JPH0819350B2 - 耐候性真珠光沢顔料およびその製造法 - Google Patents

耐候性真珠光沢顔料およびその製造法

Info

Publication number
JPH0819350B2
JPH0819350B2 JP63120689A JP12068988A JPH0819350B2 JP H0819350 B2 JPH0819350 B2 JP H0819350B2 JP 63120689 A JP63120689 A JP 63120689A JP 12068988 A JP12068988 A JP 12068988A JP H0819350 B2 JPH0819350 B2 JP H0819350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous solution
water
pearlescent pigment
slurry
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63120689A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01292067A (ja
Inventor
勝久 新田
鈴木  勲
Original Assignee
メルク・ジヤパン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メルク・ジヤパン株式会社 filed Critical メルク・ジヤパン株式会社
Priority to JP63120689A priority Critical patent/JPH0819350B2/ja
Priority to AU34722/89A priority patent/AU612256B2/en
Priority to ES198989108542T priority patent/ES2039746T3/es
Priority to EP89108542A priority patent/EP0342533B1/en
Priority to DE8989108542T priority patent/DE68905953T2/de
Priority to CA000599904A priority patent/CA1329866C/en
Priority to MX016095A priority patent/MX170091B/es
Priority to KR1019890006636A priority patent/KR970001932B1/ko
Priority to FI892389A priority patent/FI96221C/fi
Priority to BR898902334A priority patent/BR8902334A/pt
Publication of JPH01292067A publication Critical patent/JPH01292067A/ja
Priority to US07/696,268 priority patent/US5223034A/en
Publication of JPH0819350B2 publication Critical patent/JPH0819350B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/62Metallic pigments or fillers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/0015Pigments exhibiting interference colours, e.g. transparent platelets of appropriate thinness or flaky substrates, e.g. mica, bearing appropriate thin transparent coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C2200/00Compositional and structural details of pigments exhibiting interference colours
    • C09C2200/30Interference pigments characterised by the thickness of the core or layers thereon or by the total thickness of the final pigment particle
    • C09C2200/301Thickness of the core
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C2200/00Compositional and structural details of pigments exhibiting interference colours
    • C09C2200/40Interference pigments comprising an outermost surface coating
    • C09C2200/401Inorganic protective coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C2220/00Methods of preparing the interference pigments
    • C09C2220/10Wet methods, e.g. co-precipitation

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、金属酸化物被覆雲母フレークを基材とし、
少なくとも含水酸化ジルコニウムおよび、コバルト、マ
ンガン、セリウムよりなる群から選ばれた1種または2
種以上の金属の含水酸化物による第2被覆を有する真珠
光沢顔料とその製造法に関する。
さらに詳しく言えば、本発明は、新規な耐候性真珠光
沢顔料を提供するものであり、該顔料は、基材としての
金属酸化物被覆雲母フレーク表面に、水媒質中で、次亜
リン酸塩の存在下に、ジルコニル化合物を加水分解させ
て生成する含水酸化ジルコニウムおよびコバルト、マン
ガン、セリウムよりなる群から選ばれた1種または、2
種以上の金属の水溶性化合物を加水分解させて生成する
含水酸化物とを付着せしめてなるものであり、本発明に
より上記の新規な真珠光沢顔料およびその製造法が提供
される。
[背景技術] 屋外用塗料、たとえば自動車の外装に適する塗料の塗
膜は、種々の気象条件に曝露されてもその外観が変わら
ないものでなければならない。
