JPH08191765A - 調理装置 - Google Patents

調理装置

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JPH08191765A
JPH08191765A JP7260088A JP26008895A JPH08191765A JP H08191765 A JPH08191765 A JP H08191765A JP 7260088 A JP7260088 A JP 7260088A JP 26008895 A JP26008895 A JP 26008895A JP H08191765 A JPH08191765 A JP H08191765A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置上の問題または場所上の問題があって
も、ドアの取付けを左右交換する必要がない調理装置を
提供する。 【解決手段】 ドア３によって閉鎖可能なケーシング２
を備えた調理装置１の場合には、キャリッジまたは車の
形をした蝶番支持体７が、一方の側壁５上を、この側壁
５上に水平に配置された案内レール９に沿って摺動可能
に案内されている。その際、蝶番４の一方の部分８は蝶
番支持体７に固定され、蝶番４の他方の部分６はドア３
に固定されている。案内レール９上での蝶番支持体７の
案内は案内ローラ１０によって行われる。この案内ロー
ラは案内レール９に形状補完的にかつ遊びなしに接触す
る。これにより、ドアの開放後、側壁５の傍らで平行姿
勢でドアを摺動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングと、前
部開口を閉鎖するドアとを備え、このドアが蝶番によっ
て垂直軸線回りに揺動可能である調理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】調理装置用ドアは通常は、調理装置のケ
ーシングの右の開放側に取付けられている。このような
調理装置を設置する台所の空間的な状態が、右側取付け
ドアを許容しないときには、ドアを左側に取付けた調理
装置を使用者に供しなければならない。調理装置の開口
がしばしばケーシングの全幅に達しておらず、ケーシン
グの閉鎖部分の前面に、操作ボタンや表示装置が設けら
れているので、ドアの取付けを右側から左側に変更する
ためには、多大の構造コストが必要である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、設置
問題やスペース上の問題があるにもかかわらず、取付け
の変更を行う必要がない調理装置を提供することであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題は冒頭に述べた
種類の調理装置において本発明に従い、蝶番の一方の部
分がドアに設けられ、蝶番の他方の部分が蝶番支持体に
設けられ、この蝶番支持体が、案内装置によって、蝶番
に隣接するケーシングの側壁に沿って、ケーシングの背
壁の方へ摺動可能であり、蝶番軸線がケーシングの側面
に対して平行にかつ距離をおいて設けられ、蝶番支持体
の摺動路がケーシングの開放側で制限手段によって、ケ
ーシング前縁に対する蝶番軸線の規定通りの距離に制限
されていることによって解決される。
【０００５】このように構成することにより、ケーシン
グ前面に対して直角な位置にドアがあるときに、案内装
置によって、蝶番に付設された側壁のすぐ傍らに沿って
ケーシングの背面の方へドアを摺動させることができる
ので、摺動位置でドアはケーシングの側壁の傍らに位置
する。この実施形の場合には、ドアを挿入するのに充分
なスペースが存在するように、建物の壁または他の台所
器具から離して、調理装置を設置するだけでよい。開放
状態でドアが調理装置の傍らに挿入可能であり、それに
よってもはや調理装置の前の空間に突出しないので、ド
アの取付け側を変更する必要はない。従って、すべての
調理装置をその都度生じる設置場所の問題と無関係に同
じように形成可能であるので、設計し直しや特殊納品お
よびそれに伴うコストが不要である。
【０００６】蝶番支持体の摺動路のための制限手段に関
する非常に簡単な形成は、本発明の実施形に従い、案内
装置に付設されたケーシングの側壁において、ケーシン
グの開放側に隣接する範囲に、制限手段としての働きを
する蝶番支持体用のストッパーが設けられていることに
