JPH08192904A - クレーン装置の停止方法、停止装置及び補正データ作成装置 - Google Patents

クレーン装置の停止方法、停止装置及び補正データ作成装置

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Publication number
JPH08192904A
JPH08192904A JP433495A JP433495A JPH08192904A JP H08192904 A JPH08192904 A JP H08192904A JP 433495 A JP433495 A JP 433495A JP 433495 A JP433495 A JP 433495A JP H08192904 A JPH08192904 A JP H08192904A
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JP
Japan
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time
dog
storage
traveling
crane
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Application number
JP433495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Kawai
壮夫 河合
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】正確にクレーン装置を収納部に対して停止させ
る。 【構成】自動倉庫1は複数段及び複数連の収納部3を備
え、各連はトラス6にて区画されている。自動倉庫1に
は走行用レール4に沿って走行するスタッカクレーン5
が設けられ、スタッカクレーン5には昇降可能な昇降キ
ャリッジ14が設けられている。走行用レール4には最
下段の各収納部3に対応した位置にそれぞれドグ8が設
けられている。スタッカクレーン5にはドグ8を検出す
るドグセンサ16a,16b、トラス6を検出するトラ
スセンサ及びスタッカクレーン5を制御するクレーンコ
ントローラ11が設けられている。クレーンコントロー
ラ11は両ドグセンサ16a,16bが停止すべき収納
部3を特定するドグ8を検出してから、各収納部3毎に
予め定められた補正時間にて補正された基準時間後にス
タッカクレーン5を停止させ、当該クレーン5を走行停
止位置に停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動倉庫等に使用され
るクレーン装置の停止方法、停止装置及び補正データ作
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動倉庫には、荷を収納する収
納部が複数段及び複数連に渡って形成されている。各収
納部は連方向に所定間隔毎に立設されたトラスを枠組と
する枠組棚が形成されている。そして、スタッカクレー
ンを走行用レールに沿って走行させるとともに、キャリ
ッジを昇降させることにより、目的の収納部に対して荷
の受渡しを行う。この荷の受渡しは、キャリッジを収納
部に対して受渡し可能な相対向する位置(以下、「受渡
し位置」という。)に正確に停止させて行う必要があ
る。尚、受渡し位置は、スタッカクレーンの連方向の位
置(以下、「走行停止位置」という。)と、キャリッジ
の段方向の位置(以下、「昇降停止位置」という。)と
で特定される。
【0003】ところで、段及び連方向に形成された多数
の収納部毎で、キャリッジの受渡し位置が異なる。特
に、同じ連における各段の収納部に対するキャリッジの
連方向の位置は、枠組棚を形成するトラスが構造力学上
傾斜するため、段方向の各収納部毎で異なっていた。
【0004】そこで、各収納部に対してスタッカクレー
ンを走行させ、キャリッジを昇降させて、そのキャリッ
ジを各収納部毎に予め受渡し位置(走行停止位置と昇降
停止位置)が決められていた。そして、予め決められた
受渡し位置に基づいてスタッカクレーンを走行停止位置
まで走行させ、キャリッジをその段方向の昇降停止位置
まで昇降させることにより、キャリッジは目的の収納部
の受渡し位置に停止されるようになっていた。
【0005】この各収納部の受渡し位置におけるスタッ
カクレーンの走行停止位置は以下のように決定してい
た。尚、隣接するトラスは、共に同じ方向に同じ量だけ
傾斜するものとしている。
【0006】走行レールに、各連における最下段の収納
部に対応するように各連を指標するドグを設ける。一
方、スタッカクレーンの走行台には、前記ドグを検出す
るドグセンサを設ける。又、スタッカクレーンのマスト
に沿って昇降するキャリッジには、各トラスを検出する
トラスセンサを設ける。このトラスセンサは、トラスを
通過した時(正確にはセンサがトラスの連方向の中央位
置にある時)、キャリッジがその収納部の受渡し位置
(連方向)と一致するようにキャリッジの所定の位置に
設置されている。即ち、キャリッジが所定の段を連方向
に移動する場合、各連において、まず、ドグセンサがド
グを検出した後にトラスセンサがトラスの通過を検出す
るようになっている。
【0007】そして、キャリッジを所定の段の収納部に
配置した状態で、スタッカクレーンを走行させる。従っ
て、キャリッジは、連方向にのみ移動する。この時、キ
ャリッジが各連に案内される毎に、まず、ドグセンサが
ドグを検出し、その後にトラスセンサがトラスを検出す
る。
【0008】このドグセンサのドグ検出からトラスセン
サのトラス検出までのスタッカクレーンの走行距離(以
下、「変位距離」という。)をその段の各連において計