二酸化チタンが塗膜中に存在した場合、近紫外線と湿
気によつて塗膜を構成している高分子化合物が酸化分解
し、チヨーキングと呼ばれる白亜化をひきおこすことは
周知である。二酸化チタンのこのような活性を抑制する
為に一般に用いられている二酸化チタン顔料では、クロ
ム化合物、ケイ素化合物、アルミニウム化合物、亜鉛化
合物、リン化合物、ジルコニウム化合物等の単独もしく
は2つ以上を組み合わせ、二酸化チタンの中にドープし
たり、表面を被覆して安定化する技術が多数提供されて
いる。
また、自動車の外装用塗料にアルミニウムフレーク顔
料が使用されているが、この顔料の含まれた塗膜も種々
の気象条件に曝されたとき外観の変化がおきやすいこと
も周知である。当該関連業者においては、この種の顔料
の気象条件に対する適用性を評価する手段として、屋外
曝露試験や促進耐候試験などがあるが、特に耐水性のみ
を調べる為に例えば塗装板を高温湿気中に曝したり(ブ
リスターボツクス試験)、または温水中に浸漬して(温
水浸漬試験)、塗膜の光沢劣化や、色相の変化を調べて
いる。
これらの光沢劣化や色相変化の原因は、塗膜中に水ま
たは水蒸気が浸透し、微小な水ぶくれを形成し、その後
の水の蒸発によつて塗膜中に空洞が残り、その結果その
空洞による光散乱によるものであるといわれている。
従来、雲母フレークの表面を酸化チタン、酸化鉄また
は酸化チタンと酸化鉄の組合せなどの金属酸化物で被覆
した金属酸化物被覆雲母からなる真珠光沢顔料は、塗
料、インキ、プラスチツクなどの着色剤として、日用雑
貨品、玩具、包装材など種々の用途に用いられてきた
が、最近は自動車の外装や建材など屋外用途にまでおよ
んできた。
しかしながら、従来の真珠光沢顔料においては前記の
ブリスターボツクス試験や温水浸漬試験などの耐水性試
験においてアルミニウムフレーク顔料と類似した塗膜の
光沢劣化や色相の変化が観察され、このままではとうて
い屋外用塗料、特に自動車の外装塗料への使用は不適で
あると指摘されてきた。
自動車業界では、近年、真珠光沢様仕上げの要求が高
まつており、この分野ではクロム化合物を使用しない
で、すぐれた光沢と、すぐれた耐候安定性を有する屋外
塗料用真珠光沢顔料が強く望まれている。
本発明は、このような要請にこたえることのできる新
規な耐候安定性を有する真珠光沢顔料とその製造法を提
供するものである。
[発明の開示] 本発明者らは、特定の条件下に生成する含水酸化ジル
コニウムとコバルト、マンガンおよびセリウムよりなる
群から選ばれた金属の含水酸化物とによる被覆が、前記
真珠光沢顔料に要求されている耐候安定性を有すること
を見い出した。
本発明に係る耐候性真珠光沢顔料は、基材としての金
属酸化物被覆雲母フレーク表面に、(a)次亜リン酸塩
の存在下ジルコニル化合物を加水分解させて生成する含
水酸化ジルコニウムと、(b)コバルト、マンガンおよ
びセリウムよりなる群から選ばれた1種または2種以上
の金属の水溶性化合物を加水分解させて生成する含水酸
化物とを付着せしめてなる真珠光沢顔料であり、この真
珠光沢顔料を屋外塗料に適用した場合、塗膜の耐候安定
性において著しい効果が得られる。
本発明に係る新規な耐候性真珠光沢顔料は以下のよう
にして製造することができる。
基材として、金属酸化物被覆雲母フレークを用い、そ
の基材を水性スラリーとして、50℃以上該スラリーの沸
点温度までの温度で次亜リン酸塩の存在の下で、含水酸
化ジルコニウムを生成できる塩を加水分解して生成する
含水酸化ジルコニウムおよび、コバルト、マンガン、セ
リウムよりなる群から選ばれた1種または2種以上の金
属の水溶性化合物を加水分解させて生成する含水酸化物
を付着させる。この場合、生成・付着させる上記の含水
酸化物は、同時に生成されたものであつてもよく、ある
いはそれらの一部または全部が、別々に生成されたもの
であつてもよい。
本発明者らは上記の方法によつて真珠光沢顔料の分散
性を損なうことなく、該顔料の表面を含水酸化ジルコニ
ウムおよび、コバルト、マンガン、セリウムよりなる群
から選ばれた1種または2種以上の金属の含水酸化物で
被覆し、屋外用塗料に応用した場合塗膜の耐候安定性に
おいて著しい特性を有する真珠光沢顔料を得ることに成
功した。
上記の製造法において、基材として供される金属酸化
物被覆雲母フレークとしては、原則として、通常の金属
酸化物被覆雲母フレークは、すべて適用することができ
る。この場合の金属酸化物としては、例えば、酸化チタ
ン、酸化鉄酸化錫、酸化クロム、酸化ジルコニウムまた
はこれらの金属酸化物から任意に選択された2種または
それ以上の混合物をあげることができる。酸化鉄は2価
の鉄の酸化物あるいは3価の鉄の酸化物またはそれらの
混合物のいずれであつてもよい。好ましくは、ルチル型
酸化チタン被覆雲母フレーク、酸化チタン層を有する酸
化鉄被覆雲母フレークが用いられる。これらは顔料とし
て公知であり、例えば、特公昭49−3824、同49−4917
3、特開昭49−94714、同49−128027、同49−128028、同
51−17910、同51−143027、および同53−230などの各公
報に記載されている。
これらの基材顔料に対し、通常、安定化の為に施され
るケイ素、アルミニウム、亜鉛等の化合物による処理が
施されているものも、もちろん、使用してさしつかえな
い。
基材として使用される雲母フレークは、一般に2〜20
0μmの直径および約0.1〜5μmの厚さを有している
が、好ましくは約5〜50μmの直径および0.2〜0.9μm
の厚さを有するものが用いられる。
本発明に係る前述の製造法で用いられる含水酸化ジル
コニウムを生成できる水可溶性の塩としてはZrCl4、Zr
(NO3)4・5H2O、Zr(SO4)2・4H2O、などの正塩、ZrOCl2
8H2O、ZrO(NO3)2・2H2O、ZrOSO4・4H2O、ZrO(CH3COO)2
などのジルコニル塩などが上げられる。取り扱いや入手
が容易であることから、ZrOCl2・8H2Oは好ましい物質で
ある。
水可溶性の次亜リン酸塩の例としては、HPH2O2、NaH2
PO2・H2O、(NH4)H2PO2、KH2PO2、Ca(H2PO2)2、Mg(H2P
O2)2、Co(H2PO2)2・6H2O、Mn(H2PO2)2・H2O、Zn(H2PO2)
2・6H2O、Pb(H2PO2)2などがあげられるが、その溶解
性、共存イオンの無毒性、入手の容易性などからNaH2PO
2・H2Oは好ましい塩である。
コバルトの水溶性化合物の例としては、CoCl2・6H
2O、Co(NO3)2・6H2O、CoSO4・7H2O、Co(CH3COO)2・4H2O
などが上げられる。
マンガンの水溶性化合物の例としては、MnCl2・4H
2O、Mn(NO3)2・nH2O、MnSO4・4-5H2O、Mn(CH3COO)2・4H
