JPH08192868A - キャリアテープおよびその梱包方法ならびに解梱方法 - Google Patents

キャリアテープおよびその梱包方法ならびに解梱方法

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JPH08192868A
JPH08192868A JP7019762A JP1976295A JPH08192868A JP H08192868 A JPH08192868 A JP H08192868A JP 7019762 A JP7019762 A JP 7019762A JP 1976295 A JP1976295 A JP 1976295A JP H08192868 A JPH08192868 A JP H08192868A
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JP
Japan
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carrier tape
tape
cover tape
unpacking
carrier
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JP7019762A
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English (en)
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英一 ▲高▼橋
Hidekazu Takahashi
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアテープの梱包および解梱を容易に
し、かつ、カバーテープとキャリアテープ本体の再利用
を可能にする。 【構成】 キャリアテープ本体11の両端辺にカバーテ
ープ差込口13が長手方向に形成されている。キャビテ
ィー14を被覆するカバーテープ12の両端辺に差込口
13に差し込まれて係止する係合片19が形成されてい
る。梱包時、キャリアテープ本体11のキャビティー1
4にQFP・IC1を収容した後、カバーテープ12を
被せるとともに両側の係合片19を両側の差込口13に
同時に差し込む。解梱時、カバーテープ12を弯曲させ
ることにより両側の係合片19を両側の差込口13から
同時に引き抜く。カバーテープ12とキャリアテープ本
体11は巻き取って再使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリアテープ、特
に、キャリアテープ本体に形成されているキャビティー
に物品を収納するとともに、カバーテープを被覆するこ
とにより、収納物品の脱落や汚染を防止するように梱包
する形式のものに関し、例えば、半導体装置、コンデン
サ、抵抗器等のような小型の電子装置を梱包するのに利
用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、コンデンサ、抵抗器等のよ
うな小型の電子装置を梱包するのに使用されるキャリア
テープとして、例えば、特開昭62−271858号公
報や特開昭62−249444号公報等に記載されてい
るように、被梱包物を収納するキャビティーが複数個、
長手方向に配列されているキャリアテープ本体と、この
キャリアテープ本体のキャビティー開口を閉塞するよう
にキャリアテープ本体のキャビティー開口側主面に被覆
されるカバーテープとを備えており、キャリアテープ本
体のキャビティーに電子装置を収納するとともに、カバ
ーテープの被着により収納物品を密封して梱包するよう
に構成されているものがある。
【0003】そして、従来のキャリアテープは、カバー
テープが熱圧着による接着によってキャリアテープ本体
に被着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】物品を収納したキャリ
アテープは保管や輸送の容易化のため、リール形状に巻
き取られているのが一般的であり、解梱する場合には、
キャリアテープをリールから繰り出しながら、カバーテ
ープがキャリアテープ本体から一方向に熱圧着部を強制
的に剥離されて行く。
【0005】この際、カバーテープがキャリアテープ本
体から円滑に剥離されて行くには、カバーテープとキャ
リアテープ本体との剥離強度が所定の値に維持されてい
る必要がある。しかしながら、剥離強度を所定の値に維
持するための熱圧着条件の管理が難しく、熱圧着条件を
管理するために複雑な作業が必要とされている。また、
剥離されたカバーテープは破損していたり、カバーテー
プやキャリアテープ本体に被着痕が残っていたりするた
め、カバーテープとキャリアテープ本体を再利用するこ
とができない。そのため、従来は、剥離後のカバーテー
