JPH08188425A - 光学素子成形装置の金型チルト調整装置 - Google Patents

光学素子成形装置の金型チルト調整装置

Info

Publication number
JPH08188425A
JPH08188425A JP227595A JP227595A JPH08188425A JP H08188425 A JPH08188425 A JP H08188425A JP 227595 A JP227595 A JP 227595A JP 227595 A JP227595 A JP 227595A JP H08188425 A JPH08188425 A JP H08188425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base plate
optical element
tilt
molding
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP227595A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideya Kitagawa
英哉 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP227595A priority Critical patent/JPH08188425A/ja
Publication of JPH08188425A publication Critical patent/JPH08188425A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/068Drive connections, e.g. pivotal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/007Means for maintaining the press table, the press platen or the press ram against tilting or deflection
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/60Aligning press die axes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易にチルトの調整が可能であり、いかなる
温度条件においても安定した精度でガタなく成形でき、
安価に製作可能な光学素子成形装置の金型チルト調整装
置を提供する。 【構成】 成形可能な状態に加熱軟化した光学ガラス素
材を搬送部材により上型と下型間に搬送して押圧成形す
る光学素子成形装置にあって、上型を保持するベース板
7をそれぞれブッシュ22を介して複数の支柱2により
支持する。ブッシュ22は互いに摺動可能に接するテー
パ状の接触面28を設けた内リング23と外リング24
で構成し、内外両リング23,24をボルト25で締結
することで支柱2とベース板7とを固定する。そして、
チルト調整する際には、ブッシュ22による固定を解除
し、ベース板7の高さ位置を複数の支柱2においてそれ
ぞれ調整した後、再びブッシュ22により固定すること
で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学ガラス素材を搬送
部材に載置し、押圧成形可能な粘度まで加熱軟化処理
し、この加熱軟化処理された光学ガラス素材を上下の成
形型間に搬送して押圧成形する光学素子成形装置におい
て、上下の成形型にそれぞれ設けた成形面同士の角度の
ズレを調整する光学素子成形装置の金型チルト調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学素子の成形にあたって、光学
ガラス素材を加熱軟化し、上下一対の成形型間に搬送し
て押圧する方法が用いられている。図6は、上記光学素
子成形方法に一般的に用いられる成形装置を概略的に示
す断面図で、被成形体である光学ガラス素材51を載置
した搬送部材52を搬送アーム53上に載置し、駆動装
置(図示省略)を介して搬送アーム53を横軸方向に進
退操作させることにより、光学ガラス素材51を加熱炉
54内および成形室55内に搬出可能となっている。成
形室55内には、上下一対の成形型56,57を備えて
いる。上下一対の成形型56,57は相対的に接近・離
反すべく一方または両方が昇降可能に設けられ、その先
端にそれぞれ成形した成形面58,59の光学面形状を
光学ガラス素材51に転写するのに十分な加圧が可能と
なっている。
【0003】そして、光学素子を成形する際には、搬送
部材52に光学ガラス素材51を載置して搬送アーム5
3により加熱炉54内に搬送し、光学ガラス素材51を
成形可能な粘度にまで加熱軟化処理する。その後、加熱
軟化処理した光学ガラス素材51を搬送アーム53によ
り成形室55内の成形ポイントまで搬送し、上下一対の
成形型56,57を相対的に接近させて、成形面58,
59により光学ガラス素材51を上下から押圧して光学
素子を成形する。
【0004】しかしながら、上記の光学素子成形装置に
おいては、上下両成形型56,57の両成形面58,5
9同士のシフトおよびチルト方向のズレを調整する機構