2Oなどが上げられる。
セリウムの水溶性化合物の例としては、CeCl3・7H
2O、Ce(NO3)3・6H2O、Ce2(SO4)3・8H2O、Ce(SO4)2・4H2
Oなどが上げられる。
本発明に係る真珠光沢顔料の好適な製造法の一態様を
述べると、上記のジルコニウム塩またはジルコニル塩の
いずれかの水溶液に攪拌下、50℃以下の温度で白沈が出
ないように徐々に次亜リン酸塩の水溶液を加えて透明な
溶液とした後、塩酸を加えてジルコニウム塩またはジル
コニル塩と次亜リン酸塩の混合溶液を調製する。別に基
材を5〜15重量%の濃度で水中にスラリー化し、攪拌し
ながら50℃以上該スラリーの沸点温度までの温度範囲に
昇温する。このスラリーのpHを塩酸などで2〜6に調節
し、上記のコバルト、マンガンおよびセリウムから選ば
れた少なくとも1種または2種以上の水溶性化合物の水
溶液を添加する。次いで上記ジルコニウム塩またはジル
コニル塩と次亜リン酸塩との混合溶液を攪拌下、アルカ
リ性水溶液例えばNaOHの水溶液を用いてpH値を2〜6の
一定の値に保ちながら一定の速さで滴下し、所定の量の
滴下が終了した後、少なくとも30分間温度を維持し、攪
拌を続ける。このスラリーにアルカリ性水溶液例えばNa
OHの水溶液を加えてpHを5〜9の値まで上昇させ、少な
くとも30分間温度を維持し、攪拌を続ける。生成物を
取、水洗し、80〜130℃で乾燥する。
別の一態様について述べると、前記のジルコニウム塩
またはジルコニル塩のいずれかの水溶液に攪拌下、50℃
以下の温度で、白沈が出ないように徐々に次亜リン酸塩
の水溶液を加えて透明な溶液とした後、塩酸を加えてジ
ルコニウム塩またはジルコニル塩と次亜リン酸塩の混合
溶液を調製する。別に基材を5〜15重量%水性スラリー
を攪拌しながら50℃以上該スラリーの沸点温度までの温
度範囲に昇温する。このスラリーのpHを塩酸などで2〜
6に調節し、上記ジルコニウム塩またはジルコニル塩と
次亜リン酸塩との混合溶液を攪拌下に、アルカリ性水溶
液例えばNaOHの水溶液を用いてpH値を2〜6の一定の値
に保ちながら一定の速さで滴下し、所定の量の滴下が終
了した後少なくとも30分間温度を維持し、攪拌を続け
る。このスラリーに、前記のコバルト、マンガンおよび
セリウムから選ばれた少なくとも1種または2種以上の
水溶性化合物の水溶液を添加する。次いで、アルカリ性
水溶液例えばNaOHの水溶液を用いてスラリーのpHを4〜
9の値まで上昇させる。少なくとも30分間温度を維持し
攪拌を続けたのち、生成物を取、水洗し、80〜130℃
で乾燥する。
さらに別の一態様としては、基材の5〜15重量%水性
スラリーを50℃以上該スラリーの沸点温度までの温度範
囲に昇温させ、このスラリーのpH値を塩酸などを用いて
2〜6に調製する。このスラリーに前記のコバルト、マ
ンガンおよびセリウムから選ばれた少なくとも1種また
は2種以上の水溶性化合物の水溶液を添加する。次いで
アルカリ性水溶液例えばNaOHの水溶液を用いてスラリー
のpH値を4〜9まで上昇させ、少なくとも30分間温度を
維持し攪拌を続ける。別に、前記ジルコニウム塩または
ジルコニル塩の水溶液に攪拌下50℃以下の温度で白沈が
出ないように徐々に次亜リン酸塩の水溶液を加えて透明
な溶液としたのち塩酸を加えて調製したジルコニウム塩
またはジルコニル塩の混合溶液を、上記スラリーに攪拌
下、アルカリ性水溶液例えばNaOHの水溶液を用いてpH値
を2〜6の間の一定の値に保ちながら一定の速さで滴下
し、所定の量の滴下が終了した後少なくとも30分間温度
を維持し、攪拌を続ける。このスラリーにアルカリ性水
溶液例えばNaOHの水溶液を加えてpH値を5〜9の値まで
上昇させ、少なくとも30分間温度を維持し攪拌を続け
る。生成物を取、水洗し、80〜130℃で乾燥する。
本発明に係る耐候性真珠光沢顔料の製法において、含
水酸化ジルコニウムを生成させる方法としては、前述の
如き方法のほかに以下の如き方法も採用できる。基材の
水性スラリーのpH値を塩酸などで1〜2に調節した後、
攪拌下ジルコニウム塩またはジルコニル塩の水溶液を添
加し、50℃以上該スラリーの沸点温度までの温度範囲に
て、次亜リン酸塩の水溶液を徐々に添加する。暫時、温
度を維持し攪拌を続けた後、アルカリ性水溶液例えばNa
OHの水溶液を定量供給装置などを用いて徐々に加え、ス
ラリーのpH値を4〜9まで上昇させる。
他の例示できる方法としては、基材の水性スラリー
に、50℃以上該スラリーの沸点温度までの温度範囲に
て、攪拌下、アルカリ性水溶液例えばNaOHの水溶液を用
いてpH値を2〜6の一定の値に保ちながら、ジルコニウ
ム塩またはジルコニル塩の水溶液と次亜リン酸塩の水溶
液とを一定の割合を保ち、かつ一定の速さでそれぞれ滴
下し、所定の量の滴下が終了した後、少なくとも30分間
温度を維持し、攪拌を続ける。このスラリーにアルカリ
性水溶液例えばNaOHの水溶液を加えてpH値を5〜9の値
まで上昇させる。
本発明に係る前述の製造法で用いられる含水酸化ジル
コニウムを生成できる水可溶性塩は、通常、基材顔料の
100gあたり0.001〜0.05モル好ましくは0.005〜0.03モル
量を用い、また、次亜リン酸塩はジルコニル化合物に対
し、リンとジルコニウムの原子比が1:2から10:1、好ま
しくは1:1〜3:1に相当する量を用いる。
コバルト、マンガン、セリウムよりなる群から選ばれ
る1種または2種以上の金属の水溶性化合物は、通常、
基材顔料の100gあたりコバルト化合物は0.003〜0.03モ
ル好ましくは0.007〜0.015モル、マンガン化合物は0.00
1〜0.01モル好ましくは0.003〜0.007モル、セリウム化
合物は0.0006〜0.006モル好ましくは0.001〜0.004モ
ル、かつ1種または2種以上に組み合わせたときの総モ
ル数は0.001〜0.01モルの範囲の量で用いられる。
コバルトの含水酸化物は青〜緑の色を呈し、マンガン
の含水酸化物はカツ色を呈し、セリウムの含水酸化物は
白色〜淡黄色を呈するのでそれぞれを単独であるいは組
み合わせて使用することにより、種々の所望する色調を
得ることができる。
上記の製造法において、ジルコニウムを含む塩の水溶
液に他の金属、例えば、アルミニウム、亜鉛、スズ、コ
バルト、マンガン、セリウム、クロム等の金属の水可溶
性の塩を加えることもできるし、また次亜リン酸塩の水
溶液および(または)アルカリ性水溶液に含水酸化ジル
コニウムが生成される範囲内の量で、アルミン酸塩、亜
鉛酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩等を加えることもできる。
また、本発明に係る真珠光沢顔料の耐水安定性を補助
し、かつそれの塗料との親和性等を向上させる為に、含
水酸化ジルコニウムとコバルト、マンガンおよびセリウ
