JPH08191055A - 化合物半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置およびその製造方法

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JPH08191055A
JPH08191055A JP142495A JP142495A JPH08191055A JP H08191055 A JPH08191055 A JP H08191055A JP 142495 A JP142495 A JP 142495A JP 142495 A JP142495 A JP 142495A JP H08191055 A JPH08191055 A JP H08191055A
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昭久 寺野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】化合物半導体に対して、良好なオーミック特性
とショットキー特性を有する電極を有する化合物半導体
装置を提供する。 【構成】化合物半導体基板上に積層された5層構造の電
極を具備し、第1の高融点金属層と第3の高融点金属層
の間に、当該第3の高融点金属層を構成する成分の、上
記化合物半導体への拡散を防止し得る第2の高融点金属
層を介在させる。 【効果】化合物半導体に対して良好なオーミック特性お
よびショットキ特性を有する電極が容易に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体装置およ
びその製造方法に関し、詳しくは、良好なオーミック電
極とショットキー電極を具備した化合物半導体装置およ
びこの化合物半導体装置を容易かつ高い精度で形成する
ことのできる化合物半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Au/Pt/Ti/Ptという4
層構造(Au膜、Pt膜、Ti膜およびPt膜が、Au
膜を最上部、Pt膜を最下部にして積層された構造を表
わし、各膜の種類が異なっても同様に表わす)を有する
電極をP型オーミック電極として、これをキャリア濃度
が5×19cm~3と高く、膜厚が50nmという薄いP
型導電層(P−AlGaAs層)上に設ける方法が、1
993年7月電子情報通信学会、信学技報(p111)
に記載されている。この方法は、AlGaAs/GaA
s・HBT(Heterojunction Bipolar Transistor)の性
能を向上させるために、P型ベース層を薄層化すること
を目的として、これに対するP型オーミック電極として
上記Au/Pt/Ti/Ptという4層構造の電極を用
いたものであり、これによって、低いコンタクト抵抗が
得られ、350℃の熱処理を行なってもコンタクト抵抗
の劣化が起こらないと記載されている。
【0003】また、Au/Pt/Ti/Ptという4層
構造電極を、InAlAs/InGaAs・HEMTの
ショットキーゲート電極として用いる方法が、1991
年秋季、第52回応用物理学会学術講演会、講演予稿集
10a−H−3(P1192)に記載されている。この
方法によれば、PtはInGaAsに対して高いショッ
トキー障壁高さ(0.82V)を有しており、上記電極
を用いたHEMTを350℃の熱処理によるしきい値電
圧の変動を調べたところ、約0.15V変動した後は安
定なままであったと記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記Au/Pt/Ti
/Ptという4層構造の電極の最下層であるTi層は、
熱処理によってGaAsと反応して、PtAs2、Pt
Gaなどの金属間化合物が生ずる。上記PtAsは、N
型GaAsに対して良好なショットキ特性を示し、P型
に対しては、ショットキ障壁が低下して良好なオーミッ
ク接合が得られる。
【0005】しかし、Tiも熱処理によってGaAsと
反応して同様に金属間化合物を形成するので、400℃
以上の熱処理によって第2層のTi層からのTiが、第
1層である上記Pt層による金属化合物層およびこの金
属化合物層よりも深い位置にTiAs、TiGaなどの
層を形成し、その結果としてPtAs2層が破壊されて
オーミック特性およびショットキ特性が劣化してしま
う。
【0006】すなわち、上記Au/Pt/Ti/Ptと
いう4層構造の電極を、例えばBeをドーパントとして
含み、キャリア濃度4×1019cm~3、膜厚100nm
のP型InGaAs層に対するオーミック電極として用
いると、最下層であるPt膜の膜厚が5nmの場合に
は、図1の特性線101で示すように、300℃以上の
熱処理でコンタクト抵抗の増大が始まり、400℃で
は、TLM測定によるI−V特性が非線形になるほど、
増大が顕著になるという問題が生じた。また、上記P型
導電層として、上記InGaAs層に代えてAlGaA
s層を用いた場合も、同様に、400℃以上でコンタク
ト抵抗が著しく増大してしまうという問題が生じた。
【0007】さらに、上記Au/Pt/Ti/Pt4層
構造の電極を、N型GaAs基板を用いたダイオードの
ショットキー電極として用いた場合は、300℃から4
00℃の熱処理では、ショットキー障壁高さφBnは、
0.85〜0.87Vと高い値を示し、n値も、理想的
な場合の値である1に近い1.05〜1.1となり、良
好なショットキー特性を示した。しかし、熱処理温度が
400℃以上になると、ショットキー障壁高さφBnは
0.42〜0.50Vと低くなり、n値も2.0以上に
なって、ショットキー特性の著しい劣化が認められ、電
極表面も荒れるという問題が生じた。
【0008】そのため、400℃以上の熱処理を行なっ
ても、コンタクト抵抗の増大が少ない安定したオーミッ
ク電極、およびショットキー特性が劣化しないショット
キー電極を形成することは困難であり、GaAs、Al
GaAs等の化合物半導体を用いた高速の高周波素子
を、良好な再現性で作製する障害になっていた。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の有する問
題を解決し、400℃以上のプロセスを経ても、コンタ
クト抵抗およびショットキー特性が劣化しない電極を有