よって達成される。本発明の非常に有利な実施形は、案
内装置がケーシングの側壁に設けられた少なくとも１本
の水平な案内レールを備え、この案内レールに蝶番支持
体が摺動可能に保持されていることを特徴とする。
【０００７】構造的に簡単で安定した正確な案内を可能
する本発明の実施形では、蝶番支持体が４個の案内ロー
ラによって各々の案内レールに沿って案内され、この案
内ローラがそれぞれ対をなして対向配置されて案内レー
ルの上側と下側の案内面に遊びなく接触し、両案内ロー
ラ対が案内レールの長手方向に互いに離して設けられ、
案内ローラの軸方向に案内レールから引き抜かれないよ
うに保持されている。
【０００８】それぞれの案内レール上に案内ローラを保
持するための有利な実施形は、各々の案内レールが案内
ローラの軸方向に見て案内ローラと形状補完的に協働し
ていることを特徴とする。その際、他の実施形に従い、
案内レールは長方形の横断面を有し、その幅の狭い側面
が案内面としての働きをし、案内ローラが案内レールの
幅の広い側面に密接するローラフランジを備えているこ
とを特徴とする。本発明の他の実施形では、各々の案内
レールがその上側と下側の案内面に、平らではない案内
成形部を備え、この案内成形部に案内ローラの成形部が
適合している。この場合、案内面は例えばくさび形の凹
部を備えていてもよい。案内ローラの半径方向外側へ向
かって縮小するくさび形の成形部がこのくさび形の凹部
に適合している。しかし、案内レールが例えばくさび形
または半円形の盛り上がった成形部を備え、案内ローラ
の外周に設けられたくさび形または半円形の凹部がこの
盛り上がった成形部に適合するようにしてもよい。
【０００９】本発明の他の実施形では、案内レールが燕
尾形の成形部を備え、蝶番支持体が案内レールに適合す
る凹部によってこの案内レール上を摺動可能である。更
に、蝶番支持体がパンタグラフ式伸縮格子によって摺動
可能に保持されていてもよい。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に、実施の形態に基づいて本発
明を詳しく説明する。全体を１で示した調理装置の場合
には、ドア３が蝶番４によって垂直軸線回りに揺動可能
にケーシング２の前面に支承されている。このドアは図
３，４から判るように、開放状態において、蝶番４に付
設された側壁の傍らへ摺動可能であるので、装置の前の
操作空間内へもやは突出しない。蝶番４はドア３に連結
され軸承ピン６の形に形成された蝶番部分と、蝶番支持
体７に固定された蝶番部分８を含んでいる。
【００１１】ドアを図３に示す開放位置から図４に示す
位置へ摺動できるようにするために、蝶番支持体７は案
内装置上を側壁５に沿って摺動可能に案内されている。
この実施の形態の場合、案内装置は２本の案内レール９
を備えている。この案内レール上を、垂直に立ったキャ
リッジまたは車として形成された蝶番支持体７が、案内
ローラ１０によって案内されている。この場合、各々の
案内レール９に４個の案内ローラ１０が付設されてい
る。その際、案内ローラはそれぞれ対をなして対向配置
され、そして案内レール９と遊びなしに協働するように
蝶番支持体７に設けられている。蝶番支持体７が仮想水
平軸の回りに傾動しないようにするために、互いに対向
する案内ローラの各々の対は、他のローラ対に対して或
る程度の間隔を有する。案内レール９は保持部材１１に
よってケーシング２の側壁に固定されている。
【００１２】ドア３が調理装置の傍らの図４に示した位
置へ摺動できるようにするために、軸承ピン６を通って
延びる蝶番４の揺動軸線を、ケーシング２の側壁５に対
して平行に間隔をおいて延びる仮想平面内に配置する必
要がある。案内ローラ１０が案内レール９によって案内
ローラの軸方向に引き抜かれないようにするために、各
々の案内レール９の上側と下側の案内面は凸形に形成さ
れ、案内ローラ１０はその外周に凹形の案内溝を備えて
いる。従って、案内ローラ１０はその軸方向に見て、案
内レール９と形状補完的に協働作用し、案内レールひい
ては調理装置の側壁から蝶番支持体７が側方へ持ち上が
ることがない。
【００１３】ドア開口の方へ向いた側壁５の前側範囲に
は、ストッパー１２が設けられている。このストッパー
には、蝶番支持体７がその前方摺動位置で接触する。こ
の前方摺動位置では、ドアの閉鎖が可能である。その
際、ストッパー１２は次のように位置決めされている。
すなわち、蝶番支持体７がこのストッパー１２に接触す