ムよりなる群から選ばれた1種または2種以上の金属の
含水酸化物とを沈着させた基材顔料をさらにシランカツ
プリング剤などのカツプリング剤で後処理することがで
きる。
シランカツプリング剤は一般に、有機材料−無機材料
間の界面に作用し、両者のなかだちの役目を果たす化合
物とされている。
シランカツプリン剤の例としては、 γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シラン、 γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、 γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、 N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、 γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リアセトキシシラン、 γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、 ビニルトリメトキシシラン、 オクタデシルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プ
ロピル]アンモニウムクロライド、 γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、 メチルトリクロロシラン、 ジメチルジクロロシラン、 トリメチルクロロシラン、 等があり、実質的には該顔料が配合される有機質展色剤
に合つた官能基を有しているものが選ばれる。例えば、
アクリル樹脂系の展色剤にはγ−(2−アミノエチル)
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランなどが好適である。
シランカツプリング剤による処理は、シランカツプリ
ング剤を水、あるいは水−溶媒に溶解し、これを前記含
水酸化物による被覆を有する真珠光沢顔料の水性スラリ
ーに添加し、添加後少なくとも15分間攪拌を続け、その
後、生成物を取、水洗し、80〜130℃で乾燥すること
により施される。
上記シランカツプリング剤の溶液は、処理する前の顔
料の重量に対して0.1〜3%、好ましくは0.5〜2%に相
当する量のシランカツプリング剤を含有し、シランカツ
プリング剤濃度が0.1〜5重量%であるように含有させ
る。
本発明によつて提供される真珠光沢顔料は、屋外用塗
料特に自動車の外装用塗料の着色剤として充分満足する
耐候性を保持し、しかもその優れた分散性は、基材とし
て用いる原顔料の色調、光沢を全く損うことがなく発揮
される。
また、本発明に係る顔料は、単にその用途を屋外用塗
料に限定されるものではなく、屋外用に使用される素材
例えばプラスチツクあるいは、また、インキなどの展色
剤に対しても同様にその効果が発揮される。
以下に実施例を上げて本発明をより詳細に説明する
が、本発明はこれらの実験条件に限定されるものではな
い。なお、各実施例で得られた真珠光沢顔料について
は、後掲の表に示されているとおりである。
実施例1 オキシ塩化ジルコニウムZrOCl2・8H2O2.88gの10重量
%の水溶液に攪拌下、室温で次亜リン酸ナトリウムNaH2
PO2・H2O1.88gの1重量%の水溶液を白沈が出ないよう
に徐々に加えて透明な水溶液とした後、3.5重量%の塩
酸水溶液30gを加えてオキシ塩化ジルコニウムと次亜リ
ン酸ナトリウムの混合溶液を調製した。
別に全量の約48重量%の量のルチル型二酸化チタンで
被覆された青の反射色と黄色の透過色を呈する粒度10〜
50μの雲母フレーク(E.Merck社製、Iriodin 225 Rutil
e Blue)50gを水500mlに懸濁、攪拌下、75℃まで昇温し
た。塩酸を加えてスラリーのpH値を3に調節して、塩化
セリウムCeCl3・7H2O0.567gの1重量%水溶液を加えた
後、前記オキシ塩化ジルコニウムと次亜リン酸ナトリウ
ムの混合溶液を毎分4mlの速さで滴下し、この間NaOHの
1重量%水溶液を用いてスラリーのpH値を3に維持し
た。混合溶液の全量を滴下終了後、75℃で30分間攪拌を
続け、次いでNaOHの1重量%水溶液を毎分2.4mlの速さ
で滴下してpH値を7.2まで上昇させ、75℃で30分間攪拌
を続けた。
固体生成物を取、水洗し、120℃で乾燥した。
この固体生成物は、粉末の色が帯灰白色で、青の反射
色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真珠光沢顔
料である。
実施例2 実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母フレー
ク50gについて塩化セリウムCeCl3・7H2O0.567gを硫酸コ
バルトCoSO4・7H2O0.756gにおきかえる以外は実施例1
と全く同じように他の材料成分の同量を用い同様の操作
を行なつた。
以上の操作により、粉末の色が帯緑白色で、青の反射
色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真珠光沢顔
料が得られた。
実施例3 実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母フレー
ク50gについて塩化セリウムCeCl3・7H2O0.567gを硫酸マ
ンガンMnSO4・4-5H2O0.625gにおきかえる以外は実施例
1と全く同じように他の材料成分の同量を用い同様の操
作を行なつた。
以上の操作により、粉末の色が帯橙白色で、青の反射
色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真珠光沢顔
料が得られた。
実施例4 実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母フレー
ク50gについて塩化セリウムCeCl3・7H2O0.567gを硫酸マ
ンガンMnSO4・4-5H2O0.0625gと硫酸コバルトCoSO4・7H2
O0.454gとでおきかえる以外は実施例1と全く同じよう
に他の材料成分の同量を用い同様の操作を行なつた。
以上の操作により、粉末の色がわずかに帯橙白色で、
青の反射色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真
珠光沢顔料が得られた。
実施例5 オキシ塩化ジルコニウムZrOCl2・8H2O2.88gの10重量
%の水溶液に攪拌下、室温で次亜リン酸ナトリウムNaH2
PO2・H2O1.88gの1重量%の水溶液を白沈が出ないよう
に徐々に加えて透明な水溶液とした後、3.5重量%の塩
酸水溶液30gを加えてオキシ塩化ジルコニウムと次亜リ
