JPH08193019A - レチノイド組成物 - Google Patents
レチノイド組成物Info
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- JPH08193019A JPH08193019A JP7264586A JP26458695A JPH08193019A JP H08193019 A JPH08193019 A JP H08193019A JP 7264586 A JP7264586 A JP 7264586A JP 26458695 A JP26458695 A JP 26458695A JP H08193019 A JPH08193019 A JP H08193019A
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Abstract
基剤とするスキンケア組成物。 【効果】 良好な物理的および化学的安定性を有す
る。
Description
顔の皮膚の性質を改良する、レチノイド類を含有するス
キンケア組成物に関する。さらに詳細には、本発明は、
化学的に安定な、水中油型乳化液とレチノイド類からな
るスキンケア組成物、およびかかる組成物を製造する方
法に関する。
ア組成物が、大きな関心の的となっている。ビタミンA
酸またはトレチノイン(tretinoin)として知られてい
る、レチノイン酸は、ニキビなどの皮膚の状態の治療剤
として良く知られており、レチノイン酸を含有する製品
は、オルソ製薬社(Ortho Pharmacertical Corporatio
n)の皮膚科部門(Dermatological Division)から、種
々の形態で市場から入手可能である。例えば、かかる製
品には、油溶性酸化防止剤として、ブチル化ヒドロキシ
トルエン(BHT)を含有するレチノイン酸の水中油型
乳化液である、レチンA*クリ−ム;酸化防止剤として
BHTを使用し、ポリエチレングリコ−ル/エタノ−ル
溶液中、レチノイン酸の溶液である、レチンA*液;お
よび、溶剤としてエチルアルコ−ル、増粘剤またはゲル
化剤としてヒドロキシプロピルセルロ−ス、そして酸化
防止剤としてBHTを含有し、ゲル媒質中にレチノイン
酸を含有する、レチンA*ゲルなどが含まれる。これら
のレチノイン酸含有製品は安定であり、長期保存後にも
活性成分を保持することができることが証明されてい
る。
の、例えば、光老化および日焼けによる悪影響に対する
皮膚の治療用に、レチノイド類のさらに広い用途が提案
されている。幼年時代に太陽光に多く曝された多くの人
々は、後年成人となってから:しわ、皮革化、黄色化、
たるみ、肌荒れ、乾燥、斑紋生成(色素過剰)および種
々の前癌性生長(しばしば、無症状)などの総体的皮膚
変化を示すであろう。これらの変化は、あまり日焼けは
しないが、容易に日光で炎症を起こしやすい明るい色の
皮膚の人に最も目立っている。これらの日光の皮膚への
影響は、しばしば「光老化」と呼ばれている。皮膚の解
剖学的劣化は、年を取ると最も進行しやすいのである
が、過剰な日光への暴露の破壊的影響は、既に20年代
から明らかに存在する。表皮および皮膚の深刻な顕微鏡
的変化は、これらが臨床的に明らかになる前数十年も前
に生じている。しわ、黄色化、皮革化、および弾力性喪
失は、非常に遅い変化である。
3,146号で検討されており、そこでは湿潤剤の媒質
中のビタミンAが、治療剤として提案されている。さら
に、米国特許第4,877,805号には、多数のレチ
ノイド類が、人間の皮膚の日光による被害を回復し、も
とに戻すことが示唆されている。
用することを考えると、例えば、レチノ−ル(ビタミン
Aアルコ−ル)、レチナ−ル(ビタミンAアルデヒド)
およびパルミチン酸レチニルなどのある種のレチノイド
類が、レチノイン酸よりも好ましいであろうと信じられ
ている。これは、それらが人間の体内に自然に生じる内
因性化合物であり、良好な生長、上皮組織の分化および
再生に必須であるからである。さらに、過剰のレチノ−
ルは、大部分が例えば、パルミチン酸レチニル、および
ある程度が酢酸レチニルなどの不活性なエステルの形で
人体内に蓄積される。これも好ましい化合物の形である
該アルデヒドのレチナ−ルは、レチノ−ルの活性代謝物
質である。従って、これらの好ましい、自然に生成され
るレチノイド類を含むスキンケア組成物の処方に、関心
が向けられてきた。
するにあたり、レチノイン酸処方に関して求められるの
と同じ性質が、他のレチノイド類含有組成物においても
好ましい。特に、美的に心地よく、相当な保存期間後に
も活性成分を保持することができる組成物を提供するこ
とに、多くの関心が向けられている。驚くことではない
が、かかるレチノイド類を含有する処方の製品におい
て、技術は、レチノイン酸を含有する既存処方で得られ
た経験に、導かれている。代表的には、そのような処方
は、レチノイン酸が、油相内に担持され、油溶性酸化防
止剤を使用することにより酸化から保護される水中油型
乳化液である。乳化液の形態としては、例えば油中水型
乳化液と比較して、非吸蔵的で、非グリ−ス的で、他の
かかる乳化液の製品と良く適合し、皮膚から容易に除去
でき、そしてより経済的に製造することができると共
に、より美的に心地よいと考えられていることから、水
中油型乳化液は、好ましいものであるとされている。活
性成分の化学的安定性に関しては、主に油相中のレチノ
イン酸は、かかる油相中に油溶性酸化防止剤を含有させ
ることにより、良好に保護されることが経験的に知られ
ている。
としてBHTを含有する種々の水中油型乳化液が、例え
ば、米国特許第3,906,108,米国特許第4,6
6,805、および米国特許第4,247,547に記
載され、そして販売されている。これら特許に記載され
ているレチノイン酸含有組成物は、化学的に安定である
ことが証明されているか、またはそのように言われてい
る。従って、例えば、レチノ−ル、レチナ−ルおよび酢
酸レチニルおよびパルミチン酸レチニルなどのレチニル
エステルを含む、他のレチノイド類を添加した、多くの
スキンケア製品が、市場に出現しており、驚くべきこと
ではないが、それらは市販のレチノイン酸組成物の処方
と競っており、それらは、即ち油溶性酸化防止剤により
保護されている水中油型乳化液である。不運にも、かか
る組成物中のこれら他のレチノイド類は、急速に、これ
らの活性を喪失し、酸化されるか、異性化するかして、
有効性のない化学構造に変化し、その結果、許容しがた
い短期間で、有効量以下に、そしてやがて痕跡量にま
で、製品の有益な効果を発揮するために実際に利用しう
るレチノイド類の量が、減少してしまう。
中油型乳化液中に、レチノ−ル、レチナ−ル、酢酸レチ
ニルおよびパルミチン酸レチニルを含む安定組成物を処
方しようとする試みがある。米国特許第4、826、8
28号の譲受人である、エイボン・プロダクツ社(Abon
Products, Inc.)は、バイオアドバンスおよびバイオ
アドバンス2000と言う2つのスキンケア製品を販売
している。これら製品のそれぞれは、2つの瓶に入れら
れて提供され、その一部が使用直前に混合される。米国
特許第4、720、353号(ベル(Bell))は、皮膚
への局部的な適用を意図した種々の薬剤および医薬用の
油中水型乳化液の担体について記載する。その他の油中
水型乳化液が、EP0343444A2(シ−マ−他
(Siemer et al.))およびEP0330496A2
(バット(Batt))に記載されている。
19,264において、クラム等(Clum et al.)は、
レチノイド類を含有する安定な油中水型組成物および
(a)キレ−ト剤と少なくとも1つの油溶性酸化防止
剤;(b)キレ−ト剤と少なくとも1種の水溶性酸化防
止剤;および乳化液の油および水相のそれぞれに存在す
る酸化防止剤、からなる群から選択される安定剤系につ
いて記載している。この組成物は、40℃で13週間保
存後、レチノイド類の少なくとも約60%が保持されて
いる。この系は、レチノイド含有製品に大変安定で有用
なのであるが、それは油中水型乳化液であり、かかる処
