JPH04239417A - テープ状包装体におけるリーダーテープ部の形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、チップ抵抗器やチップ
コンデンサー等の電子部品を、長手方向に沿って一定の
間隔で一個ずつ包装したテープ状包装体において、その
一端部に、当該テープ状包装体をその巻取りリールから
引き出したり、或いは、当該テープ状包装体を電子部品
の自動装填装置に送り込んだりするためのリーダーテー
プ部を形成する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、チップ抵抗器やチップコンデン
サー等の電子部品の包装には、図１〜図３に示すように
、電子部品３を挿入するための凹所２ａを長手方向に一
定の間隔で成形した長尺帯状のエンボステープ２と、同
じく長尺帯状のカバーテープ４とから成り、前記エンボ
ステープ２における各凹所２ａ内に電子部品３を一個ず
つ挿入したのち、このエンボステープ２の上面に、前記
カバーテープ４を、前記各凹所２ａを塞ぐように貼着し
て成るテープ状包装体１が使用されている。このテープ
状包装体１は、巻取りリールに巻き付けた状態で取り扱
うため、当該テープ状包装体１の一端部には、図１及び
図２に示すように、カバーテープ４をエンボステープ２
よりも適宜長さＬだけ突出するようにしたリーダーテー
プ部５を形成して、このリーダーテープ部５にて前記巻
取りリールから引き出すようにしたり、或いは、このリ
ーダーテープ部５を電子部品の自動装填装置に装填する
ようにしている。そして、前記リーダーテープ部５を形
成するための従来の装置は、図１７及び図１８に示すよ
うに構成している。すなわち、図示しない包装装置から
繰り出されたのち巻取りリール６に順次巻き取られるテ
ープ状包装体１の上面に側に、当該テープ状包装体１に
おけるカバーテープ４を真空吸着する上部吸着体７を、
下面側に、当該テープ状包装体１におけるエンボステー
プ２を真空吸着する下部吸着体８を各々配設し、前記テ
ープ状包装体１の途中を、前記下部吸着体８の先端面８
ａと、第１カッター９とによって切断したのち、前記テ
ープ状包装体１におけるカバーテープ４を前記上部吸着
体７にて真空吸着する一方、エンボステープ２を下部吸
着体８にて真空吸着した状態で、前記下部吸着体８を、
図１８に示すように、その基端におけるピン軸８ｂを中
心にして下向きに回動することにより、エンボステープ
２とカバーテープ４とを部分的に引き離し、この引き剥
がしたエンボステープ２の途中を、前記下部吸着体８の
中程部に設けた段付面８ｃと第２カッター１０とで切断
して、前記エンボステープ２のうち適宜長さＬの部分を
取り除くことにより、適宜長さＬのリーダーテープ部５
を形成するようにしている。ところで、チップ抵抗器や
チップコンデンサー等の電子部品には、種々の大きさの
ものが存在し、従って、前記テープ状包装体１における
各凹所２ａの間隔寸法Ｐ及び幅寸法Ｗは、前記電子部品
３の大きさに合わせて設定されるものであるから、この
テープ状包装体１の一端部におけるリーダーテープ部５
の長さ寸法Ｌにも、前記テープ状包装体１における各凹
所２ａの間隔寸法Ｐ及び幅寸法Ｗに応じて長くしたり、
或いは短くしたりするようにしなければならない。 これに対して、前記従来の装置において、リーダーテー
プ部５の長さ寸法Ｌは、下部吸着体８における先端面８
ａから段付面８ｃまでの距離によって決まるから、前記
リーダーテープ部５における長さ寸法Ｌを変更するとき
には、その都度、前記下部吸着体８を、その先端面８ａ
から段付面８ｃまでの距離を所定寸法にしたものと交換
するようにしなければならず、リーダーテープ部５の長
さ寸法Ｌを変更することに多大の手数を必要とするので
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記リーダ
ーテープ部の長さ寸法を、部品の交換等の面倒な作業を
必要とすることなく、至極容易に変更できるようにした
装置を提供することを技術的課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、巻取りリールに巻き取られるテープ状
包装体を挟む両側に、当該テープ状包装体におけるエン
ボステープとカバーテープとの各々を真空吸着した状態
で互いに引き離すようにした一対の吸着体を設けて成る
リーダーテープ部の形成装置において、前記一対の吸着
体よりも前記テープ状包装体送り方向の手前側の部位に
、前記テープ状包装体の送り込み手段を設ける一方、該
送り込み手段と前記一対の吸着体との間の部位には、前
記テープ状包装体におけるエンボステープ側に、前記送
り込み手段側の基端部を中心にして前記テープ状包装体
から離れる方向に開き回動するように構成した開閉体を
設ける一方、前記テープ状包装体におけるエンボステー
プを、前記一対の吸着体の個所において切断するように
した第１切断手段と、前記テープ状包装体を前記巻取り
リールの方向に適宜長さだけ送ったあとにおいて当該テ
ープ状包装体を前記一対の吸着体と前記送り込み手段と
の間の部位で切断するようにした第２切断手段とを設け
る構成にした。