部を設ける必要があり、従来、前記機構部を備えた光学
素子成形装置が特開平2−107533号公報に開示さ
れている。
【0005】図7は、上記公報の光学素子成形装置に備
えた、上型の水平方向の調整を行うシフト調整機構部6
0および下型のチルト調整を行うチルト調整機構部61
を示している。この機構では、上成形型62および下成
形型63は、上固定板64および下固定板65にそれぞ
れ当接かつ摺動自在に設けられた上型マウント66およ
び下型マウント67に固着されている。上型マウント6
6および下型マウント67には、それぞれ上下両固定板
64,65との当接面側中央に上型軸68および下型軸
69が突設されており、上型マウント66は、その上型
軸68を上固定板64および上固定板64の上面に設け
た上押さえ板70を貫通させ、上型軸68の上部に螺着
したナット71と上押さえ板70との間において上型軸
68を通して設けたコイルバネ72によって上押させ板
70を押圧することにより、上固定板64に固定されて
いる。また、下型マウント67は、その下型軸69を下
固定板65および下固定板65の下面に設けた下押さえ
板73を貫通させ、下型軸68の下部に螺着したナット
74と下押さえ板73との間において下型軸69を通し
て設けたコイルバネ75によって下押さえ板73を押圧
することにより、下固定板65に固定されている。上固
定板70の上下両面は軸方向に垂直な平面にそれぞれ形
成され、下固定板65の上下両面は下成形型63の成形
面63aの中心を曲率中心とした球面にそれぞれ形成さ
れている。上固定板64の上面には,上押さえ板70を
挟んで微調整ネジ76と変位量の測定子77が装着され
るとともに、下固定板65の下面には、下押さえ板73
を挟んで微調整ネジ78と変位量の測定子79が装着さ
れている。そして、微調整ネジ76の回動により上押さ
え板70を介して上固定板64の上下面と平行に上型軸
68を移動させ、その変位量を測定子77により計測す
るとともに、微調整ネジ78の回動により下押さえ板7
3を介して下固定板65の上下面に沿って下型軸69を
傾斜させ、その変位量を測定子79により計測すること
ができるようになっている。
【0006】上記構成において、金型のチルト調整は以
下のように行われる。すなわち、下成形型63のチルト
調整機構部61において、まずナット74を緩めて下型
マウント67の下固定板65への圧着力を緩和した後、
微調整ネジ78の回動により下押さえ板73を移動させ
ることにより、下押さえ板73を貫通する下型軸69の
傾斜量が変化する。この時、下型マウント67と下固定
板65とはその当接面80において摺動するが、当接面
80は成形面63aの中心を曲率中心とした球面状に形
成されているため、成形面63aの中心位置は変わらな
いまま、チルトが修正される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては以下のような問題点があった。すなわ
ち、下固定板65と下型マウント67とは同一材料でな
い限り、成形時の高温において熱膨張による寸法変化量
に差を生じる。また、下固定板65と下型マウント67
が同一材料であっても、両者を同一温度に保つことは困
難である。このため、下固定板65と下型マウント67
間の球面状の当接面80における密着性は加熱時に著し
く低下し、下成形型63の保持状態においてガタを生じ
るため、精度の安定した成形ができないという問題があ
った。
【0008】また、成形の精度を維持し成形室内の清浄
度を保ためには、当接面80は無給油の状態が好ましい
が、この場合には摺動抵抗が大きくなるため、微調整ネ
ジ78による高精度な調整が困難であるという問題があ
った。
【0009】さらに、下型マウント67と下固定板65
とが全面において十分に密着するように、高精度な球面
形状の摺動面80を加工することは非常に困難であり、
製作費用が高価になるという問題があった。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、請求項1,2は、容易にチルトの調整
が可能であり、いかなる温度条件においても安定した精
度でガタなく成形でき、安価に製作可能な光学素子成形
装置の金型チルト調整装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、光学ガラス素材を搬送部材に載
置し、成形可能な粘度まで加熱軟化処理し、この加熱軟
化処理された光学ガラス素材を上下の成形型間に搬送し
て押圧成形する光学素子成形装置の金型チルト調整装置
において、上成形型を保持するベース板と、ベース板を
支持する複数の支柱と、ベース板と支柱とを弾性的に固
定するブッシュと、支柱に対するベース板の位置の調整
機構とを備えて構成した。
【0012】請求項2の発明は、請求項1にあって、支
柱を、ベース板との固定部分以外においてたわみ得るよ
うに構成した。
【0013】
【作用】請求項1の構成にあっては、成形型の周囲に複
数の支柱を配置し、上型を保持するベース板を、支柱と
ベース板の間に挿入したブッシュを径方向に膨張させる
ことによる軸方向の摩擦により固定・支持するものと
し、このブッシュを径方向に収縮させて軸方向の摩擦を
解除するとともに、それぞれの支柱に対するベース板の
高さ固定位置を調整機構により変更し、変更後はブッシ