方の全ての特質、利益および不利益を保持している。従
って、皮膚への使用に安定で許容される水中油型乳化液
処方を提供することが本発明の目的である。
レチノイド類が、それらを特定の安定化剤系からなる水
中油型乳化液中に添加することにより、化学分解に対す
る良好な安定性が得られることが見出された。本発明に
より化学分解に対して安定化することができるレチノイ
ド類は、レチノ−ル(ビタミンAアルコ−ル)、レチナ
−ル(ビタミンAアルデヒド)、酢酸レチニル、パルミ
チン酸レチニルおよびこれらの混合物である。合成レチ
ノイド類およびレチノイド様化合物を含む他のレチノイ
ド類も、本発明処方中への添加による利益が得られるこ
とが、判明している。
定性」または「安定性」とは、特定のレチノイドが、特
定温度で特定期間保存された後に、その最初の化学構造
が保持されている当該レチノイドの割合で定義される。
従って、もし無水エタノ−ル溶液中、全トランスレチノ
−ルの最初の濃度が、0.20重量%であり、室温(2
1℃±1℃)で2週間保存後、全トランスレチノ−ルの
濃度が、0.18重量%であれば、当初の溶液は、室温
で2週間後に90%の化学安定性を有すると評価され
る。同様に、もし全トランスレチノ−ルを有する乳化液
が、0.30重量%の初期濃度を有するならば、40℃
で13週間の保存後、0.24重量%の全トランスレチ
ノ−ルの濃度を有するならば、40℃で13週間後に、
初期乳化液のレチノ−ルの化学安定性は80%となる。
℃で13週間保存後に、活性レチノイド類が少なくとも
約60%の安定性を有する必要がある。本発明の組成物
は、40℃で13週間保存後で、少なくとも約70%の
安定性を示すことが好ましい。
と、レチノ−ル、レチナ−ル、酢酸レチニル、パルミチ
ン酸レチニルおよびこれらの混合物からなる群から選択
されるレチノイド類を有するスキンケア組成物であっ
て、該組成物は、約4から約10の間のpHを有し、該
組成物はさらに、油相を有し、該油相は、比較的低度の
不飽和度を有し;該組成物はさらに、a)少なくとも1
つの油溶性酸化防止剤;b)キレ−ト化剤と少なくとも
1つの油溶性酸化防止剤;c)キレ−ト化剤;および
d)キレ−ト化剤と該乳化液の油相と水相のそれぞれに
存在する酸化防止剤;からなる群から選択される安定剤
系を有し;該組成物は、40℃での13週間保存後、少
なくとも約70%の該レチノイド類を保持している、ス
キンケア組成物が提供される。但し、大部分が飽和され
た油と適当なpHを有するときには、安定剤系は必要な
いであろう。
うに、本発明の組成物は、特別な型の乳化液の性状、即
ち水中油型乳化液の性状である。ここで使用するよう
に、乳化液の通常許容される概念が適用され、即ち室温
でまたは室温付近で、許容しうる保存期間の間分離する
ことのない、2種の混和しない液体の本質的混合物をい
う。通常、2種の混和しない液体が機械的に撹拌される
とき、両相はまず液滴を形成する傾向がある。その後、
撹拌が停止すると、該液滴は急速に合体し、2液は分離
する。他方、もしいわゆる乳化剤と称される化合物が該
混和しない液体に加えられると、乳化液が形成されて物
理的に安定化され、本質的混合物中の液滴の寿命は著し
く向上する。通常、ただ1つの相が、長期間液滴の形状
で存在し続け、これは外相に囲まれた内相と言われる。
水中油型乳化液は、その外相(また連続相とも言われ
る)は、水または水溶液からなり、その内相は(また不
連続相または分散相とも言われる)は、油または互いに
可溶な油の混合物からなる乳化液である。
液の物理的安定性および活性成分の化学的安定性に優れ
る、少なくとも1つのレチノイド化合物を含む水中油型
乳化液組成物を提供するものである。本発明はまた、か
かる乳化液組成物の製造方法および、それらの保存中お
よび使用者が使用する前の安定性を維持するために、そ
れらの乳化液組成物を保存するための方法および容器に
関する。
ア組成物は、希望により、乳化液の油相と水相の相対量
を変化させることにより、クリ−ムまたはロ−ションの
性状となる処方を採ることができる。組成物のpHは、
約4から約10の範囲であり、好ましくは約6から約8
である。約6またはそれ以上のpHを有する組成物にお
いて、6以下のpHの場合より、レチノイドはより安定
であることが見出された。さらに、レチノ−ルの安定性
は、6またはそれ以上のpHにおいては、処方中に実際
に使用される物質への依存性がより小さくなる。
る油は、相対的に高い飽和度を有し、好ましくは、相対
的に低いヨウ素価を有するものである。該組成物中の個
々の油の、不飽和度、即ち密度Cへの寄与は、下式によ
り計算される: C=A×B、 ここにAは、水中油型乳化液に使用される不飽和油また
は脂肪(fat)の割合であり、Bは該不飽和油のヨウ素
価である。もし油の混合物が、油相に使用されると、全
不飽和密度は、全ての個々のCの値の合計となる。従っ
て、1200またはそれ以下、好ましくは500または
それ以下の不飽和密度または全Cを有する油相を、本発
明の処方に使用すべきである。飽和した油および/また
は脂肪は、不飽和の油および脂肪より、本発明の組成物
中のレチノイド類およびその他の物質との反応を開始し
うる不飽和油および脂肪中の反応性二重結合が存在しな
いので、反応性が低い。有用な合成油は、脂肪酸エステ
ル、脂肪族アルコ−ル、例えば、オクチルヒドロキシス
テアレ−ト、セチルパルミテ−ト、セチルアルコ−ル、
グリセリルステアレ−トおよびPEG−100ステアレ
−ト、ステアリルアルコ−ル、オクチルペラルゴネ−ト
その他である。好ましい油の例は以下のものである:フ
ィンソルブ(Finsolv:ニュ−ジャ−ジ−州のファイン
テックス社(Finetex)より入手可能),ミグリオ−ル
(Miglyol)A12(ニュ−ヨ−ク州のヒュルス社(Hul
s Corporation of New York)より入手可能)、シリコ
−ン油(ミネソタ州のダウコ−ニング社)、鉱油その
他、本発明の組成物においては、非常に低いヨウ素価を
有することも大変有用である。さらに、本発明の組成物
中に存在する油の割合もまた重要である:高ヨウ素価の
油の割合が低いほど、本組成物中のレチノイド類はより
安定である。
性酸化防止剤を有することも好ましい。本発明の組成物
に有用な油溶性酸化防止剤には、ブチル化ヒドロキシト
ルエン(BHT)、アスコルビルパルミテ−ト、ブチル
化ヒドロキシアニソ−ル(BHA)、フェニル−α−ナ
フチルアミン、ヒドロキノン、プロピルガレ−ト、ノル
ジヒドログアヤレチン酸、およびこれらの混合物他、本
組成物の他成分と適合するその他の公知の油溶性酸化防
止剤が含まれる。
の組成物の水相に存在すべきである。本発明の組成物に
有用な水溶性酸化防止剤としては、アスコルビン酸、メ
タ亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、チオ
亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホン酸ナトリ
ウム、イソアスコルビン酸、チオグリセロ−ル、チオソ
ルビト−ル、チオ尿素、チオグリコ−ル酸、システイン
塩酸塩、1、4−ジアゾビシクロ−(2、2、2)−オ
クタン、およびこれらの混合物他、本組成物の他の成分
と適合するその他の公知の水溶性酸化防止剤が含まれ
る。
酸化防止剤、防腐剤、香料、界面活性剤、増粘剤その他
の添加剤を含むことができる。かかる保湿剤の例として
は、グリセロ−ル、ソルビト−ル、プロピレングリコ−
ル、エチレングリコ−ル、1、3−ブチレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル、キシリト−ル、マルト
−ル、ラクチト−ルその他が含まれる。これらは単独で
または組み合わせて使用することができる。
ロルヘキシジン、フェノキシエタノ−ル、安息香酸ナト
リウム、パラ−ヒドロキシ安息香酸メチル、パラ−ヒド
ロキシ安息香酸エチル、パラ−ヒドロキシ安息香酸プロ
ピル、パラ−ヒドロキシ安息香酸ブチルその他が含まれ
る。香料の例としては、メント−ル、アネト−ル、カル