する化合物半導体装置およびその製造方法を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、上記半導体基板とオーミック接合または
ショットキ接合を形成する第1層(例えばPt層)の上
にバリヤメタル層として高融点金属からなる第2層(例
えばMo層)を形成して、当該第2層の上に形成された
第3層を構成する成分(例えばTi)が、上記第1層を
介して上記化合物半導体基板へ拡散するのを防止するも
のである。上記第2層である高融点金属層としては、N
b、Mo、W、Ta、V、Zr、Hfなどの膜を用いる
ことができる。また、上記第1層であるPt層と上記高
融点金属層の間に、薄いTi層を介在させてもよい。こ
のTi層の膜厚が十分小さい(1〜30nm)ならば、
とくに問題は生じない。
【0011】
【作用】本発明者の検討によれば、上記従来の電極にお
ける上記劣化の原因は、最下層であるPt層からのPt
の拡散にあるのではなく、上記のように、その上層であ
るTi層にあることが明らかになった。Ti層は、従来
からAu/Pt/Tiという構造で、GaAs MES
FETなどのショットキーゲート電極として用いられて
いるが、この電極は、熱処理温度の変化によってしきい
値が変動する。これは、熱処理の温度が異なると、Ga
Asなどの基板内部へTiが拡散する深さが変わるため
である。
【0012】したがって、上記Ti層の下に薄いPt層
を介在させた上記従来のAu/Pt/Ti/Pt電極の
場合でも、400℃以上の熱処理を行なうと、第2層で
ある厚いTi層からのTiが、第1層である薄いPt層
を通過して基板内部へ拡散してしまい、その結果、基板
と電極間との接合が劣化して、コンタクト抵抗が高くな
り、さらに、ショットキ接合の場合は、ショットキー特
性が劣化してしまったものと考えられる。
【0013】しかし、最下層であるPt層とその上に設
けられたTi層の間に、高融点金属であるMo層を挿入
して形成された、Au/Pt/Ti/Mo/Ptという
5層構造の電極を、P型InGaAs層上のオーミック
電極として設け、熱処理によるコンタクト抵抗の変化
を、TLM測定によって調べた。このときのP型InG
aAs層は、図1に示した特性を得るときに用いられた
ものと同様に、ドーパントはBe、キャリア濃度は4×
1019cm~3、膜厚は100nmとした。また、Mo層
の膜厚は30nm、最下層のPt層の膜厚は5nmとし
た。
【0014】得られた結果を図1の特性線102に示し
た。従来の電極を用いた場合は、図1の特性線101か
ら明らかなように、温度が400℃以上になると、コン
タクト抵抗は急激に大きくなってしまったが、Au/P
t/Ti/Mo/Pt電極の場合は、特性線102に示
したように、450℃の熱処理温度を行なっても、コン
タクト抵抗は約8×10~7Ωcm2であり、上記従来の
電極を用いた場合よりはるかに低い値が得られた。
【0015】Au/Pt/Ti/Mo/Pt電極の場合
にコンタクト抵抗の増大が極めて小さかったのは、Ti
がMo層によって阻止されて、第1層であるPt層への
Tiの熱処理による拡散がほとんどなく、基板と電極の
間の接合の劣化が生じなかったためと考えられる。すな
わち、MoとTiは約1600℃以上の温度で全率固溶
体を形成するが、それ以下の温度では、両者ともほとん
ど反応せずに安定した状態にあると考えられる。したが
って、Ti層とPt層の間に介在して形成されたMo層
は、非常に有効なバリヤ層として作用し、Pt層へのT
iの拡散が効果的に防止され、その結果、第1層である
Pt層はTiによる影響を受けることなしにGaAsと
反応してPtAs2ga形成され、良好なオーミック特
性が得られたものと考えられる。
【0016】しかし、図1の特性線101および102
から明らかなように、上記熱処理前におけるコンタクト
抵抗の絶対値は従来電極の方が低かった。これは、Pt
2Ga3など、Ga組成が高く、抵抗が大きい金属間化合
物層が基板との間に形成されたためと考えられる。両者
の抵抗値の差を減少させるため、最下層であるPt層と
その上層であるMoとの間に、薄いTi層を介在させ
て、Au/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptという6層構
造の電極を上記基板上に形成して、同様の測定を行なっ
た。このときの追加されたTi層の膜厚は5nmでり、
その他の金属層の膜厚は上記5層構造電極と同じにし
た。
【0017】得られた結果を図1の特性線103に示し
た。特性線103から明らかなように、Au/Pt/T
i/Mo/Ti/Ptという6層構造の電極とすること
によって、熱処理前におけるコンタクト抵抗の増大は効
果的に防止され、上記従来の電極とほぼ同じ抵抗値であ
った。しかも、熱処理を行なっても、コンタクト抵抗の
増加は僅かで、安定したコンタクト抵抗を示し、例えば
450℃の熱処理後のコンタクト抵抗は約6×10~7Ω
cm2であり、上記5層構造の電極よりも低かった。
【0018】上記のように、Au/Pt/Ti/Mo/
Ptという5層構造の電極は、450℃の熱処理後のコ
ンタクト抵抗の値が、従来の4層構造の電極の場合と比
較して約1/20であり、十分に実用に供することがで
きる。この5層構造の電極は、コンタクト抵抗の絶対値
が、従来構造の電極よりやや大きいが、Au/Pt/T
i/Mo/Ti/Ptという6層構造の電極は、高温の
熱処理におけるコンタクト抵抗の増加が従来の電極より
はるかに少なく、しかも、コンタクト抵抗の絶対値も上
記5層構造の電極より低く、上記従来構造の電極とほと
んど同じであり、オーミック電極として極めてすぐれて
いた。これは、Mo層とPt層の間に薄いTi層を介在
させると、基板からのGaがPt層を通ってTi層へ入
り(GaはAsより金属膜への拡散速度が大きい)、P
tGa、Pt3GaなどGa量が少ない、低抵抗の金属
間化合物層が形成されて抵抗が低下し、さらにコンタク
ト抵抗も低下したためと考えられる。
【0019】さらに、本発明の上記2種類の電極を、N
型GaAs基板を用いたダイオードのショットキー電極
として用いた場合には、両者とも従来電極の場合と同様
に300℃〜400℃の熱処理では、ショットキー障壁
高さφBnは0.82〜0.86Vと高く、n値も1.