測する。計測は、走行台に設けた走行レール上を転動す
る計測輪によって計測される。計測輪は、エンコーダが
設けられ、そのエンコーダはその計測輪が所定の量だけ
回転する毎にパルスを出力する。そして、ドグセンサの
ドグ検出からトラスセンサのトラス検出までの間にエン
コーダが出力したパルス数を前記変位距離として記憶手
段に記憶するようになっている。
【0009】この各連の収容部における変位距離は他の
段の各連の収納部についても同様に行い、全ての収納部
についての変位距離(パルス数)を求める。従って、各
収納部の連方向位置は、ドグ検出センサがドグを検出し
た位置からその収納部のために求めた変位距離だけ進ん
だ地点となる。
【0010】そして、キャリッジの連方向の制御、即
ち、スタッカクレーンの走行停止制御は、目的の収納部
が属する連にくると、ドグセンサがドグを検出する。こ
の検出に基づいてスタッカクレーンは、微速走行に移
り、目的の収納部の変位距離(パルス数)を記憶手段か
ら読み出し、計測輪から出力されるパルス数がその変位
距離と一致するまで微速走行を継続する。そして、変位
距離が一致すると、スタッカクレーンは、直ちに停止さ
せられる。この停止によりキャリッジは、目的の収納部
の受渡し位置における連方向位置に確実に停止される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに変位距離だけ微速走行は、計測輪に設けられたエン
コーダから出力されるパルスに基づいて行われる。又、
その変位距離を予め求めるのにも計測輪に設けられたエ
ンコーダから出力されるパルスに基づいて設定される。
従って、計測輪が走行用レールとの間でスリップした場
合には、正確にパルスが出力されなくなり、連方向位置
に停止させることができなくなるという問題があった。
【0012】又、計測輪の摩耗やエンコーダの回転軸の
軸心のズレ等で、実際の走行距離とパルス数との間に誤
差が生じるという問題があった。本発明は上記問題点を
解決するためになされたものであって、第1の目的は正
確にクレーン装置を収納部に対して停止させることがで
きるクレーン装置の停止方法及び停止装置を提供するこ
とにある。第2の目的は正確にクレーン装置を収納部に
対して停止させるための補正時間を演算できる補正デー
タ作成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、荷載置用のキャリッジを備
えたクレーン装置が走行する走行用レールに沿って並設
された複数段及び複数連の収納部を有する枠組棚に対し
て、前記キャリッジを停止させるべき収納部の停止基準
位置とその収納部に対応する収納部特定部材との偏差を
補正時間で表し、前記停止させるべき収納部が属する連
の収納部特定部材を検出してからクレーン装置を停止さ
せるまでの基準時間を前記補正時間で補正し、その補正
した基準時間に基づいてクレーン装置を停止させてキャ
リッジを収納部の停止基準位置に位置決めすることをそ
の要旨とする。
【0014】請求項2記載の発明は、荷載置用のキャリ
ッジを備えたクレーン装置が走行する走行用レールに沿
って並設された複数段及び複数連の収納部を有する枠組
棚と、最下段の各連の収納部に対応して設けられ、その
収納部の位置を特定するための収納部特定部材と、前記
クレーン装置に設けられ、前記各収納部特定部材を検出
する特定部材検出手段と、前記キャリッジを所定の収納
部に案内する場合に、その収納部が属する連に対応して
設けられた収納部特定部材を検出した時から予め定めら
れた基準時間後にクレーン装置を走行停止させる停止手
段と、各収納部の停止基準位置と、対応する前記収納部
特定部材との偏差を時間で表し、その時間を補正時間と
して記憶する記憶手段と、前記キャリッジを所定の収納
部に案内するとき、その収納部に対する補正時間に基づ
いて前記基準時間を補正するようにした補正手段とから
なることをその要旨とする。
【0015】請求項3記載の発明は、荷載置用のキャリ
ッジを備えたクレーン装置が走行する走行用レールに沿
って並設された複数段及び複数連の収納部を有する枠組
棚と、枠組棚の最下段の各連の収納部に対応して前記走
行用レールに設けた収納部特定部材と、前記クレーン装
置に設けられ、収納部特定部材を検出する特定部材検出
手段と、前記キャリッジに設けられ、枠組棚の各連を区
画する区画部材を検出する区画部材検出手段とを備え、
クレーン装置を各段毎に一定速度で走行させる走行手段
と、走行時において、通過する各収納部について、その
時の特定部材検出手段の特定部材検出時間と、区画部材
検出手段の区画部材検出時間を計時する計時手段と、計
時手段が計時した各収納部における特定部材検出時間と
区画部材検出時間とに基づいて各収納部の停止基準位置
を演算する停止基準位置演算手段と、前記停止基準位置
と対応する収納部特定部材との偏差を時間に変換し、補
正時間として算出する偏差データ演算手段とを備えたこ
とをその要旨とする。
【0016】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、クレー
ン装置は収納部特定部材を検出してから基準時間後に停
止することによってキャリッジは所定の収納部の停止基
準位置に位置決めされる。この場合、前記キャリッジを
停止させるべき収納部の停止基準位置とその収納部に対
応する収納部特定部材との偏差位置を示す偏差データに
基づいて基準時間を補正し、その補正した基準時間に基
づいてスタッカクレーンを停止させてキャリッジを収納
部の停止基準位置に位置決めする。
【0017】請求項2記載の発明によれば、クレーン装
置は収納部特定部材を検出してから基準時間後に停止す
