをア
ナログ信号に変換して水平バランス制御信号として出力
する段階とから構成することができる。
【0032】上記課題を解決するために、本発明の第6
の観点によれば、請求項21に記載の如く、非矩形に表
示される画像を画像調節手段を操作することにより補正
する受像管の画像補正方法において、画像調節手段を操
作することにより入力される信号に応じてピンクッショ
ン補正モードに設定する段階と、画像調節手段の操作に
応じて予め格納されたデータを用いて画像の上下段が平
行性を有するよう補正する段階と、画像調節手段の操作
に応じて予め格納されたデータを用いて画像の左右段が
平行性を有するよう補正する段階とから構成されること
を特徴とする受像管の画像補正方法が提供される。
【0033】上記のように構成された受像管の画像補正
方法において、画像の上下段が平行性を有するよう補正
する段階は、請求項22に記載の如く、画像調節手段の
操作に応じて入力される信号を特定アドレス信号に出力
する段階と、出力されたアドレス信号を現在表示される
画像の帰線パルスを用いてデコードする段階と、デコー
ドされたアドレス信号に当たる予め格納されたデータを
メモリから読み出す段階と、読み出されたデータをアナ
ログ信号に変換して垂直クッション制御信号として出力
する段階とから構成することができる。
【0034】さらに上記のように構成された受像管の画
像補正方法において、画像の左右段が平行性を有するよ
うに補正する段階は、請求項23に記載の如く、画像調
節手段の操作に応じて入力される信号を特定アドレス信
号に出力する段階と、出力されたアドレス信号を現在表
示される画像の帰線パルスを用いてデコードする段階
と、デコードされたアドレス信号に当たる予め格納され
たデータをメモリから読み出す段階と、読み出されたデ
ータをアナログ信号に変換して水平クッション制御信号
として出力する段階とから構成することができる。
【0035】
【作用】以上のように本発明に係る受像管の画像補正回
路及びその方法は構成されているので、本発明によれ
ば、磁界の影響により生ずる画像回転現象を回路的に補
正することが可能なので、受像管の構成を簡略化するこ
とが可能である。しかも本発明に係る受像管の画像補正
回路及びその方法によって達成される画像回転現象の補
正は正確なものである。
【0036】さらにまた、本発明によれば、受像管自体
の抵抗により画像が上下、左右方向に非対称的に走査さ
れるような場合であっても、予めメモリに格納された調
整データを用いて画像の補正することにより、回路上に
構成することが困難な画像の非対称現象補正回路をも簡
単に構成できる。また同様に、受像管に表示される画像
が矩形に表示されないような場合であっても、予めメモ
リに格納された調整データを用いて画像を上下段、左右
段が平行になるように補正することにより、回路上に構
成することが困難な画像の非矩形現象補正回路をも観点
に構成できる。
【0037】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明による受
像管の画像補正回路及びその方法の望ましい一実施例に
ついて詳細に説明する。
【0038】図2は本発明による受像管の画像補正回路
を示すブロック図である。まず、画像回転現象を補正す
るために水平同期信号H−Syncの水平ブランキング
信号H−BLKが入力される水平位相制御部10と、垂
直同期信号V−Syncと垂直ブランキングV−BLK
信号が入力される垂直位相制御部12と、水平同期信号
H−Syncと水平位相制御部10の出力信号及びフィ
ードバックされた水平同期信号H−Syncが入力され
る水平位相同期回路14と、垂直同期信号V−Sync
と垂直位相制御部12の出力信号及びフィードバックさ
れた垂直同期信号V−Syncが入力される垂直位相同
期信号16と、水平位相同期回路14で位相が同期され
た信号を出力するとともに、出力された水平同期信号を
水平位相同期回路14にフィードバックする水平出力部
18と、垂直位相同期回路16で位相が同期された信号
を出力するとともに、出力された垂直同期信号を垂直位
相同期回路16にフィードバックする垂直出力部20か
ら構成される。そして、画像を補正するためにユーザが
操作可能なキーを備えたキーボード22がシステム制御
部24の一方の側に接続されている。
【0039】また、このシステム制御部24の他方の側
には垂直及び水平同期信号H−Sync、V−Sync
と帰線トランスフォーマ(図示せず)から出力される帰
線パルスが入力可能である。システム制御部24は、こ
れらの信号を用いて垂直充放電制御信号V−paraと
垂直位相制御信号V−phを垂直位相制御部12に出力
し、水平充放電制御信号H−paraと水平位相制御信
号H−phを水平位相制御部14に出力するように接続
されている。
【0040】そして、受像管に非対称に表示される画像
を補正するために、水平出力部18から出力される信号
が入力される水平ピンバランス補正部26と垂直出力部
20から出力される信号が入力される垂直ピンバランス
補正部28が設けられており、これら水平ピンバランス
補正部26と垂直ピンバランス補正部28にはシステム
制御部24から出力される水平ピンバランス制御信号H
PBと垂直ピンバランス制御信号VPBが入力されるよ
うに構成されている。
【0041】また、受像管に非矩形に表示される画像を
補正するために、水平ピンクッション補正部30と垂直
ピンクッション補正部32が設けられており、システム
制御部24から水平ピンクッション制御信号HPCと垂
直ピンクッション制御信号VPCが水平ピンクッション
補正部30と垂直ピンクッション補正部32に入力され
るように構成されている。
【0042】一方、図2の水平位相制御部10と垂直位
相制御部12はその構成において同一であり、その構成
は図3に詳細に示した。