07〜1.12と安定した良好なショットキー特性を示
した。しかも、430℃、30分間の熱処理を行なった
後においても、ショットキー障壁高さφBnは0.8V
〜0.84Vという高い値を示し、n値も1.14〜
1.21と良好なままであった。このことからAu/P
t/Ti/Mo/Ti/Pt6層構造電極、およびAu
/Pt/Ti/Mo/Pt5層構造電極は、良好なショ
ットキー電極としても使用できることが確認された。
【0020】
【実施例】
〈実施例1〉本発明をInGaAs/InP・HBTに
適用した第1の実施例を、図2を用いて説明する。周知
のMBE法を用いて、半絶縁性InP基板10上に、S
iをドーパントとして含むキャリア濃度5×1019cm
~3、膜厚600nmのN+−InGaAs層からなるサ
ブコレクタ層11、膜厚300nmのアンドープInG
aAs層からなるコレクタ層12、Beをドーパントと
して含むキャリア濃度4×1019cm~3、膜厚50nm
のP+−InGaAs層からなるベース層13、膜厚1
50nmのアンドープInGaAs層からなるスペーサ
層14、Siをドーパントとして含むキャリア濃度3×
1017cm~3、膜厚100nmのN−InGaAs層か
らなるエミッタ層15、膜厚100nmのアンドープI
nGaAsからなるスペーサ層16およびSiをドーパ
ントとして含むキャリア濃度5×1019cm~3、膜厚1
50nmのN+−InGaAs層からなるコンタクト層
17を順次成長させ、N+−InGaAsコンタクト層
17上の所望の位置にWSiからなるエミッタ電極18
を形成した。
【0021】次に、上記エミッタ電極18をマスクにし
て、燐酸、H22およびH2Oの混合液をエッチ液とし
て用いたウエットエッチングを行なって、P+−InG
aAs層からなるベース層13の表面を露出させた。
【0022】周知のプラズマCVD法を用いて、厚さ2
00nmのSiO2膜を全面に形成した後、周知のホト
リソグラフィ技術を用いて、所定の形状を有するレジス
トパターン(図示せず)を形成し、当該レジストパター
ンの開口部を介して、C26とCHF3の混合ガスをエ
ッチングガスとして用いたプラズマエッチングを行な
い、ベース電極形成領域に形成されていたP+−InG
aAs層からなるベース層13の表面を露出させた。こ
の際、上記エミッタ電極18などの側面上に、上記Si
2膜からなるサイドウォール19が形成された。
【0023】周知のEB蒸着法を用いて、膜厚5nmの
Pt膜、膜厚5nmのTi膜、膜厚30nmのMo膜、
膜厚50nmのTi膜、膜厚50nmのPt膜および膜
厚200nmのAu膜を順次積層して全面に形成した
後、周知のリフトオフ法を用いて不要部分を除去し、A
u/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptという6層構造を有
するベース電極20を形成した。
【0024】周知のホトリソグラフィ技術を用いて、所
望の形状を有するホトレジストマスク(図示せず)を形
成し、燐酸とH22とH2Oの混合液を用いたウエット
エッチングを行ない、N+−InGaAsサブコレクタ
層11の表面を露出させた。周知のプラズマCVD法を
用いて、膜厚200nmのSiO2膜を全面に形成した
後、ホトリソグラフイとC26とCHF3の混合ガスに
よるプラズマエッチングによる周知の選択エッチングを
行なって、コレクタ電極形成領域のN+−InGaAs
サブコレクタ層11の表面を露出させた。
【0025】周知のEB蒸着法を用いて、膜厚60nm
のAuGe膜、膜厚10nmのW膜、膜厚10nmのN
i膜および膜厚200nmのAu膜を順次積層して全面
に形成した後、周知のリフトオフ法を用いて不要部分を
除去し、さらにN2雰囲気中で400℃、5分間の熱処
理を行なってアロイ化させて、Au/Ni/W/AuG
eなる4層構造を有するコレクタ電極21を形成し、I
nGaAs/InPHBTが完成した。
【0026】本実施例においては、コレクタ電極21を
形成する際に、アロイ化のために400℃、5分間の熱
処理を行なっているが、この熱処理を行なった後のベー
ス電極20のコンタクト抵抗は、5.4×10-7Ωcm
2で非常に良好なオーミック特性を示した。さらにN2
囲気中で430℃、60分間の熱処理を加えた場合で
も、ベース電極20のコンタクト抵抗は6.3×10-7
Ωcm2と良好なオーミック特性を示し、ベース・コレ
クタ間の耐圧も−5.2Vで熱処理前とほぼ同等の値を
示した。これにより、本実施例において形成されたAu
/Pt/Ti/Mo/Ti/Pt電極は、熱処理によっ
て劣化されない、高い耐熱性をもったP型オーミック電
極であることが確認された。
【0027】本実施例では、ベース電極にAu/Pt/
Ti/Mo/Ti/Ptなる6層構造の電極を用いた場
合を示したが、Au/Pt/Ti/Mo/Ptなる5層
構造の電極の場合も、従来の電極より優れた耐熱性を有
しており、実用に供することのできることが確認され
た。
【0028】〈実施例2〉本発明をGaAs・MESF
ETに適用した第2の実施例を、図3を用いて説明す
る。まず、図3に示したように、ホトレジスト膜をマス
クとする周知のイオン打込み法を用いて、半絶縁性Ga
As基板22の所定部分にシリコンイオンを浅く注入し