ン酸ナトリウムの混合溶液を調製した。
別に、実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母
フレーク50gを水500mlに懸濁し、攪拌下に、75℃まで昇
温した。塩酸を加えてスラリーのpH値を3に調節して、
前記オキシ塩化ジルコニウムと次亜リン酸ナトリウムの
混合溶液を毎分4mlの速さで滴下し、この間NaOHの1重
量%水溶液を用いてスラリーのpH値を3に維持した。混
合溶液の全量を滴下終了後、75℃で30分間攪拌を続け、
塩化セリウムCeCl3・7H2O0.567gの1重量%水溶液を加
えた。次いでNaOHの1重量%水溶液を毎分2.4mlの速さ
で滴下してpH値を7.2まで上昇させ、75℃で30分間攪拌
を続けた。
固体生成物を取、水洗し、120℃で乾燥した。
以上の操作により、粉末の色が帯灰白色で、青の反射
色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真珠光沢顔
料が得られた。
実施例6 実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母フレー
ク50gを水500mlに懸濁、攪拌下、75℃まで昇温した。塩
酸を加えてスラリーのpH値を3に調節して、塩化セリウ
ムCeCl3・7H2O0.567gの1重量%水溶液を添加えた。次
いでNaOHの1重量%水溶液を毎分2.4mlの速さで滴下し
てスラリーのpH値を7.2まで上昇させ、75℃で30分間攪
拌を続けた。
別に、オキシ塩化ジルコニウムZrCl2・7H2O2.88gの10
重量%水溶液に攪拌下、室温で次亜リン酸ナトリウムNa
H2PO2・H2O1.88gの1重量%の水溶液を白沈が出ないよ
うに徐々に加えて透明な水溶液とした後、3.5重量%の
塩酸水溶液30gを加えて調製したオキシ塩化ジルコニウ
ムと次亜リン酸ナトリウムの混合溶液を、上記スラリー
に攪拌下、毎分4mlの速さで滴下し、この間NaOHの1重
量%水溶液を用いてスラリーのpH値を3に維持した。混
合溶液の全量を滴下終了後、75℃で30分間攪拌を続け、
次いでNaOHの1重量%水溶液を毎分2.4mlの速さで滴下
してpH値を7.2まで上昇させ、75℃で30分間攪拌を続け
た。
固体生成物を取、水洗し、120℃で乾燥した。
以上の操作により、粉末の色が帯灰白色で、青の反射
色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真珠光沢顔
料が得られた。
実施例7 実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母フレー
ク50gを水500mlに懸濁、攪拌下、75℃まで昇温した。塩
酸を加えてスラリーのpH値を1.6に調節し、塩化セリウ
ムCeCl3・7H2O0.567gの1重量%水溶液、オキシ塩化ジ
ルコニウムZrOCl2・8H2O2.88gの10重量%水溶液を添加
した。このスラリーに攪拌下、次亜リン酸ナトリウムNa
H2PO2・H2O1.88gの1%水溶液を毎分3.1mlの速さで滴下
した。75℃で30分間攪拌を続けた後、NaOHの1重量%水
溶液を毎分5.3mlの速さで滴下し、pH値を7.2まで上昇さ
せ、再度75℃で30分間攪拌を続けた。
固体生成物を取、水洗し、120℃で乾燥させた。
以上の操作により、粉末の色が帯灰白色で、青の反射
色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真珠光沢顔
料が得られた。
実施例8 実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母フレー
ク50gについて実施例1と全く同じように他の材料成分
の同量を用い、同様の操作を行なつて得られた取する
前の固体生成物スラリーに、シランカツプリンフ剤γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(トーレ・シ
リコーン社製、SH6040)0.5gを水にとかして1重量%水
溶液としたものを加え、75℃で30分間攪拌した。
固体生成物を取、水洗し、120℃で乾燥した。
以上の操作により、粉末の色が帯灰白色で、青の反射
色および黄色の透過色を呈する分散性良好な真珠光沢顔
料が得られた。
なお、この顔料はトルエン等の極性の低い有機溶剤に
懸濁しても流線が観察され、有機物に対する親和性が向
上していることが確認された。
実施例9 全量の約28重量%の量のルチル型二酸化チタンで被覆
された灰白色の地色と白色の反射色を呈する粒度10〜50
μの雲母フレーク(E.Merck社製、Iriodin 103 Sterlin
g Silver)50gについて、実施例8と全く同じように他
の材料成分の同量を用い、同様の操作を行なつた。
以上の操作により、粉末の色が帯灰白色で、白色の反
射色を呈する分散性良好な真珠光沢顔料が得られた。
なお、この顔料はトルエン等の極性の低い有機溶剤に
懸濁しても流線が観察され、有機物に対する親和性が向
上していることが確認された。
実施例10 全量の約36%の二酸化チタンと約8%の酸化鉄で被覆
された黄色の地色とゴールドの反射色を呈する粒度10〜
50μの雲母フレーク(E.Merck社製、Iriodin 300 Gold
Peurl)50gを水500mlに懸濁し攪拌下に、75℃まで昇温
した。塩酸を加えてスラリーのpH値を3に調節して、塩
化セリウムCeCl3・7H2O0.567gの1重量%水溶液および
塩化亜鉛ZnCl20.41gの1重量%水溶液を加えた。別にオ
キシ塩化ジルコニウムZrOCl2・7H2O2.88gの10重量%水
溶液に攪拌下、室温で次亜リン酸ナトリウムNaH2PO2・H
2O1.88gの1%水溶液を白沈が出ないように徐々に加え
て透明な水溶液とした後、3.5重量%の塩酸水溶液30gを
加えて調製したオキシ塩化ジルコニウムと次亜リン酸ナ
トリウムの混合溶液を上記スラリーに攪拌下、毎分4ml
の速さで滴下し、この間NaOHの1重量%水溶液を用いて
スラリーのpH値を3に維持した。混合溶液の全量を滴下
終了後、75℃で30分間攪拌を続け、次いでNaOHの1重量
%水溶液を毎分2.4mlの速さで滴下してpH値を7.2まで上
昇させ、再度75℃で30分間攪拌を続けた。このスラリー
にシランカツプリング剤γ−(2−アミノエチル)アミ
ノプロピルトリメトキシシラン(トーレ・シリコーン社
製、SH6020)0.5gを水にとかして1重量%水溶液とした
ものを加え75℃で30分間攪拌した。
固体生成物を取、水洗し、120℃で乾燥した。
以上の操作により、粉末の色が黄色で、ゴールドの反
射色を呈する分散性良好な真珠光沢顔料が得られた。
なお、この顔料はトルエン等の極性の低い有機溶剤に
