JPH08189552A - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速制御装置Info
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- JPH08189552A JPH08189552A JP243395A JP243395A JPH08189552A JP H08189552 A JPH08189552 A JP H08189552A JP 243395 A JP243395 A JP 243395A JP 243395 A JP243395 A JP 243395A JP H08189552 A JPH08189552 A JP H08189552A
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- shift
- offset amount
- continuously variable
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 変速制御弁の平衡位置に関するオフセットが
無段変速機の変速制御に影響することのないようにし
て、変速制御精度を高める。 【構成】 コントローラ17は車速VSPおよびスロッ
トル開度TVOから目標変速比を求め、この目標変速比
を達成するための指令SSMによりモータ23を駆動し、
リンク22を介して弁21を操作する。弁21は、回路
26が回路25およびドレンポート21bの双方に対し
遮断された平衡位置から変位し、変速制御圧PS を変化
させ、変速を惹起する。変速の進行はシフタ24を介し
てリンク22にフィードバックされ、弁21を平衡位置
に戻す。戻ったところで変速が終了して、目標変速比が
達成される。コントローラ17は指令SSMの決定に際
し、弁21の平衡位置オフセット量が変速に影響しない
よう指令SSMを補正する。
無段変速機の変速制御に影響することのないようにし
て、変速制御精度を高める。 【構成】 コントローラ17は車速VSPおよびスロッ
トル開度TVOから目標変速比を求め、この目標変速比
を達成するための指令SSMによりモータ23を駆動し、
リンク22を介して弁21を操作する。弁21は、回路
26が回路25およびドレンポート21bの双方に対し
遮断された平衡位置から変位し、変速制御圧PS を変化
させ、変速を惹起する。変速の進行はシフタ24を介し
てリンク22にフィードバックされ、弁21を平衡位置
に戻す。戻ったところで変速が終了して、目標変速比が
達成される。コントローラ17は指令SSMの決定に際
し、弁21の平衡位置オフセット量が変速に影響しない
よう指令SSMを補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Vベルト式無段変速機
や、トロイダル型無段変速機等の無段変速機に用いる変
速制御装置に関するものである。
や、トロイダル型無段変速機等の無段変速機に用いる変
速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無段変速機のうちVベルト式無段変速機
を例にとって述べると、その変速制御装置は例えば特開
昭58−200842号公報に記載のごとく、運転状態
に適応した好適な目標変速比を演算し、これに対応した
変速指令により対応距離だけ、ステップモータやサーボ
モータ等のモータを駆動させて、変速リンクを介し変速
制御弁を平衡位置から目標変速比に対応したストローク
位置に操作するよう構成する。この操作により該変速制
御弁は目標変速比に対応した変速制御圧を作り出して出
力し、無段変速機は当該変速制御圧に応動して目標変速
比に向け無段階に変速される。
を例にとって述べると、その変速制御装置は例えば特開
昭58−200842号公報に記載のごとく、運転状態
に適応した好適な目標変速比を演算し、これに対応した
変速指令により対応距離だけ、ステップモータやサーボ
モータ等のモータを駆動させて、変速リンクを介し変速
制御弁を平衡位置から目標変速比に対応したストローク
位置に操作するよう構成する。この操作により該変速制
御弁は目標変速比に対応した変速制御圧を作り出して出
力し、無段変速機は当該変速制御圧に応動して目標変速
比に向け無段階に変速される。
【0003】そして、かかる変速の進行につれ変速リン
クは、変速比をフィードバックされることで、変速制御
弁を元の平衡位置に向け戻し、変速比が目標変速比にな
ったところで変速制御弁が平衡位置に復帰することとな
って、変速を終了する。
クは、変速比をフィードバックされることで、変速制御
弁を元の平衡位置に向け戻し、変速比が目標変速比にな
ったところで変速制御弁が平衡位置に復帰することとな
って、変速を終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の上記した
変速制御装置は、変速制御弁の平衡位置が常時同じであ
ることが前提であり、この前提に立ってモータへの変速
指令を決定するため、変速制御弁の平衡位置がずれる時
に以下の問題を生ずる。
変速制御装置は、変速制御弁の平衡位置が常時同じであ
ることが前提であり、この前提に立ってモータへの変速
指令を決定するため、変速制御弁の平衡位置がずれる時
に以下の問題を生ずる。
【0005】詳述すれば変速制御弁は、変速制御圧を出
力するポートを圧力源入力ポートおよびドレンポートの
双方から遮断して変速を終了させる平衡位置が常に同じ
であることはなく、変速制御圧の値や、圧力源の圧力値
や、ドレンされる油量に応じて僅かづつ偏り、所謂平衡
位置のオフセット量が発生するのを免れない。
力するポートを圧力源入力ポートおよびドレンポートの
双方から遮断して変速を終了させる平衡位置が常に同じ
であることはなく、変速制御圧の値や、圧力源の圧力値
や、ドレンされる油量に応じて僅かづつ偏り、所謂平衡
位置のオフセット量が発生するのを免れない。
【0006】それにもかかわらず従来の変速制御装置の