【0043】水平位相制御部10と垂直位相制御部12
はシステム制御部24から入力される信号と現在表示さ
れるブランキング信号に応じて発生される水平位相制御
信号及び垂直位相制御信号を水平位相同期回路14及び
垂直位相同期回路16に出力する。かかる動作ついて、
図3では、水平位相制御部10に関連して詳細に説明し
ており、垂直位相制御部12の動作についてはこれに準
ずるものとする。そして、水平位相制御部10と垂直位
相制御部12は大きく充放電回路34とパルス幅変調回
路36より構成されている。
【0044】水平位相制御部10または垂直位相制御部
12の構成について図3に基づきさらに詳しく説明すれ
ば、充放電回路34において、水平ブランキング信号H
−BLKは、スイッチ37の制御側に印加される。水平
充放電制御信号H−paraは、スイッチ37の一方の
側に印加されるとともに、比較器38の反転端(ー)に
印加されるよう接続される。比較器38の非反転端
(+)には分圧用抵抗R2、R3が接続されており、抵
抗R2を通じて基準電圧B1が印加されるように構成さ
れている。そして、スイッチ37の他方の側と比較器3
8の出力端には充放電素子である抵抗R1及びキャパシ
タC1が直列に接続されるように構成されている。
【0045】パルス幅変調回路36は、前記充放電素子
である直列連結された抵抗R1及びキャパシタC1がト
ランジスタQ1のエミッタ側に接続され、トランジスタ
Q1のベースには比較器39の出力側が接続され、トラ
ンジスタQ1のコレクタ側にはマルチバイブレータ40
が接続されており、これと並列にキャパシタC2が接続
されている。そして、比較器39の反転端はトランジス
タQ1のエミッタ側に接続されたノードに連結されてお
り、このノードと比較器39の出力端子との間にはキャ
パシタC3が接続されており、さらに、このノードには
基準電圧B2が印加される抵抗R4が接続されている。
また、比較器39の非反転端(+)には分圧用抵抗R
5、R6が接続されている。抵抗R5には基準電圧B3
が印加され、分圧用抵抗R5、R6の接続部に形成され
るノードに対して水平位相制御信号H−phが印加さ
れ、マルチバイブレータの入力端INには水平同期信号
H−Syncが入力され、出力端Qには水平制御信号が
出力されるよう構成されている。
【0046】そして、前記のように垂直位相制御部12
の構成も図3と同一であり、前記水平ブランキング信号
H−BLKと水平充放電制御信号H−paraと水平位
相制御信号H−phの代わりに、垂直ブランキング信号
V−BLKと垂直充放電制御信号V−paraと垂直位
相制御信号V−phが入力されるように構成されてい
る。
【0047】次に、このように図2及び図3に構成され
た地磁界による画面回転現象を補正するための動作を図
4及び図5に基づき詳細に説明する。
【0048】受像管に表示される画像が地磁界の影響ま
たは外部磁場の影響により回転されて表示された場合に
は、ユーザはこれを補正するために、キーボード22上
に備えられた画像調整用キーを操作する。ユーザにより
操作されたキーに相当する信号がシステム制御部24に
入力されると、システム制御部24は現在出力される画
像の垂直同期信号V−Syncと水平同期信号H−Sy
ncに基づく制御信号を出力する。その時の制御信号は
現在画像が回転された程度に応じた電圧レベルを有する
垂直及び水平充放電制御信号V−para、H−par
aと垂直及び水平位相制御信号V−ph、H−phであ
り、この垂直及び水平充放電制御信号V−para、H
−paraと垂直及び水平位相制御信号V−ph、H−
phはそれぞれ水平位相制御部10と垂直位相制御部1
2に入力される。
【0049】そのうち、水平位相制御部10に入力され
る水平充放電制御信号H−paraは充放電回路34に
入力され、水平位相制御信号H−phはパルス幅変調回
路36に入力される。そして、現在表示される画像から
分離された水平ブランキング信号H−BLK及び水平同
期信号H−Syncが水平位相制御部10に入力され、
回転された画像を水平方向に補正するための水平制御信
号を出力させる。
【0050】すなわち、画像が回転された程度に応じ
て、ユーザがそれに応じた補正が行われるよう走査キー
または画像調整用キー(図示せず)を操作すれば、シス
テム制御部24はそれに応じた電圧レベルを有する水平
充放電制御信号H−para及び水平位相制御信号H−
phを出力し、水平充放電制御信号H−paraはスイ
ッチ37と比較器38の反転端(ー)に印加される。水
平ブランキング信号H−BLKはスイッチ37の制御側
に印加されるので、このスイッチ37は水平ブランキン
グ期間と同じスイッチング時間を有することになる。す
なわち、このスイッチ37のスイッチング動作により、
充放電素子である抵抗R1及びキャパシタC1におい
て、充電及び放電が行われる。
【0051】比較器38の非反転端(+)に印加された
基準電圧より水平充放電制御信号H−paraの電位が
低ければ、充放電素子である抵抗R1及びキャパシタC
1において充電が行われ、比較器38の非反転端(+)
に印加された基準電圧より水平充放電制御信号H−pa
raの電位が高ければ、充放電素子である抵抗R1及び
キャパシタC1において放電が行われる。すなわち、図
4(A)に示すb1が比較器38の非反転端(+)に印
加される基準電圧B1のレベルとすれば、システム制御
部24から印加される充放電制御信号H−paraの電
位がa1の時は充電が行われ、充放電制御信号H−pa
raの電位がa2の時は放電が行われる。
【0052】この充放電動作はスイッチ37のスイッチ
ング動作によりスイッチングされ、スイッチ37の制御
側には図4(B)に示すようなブランキング信号が印加
される。すなわち、水平位相制御部10の場合はスイッ
チ37のスイッチング動作は各水平周期H1、H2、H