懸濁しても流線が観察され、有機物に対する親和性が向
上していることが確認された。
比較例1(次亜リン酸塩がない場合の分散性) 実施例1と同じルチル型二酸化チタン被覆雲母フレー
ク50gを水500mlに懸濁し攪拌下75℃まで昇温した。塩酸
を加えてスラリーのpH値を1.6に調節して、オキシ塩化
ジルコニウムZrOCl2・8H2O2.88gの10重量%水溶液を添
加した。このスラリーに攪拌下NaOHの1重量%水溶液を
毎分5.3mlの速さで滴下し、pH値を7.2まで上昇させ、75
℃で30分間攪拌を続けた。
固体生成物を取、水洗し、120℃で乾燥させた。
以上の操作により、固まりのある帯灰白色の粉末が得
られた。
試験例 前記実施例および比較例で得られた顔料について以下
の試験方法により試験し、表1に示すとおり結果を得
た。
耐水性試験(温水浸漬試験)方法 得られた顔料を熱硬化性アクリルメラミン樹脂(大日
本インキ社製、アクリデイツク47-712とスーパーベツカ
ミンG821-60の重量比7:3の混合物)に10重量%濃度で混
合し、黒エナメル(日本ペイント社製、スーパーラツク
F−47)をリン酸亜鉛処理鋼板(7cm×15cm)に乾燥塗
膜として約25μmで塗布し150℃で20分間焼きつけた塗
板に乾燥塗膜として約20μmで塗布し、ウエツトオンウ
エツトで熱硬化性アクリルメラミン樹脂(大日本インキ
社製、アクリデイツク47-179とスーパーベツカミンL117
-60の重量比7:3の混合物)のトツプクリヤーを乾燥膜厚
で約30μmで塗布し140℃で18分間焼きつけた。
以上の方法で作製した試験板を80℃の温水に浸漬して
3時間保つた後、温水の温度を室温まで徐冷してから取
り出し、目視観察して外観の変化を調べた。表中の数字
は耐水性白化の程度を示し、5は耐水性白化が発生して
ないことを示し、以下数値が小さくなるに従つて耐水性
白化の程度が大きいことを示す。
耐光性試験方法 得られた顔料を以下の塩化ビニル樹脂配合物100重量
部に対して3重量部混合し、二本ロールにて175℃に加
熱下10分間混練、45kg/cm2の圧力で、175℃、2分間プ
レス成型して厚さ1.0mmの試験片を作成した。
(塩化ビニル樹脂配合物) 数平均重合度1650の塩化ビニル樹脂*1 1000重量部 数平均重合度1100の塩化ビニル樹脂*2 1000 〃 アクリル係塩化ビニル樹脂加工助剤*3 40 〃 三塩基性硫酸鉛3PbO・PbSO4・H2O 60 〃 二塩基性ステアリン酸鉛2PbO・Pb(C17H35COO)2 20 〃 モノオレインC17H33COOCH2CH(OH)CH2OH 20 〃 *1:日本ゼオン社製、ゼオン121 *2:日本ゼオン社製、ゼオン131 *3:三菱レーヨン社製、メタブレンP-551 この試験片をカーボンアーク型サンシヤインウエザー
メーター(スガ試験機社製、WEL-SUN-HC型)にて促進曝
露(60分照射中に12分間降水、ブラツクパネル温度65±
3℃)を3時間行ない、24時間冷暗所に放置したのち、
未曝露品との黒変度の差をグレースケールにて評価し
た。
この試験方法は水の存在下、近紫外光線により二酸化
チタン化合物が呈する活性の程度を評価するものであ
り、試験片中に存在する鉛イオンがモノオレインの存在
下、二酸化チタン化合物の活性により還元されて金属鉛
となり、その結果試験片が黒色に変化することを利用す
るものである。
耐候性(促進曝露)試験方法 試験例3にて作成した塗装試験板を試験例4と同じカ
ーボンアーク型サンシヤインウエザーメーターにて促進
曝露(60分照射中に12分間降水、ブラツクパネル温度63
±3℃)を1200時間行なつた。色差計(ハンターラボ社
製、D−25型)を用いて色を測定し、試験前の値との色
差ΔEを算出した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材としての金属酸化物被覆雲母フレーク
    表面に、(a)次亜リン酸塩の存在下ジルコニル化合物
    を加水分解させて生成する含水酸化ジルコニウムと
    (b)コバルト、マンガンおよびセリウムよりなる群か
    ら選ばれた1種または2種以上の金属の水溶性化合物を
    加水分解させて生成する含水酸化物とを付着せしめてな
    る耐候性真珠光沢顔料。
  2. 【請求項2】基材としての金属酸化物被覆雲母フレーク
    表面に、水媒質中でコバルト、マンガンおよびセリウム
    よりなる群から選ばれた1種または2種以上の水溶性化
    合物とジルコニル化合物とを次亜リン酸塩の存在下で加
    水分解させて生成する含水酸化物とを付着せしめること
    を特徴とする耐候性真珠光沢顔料の製造法。
  3. 【請求項3】基材としての金属酸化物被覆雲母フレーク
    表面に、水媒質中で次亜リン酸塩の存在下ジルコニル化
    合物を加水分解させて生成する含水酸化ジルコニウムを
    付着せしめ、次いでこの媒質中にコバルト、マンガンお
    よびセリウムよりなる群から選ばれた1種または2種以
    上の金属の水溶性化合物を加え、この水溶性化合物を加
    水分解させて生成する含水酸化物をさらに、付着せしめ
    ることを特徴とする耐候性真珠光沢顔料の製造法。
  4. 【請求項4】基材としての金属酸化物被覆雲母フレーク
    表面に、水媒質中で、コバルト、マンガンおよびセリウ
    ムよりなる群から選ばれた1種または2種以上の金属の
    水溶性化合物を加水分解させて生成する含水酸化物を付
    着せしめ、次いでこの媒質中にジルコニル化合物を加え
    このジルコニル化合物を次亜リン酸塩の存在下に加水分
    解させて生成する含水酸化物をさらに、付着せしめるこ
    とを特徴とする耐候性真珠光沢顔料の製造法。
JP63120689A 1988-05-19 1988-05-19 耐候性真珠光沢顔料およびその製造法 Expired - Fee Related JPH0819350B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63120689A JPH0819350B2 (ja) 1988-05-19 1988-05-19 耐候性真珠光沢顔料およびその製造法
AU34722/89A AU612256B2 (en) 1988-05-19 1989-05-10 Weather-resistant pearlescent pigment and process for producing the same
ES198989108542T ES2039746T3 (es) 1988-05-19 1989-05-12 Pigmentos perlescentes resistentes a la intemperie y proceso para producir los mismos.