るときに、蝶番４によって支持したドア３がすべての側
でケーシング２の端面１３に密封接触するような位置に
蝶番が位置するように位置決めされている。摺動路の後
端において側壁５に終端ストッパー１４が設けられてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による調理装置の斜視図である。
【図２】図１の調理装置を上側から見た図である。
【図３】ドアが開放した状態の、図２と同様な図であ
る。
【図４】ドアが調理装置の傍らで側方へ摺動した状態
の、図３と同様な図である。
【図５】図１のＶ−Ｖ線に沿った断面図である。
【符号の説明】
１ 調理装置 ２ ケーシング ３ ドア ４ 蝶番 ５ 側壁 ６ 蝶番部分 ７ 蝶番支持体 ８ 他方の蝶番部分 ９，１０ 案内装置 １２ 制限手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年１１月２９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケーシングと、前部開口を閉鎖するドア
    とを備え、このドアが蝶番によって垂直軸線回りに揺動
    可能である調理装置において、蝶番（４）の一方の部分
    （６）がドア（３）に設けられ、蝶番（４）の他方の部
    分（８）が蝶番支持体（７）に設けられ、この蝶番支持
    体が、案内装置（９，１０）によって、蝶番（４）に隣
    接するケーシング（２）の側壁（５）に沿って、ケーシ
    ング（２）の背壁の方へ摺動可能であり、蝶番軸線がケ
    ーシング（２）の側面に対して平行にかつ距離をおいて
    設けられ、蝶番支持体（７）の摺動路がケーシング
    （２）の開放側で制限手段（１２）によって、ケーシン
    グ前縁に対する蝶番軸線の規定通りの距離に制限されて
    いることを特徴とする調理装置。
  2. 【請求項２】 案内装置（９，１０）に付設されたケー
    シング（２）の側壁（５）において、ケーシング（２）
    の開放側に隣接する範囲に、制限手段としての働きをす
    る蝶番支持体（７）用のストッパー（１２）が設けられ
    ていることを特徴とする請求項１記載の調理装置。
  3. 【請求項３】 案内装置（９，１０）がケーシング
    （２）の側壁（５）に設けられた少なくとも１本の水平
    な案内レール（９）を備え、この案内レールに蝶番支持
    体（７）が摺動可能に保持されていることを特徴とする
    請求項１または２記載の調理装置。
  4. 【請求項４】 蝶番支持体（７）が４個の案内ローラ
    （１０）によって各々の案内レール（９）に沿って案内
    され、この案内ローラがそれぞれ対をなして対向配置さ
    れて案内レール（９）の上側と下側の案内面に遊びなく
    接触し、両案内ローラ対（１０）が案内レール（９）の
    長手方向に互いに離して設けられ、案内ローラの軸方向
    に案内レール（９）から引き抜かれないように保持され
    ていることを特徴とする請求項３記載の調理装置。
  5. 【請求項５】 各々の案内レール（９）が案内ローラ
    （１０）の軸方向に見て案内ローラと形状補完的に協働
    していることを特徴とする請求項４記載の調理装置。
  6. 【請求項６】 各々の案内レール（９）がその上側と下
    側の案内面に、平らではない案内成形部を備え、この案
    内成形部に案内ローラ（１０）の成形部が適合している
    ことを特徴とする請求項５記載の調理装置。
  7. 【請求項７】 案内レール（９）が長方形の横断面を有
    し、その幅の狭い側面が案内面としての働きをし、案内
    ローラ（１０）が案内レール（９）の幅の広い側面に密
    接するローラフランジを備えていることを特徴とする請
    求項５記載の調理装置。
  8. 【請求項８】 案内レールが燕尾形の成形部を備え、蝶
    番支持体が案内レールに適合する凹部によってこの案内
    レール上を摺動可能であることを特徴とする請求項３記
    載の調理装置。
  9. 【請求項９】 蝶番支持体がパンタグラフ式伸縮格子に
    よって摺動可能に保持されていることを特徴とする請求
    項３記載の調理装置。
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