プとキャリアテープ本体はシュレッダー等によって裁断
して廃棄していた。
【0006】本発明の目的は、キャリアテープの梱包お
よび解梱を容易にするとともに、カバーテープとキャリ
アテープ本体の再利用を可能にすることにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0009】すなわち、被梱包物が収納されるキャビテ
ィーが複数個、長手方向に配列されているキャリアテー
プ本体と、キャビティー開口を閉塞するようにキャリア
テープ本体のキャビティー開口側主面に被覆されるカバ
ーテープとを備えているキャリアテープにおいて、前記
キャリアテープ本体の幅方向における両側にカバーテー
プ差込口が長手方向に間隔をおいて複数、形成されてお
り、これらの差込口にそれぞれ差し込まれて係止される
複数の係合部を前記カバーテープの幅方向における両側
に長手方向に間隔をおいて有していることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、キャリアテープのキャ
ビティーに被梱包物を収容した後に、キャリアテープ本
体に形成されているカバーテープ差込口にカバーテープ
の係合部を差し込んで係止させることにより、梱包体を
製造することができるため、キャリアテープの梱包作業
が容易である。また、解梱する場合には、差込口から係
合部を引き抜けば済むため、解梱作業も容易である。し
かも、解梱後のカバーテープやキャリアテープ本体には
破損等を生じないため、カバーテープやキャリアテープ
本体を再利用することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるキャリアテー
プの一部分を示し、(a)は平面図、(b)は(a)に
おけるb−b線断面図である。図2は本発明の一実施例
である梱包方法に使用される梱包装置を示す正面図、図
3は(a)が図2の一部を示す平面図、(b)が(a)
のb−b線断面図である。図4は本発明の一実施例であ
る解梱方法に使用される解梱装置を示す正面図、図5は
(a)が解梱装置における解梱具の作用を示す断面図、
(b)が(a)に示されている解梱具を直角方向に切っ
た解梱具の断面図である。
【0012】本実施例において、キャリアテープ10は
図1に示されているように、クワッド・フラット・パッ
ケージを備えている半導体集積回路装置(以下、QFP
・ICという。)1を梱包するものとして構成されてい
る。被梱包物品としてのQFP・IC1は略正方形の平
盤形状に形成されている樹脂封止体2を備えており、こ
の樹脂封止体2における各側面からそれぞれ複数本のア
ウタリード3が突出されている。そして、アウタリード
3は樹脂封止体2の下面から若干突出するように整列さ
れてガル・ウイング形状に形成されており、平面から見
て各先端は略面一に位置されている。
【0013】キャリアテープ10はキャリアテープ本体
11とカバーテープ12とを備えている。キャリアテー
プ本体11は塩化ビニール、ポリスチレン、アモルファ
ス−ポリエチレンテレフタレート(A−PET)等のよ
うな樹脂を用いられて、カレンダロール成形等のような
適当な手段により、例えば、厚さが0.2mm程度で、
寸法がQFP・IC1の幅よりも大きい一定幅のテープ
形状に形成されている。キャリアテープ本体11の両端
辺部には小孔13がそれぞれ長手方向に規則的に配列さ
れて、厚さ方向に貫通するように開設されており、これ
ら小孔13はキャリアテープ10についての搬送装置に
おける送り爪とカバーテープ12の係合片とに交互に係
合されるようになっている。したがって、この小孔13
は係合片が差し込まれる差込口をも実質的に構成するよ
うになっている。
【0014】キャリアテープ本体11における幅方向の
中央部にはQFP・IC1を収納するためのキャビティ
ー14が多数個、長手方向に連結部15を挟んで一列縦
隊に配されて、厚さ一方向に没設されている。各キャビ
ティー14は被梱包物としてのQFP・IC1を適度な
余裕をもって収容し得る正方形で一定深さの穴形状に、
キャリアテープ本体11の一部を厚さ一方向に膨出成形
されることによりそれぞれ形成されている。また、キャ
ビティー14群の長手方向の配置間隔(ピッチ)は全長
にわたって一定になるように設定されている。
【0015】キャビティー14の底面には支持部16が
中央部に配されて、QFP・IC1の樹脂封止体2の大
きさと略等しい大きさの正方形で一定高さの平盤形状に
隆起されて形成されている。この支持部16の中央には
円形の挿通孔17が開設されており、この挿通孔17は
QFP・IC1を突き上げるためのピンを挿通するよう
に形成されている。また、支持部16における周端部に
はQFP・IC1の位置を規制するための突起部18が
環状に形成されて隆起されている。
【0016】カバーテープ12はキャリアテープ本体1
