JPH08189970A - 対象物の位置検出装置 - Google Patents

対象物の位置検出装置

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JPH08189970A
JPH08189970A JP7001697A JP169795A JPH08189970A JP H08189970 A JPH08189970 A JP H08189970A JP 7001697 A JP7001697 A JP 7001697A JP 169795 A JP169795 A JP 169795A JP H08189970 A JPH08189970 A JP H08189970A
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JP
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distance
scanner
azimuth
time
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JP7001697A
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Toshiro Nakajima
利郎 中島
Satoru Inoue
井上  悟
Sadahiro Tsuya
定廣 津谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定間隔の高密度化を図り、測定の不感帯の
発生の減少が可能な対象物の位置検出装置を得る。 【構成】 レーザ駆動手段32によってパルス列信号を
時系列的に分岐し、分岐された各信号により複数のレー
ザ17a〜17cを駆動するとともに、ビーム投光手段
33によって各レーザ17a〜17cから出射された複
数のビームを合波させて投射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走査領域にレーザ光
を走査し、走査領域内における被検出対象物体(以下、
対象物と称す)の位置を検出する対象物の位置検出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20はこの種の従来の技術を応用した
例えば特開平3−16846号公報に示された車両用追
尾警報装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、1は駆動回路2の駆動によりレーザ光を発光するレ
ーザダイオード、3はこのレーザダイオード1からのレ
ーザ光を平行ビームに変換するコリメートレンズ、4は
掃引駆動回路5の駆動によりミラー面が、一定の角度範
囲内で一定の角度ステップで回転制御されるスキャナ
で、これら1〜5でビーム投光部10が構成される。
【0003】6は対象物(対象車両)で反射されたレー
ザ光を集光する集光レンズ、7はこの集光レンズ6で集
光されたレーザ光を受光し、受光量に応じた電気信号に
変換して出力する受光素子で、これら6および7でビー
ム受光部20が構成される。8はパルス信号を発生して
出力するパルス発生回路、9はこのパルス発生回路8か
ら出力されるパルス信号と、受光素子7で検知される反
射レーザ光との入力時間差をクロック11を介して検出
し、対象物までの距離に比例した距離信号を出力する計
算回路、12は掃引駆動回路5からの掃引角度信号、計
算回路9からの距離信号および車速センサ13からの自
車の車速信号に基づいて、対象物までの距離および方位
を検出するマイクロコンピュータである。
【0004】上記のように構成された従来装置において
は、まず、パルス発生回路8からパルス信号が送出され
ると、駆動回路2はこのパルス信号を受けてレーザダイ
オード1を駆動させ、レーザダイオード1からレーザ光
が発光される。そして、このレーザ光はコリメートレン
ズ3によって平行ビームに変換されてスキャナ4に送ら
れる。次いで、スキャナ4では掃引駆動回路5から送り
出される駆動信号により、ミラー面を一定の角度範囲内
で且つ一定の角度ステップで回転制御し、レーザ光を対
象物の方向に向けて投射する。
【0005】一方、対象物によって反射された反射レー
ザ光は、集光レンズ6によって集光され受光素子7上に
入射される。次いでこの入射された反射レーザ光は、受
光素子7においてその光量に応じた電気信号に変換され
出力される。次に、計算回路9ではクロック11を介し
て、パルス発生回路8から送出されるパルス信号と、受
光素子7に入射される反射レーザとの入力時間差が検出
され、対象物までの距離に比例した距離信号が送出され
る。そして、マイクロコンピュータ12で、掃引駆動回
路5からの掃引角度信号、計算回路9からの距離信号お
よび車速センサ13からの自車の車速信号に基づき、対
象物までの距離および方位が検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスキャン型の対
象物の位置検出装置は以上のように構成され、レーザダ
イオード1はパルス信号によって駆動されているので、
レーザダイオード1の性能によりパルス周波数に制限を
受け、レーザダイオード1から出射されるレーザ光のパ
ルス間隔が制限されるため、スキャナ4によるレーザ光
スキャン時における測定間隔を狭くするには限界があ
り、対象物との測定距離が長い場合に不感帯が発生す
る。
【0007】又、コリメートレンズ3の位置が固定され
ているので、スキャナ4によるスキャン範囲を大きくし
てレーザ光を出射させた場合、スキャン範囲の両端から
出射されるレーザ光の反射光は、スキャン範囲の中心か
ら出射されるレーザ光の反射光と比較して結像する位置
が大きく移動する。このため、スキャン範囲の中心位置
で受光素子7の位置調整を行った場合、スキャン範囲の
両端から出射されるレーザ光の反射光による結像位置
が、受光素子7をはずれることになり検出不能となる。
【0008】又、受光素子7で受光された反射光に応じ
て出力される光パルスが、予め所定の値に設定されたし
きい値を越えた時点を測定基準時刻としているため、対
象物の反射率変化や出射されるレーザ光の強度の変動等
により、上記光パルスの強度変化が発生した場合、測定
基準時刻にずれが生じて測定誤差の要因となる。
【0009】又、遠く離れた対象物の位置検出を行う場
合、受光素子7で受光される反射光の強度が減少して、
光パルス信号のS/Nが低下して測定精度が悪くなる。
この対策としてレーザダイオード1の発光強度を上げる
必要があるが、受光素子7の性能面からの制約により限
界があり、測定精度の向上は困難となる。
【0010】又、対象物あるいは位置検出装置自身が移
動している場合、装置の操作者がレーザ光の出射方向
を、対象物の方向と合致するよう位置調整を行わなけれ
ばならない等の問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、測定間隔の高密度化を図り、測
定の不感帯の発生の減少が可能な対象物の位置検出装置
を提供することを目的とするものである。
【0012】又、レーザビームのスキャンに伴う反射光
の集光位置の変動の抑制が可能な対象物の位置検出装置
を提供することを目的とするものである。
【0013】又、測定基準時刻のずれを防止し、測定誤
差のばらつきを減少させることが可能な対象物の位置検
出装置を提供することを目的とするものである。
【0014】又、光パルス信号のS/Nを向上させ、測
定精度の向上を図ることが可能な対象物の位置検出装置
を提供することを目的とするものである。
【0015】レーザビームの投射方向を、対象物の方向
と常に合致するように制御することが可能な対象物の位
置検出装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る対象物の位置検出装置は、時系列的に重ならない複数
の光パルス列を一光路上に合波して対象物に向けて投
射、走査し、対象物で発生する反射光を受光して反射光
の光パルスの検出時刻と、対象物への投射時刻との時間
差から対象物までの距離を、また、投射時における走査
角度から対象物の在る方位をそれぞれ算出するととも
に、算出された距離および方位から対象物の位置を算出
するようにしたものである。
【0017】又、この発明の請求項2に係る対象物の位
置検出装置は、パルス列信号を時系列的に分岐するとと
もに分岐された各信号により複数のレーザを駆動するレ
ーザ駆動手段と、各レーザから出射された複数のビーム
を合波するとともに合波されたビームをスキャナを介し
て投射するビーム投光手段と、スキャナを駆動させビー
ムを対象物に向けて走査するビーム走査手段と、投射さ
れたビームが対象物に照射されて発生する反射光を検出
素子上に集光する受光手段と、ビームの投光時刻と反射
光の検出素子での検出時刻との時間差により対象物まで
の距離を算出する距離検出手段と、検出素子で検出され
る光パルスの投射時におけるスキャナの駆動角度から対
象物の在る方位を算出する方位検出手段と、距離検出手
段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離および
方位に基づいて対象物の位置を算出する位置検出手段と
を備えたものである。
【0018】又、この発明の請求項3に係る対象物の位
置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動するレ
ーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームを分岐し
この分岐されたビームを複数の遅延光学系を通過させて
それぞれ分岐するとともにこの分岐された複数のビーム
を合波させスキャナを介して投射するビーム投光手段
と、スキャナを駆動させビームを対象物に向けて走査す
るビーム走査手段と、投射されたビームが対象物に照射
されて発生する反射光を検出素子上に集光する受光手段
と、ビームの投射時刻と反射光の検出素子での検出時刻
との時間差により対象物までの距離を算出する距離検出
手段と、検出素子で検出される光パルスの投射時におけ
るスキャナの駆動角度から対象物の在る方位を算出する
方位検出手段と、距離検出手段および方位検出手段でそ
れぞれ算出された距離および方位に基づいて対象物の位
置を検出する位置検出手段とを備えたものである。
【0019】又、この発明の請求項4に係る対象物の位
置検出装置は、複数の光パルス列を互いに異なる領域上
に投射、走査し、対象物でそれぞれ発生する各反射光を
受光して各反射光の光パルスの各検出時刻と、対象物へ
の各投射時刻との各時間差から対象物までの距離を、ま
た、各投射時における各走査角度から対象物の在る方位
をそれぞれ算出するとともに、算出された距離および方
位から対象物の位置を算出するようにしたものである。
【0020】又、この発明の請求項5に係る対象物の位
置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動するレ
ーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームを複数に
分岐するとともに分岐された各ビームをスキャナ上に角
度を変えてそれぞれ入射させスキャナを介して投射する
ビーム投光手段と、スキャナを駆動させ各ビームを対象
物に向けて走査するビーム走査手段と、投射された各ビ
ームが対象物に照射されて発生する各反射光をそれぞれ
対応する検出素子上に集光する受光手段と、各ビームの
各投射時刻と各反射光の各検出素子での各検出時刻との
各時間差により対象物までの距離を算出する距離検出手
段と、各検出素子で検出される各光パルスの投射時にお
けるスキャナの各駆動角度から対象物の在る方位を算出
する方位検出手段と、距離検出手段および方位検出手段
でそれぞれ算出された距離および方位に基づいて対象物
の位置を検出する位置検出手段とを備えたものである。
【0021】又、この発明の請求項6に係る対象物の位
置検出装置は、パルス列信号を時系列的に分岐するとと
もに分岐された各信号により複数のレーザを駆動するレ
ーザ駆動手段と、各レーザから出射された各ビームをス
キャナ上に角度を変えてそれぞれ入射させスキャナを介
して投射するビーム投光手段と、スキャナを駆動させ各
ビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段と、投
射された各ビームが対象物に照射されて発生する各反射
光をそれぞれ対応する検出素子上に集光する受光手段
と、各ビームの各投射時刻と各反射光の各検出素子での
各検出時刻との各時間差により対象物までの距離を算出
する距離検出手段と、各検出素子で検出される各光パル
スの投射時におけるスキャナの各駆動角度から対象物の
在る方位を算出する方位検出手段と、距離検出手段およ
び方位検出手段でそれぞれ算出された距離および方位に
基づいて対象物の位置を検出する位置検出手段とを備え
たものである。
【0022】又、この発明の請求項7に係る対象物の位
置検出装置は、光パルス列を対象物に向けて投射、走査
し、対象物で発生する反射光を投射の光路を介し受光し
て反射光の光パルスの検出時刻と、対象物への投射時刻
との時間差から対象物までの距離を、また、投射時にお
ける走査角度から対象物の在る方位をそれぞれ算出する
とともに、算出された距離および方位から対象物の位置
を算出するようにしたものである。
【0023】又、この発明の請求項8における対象物の
位置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動する
レーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームをスキ
ャナを介して投射するビーム投光手段と、スキャナを駆
動させビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段
と、投射されたビームが対象物に照射されて発生する反
射光をスキャナを介して検出素子上に集光する受光手段
と、ビームの投射時刻と反射光の検出素子での検出時刻
との時間差により対象物までの距離を算出する距離検出
手段と、検出素子で検出される光パルスの投射時におけ
るスキャナの駆動角度から対象物の在る方位を算出する
方位検出手段と、距離検出手段および方位検出手段でそ
れぞれ算出された距離および方位に基づいて対象物の位
置を検出する位置検出手段とを備えたものである。
【0024】又、この発明の請求項9に係る対象物の位
置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動するレ
ーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームをスキャ
ナを介して投射するビーム投光手段と、スキャナを駆動
させビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段
と、投射されたビームが対象物に照射されて発生する反
射光をスキャナの裏面に設けられたミラーを介して検出
素子上に集光する受光手段と、ビームの投射時刻と反射
光の検出素子での検出時刻との時間差により対象物まで
の距離を算出する距離検出手段と、検出素子で検出され
る光パルスの投射時におけるスキャナの駆動角度から対
象物の在る方位を算出する方位検出手段と、距離検出手
段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離および
方位に基づいて対象物の位置を検出する位置検出手段と
を備えたものである。
【0025】又、この発明の請求項10に係る対象物の
位置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動する
レーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームを集光
用光学系およびスキャナを介して投射するビーム投光手
段と、スキャナを駆動させビームを対象物に向けて走査
するビーム走査手段と、投射されたビームが対象物に照
射されて発生する反射光をスキャナおよび集光用光学系
を介して検出素子上に集光する受光手段と、ビームの投
射時刻と反射光の検出素子での検出時刻との時間差によ
り対象物までの距離を算出する距離検出手段と、検出素
子で検出される光パルスの投射時におけるスキャナの駆
動角度から対象物の在る方位を算出する方位検出手段
と、距離検出手段および方位検出手段でそれぞれ算出さ
れた距離および方位に基づいて対象物の位置を検出する
位置検出手段とを備えたものである。
【0026】又、この発明の請求項11に係る対象物の
位置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動する
レーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームをスキ
ャナを介して投射するビーム投光手段と、スキャナを駆
動させビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段
と、投射されたビームが対象物に照射されて発生する反
射光をスキャナを介し光ファイバ内を通過させて検出素
子上に集光する受光手段と、ビームの投射時刻と反射光
の検出素子での検出時刻との時間差により対象物までの
距離を算出する距離検出手段と、検出素子で検出される
光パルスの投射時におけるスキャナの駆動角度から対象
物の在る方位を算出する方位検出手段と、距離検出手段
および方位検出手段でそれぞれ算出された距離および方
位に基づいて対象物の位置を検出する位置検出手段とを
備えたものである。
【0027】又、この発明の請求項12に係る対象物の
位置検出装置は、請求項11において、光ファイバの反
射光の入口側端面は長方形に、また、出口側端面は検出
素子の受光面の形状に合わせてそれぞれ形成するととも
に出口側端面を検出素子の受光面に密接して取り付ける
ようにしたものである。
【0028】又、この発明の請求項13に係る対象物の
位置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動する
レーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームをスキ
ャナを介して投射するビーム投光手段と、スキャナを駆
動させビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段
と、投射されたビームが対象物に照射されて発生する反
射光を分岐しこの分岐された光の一方を第1の検出素子
に他方を遅延光学系を介して第2の検出素子にそれぞれ
集光する受光手段と、第1の検出素子で受光された光パ
ルス信号の各ピーク値に応じてそれぞれしきい値を設定
するしきい値設定手段と、投射時におけるビームの一部
を反射させこの反射光を予め第1および第2の検出素子
を介して導入することによりビームの投射時刻を検出す
るとともに、第2の検出素子で受光され遅延光学系で遅
延された光パルス信号の各値がしきい値設定手段で設定
された対応する光パルス信号のしきい値にそれぞれ到達
する時刻と投射時刻との時間差により対象物までの距離
を算出する距離検出手段と、第1および第2の検出素子
で予め検出される光パルスの投射時点におけるスキャナ
の駆動角度から対象物の在る方位を算出する方位検出手
段と、距離検出手段および方位検出手段でそれぞれ算出
された距離および方位に基づいて対象物の位置を検出す
る位置検出手段とを備えたものである。
【0029】又、この発明の請求項14に係る対象物の
位置検出装置は、階段状に周波数変調されたパルス列信
号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レーザか
ら出射されたビームをスキャナを介して投射するビーム
投光手段と、スキャナを駆動させビームを対象物に向け
て走査するビーム走査手段と、投射されたビームが対象
物に照射されて発生する反射光を検出素子上に集光する
受光手段と、検出素子で反射光の受光量に応じて出力さ
れる出力信号を複数に分岐するとともに分岐された各信
号を周波数対遅延時間特性を有する回路網を通過させた
後合成して出力するパルス圧縮手段と、ビームの投射時
刻とパルス圧縮手段を介して得られる反射光の検出素子
での検出時刻との時間差により対象物までの距離を算出
する距離検出手段と、検出素子で検出される光パルスの
投射時におけるスキャナの駆動角度から対象物の在る方
位を算出する方位検出手段と、距離検出手段および方位
検出手段でそれぞれ算出された距離および方位に基づい
て対象物の位置を算出する位置検出手段とを備えたもの
である。
【0030】又、この発明の請求項15に係る対象物の
位置検出装置は、パルス列信号によりレーザを駆動する
レーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームを第1
および第2のスキャナを介して投射するビーム投光手段
と、第1のスキャナを駆動させビームを対象物に向けて
走査するビーム走査手段と、投射されたビームが対象物
に照射されて発生する反射光を第1および第2のスキャ
ナを介して検出素子上に集光する受光手段と、ビームの
投射時刻と反射光の検出素子での検出時刻との時間差に
より対象物までの距離を算出する距離検出手段と、検出
素子で検出される光パルスの投射時における第1のスキ
ャナの駆動角度から対象物の在る方位を算出する方位検
出手段と、距離検出手段および方位検出手段でそれぞれ
算出された距離および方位に基づいて対象物の位置を算
出する位置検出手段と、第2のスキャナを介した視野の
中心軸がビームの中心線と所定の位置関係になるよう予
め設定された撮像手段と、撮像手段で得られた対象物の
画像信号から線状物体を抽出しその位置を検出する線状
物体位置検出手段と、線状物体の位置が視野中の所望の
一直線上に常に一致するように第2のスキャナを駆動制
御するスキャナ駆動制御手段とを備えたものである。
【0031】又、この発明の請求項16に係る対象物の
位置検出装置は、請求項15において、撮像手段によっ
て得られた画像信号を映像化するとともに距離検出手段
および方位検出手段で得られた距離および方位を映像中
に表示するようにしたものである。
【0032】
【作用】この発明の請求項1における対象物の位置検出
装置は、時系列的に重ならない複数の光パルス列を一光
路上に合波して、対象物に投射することに単位時間当た
りに投射される光パルス数を増加させる。
【0033】又、この発明の請求項2における対象物の
位置検出装置は、レーザ駆動手段によってパルス列信号
を時系列的に分岐し、分岐された各信号により複数のレ
ーザを駆動するとともに、ビーム投光手段によって各レ
ーザから出射された複数のビームを合波させて投射す
る。
【0034】又、この発明の請求項3における対象物の
位置検出装置は、ビーム投光手段によってレーザから出
射されたビームを分岐し、この分岐されたビームを複数
の遅延光学系を通過させることによりさらに分岐させる
とともに、この分岐された複数のビームを合波させて投
射する。
【0035】又、この発明の請求項4における対象物の
位置検出装置は、複数の光パルス列を互いに異なる領域
上に投射することにより、単位時間当たりに投射される
光パルス数を増加させる。
【0036】又、この発明の請求項5における対象物の
位置検出装置は、ビーム投光手段によってレーザから出
射されたビームを複数に分岐するとともに、分岐された
各ビームをスキャナ上に角度を変えてそれぞれ入射させ
スキャナを介して投射する。
【0037】又、この発明の請求項6における対象物の
位置検出装置は、レーザ駆動手段によってパルス列信号
を時系列的に分岐し、分岐された各信号により複数のレ
ーザを駆動するとともに、ビーム投光手段によって各レ
ーザから出射された各ビームをスキャナ上に角度を変え
てそれぞれ入射させスキャナを介して投射する。
【0038】又、この発明の請求項7における対象物の
位置検出装置は、投射されたビームが対象物に照射され
て発生する反射光を、投射の光路を介して受光すること
により、ビームスキャンによる反射光の集光位置の変動
を抑制する。
【0039】又、この発明の請求項8における対象物の
位置検出装置は、投光手段によって、投射されたビーム
が対象物に照射されて発生する反射光を、ビーム投射時
に用いられるスキャナを介して検出素子上に集光する。
【0040】又、この発明の請求項9における対象物の
位置検出装置は、受光手段によって、投射されたビーム
が対象物に照射されて発生する反射光を、ビーム投射時
に用いられるスキャナの裏面に設けられたミラーを介し
て検出素子上に集光する。
【0041】又、この発明の請求項10における対象物
の位置検出装置は、受光手段によって、投射されたビー
ムが対象物に照射されて発生する反射光を、ビーム投射
時に用いられるスキャナおよび集光用光学系を介して検
出素子上に集光する。
【0042】又、この発明の請求項11における対象物
の位置検出装置は、受光手段によって、投射されたビー
ムが対象物に照射されて発生する反射光を、ビーム投射
時に用いられるスキャナを介し光ファイバ内を通過させ
て検出素子上に集光させる。
【0043】又、この発明の請求項12における対象物
の位置検出装置は、光ファイバによって反射光の集光位
置を常に検出素子の受光面と一致させる。
【0044】又、この発明の請求項13における対象物
の位置検出装置は、受光手段によって、投射されたビー
ムが対象物に照射されて発生する反射光を分岐し、この
分岐された光の一方を第1の検出素子に他方を遅延光学
系を介して第2の検出素子にそれぞれ集光し、又、しき
い値設定手段によって、第1の検出素子で受光された光
パルス信号の各ピーク値に応じてそれぞれしきい値を設
定し、又、距離検出手段によって、投射時におけるビー
ムの一部を反射させ、この反射光を予め第1および第2
の検出素子を介して導入することによりビームの投射時
刻を検出するとともに、第2の検出素子で受光され遅延
光学系で遅延された光パルス信号の各値が、しきい値設
定手段で設定された光パルス信号のしきい値にそれぞれ
到達する時刻と、上記検出されたビームの投射時刻との
時間差により対象物までの距離を算出する。
【0045】又、この発明の請求項14における対象物
の位置検出装置は、パルス圧縮手段によって、検出素子
で反射光の受光量に応じて出力される出力信号を複数に
分岐するとともに、分岐された各信号を周波数対遅延時
間特性を有する回路網を通過させた後合成して出力し、
又、距離検出手段によって、ビームの投射時刻とパルス
圧縮手段を介して得られる反射光の検出素子での検出時
刻との時間差により対象物までの距離を算出する。
【0046】又、この発明の請求項15における対象物
の位置検出装置は、線状物体位置検出手段によって、第
2のスキャナを介した視野の中心軸がビームの中心線と
所定の位置関係になるよう予め設定された撮像手段で得
られた対象物の画像信号から線状物体を抽出しその位置
を検出し、又、スキャナ駆動制御手段によって、線状物
体の位置が視野中の所望の一直線上に常に一致するよう
に第2のスキャナを駆動制御する。
【0047】又、この発明の請求項16における対象物
の位置検出装置は、撮像手段によって得られた画像信号
を映像化するとともに、距離検出手段および方位検出手
段で得られる距離および方位を映像中に表示する。
【0048】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の実施例1における対象物の位置検
出装置の構成を示すブロック図、図2は図1における距
離検出回路および方位検出回路の構成を示すブロック
図、図3は図1におけるレーザを駆動するためのパルス
列信号の波形を示す波形図である。
【0049】図において、14は図3(a)に示すよう
な波形のパルス信号を発生するパルス信号発生回路、1
5はこのパルス信号発生回路14によって発生されたパ
ルス信号を、図3(b)、(c)、(d)にそれぞれ示
すような波形のパルス信号に分岐する分岐器、16a、
16b、16cは分岐された各パルス信号により各レー
ザ17a、17b、17cをそれぞれ駆動するレーザ駆
動回路、18a、18b、18cは各レーザ17a〜1
7cにより出射されるビームを整形するコリメートレン
ズ、19、21は整形されたビームを合波するビームス
プリッタ、22はミラーである。
【0050】23はビームを投射するスキャナ、24は
スキャナ駆動信号発生回路25によって発生される駆動
信号に基づいてスキャナ25を駆動させ、投射されるビ
ームを対象物(図示せず)に向けて走査するスキャナ駆
動回路、26はビームが対象物に照射されて発生する反
射光を、検出素子27上に集光する集光レンズ、28は
検出素子27から受光量に応じて出力される信号を増幅
する増幅器、29は図3に示すように増幅器28および
パルス信号発生回路14にそれぞれ接続される一対の2
値化回路29a、29bと、カウンタ29cと、時間検
出用のクロック発生回路29dとで構成される距離検出
手段としての距離検出回路である。
【0051】30は図3に示すようにスキャナ駆動信号
発生回路25と接続されるA/D変換回路30aを有す
る方位検出手段としての方位検出回路、31は距離検出
回路29および方位検出回路30で得られる結果から対