ることによってキャリッジは所定の収納部の停止基準位
置に位置決めされる。この場合、前記キャリッジを停止
させるべき収納部の停止基準位置とその収納部に対応す
る収納部特定部材との偏差位置を示す偏差データに基づ
いて基準時間を補正し、その補正した基準時間に基づい
てスタッカクレーンを停止させてキャリッジを収納部の
停止基準位置に位置決めする。
【0018】請求項3記載の発明によれば、クレーン装
置は走行手段に基づいて一定速度で走行用レールに沿っ
て走行する。その走行時において、特定部材検出手段は
収納部特定部材を検出し、区画部材検出手段は区画部材
を検出する。この検出時において、計時手段は収納部特
定部材を検出した収納部材検出時間と、区画部材を検出
した区画部材検出手段とを計時する。そして、偏差デー
タ演算手段は、計時手段が計時した各収納部における特
定部材検出時間と区画部材検出時間とに基づいて各収納
部の停止基準位置を演算する停止基準位置演算手段と、
前記停止基準位置と対応する収納部特定部材との偏差位
置を示す補正時間を算出する。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に従って説明する。図1,図2に示すように、自動
倉庫1には左右一対の枠組棚2a,2bが設けられ、各
枠組棚2a,2bには奥行き方向(連方向)及び上下方
向(段方向)に複数の収納部3が設けられている。両枠
組棚2a,2b間には走行用レール4が敷設され、走行
用レール4にはクレーン装置としてのスタッカクレーン
5が走行可能に設けられている。このスタッカクレーン
5はホームポジションHPとオポジットポジションOP
との間を走行するようになっている。ホームポジション
HP及びオポジットポジションOPはスタッカクレーン
5の走行の基準となる位置であって、例えばスタッカク
レーン5の走行位置はホームポジションHPからスタッ
カクレーン5までの距離となる。又、自動倉庫1の非使
用状態時には、スタッカクレーン5はホームポジション
HP又はオポジットポジションOPのいずれかの位置に
停止した状態で保持される。
【0020】枠組棚2a,2bには連方向に向かって複
数の区画部材としてのトラス6が配設され、これらトラ
ス6によって各収納部3が連方向に区画されている。図
3に示すように、トラス6は一辺が長さL1の断面正方
形状の角柱からなる。又、連方向に隣接する各トラス6
間の長さ(トラス間口)は長さL2となっている。又、
枠組棚2の各収納部3には荷を載置するための載置板7
が設けられている。
【0021】図2,図4に示すように、走行用レール4
には、連方向の各収納部3と対応する位置に収納部特定
部材としての走行用定位値ドグ(以下、単に「ドグ」と
いう。)8が設けられている。ドグ8は連方向に長さL
3を有し、ドグ8の連方向の中央位置C1と、枠組棚2
の最下段に配設された収納部3のトラス間口の中央位置
(間口中央位置)C2とが一致するようになっている。
この場合、間口中央位置C2が停止基準位置となる。
【0022】又、スタッカクレーン5は走行用レール4
に沿って走行する走行台9が設けられている。走行台9
には、上下方向に延びる一対のマスト10a,10bが
立設され、マスト10a側には停止手段、補正手段、走
行手段、停止基準位置演算手段及び補正時間演算手段と
してのクレーンコントローラ11が、マスト10b側に
は走行モータ12及び昇降モータ13が設けられてい
る。
【0023】走行台9は走行輪9aを備え、当該走行輪
9aは走行モータ12によって回転駆動される。そし
て、走行輪9aが走行用レール4上を転動することによ
ってスタッカクレーン5は走行用レール4に沿って走行
するようになっている。
【0024】各マスト10a,10b間には、昇降キャ
リッジ14がワイヤPにて吊下され、ワイヤPが図示し
ない巻き上げ装置にて巻き上げ及び繰り出しされること
によって昇降するようになっている。そして、巻き上げ
装置は昇降モータ13によって駆動される。又、昇降キ
ャリッジ14にはフォーク15が設けられている。そし
て、昇降キャリッジ14は荷の受渡し位置にて収納部3
との間で荷の受渡しを行うようになっている。この荷受
渡し位置はスタッカクレーン5の連方向の停止位置(以
下、「走行停止位置」という。)と、昇降キャリッジ1
4の段方向の停止位置(以下、「昇降停止位置」とい
う。)とで特定される。この走行停止位置はフォーク1
5の中央位置(フォーク中央位置)C3と、停止すべき
収納部3の間口中央位置C2とが一致する位置である。
昇降停止位置は、フォーク15の上面が停止すべき収納
部3の載置板7よりも僅かに上方に位置する位置であ
る。
【0025】更に、走行台9のホームポジションHP側
には光通信器Haが設けられるとともに、走行台9の下
部には特定部材検出手段としての第1,第2ドグセンサ
16a,16bが設けられている。
【0026】第1ドグセンサ16aと第2ドグセンサ1
6bとは、間隔L4だけ離れた位置に設けられている。
この間隔L4は前記ドグ8の連方向の長さL3よりも短
い長さである。更に、第1ドグセンサ16aと第2ドグ
センサ16bとを結ぶ中央位置は、前記フォーク中央位
置C3と一致させている。即ち、第1ドグセンサ16a
と第2ドグセンサ16bとは、フォーク中央位置C3に
対して対称となる位置に取り付けられている。
【0027】図2,図3に示すように、昇降キャリッジ
14のオポジットポジションOP側には、区画部材検出
手段としてのトラスセンサ17a,17bが設けられて
いる。トラスセンサ17aは枠組棚2aのトラス6を検
出し、トラスセンサ17bは枠組棚2bのトラス6を検
出する。各トラスセンサ17a,17bがトラス6の連
方向の中心を検出した時、フォーク中央位置C3と、収