3別にスイッチングされ、よって充電動作が行われる場
合は図4(C)に示すような波形となる。
【0053】システム制御部24から出力される充放電
制御信号H−paraのレベルに応じて、図4(C)に
示すように、それぞれ傾きの異なる波形が現れる。傾き
の相違により最高ピーク値電圧が異なるので、図4
(C)に示すような波形の電圧が比較器39の反転端
(ー)に印加されると、比較器39は非反転端(+)に
印加された電圧レベルと比較して、その差に当たる電圧
を出力端に出力する。従って、トランジスタQ1はベー
スに印加される比較器39の出力側電圧レベルに応じ
て、図4(C)に示すように、水平周期ごとに異なるス
イッチング時間T1、T2、T3を有する。すなわち、
システム制御部24は、各水平周期ごとにそのレベルを
レベルを増加させたり減少させたりすることにより充放
電制御信号H−paraを印加するので、トランジスタ
Q1は水平周期ごとにに異なるスイッチング時間T1、
T2、T3を有することになる。
【0054】このような異なるスイッチング時間に応じ
て、充放電素子に印加された充放電電圧がキャパシタC
2に充電され、この充電された電圧のレベルによりマル
チバイブレータ40の出力パルスのパルス幅が決定され
る。この際、マルチバイブレータ40の出力パルスは、
水平動機信号の立ち上がり時間を基準にして一方の側に
接続されたキャパシタC2に印加される電圧レベルに応
じたパルス幅を有している。その結果、図4(D)、図
4(E)、図4(F)のようにパルス幅が異なる信号が
トリガされる。このようにして出力された、図4
(D)、図4(E)、図4(F)に示すようなパルス
が、水平制御信号として水平同期回路14に出力され
る。
【0055】もちろん、図4(D)、図(E)、図
(F)に示すようなパルスは、充電または放電により水
平周期別に出力される順序が変わる場合もある。また、
今までは水平位相制御部10の場合を説明したが、垂直
位相制御部12の場合は、前述したようにフィールド別
に生ずる垂直ブランキング信号V−BLKによりスイッ
チがスイッチングされ、水平位相制御部10と同一な充
放電動作を行うことにより、図4(D)、図4(E)、
図4(F)に示すような垂直同期信号のパルス幅が異な
るパルスが、垂直制御信号として垂直位相同期回路16
に出力される。
【0056】図3に示す動作のように、システム制御部
24から出力される水平及び垂直充放電制御信号H−p
ara、V−para、並びに水平及び垂直位相制御信
号H−ph、V−ph、並びに水平及び垂直ブランキン
グ信号H−BLK、V−BLKに応じて、水平位相制御
部10に入力される水平同期信号H−Syncと、垂直
位相制御部12に入力される垂直同期信号V−Sync
とが、パルス幅変調されて、それぞれ水平位相同期回路
14と垂直位相同期回路16に入力される。
【0057】一方、水平位相制御部10と垂直位相制御
部12により回転された画像は、それぞれ垂直方向と水
平方向に補正がなされる。すなわち、垂直方向への補正
は、図5(A)及び図5(B)に示すようになされ、水
平方向への補正は、図5(C)及び図5(D)に示すよ
うになされる。
【0058】さらに、システム制御部24から出力され
る垂直充放電制御信号V−paraのレベルに応じた充
電または放電動作が、図3の充放電回路で行われ、図5
(A)及び図5(B)に示すように、それぞれの回転方
向への選択的な補正が可能である。そして、水平方向の
補正もこれと同様に、システム制御部24から出力され
る水平充放電制御信号H−paraのレベルに応じた充
電または放電動作が、図3の充放電回路で行われ、図5
(A)及び図5(B)に示すように、それぞれの方向へ
の選択的な補正ができる。
【0059】そして、水平位相制御部10及び垂直位相
制御部12により、図5(A)、図5(B)の上側と図
5(C)、図5(D)の左側に示すように矢印方向に画
像が回転されると、画面は、図5(A)、図5(B)の
下側と図5(C)、図5(D)の右側に示すように補正
される。しかし、実線で示すように、この補正された画
像は、図5(A)〜図5(D)の点線で示された正確な
ディスプレイ位置から、上下または左右にその位相がや
や外れる。従って、水平位相制御部10及び垂直位相制
御部12から出力される水平及び垂直制御信号が、正確
な補正を行うことができるように、水平位相同期回路1
4と垂直位相同期回路16に入力される。
【0060】ここで、水平位相同期回路14と垂直位相
同期回路16は、一般の位相同期ループ(PLL)回路
であって、各同期信号の位置をシフトさせ、図5のよう
に点線で示した正確な位置に画像を形成させる。この
際、正確な位置に画像を形成させるためには、現在の同
期信号と水平出力部18及び垂直出力部20からフィー
ドバックされた同期信号とを比較してから、その結果に
より正確に位相をシフトさせる。
【0061】このように、回転画像の水平方向の補正
は、水平位相補正部10と水平位相同期回路14で行わ
れ、回転画像の垂直方向の補正が垂直位相補正部12と
垂直位相同期回路16で行われることにより、水平出力
部18及び垂直出力部20を介して受像管に表示される
画像は、正確な位置に形成される。
【0062】一方、受像管自体の抵抗値または外部磁場
の影響により非対称的に表示される画像と、偏向コイル
に印加される過度電流により非矩形に表示される画像を
補正するための動作を、図2及び図6〜図8に基づいて
説明する。
【0063】まず、画像が非対称的に表示されたり非矩
形に表示される際、これを補正するために必要な水平ま
たは垂直位置別の出力値の関数関係は2次関数で表され
る。すなわち、補正位置がXであり、補正位置の出力値
をYとすれば、XとYの関係は式(1)の通りである。 Y=AX2+BX+V …(1) ここで、A、B、C値は現在表示される水平同期信号及