象物の位置を算出する位置検出手段としての位置検出回
路である。そして又、分岐器15、レーザ駆動回路16
a〜16cでレーザ駆動手段32を、コリメートレンズ
18a〜18c、ビームスプリッタ19、21、ミラー
22、スキャナ23でビーム投光手段33を、スキャナ
駆動回路24、スキャナ駆動信号発生回路25でビーム
走査手段34を、集光レンズ26、検出素子27で受光
手段35をそれぞれ構成している。
【0052】次に上記のように構成された実施例1にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14で図3(a)に示すような
波形のパルス列信号を発生させ、このパルス列信号を図
3(b)、(c)、(d)に示すような波形のパルス信
号に分岐器15により分岐する。そして、この分岐され
た各パルス信号はそれぞれレーザ駆動回路16a〜16
cに入力され、レーザ駆動回路16a〜16cによりレ
ーザ17a〜17cが駆動されビームが発光される。次
いで発光された各ビームはそれぞれコリメートレンズ1
8a〜18cで整形された後、両ビームスプリッタ1
9、21およびミラー22を介して1本のビームに合波
されスキャナ23に送られる。
【0053】そして、このスキャナ23はスキャナ駆動
信号発生回路25によって生成される信号に基づいて、
スキャナ駆動回路24により駆動され、合波されたビー
ムを対象物に向けて投射、走査させる。なお、この時投
射されるビームの波形は図3(a)に示す波形と同等に
なる。一方、この投射されたビームが対象物に照射され
その表面で発生する反射光は、集光レンズ26によって
検出素子27上に集光され電気信号に変換された後増幅
器28で増幅される。
【0054】そして、距離検出回路29では、パルス信
号発生回路14によって発生したパルス信号を一方の2
値化回路29bに入力し、しきい値を越えた時点を起点
として、クロック発生回路29dでクロック信号を発生
させるとともに、このクロック信号の計数をカウンタ2
9cで開始する。一方、検出素子27上に集光され変換
された電気信号は増幅器28で増幅された後、距離検出
回路29の他方の2値化回路29aに入力され、この値
が上記しきい値を越えた時点でカウンタ29cの計数動
作を停止させる。このようにして計数された計数値、す
なわちビームの投射時刻と反射光の検出素子27での検
出時刻との時間差により、対象物までの距離が算出され
出力される。
【0055】又、方位検出回路30では、スキャナ駆動
信号発生回路25によって発生した信号をA/D変換回
路30aに入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値化
回路29bの出力信号によりサンプリングすることによ
って、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に変
換して出力する。最後に、位置検出回路31では、距離
検出回路29および方位検出回路30で算出されて出力
された距離および方位の信号から、対象物の位置が算出
される。
【0056】このように上記実施例1によれば、パルス
信号発生器14で発生されるパルス信号を、分岐器15
で分岐することによってパルス列を時系列的に複数に分
割し、それぞれ分割されたパルスによって各レーザ17
a〜17cを駆動させるようにしているので、レーザの
性能に制限されることなく測定間隔の高密度化が可能と
なり、測定距離が長くなっても不感帯が発生するのを減
少させることができる。
【0057】実施例2.図4はこの発明の実施例2にお
ける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図、図
5は図4におけるレーザを駆動するためのパルス列信
号、各光検出器に入射される光パルス列および投射光パ
ルス列の各波形を模擬的に示す波形図である。図におい
て、実施例1の場合と同様な部分は同一符号を付して説
明を省略する。
【0058】36はパルス信号発生回路14によって発
生されたパルス信号によりレーザ37を駆動するレーザ
駆動手段としてのレーザ駆動回路、38はレーザ37に
より出射されるビームを整形するコリメートレンズ、3
9、40はビームを分岐するためのビームスプリッタ、
41、42はビームを合波するためのビームスプリッ
タ、43a、43b、43cは光を分岐するためのビー
ムスプリッタ、44a、44bはミラー、45、46は
遅延光学系、47a、47b、47cは光検出器、48
a、48b、48cは増幅器である。
【0059】49は各光検出器47a〜47cで変換さ
れるとともに各増幅器48a〜48cで増幅された各電
気信号を合成する信号合成回路、50は図1における距
離検出回路29と同様の構成(図示せず)を有する距離
検出手段としての距離検出回路、51は図1における方
位検出回路30と同様の構成(図示せず)を有する方位
検出手段としての方位検出回路、52は距離検出回路5
0および方位検出回路51で得られる結果から、対象物
の位置を算出する位置検出手段としての位置検出回路で
ある。そして、コリメートレンズ38、ビームスプリッ
タ39、40、41、42、ミラー44a、44b、遅
延光学系45、46、スキャナ23でビーム投光手段5
3を構成している。
【0060】次に上記のように構成された実施例2にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14で図5(a)に示すような
波形のパルス信号を発生させ、このパルス信号をレーザ
駆動回路36に入力してレーザ37を駆動しビームを発
光させる。次いでこのビームをコリメートレンズ38で
整形した後、ビームスプリッタ39で分岐する。この分
岐された光ビームはさらにビームスプリッタ43aによ
って2つに分岐され、一方の光ビームは光検出器47a
に入射されるとともに、他方の光ビームは遅延光学系4
5に入力され、この遅延光学系45により時間的に遅延
させられて出力される。
【0061】この出力された光ビームはビームスプリッ
タ43bによって分岐され、一方の光ビームは光検出器
47bに入射されるとともに、他方の光ビームはさらに
ビームスプリッタ40で分岐され、一方の光ビームはビ
ームスプリッタ42、41を介して元のビームと合波さ
れ、他方の光ビームは遅延光学系46に入力され、この
遅延光学系46により時間的に遅延させられて出力され
る。この出力された光ビームはビームスプリッタ43c
によって分岐され、一方の光ビームは光検出器47cに
入射されるとともに、他方の光ビームは両ミラー44
a、44bによって反射された後、ビームスプリッタ4
2、41を介して元のビームと合波される。そして、再
び1本に合波されたビームはスキャナ23に導かれる。
【0062】又、各光検出器47a〜47cでは、それ
ぞれ光ビームを受光すると受光量に応じた電気信号に変
換し、これらの電気信号は各増幅器48a〜48cでそ
れぞれ増幅された後、信号合成回路49で時系列的に並
んだ信号として合成され出力される。そして、上記のよ
うにして合波されたビームが導かれたスキャナ23は、
スキャナ駆動信号発生回路25によって生成される信号
に基づいて、スキャナ駆動回路24により駆動され、図
5(e)に示すような波形に合波されたビームを対象物
に向けて投射、走査させる。
【0063】なお、この時投射されるビームの波形は、
図5(e)に示す波形と同等になる。又、各光検出器4
7a〜47cに入射される光ビームは、図5(b)、
(c)、(d)に示すような波形となる。一方、上記投
射されたビームが対象物に照射されその表面で発生する
反射光は、集光レンズ26によって検出素子27上に集
光され電気信号に変換された後、増幅器28で増幅され
て信号合成回路49に入力され時系列的に並んだ信号と
して合成される。
【0064】そして、距離検出回路50では、信号合成
回路49からの出力信号を、図示はしないが図2に示す
距離検出回路29と同様にして、一方の2値化回路に入
力し、しきい値を越えた時点を起点として、クロック発
生回路でクロック信号を発生させるとともに、このクロ
ック信号の計数をカウンタで開始する。一方、検出素子
27上に集光され変換された電気信号は増幅器28で増
幅された後、距離検出回路50の他方の2値化回路に入
力され、この値が上記しきい値を越えた時点でカウンタ
の計数動作を停止させる。このようにして計数された計
数値、すなわちビームの投射時刻と反射光の検出素子2
7での検出時刻との時間差により、対象物までの距離が
算出され出力される。
【0065】又、方位検出回路51においても、図2に
示す方位検出回路30と同様にして、スキャナ駆動信号
発生回路25によって発生した信号をA/D変換回路に
入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値化回路の出力
信号によりサンプリングすることによって、対象物の在
する方位を算出しディジタル信号に変換して出力する。
最後に、位置検出回路52では、距離検出回路50およ
び方位検出回路51で算出されて出力された距離および
方位の信号から、対象物の位置が算出される。
【0066】このように上記実施例2によれば、レーザ
37から出射されたビームを両遅延光学系45、46を
通過させた後、再び1本のビームにまとめて投射するよ
うにしているので、等価的に光パルス列の密度を向上さ
せて測定間隔の高密度化が可能となり、測定距離が長く
なっても不感帯が発生するのを減少させることができ
る。
【0067】実施例3.図6はこの発明の実施例3にお
ける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図、図
7は図6におけるレーザを駆動するためのパルス列信号
および各検出素子に受光される光パルス列の各波形を模
擬的に示す波形図である。図において、上記各実施例と
同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0068】54a、54bはレーザ37から出射され
コリメートレンズ38により整形されたビームを、それ
ぞれ分岐するためのビームスプリッタ、55はミラー、
56a、56b、56cは集光レンズ26で集光された
反射光をそれぞれ受光する検出素子、57a、57b、
57cは各検出素子56a〜56cから受光量に応じて
出力される信号をそれぞれ増幅する増幅器、58a、5
8b、58cは図1における距離検出回路29と同様の
構成(図示せず)をそれぞれ有する距離検出手段として
の距離検出回路である。
【0069】59a、59b、59cは図1における方
位検出回路30と同様の構成(図示せず)をそれぞれ有
する方位検出手段としての方位検出回路、60a、60
b、60cは各距離検出回路58a〜58cおよび各方
位検出回路59a〜59cで得られる各結果から、対象
物の各位置を算出する位置検出手段としての位置検出回
路、61はこれら各位置検出回路60a〜60cでそれ
ぞれ算出され出力される位置信号を入力して記録するシ
ステムコントローラである。そして、コリメートレンズ
38、ビームスプリッタ54a、54b、ミラー55、
スキャナ23でビーム投光手段62を、集光レンズ2
6、各検出素子56a〜56cで受光手段63をそれぞ
れ構成している。
【0070】次に上記のように構成された実施例3にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14で図7(a)に示すような
波形のパルス信号を発生させ、このパルス信号をレーザ
駆動回路36に入力してレーザ37を駆動しビームを発
光させる。次いでこのビームをコリメートレンズ38で
整形した後、両ビームスプリッタ54a、54bおよび
ミラー55を介して3本のビームに分岐してスキャナ2
3に導く。
【0071】そして、このスキャナ23はスキャナ駆動
信号発生回路25によって生成される信号に基づいて、
スキャナ駆動回路24により駆動され、3本のビームを
対象物に向けて、各ビームのスキャナ25上への入射角
にそれぞれ応じて異なる反射方向に投射、走査させる。
一方、この投射されたビームが対象物に照射されその表
面で発生する反射光は、集光レンズ26によって各検出
素子56a〜56c上に集光され、電気信号に変換され
た後各増幅器57a〜57cで増幅される。なお、この
時各検出素子56a〜56cで検出される光パルス列は
図7(b)〜(d)に示すような波形となる。
【0072】そして、各距離検出回路58a〜58cで
は、パルス信号発生回路14によって発生したパルス信
号を、図示はしないが図2に示す距離検出回路29と同
様にして、一方の2値化回路に入力し、しきい値を越え
た時点を起点として、クロック発生回路でクロック信号
を発生させるとともに、このクロック信号の計数をカウ
ンタで開始する。一方、各検出素子56a〜56c上に
集光され変換された電気信号は各増幅器57a〜57c
で増幅された後、各距離検出回路58a〜58cの他方
の2値化回路に入力され、この値が上記しきい値を越え
た時点でカウンタの計数動作を停止させる。このように
して計数された計数値、すなわちビームの投射時刻と反
射光の各検出素子56a〜56cでの検出時刻との時間
差により、対象物までの距離が算出され出力される。
【0073】又、各方位検出回路59a〜59cでは、
スキャナ駆動信号発生回路25によって発生した信号を
A/D変換回路に入力し、ビームの投射時刻、すなわち
2値化回路の出力信号によりサンプリングすることによ
って、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に変
換して出力する。そして、各位置検出回路60a〜60
cでは、各距離検出回路58a〜58cおよび方位検出
回路59a〜59cでそれぞれ算出されて出力された距
離および方位の信号から対象物の位置が算出され、シス
テムコントローラ61により記録される。
【0074】このように上記実施例3によれば、レーザ
37から出射されたビームを両ビームスプリッタ54
a、54bおよびミラー55を介して複数のビームに分
岐し、分岐された各ビームをスキャナ23上に角度を変
えてそれぞれ入射させ、各入射角に応じた方向にそれぞ
れ投射、走査するようにしているので、測定間隔の高密
度化が可能となり、測定距離が長くなっても不感帯が発
生するのを減少させることができる。
【0075】実施例4.図8はこの発明の実施例4にお
ける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図、図
9は図8におけるレーザを駆動するためのパルス列信号
およびこのパルス列信号を分岐したパルス信号の各波形
