JPH08192376A - 電動工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータの過負荷の状態を正確に検知すること
ができる電動工具を提供するものである。 【構成】 グランダ１０において、モータ１４の固定子
２６のコイル２８に設けられた温度センサ３０と、本体
１２に設けられたブザー２２と、温度センサ３０の検知
温度が、所定温度以上になった場合にブザー２２を鳴ら
す制御装置２４よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、グラインダ等のモータ
により駆動する電動工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、モータを用いた電動工具、例え
ば、図３に示すようなグラインダ１００においては、モ
ータ１０２が過負荷となり、モータ１０２のコイルの焼
損を防止するために、モータ１０２のケーシング外部に
温度センサ１０４を設けている。そして、この温度セン
サ１０４の検知温度が、所定温度以上になった場合に
は、モータ１０２が過負荷になったと判断して、作業者
に対しＬＥＤ等の表示装置１０６によってその旨を表示
していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように温度センサ１０４をモータ１０２のケーシング外
部に設けておくと、モータ１０２以外からの熱等によ
り、温度センサ１０４が検知する温度に誤差が生じ、ま
た、ケーシング外部に設けられているため、モータ１０
２内部の温度よりも低い温度を検知して、正確にコイル
の温度状態を検知することができなかった。

【０００４】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、モー
タの過負荷の状態を正確に検知することができる電動工
具を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の電動工具は、モ
ータにより駆動する電動工具において、前記モータの固
定子のコイルに設けられた温度センサと、前記電動工具
の本体に設けられた音声報知手段と、前記温度センサの
検知温度が、所定温度以上になった場合に、前記音声報
知手段を作動させる制御手段よりなるものである。

【０００６】

【作 用】上記構成の電動工具においては、モータの固
定子のコイルに温度センサを設けているため、コイルの
温度をこの温度センサが直接検知し、その検知温度が所
定温度以上になった場合には、モータが過負荷となった
と判断して、制御手段が音声報知手段によってその旨を
報知する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【０００８】図１は、グラインダ１０の一部欠載側面図
である。

【０００９】このグラインダ１０は、グラインダ本体１
２内部に直巻整流子電動機（以下、単にモータという）
１４が設けられ、このモータ１４の回転軸に不図示のギ
アボックスを介して、回転刃１６が連結されている。ま
た、モータ１４の後部には、冷却ファン１８が連結され
ている。

【００１０】また、本体１２の表面にはグラインダ１０
を動作させるスイッチ２０及びモータ１４が過負荷の場
合にその旨を表示するブザー２２が設けられている。さ
らに、本体１２の内部には制御装置２４が設けられてい
る。

【００１１】モータ１４の内部にある固定子２６のコイ
ル２８には、そのコイル２８の温度を測定するために温
度センサ３０が設けられている。

【００１２】図２に示すように、制御装置２４には、モ
ータ１４、スイッチ２０、ブザー２２及び温度センサ３
０が接続されている。

【００１３】上記構成のグラインダ１０においてモータ
１４が過負荷かどうかを判断する場合について説明す
る。

【００１４】スイッチ２０を操作して、グラインダ１０
を動作させると、モータ１４が回転し、固定子２６のコ
イル２８の温度が上昇していく。

【００１５】通常の作業においては、コイル２８の温度
は、許容範囲に収まっているが、作業性を上げるため
に、モータ１４に負荷がかかり、それが過負荷になる
と、コイル２８の温度がさらに上昇する。制御装置２４
においては、温度センサ３０が検知した検知温度が所定
温度以上になった場合には、ブザー２２を鳴らして、モ
ータ１４が過負荷であることを作業者に報知する。

【００１６】これにより、作業者は、ブザー２２によっ
て、モータ１４が過負荷であることを知らされるため、
コイルの焼損域に近づくと、ブザー２２の音により作業
者は負荷を減じることができ、また、モータ１４は、冷
却ファン１８によって冷却され、コイルの焼損を防止す
ることができる。

【００１７】さらに、温度センサ３０が、コイル２８に
直接設けられているため、検知する温度に測定誤差がな
く、正確にコイルの温度を測定することができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明の電動工具であると、コイルに直
接温度センサが設けられているため、コイルの温度を正
確に測定でき、モータが過負荷であるかどうかを判断す
ることが容易にでき、コイルの焼損を防ぐことができ
る。

【００１９】また、温度センサの検知温度が所定温度以
上になった場合に、音声報知手段によってその旨を報知
されるため、作業者が作業中であっても、それを容易に
知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すグラインダの一部欠載
側面図である。

【図２】グラインダのブロック図である。

【図３】従来のグラインダの斜視図である。

【符号の説明】

１０ グラインダ １２ 本体 １４ モータ １６ 回転刃 １８ ファン ２０ スイッチ ２２ ブザー ２４ 制御装置 ２６ 固定子 ２８ コイル ３０ 温度センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】モータにより駆動する電動工具において、 前記モータの固定子のコイルに設けられた温度センサ
   と、 前記電動工具の本体に設けられた音声報知手段と、 前記温度センサの検知温度が、所定温度以上になった場
   合に、前記音声報知手段を作動させる制御手段よりなる
   ことを特徴とする電動工具。