【０００５】

【作用】この構成において、開閉体が、その基端部を中
心にしてテープ状包装体から離れる方向に開き回動する
と、前記テープ状包装体が、送り込み手段にて前記開い
た状態の開閉体に向かって適宜長さだけ送り込まれるこ
とにより、前記開いた状態の開閉体の個所には、前記テ
ープ状包装体の弛み部ができる。そして、一対の吸着体
が作動して、前記弛み部のテープ状包装体におけるエン
ボステープとカバーテープとを引き離すと、カバーテー
プが引き離されたあとのエンボステープを、第１カッタ
ー手段によって切断する。次いで、前記テープ状包装体
を巻取りリールの方向に適宜長さだけ送ったのち、この
テープ状包装体を、第２切断装置によって切断するので
ある。これにより、前記テープ状包装体のうちエンボス
テープが、適宜長さの部分にわたって取り除かれること
になるから、前記巻取りリールに巻き取られたテープ状
包装体の一端部には、カバーテープが適宜長さにわたっ
て突出した形態になり、リーダーテープ部を形成するこ
とができるのであり、このリーダーテープ部の長さ寸法
は、前記第１切断手段にてエンボステープを切断すると
きから第２切断手段にてテープ状包装体を切断するまで
の間におけるテープ状包装体の送り距離を増減すること
によって自在に増減変更できるのである。

【０００６】

【発明の効果】このように本発明によると、テープ状包
装体の一端部に、当該テープ状包装体におけるカバーテ
ープを延長したリーダーテープ部を形成するに際して、
このリーダーテープ部の長さ寸法を、自在に増減変更す
ることができ、リーダーテープ部の長さ寸法を変更に際
して部品を交換する必要がないから、作業能率を大幅に
向上できるのである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
るに、図４〜図１２は、第１の実施例を示す。この図に
おいて、符号１１は、巻取りリール６に順次巻き取られ
るテープ状包装体１のうちエンボステープ２側に配設し
たエンボステープ側吸着体を、符号１２は、前記テープ
状包装体のうちカバーテープ４側に配設したカバーテー
プ側吸着体を各々示し、これら両吸着体１１，１２の各
々には、前記エンボステープ２及びカバーテープ４の各
々を真空吸着するようにした複数の小孔１１ａ，１２ａ
が穿設されており、前記カバーテープ側吸着体１２は、
前記巻取りリール６側の基端部におけるピン軸１３を中
心として上向きに回動するように構成されている。符号
１４は、前記テープ状包装体１を前記両吸着体１１，１
２に向かって送り込むようにした送り込み手段を示し、
該送り込み手段１４は、前記テープ状包装体１を挟む上
下一対の送りホイール１４ａ，１４ｂによって構成され
ている。符号１５は、前記テープ状包装体１のうちエン
ボステープ２側で、且つ、前記両吸着体１１，１２と前
記送り込み手段１４との間の部位に配設した開閉体を示
し、該開閉体１５は、前記送り込み手段１４側の基端部
におけるピン軸１６を中心にして前記テープ状包装体１
から離れる方向に開き回動するように構成されている。 なお、符号２２は、前記カバーテープ側吸着体１２と前
記送り込み手段１４との間に配設したガイド体を示す。

