JP3012740B2 - 車両用空調装置の制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の制御装置

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JP3012740B2
JP3012740B2 JP4222039A JP22203992A JP3012740B2 JP 3012740 B2 JP3012740 B2 JP 3012740B2 JP 4222039 A JP4222039 A JP 4222039A JP 22203992 A JP22203992 A JP 22203992A JP 3012740 B2 JP3012740 B2 JP 3012740B2
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JP
Japan
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temperature
thermistor
radiator fan
compressor
upper limit
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隆裕 渡辺
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Bosch Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置の制御
装置に係り、特にエンジンの過負荷をエンジン冷却水温
の上昇から検出して過負荷検出時には車両用空調装置の
運転を止めるようにした主として小排気量エンジンの車
両で使用される制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小排気量のエンジンを搭載した車両で
は、空調装置の運転のためにエンジンが過負荷となるこ
とを防止するために、空調運転時にエンジン冷却水温が
所定の上限温度T1 以上に上昇した時に、水温が所定の
安全温度T2 以下に下がるまで空調のコンプレッサを停
止させるという制御を実施しているものがある。
【0003】この制御では、エンジン水温の検出のため
に、実公昭61−36895号のようにサーミスタを用
いているものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーミスタ
を水温計として用いた従来の装置では、精度良くコンプ
レッサをオフすることができないという問題がある。即
ち、サーミスタの温度・抵抗特性は、図1に示すよう
に、公差が大きいために、コンプレッサをオフする温度
は前述の上限温度T1 に±7.5℃程度の誤差をもつ可
能性がある。
【0005】この問題を解決する一つの方法として、コ
ンプレッサをオフするための精度の良い専用のセンサを
設けることが考えられるが、これはサーミスタを利用す
る場合に比べてコスト高となるという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、サーミスタを利用してコ
スト高を生じさせることなく、精度の良いエンジン過負
荷時の空調コンプレッサオフ制御を実現することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両用空調装置のコンプレッサ運転中
に、エンジン水温が所定の上限値に達したことを検出し
てコンプレッサの運転を停止させるように制御したもの
において、水温が上限温度より低い所定の基準温度に達
したことを比較的高精度で検出して作動する既存のラジ
エータファンスイッチと、水温に応じた抵抗値を示す比
較的低精度のサーシスタと、ラジエータファンスイッチ
が作動した時点でのサーミスタの抵抗値に、上限温度と
基準温度との温度差に対応するサーミスタの所定の抵抗
変化量を加えた抵抗値を、サーミスタが示したときに、
コンプレッサを停止させるコントローラとを備えたこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、既存の比較的温度検出精度の
高いラジエータファンスイッチが補助的に使用される。
即ち、このラジエータファンスイッチは、所定の基準温
度(これはコンプレッサをオフするための上限温度より
低い)に水温が達したことを検出すると、ラジエータフ
ァンを起動するが、コントローラは、このラジエータフ
ァンスイッチが差動した時点からのサーミスタの抵抗変
化を監視して、上限温度と基準温度との温度差に対応す
る所定の抵抗変化量だけサーミスタの抵抗値が上昇した
時に、水温が上限温度に達したものとみなして、コンプ
レッサを停止させる。これにより、実質的にラジエータ
ファンスイッチの精度とほぼ同等の精度で、コンプレッ
サのオフ制御ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0010】図2を参照して、エンジン冷却水温を検出
するために、2種類のセンサが使用される。1つは、サ
ーミスタ1であり、このサーミスタ1の温度・抵抗特性
はすでに説明したように、図1に示すようなものであ
る。もう1つのセンサは、ラジエータファンスイッチ3
であり、これはラジエータファン5をオン/オフするた
めに冷却水温に応じて差動するスイッチである。
【0011】このラジエータファンスイッチ3は、エン
ジンにもともと設けられている既存のスイッチであっ
て、本発明が目的とするコンプレッサ・オフ制御のため
に、新たに設けたものではない。
【0012】このラジエータファンスイッチ3の差動特
性は図4に示すようなもので、所定の基準温度T3 に関
する精度は、T3 ±2.5℃程度であり、サーミスタ1
の上限温度T1 に関する精度(T±7.5℃程度)に比
較して、正確性が高い。なお、ラジエータファンスイッ
チ3の基準温度T3 と、サーミスタ1の上限温度T1
の関係は通常、T1 >T3 である。
【0013】図2を参照して、サーミスタ1の両端はコ
ントローラ7に結合され、コントローラ7はサーミスタ
1の抵抗値を読み取れるようになっている。
【0014】コントローラ7はまた、ラジエータファン
スイッチ3の出力端にも接続され、ラジエータファン5
のオン/オフを知ることができるようにもなっている。