び垂直同期信号に応じて決定される。
【0064】しかし、この関数関係を回路的に具現する
のは事実上難しい。よって、この関数関係に当たる値
を、予め非対称補正用データと非矩形データとして設定
して格納しておき、必要な場合にユーザによるキー操作
に応じて、前記格納されたデータを用いることにより、
所定の関数関係を表すことができる。したがって、かか
る補正を行うための回路構成上の難点を解決するため
に、その補正に相当するデータを予め格納しておき、こ
の格納されたデータを用いれば回路構成を簡略化でき、
正確な補正が行える。かかる動作を行うために、図2の
システム制御部24は図6のように構成されるのが望ま
しい。
【0065】図6に示すシステム制御部24は、ユーザ
がキーボード22を操作することによりキー信号が印加
される中央処理装置42と、非対称的に表示される画像
を補正するための手段と、非矩形に表示される画像を補
正するための手段とから構成されている。
【0066】そして、非対称性の補正手段は、一方の側
に中央処理装置42からアドレス信号ADD1及びクロ
ック信号CLKが印加され、他方の側に帰線パルスが印
加され、デコードされたアドレス信号DADD1を出力
するアドレスデコーダ44と、デコードされたアドレス
信号DADD1に応じてアドレスに格納されたデータを
出力するピンバランスメモリ46と、ピンバランスメモ
リ46から出力されるデータをアナログ信号に変換し出
力するディジタル/アナログ変換器(以下D/A変換器
と称する)48とから構成されている。
【0067】また、非矩形性の補正手段は、一方の側に
中央処理装置42からアドレス信号ADD2及びクロッ
ク信号CLKが印加され、他方の側に帰線パルスが印加
され、デコードされたアドレス信号DADD2を出力す
るアドレスデコーダ50と、デコードされたアドレス信
号DADD2に応じてアドレスに格納されたデータを出
力するピンクッションメモリ52と、ピンクッションメ
モリ52から出力されるデータをアナログ信号に変換出
力するD/A変換器54とから構成されている。
【0068】このような構成において、ピンバランスメ
モリ46とピンクッションメモリ52内に格納されたデ
ータは、それぞれ非対称的な表示を補正するためのデー
タと非矩形的な表示を補正するためのデータであり、中
央処理装置42から出力されるクロック信号は、各アド
レスデコーダ44、50を駆動するためのクロック信号
として供され、帰線パルスは、アドレスデコーダ44、
50をフィールド単位または水平周期単位にリセットす
るために供される。
【0069】まず、図7に示すように、画像が左または
右側に2sほど非対称的に表示されたり、上または下側
に2hほど非対称的に表示される場合には、ユーザがキ
ーボード上のキーを非対称性の程度に応じて操作すれ
ば、それに相当するキー信号が中央処理装置42に入力
され、中央処理装置42は入力されたキー信号に応じた
アドレス信号ADD1をアドレスデコーダ44に出力す
る。そして、アドレスデコーダ44は、帰線パルスとク
ロック信号CLKを用いて、入力されたアドレス信号を
ピンバランスメモリ46で認識可能なコードとしてデコ
ードし、このデコードされたアドレス信号DADD1を
ピンバランスメモリ46に入力する。
【0070】ピンバランスメモリ46は、デコードされ
たアドレス信号DADD1に応じたデータをD/A変換
器48に出力し、D/A変換器48は、ピンバランスメ
モリ46から出力されるデータをアナログ信号に変換し
て、垂直ピンバランス制御信号VPBまたは水平ピンバ
ランス制御信号HPBとして出力する。
【0071】この際、垂直非対称補正用データと水平非
対称補正用データは、それぞれ、ピンバランスメモリ4
6の異なる領域に格納されるので、ユーザが垂直または
水平補正のためのキー操作をすれば、中央処理装置42
がこれを認識して、入力されたキーに応じたアドレス信
号を出力することができる。その結果、垂直ピンバラン
ス制御信号VPBと水平ピンバランス制御信号HPBが
それぞれ出力される。このように出力された垂直ピンバ
ランス制御信号VPBと水平ピンバランス制御信号HP
Bが、それぞれ図2の水平ピンバランス補正部26と垂
直ピンバランス補正部27に入力され、水平出力部18
または垂直出力部20から出力される信号が、図7に示
すように、画像が左右対称になるように補正される。
【0072】このようにして、非対称性の補正された画
像は正確に矩形形状となる。しかし、図7の中間に示し
たように、画像が水平及び垂直方向にそれぞれsまたは
h程度の間隔を開けた放物線状の対称性を示すように形
成されることがある。
【0073】次に、上記のように非矩形状に表示される
画像を補正するための動作を説明する。まず、ユーザが
キーボード上のキーを非矩形性の程度に応じて操作する
と、それに応じたキー信号が中央処理装置42に入力さ
れる。中央処理装置42は入力されたキー信号に応じた
アドレス信号ADD2をアドレスデコーダ50に出力す
る。そして、アドレスデコーダ50は、帰線パルスとク
ロック信号CLKを用いて、入力されたアドレス信号を
ピンクッションメモリ52で認識可能なコードとしてデ
コードし、このデコードされたアドレス信号DADD2
をピンクッションメモリ52に入力する。
【0074】ピンクッションメモリ52は、デコードさ
れたアドレス信号DADD2に応じたデータをD/A変
換器54に出力し、D/A変換器54は、ピンクッショ
ンメモリ52から出力されたデータをアナログ信号に変
換して、垂直ピンクッション制御信号VPCまたは水平
ピンクッション制御信号HPCそして出力する。
【0075】この際、垂直方向(すなわち上下方向)の
非平行性補正用データと水平方向(すなわち左右方向)
の非平行性補正用データは、それぞれ、ピンクッション