納部3の間口中央位置C2とが一致する位置に昇降キャ
リッジ14は位置するようになっている。即ち、昇降キ
ャリッジ14は間口中央位置C2と対応する位置に位置
する。
【0028】又、自動倉庫1のホームポジションHP側
には、地上制御盤18が設けられている。地上制御盤1
8には、ディスプレイ19、各種データを入力するキー
ボード20及び地上コントローラ21が設けられてい
る。又、地上制御盤18には光通信器Hbが設けられて
いる。作業者は地上制御盤18を操作することによって
スタッカクレーン5を制御するようになっている。
【0029】次に、このように構成されたスタッカクレ
ーンの停止装置の電気的構成について説明する。地上コ
ントローラ21には、ディスプレイ19及びキーボード
20等が接続されている。そして、キーボード20から
の入力信号に基づいて地上コントローラ21は制御信号
を光通信器Ha,Hbを介してクレーンコントローラ1
1と通信するようになっている。
【0030】クレーンコントローラ11には、第1,第
2ドグセンサ16a,16b及びトラスセンサ17a,
17bが接続されている。クレーンコントローラ11に
は、記憶手段としてのメモリ22及び計時手段としての
タイマ23が設けられている。
【0031】第1ドグセンサ16aはドグ8を検出する
と、第1ドグ検出信号DS1をクレーンコントローラ1
1に出力するようになっている。第2ドグセンサ16b
はドグ8を検出すると、第2ドグ検出信号DS2をクレ
ーンコントローラ11に出力するようになっている。
【0032】第1トラスセンサ17aは枠組棚2aのト
ラス6を検出すると、第1トラス検出信号TS1をクレ
ーンコントローラ11に出力するようになっている。第
2トラスセンサ17bは枠組棚2bのトラス6を検出す
ると、第2トラス検出信号TS2をクレーンコントロー
ラ11に出力するようになっている。
【0033】クレーンコントローラ11は走行モータ1
2及び昇降モータ13を駆動して、走行台9を走行させ
るとともに、昇降キャリッジ14を昇降させるようにな
っている。
【0034】クレーンコントローラ11はホームポジシ
ョンHPからのドグ8の数をカウントし、スタッカクレ
ーン5がどの連の収納部3と対応する位置に位置するか
を判断するようになっている。
【0035】クレーンコントローラ11は停止すべき収
納部3の所定の手前位置から走行モータ12を減速制御
して、スタッカクレーン5を減速走行させるようになっ
ている。そして、クレーンコントローラ11は、停止さ
せるべき収納部3のドグ8を検出すると、スタッカクレ
ーン5を微速速度Vsにて走行させた後、停止させる。
このスタッカクレーン5の減速を開始する手前位置は、
スタッカクレーン5の走行速度によって一義的に定ま
り、スタッカクレーン5の走行速度と、減速を開始する
手前位置を示すマップが予めメモリ22に記憶されてい
る。
【0036】更に、メモリ22には、収納部3に対して
ドグ8を検出してから停止させるまでの基準となる基準
時間Tkのデータが記憶されている。この基準時間Tk
のデータは、スタッカクレーン5の微速速度Vsの走行
時において、ドグ8の検出時点からドグ8の中間位置に
到達するまでの時間を示すデータである。そして、この
基準時間Tkのデータはスタッカクレーン5の微速速度
Vsと、ドグ8の連方向の長さL3に基づいてクレーン
コントローラ11によって演算され、予めメモリ22に
記憶される。
【0037】更に、メモリ22には各収納部3毎に前記
基準時間Tkのデータを補正するための補正時間δTの
データが記憶されている。この補正時間δTのデータは
収納部3の間口中央位置C2と、走行用定位値ドグ8の
連方向の中央位置C1との偏差(変位距離)に対応する
データである。
【0038】そして、各収納部3に対応する補正時間δ
Tのデータは、荷の入出庫作業に先立って行われる学習
走行によって求められる。次に、補正時間δTのデータ
を求めるための学習走行について説明する。尚、説明の
便宜上枠組棚2aに形成された収納部3に対する学習走
行について説明する。
【0039】まず、スタッカクレーン5の昇降キャリッ
ジを最下段の収納部3と対応する高さに位置決めし、ス
タッカクレーン5を一定速度(微速速度)Vsにてホー
ムポジションHP側からオポジットポジションOP側へ
と走行(前進走行)させる。この前進走行が開始される
と、同時にタイマ23が計時動作を開始する。
【0040】図6に示すように、この前進走行時では、
各収納部3を通過する毎に、第1ドグセンサ16a(ホ
ームポジションHP側のドグセンサ)は各ドグ8を検出
し、第1ドグ検出信号DS1をクレーンコントローラ1
1に出力する。尚、前進走行時においては第2ドグセン
サ16bは無効化されている。更に、第1トラスセンサ
17aはトラス6を検出すると第1トラス検出信号TS
1をクレーンコントローラ11に出力する。
【0041】そして、クレーンコントローラ11は第1
ドグセンサ16aが各収納部3に対応する各ドグ8の検
出を開始した時点の検出開始時間Ta1〜Tanをタイマ2
3にて計時し、メモリ22に記憶させる。同様に、クレ
ーンコントローラ11は第1トラスセンサ17aがトラ
ス6の検出を開始した時点の検出開始時間Tb1〜Tbn
タイマ23にて計時し、メモリ22に記憶させる。
【0042】更に、スタッカクレーン5がオポジットポ
ジションOPに到着すると、昇降キャリッジ14を最下
段の収納部3と対応する高さに位置決めしたまま、スタ
ッカクレーン5を一定速度(微速速度)Vsにてオポジ
ットポジションOP側からホームポジションHP側に走
行(後進走行)させる。この後進走行が開始されると同
時に、タイマ23が計時動作を開始する。