【０００８】前記両吸着体１１，１２の各々にて、テー
プ状包装体１におけるエンボステープ２及びカバーテー
プ４を真空吸着すると、開閉体１５が、図７に示すよう
に、その基端部におけるピン軸１６を中心にして開き回
動する。そして、前記送り込み手段１４における両送り
ホイール１４ａ，１４ｂが回転して、前記テープ状包装
体１を、前記開いた状態の開閉体１５の方向に送り込む
ことにより、前記開いた状態の開閉体１５の個所には、
図８に示すように、テープ状包装体１の弛み部１ａがで
きる。次いで、カバーテープ側吸着体１２が、前記テー
プ状包装体１におけるカバーテープ４を真空吸着した状
態で、図９に示すように、上向きに回動することにより
、エンボステープ２とカバーテープ４とを部分的に引き
離し、この引き離しが、前記テープ状包装体１における
弛み部１ａまで進行する。そこで、前記のように引き離
したカバーテープ４の内部に、第１カッター１７を挿入
して、該第１カッター１７と、前記エンボステープ側吸
着体１１の先端面１１ａとによって、図１０に示すよう
に、エンボステープ２のみを切断する。次いで、前記カ
バーテープ側吸着体１２を、図１１に示すように、元の
状態に戻して、当該カバーテープ側吸着体１２及びエン
ボステープ側吸着体１１による真空吸着を解除し、前記
送り込み手段１４における両送りホイール１４ａ，１４
ｂ及び前記巻取りリール６を回転して、前記テープ状包
装体１を適宜長さだけ送ったのち、前記テープ状包装体
１を、図１２に示すように、前記開閉体１５と送り込み
手段１４との間に配設した第２カッター１８と、当該第
２カッター１８に対する下カッター１９とによって切断
する。

【０００９】この切断により、前記テープ状包装体１の
うちエンボステープ２が、適宜長さＬの部分にわたって
取り除かれることになるから、前記巻取りリール６に巻
き取られたテープ状包装体１の一端部には、カバーテー
プ４が適宜長さＬにわたって突出した形態になり、リー
ダーテープ部５を形成することができるのであり、この
リーダーテープ部５の長さ寸法Ｌは、前記第１カッター
１７にてエンボステープ２を切断するときから第２カッ
ター１８にてテープ状包装体１を切断するまでの間にお
けるテープ状包装体１の送り距離を増減することによっ
て自在に増減変更できる。

【００１０】そして、図１３〜図１６は、第２の実施例
を示すものである。この第２の実施例は、前記第１実施
例のように、両吸着体１１，１２のうちカバーテープ側
吸着体１２を上向き回動することに代えて、エンボステ
ープ側吸着体１１の方を、その基端におけるピン軸２０
を中心にして下向きに回動するように構成したものであ
り、その他は、前記第１の実施例の場合と略同じである
。