ボン、オイゲノ−ル、リモネン、オシメン、n−デシル
アルコ−ル、シトロネロ−ル、a−テルピネオ−ル、サ
リチル酸メチル、酢酸メチル、酢酸シトロネリル、シネ
オ−ル、リナロ−ル、エチルリナロ−ル、バニリン、チ
モ−ル、スペアミント油、ペパ−ミント油、レモン油、
オレンジ油、セイジ油、ロ−ズマリ−油、桂皮油、ピメ
ント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油、ユ−カリ
油、その他が含まれる。
トリウム、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびミリ
スチル硫酸ナトリウム、N−アシルサルコシン酸ナトリ
ウム、例えば、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム
およびN−ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素化ココナツ脂
肪酸モノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢
酸ナトリウムおよびN−アシルグルタミン酸塩、例え
ば、N−パルミトイルグルタミン酸塩、N−メチルアシ
ルタウリンナトリウム塩、N−メチルアシルアラニンナ
トリウム塩、a−オレフィン硫酸ナトリウムおよびジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウム;N−アルキルアミノ
グリセロ−ル、例えば、N−ラウリルジアミノエチルグ
リセロ−ルおよびN−ミリスチルジアミノエチルグリセ
ロ−ル、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニ
ウムベタインおよび2−アルキル−1−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリンベタインナトリウム;ポリオキシエチレ
ンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルアリ
−ルエ−テル、ポリオキシエチレンラノリンアルコ−
ル、ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビト−ル脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセ
ロ−ルエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プルロニ
ック型界面活性剤、およびポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエ−トおよびポリオキシエチレンソルビタン
モノラウレ−トなどのポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類なとが含まれる。
キシメチルセルロ−スのアルカリ金属塩、メチルセルロ
−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、カルボキシメチル
ヒドロキシエチルセルロ−スナトリウムなどのセルロ−
ス誘導体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレ
ングリコ−ルなどのアルギン酸のアルカリ金属塩、カラ
ギ−ナン、キサンタンガム、トラガカントガム、カラヤ
ガムおよびアラビヤゴムなどのガム類、およびポリビニ
ルアルコ−ル、ポリアクリル酸ナトリウムおよびポリビ
ニルピロリドンなどの合成増粘剤が含まれる。
ルパラベンおよびフェノキシエタノ−ルなどの保存剤、
着色剤および芳香剤と共に、天然ガムおよび合成ポリマ
−などの増粘剤も通常かかる組成物中に含まれる。酸化
防止剤は安定化に有効量を使用すべきであり、全組成物
重量基準で約0.001から5%、好ましくは約0.0
1から約1%の総量の範囲である。本発明の組成物中に
使用される酸化防止剤の量は、部分的に、選択された特
定の酸化防止剤および保護される特定のレチノイド類と
その量および処理条件に依存する。
は、キレ−ト化剤を含むべきである。本発明のレチノイ
ド化合物は、金属イオン、特に2価および3価のカチオ
ンに敏感であり、ある場合には、かかる物質の存在によ
り急速に分解しがちである。該キレ−ト化剤は、金属イ
オンと錯体を形成し、それにより、それらを不活性化
し、レチノイド化合物と反応するのを防止する。本発明
の組成物に有用なキレ−ト化剤としては、エチレンジア
ミン四酢酸(EDTA)とそれらの誘導体および塩、ジ
ヒドロキシエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、および
これらの混合物が含まれる。該キレ−ト化剤は、安定化
有効量を使用すべきであり、全組成物重量を基準として
約0.01から約2%、好ましくは約0.05から約1
%である。最も好ましくは、該キレ−ト化剤は、EDT
Aである。
には、ビタミンAアルコ−ル(レチノ−ル)、ビタミン
Aアルデヒド(レチナ−ル)およびビタミンAエステル
(酢酸レチニルおよびパルミチン酸レチニル)が含まれ
る。これらのレチノイド類は、本発明の組成物中に、全
組成物の約0.001から約5重量%、好ましくは約
0.001から約1%の範囲の治療上有効量が使用され
る。
ロ−ル、ジステアリン酸アセチル化スクロ−ス、トリオ
レイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン(1)モノス
テアレ−ト、グリセロ−ルモノオレエ−ト、ジステアリ
ン酸スクロ−ス、ポリエチレングリコ−ル(50)モノ
ステアレ−ト、オクチルフェノキシポリ(エチレンオキ
シ)エタノ−ル、デカグリセリンペンタ−イソステアレ
−ト、ソルビタンセスキオレエ−ト、ヒドロキシル化ラ
ノリン、ラノリン、トリグリセリルジイソステアレ−
ト、ポリオキシエチレン(2)オレイルエ−テル、カル
シウムステアロイル−2−ラクチレ−ト、メチルグルコ
シドセスキステアレ−ト、ソルビタンモノパルミテ−
ト、メトキシポリエチレングリコ−ル−22/ドデシル
グリコ−ル共重合体(エルファコス(Elfacos)E20
0)、ポリエチレングリコ−ル−45/ドデシルグリコ
−ル共重合体(エルファコスST9)、ポリエチレング
リコ−ル400ジステアレ−ト、およびラノリン誘導ス
テロ−ル抽出物、グリコ−ルステアレ−トおよびグリセ
ロ−ルステアレ−ト;セチルアルコ−ルおよびラノリン
アルコ−ルなどのアルコ−ル類;イソプロピルミリステ
−トなどのミリスチン酸エステル;セチルパルミテ−
ト;コレステロ−ル;ステアリン酸;プロピレングリコ
−ル;グリセリン、ソルビト−ルその他の皮膚軟化剤お
よび界面活性剤が、該乳化液に添加される。
他の活性成分を、本組成物のその他の成分と物理的、化
学的に適合する限り、本発明の組成物中に使用すること
ができる。例えば、プロピレングリコ−ル、アラントイ
ン、アセトアミン MEA、オ−ト蛋白、およびヒアル
ロン酸などの保湿剤およびその他の湿潤剤を、製品のレ
チノイド関連活性との関係で湿潤活性を付与するため
に、本発明のレチノイド含有処方に加えることができ
る。日焼け防止剤には、メトキシオクチル桂皮酸エステ
ルまたは塩および他の桂皮酸エステルまたは塩、二酸化
チタンおよび酸化亜鉛その他の有機または無機日焼け防
止剤が含まれる。
することができる。レチノイド含有組成物は、皮膚を刺
激しがちである、このため、刺激緩和剤は、潜在的にレ
チノイド類の適用量を増加させて、それにより製品をよ
り効果的にしつつ、使用者に無用の不快感を防止するの
を助ける。α−ビサボロ−ル、パンテノ−ル、アラント
イン、銀杏、ステアロイルグリセルレチン酸(甘草抽出
物)、茶の木油、ナギイカダ、キンセンカ、薬用ニンジ
ンその他の刺激緩和剤を添加することができる。
スコルビン酸、ビタミンB、ビオチン、パントテン酸、
ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC、および亜硫酸ナ