ュの径方向の膨張により支柱に対してベース板を再固定
することにより、チルト調整を行うことである。
【0014】請求項2の構成にあっては、各支柱にそれ
ぞれたわみ変形を容易にさせる小径部分を局部的に設
け、ベース板の傾斜に伴う支柱およびベース板と支柱と
の固定箇所への歪みを、この小径部分でのたわみにより
吸収させることである。
【0015】
【実施例】
[実施例1]本発明の実施例1を図1〜図5を用いて、
以下に説明する。図1は本発明の実施例1の金型チルト
調整装置を備える光学素子成形装置の構成を一部断面に
して示す概略構成図で、図2は本発明の実施例1の光学
素子成形装置における金型チルト調整装置部分の構成を
示す斜視図、図3はその断面図で、図4は本発明の実施
例1におけるブッシュ周辺の構造を示す断面図である。
【0016】まず、本発明に係る実施例1の金型チルト
調整装置を設ける光学素子成形装置の概略構成を図1に
基づいて説明する。本成形装置では、架台1上に4本の
支柱2を鉛直・平行に設置し、4本の支柱2上部にベー
ス板7がブッシュ22を介してほぼ水平に支持され、各
支持部においてはベース板7の支柱2に対する高さの調
整機構を有する。4本の支柱2で囲まれる空間の中央に
は、光学面形状の成形面3,4を対向させて上型5と下
型6が同軸上に配置されている。上型5は上型マウント
に固定され、この上型マウントを介してベース板7の中
央に保持されている。下型6は下型マウントに固定した
ものを主軸8上端に嵌合させて配置され、主軸駆動装置
9を介して主軸8を同軸上で昇降させることにより、上
型5の成形面3に対し成形面4を接近・離反させること
ができようになっている。上下両型5,6の周囲はカバ
ー10により囲まれて成形室が構成され、成形室の一側
面には搬入口11が形成されている。成形室の外側に
は、搬入口11と対応する位置に加熱炉12が設けられ
ている。さらに、加熱炉12の外側には搬送アーム駆動
装置13が設けられ、搬送アーム14が光学ガラス素材
15を載置した搬送部材16を載置して、加熱炉12内
と上下両型5,6間との間に搬送可能となっている。
【0017】次に、本発明の実施例1の金型チルト調整
装置を図2〜図4に基づいて説明する。本実施例におい
て、上型5は、上型マウント17を介してベース板7中
央のマウント用穴7aにガタなく嵌合させ、ベース板7
及び上型マウント17のフランジ部を貫通させた複数の
吊り棒18およびバネ19により、ベース板7の下面へ
一定の押圧力を伴って保持されている。また、下型6
も、上型5と同様に、下型マウント6aを介して下型マ
ウント6aおよび主軸8のブランジ部を貫通した複数の
吊り棒18およびバネ19により、一定の押圧力を伴っ
て主軸8に保持されている。支柱2は、上下両型5,6
の軸を中心とした正方形の頂点位置の4箇所に下端をボ
ルト等の固定手段2aにより固定して架台1上に設置さ
れており、それぞれの支柱2の中央付近には局部的に全
周を切り欠いた小径部20が設けられている。ベース板
7は各支柱2の上端付近において支持され、それぞれベ
ース板7に設けた支持用穴21と支柱2の間にはブッシ
ュ22が挿入されている。尚、バネ19はここでは皿バ
ネを用いたが、コイルバネ等でも用いることができる。
【0018】ブッシュ22は、図4にその構造を断面で
示すように、支柱2の外周面に接する内リング23とベ
ース板7の支持用穴21内周面に接する外リング24お
よび内リング23と外リング24とを軸方向に締結する
複数のボルト25とから構成されている。内リング23
と支柱2との接触面26および外リング24とベース板
7との接触面27はそれぞれ円筒状に、内外両リング2
3,24同士の接触面28はテーパ状に形成されてお
り、各面26,27,28はそれぞれ平滑に形成されて
いる。また、内リング23の上端には、前記ボルト25
を貫通させる孔23aを設けたフランジ部23bが形成
され、このフランジ部23bの下端がベース板7の上面
と係止するようになっている。
【0019】ベース板7の高さ調整機構として、支柱2
におけるブッシュ22との接触面の上下にはネジ部2
9,30が設けられ、ネジ部29には上ナット31が装
着されるとともに、ネジ部30には外径がベース板7の
支持用穴21径より大きい下ナット32が装着されてお
り、上下両ナット31,32の間でブッシュ22とベー
ス板7を挟持するようになっている。また、ベース板7
上の4箇所には、電気式マイクロメーター35を保持し
た測定子ホルダー33が固設され、ベース板7の上面に
対する各支柱上端面34の軸方向における変位を電気式
マイクロメータ35により測定可能となっている。な
お、上型マウント17、支柱2およびブッシュ22はス
テンレス鋼等の耐蝕材料を用い、ベース板7にはこれら
のうちで最も熱膨張率の小さいもの、例えば鉄−ニッケ
ル系低熱膨張合金等を用いるのが望ましい。
【0020】以上の構成による本実施例の金型チルト調
整装置の作用を、図面2〜4に基づいて説明する。本実
施例のチルト調整は、各支柱2に固定するベース板7の
高さ位置を各支柱2において調整することにより行うも
のである。まず、上型5を保持するベース板7を4本の
支柱2との固定から解放するため、ボルト25を全て十
分緩めた状態にする。このときブッシュ22の外リング
24は内リング23に対し、テーパ状の接触面28に沿