【００１１】すわなち、両吸着体１１，１２の各々にて
、テープ状包装体１におけるエンボステープ２及びカバ
ーテープ４を真空吸着すると、開閉体１５が、図１３に
二点鎖線で示すように、その基端部におけるピン軸１６
を中心にして開き回動し、次いで、送り込み手段１４に
てテープ状包装体１を、図１４に示すように、適宜長さ
だけ送り込んだのち、エンボステープ側吸着体１１が、
図１５に示すように、エンボステープ２を真空吸着した
状態で下向きに回動して、エンボステープ２とカバーテ
ープ４とを部部的に引き離し、そして、第１カッター１
７と前記エンボステープ側吸着体１１の中途部に設けた
段付面２１とによってエンボステープ２を切断する。次
いで、前記エンボステープ側吸着体１１は、図１５に二
点鎖線で示す状態まで更に開き回動することによって、
エンボステープ２を、当該エンボステープ側吸着体１１
から逃がしたのち、図１６に示す元の状態に戻して、当
該エンボステープ側吸着体１１及びカバーテープ側吸着
体１２による真空吸着を解除する。そして、前記送り込
み手段１４における両送りホイール１４ａ，１４ｂ及び
前記巻取りリール６を回転して、前記テープ状包装体１
を適宜長さだけ送ったのち、前記テープ状包装体１を、
第２カッター１８と当該第２カッター１８に対する下カ
ッター１９とによって切断するのであり、この切断によ
り、前記テープ状包装体１のうちエンボステープ２が、
適宜長さＬの部分にわたって取り除かれることになるか
ら、前記巻取りリール６に巻き取られたテープ状包装体
１の一端部には、カバーテープ４が適宜長さＬにわたっ
て突出した形態になり、リーダーテープ部５を形成する
ことができる。この場合においても、前記リーダーテー
プ部５の長さ寸法Ｌは、前記第１カッター１７にてエン
ボステープ２を切断するときから第２カッター１８にて
テープ状包装体１を切断するまでの間におけるテープ状
包装体１の送り距離を増減することによって自在に増減
変更できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】テープ状包装体の斜視図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ視拡大断面図である。

【図３】図１のＩＩＩ　−ＩＩＩ　視拡大断面図である
。

【図４】第１の実施例装置の正面図である。

【図５】図４のＶ−Ｖ視拡大断面図である。

【図６】図４のＶＩ−ＶＩ視拡大断面図である。

【図７】図４の次の作用状態を示す図である。

【図８】図７の次の作用状態を示す図である。

【図９】図８の次の作用状態を示す図である。

【図１０】図９の次の作用状態を示す図である。

【図１１】図１０の次の作用状態を示す図である。

【図１２】図１１の次の作用状態を示す図である。

【図１３】第２の実施例装置の正面図である。

【図１４】図１３の次の作用状態を示す図である。

【図１５】図１４の次の作用状態を示す図である。

【図１６】図１５の次の作用状態を示す図である。

【図１７】従来の装置を示す図である。

【図１８】図１７の作用状態を示す図である。

【符号の説明】

１　　　　　　テープ状包装体 １ａ　　　　テープ状包装体の弛み部 ２　　　　　　エンボステープ ２ａ　　　　凹所 ３　　　　　　電子部品 ４　　　　　　カバーテープ ５　　　　　　リーダーテープ部 ６　　　　　　巻取りリール １１　　　　エンボステープ側吸着体 １２　　　　エンボステープ側吸着体 １４　　　　送り込み手段 １５　　　　開閉体 １７　　　　第１カッター １８　　　　第２カッター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】巻取りリールに巻き取られるテープ状包装
   体を挟む両側に、当該テープ状包装体におけるエンボス
   テープとカバーテープとの各々を真空吸着した状態で互
   いに引き離すようにした一対の吸着体を設けて成るリー
   ダーテープ部の形成装置において、前記一対の吸着体よ
   りも前記テープ状包装体送り方向の手前側の部位に、前
   記テープ状包装体の送り込み手段を設ける一方、該送り
   込み手段と前記一対の吸着体との間の部位には、前記テ
   ープ状包装体におけるエンボステープ側に、前記送り込
   み手段側の基端部を中心にして前記テープ状包装体から
   離れる方向に開き回動するように構成した開閉体を設け
   る一方、前記テープ状包装体におけるエンボステープを
   、前記一対の吸着体の個所において切断するようにした
   第１切断手段と、前記テープ状包装体を前記巻取りリー
   ルの方向に適宜長さだけ送ったあとにおいて当該テープ
   状包装体を前記一対の吸着体と前記送り込み手段との間
   の部位で切断するようにした第２切断手段とを設けたこ
   とを特徴とするテープ状包装体におけるリーダーテープ
   部の形成装置。