メモリ52の異なる領域に格納されるので、ユーザが上
下方向または左右方向の非平行性を補正するようにキー
を操作すれば、中央処理装置42がこれを認識して、入
力されたキーに応じたアドレス信号を出力する。その結
果、垂直ピンクッション制御信号VPCと水平ピンクッ
ション制御信号HPBがそれぞれ出力される。
【0076】このようにして出力された垂直ピンクッシ
ョン制御信号VPCと水平ピンクッション制御信号HP
Bは、図2の水平ピンクッション補正部30と垂直ピン
クッション補正部32に入力され、水平ピンバランス補
正部26または垂直ピンバランス補正部28から出力さ
れる信号は、図7に示すように、画面が上下方向と左右
方向にそれぞれ平行性を有するように補正される。結果
として、図7の下側に示すように、画像を上下方向と左
右方向がそれぞれ平行性を有するように表示することが
可能である。
【0077】このような、図2及び図6の構成による受
像管の画像補正方法について図8に基づき詳細に説明す
る。
【0078】まず、ユーザが受像管を作動させた後、段
階S1で行いたいモードを設定する。ユーザがキーボー
ド上に備えられているキーを操作して、行いたいモード
を設定してから、中央処理装置42は、現在設定された
モードがピンバランス補正モードかどうかを段階S2で
確認して、ピンバランス補正モードなら垂直ピンバラン
ス補正かどうかを段階S3で確認する。この際、垂直ピ
ンバランス補正モードである場合には、中央処理装置4
2は入力されるキー信号を段階S4で走査し、段階S5
で垂直ピンバランス補正のために入力されたキーに応じ
た信号をアドレス信号ADD1に出力し、このアドレス
信号ADD1はアドレスデコーダ44でデコードされ
る。
【0079】そして、段階S6でこのデコードされたア
ドレスDADD1に応じたメモリのデータを読み出す。
この際、読み出されるデータは、現在の状態を示してい
るので、垂直ピンバランス補正のためのデータである。
したがって、この読み出されたデータは、段階S7で、
D/A変換器を通じて垂直ピンバランス制御信号VPB
出力される。
【0080】中央処理装置42が、段階S3で、設定さ
れたモードが垂直ピンバランス補正ではなく、水平ピン
バランス補正であると認識した場合には、入力されるキ
ー信号を段階S8で走査し、さらに段階S9で、水平ピ
ンバランス補正のために入力されたキーに応じた信号を
アドレス信号ADD1に出力し、このアドレス信号AD
D1はアドレスデコーダ44でデコードされる。
【0081】そして、段階S10で、このデコードされ
たアドレスDADD1に応じたメモリのデータが読み出
される。この際、読み出されるデータは、現在の状態を
示しているので、水平ピンバランス補正のためのデータ
である。したがって、この読み出されたデータは、段階
S11で、D/A変換器を通じて水平ピンバランス制御
信号HPBに出力される。
【0082】そして、前記段階S2で、ピンバランス補
正モードでないと判断されると、中央処理装置42は、
段階S12で、ピンクッション補正モードかどうかを確
認し、ピンクッション補正モードである場合には、段階
S13で、さらに垂直ピンクッション補正かどうかを確
認する。そして、垂直ピンクッション補正である場合に
は、入力されるキー信号を、段階S14で走査し、段階
S15で、垂直ピンクッション補正のために入力された
キーに応じた信号をアドレス信号ADD2に出力し、こ
のアドレス信号ADD2はアドレスデコーダ50でデコ
ードされる。そして、段階S16で、デコードされたア
ドレスDADD2に応じるメモリのデータが読み出され
る。この際、読み出されたデータは現在の状態を示すの
で、垂直ピンクッション補正のためのデータである。し
たがって、この読み出されたデータは、段階S17で、
D/A変換器を通じて垂直ピンクッション制御信号VP
Cに出力される。
【0083】もし、段階S13で、垂直ピンクッション
でないと判断された場合には、中央処理装置42は水平
ピンクッションであると認識して、入力されるキー信号
を段階S18で走査してから、段階S19で、水平ピン
クッション補正のために入力されたキーに応じた信号を
アドレス信号ADD2に出力し、このアドレス信号AD
D2はアドレスデコーダ50でデコードされる。そし
て、段階S20で、このデコードされたアドレスDAD
D2に応じたメモリのデータを読み出す。この際、読み
出されるデータは現在の状態を示すので、水平ピンクッ
ション補正のためのデータである。したがって、この読
み出されたデータは段階S21で、D/A変換器を通じ
て水平ピンクッション制御信号HPCに出力される。そ
して、中央処理装置42は、段階S12で、ピンクッシ
ョン補正モードではないと判断した場合には、段階S2
2において、ユーザが行いたい該当モードを実行する。
【0084】このように回路的に構成することが困難な
非対称性の補正と非矩形性の補正を、非対称性補正用デ
ータと非矩形性補正用データを予め設定してメモリに格
納させることにより、非対称的な表示の発生時、または
非矩形的な表示の発生時にユーザが簡単なキー操作を行
うことにより正常の画像に補正できる。
【0085】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による受像管
の画像補正回路及びその方法によれば、地磁界の影響に
より生ずる画像の回転現象を回路的に補正することによ
り受像管の構成を簡略化することができ、しかも、画像
回転現象の補正を正確に行える。
【0086】さらに、本発明によれば、受像管自体の抵
抗値により画像が上下、左右方向に非対称的に表示され
る場合であっても、予めメモリに格納された調整データ
を用いて補正することにより、回路上に具現しがたい非
対称補正回路を簡単に構成できる。