を模擬的に示す波形図である。図において、上記各実施
例と同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。6
4は各検出素子56a〜56cにより受光量に応じてそ
れぞれ出力され、各増幅器57a〜57cで増幅された
電気信号を合成して出力する信号合成器である。そし
て、各コリメートレンズ18a〜18c、スキャナ23
で投光手段54を構成している。
【0076】次に上記のように構成された実施例4にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14で図9(a)に示すような
波形のパルス列信号を発生させ、このパルス列信号を図
9(b)、(c)、(d)に示すような波形のパルス信
号に分岐器15により分岐する。そして、この分岐され
た各パルス信号はそれぞれレーザ駆動回路16a〜16
cに入力され、レーザ駆動回路16a〜16cによりレ
ーザ17a〜17cが駆動されビームが発光される。次
いで発光された各ビームはそれぞれコリメートレンズ1
8a〜18cで整形された後、スキャナ23の走査角範
囲の3等分の角度ずつ入射角を変えてスキャナ23上に
入射される。
【0077】そして、このスキャナ23はスキャナ駆動
信号発生回路25によって生成される信号に基づいて、
スキャナ駆動回路24により駆動され、それぞれ入射さ
れる各ビームを、その入射角に応じた方向に投射、走査
させる。一方、この投射されたビームが対象物に照射さ
れその表面で発生する反射光は、集光レンズ26によっ
て各検出素子56a〜56c上に集光され、電気信号に
変換された後増幅器28で増幅され信号合成器64に入
力される。信号合成器64ではこれらの電気信号を時系
列的に1本の電気信号として合成し出力する。
【0078】次に、距離検出回路29では、図2に示す
ようにパルス信号発生回路14によって発生したパルス
信号を一方の2値化回路29bに入力し、しきい値を越
えた時点を起点として、クロック発生回路29dでクロ
ック信号を発生させるとともに、このクロック信号の計
数をカウンタ29cで開始する。又、他方の2値化回路
29aには信号合成器64の出力が入力され、この値が
上記しきい値を越えた時点でカウンタ29cの計数動作
を停止させる。このようにして計数された計数値、すな
わちビームの投射時刻と反射光の検出素子27での検出
時刻との時間差により、対象物までの距離が算出され出
力される。
【0079】一方、方位検出回路30では、スキャナ駆
動信号発生回路25によって発生した信号をA/D変換
回路30aに入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値
化回路29bの出力信号によりサンプリングすることに
よって、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に
変換して出力する。最後に、位置検出回路31では、距
離検出回路29および方位検出回路30で算出されて出
力された距離および方位の信号から、対象物の位置が算
出される。
【0080】このように上記実施例4によれば、パルス
列信号を時系列的に複数に分割し、分割されたパルス信
号により複数のレーザ17a〜17cを駆動させるとと
もに、各レーザ17a〜17cから出射される各ビーム
を、スキャナ23上に角度を変えてそれぞれ入射させ、
各入射角に応じた方向にそれぞれ投射、走査するように
しているので、測定間隔の高密度化が可能となり、測定
距離が長くなっても不感帯が発生するのを減少させるこ
とができる。
【0081】実施例5.図10はこの発明の実施例5に
おける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、上記各実施例と同様な部分は同一符
号を付して説明を省略する。66a、66bはレーザ3
7より出射されコリメートレンズ38で整形されたビー
ムを、協働してスキャナ23上に導き入射させるミラー
である。そして、これら両ミラー66a、66b、スキ
ャナ23で投光手段67を構成している。なお、集光レ
ンズ26はスキャナ23の後方に配置され、ビームが対
象物に照射されて発生する反射光を、スキャナ23を介
して集光し得るように成されている。
【0082】次に上記のように構成された実施例5にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14でパルス信号を発生させ、
このパルス信号をレーザ駆動回路36に入力してレーザ
37を駆動しビームを発生させる。次いでこのビームを
コリメートレンズ38で整形した後、両ミラー66a、
66bを介してスキャナ23に導く。
【0083】そして、このスキャナ23はスキャナ信号
発生回路25によって生成される信号に基づいて、スキ
ャナ駆動回路24により駆動され、導かれたビームを対
象物に向けて投射、走査させる。一方、このようにして
投射されたビームが、対象物に照射されその表面で発生
した反射光は、スキャナ23を経由し集光レンズ26に
よって検出素子27上に集光され、電気信号に変換され
た後増幅器28で増幅される。
【0084】そして、距離検出回路29では、実施例1
と同様図2に示すようにパルス信号発生回路14によっ
て発生したパルス信号を一方の2値化回路29bに入力
し、しきい値を越えた時点を起点として、クロック発生
回路29dでクロック信号を発生させるとともに、この
クロック信号の計数をカウンタ29cで開始する。一
方、検出素子27上に集光され変換された電気信号は増
幅器28で増幅された後、距離検出回路29の他方の2
値化回路29aに入力され、この値が上記しきい値を越
えた時点でカウンタ29cの計数動作を停止させる。こ
のようにして計数された計数値、すなわちビームの投射
時刻と反射光の検出素子27での検出時刻との時間差に
より、対象物までの距離が算出され出力される。
【0085】又、方位検出回路30では、スキャナ駆動
信号発生回路25によって発生した信号をA/D変換回
路30aに入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値化
回路29bの出力信号によりサンプリングすることによ
って、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に変
換して出力する。最後に、位置検出回路31では、距離
検出回路29および方位検出回路30で算出されて出力
された距離および方位の信号から、対象物の位置が算出
される。
【0086】このように上記実施例5によれば、投射さ
れたビームが対象物に照射されその表面で発生する反射
光を、スキャナ23を経由して集光レンズ26により検
出素子27上に集光させるようにしているので、ビーム
スキャンに伴う反射光の集光位置の変動を抑制して、検
出不能等の事態が発生するのを防止することが可能とな
る。
【0087】実施例6.図11はこの発明の実施例6に
おける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、上記各実施例と同様な部分は同一符
号を付して説明を省略する。68はレーザ37より出射
されコリメートレンズ38で整形されたビームを投射す
るスキャナで、両面で反射可能なミラー(図示せず)が
取り付けられている。69はスキャナ68の前方に設置
されたミラーである。そして、コリメートレンズ38、
スキャナ68で投光手段70を、ミラー69、スキャナ
68、集光レンズ26、検出素子27で受光手段71を
それぞれ構成している。なお、集光レンズ26はスキャ
ナ68の後方に配置され、ビームが対象物に照射されて
発生する反射光を、ミラー69およびスキャナ68のミ
ラー裏面を介して集合し得るように成されている。
【0088】次に上記のように構成された実施例5にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14でパルス信号を発生させ、
このパルス信号をレーザ駆動回路36に入力してレーザ
37を駆動しビームを発生させる。次いでこのビームを
コリメートレンズ38で整形した後、スキャナ68に導
く。このスキャナ68はスキャナ信号発生回路25によ
って生成される信号に基づいて、スキャナ駆動回路24
により駆動され、導かれたビームを対象物に向けて投
射、走査させる。一方、このようにして投射されたビー
ムが、対象物に照射されその表面で発生した反射光は、
ミラー69およびスキャナ68を経由し集光レンズ26
によって検出素子27上に集光され、電気信号に変換さ
れた後増幅器28で増幅される。
【0089】そして、距離検出回路29では、実施例1
と同様図2に示すようにパルス信号発生回路14によっ
て発生したパルス信号を一方の2値化回路29bに入力
し、しきい値を越えた時点を起点として、クロック発生
回路29dでクロック信号を発生させるとともに、この
クロック信号の計数をカウンタ29cで開始する。一
方、検出素子27上に集光され変換された電気信号は増
幅器28で増幅された後、距離検出回路29の他方の2
値化回路29aに入力され、この値が上記しきい値を越
えた時点でカウンタ29cの計数動作を停止させる。こ
のようにして計数された計数値、すなわちビームの投射
時刻と反射光の検出素子27での検出時刻との時間差に
より、対象物までの距離が算出され出力される。
【0090】又、方位検出回路30では、スキャナ駆動
信号発生回路25によって発生した信号をA/D変換回
路30aに入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値化
回路29bの出力信号によりサンプリングすることによ
って、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に変
換して出力する。最後に、位置検出回路31では、距離
検出回路29および方位検出回路30で算出されて出力
された距離および方位の信号から、対象物の位置が算出
される。
【0091】このように上記実施例6によれば、投射さ
れたビームが対象物に照射されその表面で発生する反射
光を、ミラー69およびスキャナ68を経由して集光レ
ンズ26により検出素子27上に集光させるようにして
いるので、ビームスキャンに伴う反射光の集光位置の変
動を抑制して、検出不能等の事態が発生するのを防止す
ることが可能となる。
【0092】実施例7.図12はこの発明の実施例7に
おける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、上記各実施例と同様な部分は同一符
号を付して説明を省略する。72はレーザ37より出射
されコリメートレンズ38で整形されたビームをスキャ
ナ23側に導き、又、集光レンズ26で集光されスキャ
ナ23を介して導かれる対象物からの反射光を、通過さ
せて検出素子27側に導くビームスプリッタである。そ
して、コリメートレンズ38、ビームスプリッタ72、
スキャナ23で投光手段73を、集光レンズ26、スキ
ャナ23、ビームスプリッタ72、検出素子27で受光
手段74をそれぞれ構成している。
【0093】次に上記のように構成された実施例7にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14でパルス信号を発生させ、
このパルス信号をレーザ駆動回路36に入力してレーザ
37を駆動しビームを発生させる。次いでこのビームを
コリメートレンズ38で整形した後、ビームスプリッタ
72を介してスキャナ23に導く。
【0094】そして、このスキャナ23はスキャナ信号
発生回路25によって生成される信号に基づいて、スキ
ャナ駆動回路24により駆動され、導かれたビームを対
象物に向けて投射、走査させる。一方、このようにして
投射されたビームが、対象物に照射されその表面で発生
した反射光は、集光レンズ26、スキャナ23およびビ
ームスプリッタ72を介して検出素子27上に集光さ
れ、電気信号に変換された後増幅器28で増幅される。
【0095】そして、距離検出回路29では、実施例1
と同様図2に示すようにパルス信号発生回路14によっ
て発生したパルス信号を一方の2値化回路29bに入力
し、しきい値を越えた時点を起点として、クロック発生
回路29dでクロック信号を発生させるとともに、この
クロック信号の計数をカウンタ29cで開始する。一
方、検出素子27上に集光され変換された電気信号は増
幅器28で増幅された後、距離検出回路29の他方の2
値化回路29aに入力され、この値が上記しきい値を越
えた時点でカウンタ29cの計数動作を停止させる。こ
のようにして計数された計数値、すなわちビームの投射
時刻と反射光の検出素子27での検出時刻との時間差に
より、対象物までの距離が算出され出力される。
【0096】又、方位検出回路30では、スキャナ駆動
信号発生回路25によって発生した信号をA/D変換回
路30aに入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値化
回路29bの出力信号によりサンプリングすることによ
って、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に変
換して出力する。最後に、位置検出回路31では、距離
検出回路29および方位検出回路30で算出されて出力
された距離および方位の信号から、対象物の位置が算出
される。
【0097】このように上記実施例7によれば、投射さ
れたビームが対象物に照射されその表面で発生する反射
光を、集光レンズ26およびスキャナ23を経由して検
出素子27上に集光させるようにしているので、ビーム
スキャンに伴う反射光の集光位置の変動を抑制して、検
出不能等の事態が発生するのを防止することができる。
【0098】実施例8.図13はこの発明の実施例8に
おける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、上記各実施例と同様な部分は同一符
号を付して説明を省略する。75はレーザ37より出射
されコリメートレンズ38で整形されたビームをスキャ
ナ23側に導くミラー、76は集光レンズ26で集光さ
れる対象物からの反射光を、一旦内部を通過させた後検
出素子27に導く光ファイバで、集光レンズ26と対向
する入口側端面は面積の大きな長方形に、又、出口側端
面は検出素子27の受光面の形状に合わせてそれぞれ形
成され、受光面には密接して取り付けられている。そし
て、コリメートレンズ38、ミラー75、スキャナ23
で投光手段77を、集光レンズ26、光ファイバ76、
検出素子27で受光手段78をそれぞれ構成している。