ように、目標変速比からマップ検索によりモータへの変
速指令を一義的に決定するのでは、変速制御弁がオフセ
ットをもった平衡位置となって変速を終了させた時に、
変速比が未だ目標変速比になっていなかったり、逆に変
速比が既に目標変速比をオーバーシュートしてしまって
いたりし、変速制御を非線形で、不正確なものにすると
いう問題を生ずるし、次の変速指令も狙ったものと違う
ものになって、所定通りの変速制御を期待できないとい
った問題を生ずる。
ように、目標変速比からマップ検索によりモータへの変
速指令を一義的に決定するのでは、変速制御弁がオフセ
ットをもった平衡位置となって変速を終了させた時に、
変速比が未だ目標変速比になっていなかったり、逆に変
速比が既に目標変速比をオーバーシュートしてしまって
いたりし、変速制御を非線形で、不正確なものにすると
いう問題を生ずるし、次の変速指令も狙ったものと違う
ものになって、所定通りの変速制御を期待できないとい
った問題を生ずる。
【0007】本発明は、変速指令の決定に際して変速制
御弁の平衡位置オフセット量を加味することで、上述の
問題を解消することを目的とする。
御弁の平衡位置オフセット量を加味することで、上述の
問題を解消することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による無段変速機の変速制御装置は、変速指令によりモ
ータを、該変速指令に応じた距離だけ駆動することで変
速リンクを介して変速制御弁を平衡位置から操作し、こ
の操作に応じて該変速制御弁が出力する変速制御圧によ
り変速が進行するにつれ、前記変速リンクを介し前記変
速制御弁を前記平衡位置に戻して変速を終了させるよう
にした無段変速機の変速制御装置において、前記変速制
御弁の平衡位置に関するオフセット量を求める平衡位置
オフセット量演算手段と、該手段により求めた平衡位置
オフセット量だけ前記変速指令を補正する変速指令補正
手段とを設けたことを特徴とするものである。
による無段変速機の変速制御装置は、変速指令によりモ
ータを、該変速指令に応じた距離だけ駆動することで変
速リンクを介して変速制御弁を平衡位置から操作し、こ
の操作に応じて該変速制御弁が出力する変速制御圧によ
り変速が進行するにつれ、前記変速リンクを介し前記変
速制御弁を前記平衡位置に戻して変速を終了させるよう
にした無段変速機の変速制御装置において、前記変速制
御弁の平衡位置に関するオフセット量を求める平衡位置
オフセット量演算手段と、該手段により求めた平衡位置
オフセット量だけ前記変速指令を補正する変速指令補正
手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】第2発明による無段変速機の変速制御装置
において、上記平衡位置オフセット量演算手段は、無段
変速機が現在選択中の変速比を演算する変速比演算手段
と、無段変速機の入力回転数を検出する入力回転数検出
手段とを具え、これら手段で求めた変速比および入力回
転数から、マップ検索により変速制御弁の平衡位置オフ
セット量を求めるよう構成したことを特徴とするもので
ある。
において、上記平衡位置オフセット量演算手段は、無段
変速機が現在選択中の変速比を演算する変速比演算手段
と、無段変速機の入力回転数を検出する入力回転数検出
手段とを具え、これら手段で求めた変速比および入力回
転数から、マップ検索により変速制御弁の平衡位置オフ
セット量を求めるよう構成したことを特徴とするもので
ある。
【0010】第3発明による無段変速機の変速制御装置
において、上記平衡位置オフセット量演算手段は、第2
発明における入力回転数検出手段に代え、無段変速機の
入力トルクを直接、または間接的に検出する入力トルク
検出手段を具え、該手段により検出した入力トルクと、
前記変速比演算手段で演算した変速比とから、マップ検
索により変速制御弁の平衡位置オフセット量を求めるよ
う構成したことを特徴とするものである。
において、上記平衡位置オフセット量演算手段は、第2
発明における入力回転数検出手段に代え、無段変速機の
入力トルクを直接、または間接的に検出する入力トルク
検出手段を具え、該手段により検出した入力トルクと、
前記変速比演算手段で演算した変速比とから、マップ検
索により変速制御弁の平衡位置オフセット量を求めるよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0011】第4発明による無段変速機の変速制御装置
は、前記マップにおける平衡位置オフセット量の値を、
前記変速比の変化が0で且つ前記モータが停止中である
間に、学習制御により補正する平衡位置オフセット量補
正手段を付加したことを特徴とするものである。
は、前記マップにおける平衡位置オフセット量の値を、
前記変速比の変化が0で且つ前記モータが停止中である
間に、学習制御により補正する平衡位置オフセット量補
正手段を付加したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】第1発明において無段変速機の変速制御装置
は、変速指令によりモータを、該変速指令に応じた距離
だけ駆動することで変速リンクを介して変速制御弁を平
衡位置から操作する。ここで変速制御弁は、当該操作に
応じた変速制御圧を出力し、変速を進行させる。この変
速が進行するにつれて変速制御弁は、変速リンクを介し
て上記の平衡位置に向け戻され、この平衡位置に戻った
ところで変速を終了させ、所定の変速を行わさせる。
は、変速指令によりモータを、該変速指令に応じた距離
だけ駆動することで変速リンクを介して変速制御弁を平
衡位置から操作する。ここで変速制御弁は、当該操作に
応じた変速制御圧を出力し、変速を進行させる。この変
速が進行するにつれて変速制御弁は、変速リンクを介し
て上記の平衡位置に向け戻され、この平衡位置に戻った
ところで変速を終了させ、所定の変速を行わさせる。
【0013】ここで平衡位置オフセット量演算手段は、
変速制御弁の平衡位置に関するオフセット量を求め、変