【0087】また同様に、受像管に表示される画像が矩
形に表示されない場合にも、予めメモリに格納された調
整データを用いて、画像の上下方向、左右方向が平行に
なるように簡単に補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】受像管で生ずる画像回転現象を示す説明図であ
る。
【図2】本発明による受像管の画像補正回路の実施例を
示すブロック図である。
【図3】図2の水平移送制御部の詳細回路図である。
【図4】図3の各部の波形図である。
【図5】回転画像の補正の様子を示す説明図であり、
(A)及び(B)は、回転画像の垂直方向補正を示して
おり、(C)及び(D)は、回転画像の水平方向補正を
示している。
【図6】非対称及び非矩形ディスプレイ画像を補正する
ためのシステム制御部の詳細ブロック図である。
【図7】非対称画像を補正する過程を示す説明図であ
る。
【図8】非対称及び非矩形ディスプレイ画像を補正する
ための流れ図である。
【図9】非対称及び非矩形ディスプレイ画像を補正する
ための流れ図である。
【符号の説明】
10 水平位相制御部 12 垂直位相制御部 14 水平位相同期回路 16 垂直位相同期回路 18 水平出力部 20 垂直出力部 22 キーボード 24 システム制御部 26 水平ピンバランス制御部 28 垂直ピンバランス制御部 30 水平ピンクッション制御部 32 垂直ピンクッション制御部 34 充放電回路 36 パルス幅変調回路 37 スイッチ 38、39 比較器 42 中央処理装置 44、50 アドレスデコーダ 46 ピンバランスメモリ 48、54 D/A変換器 52 ピンクッションメモリ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平出力部及び垂直出力部から出力され
    る信号に応じて形成される画像が特定方向へ画像回転さ
    れる際、ユーザが画像調節手段を操作することによりこ
    れを補正する受像管の画像補正回路において、 前記画像調節手段を操作することにより現在表示される
    画像の垂直及び水平同期信号が入力されると、前記垂直
    及び水平同期信号の回転程度を判断し、その回転程度に
    相当する電圧レベルをそれぞれ有する垂直及び水平充放
    電制御信号、並びに水平及び垂直位相制御信号をそれぞ
    れ出力するシステム制御手段と、 前記現在表示される画像から分離された垂直ブランキン
    グ信号と前記垂直充放電制御信号及び前記垂直位相制御
    信号の電圧レベルにより垂直方向回転を補正するための
    垂直位相制御信号を出力する垂直位相制御手段と、 前記現在表示される画像から分離された水平ブランキン
    グ信号と前記水平充放電制御信号及び前記水平位相制御
    信号の電圧レベルにより水平方向回転を補正するための
    水平位相制御信号を出力する水平位相制御手段と、 前記垂直位相制御信号が入力され、前記垂直出力部から
    フィ−ドバックされる垂直出力信号と現在表示される画
    像の垂直同期信号を用いて、画像を垂直方向へ遷移させ
    ることにより、画像の垂直位置を補正する垂直位相同期
    手段と、 前記水平位相制御信号が入力され、前記水平出力部から
    フィ−ドバックされる水平出力信号と現在表示される画
    像の水平同期信号を用いて画像を水平方向へ遷移させる
    ことにより、画像の水平位置を補正する水平位相同期手
    段と、 を備えたことを特徴とする、受像管の画像補正回路。
  2. 【請求項2】 前記システム制御手段は、前記画像の回
    転程度に応じて前記垂直位相制御手段に印加する充放電
    制御信号の電圧レベルを変えることを特徴とする、請求
    項1に記載の受像管の画像補正回路。
  3. 【請求項3】 前記システム制御手段は、前記画像の回
    転程度に応じて前記水平位相制御手段に印加する充放電
    制御信号の電圧レベルを変えることを特徴とする、請求
    項1に記載の受像管の画像補正回路。
  4. 【請求項4】 前記システム制御手段は、前記画像の回
    転方向に応じて前記垂直位相制御手段に印加する垂直位
    相制御信号の電圧レベルを変えることを特徴とする、請
    求項1に記載の受像管の画像補正回路。
  5. 【請求項5】 前記システム制御手段は、前記画像の回
    転方向に応じて前記水平位相制御手段に印加する水平位
    相制御信号の電圧レベルを変えることを特徴とする、請
    求項1に記載の受像管の画像補正回路。
  6. 【請求項6】 前記垂直位相制御手段は、 前記充放電制御信号を前記ブランキング信号に応じて垂
    直ブランキング周期を単位としてスイッチングして充放
    電を導く第1充放電手段と、 前記第1充放電回路で充放電された電圧を前記垂直位相
    制御信号に応じて変化させることにより、前記垂直同期
    信号のパルス幅を変調させる第1パルス幅変調手段と、 から構成されることを特徴とする、請求項1に記載の受
    像管の画像補正回路。
  7. 【請求項7】 前記第1充放電手段は、 一方の側に設定される基準電圧と前記充放電制御信号の
    電圧レベルの差に当たる信号を出力する第1比較器と、 前記比較器に対する前記充放電制御信号の印加を前記垂
    直ブランキング信号によりスイッチングする第1スイッ
    チと、 前記第1スイッチの動作及び前記第1比較器から印加さ
    れる電圧のレベルにより充放電が行われる第1充放電素
    子と、 から構成されることを特徴とする、請求項6に記載の受
    像管の画像補正回路。
  8. 【請求項8】 前記第1充放電素子は、抵抗とキャパシ
    タで構成されることを特徴とする、請求項7に記載の受
    像管の画像補正回路。
