JPH08193128A - ポリオキシアルキレンポリオールならびに軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

ポリオキシアルキレンポリオールならびに軟質ポリウレタンフォームの製造方法

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JPH08193128A
JPH08193128A JP7004941A JP494195A JPH08193128A JP H08193128 A JPH08193128 A JP H08193128A JP 7004941 A JP7004941 A JP 7004941A JP 494195 A JP494195 A JP 494195A JP H08193128 A JPH08193128 A JP H08193128A
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polyol
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アルキレンオキサイドの一部をアリルグリシジ
ルエーテルに置き換えてポリオキシアルキレンポリオー
ルを製造する。ならびに、本ポリオキシアルキレンポリ
オールを使用した伸び率低下のない、永久圧縮歪みの改
善された軟質ポリウレタンフォームを製造する。 【構成】アルキレンオキサイド99.9〜90重量%に
対するアリルグリシジルエーテルの割合を0.1〜10
重量%とし、アルカリ金属水酸化物触媒の存在下、活性
水素化合物にアルキレンオキサイドおよびアリルグリシ
ジルエーテルを付加してポリオキシアルキレンポリオー
ルを製造する。このポリオキシアルキレンポリオール、
ポリマーポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤、架橋剤の
混合物とポリイソシアナートを反応させて軟質ポリウレ
タンフォームを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に車両用クッションに
使用されている軟質ポリウレタンフォームの製造方法お
よび軟質ポリウレタンフォームの製造に用いられるポリ
オキシアルキレンポリオールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クッション材としての軟質ポリウレタン
フォームに要求される物性として、永久圧縮歪みは重要
である。特に車両用クッション用途ではこの特性が劣る
と、経時的にシートクッションの厚みが減じるため、車
輌運転者の目の位置(いわゆるアイ・ポイント)が変化
するため問題となる他、座り心地や乗り心地を悪化させ
る原因となる。
【0003】軟質ポリウレタンフォームの永久圧縮歪み
を改善するため従来より、多くの検討が為されてきてい
る。一般には、ポリオキシアルキレンポリオールの官能
基数を高めたり、低分子量で多官能の架橋剤を用いて軟
質ポリウレタンフォームの架橋度を高める方法が挙げら
れる。ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法は、
特開平02−115211、特開平03−06862
0、USP5,093,380に見られる。この方法で
は、プロピレンオキサイド重合時の副反応由来の総不飽
和度の低い、すなわち、モノオール含有量が低いポリオ
キシアルキレンポリオールを金属錯体触媒を使用して合
成し、軟質ポリウレタンフォームの永久圧縮歪みを改善
しようとする試みが為されている。このような発明の原
理は、ポリオキシアルキレンポリオールのモノオール含
有量が低下し、平均官能基数が高くなった結果、そのポ
リオキシアルキレンポリオールを用いた軟質ポリウレタ
ンフォームの架橋度が高くなり、軟質ポリウレタンフォ
ームの永久圧縮歪みが改善されると考えることができ
る。しかし、このような方法においては、軟質ポリウレ
タン樹脂に要求される機械的物性である伸び率が低下す
ることは明白である。また、プロピレンオキサイドとア
リルグリシジルエーテルの共重合体に関しては、USP
3,941,849やUSP3,829,505の実施
例中に記載が見られる。この発明は金属錯体触媒による
アルキレンオキサイドの重合方法に関するものであり、
異種モノマーとの重合例としてプロピレンオキサイド9
7重量%、アリルグリシジルエーテル3重量%の比率で
金属錯体触媒を用いて付加させたポリオキシアルキレン
ポリオールについて述べられている。しかし、水酸化カ
リウムまたは水酸化セシウム等のアルカリ金属水酸化物
触媒を用いた共重合については記載が無く、共重合体ポ
リオキシアルキレンポリオールを用いた軟質ポリウレタ
ンフォームの物性に関する記載も見られない。現在、軟
質ポリウレタンフォームの永久圧縮歪みを改善し、伸び
率を低下させない軟質ポリウレタンフォームの製造方法