1の幅よりも小孔(差込口)13の分だけ狭い幅のテー
ブ形状をなしており、その幅方向における両端辺には係
合片19が長手方向に所定の間隔をおいて複数、配され
て側方に突出されている。このカバーテープ12はポリ
プロピレン等の材料が用いられて、カレンダロール成形
等のような適当な手段によって一体成形されている。こ
のカバーテープ12はその厚さが60〜70μm程度に
設定されている。
【0017】次に、前記構成に係るキャリアテープによ
る本発明の一実施例であるQFP・ICの梱包方法およ
びその解梱方法について説明する。
【0018】まず、梱包方法を図2および図3により説
明する。この梱包方法に使用される梱包装置20はキャ
リアテープ本体送り装置を備えており、この送り装置は
空のキャリアテープ本体11を繰り出す空リール21
と、QFP・IC1が梱包されたキャリアテープ10を
巻き取る実リール22とを備えている。キャリアテープ
本体11は両リール21、22間に複数個のスプロケッ
ト23によって架張されており、複数のスプロケット2
3はキャリアテープ本体11に開設されている小孔13
に係合されている。また、キャリアテープ本体11の小
孔13には送り用スプロケット24が係合されており、
このスプロケット24によりキャリアテープ本体11は
空リール21から実リール22の方向へ送られるように
なっている。
【0019】両リール21、22間に架張されたキャリ
アテープ本体11の中間部における適当な位置にはQF
P・IC1の収容ステージ25が設定されており、この
ステージ25にはQFP・IC1を真空吸着保持するコ
レット26が、QFP・IC1を払い出すローディング
ステージ(図示せず)との間を往復移動するように設備
されている。
【0020】また、この梱包装置20はカバーテープ送
り装置を備えており、この送り装置はカバーテープ12
を繰り出すカバーテープ繰り出しリール27を備えてい
る。このリール27から繰り出されたカバーテープ12
は収容ステージ25の下流側に設定された梱包ステージ
28にガイドローラ(図示せず)によって配置されてい
る。梱包ステージ28にはキャリアテープ本体11の上
方位置に差込具30が配されており、差込具30はシリ
ンダ装置(図示せず)等の駆動手段によって上下動する
ように構成されている。差込具30は矩形形状に形成さ
れている水平な頂板30aの両端辺における中央部にそ
れぞれ一対の押接片30b、30bが配されて垂直下方
に突出されており、差込具30が下動することによって
一対の押接片30b、30bがカバーテープ12の両側
の係合片19、19をそれぞれ下方に折り曲げ、キャリ
アテープ本体11に形成されている小孔各(差込口)1
3に各係合片19を差し込むように構成されている。
【0021】差込具30の下方には支持板31が設けら
れており、差込具30がカバーテープ12の係合片19
を折り曲げる際に支持板31がカバーテープ12の下方
に配されてカバーテープ12を支持するようになってい
る。支持板31はカバーテープ12において両側の係合
片19、19で挟まれた部分を支持する矩形形状に形成
されている水平な板部材であり、キャリアテープ本体1
1を跨がるようにして設けられている門形部材32の上
部に支持されている。この門形部材32に支持された支
持板31はシリンダ装置(図示せず)等の駆動手段によ
って上下動するように構成されている。
【0022】以下、前記構成に係る梱包装置による本発
明の一実施例である梱包方法を説明する。まず、収容ス
テージ25において、両リール21、22間に架張され
たキャリアテープ本体11の各キャビティー14にQF
P・IC1がコレット26によって順次収容されて行
く。
【0023】一方、カバーテープ繰り出しリール27か
ら繰り出されたカバーテープ12は梱包ステージ28に
おいてキャリアテープ本体11の上方位置に配され、支
持板31の上に載置される。この状態において、差込具
30が下動されることにより、差込具30の一対の押接
片30b、30bが支持板31上に支持されているカバ
ーテープ12の両側の係合片19、19をそれぞれ下方
に折り曲げる。次に、差込具30と支持板31が共に下
動されことにより、カバーテープ12の折り曲げられて
いる一対の係合片19、19がキャリアテープ本体11
の両側の小孔(差込口)13、13にそれぞれ差し込ま
れる。次に、差込具30が始めの位置まで上動されると
ともに、送り用スプロケット24によりキャリアテープ
本体11が1ピッチ分、実リール22の方向へ巻き取ら
れる。そして、支持板31が始めの位置まで上動され、
最初の状態に戻る。
【0024】以上の動作が繰り返されることにより、キ
ャリアテープ本体11のキャビティー14に収容された
QFP・IC1がカバーテープ12によって被覆されて
順次梱包されて行く。すなわち、カバーテープ12の各