【0099】次に上記のように構成された実施例8にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14でパルス信号を発生させ、
このパルス信号をレーザ駆動回路36に入力してレーザ
37を駆動しビームを発生させる。次いでこのビームを
コリメートレンズ38で整形した後、ミラー75を介し
てスキャナ23に導く。
【0100】そして、このスキャナ23はスキャナ信号
発生回路25によって生成される信号に基づいて、スキ
ャナ駆動回路24により駆動され、導かれたビームを対
象物に向けて投射、走査させる。一方、このようにして
投射されたビームが、対象物に照射されその表面で発生
した反射光は、スキャナ23を経由して集光レンズ26
で集光された後、光ファイバ76内を通過して検出素子
27に導かれ、電気信号に変換されて増幅器28で増幅
される。
【0101】そして、距離検出回路29では、実施例1
と同様図2に示すようにパルス信号発生回路14によっ
て発生したパルス信号を一方の2値化回路29bに入力
し、しきい値を越えた時点を起点として、クロック発生
回路29dでクロック信号を発生させるとともに、この
クロック信号の計数をカウンタ29cで開始する。一
方、検出素子27上に集光され変換された電気信号は増
幅器28で増幅された後、距離検出回路29の他方の2
値化回路29aに入力され、この値が上記しきい値を越
えた時点でカウンタ29cの計数動作を停止させる。こ
のようにして計数された計数値、すなわちビームの投射
時刻と反射光の検出素子27での検出時刻との時間差に
より、対象物までの距離が算出され出力される。
【0102】又、方位検出回路30では、スキャナ駆動
信号発生回路25によって発生した信号をA/D変換回
路30aに入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値化
回路29bの出力信号によりサンプリングすることによ
って、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に変
換して出力する。最後に、位置検出回路31では、距離
検出回路29および方位検出回路30で算出されて出力
された距離および方位の信号から、対象物の位置が算出
される。
【0103】このように上記実施例8によれば、投射さ
れたビームが対象物に照射されその表面で発生する反射
光を、スキャナ23を経由させるとともに、集光レンズ
26で集光させた後、光ファイバ76の面積の大きな一
端側から導入、検出素子27の受光面の形状に合わせて
形成され、且つ受光面に密接して取り付けられた他端側
を介して検出素子27の受光面に導くようにしているの
で、ビームスキャンに伴う反射光の集光位置の変動を抑
制するとともに、集光位置が変化しても常に検出素子2
7上に集光位置を誘導することが可能になる。
【0104】実施例9.図14はこの発明の実施例9に
おける対象物の位置検出装置の構成を示すブロック図、
図15は図14における第1および第2の検出素子で得
られる各パルス信号の波形を模擬的に示す波形図であ
る。図において、上記各実施例と同様な部分は同一符号
を付して説明を省略する。
【0105】79はスキャナ23により出射されるビー
ムを透過させる透過窓、80は集光レンズ26を介して
入射される対象物からの反射光を分岐するビームスプリ
ッタ、81はこのビームスプリッタ80で分岐された反
射光の一方が集光される第1の検出素子、82は分岐さ
れた反射光の他方が遅延光学系83を介して集光される
第2の検出素子、84は第1の検出素子81からの出力
信号を入力し、パルス信号の各ピーク値を検出するピー
ク値検出回路である。
【0106】85はこのピーク値検出回路84によって
検出される各ピーク値に対応させて、パルスの受信時刻
の基準を決定するしきい値をそれぞれ設定するしきい値
設定回路、86は投射時におけるビームの一部を、予め
第1および第2の検出素子81、82を介して導くこと
によりビームの投射時刻を検出するとともに、第2の検
出素子82で得られるパルス信号の各値が、しきい値設
定回路85で設定されたそれぞれ対応するしきい値に到
達する時刻を検出して、予め検出された投射時刻との時
間差により、対象物までの距離を算出する距離検出手段
としての距離検出回路である。
【0107】87は第1および第2の検出素子81、8
2を介して予め検出される光パルスの、投射時点におけ
るスキャナ23の駆動角度から対象物の在る方位を算出
する方位検出手段としての方位検出回路、88は距離検
出回路86および方位検出回路87でそれぞれ算出され
る距離および方位に基づいて、対象物の位置を算出する
位置検出手段としての位置検出回路である。そして、コ
リメートレンズ38、スキャナ23、透過窓79で投光
手段89を、スキャナ23、集光レンズ26、ビームス
プリッタ80、第1および第2の検出素子81、82、
遅延光学系83で受光手段90を、ピーク値検出回路8
4、しきい値設定回路85でしきい値設定手段91をそ
れぞれ構成している。
【0108】次に上記のように構成された実施例9にお
ける対象物の位置検出装置の動作について説明する。ま
ず、パルス信号発生回路14でパルス信号を発生させ、
このパルス信号をレーザ駆動回路36に入力してレーザ
37を駆動しビームを発生させる。次いでこのビームを
コリメートレンズ38で整形した後、スキャナ23に導
く。
【0109】このスキャナ23はスキャナ信号発生回路
25によって生成される信号に基づいて、スキャナ駆動
回路24により駆動され、導かれたビームを透過窓79
を介して対象物に向けて投射、走査させる。一方、この
時に投射されるビームの一部は、例えば透過窓79等に
よって反射され、集光レンズ26およびビームスプリッ
タ80を経由して第1および第2の検出素子81、82
で受光され、電気信号に変換されて距離検出回路85に
導かれ、距離検出回路85において予め投射時刻が検出
される。
【0110】そして、スキャナ23から投射されたビー
ムが、対象物に照射されその表面で発生した反射光は、
透過窓79からスキャナ23を経由して集光レンズ26
に導かれて集光され、ビームスプリッタ80により2方
向に分岐される。分岐された光の一方は第1の検出素子
81で受光されて電気信号に変換されるとともに、増幅
器28で増幅されてピーク値検出回路84に入力され、
ピーク値検出回路84において入力されたパルス信号の
ピーク値が検出される。図5(a)は第1の検出素子8
1からピーク値検出回路84に入力されるパルス信号の
一例を示し、92a、93aはそれぞれピーク値P92
93が増加した場合と、減少した場合の信号波形を示
す。
【0111】ピーク値検出回路84で検出された各ピー
ク値は、しきい値設定回路85にそれぞれ入力され、し
きい値設定回路において各ピーク値に応じたしきい値が
それぞれ設定される。このしきい値は例えばピーク値に
対する一定割合でレベルを決める等の方法で設定され
る。図15(b)は遅延光学系83を経由して第2の検
出素子82から距離検出回路86に入力される遅延パル
ス信号を示し、92b、93bはそれぞれ図15(a)
における信号波形92a、93aに対応する遅延信号波
形を示す。
【0112】このようにしきい値設定回路85でしきい
値が設定されると、距離検出回路86では、遅延光学系
83を経由して第2の検出素子82から入力される遅延
パルス信号92b、93bの各値が、図15(b)に示
すようにそれぞれ対応するパルス信号92a、93aの
値に応じて設定された各しきい値Th92、Th93を越える
時点Tを、対象物からの反射光の検出時刻と判定し、上
記のように予め検出されているビームの投射時刻との時
間差により、対象物までの距離が算出される。
【0113】又、方位検出回路87では、距離検出回路
86で検出される投射時刻と、スキャナ駆動信号発生回
路25によって発生する信号によって得られる上記投射
時刻におけるスキャナ23の駆動角度とから対象物の在
る方位が算出される。そして、最後に、位置検出回路8
8では、距離検出回路86および方位検出回路87で算
出されて出力された距離および方位の信号から、対象物
の位置が算出される。
【0114】このように上記実施例9によれば、対象物
からの反射光を、ビームスプリッタ80で2方向に分岐
し、分岐された反射光の一方の光パルス信号のピーク値
を、ピーク値検出回路84で検出するとともに、しきい
値設定回路85でこのピーク値に応じたしきい値をそれ
ぞれ設定し、このしきい値を反射光の検出時刻を決める
判定基準としているので、対象物の反射率変化や投射ビ
ームの強度の変動等に起因する測定基準時刻のずれを防
止し、測定誤差のばらつきを減少させることが可能にな
る。
【0115】実施例10.図16はこの発明の実施例1
0における対象物の位置検出装置の構成を示すブロック
図、図17は図16における変調パルス信号発生回路で
出力されるパルス信号の波形を模擬的に示す波形図、図
18は図16における電気フィルタおよび遅延回路によ
って設定される透過周波数と遅延時間との関係を示す特
性図、図19は図16における加算器で合成され出力さ
れるパルス信号の波形を模擬的に示す波形図である。
【0116】図において、上記各実施例と同様な部分は
同一符号を付して説明を省略する。94は図17(a)
に示すように、時間的に周波数が変化する図17(b)
に示すような波形のパルス信号を発生する変調パルス信
号発生回路、95はレーザ37より出射されコリメート
レンズ38で整形されたビームをスキャナ23側に導く
ミラー、96a、96b、96c、96d、96eはそ
れぞれ所定の周波数のみを通過させる電気フィルタ、9
7a、97b、97c、97d、97eはこれら各電気
フィルタ96a〜96eの出力をそれぞれ所定の時間遅
延させる遅延回路、98は各電気フィルタ96a〜96
eおよび各遅延回路97a〜97eを介して出力される
各パルス信号を合成する加算器である。
【0117】99はビームの投射時刻を、透過窓79の
裏面等で反射される投射ビームの一部により検出してお
くとともに、加算器98の出力によって対象物からの反
射光の検出時刻と判定し、予め検出された投射時刻との
時間差により対象物までの距離を算出する距離検出手段
としての距離検出回路、100はこの距離検出回路99
および方位検出回路30でそれぞれ検出された距離およ
び方位に基づいて、対象物の位置を算出する位置検出手
段としての位置検出回路である。そして、コリメートレ
ンズ38、ミラー95、スキャナ23で投光手段101
を、スキャナ23、集光レンズ26、検出素子27で受
光手段102を、各電気フィルタ96a〜97e、各遅
延回路97a〜97e、加算器98でパルス圧縮手段を
それぞれ構成している。
【0118】次に上記のように構成された実施例10に
おける対象物の位置検出装置の動作について説明する。
まず、変調パルス信号発生回路9により、図17(b)
に示すように送信パルス幅TをN等分し、N等分された
それぞれの領域に図17(a)に示すような階段状に異
なる周波数を割り当て、階段状に周波数変調した変調パ
ルス信号を発生させ、この変調パルス信号をレーザ駆動
回路36に入力してレーザ37を駆動しビームを発生さ
せる。次いでこのビームをコリメートレンズ38で整形
した後、ミラー95を介してスキャナ23に導く。
【0119】そして、このスキャナ23はスキャナ信号
発生回路25によって生成される信号に基づいて、スキ
ャナ駆動回路24により駆動され、導かれたビームを対
象物に向けて投射、走査させる。又、この時に投射され
るビームの一部は、例えば透過窓79等によって反射さ
れ、距離検出回路99に導かれて予め投射時刻が検出さ
れる。一方、このようにして投射されたビームが、対象
物に照射されその表面で発生した反射光は、スキャナ2
3を経由し集光レンズ26で集光された後、検出素子2
7に導かれて電気信号に変換され増幅器28で増幅され
る。
【0120】この増幅された信号は各電気フィルタ96
a〜96eに入力され、各電気フィルタ96a〜96e
により例えばf1、f2、f3・・・fN-1、fNというよ
うに、それぞれ所定の周波数のパルス信号に分離された
後、各遅延回路97a〜97eにそれぞれ入力され、分
離された各パルス信号の各周波数と遅延時間とが、図1
8に示すような関係を保つようにそれぞれ遅延処理され
る。その結果、時間的には全く同時に、パルス幅がT/
Nに等しく且つ周波数がそれぞれ異なるf1、f2、f3
・・・fN-1、fNなる信号となる。
【0121】これらの信号を加算器98で合成すると、
例えば「レーダ技術」(昭和56年電子通信学会発行)
等で説明されているように、いま、fi−fi-1=Δfと
し、単位時間振幅を考えるものとすれば、加算器98に
よる合成出力信号S(t)は下記式(1)で表される。
【0122】
【数1】
【0123】ただし、−T/(2N)<t<T/(2
N)、この式から合成出力信号S(t)は、Δf=N/
Tのとき、図19に示すように包絡線波形がf(t)=s
inπNΔft/sinπΔftなるパルス圧縮された
振幅N、パルス幅T/N2の信号となる。
【0124】このようにして得られたパルス信号は距離
検出回路99に入力される。そして、距離検出回路99
では、このパルス信号の入射時点を対象物からの反射光
の検出時刻と判定し、予め検出されているビームの投射
時刻との時間差により、対象物までの距離が算出され
る。なお、時間差の測定については、上記各実施例と同
様なので説明を省略する。最後に、位置検出回路100
において、方位検出回路30および距離検出回路99で
それぞれ検出された方位および距離に基づいて、対象物
の位置が算出される。
【0125】このように上記実施例10によれば、変調
パルス信号発生回路94で生成され時間的に周波数が変
化するパルス信号でレーザ37を駆動し、対象物からの
反射光の光パルス信号を各電気フィルタ96a〜96e
で、それぞれ所定の周波数のパルス信号に分離するとと
もに、この分離された各パルス信号を各遅延回路97a
〜97eで遅延処理することにより、各パルス信号のタ
イミングを全く同時にした後、加算器98で合成してこ
の合成波で反射光の検出時刻を判定するようにしている
ので、光パルス信号のピーク値の向上およびパルス幅の
縮小化を図ることによりS/Nを向上させ、測定精度の
向上を図ることができる。
【0126】実施例11.図20はこの発明の実施例1
1における対象物の位置検出装置の構成を示すブロック
図、図21は図20におけるITVカメラによって得ら
れる画像を模擬的に示す図である。図において、上記各
実施例と同様な部分は同一符号を付して説明を省略す
る。
【0127】103はスキャナ23で投射されるビーム
を反射させるダイクロイックミラー、104は後述のス
キャナ駆動回路によって駆動され、ダイクロイックミラ