た後、さらに深く注入して、800℃、20分程度のア
ニールを行って活性化し、第1能動層23および第2能
動層24を形成した。
【0029】周知の常圧CVD法を用いて厚さ50nm
のSiO2膜25を全面に形成した後、上記基板22上
の所望の位置にホトレジストからなるソース・ドレイン
電極形成用パターン(図示せず)を形成し、C26とC
HF3の混合ガスをエッチングガスとして用いるプラズ
マエッチングを行なって上記SiO2膜25の所定部分
を除去して基板22の表面を露出させた。
【0030】周知のEB蒸着法を用いて、AuGe膜、
W膜、Ni膜およびAu膜を順次全面に積層して形成
し、周知のリフトオフ法によって不要部分を除去し、さ
らにN2雰囲気中で400℃、5分間の熱処理を行なっ
てアロイ化させて、AuGe/W/Ni/Auなる4層
構造のソース・ドレイン電極26を形成した。
【0031】次に、上記ソース・ドレイン電極26間の
所望の位置に、所定の形状を有するホトレジスト膜から
なるゲート電極形成用パターン(図示せず)を形成し、
このゲート電極形成用パターンの開口部によって露出さ
れた上記SiO2膜25を、C26とCHF3の混合ガス
を用いてプラズマエッチングして、上記第1能動層23
の表面を露出させた。
【0032】上記第1能動層23の露出された表面上
に、Au/Pt/Ti/Mo/Pt金属積層膜を、周知
のEB蒸着法によって形成した後、周知のリフトオフ法
を用いて、上記ゲート電極形成用パターンおよびその上
に形成されていた上記金属積層膜を除去し、Au/Pt
/Ti/Mo/Ptなる5層構造のゲート電極27を形
成して、図3に示す構造を有するGaAs・MESFE
Tが完成した。なお、上記ゲート電極27の最下層のP
t膜の膜厚は10nmとした。
【0033】本実施例によって形成されたMESFET
のショットキー特性は、ショットキー障壁高さφBnは
0.84Vと高く、n値も1.06と非常に良好な特性
を示した。また、本実施例では、ソース・ドレイン電極
26を形成した後に、ゲート電極27を形成した。この
場合、ソース・ドレイン電極26を形成する際に行なわ
れる400℃程度の熱処理は、ゲート電極形成後には行
なわれない。しかし、ゲート長が0.5μm以下の非常
に短いゲート電極を形成する場合は、ソース・ドレイン
電極が先に形成されていると、ホトレジスト膜からなる
上記ゲート電極形成用パターンを形成する際に、ソース
・ドレイン電極からの乱反射によるハレーション等によ
って、ゲート電極形成用パターンの寸法が変わり、ゲー
ト電極の寸法が変わってしまう欠点があった。
【0034】このような欠点を除去するには、ゲート電
極をソース・ドレイン電極よりも先に形成することが有
効であるが、従来の電極を用いた場合は、耐熱性が高く
ないため、このように形成の順序を変更することができ
なかった。しかし、本発明では、電極の耐熱性がすぐれ
ているため、上記のように工程の順序を変更しても問題
はなく、ゲート電極の寸法が変わってしまう恐れはな
い。
【0035】本実施例では、ゲート電極として、Au/
Pt/Ti/Mo/Ptという5層電極を用いたが、M
o膜と最下層のPt膜の間にさらにTi膜を挿入して、
Au/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptという6層電極を
用いても良いことは言うまでもない。
【0036】〈実施例3〉本発明の第3の実施例を、G
aAs・HIGFETの断面構造を示す図4を用いて説
明する。半絶縁性GaAs基板28上に、周知のMBE
法を用いて、膜厚300nmのアンドープGaAs層2
9、Beをドーパントとしてキャリア濃度が3×1016
cm~3で膜厚300nmのP−AlGaAs層30、S
iをドーパントとしてキャリア濃度が3×1018cm~3
で膜厚20nmのN−GaAs層チャネル層31、膜厚
10nmのアンドープAlGaAs層32、膜厚15n
mのアンドープGaAs層33を順次成長させた後、プ
ラズマCVD法により厚さ100nmのSiO2膜を全
面に形成した。
【0037】次に、上記アンドープGaAs層33上の
所望の位置に、ホトレジスト膜からなるN+層選択成長
用パターンを形成した。上記N+層選択成長用パターン
の開口部を介して、C26とCHF3の混合ガスを用い
たプラズマエッチングを行なって、N+層選択成長領域
のアンドープGaAs層33の表面を露出させ、さらに
燐酸、H22およびH2Oの混合液を用いてウエットエ
ッチングを行ない、上記N−GaAs層チャネル層31
の表面を露出させた。
【0038】上記N−GaAs層チャネル層31の露出
された表面上に、周知のMOCVD法によって、N+
GaAs層34を選択成長させた。この際、ドーパント
としてはSiを用い、キャリア濃度は3×1018cm
~3、膜厚は400nmとし、基板温度は550℃とし
た。
【0039】次に、周知の常圧CVD法によって、厚さ
50nmのSiO2膜35を全面に形成した後、所定の
開口部を有するホトレジスト膜からなるソース・ドレイ
ン電極形成用パターン(図示せず)を形成した。上記ソ
ース・ドレイン電極形成用パターンの有する上記開口部
を介して、C26とCHF3の混合ガスによって上記S
iO2膜35をプラズマエッチングして上記N+−GaA
s層34の表面を露出させた。