【0043】この後進走行時では、各収納部3を通過す
る毎に、第2ドグセンサ16b(オポジットポジション
OP側のドグセンサ)は各ドグ8を検出し、第2ドグ検
出信号DS2をクレーンコントローラ11に出力する。
尚、この時、第1ドグセンサ17aは無効化されてい
る。更に、第1トラスセンサ17aはトラス6を検出す
ると第1トラス検出信号TS1をクレーンコントローラ
11に出力する。
【0044】そして、クレーンコントローラ11はドグ
センサ16bが各収納部3に対応する各ドグ8の検出を
開始した時点の検出開始時間Tc1〜Tcnをタイマ23に
て計時し、メモリ22に記憶させる。同様に、クレーン
コントローラ11はトラスセンサ17aがトラス6の検
出を開始する時点の検出開始時間Td1〜Tdnをタイマ2
3にて計時し、メモリ22に記憶させる。
【0045】更に、クレーンコントローラ11は、ホー
ムポジションHPと、オポジットポジションOPとの間
の往復走行を各段毎に順次行い、枠組棚2aに位置する
各収納部3の前記各時点の各検出開始時間をメモリ22
に記憶させる。
【0046】そして、クレーンコントローラ11はメモ
リ22に記憶された時点の各検出開始時間等に基づいて
各収納部3毎の補正時間δTを演算する。尚、スタッカ
クレーン5が微速速度VsにてホームポジションHP
と、オポジットポジションOPとの間を走行するには時
間Tだけ要する。
【0047】以下にクレーンコントローラ11が補正デ
ータとしての補正時間のデータを演算する一演算例につ
いて説明する。まず、クレーンコントローラ11は、各
収納部3毎の各検出開始時間Ta1〜T an,Tc1〜Tcn
基づいて各ドグ8の検出時間(ドグ検出時間)TD1
TDnを演算する。これら各ドグ検出時間TD1 〜TD
n は第1,第2ドグセンサ16a,16bが共にドグ8
を検出している時間である。
【0048】この場合、第1,第2ドグセンサ16a,
16bが共にドグ8を検出している状態とは、例えば前
進走行時においては第1ドグセンサ16aがドグ8を検
出してから、第2ドグセンサ16bがドグ8の検出を終
了するまでの時間である。
【0049】そして、今、n番目の連の収納部3につい
て考察する。前進走行時に、第1ドグセンサ16aがn
番目のドグ8のホームポジションHP側の端部を検出し
た時間は検出開始時間Ta1であり、後進走行時に、第2
ドグセンサ16bがドグ8のオポジットポジションOP
側の端部を検出した時間は検出開始時間Tcnである。
【0050】この検出開始時間Tcnに基づいて、第2ド
グセンサ16bが前進走行時にn番目のドグ8のオポジ
ットポジションOP側の端部を検出する時間、即ち、ド
グ8の検出を終了する時間に相当する時間Tenは次式
にて表される。
【0051】Ten=T−Tcn… 従って、式に基づいて第1ドグセンサ16aによるn
番目の連におけるドグ8のドグ検出時間TDn は次式
にて演算される。
【0052】 TDn =Ten−Tan=T−Tcn−Tan… となる。そして、そのドグ検出時間TDn に1/2を乗
ずることによって、n番目の連のドグ8の中央位置を示
すドグ中央位置時間DXn を演算する。従って、ドグ中
央位置データDXn はドグ検出時間の1/2の時間のデ
ータとなる。即ち、ドグ中央位置データDXn は次式
にて演算される。
【0053】DXn =TDn /2… 従って、各連におけるドグ中央位置時間DX1 〜DXn
は式によって同様に求められる。
【0054】一方、クレーンコントローラ11は、各検
出開始時間Tb1〜Tbn,Td1〜Tdnに基づいてトラス6
の検出時間(トラス検出時間)TT1 〜TTn を演算す
る。第1トラスセンサ17aが前進走行時に各トラス6
のホームポジションHP側の端部を検出する時間は検出
開始時間Tb1〜Tbnであり、第1トラスセンサ17aが
後進走行時に各トラス6のオポジットポジションOP側
の端部を検出する時間は検出開始時間Td1〜Tdnであ
る。
【0055】そして、今、n番目の連のトラス6につい
て考察する。第1トラスセンサ17aが前進走行時にn
番目の連のトラス6のオポジットポジションOP側の端
部を検出する時間を、前記検出開始時間Tdnに基づいて
求めれば、その時間Tf1〜T fnは次式により演算され
る。
【0056】Tfn=T−Tdn… 従って、第1トラスセンサ17aがトラス6を検出する
n番目のトラス検出時間TTn は次式により演算され
る。
【0057】 TTn =Tfn−Tbn=T−Tdn−Tbn… そして、クレーンコントローラ11はトラス検出時間T
n に1/2を乗ずることによって、n番目のトラス6
の中央位置を示すトラス中央位置時間DYn を演算す
る。従って、トラス中央位置時間DYn はトラス検出時
間TTn の1/2の時間となる。即ち、トラス中央位置
時間DYn は次式にて演算される。
【0058】DYn =TTn /2… 従って、各連におけるトラス中央位置時間DY1 〜DY
n は式によって同様に求められる。
【0059】そして、各ドグ中央位置時間DY1 〜DY
n と、トラス中央位置時間TT1 〜TTn とに基づいて
補正時間δT1 〜δTn を各収納部3毎に演算する。即
ち、補正時間δT1 〜δTn とは、ドグ中央位置時間D
1 〜DYn とトラス中央位置時間TT1 〜TTn との
差の時間データであって、次式にて演算される。
【0060】 δTn =DXn −DYn =(TDn −TTn )/2… つまり、トラス6が傾斜していなければドグ中央位置時
間DY1 〜DYn は一致し、補正時間δTn は0であ
る。
【0061】そして、クレーンコントローラ11は式
に基づいて求めたこれら各収納部3毎の補正時間δT1