が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
オキシアルキレンポリオールの製造方法を提供し、その
ポリオキシアルキレンポリオールを使用することにより
永久圧縮歪みが小さく、伸び率を低下させることのない
軟質ポリウレタンフォームの製造方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
の結果、ポリオキシアルキレンポリオールの製造に従来
から使用されているアルキレンオキサイドの他に、アリ
ルグリシジルエーテルを使用して側鎖に二重結合が導入
されたポリオキシアルキレンポリオールを合成し、これ
を用いて軟質ポリウレタンフォームを製造することによ
り目的を達成できることを見い出した。
【0006】即ち本発明の要旨は、アルカリ金属水酸化
物触媒の存在下、活性水素化合物にアルキレンオキサイ
ドを付加してポリオキシアルキレンポリオールを製造す
る方法において、99.9〜90重量%のアルキレンオ
キサイドと0.1〜10重量%のアリルグリシジルエー
テルを付加することを特徴とするポリオキシアルキレン
ポリオールの製造方法であり、アルキレンオキサイドと
して用いるエチレンオキサイドの総量が30重量%を越
えず、また、ポリオキシアルキレンポリオールの末端キ
ャップに用いるエチレンオキサイド量が5重量%以上で
あることを特徴とするポリオキシアルキレンポリオール
の製造方法であり、ポリオキシアルキレンポリオール、
発泡剤、触媒、整泡剤、架橋剤の混合物とポリイソシア
ナートを反応させて得られる軟質ポリウレタンフォーム
において、本発明1のポリオキシアルキレンポリオール
をマトリックスポリオールとし、エチレン性不飽和単量
体化合物のラジカル重合により得られたポリマー微粒子
が分散した、かつ、ポリマー濃度が1〜60重量%であ
るポリマーポリオールを用いることを特徴とする軟質ポ
リウレタンフォームの製造方法であり、ポリオキシアル
キレンポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤、架橋剤の混
合物とポリイソシアナートを反応させて得られる軟質ポ
リウレタンフォームにおいて、本発明のポリオキシアル
キレンポリオールと共にこのポリオキシアルキレンポリ
オールと同一の或いは従来公知のポリオキシアルキレン
ポリオール中でエチレン性不飽和単量体化合物のラジカ
ル重合により得られたポリマー微粒子が分散した、か
つ、ポリマー濃度が1〜60重量%であるポリマーポリ
オールを用いることを特徴とする軟質ポリウレタンフォ
ームの製造方法である。
【0007】活性水素化合物とは、例えば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール等の2価アルコール類、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール
類、ソルビトール、シュガー、メチルグルコシド等の糖
類、エチレンジアミン等の脂肪族アミン類、トルイレン
ジアミン、ジフェニルメタンジアミン等の芳香族アミン
類、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等のア
ルカノールアミン類、ビスフェノールA、ノボラック等
のフェノール類、水等が挙げられる。さらにこれら活性
水素化合物に従来公知の方法でアルキレンオキサイドを
付加して得られる化合物も活性水素として使用できる。
【0008】アルキレンオキサイドとはこの従来から使
用されているアルキレンオキサイドであり、エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
等を含むものであるが、単独でまたは併用して用いら
れ、特にプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドが
好ましい。
【0009】ポリオキシアルキレンポリオールとは、活
性水素化合物にアルキレンオキサイドを付加して得られ
た官能基数2〜8のあらゆる分子量のものを指すが、本
発明の目的には活性水素化合物の1官能基数に対してア
ルキレンオキサイドを100〜28mol、好ましくは
97〜30mol付加することが望ましい。さらに本発
明の目的においてはアルキレンオキサイドであるエチレ
ンオキサイドの総量が30重量%を越えると永久圧縮歪
が低下し、末端キャップに用いるエチレンオキサイド量
が5重量%未満ではフォームのキュア性が著しく悪化す
るために好ましくない。
【0010】アリルグリシジルエーテルの使用量は、9
9.9〜90重量%のアルキレンオキサイドに対して、
0.1〜10重量%であるが、好ましくは99.7〜9
2重量%のアルキレンオキサイドに対して、0.3〜8
重量%であり、最も好ましくは99.5〜95重量%の
アルキレンオキサイドに対して、0.5〜5重量%であ
る。アリルグリシジルエーテルの使用量が0.1重量%
未満のポリオキシアルキレンポリオールを使用した軟質
ポリウレタンフォームでは永久圧縮歪みの改善の効果が
期待できない。アリルグリシジルエーテルの使用量が1
0重量%を越えると、得られたポリオキシアルキレンポ
リオールの粘度が増大するため使用に耐えない。
【0011】アリルグリシジルエーテルの付加の様式
は、ブロックで付加することもできるし、また、プロピ
レンオキサイドなどのアルキレンオキサイドと同時にラ
ンダムに付加することもできる。例えば、プロピレンオ
キサイドを付加し、その反応を完結させ、次いで、アリ
ルグリシジルエーテルを付加させればブロック付加体が
得られ、プロピレンオキサイドとアリルグリシジルエー
テルを混合してまたは交互に反応器内に装入し、ポリオ
キシアルキレンポリオールを合成することによりランダ
ム共重合体が得られる。また、アリルグリシジルエーテ
ル以外の重合性不飽和基含有エポキシ化合物も本目的に
対して用いることができる。
【0012】アルカリ金属水酸化物触媒の存在下、活性
水素化合物にアルキレンオキサイドを付加する反応は、
反応温度60〜150℃、圧力0.5〜9kg/cm2
(150〜980kPa)の条件が好ましく用いられ
る。通常アルキレンオキサイドは反応器に連続的に装入
されるが、アルキレンオキサイド装入終了後、温度を維
持してアルキレンオキサイドを反応させる操作が行われ
る。
【0013】アルカリ金属水酸化物触媒とは、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等を指す
が、特に水酸化カリウム、水酸化セシウムが好ましい。
アルカリ金属水酸化物触媒は開始剤である活性水素化合
物1molに対して0.05〜0.5molの範囲で用
いることが望ましい。
【0014】反応終了後、反応液に水と塩酸、燐酸等の
鉱酸または酢酸等の有機酸を加え、脱水乾燥し、析出し
た触媒の塩を濾過により除去する方法、反応液を吸着剤
により処理する吸着除去法、または水または水および有
機溶媒を用いて反応液から触媒を抽出する水洗除去、イ
オン交換樹脂を用いるイオン交換法等の従来公知の方法
により触媒を除去してポリオキシアルキレンポリオール
を得る。
【0015】軟質ポリウレタンフォームの製造法は従来
公知の方法が用いられ、軟質ポリウレタンフォームは、
上記方法により得られたポリオキシアルキレンポリオー
ルとポリオキシアルキレンポリオール中でエチレン性不
飽和単量体化合物のラジカル重合により得られたポリマ
ー濃度1〜60重量%のポリマーポリオールの混合物を
ポリオール成分として使用し、これに発泡剤としての
水、整泡剤としてのシリコーン界面活性剤、触媒、架橋
剤および必要に応じて、難燃剤、顔料等の助剤を混合し
て成るレジンプレミックスと、ポリイソシアナートを混
合して生産されている。ポリイソシアナートは、2,4
−トルイレンジイソシアナート、2,6−トルイレンジ
イソシアナートの重量比80:20の混合物(TDI−
80/20と略す)または、TDI−80/20と、い
わゆるポリメリックMDI(4,4’−または2,4’
−ジフェニルメタンジイソシアナート、3核体以上のメ
チレン架橋ポリフェニルポリイソシアネート及びこれら
の混合物)の重量比80:20の混合物が主として用い
られている他、ジフェニルメタンジイソシアナートのウ
レタン変性体、カルボジイミド変性体等も使用されてい
る。
【0016】レジンプレミックスとポリイソシアナート
は、低圧または高圧発泡機で混合され、必要に応じて型
に充填され、軟質ポリウレタンフォーム成形品が生産さ
れている。
【0017】ポリマーポリオールとは、通常、AIBN
などのラジカル開始剤の存在下に、ポリオキシアルキレ
ンポリオール中でアクリロニトリル、スチレン等のエチ
レン性不飽和単量体を60〜200℃でラジカル重合さ
せて未反応物を減圧下で除いて得られた、ポリマー微粒
子が、ポリオキシアルキレンポリオールに分散したもの
を指す。エチレン性不飽和単量体の添加量を適宜変える
ことにより、ポリマーポリオール中のポリマー濃度を調
整する。本発明においては、従来公知のポリオキシアル
キレンポリオールから得られたポリマーポリオールを使
用する場合には、本発明のポリオキシアルキレンポリオ
ール(A)とポリマー濃度1〜60重量%のポリマーポ
リオール(B)を(A):(B)=99:1〜20:8
0の重量比率で用いることが好ましい。また、ポリマー
ポリオールのマトリックスとして用いるポリオキシアル
キレンポリオールとして、本発明で用いるアリルグリシ
ジルエーテル共重合品を用いると、ポリマーポリオール
中でエチレン性不飽和化合 物をラジカル重合し得られ
たポリマー微粒子の分散安定性が良好であり、本用途
の軟質ウレタンフォーム用ポリマーポリオールとして好
ましく用いられる。
【0018】本発明で用いる発泡剤は、水、トリクロロ
モノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、2,
2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、1,