ー103からのビームを対象物に向けて投射する第2の
スキャナ、105はこの第2のスキャナ104を介して
対象物がほぼ撮像レンズ105aの視野内に入るように
設置された撮像手段としてのITVカメラ、106はこ
のITVカメラ105によって得られる画像データを入
力して記憶する画像メモリ、107はこの画像メモリ1
06に記憶された画像データを取り出し、画像中のエッ
ヂ抽出を行って連続性を検出することにより、線状物体
の認識を行う線状物体認識回路である。
【0128】108はこの線状物体認識回路107で認
識された線状物体の垂直方向の位置(図21中l1で示
す)を検出し、予め設定された基準位置(図21中Lで
示す)までの位置偏差(図21中Δlで示す)を算出し
て出力する線状物体位置検出手段としての線状物体位置
検出回路、109はこの線状物体検出回路108から出
力される位置偏差Δlの信号に基づき、この位置偏差Δ
lが0となるような第2のスキャナ104の駆動角度を
常時算出し、スキャナ駆動回路110を介して第2のス
キャナ104を駆動させるスキャナ駆動制御回路、11
1はビデオ信号発生回路、112は画像記録用のビデオ
テープレコーダで、ITVカメラ105で得られる画像
データを映像化するとともに、この映像中にビデオ信号
発生回路111を介して得られる方位検出回路31から
の情報、すなわち、距離、方位、位置等を表示する。そ
して、コリメートレンズ38、スキャナ23、ダイクロ
イックミラー103、第2のスキャナ104で投光手段
113を、第2のスキャナ104、ダイクロイックミラ
ー103、集光レンズ26で受光手段114を、スキャ
ナ駆動制御回路109、スキャナ駆動回路110でスキ
ャナ駆動制御手段115をそれぞれ構成している。
【0129】次に上記のように構成された実施例11に
おける対象物の位置検出装置の動作について対象物が線
状物体である場合を例に説明する。まず、パルス信号発
生回路14でパルス信号を発生させ、このパルス信号を
レーザ駆動回路36に入力してレーザ37を駆動しビー
ムを発生させる。次いでこのビームをコリメートレンズ
38で整形した後、スキャナ23に導く。
【0130】このスキャナ23はスキャナ信号発生回路
25によって生成される信号に基づいて、スキャナ駆動
回路24により駆動され、導かれたビームをダイクロイ
ックミラー103および第2のスキャナ104を介して
対象物に向け投射、走査させる。そして、投射されたビ
ームが対象物に照射されその表面で発生した反射光は、
第2のスキャナ104およびダイクロイックミラー10
3を経由して集光レンズ26で集光された後、検出素子
27に導かれ電気信号に変換されて増幅器28により増
幅される。
【0131】そして、距離検出回路29では、パルス信
号発生回路14によって発生したパルス信号を一方の2
値化回路29bに入力し、しきい値を越えた時点を起点
として、クロック発生回路29dでクロック信号を発生
させるとともに、このクロック信号の計数をカウンタ2
9cで開始する。一方、検出素子27上に集光され変換
された電気信号は増幅器28で増幅された後、距離検出
回路29の他方の2値化回路29aに入力され、この値
が上記しきい値を越えた時点でカウンタ29cの計数動
作を停止させる。このようにして計数された計数値、す
なわちビームの投射時刻と反射光の検出素子27での検
出時刻との時間差により、対象物までの距離が算出され
出力される。
【0132】又、方位検出回路30では、スキャナ駆動
信号発生回路25によって発生した信号をA/D変換回
路30aに入力し、ビームの投射時刻、すなわち2値化
回路29bの出力信号によりサンプリングすることによ
って、対象物の在する方位を算出しディジタル信号に変
換して出力する。最後に、位置検出回路31では、距離
検出回路29および方位検出回路30で算出されて出力
された距離および方位の信号から、対象物の位置が算出
される。
【0133】一方、ITVカメラ105には第2のスキ
ャナ104を介して、図21(a)に示すような対象物
としての線状物体116aが映し出された画像116が
得られる。この時、画像116中の線状物体116aの
位置は、第2のスキャナ104の角度によって画面垂直
方向に移動することとなる。ITVカメラ105によっ
て得られた画像データは、画像メモリ106に入力され
て記憶される。この画像メモリ106は2画面分の容量
を持っており、画像データは1フィールド毎に使用する
メモリを切り替えて入力される。
【0134】次いで、画像メモリ106に記憶された画
像データは線状物体認識回路107に入力されて、画像
中のエッヂ抽出を行いその連続性を検出することによ
り、対象物が線状物体116aであることの認識が行わ
れる。線状物体116aであることの認識結果は、線状
物体位置検出回路108に入力されて、線状物体116
aの垂直方向の位置l1が検出され、予め設定された基
準位置Lまでの位置偏差Δlが算出される。
【0135】そして、スキャナ駆動制御回路109では
この算出された位置偏差Δlに基づき、この位置偏差Δ
lが0となる第2のスキャナ104の角度を算出し、ス
キャナ駆動回路110を介して第2のスキャナ104を
駆動する。この結果、線状物体116aは図2(b)に
示すように予め設定された基準位置に移動する。又、ビ
デオテープレコーダ112は、ITVカメラ105で得
られる画像を映像化するとともに、この映像中に位置検
出回路31からの距離、方位、位置等の情報を表示す
る。
【0136】このように上記実施例11によれば、第2
のスキャナ104で投射されるビームと同一視野を有す
るITVカメラ105により対象物の画像を得て、この
対象物の画像の位置l1が予め設定された基準位置Lと
一致するように、スキャナ駆動制御回路109によりス
キャナ駆動回路110を介して、第2のスキャナ104
の角度を制御するようにしているので、ビームの投射方
向が対象物の方向と常に合致するように、自動で制御す
ることが可能となる。
【0137】又、ビデオテープレコーダ112により、
ITVカメラ105で得られる画像を映像化するととも
に、この映像中に距離、方位、位置等の情報を表示する
ようにしているので、位置検出とともに対象物の形状の
判定も可能となる。
【0138】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、時系列的に重ならない複数の光パルス列を一光路
上に合波して対象物に向けて投射、走査し、対象物で発
生する反射光を受光して反射光の光パルスの検出時刻
と、対象物への投射時刻との時間差から対象物までの距
離を、また、投射時における走査角度から対象物の在る
方位をそれぞれ算出するとともに、算出された距離およ
び方位から対象物の位置を算出するようにしたので、レ
ーザの性能に制限されることなく測定間隔の高密度化を
図り、測定距離が長くなっても不感帯が発生するのを減
少させることが可能な対象物の位置検出装置を提供する
ことができる。
【0139】又、この発明の請求項2によれば、パルス
列信号を時系列的に分岐するとともに分岐された各信号
により複数のレーザを駆動するレーザ駆動手段と、各レ
ーザから出射された複数のビームを合波するとともに合
波されたビームをスキャナを介して投射するビーム投光
手段と、スキャナを駆動させビームを対象物に向けて走
査するビーム走査手段と、投射されたビームが対象物に
照射されて発生する反射光を検出素子上に集光する受光
手段と、ビームの投光時刻と反射光の検出素子での検出
時刻との時間差により対象物までの距離を算出する距離
検出手段と、検出素子で検出される光パルスの投射時に
おけるスキャナの駆動角度から対象物の在る方位を算出
する方位検出手段と、距離検出手段および方位検出手段
でそれぞれ算出された距離および方位に基づいて対象物
の位置を算出する位置検出手段とを備えたので、レーザ
の性能に制限されることなく測定間隔の高密度化を図
り、測定距離が長くなっても不感帯が発生するのを減少
させることが可能な対象物の位置検出装置を提供するこ
とができる。
【0140】又、この発明の請求項3によれば、パルス
列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レー
ザから出射されたビームを分岐しこの分岐されたビーム
を複数の遅延光学系を通過させてそれぞれ分岐するとと
もにこの分岐された複数のビームを合波させスキャナを
介して投射するビーム投光手段と、スキャナを駆動させ
ビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段と、投
射されたビームが対象物に照射されて発生する反射光を
検出素子上に集光する受光手段と、ビームの投射時刻と
反射光の検出素子での検出時刻との時間差により対象物
までの距離を算出する距離検出手段と、検出素子で検出
される光パルスの投射時におけるスキャナの駆動角度か
ら対象物の在る方位を算出する方位検出手段と、距離検
出手段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離お
よび方位に基づいて対象物の位置を検出する位置検出手
段とを備えたので、等価的に光パルス列の密度を向上さ
せて測定間隔の高密度化を図り、測定距離が長くなって
も不感帯が発生するのを減少させることが可能な対象物
の位置検出装置を提供することができる。
【0141】又、この発明の請求項4によれば、複数の
光パルス列を互いに異なる領域上に投射、走査し、対象
物でそれぞれ発生する各反射光を受光して各反射光の光
パルスの各検出時刻と、対象物への各投射時刻との各時
間差から対象物までの距離を、また、各投射時における
各走査角度から対象物の在る方位をそれぞれ算出すると
ともに、算出された距離および方位から対象物の位置を
算出するようにしたので、測定間隔の高密度化を図り、
測定距離が長くなっても不感帯が発生するのを減少させ
ることが可能な対象物の位置検出装置を提供することが
できる。
【0142】又、この発明の請求項5によれば、パルス
列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レー
ザから出射されたビームを複数に分岐するとともに分岐
された各ビームをスキャナ上に角度を変えてそれぞれ入
射させスキャナを介して投射するビーム投光手段と、ス
キャナを駆動させ各ビームを対象物に向けて走査するビ
ーム走査手段と、投射された各ビームが対象物に照射さ
れて発生する各反射光をそれぞれ対応する検出素子上に
集光する受光手段と、各ビームの各投射時刻と各反射光
の各検出素子での各検出時刻との各時間差により対象物
までの距離を算出する距離検出手段と、各検出素子で検
出される各光パルスの投射時におけるスキャナの各駆動
角度から対象物の在る方位を算出する方位検出手段と、
距離検出手段および方位検出手段でそれぞれ算出された
距離および方位に基づいて対象物の位置を検出する位置
検出手段とを備えたので、測定間隔の高密度化を図り、
測定距離が長くなっても不感帯が発生するのを減少させ
ることが可能な対象物の位置検出装置を提供することが
できる。
【0143】又、この発明の請求項6によれば、パルス
列信号を時系列的に分岐するとともに分岐された各信号
により複数のレーザを駆動するレーザ駆動手段と、各レ
ーザから出射された各ビームをスキャナ上に角度を変え
てそれぞれ入射させスキャナを介して投射するビーム投
光手段と、スキャナを駆動させ各ビームを対象物に向け
て走査するビーム走査手段と、投射された各ビームが対
象物に照射されて発生する各反射光をそれぞれ対応する
検出素子上に集光する受光手段と、各ビームの各投射時
刻と各反射光の各検出素子での各検出時刻との各時間差
により対象物までの距離を算出する距離検出手段と、各
検出素子で検出される各光パルスの投射時におけるスキ
ャナの各駆動角度から対象物の在る方位を算出する方位
検出手段と、距離検出手段および方位検出手段でそれぞ
れ算出された距離および方位に基づいて対象物の位置を
検出する位置検出手段とを備えたので、測定間隔の高密
度化を図り、測定距離が長くなっても不感帯が発生する
のを減少させることが可能な対象物の位置検出装置を提
供することができる。
【0144】又、この発明の請求項7によれば、光パル
ス列を対象物に向けて投射、走査し、対象物で発生する
反射光を投射の光路を介し受光して反射光の光パルスの
検出時刻と、対象物への投射時刻との時間差から対象物
までの距離を、また、投射時における走査角度から対象
物の在る方位をそれぞれ算出するとともに、算出された
距離および方位から対象物の位置を算出するようにした
ので、ビームスキャンに伴う反射光の集光位置の変動の
抑制を図り、検出不能等の事態が発生するのを防止する
ことが可能な対象物の位置検出装置を提供することがで
きる。
【0145】又、この発明の請求項8によれば、パルス
列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レー
ザから出射されたビームをスキャナを介して投射するビ
ーム投光手段と、スキャナを駆動させビームを対象物に
向けて走査するビーム走査手段と、投射されたビームが
対象物に照射されて発生する反射光をスキャナを介して
検出素子上に集光する受光手段と、ビームの投射時刻と
反射光の検出素子での検出時刻との時間差により対象物
までの距離を算出する距離検出手段と、検出素子で検出
される光パルスの投射時におけるスキャナの駆動角度か
ら対象物の在る方位を算出する方位検出手段と、距離検
出手段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離お
よび方位に基づいて対象物の位置を検出する位置検出手
段とを備えたので、ビームスキャンに伴う反射光の集光
位置の変動の抑制を図り、検出不能等の事態が発生する
のを防止することが可能な対象物の位置検出装置を提供
することができる。
【0146】又、この発明の請求項9によれば、パルス
列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レー
ザから出射されたビームをスキャナを介して投射するビ
ーム投光手段と、スキャナを駆動させビームを対象物に
向けて走査するビーム走査手段と、投射されたビームが
対象物に照射されて発生する反射光をスキャナの裏面に
設けられたミラーを介して検出素子上に集光する受光手
段と、ビームの投射時刻と反射光の検出素子での検出時
刻との時間差により対象物までの距離を算出する距離検
出手段と、検出素子で検出される光パルスの投射時にお
けるスキャナの駆動角度から対象物の在る方位を算出す
る方位検出手段と、距離検出手段および方位検出手段で