  9. 【請求項9】 前記第1パルス幅変調手段は、 前記第1充放電手段の充放電電圧レベルと垂直位相制御
    信号の電圧レベルとを比較し、その結果に応じて前記充
    放電電圧をスイッチングする第1比較スイッチング手段
    と、 前記第1比較スイッチング手段のスイッチング動作に応
    じて印加される充放電電圧レベルに比例して前記垂直同
    期信号のパルス幅を変調する第1発振手段と、 から構成されることを特徴とする、請求項6に記載の受
    像管の画像補正回路。
  10. 【請求項10】 前記水平位相制御手段は、 前記充放電制御信号を前記ブランキング信号に応じて水
    平ブランキング周期を単位としてスイッチングして充放
    電を導く第2充放電回路と、 前記第2充放電回路で充放電された電圧を前記水平位相
    制御信号に応じて変化させることにより、前記水平同期
    信号のパルス幅を変調する第2パルス幅変調回路と、 から構成されることを特徴とする、請求項1に記載の受
    像管の画像補正回路。
  11. 【請求項11】 前記第2充放電回路は、 一方の側に設定される基準電圧と前記充放電制御信号の
    電圧レベルの差に当たる信号を出力する第2比較器と、 前記比較器に対する前記充放電制御信号の印加を前記水
    平ブランキング信号によりスイッチングする第2スイッ
    チと、 前記第2スイッチの動作及び前記第2比較器から印加さ
    れる電圧レベルにより充放電が行われる第2充放電素子
    と、 から構成されることを特徴とする、請求項10に記載の
    受像管の画像補正回路。
  12. 【請求項12】 前記第2パルス幅変調手段は、 前記第2充放電手段の充放電電圧レベルと水平位相制御
    信号の電圧レベルとを比較し、その結果に応じて前記充
    放電電圧をスイッチングする第2比較スイッチング手段
    と、 前記第2比較スイッチング手段のスイッチング動作に応
    じて印加される充放電電圧レベルに比例して前記水平同
    期信号のパルス幅を変調する第2発振手段と、 から構成されることを特徴とする、請求項10に記載の
    受像管の画像補正回路。
  13. 【請求項13】 垂直及び水平出力部から出力される信
    号で形成されるとともに、垂直偏向ヨークと水平偏向ヨ
    ークで偏向されるが非対称的に表示される画像を、ユー
    ザが画像調節手段を操作して補正するための受像管の画
    像補正回路において、 非対称性の程度とユーザによる前記画像調節手段の操作
    に応じて、予め格納された該当データを垂直ピンバラン
    ス制御信号と水平ピンバランス制御信号として出力する
    制御手段と、 前記垂直ピンバランス制御信号として前記垂直出力部か
    ら出力される信号を上下対称に補正する垂直ピンバラン
    ス補正手段と、 前記水平ピンバランス制御信号として前記水平出力部か
    ら出力される信号を左右対称に補正する水平ピンバラン
    ス補正手段と、 を備えて成ることを特徴とする、受像管の画像補正回
    路。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、 前記画像調節手段の操作により入力される信号に応じた
    アドレス信号と自励発振された所定周波数のクロック信
    号を出力する中央処理装置と、 前記中央処理装置から出力されるクロック信号と現在表
    示される画像から分離される帰線パルスとを用いて前記
    アドレス信号をデコードするデコーダと、 前記デコーダでデコードされたアドレス信号に応じた垂
    直ピンバランス補正用データ及び水平ピンバランス補正
    用データを出力するピンバランスメモリと、 前記ピンバランスメモリから出力されるデータをアナロ
    グ信号に変換して垂直ピンバランス制御信号と水平ピン
    バランス制御信号として出力するディジタル/アナログ
    変換器と、 から構成されることを特徴とする、請求項13に記載の
    受像管の画像補正回路。
  15. 【請求項15】 垂直及び水平出力部から出力される信
    号で形成されるとともに、垂直偏向ヨークと水平偏向ヨ
    ークで偏向されるが非矩形に表示される画像を、ユーザ
    が画像調節手段を操作して補正するための受像管の画像
    補正回路において、 画面の上下段の非平行性と左右段の非平行性の程度とユ
    ーザの前記画像調節手段の操作に応じて、予め格納され
    た該当データを垂直ピンクッション制御信号と水平ピン
    クッション制御信号として出力する制御手段と、 前記垂直ピンクッション制御信号として前記垂直出力部
    から出力される信号を上下段が平行性を有するよう補正
    する垂直ピンクッション補正手段と、 前記水平ピンクッション制御信号として前記水平出力部
    から出力される信号を左右段が平行性を有するよう補正
    する水平ピンクッション補正手段と、 から構成されることを特徴とする、受像管の画像補正回
    路。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、 前記画像調節手段の操作により入力される信号に応じた
    アドレス信号と自励発振された所定周波数のクロック信
    号を出力する中央処理装置と、 前記中央処理装置から出力されるクロック信号と現在表
    示される画像から分離される帰線パルスで前記アドレス
    信号をデコードするデコーダと、 前記デコーダでデコードされたアドレス信号に応じた垂
    直ピンクッション補正用データ及び水平ピンクッション
    補正用データを出力するピンクッションメモリと、 前記ピンクッションメモリから出力されるデータをアナ