トリウムなどの酸化防止ビタミン類などを老化から皮膚
を守るのを助ける薬剤が含まれる。イ−スト抽出物、銀
杏、ビサボロ−ル、パンテノ−ル、アルファヒドロキシ
酸およびメリビオ−スなどのオリゴサッカライドは、刺
激緩和、酸化緩和、害されたレチノイドの代謝を治療
し、エラスタ−ゼの産生を防止するなどの手段により皮
膚の老化の防止を補助するその他の成分である。
て有効である。かかる成分としては、ヒドロキノン、甘
草抽出物、コウジ酸、ガトリンA(バイカルキンポウゲ
抽出物)、ミクロメロ−ル(ブチレングリコ−ルおよび
リンゴ抽出物)およびその他の褪色化剤が含まれる。太
いしわや小じわを減少させるのを補助する化合物も、本
発明の組成物に添加することができる。例えば、アルフ
ァヒドロキシ酸、ヒアルロン酸、ガトリンR(ファガス
・シルビチカ(fagus silvitica)抽出物)、酸化亜鉛
および二酸化チタンなどの色素および散乱剤を本発明の
組成物中にその収容限度内で使用することができる。
とができる。これら薬剤は、刺激を緩和するのを助ける
ばかりでなく、皮膚のしわや小じわの治療において、レ
チノイドを補助することができる。これらに限定されな
いが、ステロイド系炎症防止剤としては、コルチコスエ
ロイド、例えば、ヒドロコルチゾン、ヒドロキシトリア
ムシノロン、アルファ−メチルデキサメタゾン、リン酸
デキサメタゾン、ベクロメタゾンジプロピオネ−ト、ク
ロベタゾ−ル・バレレ−ト、デソニド、酢酸デソキシコ
ルチコステロン、デキサメトアゾン、ジクロリゾン、デ
フロラゾンジアセテ−ト、ジフルコルトロン・バレレ−
ト、フルアドロノロン、フルクラロロン・アセトニド、
フルドロコルチゾン、フルメタゾン・ピバレ−ト、フル
オシノロン・アセトニド、フルオシオニド、フルコルチ
ン・ブチルエステル、フルオコルトロン、フルプレジデ
ン(フルプレジリデン)アセテ−ト、フルランドロノロ
ン、ハルシノニド、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコル
チゾン・ブチレ−ト、メチルプレドニゾロン、トリアム
シノロン・アセトニド、コルチゾン、コルトドキソン、
フルセトニド、フルドロコルチゾン、ジフルオロゾン・
ジアセテ−ト、フルラドレナロン・アセトニド、メドリ
ゾン、アムシアフェル、アムシナフィド、ベタメタゾン
およびそのエステル、酢酸クロルプレドニゾン、クロコ
ルテロン、クレシノロン、ジクロリゾン、ジフルプレド
ネ−ト、フルクロロニド、フルニソリド、フルオロメタ
ロン、フルペロロン、フルプレドニゾロン、ヒドロコル
チゾン・バレレ−ト、ヒドロコルチゾン・シクロペンチ
ルプロピオネ−ト、ヒドロコルタメ−ト、メプレドニゾ
ン、パラメタゾン、プレドニゾロン、プレドニゾン、ベ
クロメタゾン・ジプロピオネ−ト、トリアムシノロンお
よびこれらの混合物を使用することができる。好ましく
は、ヒドロコルチゾンを使用することができる。
メ−ト、プロピオン酸誘導体およびピラゾ−ルまたはこ
れらの混合物などの、非ステロイド系炎症防止剤も本発
明の組成物に使用することができる。他の合成および天
然の炎症防止剤も使用することができる。局部的活性を
有するさらなる活性成分を本発明の組成物に使用するこ
とができる。アゾ−ル型抗かび剤および抗微生物剤を、
それらの塩基型で、本発明の組成物に使用することがで
きる。例えば、ケトコナゾ−ル、ミコナゾ−ル、イトラ
コナゾ−ル、エルビオ−ル、その他関連イミダゾ−ル抗
かび剤および抗微生物剤が、本発明の局部用処方に有用
である。
ンド処理方法により合成することができる。乳化液の両
相は、通常最初はレチノイド化合物を除くことが好まし
いことを除いて、好ましくはその相中に含まれる全成分
で別個に製造される。次いで乳化液が、攪拌しながら通
常水相に油相を添加することにより形成され、そして該
乳化液は、レチノイド化合物を添加するときは、冷却さ
れているべきである。この操作は、窒素またはアルゴン
ガス雰囲気などの無酸素状態下で製造されることが好ま
しい。最も好ましくは、アルゴンまたは窒素気体が、油
相を入れる前の水相に吹き込まれる。商業的には、かか
る無酸素雰囲気は、真空状態下で実施することにより得
られ、製品は、使用前に、末端密封容器、好ましくはア
ルミニウムチュ−ブに保管されることが想定される。
レチノイド類含有組成物に関するばかりでなく、かかる
組成物を製造する方法に関し、またかかる組成物を、使
用前に、保管する容器および保管方法に関する。酸素と
の接触を防止した、パウチ型容器を用いることにより、
油中水型ばかりでなく水中油型乳化液についても、本組
成物が使用可能であることが見出された。しかも使用を
開始した後でも酸素との接触を遮断でき、スキンケア組
成物中のレチノイド類の分解・劣化を実質的に防止する
ことができることを可能とした。
内に保存されたスキンケア組成物の容器、特にパウチ式
容器などの二重構造容器に関し、さらに、フィルムによ
り形成された二重構造容器に保存されたスキンケア組成
物に関する。好ましくは、内容器のフィルム素材は、単
層フィルムまたは多層フィルムである。フィルム素材
は、好ましくは、下記のものである:アルミニウム,A
AS樹脂およびエチレンビニルアルコ−ル共重合体。さ
らに好ましくは、該パウチ式容器は、最内層から最外層
までのフィルム素材を、ポリエチレンテレフタレ−ト、
ナイロン、アルミニウム、AAS樹脂またはポリプロピ
レンの順に積層したものである。さらに、本発明は、液
化ガスまたは圧縮ガスを使用したエアゾ−ル方式の容器
に収納したスキンケア組成物に関する。
ど酸素を含む気体と直接接触する場合ばかりでなく、容
器壁を透過してくる酸素とも接触することがあってはな
らない。かかる容器を構成する容器壁、容器口など外部
と接触する各部分は、酸素遮断性に優れていなければな
らない。また容器の内容物であるスキンケア組成物の出
し入れに際しても容器内に酸素が入らないように構成さ
れていなければならない。
非接触性容器の形状に特に制限はなく、チュ−ブ、ポン
プディスペンサ−、圧縮ディスペンサ−、ボトル、スプ
レ−、サッシェ等の各種形態を取ることができる。製造
上、取扱い上および酸素非接触とする上で、二重構造容
器が好ましく、特にパウチ式容器が好ましい。かかる二
重構造容器とは、一般に外容器と、該外容器内に格納さ
れ、内容物を収納する内容器とから構造される容器をい
うが、内容物を隔離、収納し得る容器であれば、特に制
限されない。また、パウチ式容器とは、外容器と、該外
容器内に格納され、バルブを有し、内容物を収納するパ
ウチとから構成される容器をいう。
成し、内容物の出入口を設けた袋状の容器をいう。実際
に使用するパウチ式容器は、エアゾ−ル方式のものが好
ましい。ここにエアゾ−ル方式とは、容器内を噴射剤の
圧で加圧状態に保ち、弁を開けることにより、内容物を
噴射剤と共に噴射させる方式、または内容物を噴射剤の
圧力で容器外へ出す方式のものをいう。
縮ガスが使用される。ここに液化ガスとしては、クロロ
フルオロカ−ボン、ジメチルエ−テル、液化石油ガス
(LPG)、塩化炭化水素などを使用することができ
る。また圧縮ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガス、亜酸
化窒素(N2O)、アルゴンなどを使用することができ
るが、充填物吐出量の均一性を考慮すると液化ガスが優
れ、充填物との相互作用、人体への影 響などの観点か
らは圧縮ガスが好ましい。
および噴射剤を入れ、バルブで封じたものであって、そ
の一般的な充填方法は、出入口から容器内に内容物を入
れ、出入口をバルブで封じた後、さらに噴射剤を入れる
というものである。しかしかかる一般的な充填法による
と、ロ−ションなどの内容物と酸素との接触を防止する
ことが極めて困難である。また内容物が、直接パウチ内
で噴射剤と一部混合しながら接触しているという問題が
あり、レチノイド化合物の安定性の問題を考慮すると、
本発明のスキンケア組成物には一般的な、内容物と噴射
剤が共に混合するタイプのエアゾ−ル方式の容器を使用