〜δTn をメモリ22に記憶させる。同様に、枠組棚2
bの各収納部3の場合には、トラス検出センサ17aに
代えてトラス検出センサ17bからの検出信号に基づい
てクレーンコントローラ11が補正時間δT1 〜δTn
を演算し、補正時間δT1 〜δTn をメモリ22に記憶
させる。
【0062】次に、上記のように構成したスタッカクレ
ーンの停止装置の作用及び効果について説明する。尚、
説明の便宜上、目的とする収納部3の補正時間を補正時
間δTとする。
【0063】地上コントローラ21は入出庫作業のため
に所定の収納部3にスタッカクレーン5を停止させる場
合にはクレーンコントローラ11に、停止させるべき収
納部3の段及び連を示す作業指示信号を出力する。
【0064】クレーンコントローラ11はその作業指示
信号に基づいて停止すべき目的の収納部3の手前位置か
らスタッカクレーン5を減速させる。そして、クレーン
コントローラ11は、前進時には第1ドグセンサ16a
がドグ検出信号DS1を出力すると同時に、後進時には
第2ドグセンサ16bがドグ検出信号DS2を出力する
と同時に、スタッカクレーン5を微速速度Vsにて走行
させる。
【0065】更に、クレーンコントローラ11は第1又
は第2ドグセンサ16a,16bがドグ検出信号DS
1,DS2を検出すると、タイマ23の計時を開始させ
る。又、クレーンコントローラ11は目的とする収納部
3の補正時間δTに基づいて基準時間Tkを補正する。
【0066】この基準時間Tkの補正は、クレーンコン
トローラ11により例えば前進走行時には基準時間Tk
から目的とする収納部3の補正時間δTを減じることに
よって行われ、後進走行時には基準時間Tkに補正時間
δTを加えることによって行われる。即ち、前進走行時
と、後進走行時とでは基準時間Tkに対して補正時間δ
Tを加減する演算を逆にすることにより行われる。
【0067】そして、クレーンコントローラ11にて補
正された基準時間(=Tk±δT)をタイマ23が計時
すると、クレーンコントローラ11はスタッカクレーン
5の走行を停止させる。すると、スタッカクレーン5は
走行停止位置に停止する。
【0068】従って、上記実施例によれば、クレーンコ
ントローラ11はスタッカクレーン5を収納部3の走行
停止位置に停止させるために微速速度Vsで走行を開始
してから、演算にて求めた所定時間後にスタッカクレー
ン5を停止させることにより、単に時間の計時に基づい
てスタッカクレーン5を容易に走行停止位置に停止させ
ることができる。しかも、本実施例の場合、スリップ等
が問題となる計測輪を使用してエンコーダにて走行距離
を演算し、そのエンコーダからのパルス数に基づいてス
タッカクレーン5を停止させる場合に比較して、当該計
測輪のスリップ等が生じないため、正確にスタッカクレ
ーン5を停止させることができる。
【0069】又、クレーンコントローラ11は走行用レ
ール4のドグ8を検出する第1,第2ドグセンサ16
a,16bからのドグ検出信号DS1,DS2に基づい
てスタッカクレーン5を停止させる。従って、例えば昇
降キャリッジ14に取着されたトラスセンサ17a,1
7bに基づいてスタッカクレーン5を停止させる場合の
ように、第1,第2ドグセンサ16a,16bは載置板
7や収納部3内の荷等を検出することがないので、当該
第1,第2ドグセンサ16a,16bからの検出信号D
S1,DS2に基づいてスタッカクレーン5を所定の収
納部3に対して確実に停止させることができる。
【0070】更に、学習走行によって予め各収納部3毎
に補正時間δT1 〜δTn が演算されるので、演算され
た各収納部3毎の補正時間δT1 〜δTn に基づいて基
準時間Tkを補正することにより、各収納部3毎に正確
にスタッカクレーン5を走行停止位置に位置決めするこ
とができる。従って、クレーンコントローラ11は枠組
棚2a,2bの構造力学上の傾斜による収納部3の各段
における連方向のズレを補正することができ、スタッカ
クレーン5を正確に走行停止位置に位置決めできる。
【0071】又、ドグ8はドグ中央位置C1と枠組棚2
a,2bの最下段に位置する収納部3の間口中央位置C
2とが一致する位置に取り付けられているとともに、第
1,第2ドグセンサ16a,16bはフォーク中央位置
C3に対して対称となる位置に取り付けられている。従
って、前進走行時の第1ドグセンサ16aによるドグ検
出の場合、後進走行時の第2ドグセンサ16bによるド
グ検出の場合の各基準時間Tkの補正は、基準時間Tk
に対して、目的とする収納部3の補正時間δTの加減を
変更するだけでよいので、基準時間Tkの補正を容易に
補正できる。しかも、補正時間δTは各収納部3に対し
て一つだけ求めればよいので、学習走行時の補正時間δ
1 〜δTn を求める演算を効率良く行うことができ
る。
【0072】又、学習走行時において、第1,第2ドグ
センサ16a,16bのドグ8の検出開始時間Ta1〜T
an,Tc1〜Tcnに基づいてドグ検出時間TD1 〜TDn
を求める。従って、第1,第2ドグセンサ16a,16
bの検出開始時と検出終了時とにおけるスポット径の相
違による検出位置等のズレを防止でき、正確にドグ検出
時間TD1 〜TDn を演算することができる。
【0073】この学習走行時において、トラスセンサ1
7a,17bは、トラス6の中央位置を検出した時に昇
降キャリッジ14が走行停止位置に位置決めされるよう
に取り付けられている。従って、第1,第2ドグセンサ
16a,16bと、トラスセンサ17a,17bからの
検出信号に基づいてクレーンコントローラ11は容易に
補正時間δT1 〜δTn を求めることができる。
【0074】又、補正時間δT1 〜δTn は時間を示す
データであるので、ドグセンサ16a,16bのドグ8