速指令補正手段は、この求めた変速制御弁の平衡位置オ
フセット量だけ、前記の変速指令を補正する。よって、
変速制御弁の平衡位置オフセット量が変速制御精度に影
響するのを排除することができ、このオフセット量に起
因して変速終了時に、変速比が未だ目標変速比になって
いなかったり、逆に変速比が既に目標変速比をオーバー
シュートしてしまっていたりするといった弊害をなくす
ことができ、変速制御が非線形で、不正確なものになる
という問題を解消し得る。
変速制御弁の平衡位置に関するオフセット量を求め、変
速指令補正手段は、この求めた変速制御弁の平衡位置オ
フセット量だけ、前記の変速指令を補正する。よって、
変速制御弁の平衡位置オフセット量が変速制御精度に影
響するのを排除することができ、このオフセット量に起
因して変速終了時に、変速比が未だ目標変速比になって
いなかったり、逆に変速比が既に目標変速比をオーバー
シュートしてしまっていたりするといった弊害をなくす
ことができ、変速制御が非線形で、不正確なものになる
という問題を解消し得る。
【0014】第2発明においては、上記平衡位置オフセ
ット量演算手段は、変速比演算手段で求めた現在選択中
の変速比、および入力回転数検出手段で検出した無段変
速機の入力回転数から、マップ検索により変速制御弁の
平衡位置オフセット量を求める。この場合、変速制御弁
の平衡位置オフセット量が変速比および入力回転数によ
って把握され得る実情に符合して、平衡位置オフセット
量の演算を正確に且つ簡便に求めることができ、実際的
である。
ット量演算手段は、変速比演算手段で求めた現在選択中
の変速比、および入力回転数検出手段で検出した無段変
速機の入力回転数から、マップ検索により変速制御弁の
平衡位置オフセット量を求める。この場合、変速制御弁
の平衡位置オフセット量が変速比および入力回転数によ
って把握され得る実情に符合して、平衡位置オフセット
量の演算を正確に且つ簡便に求めることができ、実際的
である。
【0015】第3発明においては、上記平衡位置オフセ
ット量演算手段は、入力トルク検出手段で直接的、また
は間接的に検出した無段変速機の入力トルク、および上
記変速比演算手段で演算した変速比から、マップ検索に
より変速制御弁の平衡位置オフセット量を求める。この
場合、変速制御弁の平衡位置オフセット量が変速比およ
び入力トルクによって把握され得る実情に符合して、平
衡位置オフセット量の演算を正確に且つ簡便に求めるこ
とができ、実際的である。
ット量演算手段は、入力トルク検出手段で直接的、また
は間接的に検出した無段変速機の入力トルク、および上
記変速比演算手段で演算した変速比から、マップ検索に
より変速制御弁の平衡位置オフセット量を求める。この
場合、変速制御弁の平衡位置オフセット量が変速比およ
び入力トルクによって把握され得る実情に符合して、平
衡位置オフセット量の演算を正確に且つ簡便に求めるこ
とができ、実際的である。
【0016】第4発明においては、平衡位置オフセット
量補正手段が、前記マップにおける平衡位置オフセット
量の値を、変速比の変化が0で且つモータが停止中であ
る間に、学習制御により補正する。この場合、変速制御
弁の平衡位置オフセット量が、無段変速機の経時劣化等
に伴って変化することがあっても、それにつれて常時正
確に補正され続け、上記の作用効果を長期不変に保つこ
とができる。
量補正手段が、前記マップにおける平衡位置オフセット
量の値を、変速比の変化が0で且つモータが停止中であ
る間に、学習制御により補正する。この場合、変速制御
弁の平衡位置オフセット量が、無段変速機の経時劣化等
に伴って変化することがあっても、それにつれて常時正
確に補正され続け、上記の作用効果を長期不変に保つこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、Vベルト式無段変速機用に構成した
変速制御装置の一実施例を示す。Vベルト式無段変速機
はエンジン回転を入力される入力プーリとしてのプライ
マリプーリ1と、変速後の回転を出力する出力プーリと
してのセカンダリプーリ2とを具え、これらプライマリ
プーリ1およびセカンダリプーリ2間にVベルト3を巻
き掛けして伝動系を構成する。そしてVベルト式無段変
速機は、両プーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け
円弧径を連続的に変化させてプーリ間伝動比、つまり変
速比を無段階に変更可能である。
説明する。図1は、Vベルト式無段変速機用に構成した
変速制御装置の一実施例を示す。Vベルト式無段変速機
はエンジン回転を入力される入力プーリとしてのプライ
マリプーリ1と、変速後の回転を出力する出力プーリと
してのセカンダリプーリ2とを具え、これらプライマリ
プーリ1およびセカンダリプーリ2間にVベルト3を巻
き掛けして伝動系を構成する。そしてVベルト式無段変
速機は、両プーリ1,2に対するVベルト3の巻き掛け
円弧径を連続的に変化させてプーリ間伝動比、つまり変
速比を無段階に変更可能である。
【0018】かかる無段変速を可能にするために、プラ
イマリプーリ1は、固定フランジ1aに対向してプーリ
V溝を形成する可動フランジ1bを軸線方向へ変位可能
とし、セカンダリプーリ2も、固定フランジ2aに対向
してプーリV溝を形成する可動フランジ2bを軸線方向
へ変位可能とする。そして、可動フランジ1bには固定
フランジ1aに向かう方向に変速制御圧PS を作用さ
せ、可動フランジ2bには固定フランジ2aに向かう方
向にライン圧PL を作用させ、変速制御圧PS とライン
圧PL との差圧に応じ両プーリ1,2に対するVベルト
3の巻き掛け円弧径を無段階に変化させて、無段変速を
行うものとする。
イマリプーリ1は、固定フランジ1aに対向してプーリ
V溝を形成する可動フランジ1bを軸線方向へ変位可能
とし、セカンダリプーリ2も、固定フランジ2aに対向
してプーリV溝を形成する可動フランジ2bを軸線方向
へ変位可能とする。そして、可動フランジ1bには固定
フランジ1aに向かう方向に変速制御圧PS を作用さ