係合片19がキャリアテープ本体11の各小孔(差込
口)13にそれぞれ差し込まれて係止されることによ
り、キャリアテープ10は閉じられてキャリアテープ梱
包体が形成される。
【0025】次に、以上のようにして形成されたキャリ
アテープ梱包体の解梱方法を図4および図5により説明
する。この解梱方法に使用される解梱装置40はキャリ
アテープ送り装置を備えており、この送り装置はQFP
・IC1が収納されたキャリアテープ10を繰り出す実
リール41と、空のキャリアテープ本体を巻き取る空リ
ール42とを備えている。キャリアテープ10は両リー
ル41、42間に複数個のスプロケット43により架張
されており、複数のスプロケット43はキャリアテープ
本体11に開設されている小孔13にそれぞれ係合され
ている。また、キャリアテープ本体11の小孔13には
送り用スプロケット44が係合されており、このスプロ
ケット44によってキャリアテープ10は実リール41
から空リール42の方向へ送られるようになっている。
【0026】両リール41、42間に架張されたキャリ
アテープ本体11の中間部における適当な位置にはQF
P・IC1の取り出しステージ45が設定されており、
このステージ45にはコレット46がQFP・IC1を
トレーに収納するアンローディングステージ、または、
プリント配線基板に実装する実装ステージ(図示せず)
との間を往復移動するように設備されている。
【0027】また、この解梱装置40はカバーテープ巻
取り装置を備えており、この巻取り装置はカバーテープ
12を巻き取るカバーテープ巻き取りリール47を備え
ている。このリール47は取り出しステージ45の上流
側に設定された解梱ステージ48におけるキャリアテー
プ本体11の上方に軸架されており、解梱ステージ48
においてカバーテープ12を巻き取るようになってい
る。
【0028】キャリアテープの解梱装置はさらに解梱具
50を備えている。解梱具50はキャリアテープ10の
架張線上に配置可能に設けられているブロック体であっ
て、キャリアテープ10の架張方向における断面形状が
水平部と、水平部の空リール42側の後端から垂直に延
びる垂直部と、垂直部の上端と水平部の実リール41側
の先端とを結び、キャリアテープ10の架張方向に沿っ
て空リール42側から実リール41側に向かって高さが
漸減する円弧部とで形成されており、かつ、キャリアテ
ープ10の架張方向と直角方向における断面形状が円弧
断面形状をなしている。解梱具50はキャリアテープ1
0の架張方向と直角方向の幅がカバーテープ12の幅方
向における一対の係合片19、19の根元部間の幅より
も少し狭い幅に設定されている。
【0029】以下、前記構成に係る解梱装置による本発
明の一実施例である解梱方法を説明する。ここで、QF
P・IC1を梱包したキャリアテープ10は先端部のカ
バーテープ12がキャリアテープ本体11から剥離され
て、カバーテープ12がカバーテープ巻き取りリール4
7に巻き取られているとともに、キャリアテープ本体1
1は空リール42に巻き取られている状態に予めセット
されているものとする。
【0030】この状態で、解梱具50がキャリアテープ
10の架張線上の解梱ステージ48に配される。そし
て、送り用スプロケット44によりキャリアテープ10
が1ピッチ分、空リール42の方向へ送られる。この
際、解梱具50の先端部がカバーテープ12とキャリア
テープ本体11との間に入り込み、カバーテープ12を
持ち上げるようにしてカバーテープ12の幅方向におけ
る一対の係合片19、19をキャリアテープ本体11に
おける両側の小孔(差込口)13、13から同時に引き
抜く。キャリアテープ本体11から剥離されたカバーテ
ープ12はカバーテープ巻き取りリール47に巻き取ら
れるとともに、カバーテープ12が剥離されたキャリア
テープ本体11は空リール42に巻き取られる。
【0031】そして、取り出しステージ45において、
キャリアテープ本体11のキャビティー14内に収納さ
れているQFP・IC1は、キャリアテープ本体11が
空リール42に巻き取られる前にコレット46によりピ
ックアップされてキャビティー14内から取り出され
る。
【0032】以上の動作が繰り返されることによって、
キャリアテープ10はカバーテープ12がキャリアテー
プ本体11から順次剥離されて行き、剥離されたカバー
テープ12がカバーテープ巻き取りリール47に巻き取
られ、QFP・IC1はキャビティー14からピックア
ップされ、キャリアテープ本体11が空リール42に巻
き取られる。
【0033】前記実施例によれば次の効果が得られる。 カバーテープをキャリアテープ本体に対して係脱可能
とする構成としたことにより、従来のキャリアテープに
必要とされていた熱圧着条件の設定並びに維持管理が不
要となり、梱包作業および解梱作業の容易化を図ること
ができる。
【0034】カバーテープをキャリアテープ本体に対
して係脱可能とする構成としたことにより、解梱後のカ
バーテープとキャリアテープ本体に破損等が生じないた
め、カバーテープとキャリアテープ本体を再利用するこ
とができる。そのため、省資源化に対応することがで
き、環境に対してやさしい。
【0035】上記により、解梱後のカバーテープと
キャリアテープ本体の粉砕工程を省略することができ
る。
【0036】上記により、カバーテープやキャリア
テープ本体に耐久性等の優れた高品質の材料を使用して
も、コスト増にならない。
【0037】図6は、別の実施例2を示す。本実施例2
は、上記実施例1とは、キャリアテープ本体11におい
て、カバーテープ12の係合片が差し込まれる差込口
を、小孔13とは別に設けた点で相違しており、キャリ
アテープ本体11の他の構成は上記実施例1と同一であ
る。
【0038】すなわち、本実施例2においては、キャリ
アテープ本体11の両端辺部において小孔13よりも内
側位置に、差込口13Aがそれぞれ長手方向に規則的に
配列されて、厚さ方向に貫通するように開設されてい
る。
【0039】また、カバーテープ12が上記実施例1の
ものとは相違しており、カバーテープ12は上記実施例
1のカバーテープに形成されている係合片19が突出形
成されておらず、従来の一般的なテープ形状に形成され
ている。そして、カバーテープ12の両端辺部にはカバ
ーテープ12の端辺から直角に内側に所定長さだけ直線
的に切り込まれた切り込み60が、長手方向に所定の間
隔をおいて断続してそれぞれ形成されている。
【0040】上記構成に係るキャリアテープによるQF
P・ICの梱包方法および解梱方法は上記実施例1にお
ける場合と同様にして行うことができる。
【0041】すなわち、梱包方法においては、実施例1
と同様の梱包装置が使用され、カバーテープ12におい
て一対の隣り合う切り込み60、60で挟まれた両端辺
部の係合片19、19が、上記実施例1と同様にしてそ
れぞれ下方に折り曲げられ、キャリアテープ本体11の
両側の対応する差込口13A、13Aにそれぞれ差し込
まれる。そしてキャリアテープ本体11が1ピッチ分、
実リールへ巻き取られる。次に、同様にして、隣り合う
別の一対の切り込み60、60で挟まれた両端辺部の係
合辺19、19がキャリアテープ本体11の両側の対応
する差込口13A、13Aにそれぞれ差し込まれ、キャ
リアテープ本体11が1ピッチ分、実リールへ巻き取ら
れる。
【0042】上記動作が繰り返されることにより、カバ
ーテープ12において一対の切り込み60、60で挟ま
れた両側の係合片19、19がキャリアテープ本体11
の両側の差込口13A、13Aにそれぞれ差し込まれて
係止されることにより、キャリアテープ10が閉じられ
てキャリアテープ梱包体が形成される。
【0043】また、その梱包体の解梱方法においても、
実施例1と同様の解梱装置が使用され、カバーテープ1
2において一対の切り込み60、60で挟まれた両端辺
部の係合片19、19が、上記実施例1と同様にして、
キャリアテープ本体11の両側の差込口13A、13A
からそれぞれ抜かれ、剥離されたカバーテープ12はカ
バーテープ巻き取りリールに巻き取られ、キャリアテー
プ本体11は空リールに巻き取られて行く。
【0044】図7は、さらに別の実施例3を示す。本実
施例3は、上記実施例1とは、キャリアテープ本体11
において、カバーテープ12の係合片が差し込まれる差
込口を、小孔13とは別に設けた点で相違しており、キ
ャリアテープ本体11の他の構成は上記実施例1と同一
である。
【0045】すなわち、本実施例3においては、キャリ
アテープ本体11の両端辺部において小孔13よりも内
側位置に、差込口13Aを形成するためのコ字形のスリ
ット70がそれぞれ長手方向に規則的に配列されて、厚
さ方向に貫通するように開設されている。コ字形のスリ
ット70はキャリアテープ本体11の端片に対して垂直
な一対の直線部と、これらの直線部の内側端部を結ぶ直
線部とによって構成されている。
【0046】また、カバーテープ12が上記実施例1の
ものとは相違しており、カバーテープ12は上記実施例
1のカバーテープに形成されている係合片19が突出形
成されておらず、従来の一般的なテープ形状をなしてい
る。
【0047】次に、前記構成に係るキャリアテープによ
るQFP・ICの梱包方法および解梱方法について説明
する。
【0048】まず、梱包方法を説明する。梱包装置は上
記実施例1と同様の構成を有している。すなわち、キャ
リアテープ本体11はリール間に架張されており、送り
用スプロケットによりキャリアテープ本体11が空リー
ルから実リールの方向へ送られるようになっている。ま
た、梱包装置は上記実施例1と同様のカバーテープ送り
装置を備えており、カバーテープ繰り出しリールから繰
り出されたカバーテープ12がキャリアテープ本体11