EP89108542A EP0342533B1 (en) 1988-05-19 1989-05-12 Weather-resistant pearlescent pigments and process for producing the same
DE8989108542T DE68905953T2 (de) 1988-05-19 1989-05-12 Witterungsbestaendige perlglanzpigmente und verfahren zu deren herstellung.
CA000599904A CA1329866C (en) 1988-05-19 1989-05-17 Weather-resistant pearlescent pigment and process for producing the same
KR1019890006636A KR970001932B1 (ko) 1988-05-19 1989-05-18 내후성 진주광택 안료 및 이들의 제조방법
MX016095A MX170091B (es) 1988-05-19 1989-05-18 Pigmento nacarado resistente a la intemperie y proceso para la produccion del mismo
FI892389A FI96221C (fi) 1988-05-19 1989-05-18 Säänkestävä helmiäispigmentti ja menetelmä sen valmistamiseksi
BR898902334A BR8902334A (pt) 1988-05-19 1989-05-19 Pigmento perolado,resistente as intemperies e processo para sua producao
US07/696,268 US5223034A (en) 1988-05-19 1991-05-01 Weather-resistant, pearlescent pigment and process for producing the same in the presence of hypophosphite

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63120689A JPH0819350B2 (ja) 1988-05-19 1988-05-19 耐候性真珠光沢顔料およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01292067A JPH01292067A (ja) 1989-11-24
JPH0819350B2 true JPH0819350B2 (ja) 1996-02-28

Family

ID=14792522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63120689A Expired - Fee Related JPH0819350B2 (ja) 1988-05-19 1988-05-19 耐候性真珠光沢顔料およびその製造法

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0342533B1 (ja)
JP (1) JPH0819350B2 (ja)
KR (1) KR970001932B1 (ja)
AU (1) AU612256B2 (ja)
BR (1) BR8902334A (ja)
CA (1) CA1329866C (ja)
DE (1) DE68905953T2 (ja)
ES (1) ES2039746T3 (ja)
FI (1) FI96221C (ja)
MX (1) MX170091B (ja)

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2095420T3 (es) * 1991-02-08 1997-02-16 Mearl Corp Pigmento nacarado de oxicloruro de bismuto con mejor solidez a la intemperie y su metodo de obtencion.
SE9101678L (sv) * 1991-06-03 1992-11-02 Small Particle Technology Ab T Pigment med kompositstruktur samt foerfarande foer dess framstaellning
US5478550A (en) * 1992-11-06 1995-12-26 Nippon Inorganic Colour & Chemical Co., Ltd. Ultraviolet-shielding agent, method for the preparation thereof and cosmetic composition compounded therewith
US5266107A (en) * 1992-12-21 1993-11-30 Merck Patent Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung Pearlscent pigment and process for producing the same
DE4321005A1 (de) 1993-06-24 1995-01-05 Merck Patent Gmbh Perlglanzpigment für Wasserlacksysteme
US5423912A (en) * 1993-10-21 1995-06-13 The Mearl Corporation Weather resistant pearlescent pigments
DE4416191A1 (de) * 1994-05-06 1995-11-09 Consortium Elektrochem Ind Interferenzpigmente aus in cholesterischer Anordnung fixierten Molekülen sowie deren Verwendung
JP3643144B2 (ja) * 1995-08-04 2005-04-27 メルク株式会社 新規な真珠光沢顔料およびその製造方法
US5759255A (en) * 1996-02-07 1998-06-02 Engelhard Corporation Pearlescent pigment for exterior use
DE19639783A1 (de) * 1996-09-27 1998-04-02 Merck Patent Gmbh Modifizierte Perlglanzpigmente für Wasserlacksysteme
DE19803550A1 (de) * 1998-01-30 1999-08-05 Merck Patent Gmbh Interferenzpigmente mit blauer Körperfarbe
JP4557193B2 (ja) 1999-10-05 2010-10-06 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高配向性薄片状顔料およびその製造方法
JP4278813B2 (ja) 2000-02-10 2009-06-17 メルク株式会社 新規な表面変性パール顔料及びその製造方法
WO2002064682A1 (en) * 2001-02-15 2002-08-22 Merck Patent Gmbh Flaky pigments coated with a coupling agent and a perfluoralkyl phosphate
JP4334204B2 (ja) 2002-11-21 2009-09-30 メルク株式会社 高輝度高彩度虹彩顔料およびその製造方法
DE102004035769A1 (de) 2004-07-27 2006-03-23 Merck Patent Gmbh Mehrschichtige Interferenzpigmente
US7413599B2 (en) 2004-08-26 2008-08-19 Eckart Gmbh & Co. Kg Coated pearlescent pigments with SiO2 and cerium oxide
DE102004041586A1 (de) * 2004-08-26 2006-03-02 Eckart Gmbh & Co. Kg Beschichtete Perlglanzpigmente mit SiO2 und Ceroxid
DE102004049203A1 (de) 2004-10-08 2006-04-20 Merck Patent Gmbh Effektpigmente auf Basis dünner SiO2-Plättchen
DE102005002124A1 (de) 2005-01-17 2006-07-27 Merck Patent Gmbh Farbstarke rote Effektpigmente
DE102005001997A1 (de) 2005-01-17 2006-07-20 Merck Patent Gmbh Effektpigmente mit starkem Farbtop
ES2265263A1 (es) * 2005-01-31 2007-02-01 Sociedad Anonima Minera Catalano-Aragonesa Composicion base, procedimiento de sintesis a partir de la composicion base, producto reflectante coloreado obtenido y usos.