することは困難である。
記従来のものと異なり、外容器と、バルブを有するパウ
チとからなり、この内容器の中には噴射剤を収納せず、
内容物のみを収納し、外容器の中に該内容器と共に噴射
剤を収納するものである。同様に、本発明のパウチ式容
器とは、外容器と、バルブを有するパウチとからなって
いる。このパウチの中には噴射剤は収納せず、内容物の
みを収納し、外容器の中に該パウチと共に噴射剤を収納
するものである。このような方法を採用することによ
り、スキンケア組成物と噴射剤との接触を防止し、スキ
ンケア組成物中のレチノイド類の分解・劣化をより完全
に防止することができる。
制限はないが、当業者には良く知られているように、内
容器の内部に酸素等の活性気体が混入し、内容物と接触
することのない方法を採用すべきである。特に窒素、ア
ルゴンなどの不活性気体雰囲気で充填すれば、ほぼ完全
に酸素と内容物との接触を防止することができる。また
パウチへの好ましい充填方法は、まず外容器内にパウチ
と噴射剤を入れ、バルブで封じる。この状態で、パウチ
内にあった気体は噴射剤の圧力により押し出され、パウ
チ内はほぼ完全に脱気される。その後パウチ内に内容物
を加圧充填する方法である。この方法により充填した場
合には充填時に、内容物と酸素が接触することをほぼ完
全に防止することができる。さらに好ましくは内容物の
充填を窒素、アルゴンなどの不活性気体雰囲気中で行え
ば、より完全に酸素との接触を遮断することができるの
は前記の通りである。
に使用されている酸素不透過性フィルムおよび外容器に
よって二重に隔てられており、大気中の酸素とパウチ内
のスキンケア組成物との接触は有効に防止されている。
従来用いられているチュ−ブ式の容器では、最初に開封
するまでは完全にシ−ルされている。しかし一度開栓し
使用を開始すると、保存中はキャップにより空気との接
触が防がれるものの、使用時に開栓する度毎に酸素の侵
入を許してしまうという問題がある。しかし本発明の二
重構造容器を使用すると使用開始後にも酸素の侵入を許
すことがない。
限定されない。しかし、二重構造容器とした場合の内容
器を構成するフィルムは、密閉保持性、酸素遮断性、ス
キンケア組成物に対する反応性などの観点から、多層フ
ィルムが好ましい。より好ましくは、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ナイロン、アルミニウム、ポリプロピレ
ン、AAS樹脂およびエチレンビニルアルコ−ル共重合
体からなる群から選択される少なくとも2種からなる多
層フィルムが好ましい。特に、パウチの最内層から最外
層までのフィルム素材を順に、ポリエチレンテレフタレ
−ト、ナイロン、アルミニウム、AAS樹脂とした多層
フィルムおよびパウチの最内層から最外層までの素材を
順に、ポリエチレンテレフタレ−ト、ナイロン、アルミ
ニウム、ポリプロピレンとした多層フィルムが好まし
い。
テレフタル酸とエチレングリコ−ルを重縮合させた化学
構造を有するポリエステル樹脂である。ナイロンには、
各種のポリアミド樹脂が含まれる。AAS樹脂とは、ア
クリロニトリルを主成分として、アクリル酸エステルお
よびブタジエンを含む共重合成分をグラフト共重合させ
て得られた樹脂状ポリマ−であって、例えば三井東圧化
学から「バレックス」なる商標名にて入手することがで
きる。エチレンビニルアルコ−ル共重合体とは、エチレ
ンと酢酸ビニルのランダム共重合体を、けん化すること
により製造される樹脂状ポリマ−であって、例えば、株
式会社クラレから「エバ−ル」なる商標名にて入手する
ことができる。
も明かなように、レチノイド類含有スキンケア組成物に
限らず各種形状の液状物質、例えば、乳化液、懸濁液、
水溶液、油等に使用することができ、特に空気など外部
環境から内容物を保護する必要があるものの保存に好適
である。本発明の二重構造容器の一例として、内容器が
パウチである二重構造容器の正面断面図を図1に示す。
図1(a)は静止時である。図1のアクチュエ−タを押
し下げるとバルブ口からスキンケア組成物が噴射され
る。図1(b)は動作時の図である。図2は本発明のパ
ウチの正面図である。図3は本発明のパウチに使用する
多層フィルムの一例の断面図である。
物の具体例を、以下の実施例により説明する。しかしな
がら、個々の実施例により特に限定されるものではな
く、特許請求の範囲により明らかにされるものである。
り、表1に記載の処方の組成物を製造した。両相を作成
後、それらを混合し、レチノ−ルを添加した。水相は、
まず、ビ−カ−に脱イオン水を量り込み、高速攪拌しつ
つ、カルボキシポリマ−を徐々に添加した。次に混合物
を数分間攪拌した。EDTAおよびアスコルビン酸を該
混合物に加え、混合を45分間または完全に溶解するま
で継続した。水相を次いで80℃に加熱し、その時にポ
リプロピレングリコ−ルを添加した。油相を作成するた
め、油相の全成分を計量し、これらを同時にセパレ−ト
・ビ−カ−に加えた。次いで油相を、均一になるまで混
合しながら80℃に加熱した。次いで油相を混合しなが
ら水相に徐々に加えた。添加後、該乳化液を4分し、該
乳化液のpHを調整するために、それぞれ各部分に80
℃で水酸化ナトリウムを添加した。これらの各部分は、
それぞれ4.5,6.0,7.0および9.0のpHを
有するように調整された。10分間攪拌後、該乳化液を
45℃に冷却した。次いでレチノ−ル40%が該乳化液
に添加され、該乳化液を均一になるまで混合した。この
操作は、黄色光下で、そして酸素への暴露を最小限とす
るため、アルゴン雰囲気で実施された。レチノ−ルの濃
度は、実施例2で記載する通常のHPLC法により測定
したが、65%アセトニトリルの移動相、35%燐酸塩
緩衝液およびC18カラムからなる別種のカラムと、3
25nmのUV検知器を使用した。本実施例の処方の成
分を以下に示す。
分したうちの一方は50℃に、他方は40℃に維持され
た。全4個の乳化液の安定性を、8週間の間測定した。
その安定性評価の結果を下表2に示す。
pHで達成されるが、より高いpHで本発明の処方にお
いて、より良好な安定性が得られることが分かる。
て、実施例1に記載した操作により水中油型乳化液を製
造した。再度、該乳化液は4分され、本実施例において
は、4.5,6.0,8.0および10.0にpHを調
整した。各部分はさらに2分され、1つは40℃に、そ
して他方は50℃に、7週間の間保持された。この安定
性の評価結果を表4に示す。本実施例においても、pH
が上昇すると、安定性は向上した。
ケア組成物として、表5に示す処方の水中油型ロ−ショ
ンを実施例1と同様にして調製した。なおレチノイドと
しては、レチノ−ルを使用した。なお、レチノ−ルおよ
び、レチナ−ル(ビタミンAアルデヒド)、酢酸レチニ
ルおよびパルミチン酸レチニルなど、その他のレチノイ
ドの濃度は、適当などのような分析方法により測定して
もよいが、本実施例においては、高速液体クロマトグラ
フィ−(HPLC)により測定した。該クロマトグラフ
は、逆相5ミクロンC−8カラム(長さ25cm×直径
4.6mm)と、340nmのUV検知器を有する。分
析する試料は、50重量%のメタノ−ルと50重量%の
酢酸エチルの溶液で、18μg/mlの濃度に希釈さ
れ、レチノイドは340nmで分析された。勾配移動相
は、アセトニトリル中5%テトラヒドロフランからなる
有機部分と、0.05N酢酸アンモニウムからなる水相
部分から成っていた。溶液プログラムは、70%有機/
30%水相の初期組成を有し、それは直線的に80%有
機/20%水相に3分で上昇し、次いで100%有機に
15分で直線的に上昇し、そこで19分まで留まる。ク
ロマトグラフに15μlの試料溶液を注入した後、分析
条件は、2ml/分の流量で、40℃の定温で実施され
た。レチノ−ル(ビタミンAアルコ−ル)の保持時間は
約6.4分である。レチナ−ル(ビタミンAアルデヒ
ド)、酢酸レチニル、およびパルミチン酸レチニルの保
持時間は、それぞれ7.5分、10.1分、および1
8.7分である。HPLCの測定結果は、3%以内の標
準偏差で再現性が認められた。