の検出開始時間と、トラスセンサ17a,17bのトラ
ス6の検出開始時間に基づいて容易に演算できるととも
に、基準時間Tkを容易に補正することができる。
【0075】更に、学習走行はスタッカクレーン5を枠
組棚2a,2bの各段毎に前進及び後進走行からなる往
復動作させ、各センサ16a,16b,17a,17b
の検出開始時点に基づいて各収納部3の補正時間δT1
〜δTn を求める。従って、各センサ16a,16b,
17a,17bのスポット径等の影響による検出開始時
点と、検出終了時点との検出状態のズレを防止でき、正
確に各収納部3毎の補正時間δT1 〜δTn を求めるこ
とができる。
【0076】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更
して実施してもよい。 (1)上記実施例において、ドグ8のドグ中央位置C1
と、枠組棚2a,2bの最下段に位置する各収納部3の
間口中央位置C2とがズレた位置に設けてもよい。
【0077】又、停止基準位置を間口中央位置C2とは
異なる位置に設定した自動走行1に応用してもよい。 (2)上記実施例では、クレーンコントローラ11にて
各収納部3毎の補正時間δT1 〜δTn を演算したが、
地上コントローラ21にて演算してもよい。
【0078】(3)上記実施例において、ドグ8を走行
用レール4が敷設された床面に取着してもよい。 (4)上記実施例では、第1,第2ドグセンサ16a,
16bを設けたが、ドグセンサは一つだけであってもよ
い。この場合、ドグセンサをフォーク中央位置C3と対
応する位置に設けることによって、前進及び後進走行時
共、同一の補正時間δTを使用することができる。又、
ドグセンサを一つだけにすることにより、センサの取付
工数やコストを低減することができる。
【0079】(5)上記実施例では、学習走行をスタッ
カクレーン5を往復動作させることによって行ったが、
前進又は後進走行のいずれか一方方向の動作に基づいて
補正時間δTを求めてもよい。即ち、最下段での学習走
行は前進走行にて行い、下から二段目の学習走行は、最
下段での前進走行による学習走行終了後、反転して後進
走行時に行う。
【0080】このように、各段毎に前進又は後進走行を
順次繰り返し、一方方向のみの動作に基づいて補正時間
δT1 〜δTn を求めることによって迅速に補正時間δ
1〜δTn を求めることができる。
【0081】(6)上記実施例では、学習走行時におい
て前進走行時には第1ドグセンサ16aにより、後進走
行時には第2ドグセンサ16bによりドグ8を検出し、
ドグ検出時間TDを演算した。
【0082】これを、前後進走行時共に、第1ドグセン
サ16aがドグ8を検出した時にドグ検出時間TDを演
算するようにしてもよい。第1ドグセンサ16aの前進
時のドグ検出開始時間Ta1〜Tan、後進時の第1ドグセ
ンサ16aのドグ検出開始時間Tg1〜Tgnとすれば、第
1ドグセンサ16aのドグ検出時間T1は次式にて演
算される。
【0083】 T1n =T−Tgn−Tan… (n番目の連の場合) そして、次式に示すように、前記時間T8から第1,
第2ドグセンサ16a,16bとの間の長さL4をスタ
ッカクレーン5が微速速度Vsにて走行するために要す
る時間を減ずることによって両検出センサ16a,16
bがドグ8を検出するドグ検出時間TDが求められる。
【0084】TDn =T1n −L4/V=T−Tgn−T
an−L4/V… この場合、上記第1ドグセンサ16aのドグ8の検出に
基づいて容易にドグ検出時間TDを求めることができ
る。 (7)上記実施例において、ドグ検出時間TDはドグ8
の長さL3、第1,第2ドグセンサ16a,16b間の
長さL4、スタッカクレーン5の微速速度Vsの速度等
に基づいて学習走行に先立って予め演算にて求め、メモ
リ23に記憶させておいてもよい。
【0085】(8)上記実施例では、学習走行時に、ド
グ検出時間TD1 〜TDn とトラス検出時間TT1 〜T
n とを求めた。これを、学習走行時以前に予めドグ検
出時間TD1 〜TDn を、ドグの長さL3、微速速度V
s等に基づいて演算にて求め、各収納部3に対応するド
グ中央位置時間DX1 〜DXn を求め、メモリ23に記
憶させてもよい。
【0086】この場合の学習走行ではトラス検出時間T
Tを求め、そのトラス検出時間TT 1 〜TTn からトラ
ス中央位置時間DY1 〜DYn を求め、メモリ23に記
憶させる。従って、学習走行時のクレーンコントローラ
11の負荷が低減される。
【0087】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項3記載の発明において、スタッカクレーン
5は各段毎に往復動作し、ドグ検出時間TD1 〜TDn
及びトラス検出時間TT1 〜TTn は各動作時における
第1,第2ドグセンサ16a,16b及び第1,第2ト
ラスセンサ17a,17bのドグ8及びトラス6の検出
開始時間に基づいて演算される偏差データ作成装置。こ
の偏差データ作成装置によれば、正確な偏差データを作
成することができる。
【0088】(2)請求項2記載の発明において、走行
用定位値ドグ8はドグ中央位置と、最下段に位置する収
納部3の間口中央位置とが一致する位置に設けられると
ともに、第1,第2ドグセンサ16a,16bはフォー
ク中央位置に対して対称に設けられたクレーン装置の停
止装置。この停止装置によれば、前進及び後進走行時
共、同一の補正時間δTにて基準時間Tkを補正でき
る。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1,2記載の
発明によれば、収納部特定部材を検出してから所定時間