って十分に降りきった状態であり、ブッシュ22におけ
る内リング23の内周面26および外リング24の外周
面27は、それぞれ支柱2およびベース板7に対し一切
の力を及ぼしていない。
【0021】ここで、4本の各支柱2に装着した上ナッ
ト31および下ナット32を回動させ、ブッシュ22お
よびベース板7の上面または下面を押圧することによ
り、支柱2に対するベース板7の固定位置を軸方向に移
動させ、ベース板7の高さを調整する。このときの移動
量が、あらかじめ求めている計算値と同じであるよう
に、測定子ホルダー33に固定した電気マイクロメータ
ー35の読みにより微調整する。
【0022】4本の支柱2において、それぞれ所定の移
動量の調整が終了した後、ボルト25を均等な力で締め
付ける。このときブッシュ22の外リング24はテーパ
状の接触面28に沿って引き上げられ、内リング23の
径は縮小し、かつ外リング24の径は拡大されることに
なる。この結果、ブッシュ22における内リング23の
内周面26および外リング24の外周面27は、それぞ
れ支柱2の外周面およびベース板7の支持用穴21の内
周面を全周において押圧し、大きな摩擦力を発生する。
よって、支柱2とベース板7とはブッシュ22を介して
強固に再固定される。
【0023】この状態において、ベース板7は水平方向
に対し傾斜していることもあり得るが、この時は支柱2
とベース板7との固定部分においては支柱2の軸も傾斜
しようとするが、このときの歪みは支柱2に形成した小
径部20での局部的なたわみに変換される。
【0024】本実施例の金型チルト調整装置によれば、
4箇所の支柱2においてベース板7の固定高さを微調整
することにより高精度なチルト調整が可能であり、その
方法もボルト25による固定の解除および再固定と上ナ
ット31および下ナット32の回動だけであるため容易
である。また、ベース板7に低熱膨張材料を用いること
により、高温下における上下両型5,6およびベース板
7の保持状態においてガタを生じることがなく、安定し
た精度の成形が可能となる。さらに、費用に関しても、
球面のような特殊な加工および精度は不要であるため、
安価に製作可能である。
【0025】[実施例2]本発明の実施例2は、実施例
1においてベース板7の支持用穴21と支柱2との間に
挿入されているブッシュ22の構造および作用が異なる
ものであり、その他の実施例1と同様の部分は同一番号
を付して説明を省略する。
【0026】図5は本実施例の金型チルト調整装置にお
けるッシュおよびその付近の構成を示す断面図である。
本実施例に設けたブッシュ36は平板状の上リング3
7、下リング38および上下両リング37,38の間に
配置した弾性リング39と、上リング37および弾性リ
ング39を貫通し下リング38に形成したネジ孔40に
螺合して上下両リング37,38を締結する複数のボル
ト41とから構成されている。上リング37は、その外
径が支持用穴21の外径より大きく形成されており、上
リング37の下面がベース板7の上面と係止するように
なっている。そして、下リング38は、その外径が支持
用穴21の径より若干小さく形成され、支持用穴21内
で上下に移動し得るようになっている。また、弾性リン
グ39も支持用穴21内に収納し得る大きさとなってお
り、この弾性リング39はそれぞれ平行な上端面42と
下端面43、内円筒面44と外円筒面45および内円筒
面44の上部に設けた内円錐面46と外円筒面45の下
部に設けた外円錐面47から形成され、十分な弾性変形
域を有するゴムまたは金属、例えばリン青銅等のバネ材
料からなっている。各リング37,38,39は未締結
の状態において、その各内径および各外径はそれぞれ支
柱2の外周面および支持用穴21の内周面に対し隙間を
有している。
【0027】以上の構成による本実施例の金型チルト調
整装置の作用を、図1および図4に基づいて説明する。
実施例1と同様に、上型5を保持するベース板7を4本
の支柱2との固定から解放するため、ボルト41を全て
十分緩めた状態にする。この時、弾性リング39は、上
下両リング37,38により負荷を受けていないため、
内円筒面44と支柱2の外周面および外円筒面45と支
持用穴21の内周面との間に隙間を有する状態を保つ。
【0028】ここで、実施例1と同様に、上ナット31
および下ナット32を共に回動させ、支柱2に対するベ
ース板7の高さ固定位置を電気式マイクロメータにより
測定しながら微調整する。
【0029】4本の支柱2において、それぞれ所定の量
の調整が終了した後、再びボルト41を均等な力で締め
付ける。このとき、弾性リング39は、上下両リング3
7,38から上下両端面42,43において軸方向に押
圧力を受け、弾性的に圧縮されるとともに、内外両円錐
面46,47の作用により、軸方向断面において上端面
42は外、下端面43は内側へそれぞれ回転しようとす
る。この結果、弾性リング39の内円筒面44および外
円筒面45がそれぞれ径方向に縮小および拡大し、支柱
2の外周面およびベース板7の支持用穴21の内周面を
全周において押圧するため、大きな摩擦力を発生する。
よって、支柱2とベース板7とはブッシュ36を介して
強固に再固定される。
【0030】この状態において、ベース板7が水平方向
に対し傾斜している場合は、実施例1と同様に、各支柱
2に働く歪みは各支柱2に設けた小径部20(図3参