せ、可動フランジ2bには固定フランジ2aに向かう方
向にライン圧PL を作用させ、変速制御圧PS とライン
圧PL との差圧に応じ両プーリ1,2に対するVベルト
3の巻き掛け円弧径を無段階に変化させて、無段変速を
行うものとする。
【0019】ここでライン圧PL を制御するライン圧制
御系を説明するに、このライン圧制御系は圧力源11
と、これからの作動油をライン圧PL に調圧するプレッ
シャーレギュレータ弁12と、このプレッシャーレギュ
レータ弁にライン圧制御用のモディファイア圧Pm を供
給するためのプレッシャーモディファイア弁13と、こ
のプレッシャーモディファイア弁13を制御するライン
圧ソレノイド14と、該ソレノイドに一定の圧力PC を
供給するパイロット弁15とで構成する。
御系を説明するに、このライン圧制御系は圧力源11
と、これからの作動油をライン圧PL に調圧するプレッ
シャーレギュレータ弁12と、このプレッシャーレギュ
レータ弁にライン圧制御用のモディファイア圧Pm を供
給するためのプレッシャーモディファイア弁13と、こ
のプレッシャーモディファイア弁13を制御するライン
圧ソレノイド14と、該ソレノイドに一定の圧力PC を
供給するパイロット弁15とで構成する。
【0020】プレッシャーレギュレータ弁12は、圧力
源11からの作動油を回路16に漏洩させつつ、また必
要に応じてドレンポート12a よりドレンしつつ、モデ
ィファイア圧Pm に応じたライン圧PL に調圧する。パ
イロット弁15は回路16からの漏れ油を一定圧PC に
してライン圧ソレノイド14に供給し、ライン圧ソレノ
イド14は一定圧PC を駆動デューティDに応じたデュ
ーティ圧PD にしてモディファイア弁13に印加する。
モディファイア弁13は、回路16から漏れ油をデュー
ティ圧PD 、従ってライン圧ソレノイド14の駆動デュ
ーティDに応じたモディファイア圧Pm にし、これをプ
レッシャーレギュレータ弁12に印加してライン圧PL
の上記制御に資する。よって、ライン圧PL はライン圧
ソレノイド14の駆動デューティDを加減することで制
御することができ、ソレノイド駆動デューティDはコン
トローラ17により決定することとする。
源11からの作動油を回路16に漏洩させつつ、また必
要に応じてドレンポート12a よりドレンしつつ、モデ
ィファイア圧Pm に応じたライン圧PL に調圧する。パ
イロット弁15は回路16からの漏れ油を一定圧PC に
してライン圧ソレノイド14に供給し、ライン圧ソレノ
イド14は一定圧PC を駆動デューティDに応じたデュ
ーティ圧PD にしてモディファイア弁13に印加する。
モディファイア弁13は、回路16から漏れ油をデュー
ティ圧PD 、従ってライン圧ソレノイド14の駆動デュ
ーティDに応じたモディファイア圧Pm にし、これをプ
レッシャーレギュレータ弁12に印加してライン圧PL
の上記制御に資する。よって、ライン圧PL はライン圧
ソレノイド14の駆動デューティDを加減することで制
御することができ、ソレノイド駆動デューティDはコン
トローラ17により決定することとする。
【0021】次いで変速制御系を説明するに、これは変
速制御圧PS を決定する変速制御弁21と、変速リンク
22と、ステップモータ23とで構成する。変速リンク
22は、一端をプライマリプーリ可動フランジ1bと共
に変位するシフタ24に連節し、他端をステップモータ
23により駆動されるよう連結し、両端間を変速制御弁
21のスプール21aに枢着する。
速制御圧PS を決定する変速制御弁21と、変速リンク
22と、ステップモータ23とで構成する。変速リンク
22は、一端をプライマリプーリ可動フランジ1bと共
に変位するシフタ24に連節し、他端をステップモータ
23により駆動されるよう連結し、両端間を変速制御弁
21のスプール21aに枢着する。
【0022】ここで変速制御弁21は回路25からのラ
イン圧PL を減圧して回路26に変速制御圧PS を作り
出すもので、スプール21aを図中上昇される時、変速
制御圧回路26をライン圧回路25に通じて変速制御圧
PS を上昇させ、スプール21aを図中下降される時、
変速制御圧回路26をドレンポート21bに通じて変速
制御圧PS を低下させるものとし、スプール21aの上
記ストロークをステップモータ23により変速リンク2
2を介して制御する。そしてステップモータ21の回転
位置をコントローラ17からのステップモータストロー
ク指令(変速指令)SSMにより決定し、これにより後述
の変速制御を実行するものとする。
イン圧PL を減圧して回路26に変速制御圧PS を作り
出すもので、スプール21aを図中上昇される時、変速
制御圧回路26をライン圧回路25に通じて変速制御圧
PS を上昇させ、スプール21aを図中下降される時、
変速制御圧回路26をドレンポート21bに通じて変速
制御圧PS を低下させるものとし、スプール21aの上
記ストロークをステップモータ23により変速リンク2
2を介して制御する。そしてステップモータ21の回転
位置をコントローラ17からのステップモータストロー
ク指令(変速指令)SSMにより決定し、これにより後述
の変速制御を実行するものとする。
【0023】コントローラ17は、上記したようにソレ
ノイド14を介したライン圧制御およびモータ23を介
した変速制御を行うもので、これがためコントローラ1
7には、車速VSPを検出する車速センサ18からの信
号、エンジンスロットル開度TVOを検出するスロット
ル開度センサ19からの信号、プライマリプーリ1の回
転数(変速機入力回転数)Npri を検出するプライマリ
プーリ回転センサ(入力回転数検出手段)20からの信
号をそれぞれ入力する。
ノイド14を介したライン圧制御およびモータ23を介
した変速制御を行うもので、これがためコントローラ1
7には、車速VSPを検出する車速センサ18からの信
号、エンジンスロットル開度TVOを検出するスロット
ル開度センサ19からの信号、プライマリプーリ1の回