1−ジクロロ−1−フルオロエタン、メチレンクロリ
ド、トリクロロトリフルオロエタン、ジブロモテトラフ
ルオロエタン、トリクロロエタン、ペンタン、n−ヘキ
サン等の1種または2種以上の混合物である。例として
水はイオン交換水または蒸留水であり、その使用量は活
性水素をもつ化合物100重量部に対して1〜10重量
部の使用量で好ましく用いられる。
【0019】本発明で用いる整泡剤は、従来公知の有機
けい素界面活性剤であり、例えば、日本ユニカー社製の
L−520、L−532、L−540、L−544、L
−550、L−3550、L−5305、L−360
0、L−3601、L−5305、L−5307、L−
5309、L−5710、L−5720、L−5740
M、L−6202等、トーレ・ダウコーニング社製のS
H−190、SH−194、SH−200、SPX−2
53、SRX−274C、SF−2961、SF−29
62、SPX−280A、SPX−294A等、信越シ
リコーン社製のF−114、F−121、F−122、
F−220、F−230、F−258、F−260B、
F−317、F−341、F−601、F−606、X
−20−200、X−20−201等、東芝シリコーン
社製のTFA−4200、TFA−4202等、ゴール
ドシュミット社製のB−4113等が挙げられる。これ
らの整泡剤の使用量は活性水素を持つ化合物100重量
部に対して0.1〜10重量部程度使用できる。
【0020】本発明で用いるウレタン化反応触媒として
は、従来公知のもので特に限定はない。例えば、アミン
系触媒としては、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、ポリイソプロパノールアミン、トリブチルアミン、
トリオクチルアミン、ヘキサメチルジメチルアミン、N
−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N−オク
タデシルモルホリン、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、ジ
エチレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ルプロピレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメ
チルブタンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチ
ル−1,3−ブタンジアミン、N,N,N’,N’−テ
トラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス〔2−(N,
N−ジメチルアミノ)エチル〕エーテル、N,N−ジメ
チルベンジルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシル
アミン、N,N,N’,N’−ペンタメチルジエチレン
トリアミン、トリエチレンジアミン、トリエチレンジア
ミンのギ酸塩および他の塩、第1および第2アミンのア
ミノ基のオキシアルキレン付加物、N,N−ジアルキル
ピペラジン類のようなアザ環化合物、種々のN,N’,
N’’−トリアルキルアミノアルキルヘキサヒドロトリ
アジン類、特公昭52−43517号公報のβ−アミノ
カルボニル触媒、特公昭53−14278号公報のβ−
アミノニトリル触媒等が挙げられる。また、有機金属系
触媒としては、酢酸錫、オクチル酸錫、オレイン酸錫、
ラウリル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジ
ラウレート、ジブチル錫ジクロリド、オクタン酸鉛、ナ
フテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト
等が挙げられる。これらの触媒は1種または2種以上混
合して用い、その使用量は活性水素を持つ化合物100
重量部に対して0.0001〜10.0重量部である。
例として、活材ケミカル社製アミン系触媒L−102
0、有機金属系触媒MINICO TMDA等がある。
【0021】本発明で用いる架橋剤は、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオールおよ
び1,4−ブタンジオール等の単量体ポリオール、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノー
ルアミン類、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン
トリエチレンテトラミン等の脂肪族ポリアミン、メチレ
ンオルソクロルアミン、4,4’−ジフェニルメタンジ
アミン、アニリン、2,4’−トリレンジアミン、2,
6’−トリレンジアミン等の芳香族ポリアミン、および