DE102006009131A1 (de) 2006-02-24 2007-09-06 Eckart Gmbh & Co.Kg Mit anorganisch/organischen Mischschichten beschichtete Perlglanzpigmente und Verfahren zu deren Herstellung
DE102006009129A1 (de) 2006-02-24 2007-08-30 Eckart Gmbh & Co.Kg Wetterstabile Perlglanzpigmente mit Nachbeschichtung enthaltend α-Silane und Verfahren zu deren Herstellung
CN101426861B (zh) 2006-04-21 2011-12-28 日本板硝子株式会社 光辉性颜料及其制造方法以及含有该光辉性颜料的水性树脂组合物
US7470318B2 (en) * 2006-07-21 2008-12-30 Basf Corporation Synthetic mica based pearlescent pigments containing ferrites
KR20090064381A (ko) 2006-08-29 2009-06-18 니혼 이타가라스 가부시키가이샤 진주 광택 안료
CN101675120B (zh) 2007-04-18 2012-12-05 日本板硝子株式会社 光辉性颜料以及使用了该颜料的化妆用组合物
EP2145927B1 (en) 2007-04-27 2018-03-07 Nippon Sheet Glass Company, Limited Use of a bright pigment in an automotive body coating
JP5243444B2 (ja) 2007-10-18 2013-07-24 日本板硝子株式会社 光輝性顔料
DE102008050924A1 (de) 2008-10-10 2010-04-15 Merck Patent Gmbh Pigmente
DE102010009239A1 (de) 2009-03-20 2010-09-23 Merck Patent Gmbh Wässrige Beschichtungszusammensetzung
DE102009016089A1 (de) 2009-03-20 2010-09-23 Merck Patent Gmbh Beschichtungszusammensetzung
US10253191B2 (en) 2010-12-09 2019-04-09 Merck Patent Gmbh Magnetic pigments
CN103249782B (zh) 2010-12-09 2015-05-20 默克专利股份有限公司 亮黑色颜料
KR101474802B1 (ko) 2011-12-30 2014-12-22 제일모직 주식회사 열가소성 수지 조성물
US9732211B2 (en) 2013-10-30 2017-08-15 Lotte Advanced Materials Co., Ltd. Thermoplastic resin composition having improved weather resistance
DE102015013400A1 (de) 2015-10-19 2017-04-20 Merck Patent Gmbh Pigment/Fritten-Gemisch
WO2018167109A1 (en) 2017-03-17 2018-09-20 Merck Patent Gmbh Interference pigments
EP3564202A1 (en) 2018-05-04 2019-11-06 Merck Patent GmbH Ceramic colours
EP3564200A1 (en) 2018-05-04 2019-11-06 Merck Patent GmbH Ceramic colours
EP3564197A1 (en) 2018-05-04 2019-11-06 Merck Patent GmbH Ceramic colours
TW202045631A (zh) 2019-03-15 2020-12-16 德商麥克專利有限公司 帶藍色之深黑色效果顏料
DE102019006869A1 (de) 2019-10-02 2021-04-08 Merck Patent Gmbh Interferenzpigmente
CN115279590A (zh) 2020-03-16 2022-11-01 默克专利股份有限公司 有色效应颜料用于增强有色聚合物的红外吸收能力的用途
WO2023152073A1 (en) 2022-02-09 2023-08-17 Merck Patent Gmbh Metal effect pigments with surface-treatments, preparing method and use of same

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1326901A (fr) * 1961-06-28 1963-05-10 Du Pont Nouvelles compositions de pigments
BE759469A (fr) * 1969-11-29 1971-05-26 Merck Patent Gmbh Pigment a brillant nacre et leurs procedes de
DE3151343A1 (de) * 1981-12-24 1983-07-07 Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt Perlglanzpigmente mit verbesserter lichtbestaendigkeit, ihre herstellung und ihre verwendung
EP0142695B1 (de) * 1983-10-21 1987-05-27 MERCK PATENT GmbH Schuppenpigmente, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE3535818A1 (de) * 1985-10-08 1987-04-09 Merck Patent Gmbh Glasur- und emailstabile perlglanzpigmente
JPH0643565B2 (ja) * 1986-11-21 1994-06-08 メルク・ジヤパン株式会社 耐水性真珠光沢顔料およびその製造法
JPH0376763A (ja) * 1989-08-21 1991-04-02 Merck Japan Kk 紫外線および赤外線に対し防御効果を有する顔料

Also Published As

Publication number Publication date
AU3472289A (en) 1989-11-23
MX170091B (es) 1993-08-06
AU612256B2 (en) 1991-07-04
EP0342533A1 (en) 1989-11-23
JPH01292067A (ja) 1989-11-24
DE68905953T2 (de) 1993-07-22
BR8902334A (pt) 1990-01-09
FI892389A (fi) 1989-11-20
KR970001932B1 (ko) 1997-02-19
DE68905953D1 (de) 1993-05-19
EP0342533B1 (en) 1993-04-14
KR890017321A (ko) 1989-12-15
FI96221C (fi) 1996-05-27
FI892389A0 (fi) 1989-05-18
CA1329866C (en) 1994-05-31
FI96221B (fi) 1996-02-15
ES2039746T3 (es) 1993-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0819350B2 (ja) 耐候性真珠光沢顔料およびその製造法
US4828623A (en) Water resistant nacreous pigment and process for producing the same
JP3743848B2 (ja) 屋外使用の改良された真珠光沢顔料
JP5226064B2 (ja) ガラスフレーク基材を含む効果顔料
US5223034A (en) Weather-resistant, pearlescent pigment and process for producing the same in the presence of hypophosphite
JP3051853B2 (ja) スズを用いずに形成されるルチル型酸化チタンでコーティングした雲母の顔料
JP5030946B2 (ja) 金色調を有する光輝性顔料、これを含有する化粧料、塗料、インク、または樹脂組成物
EP1509575B8 (en) Rutile titanium dioxide effect pigments and production thereof
JP3927491B2 (ja) 向上した色素接着力を有する効果顔料
JP2007505987A (ja) 光安定化効果顔料
JP3184608B2 (ja) 超微粒硫酸バリウム被覆薄片状顔料およびその製造法
JPH10279828A (ja) 高虹彩色効果を有するパール顔料、その製造方法及び用途
US5228911A (en) Oxidized graphite flaky particles and pigments based thereon
US20080295736A1 (en) Pearl Pigment Used For External Outside
JP4558283B2 (ja) 金色顔料及びその製造方法
KR100215375B1 (ko) 산화된흑연박편입자및이를기본으로하는안료
JP2971996B2 (ja) ルチル型二酸化チタン被覆グラファイトフレーク顔料およびその製造方法
JP2971992B2 (ja) 二酸化チタン被覆グラファイトフレーク顔料及びその製法
JPS63223069A (ja) 二酸化チタン被覆酸化鉄顔料および製造方法
JP2001207129A (ja) 光沢性塗料及び光沢性塗膜の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees