JPH08189944A - 平行2回線送電線における零相電流の検出および利用方法 - Google Patents
平行2回線送電線における零相電流の検出および利用方法Info
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- JPH08189944A JPH08189944A JP7001690A JP169095A JPH08189944A JP H08189944 A JPH08189944 A JP H08189944A JP 7001690 A JP7001690 A JP 7001690A JP 169095 A JP169095 A JP 169095A JP H08189944 A JPH08189944 A JP H08189944A
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- phase
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 零相電流をその循環電流の影響を受けること
なく正確に検出し得るようにする。 【構成】 トランスTrを介して得られる零相電流の和
Is0,差Id0から、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算をすることにより、零相電流をその循環電流の
影響を受けることなく正確に検出可能とする。
なく正確に検出し得るようにする。 【構成】 トランスTrを介して得られる零相電流の和
Is0,差Id0から、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算をすることにより、零相電流をその循環電流の
影響を受けることなく正確に検出可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル演算によ
って平行2回線送電線における零相電流を検出する方
法、およびこれを利用する方法に関する。
って平行2回線送電線における零相電流を検出する方
法、およびこれを利用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に平行2回線送電線からの電流入力
回路の従来例を示す。これは、例えば自回線1L,他回
線2Lに変流器CTを設置し、トランスTrを介して相
電流および零相電流を取り出すものである。なお、トラ
ンスTrからの各出力は、例えば図3に示すような保護
リレー回路に入力される。
回路の従来例を示す。これは、例えば自回線1L,他回
線2Lに変流器CTを設置し、トランスTrを介して相
電流および零相電流を取り出すものである。なお、トラ
ンスTrからの各出力は、例えば図3に示すような保護
リレー回路に入力される。
【0003】図3は絶縁トランス1、アナログフィルタ
21およびアナログ/ディジタル(A/D)変換器22
からなるアナログ入力部2、演算部3、ディジタル入出
力部4、パネル部5および伝送部6などから構成した保
護リレー回路の例を示している。
21およびアナログ/ディジタル(A/D)変換器22
からなるアナログ入力部2、演算部3、ディジタル入出
力部4、パネル部5および伝送部6などから構成した保
護リレー回路の例を示している。
【0004】また、図4は図3の演算部の機能ブロック
を示し、ここではアナログ入力処理部B1、保護リレー
演算部B2、シーケンス処理部B3および自動監視部B
4などからなるものとして示している。
を示し、ここではアナログ入力処理部B1、保護リレー
演算部B2、シーケンス処理部B3および自動監視部B
4などからなるものとして示している。
【0005】そして、従来は平行2回線の送電線の保護
を図るべく、各回線の電流,電圧値を保護リレー回路な
どのディジタル回路に取り込んで演算処理し、事故回線
を選択する方式(回線選択保護方式とも呼ばれる)を採
用することが多い。この回線選択保護方式では自回線,
他回線の差電流を利用するので、保護リレー回路の入力
部(図4のアナログ入力処理部B1など)で差電流演算
処理を実行し、所定の保護動作を行なうようにしてい
る。
を図るべく、各回線の電流,電圧値を保護リレー回路な
どのディジタル回路に取り込んで演算処理し、事故回線
を選択する方式(回線選択保護方式とも呼ばれる)を採
用することが多い。この回線選択保護方式では自回線,
他回線の差電流を利用するので、保護リレー回路の入力
部(図4のアナログ入力処理部B1など)で差電流演算
処理を実行し、所定の保護動作を行なうようにしてい
る。
【0006】また、自回線,他回線の零相電流I01,I
02について、 |I01|≧K1(定数) |I02|≧K2(定数) なる判定をして異常の判断を行なうこともでき、零相電
流I01,I02を用いて、例えば過電流リレー(OCR)
の演算などを行なうこともできる。
02について、 |I01|≧K1(定数) |I02|≧K2(定数) なる判定をして異常の判断を行なうこともでき、零相電
流I01,I02を用いて、例えば過電流リレー(OCR)
の演算などを行なうこともできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2に示すよ
うな方式では、使用するトランス数が多くなり、入力点
数が増大して保護リレー演算の負担も増大するという難
点がある。このため、入力回路のトランスにより自回
線,他回線の各相電流,零相電流の差および零相電流の
和を合成する電流合成回路を利用するものも提案されて
いる。
うな方式では、使用するトランス数が多くなり、入力点
数が増大して保護リレー演算の負担も増大するという難
点がある。このため、入力回路のトランスにより自回
線,他回線の各相電流,零相電流の差および零相電流の
和を合成する電流合成回路を利用するものも提案されて
いる。
【0008】しかしながら、電流合成回路を利用するも
のにおいて、平行2回線に図5に示すように零相循環電
流I0th が流れると、 零相電流の和Id0=I01+I02=IL (負荷電流) 零相電流の差Is0=I01−I02=2I0th …(1) となり、和Id0については零相循環電流I0th の影響は
ないが、差Is0は零相循環電流I0th の影響をまともに
受けるため、零相電流の監視ができなくなるという問題
が生じる。
のにおいて、平行2回線に図5に示すように零相循環電
流I0th が流れると、 零相電流の和Id0=I01+I02=IL (負荷電流) 零相電流の差Is0=I01−I02=2I0th …(1) となり、和Id0については零相循環電流I0th の影響は
ないが、差Is0は零相循環電流I0th の影響をまともに
受けるため、零相電流の監視ができなくなるという問題
が生じる。
【0009】また、零相電流を利用してリレー演算を行
なう場合は、正確な演算ができず演算精度が低下する。
さらに、OCRなどでも高精度な整定ができず、零相循
環電流を見込んだあいまいな整定しかできない、などの
問題がある。したがって、この発明の課題は電流合成回
路を使用する場合においても、零相電流をその循環電流
の影響を受けることなく正確に検出し得るようにするこ
と、さらには正確な保護リレー演算を可能にすることに
ある。
なう場合は、正確な演算ができず演算精度が低下する。
さらに、OCRなどでも高精度な整定ができず、零相循
環電流を見込んだあいまいな整定しかできない、などの
問題がある。したがって、この発明の課題は電流合成回
路を使用する場合においても、零相電流をその循環電流
の影響を受けることなく正確に検出し得るようにするこ
と、さらには正確な保護リレー演算を可能にすることに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1の発明では、平行2回線送電線の自回線,
他回線の各相電流,零相電流の差および零相電流の和を
それぞれ合成する電流合成回路からの出力である、前記
零相電流の和Is0および差Id0にもとづき、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算を行なうことにより、循環電流による影響を除
去して零相電流を検出することを特徴としている。
め、請求項1の発明では、平行2回線送電線の自回線,
他回線の各相電流,零相電流の差および零相電流の和を
それぞれ合成する電流合成回路からの出力である、前記
零相電流の和Is0および差Id0にもとづき、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算を行なうことにより、循環電流による影響を除
去して零相電流を検出することを特徴としている。
【0011】請求項2の発明では、平行2回線送電線の
自回線,他回線の各相電流,零相電流の差および零相電
流の和をそれぞれ合成する電流合成回路からの出力であ
る、前記零相電流の和Is0および差Id0にもとづき、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算を行なうことにより、循環電流による影響を除
去して零相電流を検出し、この検出された零相電流にも
とづき保護リレー演算を行なうことを特徴としている。
自回線,他回線の各相電流,零相電流の差および零相電
流の和をそれぞれ合成する電流合成回路からの出力であ
る、前記零相電流の和Is0および差Id0にもとづき、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算を行なうことにより、循環電流による影響を除
去して零相電流を検出し、この検出された零相電流にも
とづき保護リレー演算を行なうことを特徴としている。
【0012】
【作用】電流合成回路を介して得た零相電流の和と差に
ついて、その演算に工夫をすることにより、零相電流を
その循環電流成分をなくして検出できるようにし、正確
さを期すようにする。また、循環電流成分を含まない零
相電流を保護リレー回路に入力することで、正確な保護
リレー演算を可能とする。
ついて、その演算に工夫をすることにより、零相電流を
その循環電流成分をなくして検出できるようにし、正確
さを期すようにする。また、循環電流成分を含まない零
相電流を保護リレー回路に入力することで、正確な保護
リレー演算を可能とする。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の実施例を説明するための説
明図である。すなわち、同図は上述の電流合成回路の例
を示し、図3の絶縁トランス1に対応する。図1におい
て、平行2回線に図5に示す如き零相循環電流I0th が
流れると、零相電流については先の(1)式のような関
係式が成立する。
明図である。すなわち、同図は上述の電流合成回路の例
を示し、図3の絶縁トランス1に対応する。図1におい
て、平行2回線に図5に示す如き零相循環電流I0th が
流れると、零相電流については先の(1)式のような関
係式が成立する。
【0014】ここで、 Id0+Is0=2I01 −Id0+Is0=2I02 …(2) で示される量を考えると、これらの量には循環電流成分
I0th を含んでいることになる。
I0th を含んでいることになる。
【0015】そこで、次式の如くこれらの量の差をとる
ことにより、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0|=|2I01|−|2I02| …(3) となり、自回線の零相電流I01,他回線の零相電流I02
に含まれる零相循環電流成分I0th を除去できることに
なる。