転数(変速機入力回転数)Npri を検出するプライマリ
プーリ回転センサ(入力回転数検出手段)20からの信
号をそれぞれ入力する。
【0024】しかして、ライン圧制御については本発明
と関係ないため、ここでは詳細な説明を省略し、変速制
御のみについて説明する。ここでコントローラ17は実
際上マイクロコンピュータで構成し、所定のプログラム
により変速制御を実行するが、ここでは便宜上、コント
ローラ17を図2において変速制御用の機能ブロック図
で表し、この機能ブロック図に基づいて変速制御を説明
することとする。
と関係ないため、ここでは詳細な説明を省略し、変速制
御のみについて説明する。ここでコントローラ17は実
際上マイクロコンピュータで構成し、所定のプログラム
により変速制御を実行するが、ここでは便宜上、コント
ローラ17を図2において変速制御用の機能ブロック図
で表し、この機能ブロック図に基づいて変速制御を説明
することとする。
【0025】図2においてコントローラ17は、目標変
速比演算部31と、変速比偏差演算器32と、PID制
御部33と、変速比演算手段に相当する実変速比演算部
34と、ステップモータストローク位置演算部35と、
平衡位置オフセット量演算手段に相当する変速制御弁平
衡位置オフセット量演算部36と、変速指令補正手段に
相当する補償器37とで構成する。目標変速比演算部3
1は、センサ18,19で検出した車速VSPおよびス
ロットル開度TVOから、図3に例示する変速線図に対
応したマップから目標変速比i0 を求める。一方、実変
速比演算部34は、センサ18で検出した車速VSPか
ら判るセカンダリプーリ2の回転数(変速機出力回転
数)、およびセンサ20で検出したプライマリプーリ1
の回転数(変速機入力回転数)Npri 間の比、つまり実
変速比ip を演算する。
速比演算部31と、変速比偏差演算器32と、PID制
御部33と、変速比演算手段に相当する実変速比演算部
34と、ステップモータストローク位置演算部35と、
平衡位置オフセット量演算手段に相当する変速制御弁平
衡位置オフセット量演算部36と、変速指令補正手段に
相当する補償器37とで構成する。目標変速比演算部3
1は、センサ18,19で検出した車速VSPおよびス
ロットル開度TVOから、図3に例示する変速線図に対
応したマップから目標変速比i0 を求める。一方、実変
速比演算部34は、センサ18で検出した車速VSPか
ら判るセカンダリプーリ2の回転数(変速機出力回転
数)、およびセンサ20で検出したプライマリプーリ1
の回転数(変速機入力回転数)Npri 間の比、つまり実
変速比ip を演算する。
【0026】ステップモータストローク位置演算部35
は、上記のようにして求めた実変速比ip に対応するス
テップモータ23のストローク位置SSTを、図4に対応
するマップから検索により演算する。変速比偏差演算器
32は、目標変速比i0 と、実変速比ip との偏差Δi
を求め、PID制御部33はこの変速比偏差Δiをなく
すための、つまり実変速比ip を目標変速比i0 に持ち
来すのに必要な変速制御弁21の開口量OSVを、周知の
P(比例)、I(積分)、D(微分)演算により求め
る。
は、上記のようにして求めた実変速比ip に対応するス
テップモータ23のストローク位置SSTを、図4に対応
するマップから検索により演算する。変速比偏差演算器
32は、目標変速比i0 と、実変速比ip との偏差Δi
を求め、PID制御部33はこの変速比偏差Δiをなく
すための、つまり実変速比ip を目標変速比i0 に持ち
来すのに必要な変速制御弁21の開口量OSVを、周知の
P(比例)、I(積分)、D(微分)演算により求め
る。
【0027】補償器37は基本的には、ステップモータ
23のストローク位置SSTと、変速制御弁21の開口量
OSVに対応するステップモータストローク量との和値に
相当する変速指令をステップモータ23に与えること
で、以下のごとくに実変速比i p を目標変速比i0 に持
ち来す変速制御が可能である。つまりステップモータ2
3は、コントローラ17(補償器37)からの変速指令
により対応位置に駆動され、これによりステップモータ
23はリンク22をシフタ24の周りに回動させて、変
速制御弁スプール21aを対応位置にストロークさせ
る。これにより変速制御弁21は、変速制御圧回路26
を回路25およびドレンポート21bの双方から遮断し
た(双方に対し同じ連通度にした)平衡位置から外れ
て、回路25またはドレンポート21bの何れか一方に
対する連通度を増すと共に、他方にに対する連通度を減
少することにより、回路26の変速制御圧PS を変化さ
せ、両プーリ1,2の可動フランジ1b,2bが変位す
ることで変速比は上記の目標変速比i0 に持ち来たされ
る。
23のストローク位置SSTと、変速制御弁21の開口量
OSVに対応するステップモータストローク量との和値に
相当する変速指令をステップモータ23に与えること
で、以下のごとくに実変速比i p を目標変速比i0 に持
ち来す変速制御が可能である。つまりステップモータ2
3は、コントローラ17(補償器37)からの変速指令
により対応位置に駆動され、これによりステップモータ
23はリンク22をシフタ24の周りに回動させて、変
速制御弁スプール21aを対応位置にストロークさせ
る。これにより変速制御弁21は、変速制御圧回路26
を回路25およびドレンポート21bの双方から遮断し
た(双方に対し同じ連通度にした)平衡位置から外れ
て、回路25またはドレンポート21bの何れか一方に
対する連通度を増すと共に、他方にに対する連通度を減
少することにより、回路26の変速制御圧PS を変化さ
せ、両プーリ1,2の可動フランジ1b,2bが変位す
ることで変速比は上記の目標変速比i0 に持ち来たされ
る。
【0028】この変速が進行するにつれてプライマリプ
ーリ1の可動フランジ1bはシフタ24を介し変速リン
ク22をステップモータ23の周りで、変速制御弁スプ
ール21aを元の平衡位置に戻すよう回動させ、変速制
御弁21が元の平衡位置に戻ったところで変速を終了す