を、ポリエチレンテレフタレ−ト、ナイロン、アルミニ
ウム、AAS樹脂の順にして積層した四層フィルムを使
用して製造したパウチからなり、噴射剤をLPGとする
本発明のパウチ式エアゾ−ル容器を、下記試験温度に対
応して3個使用し、それぞれに上記スキンケア組成物を
分配し試料として保存試験を実施した。スキンケア組成
物の分配は、まず外容器にパウチをセットし、該パウチ
の外側で外容器の内側の部分にLPGを注入・密封し、
パウチを外側から加圧することによりパウチ内を脱気す
る。そしてこの状態でパウチ内にスキンケア組成物を加
圧充填する方法により実施した。3つの試料をそれぞれ
40±1℃に調整された恒温室、4±1℃に調整された
恒温室および室温に放置し、分配前、4週間後、8週間
後および13週間後に、それぞれ同じ試料から噴射剤の
圧力により、バルブ口から分析試料を採取した。その分
析試料から1gを精密に計量採取し、酢酸エチル・メタ
ノ−ル混合溶液でレチノイド類を抽出し、液体クロマト
グラフを使用して、波長325nmにおける吸光度分析
法によりレチノイド類を定量した。その結果を表6に示
す。
ポリエチレンテレフタレ−ト、ナイロン、アルミニウ
ム、ポリプロピレンの順にして積層した四層フィルムを
使用して製造したパウチとし、噴射剤を窒素ガスとし、
さらにスキンケア組成物の分配を、外容器にパウチをセ
ットし、まずパウチにスキンケア組成物を充填し、パウ
チをバルブで密封し、次いでパウチの外側で外容器の内
側の部分に窒素ガスを注入し、密封する方法により実施
した他は実施例1と同様にして保存試験を実施し、レチ
ノイド類を定量した。その結果を表6に示す。
較例2としてパウチを使用しないエアゾ−ル容器を使用
して、所定温度で実施例1と同様にして保存試験を実施
し、レチノイド類を定量した。その結果を表6に示す。
但し、アルミニウムチュ−ブの場合には、シ−ルされた
試料を9個用意し、各温度条件毎に、それぞれ4週間
後、8週間後、13週間後に未開封試料を開封して分析
試料を採取した。
ロ−ションを、噴射剤を窒素ガスにした他は実施例2と
同様にしてパウチ式エアゾ−ル容器に充填し、4週間お
よび8週間の保存試験を実施した。
実施例4と同様に4週間および8週間の保存試験を実施
した。実施例4および比較例3の結果を表8に示す。
器からなり、噴射剤をLPGとする本発明の二重構造容
器を使用し、充填を不活性ガス雰囲気下で実施した以外
は、実施例1と同様にして保存試験を実施した。その結
果を表10に示す。 比較例4 実施例5で調製したロ−ションをジャ−容器に収納し、
実施例5と同様に保存試験を実施した。その結果を表1
0に示す。
の操作により組成物を製造した。
よびBそれぞれの、1方の部分は40℃に1週間保持さ
れ;A処方およびB処方それぞれの、他方の部分は50
℃に1週間保持された。1週間後、レチノ−ルの安定性
が評価された。その結果を表12に示す。1週間後、不
飽和油である紅花油を有する処方Aは、不飽和紅花油を
含まない処方Bよりも、レチノ−ルが相当に少ないこと
が分かる。
した。
存後の全トランスレチノ−ルの量を測定することにより
評価した。「 その結果を、図4のグラフに示す。」1
3週間後、IからVまでの全処方で、組成物中の初期全
トランスレチノ−ルの、少なくとも70%を保持してい
た。処方6−IIにおけるキレ−ト化剤、EDTAの添
加は、わずかに安定性を向上させた。処方6−IIIに
おける、油溶性酸化防止剤であるBHTの添加は、比較
的大きく安定性を改良した。処方6−IVにおける、E
DTAおよびBHT双方の使用も、さらに安定性を改良
した。処方6−Vにおける、キレ−ト化剤、油溶性酸化
防止剤および水溶性酸化防止剤であるアスコルビン酸、
の使用で、良好な安定性が得られ、13週間のみでな
く、25週間でも初期全トランスレチノ−ルの約90%
を保持していた。 実施例8 下表14に示す処方の本発明の組成物を製造した。
り、顔面またはその他の皮膚への使用に許容しうる乳化
液であることが見いだされた。 実施例9 下表15に示す処方の本発明の組成物を製造した。
であり、顔その他の皮膚への使用に許容しうるものであ
る。40℃で13週間の保存後にも、本実施例の組成物
中に初期量の97%の全トランスレチノ−ルが保持され
ていた。本実施例と同様の操作により、下表16に示す
処方の、別の組成物を製造した。
皮膚への使用に許容される乳化液である。40℃で13
週間保存後で、全トランスレチノ−ルの初期添加量の8
8%が、本実施例の組成物中に存在していた。 実施例10A 実施例1と同様にして、レチノ−ルおよび、活性無機日
焼け防止成分として二酸化チタンを含有する日焼け防止
用処方の組成物を製造した。本処方は下表の通りであ
る。
の組成物を製造した。使用した日焼け防止剤は、メトキ
シ桂皮酸オクチルである。この処方は、レチノ−ル含有
処方の他の特長を有すると共に日焼け止め効果を有す
る。処方は以下の通りである。
製造した。該組成物は、実施例1と同様にして製造し
た。その成分を下表19に示す。
などの、アゾ−ル型化合物を含有する本発明による処方
も製造することができる。しかし、処方中のレチノイド
類を不安定化する傾向があるので、イミダゾ−ルのナイ
トレ−トまたはその他の塩類は使用すべきでない。本実
施例において、本発明の開示に従って、以下の成分を混
合して、イミダゾ−ル含有処方を製造した。
−ルを油相に添加した他は、実施例1と同様にして該処
方を製造した。11−I処方の、40℃で13週間保存
時の安定性は、初期レチノ−ルの82%が存在するとい
うものであった。4週間後の処方11−IIには、4週
間後に処方11−IIIでは初期レチノ−ル量の71%
であるのに対し、初期レチノ−ルの90%が残存してい
た。従って、本発明のイミダゾ−ル含有処方は良好な安
定性を示した。 実施例13 水中油型乳化液の他の下表に示す処方を製造した。
た。窒素ガスの気泡を水に吹き込み、加熱し、水を攪拌
した。高速攪拌下、カ−ボポ−ル934を徐々に脱イオ
ン水に加え、5分間混合した。EDTA二ナトリウム塩
および亜硫酸水素ナトリウムをこの混合物に添加した。
60℃で、アラントインおよびパンテノ−ルに加えて、
メチル、プロピル、およびブチルパラベンを添加し、混
合を続けた。80℃で、プロピレングリコ−ルを加え、
該混合物を攪拌した。セパレ−ト・ビ−カ−に、加熱し
つつ、油相成分を1つ1つ量り入れた。混合物を80℃
に加熱し、均一になるまで攪拌した。この油混合物を攪
拌下、徐々に水相に混合し、冷却を開始した。60℃
で、水酸化ナトリウム、ラウロイルリシン、および大豆
油中のレチノ−ルを添加した。約35℃で、エチルアル
コ−ルおよびベンジルアルコ−ルを添加し、約10分間
混合を続けた。十分に水を加え、本処方組成物が均一に
なるまで、約5分間混合した。本実施例処方のpHは約
6.6であった。本組成物は、クリ−ム状、光沢があ
り、滑らかで、均一であり、純白ではなかった。
た。アルゴンガス中、黄色光下、脱イオン水を、ビ−カ
−に量り入れた。カ−ボポ−ルを徐々に添加し、組成物
を、溶解するまで良く混合した。この混合物に、EDT
A二ナトリウム塩およびメチルパラベンを加え、この混
合物を80℃に加熱した。80℃で、プロピレングリコ
−ルを添加した。油相成分を計量し、セパレ−ト・ビ−
カ−に入れた。この混合物を攪拌しつつ80℃に加熱
し、ジメチコンを添加した。両相を80℃とし、油相を
水相に添加し、攪拌した。処方13−Iにおいては、5
0%水酸化ナトリウム溶液をpH調整のために添加し
た。レチンアルデヒドを添加する前に、混合物を10分
間80℃に維持し、それから30℃に冷却した。レチン
アルデヒドをベンジルアルコ−ルと混合し、該混合物に
添加した。処方13−IIにおいては、ベンジルアルコ
−ルとレチンアルデヒドを含有する前混合物にシトラ−
ルを添加した。
方を以下のようにして製造した。高速攪拌しながら、脱
イオン水をビ−カ−に量り入れ、カ−ボポ−ルを徐々に
添加した。数分後、EDTAを加え、アスコルビン酸も
添加した。混合物が良く溶解するまで、約45分間攪拌
を継続した。この混合物を80℃に加熱し、プロピレン
グリコ−ルを添加した。全ての成分をセパレ−ト・ビ−
カ−に入れた。このビ−カ−を80℃に加熱し、均一に
なるまで混合した。次いで、攪拌しつつ油を徐々に水相
に混合した。80℃で水酸化ナトリウムを加え、約10
分間乳化液を混合した。冷却を開始した。35℃で、ベ
ンジルアルコ−ルを添加した。組成物が997グラムの
重量となるように十分に水を加えた。乳化液を約5分
間、均一になるまで混合した。次いで、組成物を2つの
部分に分けた。1つには、予め混合し溶解したエタノ−
ルとレチンアルデヒドを加えた。1つめには、エタノ−
ル、シトラ−ルおよびレチンアルデヒドを予め混合した
ものを加えた。次いでこれらをアルミニウムチュ−ブに
密封し、40℃で13週間保存した。処方は下表の通り
である。
間保存し、以下の安定性の結果を得た。
悪いが、本発明の方法および処方を使用することによ
り、安定性を改良することができる。例えば、これらの
処方のpHを上げることにより、安定性が改良される。
実施例13−Iおよび13−IIにおいて、C値も減少
する。
の正面の断面図である。キャップが押し下げられると、
スキンケア組成物がバルブの噴射口から押し出される。
である。
ィルムの断面図である。
Claims (56)
- 【請求項1】 水中油型乳化液と、ビタミンAアルコ−
ル、ビタミンAアルデヒド、酢酸レチニル、パルミチン
酸レチニルおよびこれらの混合物からなる群から選択さ
れるレチノイドからなるスキンケア組成物であって、約
4から約10の間のpHを有し;該組成物はさらに油相
を含み、該油相は、比較的低い不飽和度を有し;該組成
物はさらに: a)少なくとも1種の油溶性酸化防止剤; b)キレ−ト化剤および少なくとも1種の油溶性酸化防
止剤; c)キレ−ト化剤;および d)該乳化液の油および水相のそれぞれに存在する酸化
防止剤とキレ−ト化剤;からなる群から選択される安定
剤系を含み; 該組成物は、40℃で13週間の保存後に該レチノイド
の少なくとも約70%を保持していることを特徴とする
スキンケア組成物。 - 【請求項2】 該組成物の油相が、約1200またはそ
れ以下の、全不飽和密度、もしくはC値を有する1また
は2以上の油を有し、ここにC値は、下式により計算さ
れる: C=A×B、 式中、Aは、該組成物中の油または脂肪の割合、そして
Bは、該油または脂肪のヨウ素価である;該組成物は、
40℃で13週間の保存後に少なくとも約70%のレチ
ノイドを保持していることを特徴とする請求項1に記載
のスキンケア組成物。 - 【請求項3】 該レチノイドがビタミンAアルコ−ルで
ある、請求項1に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項4】 該水溶性酸化防止剤が、、アスコルビン
酸、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、チオ亜
硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホン酸ナトリウ
ム、イソアスコルビン酸、チオグリセロ−ル、チオソル
ビト−ル、チオ尿素、チオグリコ−ル酸、システイン塩
化水素、1、4−ジアゾビシクロ−(2、2、2)−オ
クタン、およびこれらの混合物からなる群から選択され
ることを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項5】 水溶性酸化防止剤がアスコルビン酸であ
ることを特徴とする請求項4に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項6】 油溶性酸化防止剤が、ブチル化ヒドロキ
シトルエン(BHT)、パルミチン酸アスコルビル、ブ
チル化ヒドロキシアニソ−ル(BHA)、α−トコフェ
ロ−ル、フェニル−α−ナフチルアミンおよびこれらの
混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求
項4に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項7】 油溶性酸化防止剤がブチル化ヒドロキシ
トルエンであることを特徴とする請求項6に記載のスキ
ンケア組成物。 - 【請求項8】 キレ−ト化剤が、エチレンジアミン四酢
酸(EDTA)とその誘導体およびそれらの塩、ジヒド
ロキシエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、およびこれ
らの混合物からなる群から選択されるものである、請求
項1に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項9】 キレ−ト化剤が、エチレンジアミン四酢
酸(EDTA)とその誘導体およびそれらの塩であるこ
とを特徴とする請求項8に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項10】 該安定剤系が、油溶性酸化防止剤を有
することを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項11】 該安定剤系が、キレ−ト化剤と油溶性
酸化防止剤からなることを特徴とする請求項1に記載の
スキンケア組成物。 - 【請求項12】 該安定剤系が、キレ−ト化剤、油溶性
酸化防止剤および水溶性酸化防止剤からなることを特徴
とする請求項1に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項13】 該油相が、飽和油または脂肪からなる
ことを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項14】 該油相が、約1200以下のC値を有
することを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項15】 該油相が、約500以下のC値を有す
ることを特徴とする請求項14に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項16】 該油または脂肪が、C12−C15の
アルコ−ルの安息香酸塩、鉱油およびシリコ−ン油から
なる群から選択される、請求項13に記載のスキンケア
組成物。 - 【請求項17】 水中油型乳化液と、ビタミンAアルコ
−ル、ビタミンAアルデヒド、酢酸レチニル、パルミチ
ン酸レチニルおよびこれらの混合物からなる群から選択
されるレチノイドからなる、水相と油相を有するスキン
ケア組成物であって、さらに該組成物の油相が、約12
00またはそれ以下のC値、ここにC値は、下式により
計算される: C=A×B、 式中、Aは、該組成物中の油または脂肪の割合、そして
Bは、該油または脂肪のヨウ素価である;該組成物は約
4から約10の間のpHを有し、該組成物はさらに、キ
レ−ト化剤、少なくとも1種の油溶性酸化防止剤および
少なくとも1種の水溶性酸化防止剤からなる安定剤系を
有し、該組成物は、40℃で13週間保存後に少なくと
も約70%のレチノイドを保持していることを特徴とす
るスキンケア組成物。 - 【請求項18】 油溶性酸化防止剤が、ブチル化ヒドロ
キシトルエン(BHT)、パルミチン酸アスコルビル、
ブチル化ヒドロキシアニソ−ル、α−トコフェロ−ル、
フェニル−α−ナフチルアミンおよびこれらの混合物か
らなる群から選択されることを特徴とする請求項17に
記載のスキンケア組成物。 - 【請求項19】 該油溶性酸化防止剤がブチル化ヒドロ
キシトルエンであることを特徴とする請求項18に記載
のスキンケア組成物。 - 【請求項20】 キレ−ト化剤が、エチレンジアミン四
酢酸(EDTA)とその誘導体およびそれらの塩、ジヒ
ドロキシエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、およびこ
れらの混合物からなる群から選択されるものである、請
求項17に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項21】 キレ−ト化剤が、エチレンジアミン四