ことにより、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0|=|2I01|−|2I02| …(3) となり、自回線の零相電流I01,他回線の零相電流I02
に含まれる零相循環電流成分I0th を除去できることに
なる。
【0016】その結果、電流合成回路を使用する場合に
おいても、零相電流をその循環電流の影響を受けること
なく正確に検出することが可能となる。したがって、こ
のように検出された諸量を保護リレー回路に入力すれ
ば、高精度の保護リレー演算を期待することができる。
おいても、零相電流をその循環電流の影響を受けること
なく正確に検出することが可能となる。したがって、こ
のように検出された諸量を保護リレー回路に入力すれ
ば、高精度の保護リレー演算を期待することができる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、電流合成回路より得
られた零相電流の和と差について所定の演算をすること
により、零相電流をその循環電流成分をなくして検出す
ることができ、正確な零相電流を得ることができる。ま
た、循環電流成分を含まない零相電流を保護リレー回路
に入力すれば、正確な保護リレー演算が可能となる、な
どの利点がもたらされる。
られた零相電流の和と差について所定の演算をすること
により、零相電流をその循環電流成分をなくして検出す
ることができ、正確な零相電流を得ることができる。ま
た、循環電流成分を含まない零相電流を保護リレー回路
に入力すれば、正確な保護リレー演算が可能となる、な
どの利点がもたらされる。
【図1】この発明の実施例を説明するための説明図であ
る。
る。
【図2】送電線からの電流入力回路の従来例を示す概要
図である。
図である。
【図3】一般的な保護リレーの例を示す構成図である。
【図4】図3に示す演算部の機能を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】零相循環電流を説明するための説明図である。
1…絶縁トランス、2…アナログ入力部、3…演算部、
4…ディジタル入出力部、5…パネル部、6…伝送部、
21…アナログフィルタ、22…アナログ/ディジタル
(A/D)変換器、CT…変流器、Tr…トランス、1
L…自回線、2L…他回線。
4…ディジタル入出力部、5…パネル部、6…伝送部、
21…アナログフィルタ、22…アナログ/ディジタル
(A/D)変換器、CT…変流器、Tr…トランス、1
L…自回線、2L…他回線。
Claims (2)
- 【請求項1】 平行2回線送電線の自回線,他回線の各
相電流,零相電流の差および零相電流の和をそれぞれ合
成する電流合成回路からの出力である、前記零相電流の
和Is0および差Id0にもとづき、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算を行なうことにより、循環電流による影響を除
去して零相電流を検出することを特徴とする平行2回線
送電線における零相電流の検出方法。 - 【請求項2】 平行2回線送電線の自回線,他回線の各
相電流,零相電流の差および零相電流の和をそれぞれ合
成する電流合成回路からの出力である、前記零相電流の
和Is0および差Id0にもとづき、 |Is0+Id0|−|Is0−Id0| なる演算を行なうことにより、循環電流による影響を除
去して零相電流を検出し、この検出された零相電流にも
とづき保護リレー演算を行なうことを特徴とする平行2
回線送電線における零相電流の利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7001690A JPH08189944A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 平行2回線送電線における零相電流の検出および利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7001690A JPH08189944A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 平行2回線送電線における零相電流の検出および利用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08189944A true JPH08189944A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11508525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7001690A Pending JPH08189944A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | 平行2回線送電線における零相電流の検出および利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08189944A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013212007A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Toshiba Corp | 回線選択保護継電装置 |
-
1995
- 1995-01-10 JP JP7001690A patent/JPH08189944A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013212007A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Toshiba Corp | 回線選択保護継電装置 |
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