それぞれ算出された距離および方位に基づいて対象物の
位置を検出する位置検出手段とを備えたので、ビームス
キャンに伴う反射光の集光位置の変動の抑制を図り、検
出不能等の事態が発生するのを防止することが可能な対
象物の位置検出装置を提供することができる。
【0147】又、この発明の請求項10によれば、パル
ス列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レ
ーザから出射されたビームを集光用光学系およびスキャ
ナを介して投射するビーム投光手段と、スキャナを駆動
させビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段
と、投射されたビームが対象物に照射されて発生する反
射光をスキャナおよび集光用光学系を介して検出素子上
に集光する受光手段と、ビームの投射時刻と反射光の検
出素子での検出時刻との時間差により対象物までの距離
を算出する距離検出手段と、検出素子で検出される光パ
ルスの投射時におけるスキャナの駆動角度から対象物の
在る方位を算出する方位検出手段と、距離検出手段およ
び方位検出手段でそれぞれ算出された距離および方位に
基づいて対象物の位置を検出する位置検出手段とを備え
たので、ビームスキャンに伴う反射光の集光位置の変動
の抑制を図り、検出不能等の事態が発生するのを防止す
ることが可能な対象物の位置検出装置を提供することが
できる。
【0148】又、この発明の請求項11によれば、パル
ス列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レ
ーザから出射されたビームをスキャナを介して投射する
ビーム投光手段と、スキャナを駆動させビームを対象物
に向けて走査するビーム走査手段と、投射されたビーム
が対象物に照射されて発生する反射光をスキャナを介し
光ファイバ内を通過させて検出素子上に集光する受光手
段と、ビームの投射時刻と反射光の検出素子での検出時
刻との時間差により対象物までの距離を算出する距離検
出手段と、検出素子で検出される光パルスの投射時にお
けるスキャナの駆動角度から対象物の在る方位を算出す
る方位検出手段と、距離検出手段および方位検出手段で
それぞれ算出された距離および方位に基づいて対象物の
位置を検出する位置検出手段とを備えたので、ビームス
キャンに伴う反射光の集光位置の変動を抑制するととも
に、仮に集光位置が変動しても検出素子上に集光位置を
誘動し、安定した測定が可能な対象物の位置検出装置を
提供することができる。
【0149】又、この発明の請求項12によれば、請求
項11において、光ファイバの反射光の入口側端面は長
方形に、また、出口側端面は検出素子の受光面の形状に
合わせてそれぞれ形成するとともに出口側端面を検出素
子の受光面に密接して取り付けるようにしたので、ビー
ムスキャンに伴う反射光の集光位置の変動を抑制すると
ともに、仮に集光位置が変動しても検出素子上に集光位
置を確実に誘導し、安定した測定が可能な対象物の位置
検出装置を提供することができる。
【0150】又、この発明の請求項13によれば、パル
ス列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レ
ーザから出射されたビームをスキャナを介して投射する
ビーム投光手段と、スキャナを駆動させビームを対象物
に向けて走査するビーム走査手段と、投射されたビーム
が対象物に照射されて発生する反射光を分岐しこの分岐
された光の一方を第1の検出素子に他方を遅延光学系を
介して第2の検出素子にそれぞれ集光する受光手段と、
第1の検出素子で受光された光パルス信号の各ピーク値
に応じてそれぞれしきい値を設定するしきい値設定手段
と、投射時におけるビームの一部を反射させこの反射光
を予め第1および第2の検出素子を介して導入すること
によりビームの投射時刻を検出するとともに、第2の検
出素子で受光され遅延光学系で遅延された光パルス信号
の各値がしきい値設定手段で設定された対応する光パル
ス信号のしきい値にそれぞれ到達する時刻と投射時刻と
の時間差により対象物までの距離を算出する距離検出手
段と、第1および第2の検出素子で予め検出される光パ
ルスの投射時点におけるスキャナの駆動角度から対象物
の在る方位を算出する方位検出手段と、距離検出手段お
よび方位検出手段でそれぞれ算出された距離および方位
に基づいて対象物の位置を検出する位置検出手段とを備
えたので、対象物の反射率変化や投射ビームの強度の変
動等に起因する測定基準時刻のずれを防止し、測定誤差
のばらつきを減少させることが可能な対象物の位置検出
装置を提供することができる。
【0151】又、この発明の請求項14によれば、階段
状に周波数変調されたパルス列信号によりレーザを駆動
するレーザ駆動手段と、レーザから出射されたビームを
スキャナを介して投射するビーム投光手段と、スキャナ
を駆動させビームを対象物に向けて走査するビーム走査
手段と、投射されたビームが対象物に照射されて発生す
る反射光を検出素子上に集光する受光手段と、検出素子
で反射光の受光量に応じて出力される出力信号を複数に
分岐するとともに分岐された各信号を周波数対遅延時間
特性を有する回路網を通過させた後合成して出力するパ
ルス圧縮手段と、ビームの投射時刻とパルス圧縮手段を
介して得られる反射光の検出素子での検出時刻との時間
差により対象物までの距離を算出する距離検出手段と、
検出素子で検出される光パルスの投射時におけるスキャ
ナの駆動角度から対象物の在る方位を算出する方位検出
手段と、距離検出手段および方位検出手段でそれぞれ算
出された距離および方位に基づいて対象物の位置を算出
する位置検出手段とを備えたので、光パルス信号のピー
ク値の向上およびパルス幅の縮小化を図ることによりS
/Nを向上させ、高精度の測定が可能な対象物の位置検
出装置を提供することができる。
【0152】又、この発明の請求項15によれば、パル
ス列信号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、レ
ーザから出射されたビームを第1および第2のスキャナ
を介して投射するビーム投光手段と、第1のスキャナを
駆動させビームを対象物に向けて走査するビーム走査手
段と、投射されたビームが対象物に照射されて発生する
反射光を第1および第2のスキャナを介して検出素子上
に集光する受光手段と、ビームの投射時刻と反射光の検
出素子での検出時刻との時間差により対象物までの距離
を算出する距離検出手段と、検出素子で検出される光パ
ルスの投射時における第1のスキャナの駆動角度から対
象物の在る方位を算出する方位検出手段と、距離検出手
段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離および
方位に基づいて対象物の位置を算出する位置検出手段
と、第2のスキャナを介した視野の中心軸がビームの中
心線と所定の位置関係になるよう予め設定された撮像手
段と、撮像手段で得られた対象物の画像信号から線状物
体を抽出しその位置を検出する線状物体位置検出手段
と、線状物体の位置が視野中の所望の一直線上に常に一
致するように第2のスキャナを駆動制御するスキャナ駆
動制御手段とを備えたので、ビームの投射方向が対象物
の方向と常に合致するように自動で制御することが可能
な対象物の位置検出装置を提供することができる。
【0153】又、この発明の請求項16によれば、請求
項15において、撮像手段によって得られた画像信号を
映像化するとともに距離検出手段および方位検出手段で
得られた距離および方位を映像中に表示するようにした
ので、ビームの投射方向が対象物の方向と常に合致する
ように自動で制御することが可能であることは勿論のこ
と、対象の形状の判定も可能な対象物の位置検出装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1における対象物の位置検
出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における距離検出回路および方位検出回
路の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1におけるレーザを駆動するためのパルス
列信号の波形を示す波形図である。
【図4】 この発明の実施例2における対象物の位置検
出装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 図4におけるレーザを駆動するためのパルス
列信号、各光検出器に入射される光パルス列および投射
光パルス列の各波形を模擬的に示す波形図である。
【図6】 この発明の実施例3における対象物の位置検
出装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 図6におけるレーザを駆動するためのパルス
列信号および各検出素子に受光される光パルス列の各波
形を模擬的に示す波形図である。
【図8】 この発明の実施例4における対象物の位置検
出装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 図8におけるレーザを駆動するためのパルス
列信号およびこのパルス列信号を分岐したパルス信号の
各波形を模擬的に示す波形図である。
【図10】 この発明の実施例5における対象物の位置
検出装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施例6における対象物の位置
検出装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施例7における対象物の位置
検出装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施例8における対象物の位置
検出装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施例9における対象物の位置
検出装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 図14における第1および第2の検出素子
で得られる各パルス信号の波形を模擬的に示す波形図で
ある。
【図16】 この発明の実施例10における対象物の位
置検出装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 図16における変調パルス信号発生回路で
出力されるパルス信号の波形を模擬的に示す波形図であ
る。
【図18】 図16における電気フィルタおよび遅延回
路によって設定される透過周波数と遅延時間との関係を
示す特性図である。
【図19】 図16における加算器で合成され出力され
るパルス信号の波形を模擬的に示す波形図である。
【図20】 この発明の実施例11における対象物の位
置検出装置の構成を示すブロック図である。
【図21】 図20におけるITVカメラによって得ら
れる画像を模擬的に示す図である。
【図22】 従来の対象物の位置検出装置の一例として
の車両用追尾警報装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
14 パルス信号発生回路、15 分岐器、16a〜1
6c,36 レーザ駆動回路、17a〜17c,37
レーザ、23,68 スキャナ、26 集光レンズ、2
7,56a〜56c 検出素子、29,50,58a〜
58c,86,99 距離検出回路(距離検出手段)、
29a,29b 2値化回路、29c カウンタ、29
d クロック発生回路、30,51,59a〜59c,
87 方位検出回路(方位検出手段)、31,52,6
0a〜60c,88,100 位置検出回路(位置検出
手段)、32 レーザ駆動手段、33,53,62,6
5,67,70,73,77,89,101,113
ビーム投光手段、34 ビーム走査手段、35,63,
71,74,78,90,102,114 受光手段、
45,46,83 遅延光学系、64 信号合成器、7
6 光ファイバ、81 第1の検出素子、82 第2の
検出素子、84 ピーク値検出回路、85 しきい値設
定回路、91 しきい値設定手段、94 変調パルス信
号発生回路、96a〜96e 電気フィルタ、97a〜
97e 遅延回路、98 加算器、113 パルス圧縮
手段、104 第2のスキャナ、105 ITVカメラ
(撮像手段)、107 線状物体認識回路、108 線
状物体位置検出回路(線状物体位置検出手段)、112
ビデオテープレコーダ、113 パルス圧縮手段。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列的に重ならない複数の光パルス列
    を一光路上に合波して対象物に向けて投射、走査し、上
    記対象物で発生する反射光を受光して上記反射光の光パ
    ルスの検出時刻と、上記対象物への投射時刻との時間差
    から上記対象物までの距離を、また、上記投射時におけ
    る走査角度から上記対象物の在る方位をそれぞれ算出す
    るとともに、上記算出された距離および方位から上記対
    象物の位置を算出するようにしたことを特徴とする対象
    物の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 パルス列信号を時系列的に分岐するとと
    もに上記分岐された各信号により複数のレーザを駆動す
    るレーザ駆動手段と、上記各レーザから出射された複数
    のビームを合波するとともに上記合波されたビームをス
    キャナを介して投射するビーム投光手段と、上記スキャ
    ナを駆動させ上記ビームを対象物に向けて走査するビー
    ム走査手段と、上記投射されたビームが上記対象物に照
    射されて発生する反射光を検出素子上に集光する受光手
    段と、上記ビームの投光時刻と上記反射光の上記検出素
    子での検出時刻との時間差により上記対象物までの距離
    を算出する距離検出手段と、上記検出素子で検出される
    光パルスの投射時における上記スキャナの駆動角度から
    上記対象物の在る方位を算出する方位検出手段と、上記
    距離検出手段および方位検出手段でそれぞれ算出された
    距離および方位に基づいて上記対象物の位置を算出する
    位置検出手段とを備えたことを特徴とする対象物の位置
    検出装置。
  3. 【請求項3】 パルス列信号によりレーザを駆動するレ
    ーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームを分
    岐しこの分岐されたビームを複数の遅延光学系を通過さ
    せてそれぞれ分岐するとともにこの分岐された複数のビ