酢酸(EDTA)とその誘導体およびそれらの塩からな
る群から選択される、請求項20に記載のスキンケア組
成物。 - 【請求項22】 pHが約6と約9の間である、請求項
17に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項23】 水中油型乳化液と、ビタミンAアルコ
−ル、ビタミンAアルデヒド、酢酸レチニル、パルミチ
ン酸レチニルおよびこれらの混合物からなる群から選択
されるレチノイドからなるスキンケア組成物であって、
該組成物の油相がさらに、約1200またはそれ以下の
C値を有し、ここにC値は、下式により計算される: C=A×B、 式中、Aは、該組成物中の油または脂肪の割合、そして
Bは、該油または脂肪のヨウ素価であり; 該組成物は
さらに、少なくとも1種の油溶性酸化防止剤の安定剤系
を有し、該組成物は、40℃で13週間保存後に、少な
くとも約70%のレチノイドを保持していることを特徴
とするスキンケア組成物。 - 【請求項24】 油溶性酸化防止剤が、ブチル化ヒドロ
キシトルエン(BHT)、パルミチン酸アスコルビル、
ブチル化ヒドロキシアニソ−ル、α−トコフェロ−ル、
フェニル−α−ナフチルアミンおよびこれらの混合物か
らなる群から選択されることを特徴とする請求項23に
記載のスキンケア組成物。 - 【請求項25】 該レチノイドがビタミンAアルコ−ル
であることを特徴とする請求項23に記載のスキンケア
組成物。 - 【請求項26】 油溶性酸化防止剤が、ブチル化ヒドロ
キシトルエン(BHT)、パルミチン酸アスコルビル、
ブチル化ヒドロキシアニソ−ル、α−トコフェロ−ル、
フェニル−α−ナフチルアミンおよびこれらの混合物か
らなる群から選択されることを特徴とする請求項23に
記載のスキンケア組成物。 - 【請求項27】 油溶性酸化防止剤が、ブチル化ヒドロ
キシトルエンであることを特徴とする請求項26に記載
のスキンケア組成物。 - 【請求項28】 pHが約6と約9の間である、請求項
23に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項29】 a)アルゴンガス中、黄色光下に、水
からなる水相を作成し、 b)該水相に窒素ガスの気泡を吹き込み、 c)該水相と別個に、容器中で、飽和油または脂肪から
なる油相を作成し、 d)該水相を該油相に混合し; e)レチノイドを該水および油相に添加し、攪拌する、 以上の各工程からなることを特徴とする、水中油型乳化
液からなるスキンケア組成物の製造方法。 - 【請求項30】 該組成物がさらに、アゾ−ル化合物を
含むことを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項31】 該アゾ−ル化合物が、イミダゾ−ル化
合物であることを特徴とする請求項30に記載のスキン
ケア組成物。 - 【請求項32】 該イミダゾ−ル化合物が、イトラコナ
ゾ−ル、ケトコナゾ−ルまたはミコナゾ−ルからなる群
から選択されることを特徴とする請求項31に記載のス
キンケア組成物。 - 【請求項33】 該組成物がさらに、コルチコステロイ
ドを含有することを特徴とする請求項1に記載のスキン
ケア組成物。 - 【請求項34】 該コルチコステロイドがヒドロコルチ
ゾンであることを特徴とする請求項33に記載のスキン
ケア組成物。 - 【請求項35】 該組成物がさらに、脱色素剤を含むこ
とを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項36】 該脱色素剤が、甘草抽出物、ヒドロキ
ノン、コウジ酸、ガトリンA、ミクロメロ−ル、および
これらの混合物からなる群から選択される請求項35に
記載のスキンケア組成物。 - 【請求項37】 該組成物がさらに日焼け防止剤を含有
することを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項38】 該日焼け防止剤がメトキシ桂皮酸エス
テルまたは塩であることを特徴とする請求項37に記載
のスキンケア組成物。 - 【請求項39】 該日焼け防止剤が、酸化亜鉛、二酸化
チタン、およびこれらの混合物からなる群から選択され
る請求項37に記載のスキンケア組成物。 - 【請求項40】 該組成物がさらに酸化防止剤を含有す
ることを特徴とする請求項1に記載のスキンケア組成
物。 - 【請求項41】 該酸化防止剤が、アスコルビン酸、ビ
タミンB、ビオチン、パントテン酸、ビタミンD、ビタ
ミンE、ビタミンC、および亜硫酸水素ナトリウムから
なる群から選択される請求項40に記載のスキンケア組
成物。 - 【請求項42】 スキンケア組成物が酸素非接触性二重
構造容器に保存されることを特徴とするレチノイド類を
含有するスキンケア組成物用の容器。 - 【請求項43】 二重構造容器における、内容器を構成
するフィルムの酸素透過量が、0.5cc/m2・24
hr・atm以下であることを特徴とする請求項42に
記載のスキンケア組成物用の容器。 - 【請求項44】 二重構造容器における内容器が、ポリ
エチレンテレフタレ−ト、ナイロン、アルミニウム,A
AS樹脂、エチレンビニルアルコ−ル共重合体からなる
群から選択される単独の素材またはこれらの群から選択
される2以上の素材からなることを特徴とする請求項4
3に記載のスキンケア組成物用の容器。 - 【請求項45】 二重構造容器が、液化ガスまたは圧縮
ガスを使用したエアゾ−ル方式の容器であることを特徴
とする請求項42に記載のスキンケア組成物用の容器。 - 【請求項46】 噴射剤を、二重構造容器の外容器内で
あって、内容器の外部に収納することにより、噴射剤と
分離したことを特徴とする請求項42に記載のスキンケ
ア組成物用の容器。 - 【請求項47】 二重構造容器がパウチ式容器であるこ
とを特徴とする請求項42に記載のスキンケア組成物用
の容器。 - 【請求項48】 パウチ式容器における、パウチを構成
する多層フィルムが、ポリエチレンテレフタレ−ト、ナ
イロン、アルミニウム、ポリプロピレン、AAS樹脂お
よびエチレンビニルアルコ−ル共重合体からなる群から
選択される少なくとも2種の素材フィルムを積層した多
層フィルムであることを特徴とする請求項47に記載の
スキンケア組成物用の容器。 - 【請求項49】 パウチ式容器におけるパウチを構成す
る多層フィルムが、その最内層から最外層までの素材
を、ポリエチレンテレフタレ−ト、ナイロン、アルミニ
ウム、AAS樹脂の順にして積層した多層フィルムであ
ることを特徴とする請求項48に記載のスキンケア組成
物用の容器。 - 【請求項50】 パウチ式容器におけるパウチを構成す
る多層フィルムが、その最内層から最外層までの素材
を、ポリエチレンテレフタレ−ト、ナイロン、アルミニ
ウム、ポリプロピレンの順にして積層した多層フィルム
であることを特徴とする請求項48に記載のスキンケア
組成物用の容器。 - 【請求項51】 パウチ式容器が、液化ガスまたは圧縮
ガスを使用したエアゾ−ル方式の容器であることを特徴
とする請求項42に記載のスキンケア組成物用の容器。 - 【請求項52】 噴射剤を、パウチ式容器の外容器内で
あって、パウチの外部に収納し、噴射剤と分離したこと
を特徴とする請求項42に記載のスキンケア組成物用の
容器。 - 【請求項53】 二重構造容器がピストンを利用した容
器であることを特徴とする請求項42に記載のスキンケ
ア組成物用容器。 - 【請求項54】 二重構造容器がポンプを有することを
特徴とする請求項42に記載のスキンケア組成物用容
器。 - 【請求項55】 パウチを入れた外容器に噴射剤を入れ
た後、バルブで封じて外容器内を加圧状態にすることに
より内容器内を脱気し、次いで内容器内にスキンケア組
成物を加圧充填することを特徴とするスキンケア組成物
の製造方法。 - 【請求項56】 該C値が500またはそれ以下である
ことを特徴とする請求項2に記載のスキンケア組成物。
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