    ログ信号に変換して垂直ピンクッション制御信号と水平
    ピンクッション制御信号として出力するディジタル/ア
    ナログ変換器と、 から構成されることを特徴とする、請求項15に記載の
    受像管の画像補正回路。
  17. 【請求項17】 垂直及び水平出力部から出力される信
    号で形成されるとともに、垂直偏向ヨークと水平偏向ヨ
    ークで偏向されるが非対称的に表示される画像を、ユー
    ザが画像調節手段を操作して補正するための受像管の画
    像補正回路において、 非対称性の程度とユーザによる前記画像調節手段の操作
    に応じて、予め格納された該当データを垂直ピンバラン
    ス制御信号と水平ピンバランス制御信号として出力する
    とともに、画面の上下段の非平行性と左右段の非平行性
    の程度とユーザの前記画像調節手段の操作に応じて、予
    め格納された該当データを垂直ピンクッション制御信号
    と水平ピンクッション制御信号として出力する制御手段
    と、 前記水平ピンバランス制御信号として前記水平出力部か
    ら出力される信号を左右対称に補正する水平ピンバラン
    ス補正手段と、 前記垂直ピンバランス制御信号として前記垂直出力部か
    ら出力される信号を上下対称に補正する垂直ピンバラン
    ス補正手段と、 前記水平ピンバランス補正手段で左右対称性が補正され
    た画像を左右段が平行性を有するように再補正して前記
    水平偏向ヨークに出力する水平ピンクッション補正手段
    と、 前記垂直ピンバランス補正手段で上下対称性が補正され
    た画像を上下段が平行性を有するように再補正して前記
    垂直偏向ヨークに出力する垂直ピンクッション補正手段
    と、 から構成されることを特徴とする、受像管の画像補正回
    路。
  18. 【請求項18】 上下非対称及び左右非対称形に表示さ
    れる画像を画像調節手段を操作して補正する受像管の画
    像補正方法において、 前記画像調節手段の操作により入力される信号に応じて
    ピンバランス補正モードに設定する段階と、 前記画像調節手段の操作に応じて予め格納されたデータ
    を用いて上下非対称に表示された画像を補正する段階
    と、 前記画像調節手段の操作に応じて予め格納されたデータ
    を用いて左右非対称に表示された画像を補正する段階
    と、 から構成されることを特徴とする、受像管の画像補正方
    法。
  19. 【請求項19】 前記上下非対称に表示された画像を補
    正する段階は、 前記画像調節手段の操作に応じて入力される信号を特定
    アドレス信号に出力する段階と、 前記出力されたアドレス信号を現在表示される画像の帰
    線パルスを用いてデコードする段階と、 前記デコードされたアドレス信号に応じて予め格納され
    たデータをメモリから読み出す段階と、 前記読み出されたデータをアナログ信号に変換して垂直
    バランス制御信号として出力する段階と、 から構成されることを特徴とする、請求項18に記載の
    受像管の画像補正方法。
  20. 【請求項20】 前記左右非対象に表示された画像を補
    正する段階は、 前記画像調節手段の操作に応じて入力される信号を特定
    アドレス信号に出力する段階と、 前記出力されたアドレス信号を現在表示される画像の帰
    線パルスを用いてデコードする段階と、 前記デコードされたアドレス信号に応じて予め格納され
    たデータをメモリから読み出す段階と、 前記読み出されたデータをアナログ信号に変換して水平
    バランス制御信号として出力する段階と、 から構成されることを特徴とする、請求項18に記載の
    受像管の画像補正方法。
  21. 【請求項21】 非矩形に表示される画像を画像調節手
    段を操作することにより補正する受像管の画像補正方法
    において、 前記画像調節手段を操作することにより入力される信号
    に応じてピンクッション補正モードに設定する段階と、 前記画像調節手段の操作に応じて予め格納されたデータ
    を用いて画像の上下段が平行性を有するよう補正する段
    階と、 前記画像調節手段の操作に応じて予め格納されたデータ
    を用いて画像の左右段が平行性を有するよう補正する段
    階と、 から構成されることを特徴とする受像管の画像補正方
    法。
  22. 【請求項22】 前記画像の上下段が平行性を有するよ
    う補正する段階は、 前記画像調節手段の操作に応じて入力される信号を特定
    アドレス信号に出力する段階と、 前記出力されたアドレス信号を現在表示される画像の帰
    線パルスを用いてデコードする段階と、 前記デコードされたアドレス信号に当たる予め格納され
    たデータをメモリから読み出す段階と、 前記読み出されたデータをアナログ信号に変換して垂直
    クッション制御信号として出力する段階と、 から構成されることを特徴とする、請求項21に記載の
    受像管の画像補正方法。
  23. 【請求項23】 前記画像の左右段が平行性を有するよ
    うに補正する段階は、 前記画像調節手段の操作に応じて入力される信号を特定
    アドレス信号に出力する段階と、 前記出力されたアドレス信号を現在表示される画像の帰
    線パルスを用いてデコードする段階と、 前記デコードされたアドレス信号に当たる予め格納され
    たデータをメモリから読み出す段階と、 前記読み出されたデータをアナログ信号に変換して水平
    クッション制御信号として出力する段階と、 から構成されることを特徴とする請求項21に記載の受
    像管の画像補正方法。
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