これらの活性水素化合物にエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド等を付加して得られる水酸基価200m
gKOH/g以上の化合物である。その他、ハイドロキ
ノン、レゾルシン、アニリン等にエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド等を付加して得られる水酸基価2
00mgKOH/g以上の化合物も使用できる。その使
用量は1〜10重量部が好適である。例として三井東圧
化学社製ポリオールKL−210等がある。
【0022】その他の助剤、例えば顔料、難燃剤等も従
来公知のものを添加しても、本発明の主旨を損なうもの
ではない。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明の態様
を明らかにする。ポリオキシアルキレンポリオールの分
析はJIS K−1577に準処して測定した。水酸化
セシウムは、ケメタル社の製品(セシウム純度99.9
重量%)を50%水溶液の形態で使用した。また、水酸
化カリウム(日本曹達社製)の組成はKOH分96重量
%の固体物を使用した。 1.ポリオキシアルキレンポリオール(以降ポリオール
と略称する)の製造 実施例1 グリセリンを活性水素化合物(開始剤)として用い、水
酸化セシウム触媒を加え105℃で6時間減圧脱水した
(水分0.1wt%以下)。窒素パージ後、最大圧力4
kg/cm2 (490kPa)、反応温度95℃でプロ
ピレンオキサイド、アリルグリシジルエーテルを加え、
次いで、最大圧力4.4kg/cm2 (530kP
a)、反応温度105℃でエチレンオキサイドを加え、
表1に示す割合で反応を行った。反応終了後、得られた
触媒を含む粗ポリオールの精製は水と塩酸を加え、乾燥
後析出した触媒の塩酸塩を濾過により除去して行った。
得られるポリオールの目標水酸基価は24mgKOH/
gであった。
【0024】実施例2 グリセリンを活性水素化合物(開始剤)として用い、水
酸化セシウム触媒を加え105℃で6時間減圧脱水した
(水分0.1wt%以下)。窒素パージ後、最大圧力4
kg/cm2 (490kPa)、反応温度95℃でプロ
ピレンオキサイドとアリルグリシジルエーテルの混合液
を加え、次いで、最大圧力4.4kg/cm2 (530
kPa)、反応温度105℃でエチレンオキサイドを加
え、表1に示す割合で反応を行った。反応終了後、得ら
れた触媒を含む粗ポリオールの精製は水と塩酸を加え、
乾燥後析出した触媒の塩酸塩を濾過により除去して行っ
た。得られるポリオールの目標水酸基価は24mgKO
H/gであった。
【0025】実施例3 グリセリンを活性水素化合物(開始剤)として用い、水
酸化カリウム触媒を加え105℃で6時間減圧脱水した
(水分0.1wt%以下)。窒素パージ後、最大圧力4
kg/cm2 (490kPa)、反応温度95℃でプロ
ピレンオキサイド、アリルグリシジルエーテルを加え、
次いで、最大圧力4.4kg/cm2 (530kP
a)、反応温度105℃でエチレンオキサイドを加え、
表1に示す割合で反応を行った。反応終了後、得られた
触媒を含む粗ポリオールの精製は水と塩酸を加え、乾燥
後析出した触媒の塩酸塩を濾過により除去して行った。
得られるポリオールの目標水酸基価は24mgKOH/
gであった。
【0026】比較例1 グリセリンを活性水素化合物(開始剤)として用い、水
酸化カリウム触媒を加え105℃で6時間減圧脱水した
(水分0.1wt%以下)。窒素パージ後、最大圧力4
kg/cm2 (490kPa)、反応温度95℃でプロ
ピレンオキサイドを加え、次いで、最大圧力4.4kg
/cm2 (530kPa)、反応温度105℃でエチレ
ンオキサイドを加え、表1に示す割合で反応を行った。
反応終了後、得られた触媒を含む粗ポリオールの精製は
水と塩酸を加え、乾燥後析出した触媒の塩酸塩を濾過に
より除去して行った。得られるポリオールの目標水酸基
価は24mgKOH/gであった。
【0027】比較例2 実施例2と同様の操作、条件にて反応を行った。仕込比
は表1に示すとおりである。
【0028】2.ポリマポリオールの製造 温度計、攪拌装置、送液装置付の1リットルのオートク
レーブに、ポリオールを満液状態に仕込み、攪拌しなが
ら120℃まで昇温した。あらかじめ表2に示す比率で
混合した、ポリオール、アゾビスイソブチロニトリル
(以降AIBNと略称する)、アクリルニトリルの混合
液を連続的に装入し、排出口より連続的にポリマーポリ
オールを得た。このとき、反応圧力は3.5kg/cm
2 (440kPa)、滞留時間は50分であった。得ら
れたポリマーポリオールを120℃、20mmHg
(2.7kPa)で4時間減圧処理し、未反応単量体を
除去した。結果は表2に示す。
【0029】3.発泡評価 実施例1〜3および比較例1〜2で得られたポリオール
と前述のポリマーポリオール、発泡剤、架橋剤、触媒、
整泡剤その他の添加剤を十分に攪拌してレジンプレミッ
クスとし、25℃に温度調整した。NCO基とレジンプ