    ームを合波させスキャナを介して投射するビーム投光手
    段と、上記スキャナを駆動させ上記ビームを対象物に向
    けて走査するビーム走査手段と、上記投射されたビーム
    が上記対象物に照射されて発生する反射光を検出素子上
    に集光する受光手段と、上記ビームの投射時刻と上記反
    射光の上記検出素子での検出時刻との時間差により上記
    対象物までの距離を算出する距離検出手段と、上記検出
    素子で検出される光パルスの投射時における上記スキャ
    ナの駆動角度から上記対象物の在る方位を算出する方位
    検出手段と、上記距離検出手段および方位検出手段でそ
    れぞれ算出された距離および方位に基づいて上記対象物
    の位置を検出する位置検出手段とを備えたことを特徴と
    する対象物の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 複数の光パルス列を互いに異なる領域上
    に投射、走査し、上記対象物でそれぞれ発生する各反射
    光を受光して上記各反射光の光パルスの各検出時刻と、
    上記対象物への各投射時刻との各時間差から上記対象物
    までの距離を、また、上記各投射時における各走査角度
    から上記対象物の在る方位をそれぞれ算出するととも
    に、上記算出された距離および方位から上記対象物の位
    置を算出するようにしたことを特徴とする対象物の位置
    検出装置。
  5. 【請求項5】 パルス列信号によりレーザを駆動するレ
    ーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームを複
    数に分岐するとともに分岐された各ビームをスキャナ上
    に角度を変えてそれぞれ入射させ上記スキャナを介して
    投射するビーム投光手段と、上記スキャナを駆動させ上
    記各ビームを対象物に向けて走査するビーム走査手段
    と、上記投射された各ビームが上記対象物に照射されて
    発生する各反射光をそれぞれ対応する検出素子上に集光
    する受光手段と、上記各ビームの各投射時刻と上記各反
    射光の上記各検出素子での各検出時刻との各時間差によ
    り上記対象物までの距離を算出する距離検出手段と、上
    記各検出素子で検出される各光パルスの投射時における
    上記スキャナの各駆動角度から上記対象物の在る方位を
    算出する方位検出手段と、上記距離検出手段および方位
    検出手段でそれぞれ算出された距離および方位に基づい
    て上記対象物の位置を検出する位置検出手段とを備えた
    ことを特徴とする対象物の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 パルス列信号を時系列的に分岐するとと
    もに上記分岐された各信号により複数のレーザを駆動す
    るレーザ駆動手段と、上記各レーザから出射された各ビ
    ームをスキャナ上に角度を変えてそれぞれ入射させ上記
    スキャナを介して投射するビーム投光手段と、上記スキ
    ャナを駆動させ上記各ビームを対象物に向けて走査する
    ビーム走査手段と、上記投射された各ビームが上記対象
    物に照射されて発生する各反射光をそれぞれ対応する検
    出素子上に集光する受光手段と、上記各ビームの各投射
    時刻と上記各反射光の上記各検出素子での各検出時刻と
    の各時間差により上記対象物までの距離を算出する距離
    検出手段と、上記各検出素子で検出される各光パルスの
    投射時における上記スキャナの各駆動角度から上記対象
    物の在る方位を算出する方位検出手段と、上記距離検出
    手段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離およ
    び方位に基づいて上記対象物の位置を検出する位置検出
    手段とを備えたことを特徴とする対象物の位置検出装
    置。
  7. 【請求項7】 光パルス列を対象物に向けて投射、走査
    し、上記対象物で発生する反射光を上記投射の光路を介
    し受光して上記反射光の光パルスの検出時刻と、上記対
    象物への投射時刻との時間差から上記対象物までの距離
    を、また、上記投射時における走査角度から上記対象物
    の在る方位をそれぞれ算出するとともに、上記算出され
    た距離および方位から上記対象物の位置を算出するよう
    にしたことを特徴とする対象物の位置検出装置。
  8. 【請求項8】 パルス列信号によりレーザを駆動するレ
    ーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームをス
    キャナを介して投射するビーム投光手段と、上記スキャ
    ナを駆動させ上記ビームを対象物に向けて走査するビー
    ム走査手段と、上記投射されたビームが上記対象物に照
    射されて発生する反射光を上記スキャナを介して検出素
    子上に集光する受光手段と、上記ビームの投射時刻と上
    記反射光の上記検出素子での検出時刻との時間差により
    上記対象物までの距離を算出する距離検出手段と、上記
    検出素子で検出される光パルスの投射時における上記ス
    キャナの駆動角度から上記対象物の在る方位を算出する
    方位検出手段と、上記距離検出手段および方位検出手段
    でそれぞれ算出された距離および方位に基づいて上記対
    象物の位置を検出する位置検出手段とを備えたことを特
    徴とする対象物の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 パルス列信号によりレーザを駆動するレ
    ーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームをス
    キャナを介して投射するビーム投光手段と、上記スキャ
    ナを駆動させ上記ビームを対象物に向けて走査するビー
    ム走査手段と、上記投射されたビームが上記対象物に照
    射されて発生する反射光を上記スキャナの裏面に設けら
    れたミラーを介して検出素子上に集光する受光手段と、
    上記ビームの投射時刻と上記反射光の上記検出素子での
    検出時刻との時間差により上記対象物までの距離を算出
    する距離検出手段と、上記検出素子で検出される光パル
    スの投射時における上記スキャナの駆動角度から上記対
    象物の在る方位を算出する方位検出手段と、上記距離検
    出手段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離お
    よび方位に基づいて上記対象物の位置を検出する位置検
    出手段とを備えたことを特徴とする対象物の位置検出装
    置。
  10. 【請求項10】 パルス列信号によりレーザを駆動する
    レーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームを
    集光用光学系およびスキャナを介して投射するビーム投
    光手段と、上記スキャナを駆動させ上記ビームを対象物
    に向けて走査するビーム走査手段と、上記投射されたビ
    ームが上記対象物に照射されて発生する反射光を上記ス
    キャナおよび集光用光学系を介して検出素子上に集光す
    る受光手段と、上記ビームの投射時刻と上記反射光の上
    記検出素子での検出時刻との時間差により上記対象物ま
    での距離を算出する距離検出手段と、上記検出素子で検
    出される光パルスの投射時における上記スキャナの駆動
    角度から上記対象物の在る方位を算出する方位検出手段
    と、上記距離検出手段および方位検出手段でそれぞれ算
    出された距離および方位に基づいて上記対象物の位置を
    検出する位置検出手段とを備えたことを特徴とする対象
    物の位置検出装置。
  11. 【請求項11】 パルス列信号によりレーザを駆動する
    レーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームを
    スキャナを介して投射するビーム投光手段と、上記スキ
    ャナを駆動させ上記ビームを対象物に向けて走査するビ
    ーム走査手段と、上記投射されたビームが上記対象物に
    照射されて発生する反射光を上記スキャナを介し光ファ
    イバ内を通過させて検出素子上に集光する受光手段と、
    上記ビームの投射時刻と上記反射光の上記検出素子での
    検出時刻との時間差により上記対象物までの距離を算出
    する距離検出手段と、上記検出素子で検出される光パル
    スの投射時における上記スキャナの駆動角度から上記対
    象物の在る方位を算出する方位検出手段と、上記距離検
    出手段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離お
    よび方位に基づいて上記対象物の位置を検出する位置検
    出手段とを備えたことを特徴とする対象物の位置検出装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、光ファイバは反
    射光の入口側端面は長方形に、また、出口側端面は検出
    素子の受光面の形状に合わせてそれぞれ形成されるとと
    もに上記出口側端面は上記検出素子の受光面に密接して
    取り付けられていることを特徴とする対象物の位置検出
    装置。
  13. 【請求項13】 パルス列信号によりレーザを駆動する
    レーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームを
    スキャナを介して投射するビーム投光手段と、上記スキ
    ャナを駆動させ上記ビームを対象物に向けて走査するビ
    ーム走査手段と、上記投射されたビームが上記対象物に
    照射されて発生する反射光を分岐しこの分岐された光の
    一方を第1の検出素子に他方を遅延光学系を介して第2
    の検出素子にそれぞれ集光する受光手段と、上記第1の
    検出素子で受光された光パルス信号の各ピーク値に応じ
    てそれぞれしきい値を設定するしきい値設定手段と、上
    記投射時におけるビームの一部を反射させこの反射光を
    予め上記第1および第2の検出素子を介して導入するこ
    とにより上記ビームの投射時刻を検出するとともに、上
    記第2の検出素子で受光され上記遅延光学系で遅延され
    た光パルス信号の各値が上記しきい値設定手段で設定さ
    れた対応する光パルス信号のしきい値にそれぞれ到達す
    る時刻と上記投射時刻との時間差により上記対象物まで
    の距離を算出する距離検出手段と、上記第1および第2
    の検出素子で予め検出される光パルスの投射時点におけ
    る上記スキャナの駆動角度から上記対象物の在る方位を
    算出する方位検出手段と、上記距離検出手段および方位
    検出手段でそれぞれ算出された距離および方位に基づい
    て上記対象物の位置を検出する位置検出手段とを備えた
    ことを特徴とする対象物の位置検出装置。
  14. 【請求項14】 階段状に周波数変調されたパルス列信
    号によりレーザを駆動するレーザ駆動手段と、上記レー
    ザから出射されたビームをスキャナを介して投射するビ
    ーム投光手段と、上記スキャナを駆動させ上記ビームを
    対象物に向けて走査するビーム走査手段と、上記投射さ
    れたビームが上記対象物に照射されて発生する反射光を
    検出素子上に集光する受光手段と、上記検出素子で上記
    反射光の受光量に応じて出力される出力信号を複数に分
    岐するとともに分岐された各信号を周波数対遅延時間特
    性を有する回路網を通過させた後合成して出力するパル
    ス圧縮手段と、上記ビームの投射時刻と上記パルス圧縮
    手段を介して得られる上記反射光の上記検出素子での検
    出時刻との時間差により上記対象物までの距離を算出す
    る距離検出手段と、上記検出素子で検出される光パルス
    の投射時における上記スキャナの駆動角度から上記対象
    物の在る方位を算出する方位検出手段と、上記距離検出
    手段および方位検出手段でそれぞれ算出された距離およ
    び方位に基づいて上記対象物の位置を算出する位置検出
    手段とを備えたことを特徴とする対象物の位置検出装
    置。
  15. 【請求項15】 パルス列信号によりレーザを駆動する
    レーザ駆動手段と、上記レーザから出射されたビームを
    第1および第2のスキャナを介して投射するビーム投光
    手段と、上記第1のスキャナを駆動させ上記ビームを対
    象物に向けて走査するビーム走査手段と、上記投射され
    たビームが上記対象物に照射されて発生する反射光を上
    記第1および第2のスキャナを介して検出素子上に集光
    する受光手段と、上記ビームの投射時刻と上記反射光の
    上記検出素子での検出時刻との時間差により上記対象物
    までの距離を算出する距離検出手段と、上記検出素子で
    検出される光パルスの投射時における上記第1のスキャ
    ナの駆動角度から上記対象物の在る方位を算出する方位
    検出手段と、上記距離検出手段および方位検出手段でそ
    れぞれ算出された距離および方位に基づいて上記対象物
    の位置を算出する位置検出手段と、上記第2のスキャナ
    を介した視野の中心軸が上記ビームの中心線と所定の位
    置関係になるよう予め設定された撮像手段と、上記撮像
    手段で得られた上記対象物の画像信号から線状物体を抽
    出しその位置を検出する線状物体位置検出手段と、上記
    線状物体の位置が上記視野中の所望の一直線上に常に一
    致するように上記第2のスキャナを駆動制御するスキャ
    ナ駆動制御手段とを備えたことを特徴とする対象物の位
    置検出装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、撮像手段によっ
    て得られた画像信号を映像化するとともに距離検出手段
    および方位検出手段で得られた距離および方位を上記映
    像中に表示するようにしたことを特徴とする対象物の位
    置検出装置。
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