る。かかる変速に際し、変速制御弁21が常時同じ位置
で平衡状態になれば、つまり平衡位置のオフセットがな
ければ、常時確実に実変速比ip を目標変速比i0 に一
致させることができ、上記の変速制御を正確に行わせる
ことができる。
ーリ1の可動フランジ1bはシフタ24を介し変速リン
ク22をステップモータ23の周りで、変速制御弁スプ
ール21aを元の平衡位置に戻すよう回動させ、変速制
御弁21が元の平衡位置に戻ったところで変速を終了す
る。かかる変速に際し、変速制御弁21が常時同じ位置
で平衡状態になれば、つまり平衡位置のオフセットがな
ければ、常時確実に実変速比ip を目標変速比i0 に一
致させることができ、上記の変速制御を正確に行わせる
ことができる。
【0029】しかして、変速制御弁21は元圧であるラ
イン圧PL の値や、変速制御圧PSや、ドレンポート2
1bからのドレン量に応じ、僅かに異なる位置で平衡状
態となり、平衡位置のオフセットを免れない。従って、
上記のように実変速比ip に応じたステップモータスト
ローク位置SSTを求め、これを基準にしてステップモー
タ23への変速指令SSMを決定するだけでは、変速制御
弁21の平衡位置オフセット量が変速に影響し、上記の
狙い通りの変速制御を期し難い。本例では、この問題解
決のために変速制御弁平衡位置オフセット量演算部36
を設ける。
イン圧PL の値や、変速制御圧PSや、ドレンポート2
1bからのドレン量に応じ、僅かに異なる位置で平衡状
態となり、平衡位置のオフセットを免れない。従って、
上記のように実変速比ip に応じたステップモータスト
ローク位置SSTを求め、これを基準にしてステップモー
タ23への変速指令SSMを決定するだけでは、変速制御
弁21の平衡位置オフセット量が変速に影響し、上記の
狙い通りの変速制御を期し難い。本例では、この問題解
決のために変速制御弁平衡位置オフセット量演算部36
を設ける。
【0030】ここで、変速制御弁平衡位置オフセット量
演算部36は、図5に例示するオフセット量特性に対応
するマップをもとに、実変速比ip およびプライマリプ
ーリ回転数Npri から、変速制御弁21の平衡位置オフ
セット量ΔSSVをマップ検索により求める。なお、平衡
位置オフセット量特性は図6に例示するように、実変速
比ip と、変速機入力トルクTinまたはセカンダリプー
リ2への供給圧(本例ではライン圧PL )とで把握する
こともできる。これがため、変速機入力トルクTinを直
接検出する入力トルク検出手段(図示せず)、またはこ
れをライン圧P L から間接的に検出する入力トルク検出
手段(図示せず)からの信号と、実変速比ip とから、
図6に対応するマップをもとに、変速制御弁21の平衡
位置オフセット量ΔSSVをマップ検索により求めること
もできる。
演算部36は、図5に例示するオフセット量特性に対応
するマップをもとに、実変速比ip およびプライマリプ
ーリ回転数Npri から、変速制御弁21の平衡位置オフ
セット量ΔSSVをマップ検索により求める。なお、平衡
位置オフセット量特性は図6に例示するように、実変速
比ip と、変速機入力トルクTinまたはセカンダリプー
リ2への供給圧(本例ではライン圧PL )とで把握する
こともできる。これがため、変速機入力トルクTinを直
接検出する入力トルク検出手段(図示せず)、またはこ
れをライン圧P L から間接的に検出する入力トルク検出
手段(図示せず)からの信号と、実変速比ip とから、
図6に対応するマップをもとに、変速制御弁21の平衡
位置オフセット量ΔSSVをマップ検索により求めること
もできる。
【0031】補償器37は、ステップモータ23への変
速指令SSMを決定するに当たり、演算部35で演算した
ステップモータストローク位置SST、および制御部33
で求めた弁開口量OSVだけで当該決定を行わず、平衡位
置オフセット量ΔSSVを加味して、この平衡位置オフセ
ット量ΔSSVが上記の変速制御に影響することのないよ
う、変速指令SSMを平衡位置オフセット量ΔSSVだけ補
正する。
速指令SSMを決定するに当たり、演算部35で演算した
ステップモータストローク位置SST、および制御部33
で求めた弁開口量OSVだけで当該決定を行わず、平衡位
置オフセット量ΔSSVを加味して、この平衡位置オフセ
ット量ΔSSVが上記の変速制御に影響することのないよ
う、変速指令SSMを平衡位置オフセット量ΔSSVだけ補
正する。
【0032】かかる本例のような変速指令の補正を行う
ことで、変速制御弁21の平衡位置オフセット量ΔSSV
が変速制御精度に影響するのを排除することができ、こ
のオフセット量に起因して変速終了時に、変速比が未だ
目標変速比になっていなかったり、逆に変速比が既に目
標変速比をオーバーシュートしてしまっていたりすると
いった弊害をなくすことができ、変速制御が非線形で、
不正確なものになるという問題を解消し得る。
ことで、変速制御弁21の平衡位置オフセット量ΔSSV
が変速制御精度に影響するのを排除することができ、こ
のオフセット量に起因して変速終了時に、変速比が未だ
目標変速比になっていなかったり、逆に変速比が既に目
標変速比をオーバーシュートしてしまっていたりすると
いった弊害をなくすことができ、変速制御が非線形で、
不正確なものになるという問題を解消し得る。
【0033】なお変速制御弁平衡位置オフセット量演算
部36は、図5または図6における平衡位置オフセット
量ΔSSVを固定値として持つに止まらず、実変速比ip
が変化しておらず、且つステップモータ23が停止中で
ある間に、学習制御により補正することができる。この
とき変速制御弁平衡位置オフセット量演算部36は、平
衡位置オフセット量補正手段の用もなし、ここにおいて
学習補正量は、現在のステップモータ位置から平衡位置
マップ値およびプライマリプーリ1の可動フランジスト
ローク位置を減算して求める。
部36は、図5または図6における平衡位置オフセット
量ΔSSVを固定値として持つに止まらず、実変速比ip