の梱包ステージに配されている。
【0049】そして、本実施例3は上記実施例1とは差
込部分の構成が相違している。すなわち、図8に示され
ているように、キャリアテープ10の梱包ステージに
は、キャリアテープ本体11の幅方向両端辺部に支持ロ
ーラ80、81がそれぞれ一対配されており、各一対の
支持ローラ80、81はキャリアテープ本体11の両端
辺部を上下からそれぞれ挟んで支持するように構成され
ている。
【0050】また、キャリアテープ10の梱包ステージ
には、キャリアテープ本体11の両端辺部の下方位置に
差込口開閉具90がそれぞれ配されており、各差込口開
閉具90はシリンダ装置(図示せず)等の駆動手段によ
って上下動するように構成されている。各差込口開閉具
90はそれぞれ支持ローラ80、81よりも内側位置
で、被覆されるカバーテープ12よりも外側位置に配置
されている。差込口開閉具90は平面形状が矩形形状の
垂直な平板部材であり、差込口開閉具90が上動するこ
とによってキャリアテープ本体11のコ字形スリット7
0で囲まれた部分が上方に折り曲げられ、差込口13A
が開口されるようになっている。
【0051】以下、前記構成に係る梱包装置による梱包
方法を説明する。梱包ステージにおけるキャリアテープ
本体11の両端辺部は各一対の支持ローラ80、81に
挟持されて支持されている。キャリアテープ本体11の
キャビティー14内には被梱包物としてのQFP・IC
1が前工程である収容ステージにおいて収容されてい
る。この状態で、差込口開閉具90が上動されることに
よって、差込口開閉具90がキャリアテープ本体11の
両側に配置されているコ字形スリット70、70で囲ま
れている部分をそれぞれ上方に折り曲げ、両側の差込口
13A、13Aを同時に開口させる。
【0052】このようにして差込口開閉具90によって
キャリアテープ本体11の両側に差込口13A、13A
が開口されると、カバーテープ繰り出しリールから繰り
出されたカバーテープ12がキャリアテープ本体11上
に載置される。その後、差込口開閉具90が下動される
ことにより、キャリアテープ本体11のコ字形スリット
70で囲まれた部分がカバーテープ12の両端辺部によ
って実質的に形成された係合部に重なることにより、キ
ャリアテープ10は閉じられる。次に、送り用スプロケ
ットによりキャリアテープ本体11が1ピッチ分、実リ
ールの方向へ巻き取られる。
【0053】以上の動作が繰り返されることにより、カ
バーテープ12の両側の係合部がキャリアテープ本体1
1の両側の差込口13A、13Aにそれぞれ差し込まれ
て係止され、キャリアテープが閉じられてキャリアテー
プ梱包体が形成される。
【0054】次に、以上のようにして形成されたキャリ
アテープ梱包体の解梱方法を説明する。この解梱方法は
上記梱包方法と同様の動作によって実現することができ
る。すなわち、解梱装置(図示せず)は上記実施例1と
同様の構成を有している。キャリアテープ10はリール
間に架張されており、送り用スプロケットによりキャリ
アテープ10が実リールから空リールの方向へ送られる
ようになっている。また、上記実施例1と同様のカバー
テープ巻取り装置を備えており、巻取り装置はカバーテ
ープ12を巻き取るカバーテープ巻き取りリールを備え
ている。そして、梱包装置と同様に差込具開閉具90が
設けられており、差込口開閉具90によってキャリアテ
ープ本体11の両側のコ字形スリット70で囲まれてい
る部分を上方に折り曲げて両側の差込口13A、13A
を開口させ、その状態で、カバーテープ12をカバーテ
ープ巻き取りリールが巻き取るとともに、キャリアテー
プ本体11が空リールに巻き取られる。
【0055】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0056】例えば、実施例3において、コ字形のスリ
ット70を形成したが、単にコ字形の切り込みを入れる
だけでもよい。
【0057】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
装置の梱包技術に適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、コンデンサ、抵抗器等の
ような小型電子装置、さらには、他の小型物品を梱包す
る技術に適用することができる。
【0058】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0059】キャリアテープ本体の幅方向における両側
にカバーテープ差込口が長手方向に間隔をおいて複数、
形成されており、これらの差込口にそれぞれ差し込まれ
て係止される複数の係合部を前記カバーテープの幅方向
における両側に長手方向に間隔をおいて有していること
により、キャリアテープ本体とカバーテープとは係脱可