【0040】Au/Ni/W/AuGe積層金属膜を基
板全面に形成した後、周知のリフトオフ法を用いて、上
記ソース・ドレイン電極形成用パターンおよびその上に
形成された上記積層金属膜を除去して所定の形状に加工
し、さらにN2雰囲気中で400℃、5分間のアロイ化
処理を行なって、Au/Ni/W/AuGeという4層
構造を有するソース・ドレイン電極36を形成した。
【0041】次に、上記ソース・ドレイン電極36間の
所望の位置に、ホトレジスト膜からなるゲート電極形成
用パターン(図示せず)を形成し、当該ゲート電極形成
用パターンの開口部を介して、C26とCHF3の混合
ガスによって上記SiO2膜35の露出された部分をプ
ラズマエッチングして、上記アンドープGaAs膜33
の表面を露出させ、Au/Pt/Ti/Mo/Pt積層
金属膜を周知のEB蒸着法により形成した。
【0042】周知のリフトオフ法を用いて、上記ゲート
電極形成用パターンおよびその上に形成された上記積層
金属膜を除去して、Au/Pt/Ti/Mo/Ptなる
5層構造を有するゲート電極37を形成し、図4に示し
た断面構造を有するGaAs・HIGFETが完成し
た。なお、最下層Pt膜の膜厚は5nmとした。
【0043】本実施例では、ソース・ドレイン電極36
を形成した後にゲート電極37を形成したが、上記実施
例2と同様に、ゲート電極37をソース・ドレイン電極
36より先に形成しても良いことは言うまでもない。ま
た、本実施例では、ゲート電極として、Au/Pt/T
i/Mo/Ptなる5層の電極を使用したが、MESF
ETのときと同様に、Au/Pt/Ti/Mo/Ti/
Ptなる6層構造の電極を用いても良い。
【0044】〈実施例4〉本発明の第4の実施例をGa
As・HEMTの断面構造を示す図5により説明する。
半絶縁性GaAs基板38上に、周知のMBE法を用い
て、膜厚600nmのアンドープGaAs層39、膜厚
20nmのアンドープInGaAsチャネル層40、膜
厚5nmのアンドープAlGaAs層41、Siをドー
パントとしてキャリア濃度が3×1018cm~3で膜厚2
0nmのN−AlGaAs電子供給層42、膜厚10n
mのアンドープAlGaAsバリヤ層43およびSiを
ドーパントとしてキャリア濃度が5×1018cm~3で膜
厚100nmのN+−GaAs層44を順次積層して成
長させた後、周知のプラズマCVD法を用いて、厚さ5
00nmのSiO2膜45を全面に形成した。
【0045】所定の形状を有するホトレジスト膜からな
るソース・ドレイン電極形成用パターン(図示せず)を
形成した後、当該ソース・ドレイン電極形成用パターン
の有する開口部を介して、C26とCHF3の混合ガス
によりプラズマエッチングを行なって上記SiO2膜4
5の露出された部分を除去し、上記N+−GaAs層4
4の表面を露出させた。
【0046】次に、Au/Ni/W/AuGe積層金属
膜を周知の方法を用いて形成した後、周知のリフトオフ
法を用いて、上記ソース・ドレイン電極形成用パターン
およびその上に形成された上記積層金属膜を除去して所
定の形状に加工し、さらにN2雰囲気中で400℃、5
分間のアロイ化処理を行なって、Au/Ni/W/Au
Geなる4層構造を有するソース・ドレイン電極46を
形成した。
【0047】ゲート電極形成領域に開口部を有するホト
レジスト膜からなるゲート電極形成用パターン(図示せ
ず)を形成した後、上記開口部を介して露出された上記
SiO2膜45の露出された部分を、C26とCHF3
混合ガスを用いたプラズマエッチングによって除去し
て、上記N+−GaAs層44の表面を露出させ、さら
に周知の反応性イオンエッチングを行なって、上記N+
−GaAs層44の露出された部分を除去し、上記アン
ドープAlGaAsバリヤ層43の表面を露出させた。
【0048】Au/Pt/Ti/Mo/Ptなる積層金
属膜を周知のEB蒸着法によって全面に形成した後、周
知のリフトオフ法を用いて、上記ゲート電極形成用パタ
ーンおよびその上に形成された上記積層金属膜を除去し
てAu/Pt/Ti/Mo/Ptなる5層構造を有する
ゲート電極47を形成し、図5に示す断面構造を有する
GaAs・HEMTが完成した。なお、最下層Pt層の
膜厚は5nmとした。
【0049】本実施例では、ソース・ドレイン電極46
を形成した後にゲート電極47を形成したが、上記実施
例2の場合と同様に、ゲート電極47をソース・ドレイ
ン電極46より先に形成しても良い。また本実施例で
は、ゲート電極47にAu/Pt/Ti/Mo/Ptな
る5層電極を用いたが、上記MESFETの場合と同様
に、Au/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptなる6層構造
のゲート電極を用いても良い。
【0050】〈実施例5〉本発明の第5の実施例を、G
aAs・JFETの断面図を示した図6により説明す
る。半絶縁性GaAs基板48上に、周知のMBE法に
よって膜厚600nmのアンドープGaAs層49、膜
厚5nmのアンドープAlGaAs層50、Siをドー
パントとして含みキャリア濃度が5×1017cm~3で膜
厚50nmのN−GaAsチャネル層51、膜厚20n
mのアンドープAlGaAs層52およびBeをドーパ
ントとして含みキャリア濃度が4×1019cm~3で膜厚
100nmのP+−GaAs層53を順次積層して成長
させ、さらに膜厚100nmのSiO2膜を、周知のプ
ラズマCVD法によって全面に形成した。
【0051】上記P+−GaAs層53上のゲート電極
形成領域を覆うホトレジスト膜からなるメサエッチング
用パターン(図示せず)を形成した後、C26とCHF
3の混合ガスを用いたプラズマエッチングによって、上
記SiO2膜の露出された部分を除去し、上記ゲート電
極形成領域以外の領域に形成された上記P+−GaAs
層53を露出させ、上記メサエッチング用パターンを除
去した。
【0052】上記SiO2膜をマスクとして用い、開口
部内の上記P+−GaAs層53をを反応性イオンエッ
チング法によってメサエッチングして、上記アンドープ
AlGaAs層52の表面を露出させた。
【0053】次に、周知の常圧CVD法を用いて膜厚2
0nmのSiO2膜を全面に形成した後、ホトレジスト
膜をマスクとしたイオン打込み法によって、シリコンイ
オンを注入し、800℃、20分のアニールを行ってシ
リコンイオンを活性化して、N型オーミックコンタクト
層54を形成した。
【0054】周知の常圧CVD法を用いて、膜厚500
nmのSiO2膜55を全面に形成した後、ソース・ド
レイン電極形成用のホトレジストパターンを形成した。
当該ホトレジストパターンの開口部を介して、上記Si
2膜55の露出された部分を、C26とCHF3の混合
ガスによるプラズマエッチングによって除去して、上記
N型オーミックコンタクト層54の表面を露出させた。
【0055】周知の方法を用いてAu/Ni/W/Au
Geからなる積層金属膜を全面に形成した後、周知のリ
フトオフ法を用いて上記レジストパターンおよびその上
に形成された上記積層金属膜を除去し、さらにN2雰囲
気中で400℃、5分間のアロイ化処理を行なって、上
記N型オーミックコンタクト層54の露出された表面上
に、Au/Ni/W/AuGeなる5層構造のソース・
ドレイン電極56を形成した。
【0056】次に、所定の形状を有するホトレジスト膜
からなるゲート電極形成用パターン(図示せず)をマス
クとして用いた、C26とCHF3の混合ガスによりプ
ラズマエッチングを行なって上記SiO2膜55の露出
された部分を除去し、露出された上記P+−GaAs層
53の上にAu/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptなる積
層金属を周知のEB蒸着法によって形成した。上記ゲー
ト電極形成用パターンおよびその上に形成された上記積
層金属膜を、周知のリフトオフ法によって除去して、A
u/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptなる6層構造を有す
るゲート電極57を形成して、図6に示す断面構造を有
するGaAs・JFETが完成した。なお、最下層のP
t膜の膜厚は5nm、第2層のTi層の膜厚は10nm
とした。
【0057】本実施例では、ソース・ドレイン電極56
を形成した後にゲート電極57を形成したが、上記実施
例2と同様に、ゲート電極57を先に形成しても良い。
また、本実施例では、ゲート電極としてAu/Pt/T
i/Mo/Ti/Ptなる6層構造電極を用いたが、上
記実施例2と同様にAu/Pt/Ti/Mo/Ptなる
5層構造電極を用いても良い。上記各実施例では、高融
点金属としてMoを用いた場合を示したが、その他、N
b、W、Ta、V、Zr若しくはHfを用いても、同様
な効果が得られた。
【0058】また、上記各実施例では、基板と接する第
1の高融点金属層としてPt層を用いた場合を示した
が、Pt層の代わりに化合物半導体基板を構成する元素
とPtの金属間化合物層あるいはPtとTiの合金層を
用いても良く、上記第1の高融点金属層と第2の高融点
金属層の間に介在して設けられる第5の高融点金属層と
しては、Ti層のみではなく、基板である化合物半導体
を構成する元素の金属間化合物層またはPtとTiの合
金層を用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、化合物半導体に対して
良好なオーミック特性、およびショットキー特性を有す
る電極を有する化合物半導体装置を、再現性良く得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明と従来の電極における熱処理温度とコン
タクト抵抗の関係を示す図、
【図2】本発明の実施例1を示す断面図、
【図3】本発明の実施例2を示す断面図、
【図4】本発明の実施例3を示す断面図、
【図5】本発明の実施例4を示す断面図、
【図6】本発明の実施例5を示す断面図。
【符号の説明】
10……半絶縁性InP基板、 11……N+−InG
aAsサブコレクタ層、12……アンドープInGaA
sコレクタ層、 13……P+−InGaAsベース
層、 14……アンドープInGaAsスペーサ層、
15……N−InGaAsエミッタ層、 16……アン
ドープInGaAsスペーサ層、 17……N+−In
GaAsコンタクト層、 18……WSiエミッタ電
極、 19……SiO2サイドウォール、 20……A
u/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptベース電極、 21