が変化しておらず、且つステップモータ23が停止中で
ある間に、学習制御により補正することができる。この
とき変速制御弁平衡位置オフセット量演算部36は、平
衡位置オフセット量補正手段の用もなし、ここにおいて
学習補正量は、現在のステップモータ位置から平衡位置
マップ値およびプライマリプーリ1の可動フランジスト
ローク位置を減算して求める。
【0034】ここで、プライマリプーリ1の可動フラン
ジストローク位置は、実変速比ipからマップ検索によ
り求めることができる。又、この際用いる実変速比ip
と、プライマリプーリ1の可動フランジストローク位置
との関係を表すマップは、幾何学的に求められる値に対
してVベルトおよびプーリ間の滑り分を補正したマップ
とする。更に、当該Vベルトおよびプーリ間の滑り分に
ついても、実変速比i p が変化しておらず、且つステッ
プモータ23が停止中である間に、学習補正するのが良
いことは勿論である。
ジストローク位置は、実変速比ipからマップ検索によ
り求めることができる。又、この際用いる実変速比ip
と、プライマリプーリ1の可動フランジストローク位置
との関係を表すマップは、幾何学的に求められる値に対
してVベルトおよびプーリ間の滑り分を補正したマップ
とする。更に、当該Vベルトおよびプーリ間の滑り分に
ついても、実変速比i p が変化しておらず、且つステッ
プモータ23が停止中である間に、学習補正するのが良
いことは勿論である。
【0035】
【発明の効果】かくして第1発明による無段変速機の変
速制御装置は、請求項1に記載のごとく、変速制御弁の
平衡位置に関するオフセット量を求め、この求めた変速
制御弁の平衡位置オフセット量だけ、変速制御用のモー
タに対する変速指令を補正する構成にしたから、変速制
御弁の平衡位置オフセット量が変速制御精度に影響する
のを排除することができ、このオフセット量に起因して
変速終了時に、変速比が未だ目標変速比になっていなか
ったり、逆に変速比が既に目標変速比をオーバーシュー
トしてしまっていたりするといった弊害をなくすことが
でき、変速制御が非線形で、不正確なものになるという
問題を解消し得る。
速制御装置は、請求項1に記載のごとく、変速制御弁の
平衡位置に関するオフセット量を求め、この求めた変速
制御弁の平衡位置オフセット量だけ、変速制御用のモー
タに対する変速指令を補正する構成にしたから、変速制
御弁の平衡位置オフセット量が変速制御精度に影響する
のを排除することができ、このオフセット量に起因して
変速終了時に、変速比が未だ目標変速比になっていなか
ったり、逆に変速比が既に目標変速比をオーバーシュー
トしてしまっていたりするといった弊害をなくすことが
でき、変速制御が非線形で、不正確なものになるという
問題を解消し得る。
【0036】第2発明による無段変速機の変速制御装置
は、請求項2に記載のごとく、現在選択中の変速比およ
び無段変速機の入力回転数からマップ検索により変速制
御弁の平衡位置オフセット量を求める構成にしたから、
変速制御弁の平衡位置オフセット量が変速比および入力
回転数によって把握され得る実情に符合して、平衡位置
オフセット量の演算を正確に且つ簡便に求めることがで
き、実際的である。
は、請求項2に記載のごとく、現在選択中の変速比およ
び無段変速機の入力回転数からマップ検索により変速制
御弁の平衡位置オフセット量を求める構成にしたから、
変速制御弁の平衡位置オフセット量が変速比および入力
回転数によって把握され得る実情に符合して、平衡位置
オフセット量の演算を正確に且つ簡便に求めることがで
き、実際的である。
【0037】第3発明による無段変速機の変速制御装置
は、請求項3に記載のごとく、直接的または間接的に検
出した無段変速機の入力トルク、および現在選択中の変
速比から、マップ検索により変速制御弁の平衡位置オフ
セット量を求める構成にしたから、変速制御弁の平衡位
置オフセット量が変速比および入力トルクによって把握
され得る実情に符合して、平衡位置オフセット量の演算
を正確に且つ簡便に求めることができ、実際的である。
は、請求項3に記載のごとく、直接的または間接的に検
出した無段変速機の入力トルク、および現在選択中の変
速比から、マップ検索により変速制御弁の平衡位置オフ
セット量を求める構成にしたから、変速制御弁の平衡位
置オフセット量が変速比および入力トルクによって把握
され得る実情に符合して、平衡位置オフセット量の演算
を正確に且つ簡便に求めることができ、実際的である。
【0038】第4発明による無段変速機の変速制御装置
は、請求項4に記載のごとく、上記マップにおける平衡
位置オフセット量の値を、変速比の変化が0で且つモー
タが停止中である間に、学習制御により補正する構成に
したから、変速制御弁の平衡位置オフセット量が、無段
変速機の経時劣化等に伴って変化することがあっても、
それにつれて常時正確に補正され続け、上記第1発明乃
至第3発明の作用効果を長期不変に保つことができる。
は、請求項4に記載のごとく、上記マップにおける平衡
位置オフセット量の値を、変速比の変化が0で且つモー
タが停止中である間に、学習制御により補正する構成に
したから、変速制御弁の平衡位置オフセット量が、無段
変速機の経時劣化等に伴って変化することがあっても、
それにつれて常時正確に補正され続け、上記第1発明乃
至第3発明の作用効果を長期不変に保つことができる。
【図1】本発明一実施の態様になる変速制御装置を具え
たVベルト式無段変速機の変速制御システム図である。
たVベルト式無段変速機の変速制御システム図である。
【図2】同例におけるコントローラを、変速制御用機能
ブロック図として示した線図である。
ブロック図として示した線図である。
【図3】同例において変速制御に際し用いる変速制御パ
ターン図である。
ターン図である。
【図4】同例において変速比とステップモータストロー
ク位置との関係を示す線図である。
ク位置との関係を示す線図である。
【図5】変速制御弁の平衡位置オフセット量に関する変
化特性を例示する線図である。
化特性を例示する線図である。