さらに、コントローラ7はエアコンスイッチ9にも接続
され、空調装置が運転中か否かを知ることができるよう
にもなっている。
【0015】コントローラ7の出力端は、空調コンプレ
ッサ(図示省略)にエンジン動力を伝えるマグネットク
ラッチ13をオン/オフするためのクラッチリレー11
に接続されている。なお、参照番号15は水温計であ
り、サーミスタ1の抵抗値に応じた水温表示を行う。
【0016】コントローラ7は例えばマイクロコンピュ
ータにより構成される。コントローラの動作は基本的に
は、エアコンスイッチ9がオン状態にある時、ラジエー
タファン5がターンオンされたか否かをチェックし、ラ
ジエータファン5がターンオンされたなら、その時から
サーミスタ1の抵抗値を読み込んで、この抵抗値が所定
の抵抗変化量ΔRだけ上昇したならば、マグネットクラ
ッチ13をターンオフして、コンプレッサを停止させる
ものである。
【0017】図3はこのコントローラ7の動作を示すフ
ローチャートである。エアコンスイッチ9がオンされて
いる状態において、まずラジエータファン5がターンオ
ンされたか否かをチェックする(ステップS1)。ラジ
エータファン5がターンオンされたなら、それは、冷却
水温が前述の基準温度T3 まで上昇したことを意味す
る。この時の温度T3 の検出精度は、ラジエータファン
スイッチ3の精度であるから、T3 ±2.5℃程度であ
り、サーミスタ1の精度に比較して十分に高いものであ
る。ラジエータファン5がターンオンされたならば、次
に、コントローラ7は、このターンオン時のサーミスタ
1の抵抗値R3 を読み込む(ステップS2)。この読み
込まれた抵抗値R3 は、基準温度T3 におけるサーミス
タ1の抵抗値を意味する。
【0018】次に、コントローラ7はその後のサーミス
タ1の抵抗変化を監視し、サーミスタ1の抵抗値が先程
読み込んだ値R3 に所定の抵抗変化量ΔRを加算した値
に達したか否かをチェックする(ステップS3)。ここ
で、抵抗変化量ΔRは、前述の基準温度T3 と、コンプ
レッサをオフするための所定の上限温度T1 との差T1
−T3 、に対応するサーミスタ1の抵抗変化量である。
【0019】サーミスタ1の抵抗値がR3 +ΔRに達し
たなら、それは冷却水温が前述の上限温度T1 に達した
ことを意味し、コントローラ7はリレー11を通じてマ
グネットクラッチ13を開放する。それにより、コンプ
レッサはエンジンから切り離され停止する(ステップS
4)。
【0020】図5は、以上の動作によって奏される上限
温度T1 に関する精度の高さを説明するためのサーミス
タ1の特性図である。
【0021】すでに説明したように、サーミスタ1の特
性には比較的大きい公差がある。そのため、特性が曲線
aの場合と曲線cの場合とでは、上限温度T1 に対応す
る抵抗値が大きく異なる。
【0022】しかしながら、上述の動作によれば、水温
がT3 に達した時点で、その時の抵抗値が測られる。つ
まり、例えば特性が曲線aの場合には抵抗値R3 ´が、
曲線bの場合は抵抗値R3 が、また曲線cの場合は抵抗
値R3 ”が、それぞれ基準温度T3 における抵抗値とし
て測られる。
【0023】その後、その測った抵抗値(R3 ´、R3
またはR3 ”)から所定の変化量ΔRだけ抵抗値が上昇
した時に、水温が上限温度T1 に達したものと判断され
る。ここで、所定の変化量ΔRは、曲線bで示される標
準的な特性における、温度差T1 −T3 に対応する抵抗
変化量であるが、これは曲線aやcの特性における抵抗
変化量ΔR1 やΔR2 と大差がない。つまり、おおまか
に見れば、 R1 =ΔR1 =ΔR2 である。
【0024】したがって、上記の方法によれば、上限温
度T1 は、基準温度T3 の検出精度(つまり、ラジエー
タファンスイッチ3の精度)とほぼ同等の精度で検出で
きることになる。その結果、高い精度でのコンプレッサ
・オフ制御が実現できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的精度の高い既存のラジエータファンスイッチの検
出温度を基準にして、この基準温度からのサーミスタの
抵抗変化量を用いてコンプレッサをオフするか否かの温
度判断を行っているので、実質的にラジエータファンス
イッチの検出精度とほぼ同等の高精度のコンプレッサ・
オフ制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーミスタの温度・抵抗特性を示す図である。
【図2】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図3】図2のコントローラの動作を示すフローチャー
トである。
【図4】図2のラジエータファンスイッチの作動特性を
示す図である。
【図5】実施例の効果を説明するためのサーミスタの温
度・抵抗特性図である。
【符号の説明】
1 サーミスタ 3 ラジエータファンスイッチ 5 ラジエータファン 7 コントローラ 9 エアコンスイッチ 11 クラッチリレー 13 マグネットクラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用空調装置のコンプレッサ運転中
    に、エンジンの水温が所定の上限値に達したことを検出
    して、前記コンプレッサの運転を停止させるように制御
    したものにおいて、前記水温が前記上限温度より低い所
    定の基準温度に達したことを比較的高精度で検出して作
    動する既存のラジエータファンスイッチと、前記水温に
    応じた抵抗値を示す比較的低精度のサーミスタと、前記
    ラジエータファンスイッチが作動した時点での前記サー
    ミスタの抵抗値に前記上限温度と前記基準温度との温度
    差に対応する前記サーミスタの所定の抵抗変化量を加え
    た抵抗値を、前記サーミスタが示したときに、前記コン
    プレッサを停止させるコントローラとを備えたことを特
    徴とする車両用空調装置の制御装置。
JP4222039A 1992-07-29 1992-07-29 車両用空調装置の制御装置 Expired - Lifetime JP3012740B2 (ja)

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