……AuGe系コレクタ電極、 22……半絶縁性Ga
As基板、23……第1能動層、 24……第2能動
層、 25……SiO2膜、 26……AuGe系ソー
ス・ドレイン電極、 27……Au/Pt/Ti/Mo
/Ti/Ptゲート電極、 28……半絶縁性GaAs
基板、 29……アンドープGaAs層、 30……P
−AlGaAs層、 31……N−GaAsチャネル
層、32……アンドープAlGaAs層、 33……ア
ンドープGaAs層、34……N+−GaAs層、35
……SiO2膜、 36……AuGe系ソース・ドレイ
ン電極、 37……Au/Pt/Ti/Mo/Ptゲー
ト電極 38……半絶縁性GaAs基板、 39……アンドープ
GaAs層、 40……アンドープInGaAsチャネ
ル層、41……アンドープAlGaAs層、42……N
−AlGaAs電子供給層、 43……アンドープAl
GaAsバリヤ層、44……N+−GaAs層、 45
……SiO2膜、 46……AuGe系ソース・ドレイ
ン電極、 47……Au/Pt/Ti/Mo/Ptゲー
ト電極 48……半絶縁性GaAs基板、 49……アンドープ
GaAs層、 50……アンドープAlGaAs層、
51……N−GaAsチャネル層、 52……アンドー
プAlGaAs層、 53……P+−GaAs層、 5
4……N型オーミックコンタクト層、 55……SiO
2膜、 56……AuGe系ソース・ドレイン電極、
57……Au/Pt/Ti/Mo/Ti/Ptゲート電
極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/73 H01L 29/72

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体基板上に順次積層して形成さ
    れた、上記化合物半導体基板とオーミック接続する所定
    の形状を有する第1の高融点金属層、第2の高融点金属
    層、第3の高融点金属層、第4の高融点金属層および低
    抵抗導電体層からなる電極を具備し、上記第2の高融点
    金属層は、上記第3の高融点金属層を構成する成分の上
    記半導体基板への拡散を防止する機能を有していること
    を特徴とする化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】上記第1の高融点金属層と上記第2の高融
    点金属層の間には、第5の高融点金属層が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装
    置。
  3. 【請求項3】上記半導体基板の導電型はp型であること
    を特徴とする請求項1若しくは2に記載の化合物半導体
    装置。
  4. 【請求項4】化合物半導体基板上に順次積層して形成さ
    れた、上記化合物半導体基板とショットキ接続する所定
    の形状を有する第1の高融点金属層、第2の高融点金属
    層、第3の高融点金属層、第4の高融点金属層および低
    抵抗導体層からなる電極を具備し、上記第2の高融点金
    属層は、上記第3の高融点金属層を構成する成分の上記
    半導体基板への拡散を防止する機能を有していることを
    特徴とする化合物半導体装置。
  5. 【請求項5】上記第1の高融点金属層と上記第2の高融
    点金属層の間には、第5の高融点金属層が設けられてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の化合物半導体装
    置。
  6. 【請求項6】上記化合物半導体基板の導電型はN型もし
    くはアンドープであることを特徴とする請求項4若しく
    は5に記載の化合物半導体装置。
  7. 【請求項7】上記第1の高融点金属層はPt、上記化合
    物半導体を構成する元素とPtの金属間化合物およびP
    tとTiの合金からなる群から選択された材料からなる
    膜であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一
    に記載の化合物半導体装置。
  8. 【請求項8】上記第2の高融点金属層は、Mo、Nb、
    W、Ta、V、ZrおよびHfからなる群から選択され
    た材料からなる膜であることを特徴とする請求項1から
    7のいずれか一に記載の化合物半導体装置。
  9. 【請求項9】上記第3の高融点金属層は、Tiからなる
    膜であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一
    に記載の化合物半導体装置。
  10. 【請求項10】上記第4の高融点金属層は、Ptからな
    る膜であることを特徴とする請求項1から9のいずれか
    一に記載の化合物半導体装置。
  11. 【請求項11】上記第5の高融点金属層はTi、上記化
    合物半導体を構成する元素とTiの金属間化合物および
    PtとTiの合金からなる群から選択された材料からな
    る膜であることを特徴とする請求項3若しくは7に記載
    の化合物半導体装置。
  12. 【請求項12】上記電極は電界効果型トランジスタのゲ
    ート電極であることを特徴とする請求項4から11のい