【図6】変速制御弁の平衡位置オフセット量に関する変
化特性の他の例を示する線図である。
化特性の他の例を示する線図である。
1 プライマリプーリ 1b 可動フランジ 2 セカンダリプーリ 2b 可動フランジ 3 Vベルト 11 圧力源 12 プレッシャーレギュレータ弁 13 プレッシャーモディファイア弁 14 ライン圧ソレノイド 15 パイロット弁 17 コントローラ 18 車速センサ 19 スロットル開度センサ 20 プライマリプーリ回転センサ(入力回転数検出手
段) 21 変速制御弁 22 変速リンク 23 ステップモータ 24 シフタ 25 ライン圧回路 26 変速制御圧回路 31 目標変速比演算部 32 変速比偏差演算器 33 PID制御部 34 実変速比演算部(変速比演算手段) 35 ステップモータストローク位置演算部 36 平衡位置オフセット量演算部(平衡位置オフセット
量演算手段、兼平衡位置オフセット量補正手段) 37 補償器(変速指令補正手段)
段) 21 変速制御弁 22 変速リンク 23 ステップモータ 24 シフタ 25 ライン圧回路 26 変速制御圧回路 31 目標変速比演算部 32 変速比偏差演算器 33 PID制御部 34 実変速比演算部(変速比演算手段) 35 ステップモータストローク位置演算部 36 平衡位置オフセット量演算部(平衡位置オフセット
量演算手段、兼平衡位置オフセット量補正手段) 37 補償器(変速指令補正手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 変速指令によりモータを、該変速指令に
応じた距離だけ駆動することで変速リンクを介して変速
制御弁を平衡位置から操作し、この操作に応じて該変速
制御弁が出力する変速制御圧により変速が進行するにつ
れ、前記変速リンクを介し前記変速制御弁を前記平衡位
置に戻して変速を終了させるようにした無段変速機の変
速制御装置において、 前記変速制御弁の平衡位置に関するオフセット量を求め
る平衡位置オフセット量演算手段と、 該手段により求めた平衡位置オフセット量だけ前記変速
指令を補正する変速指令補正手段とを具備することを特
徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記平衡位置オフセ
ット量演算手段は、無段変速機が現在選択中の変速比を
演算する変速比演算手段と、無段変速機の入力回転数を
検出する入力回転数検出手段とを具え、これら手段で求
めた変速比および入力回転数から、マップ検索により変
速制御弁の平衡位置オフセット量を求めるよう構成した
ことを特徴とする無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記平衡位置オフセ
ット量演算手段は、前記入力回転数検出手段に代え、無
段変速機の入力トルクを直接、または間接的に検出する
入力トルク検出手段を具え、該手段により検出した入力
トルクと、前記変速比演算手段で演算した変速比とか
ら、マップ検索により変速制御弁の平衡位置オフセット
量を求めるよう構成したことを特徴とする無段変速機の
変速制御装置。 - 【請求項4】 請求項2または3において、前記マップ
における平衡位置オフセット量の値を、前記変速比の変
化が0で且つ前記モータが停止中である間に、学習制御
により補正する平衡位置オフセット量補正手段を付加し
たことを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP243395A JPH08189552A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP243395A JPH08189552A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 無段変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08189552A true JPH08189552A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11529136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP243395A Pending JPH08189552A (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08189552A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006009014A1 (ja) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | ベルト式無段変速機、ベルト式無段変速機の制御方法、及び鞍乗型車両 |
JP4988113B2 (ja) * | 1999-06-30 | 2012-08-01 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | Cvtの変速比のハイドロリック調整システム |
-
1995
- 1995-01-11 JP JP243395A patent/JPH08189552A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4988113B2 (ja) * | 1999-06-30 | 2012-08-01 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | Cvtの変速比のハイドロリック調整システム |
WO2006009014A1 (ja) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | ベルト式無段変速機、ベルト式無段変速機の制御方法、及び鞍乗型車両 |
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