能に構成されるため、キャリアテープの梱包、解梱作業
の容易化を図ることができ、かつ、解梱後のカバーテー
プやキャリアテープ本体を再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるキャリアテープの一部
分を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるb
−b線断面図である。
【図2】本発明の一実施例である梱包方法に使用される
梱包装置を示す正面図である。
【図3】(a)は図2の一部を示す平面図、(b)は
(a)のb−b線断面図である。
【図4】本発明の一実施例である解梱方法に使用される
解梱装置を示す正面図である。
【図5】(a)は解梱装置における解梱具の作用を示す
断面図、(b)は(a)に示されている解梱具を直角方
向に切った解梱具の断面図である。
【図6】本発明の別の実施例であるキャリアテープの一
部分を示し、(a)は平面図、(b)は(a)における
b−b線断面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例であるキャリアテー
プの一部分を示し、(a)は平面図、(b)は(a)に
おけるb−b線断面図である。
【図8】図7の実施例における梱包・解梱装置の作用を
示す断面図である。
【符号の説明】
1…QFP・IC(被梱包物)、2…樹脂封止体、3…
アウタリード、10…キャリアテープ、11…キャリア
テープ本体、12…カバーテープ、13…小孔(差込
口)、13A…差込口、14…キャビティー、15…連
結部、16…支持部、17…突き上げピン挿通孔、18
…突起部、19…係合片、20…梱包装置、21…空リ
ール、22…実リール、23…スプロケット、24…送
り用スプロケット、25…収容ステージ、26…コレッ
ト、27…カバーテープ繰り出しリール、28…梱包ス
テージ、30…差込具、30a…頂板、30b…押接
片、31…支持板、32…門形部材、40…解梱装置、
41…実リール、42…空リール、43…スプロケッ
ト、44…送り用スプロケット、45…取り出しステー
ジ、46…コレット、47…カバーテープ巻き取りリー
ル、48…解梱ステージ、50…解梱具、60…切り込
み、70…スリット、80、81…支持ローラ、90…
差込口開閉具。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被梱包物が収納されるキャビティーが複
    数個、長手方向に配列されているキャリアテープ本体
    と、キャビティー開口を閉塞するようにキャリアテープ
    本体のキャビティー開口側主面に被覆されるカバーテー
    プとを備えているキャリアテープにおいて、 前記キャリアテープ本体の幅方向における両側にカバー
    テープ差込口が長手方向に間隔をおいて複数、形成され
    ており、これらの差込口にそれぞれ差し込まれて係止さ
    れる複数の係合部を前記カバーテープの幅方向における
    両側に長手方向に間隔をおいて有していることを特徴と
    するキャリアテープ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキャリアテープの梱包方
    法であって、前記カバーテープの幅方向における一対の
    係合部の先端間の幅と、前記キャリアテープ本体の幅方
    向における一対の差込口間の幅とを相対的に整合させな
    がら、前記カバーテープの係合部を前記キャリアテープ
    本体の差込口に差し込むことを特徴とするキャリアテー
    プの梱包方法。
  3. 【請求項3】 請求項2で梱包されたキャリアテープの
    解梱方法であって、前記カバーテープの幅方向における
    一対の係合部の先端間の幅と、前記キャリアテープ本体
    の幅方向における一対の差込口間の幅とを相対的に整合
    させながら、前記カバーテープの係合部を前記キャリア
    テープ本体の差込口から抜くことを特徴とするキャリア
    テープの解梱方法。
JP7019762A 1995-01-12 1995-01-12 キャリアテープおよびその梱包方法ならびに解梱方法 Withdrawn JPH08192868A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132243A1 (ja) * 2010-04-19 2011-10-27 パナソニック株式会社 キャリアテープ、それを用いた電子部品の梱包体及び梱包方法並びにそれを用いて梱包された電子部品の実装方法
CN103662401A (zh) * 2013-12-16 2014-03-26 苏州康铂塑料科技有限公司 具有可抽离盖带的载带
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