後にクレーン装置を停止させることにより、正確にクレ
ーン装置を収納部に対して停止させることができる。
【0090】請求項3記載の発明によれば、クレーン装
置を収納部に対して停止させるための補正時間を確実に
作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動倉庫を示す斜視図。
【図2】 自動倉庫を示す側面図。
【図3】 トラス検出センサの取付位置を示す平面図。
【図4】 定位値ドグ及びドグセンサの取付状態を示す
側面図。
【図5】 スタッカクレーンの電気ブロック図。
【図6】 学習走行時における各センサからの検出信号
を示すタイミングチャート図。
【符号の説明】
2a,2b…枠組棚、3…収納部、4…走行用レール、
5…クレーン装置としてのスタッカクレーン、6…区画
部材としてのトラス、8…収納部特定部材としての走行
用定位値ドグ、11…停止手段、補正手段、走行手段、
停止基準位置演算手段及び補正時間演算手段としてのク
レーンコントローラ、14…キャリッジとしての昇降キ
ャリッジ、16a,16b…特定部材検出手段としての
第1,第2定位値ドグ検出センサ、17a,17b…区
画部材検出手段としての第1,第2トラス検出センサ、
22…記憶手段としてのメモリ、23…計時手段として
のタイマ、C2…停止基準位置としての間口中央位置、
δT…補正時間、TD1 〜TDn …収納部特定部材検出
時間としてのドグ検出時間、TT1 〜TTn …区画部材
検出時間としてのトラス検出時間、Tk…基準時間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷載置用のキャリッジを備えたクレーン
    装置が走行する走行用レールに沿って並設された複数段
    及び複数連の収納部を有する枠組棚に対して、前記キャ
    リッジを停止させるべき収納部の停止基準位置とその収
    納部に対応する収納部特定部材との偏差を補正時間で表
    し、前記停止させるべき収納部が属する連の収納部特定
    部材を検出してからクレーン装置を停止させるまでの基
    準時間を前記補正時間で補正し、その補正した基準時間
    に基づいてクレーン装置を停止させてキャリッジを収納
    部の停止基準位置に位置決めするクレーン装置の停止方
    法。
  2. 【請求項2】 荷載置用のキャリッジを備えたクレーン
    装置が走行する走行用レールに沿って並設された複数段
    及び複数連の収納部を有する枠組棚と、 最下段の各連の収納部に対応して設けられ、その収納部
    の位置を特定するための収納部特定部材と、 前記クレーン装置に設けられ、前記各収納部特定部材を
    検出する特定部材検出手段と、 前記キャリッジを所定の収納部に案内する場合に、その
    収納部が属する連に対応して設けられた収納部特定部材
    を検出した時から予め定められた基準時間後にクレーン
    装置を走行停止させる停止手段と、 各収納部の停止基準位置と、対応する前記収納部特定部
    材との偏差を時間で表し、その時間を補正時間として記
    憶する記憶手段と、 前記キャリッジを所定の収納部に案内するとき、その収
    納部に対する補正時間に基づいて前記基準時間を補正す
    るようにした補正手段とからなるクレーン装置の停止装
    置。
  3. 【請求項3】 荷載置用のキャリッジを備えたクレーン
    装置が走行する走行用レールに沿って並設された複数段
    及び複数連の収納部を有する枠組棚と、 枠組棚の最下段の各連の収納部に対応して前記走行用レ
    ールに設けた収納部特定部材と、 前記クレーン装置に設けられ、収納部特定部材を検出す
    る特定部材検出手段と、 前記キャリッジに設けられ、枠組棚の各連を区画する区
    画部材を検出する区画部材検出手段とを備え、 クレーン装置を各段毎に一定速度で走行させる走行手段
    と、 走行時において、通過する各収納部について、その時の
    特定部材検出手段の特定部材検出時間と、区画部材検出
    手段の区画部材検出時間を計時する計時手段と、 計時手段が計時した各収納部における特定部材検出時間
    と区画部材検出時間とに基づいて各収納部の停止基準位
    置を演算する停止基準位置演算手段と、 前記停止基準位置と対応する収納部特定部材との偏差を
    時間に変換し、補正時間として算出する補正時間演算手
    段とを備えたクレーン装置の補正データ作成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7729797B2 (en) 2005-09-09 2010-06-01 Daifuku Co., Ltd. Article transport apparatus for an article storage system, and a method of operating the apparatus
WO2022074953A1 (ja) * 2020-10-06 2022-04-14 村田機械株式会社 ストッカ

Cited By (3)

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US7729797B2 (en) 2005-09-09 2010-06-01 Daifuku Co., Ltd. Article transport apparatus for an article storage system, and a method of operating the apparatus
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