レミックスの活性水素の当量比が1.00になるよう
に、かつ、25℃に調整した三井東圧化学社製コスモネ
ートTM−20(TDI80/20と三井東圧化学社製
コスモネートM−200(いわゆるポリメリックMD
I)との重量比80対20の混合物)と、先に調整した
レジンプレミックスを6秒間激しく攪拌混合し、予め6
0℃に加熱し市販の離型剤を塗布しておいたアルミ製テ
ストモールド(400mm×400mm×100mm)
に注入後、蓋を閉めクランプにより密閉し、所定の時間
(例えば6分間)キュアーさせた。続いて型より脱型し
クラッシングロールによる圧縮(例えば80%圧縮)を
数回繰り返して、目的とする軟質ポリウレタンフォーム
を得た。
【0030】実施例4〜6、比較例4は前述の操作、条
件で行い目的とする軟質ポリウレタンフォームを得た
が、比較例5はレジンプレミックスの粘度が高く発泡困
難であったため、目的とする軟質ポリウレタンフォーム
は得られなかった。
【0031】原料配合処方および得られた軟質ポリウレ
タンフォームの物性値は表3に示した通りである。なお
一般物性はJIS K−6301もしくは6401に準
処して測定した。
【0032】
【表1】 各オキサイドの単位はwt%である。
【0033】
【表2】 <注>使用量は重量部である。 ポリオールA:実施例1で合成したポリオール ポリオールB:比較例1で合成したポリオール
【0034】
【表3】 KL−210 :三井東圧化学社製架橋剤 SRX−274C:トーレダウコーニング社製界面活性剤 L−1020 :活剤ケミカル社製触媒 MINIKO TMDA :活剤ケミカル社製触媒
【0035】
【発明の効果】本発明のポリオキシアルキレンポリオー
ルを使用することにより伸び率低下のない、永久圧縮歪
みの改善された軟質ポリウレタンフォームを製造するこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08G 18/48 101:00) C08L 75:04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属水酸化物触媒の存在下、活
    性水素化合物にアルキレンオキサイドを付加してポリオ
    キシアルキレンポリオールを製造する方法において、9
    9.9〜90重量%のアルキレンオキサイドと0.1〜
    10重量%のアリルグリシジルエーテルを付加すること
    を特徴とするポリオキシアルキレンポリオールの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属水酸化物触媒の存在下、活
    性水素化合物にアルキレンオキサイドを付加してポリオ
    キシアルキレンポリオールを製造する方法において、9
    9.7〜92重量%のアルキレンオキサイドと0.3〜
    8重量%のアリルグリシジルエーテルを付加することを
    特徴とするポリオキシアルキレンポリオールの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 アルキレンオキサイドとして用いるエチ
    レンオキサイドの総量が30重量%を越えず、また、ポ
    リオキシアルキレンポリオールの末端キャップに用いる
    エチレンオキサイド量が5重量%以上であること1特徴
    とする請求項1記載のポリオキシアルキレンポリオール
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオキシアルキレンポリオール、発泡
    剤、触媒、整泡剤、架橋剤の混合物とポリイソシアナー
    トを反応させて得られる軟質ポリウレタンフォームにお
    いて、請求項1のポリオキシアルキレンポリオールをマ
    トリックスポリオールとし、エチレン性不飽和単量体化
    合物のラジカル重合により得られたポリマー微粒子が分
    散した、かつ、ポリマー濃度が1〜60重量%であるポ
    リマーポリオールを用いることを特徴とする軟質ポリウ
    レタンフォームの製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリオキシアルキレンポリオール、発泡
    剤、触媒、整泡剤、架橋剤の混合物とポリイソシアナー
    トを反応させて得られる軟質ポリウレタンフォームにお
    いて、請求項1のポリオキシアルキレンポリオールと共
    にポリオキシアルキレンポリオール中でエチレン性不飽
    和単量体化合物のラジカル重合により得られたポリマー
    微粒子が分散した、かつ、ポリマー濃度が1〜60重量
    %であるポリマーポリオールを用いることを特徴とする
    軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
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