    ずれか一に記載の化合物半導体装置。
  13. 【請求項13】上記電極はバイポーラトランジスタのベ
    ース電極であることを特徴とする請求項1から3および
    7から11のいずれか一に記載の化合物半導体装置。
  14. 【請求項14】上記第1の高融点金属層の膜厚は1nm
    〜30nmであることを特徴とする請求項1から13の
    いずれか一に記載の化合物半導体装置。
  15. 【請求項15】上記第2の高融点金属層の膜厚は10m
    〜100nmであることを特徴とする請求項1から14
    のいずれか一に記載の化合物半導体装置。
  16. 【請求項16】上記第3若しくは第5の高融点金属層の
    膜厚は10m〜200nmであることを特徴とする請求
    項1から15のいずれか一に記載の化合物半導体装置。
  17. 【請求項17】上記第4の高融点金属層の膜厚は10m
    〜200nmであることを特徴とする請求項1から16
    のいずれか一に記載の化合物半導体装置。
  18. 【請求項18】上記低抵抗金属膜は、Au、Al、Wお
    よびMoからなる群れから選ばれた材料からなる膜であ
    ることを特徴とする請求項1から17のいずれか一に記
    載の化合物半導体装置。
  19. 【請求項19】化合物半導体基板上に順次積層して形成
    された第1導電型を有する低抵抗の化合物半導体層から
    なるサブコレクタ層、高抵抗の化合物半導体層からなる
    コレクタ層、上記第1導電型とは逆の第2導電型を有す
    る化合物半導体層からなるベース層、上記第1導電型を
    有する化合物半導体層からなるエミッタ層、低抵抗導電
    体層からなるエミッタ電極および上記ベース層の露出さ
    れた表面上に形成されたベース電極を少なくとも具備
    し、上記ベース電極は、上記ベース層の露出された表面
    上に順次積層して形成された、上記ベース層とオーミッ
    ク接続する第1の高融点金属層、第2の高融点金属層、
    第3の高融点金属層、第4の高融点金属層および低抵抗
    導電体層からなる電極を具備し、かつ、上記第2の高融
    点金属層は、上記第3の高融点金属層を構成する成分の
    上記ベース層への拡散を防止する機能を有していること
    を特徴とする化合物半導体装置。
  20. 【請求項20】上記第1高融点金属層と上記第2高融点
    金属層の間には、第5の高融点金属層が設けられている
    ことを特徴とする請求項19に記載の化合物半導体装
    置。
  21. 【請求項21】化合物半導体基板上に順次積層して形成
    された、上記化合物半導体との化合物からなる当該化合
    物半導体基板とのオーミック接触層、第1の高融点金属
    層、第2の高融点金属層および導電体層を少なくとも含
    むオーミック電極を具備していることを特徴とする化合
    物半導体装置。
  22. 【請求項22】化合物半導体基板上に順次積層して形成
    された、当該化合物半導体基板との化合物からなる2種
    以上のオーミック接続用元素を含む上記化合物半導体基
    板とのオーミック接触層、第1の高融点金属層、第2の
    高融点金属層および導電体層を少なくとも含むオーミッ
    ク電極を具備していることを特徴とする化合物半導体装
    置。
  23. 【請求項23】化合物半導体基板の第1の領域上に、当
    該第1の領域との間にオーミック接続若しくはショット
    キー接続を形成する材料からなる第1の高融点金属膜、
    第2の高融点金属膜、第3の高融点金属膜、第4の高融
    点金属膜および低抵抗導電体膜を順次積層して金属積層
    膜を形成する工程と、当該金属積層膜の不要部分を除去
    して第1の電極を形成する工程と、300℃より高い温
    度で熱処理する工程を少なくとも含み、上記第2の高融
    点金属膜は上記第3の高融点金属膜を構成する成分の上
    記化合物半導体基板内への拡散を防止する機能を有して
    いるとを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】上記第1の電極を形成した後、上記半導
    体基板の第2の領域上に第2の電極を形成する工程を含
    み、上記熱処理する工程は、上記第2の電極を形成した
    後に行なわれることを特徴とする請求項23に記載の化
    合物半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】上記第1および第2の電極は、それぞれ
    電界効果トランジスタのゲート電極およびソース・ドレ
    イン電極であることを特徴とする請求項24に記載の化
    合物半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】上記第1および第2の電極は、それぞれ
    バイポーラトランジスタのベース電極およびコレクタ電
    極であることを特徴とする請求項24に記載の化合物半
    導体装置の製造方法。
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