照)での局部的なたわみに変換される。
【0031】また、高温下でのベース板7の熱膨張によ
り、ベース板7の支持用穴21の位置が上下両型5,6
から遠方へ変化し、支柱2との固定位置に対しズレを生
じるとき、弾性リング39は径方向での弾性変形を生じ
てこのズレを吸収する。
【0032】本実施例の金型チルト調整装置によれば、
実施例1と同様な効果の他に、ベース板7の熱膨張によ
る寸法変化が顕著な場合において、支柱2との固定位置
のズレをブッシュ36で吸収することにより、装置の構
成部材への歪みの発生を抑え、成形条件の違いによる精
度のバラツキを最小限に留めることができる。また、低
温(常温)・高温(成形温度)に関わらず、調整したチ
ルトの精度を維持することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1,2に
よれば、金型チルト調整装置を構成する部材は特殊な加
工および精度を必要とせず、安価な装置の作製が可能と
なる。さらに、金型の成形面同士のチルトのズレは簡単
な作業により高精度に調整することができる。また、成
形時の部材同士の保持状態においてガタや歪みを生じる
ことがなく、成形条件の変更に対しても安定した精度を
維持することができる。よって、チルト調整を頻繁に行
い、高品質な光学素子を低コストに成形することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例の金型チルト調整装置を備え
る光学素子成形装置の構成を一部断面にして示す概略構
成図である。
【図2】本発明の実施例1の光学素子成形装置における
金型チルト調整装置部分の構成を示す斜視図である。
【図3】図2においてベース板の対角線に沿って切断し
た断面図である。
【図4】本発明の実施例1におけるブッシュ周辺の構造
を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例2の金型チルト調整装置におけ
るッシュおよびその付近の構成を示す断面図である。
【図6】光学素子成形方法に一般的に用いられる光学素
子成形装置を概略的に示す断面図である。
【図7】従来の光学素子成形装置に備えた上型のシフト
調整機構部および下型のチルト調整機構部を示す断面図
である。
【符号の説明】
2 支柱 5 上型 6 下型 7 ベース板 20 支柱小径部 22 36 ブッシュ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学ガラス素材を搬送部材に載置し、成
    形可能な粘度まで加熱軟化処理し、この加熱軟化処理さ
    れた光学ガラス素材を上下の成形型間に搬送して押圧成
    形する光学素子成形装置の金型チルト調整装置におい
    て、上成形型を保持するベース板と、ベース板を支持す
    る複数の支柱と、ベース板と支柱とを弾性的に固定する
    ブッシュと、支柱に対するベース板の位置の調整機構と
    を備えることを特徴とする光学素子成形装置の金型チル
    ト調整装置。
  2. 【請求項2】 前記支柱は、ベース板との固定部分以外
    においてたわみ得ることを特徴とする請求項1記載の光
    学素子成形装置の金型チルト調整装置。
JP227595A 1995-01-10 1995-01-10 光学素子成形装置の金型チルト調整装置 Withdrawn JPH08188425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP227595A JPH08188425A (ja) 1995-01-10 1995-01-10 光学素子成形装置の金型チルト調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP227595A JPH08188425A (ja) 1995-01-10 1995-01-10 光学素子成形装置の金型チルト調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08188425A true JPH08188425A (ja) 1996-07-23

Family

ID=11524823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP227595A Withdrawn JPH08188425A (ja) 1995-01-10 1995-01-10 光学素子成形装置の金型チルト調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08188425A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210009826A (ko) * 2019-07-18 2021-01-27 (주)대호테크 방열 유니트를 구비한 성형 장치
KR20210009749A (ko) * 2019-07-18 2021-01-27 (주)대호테크 틸팅 보정 유니트를 구비한 성형 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210009826A (ko) * 2019-07-18 2021-01-27 (주)대호테크 방열 유니트를 구비한 성형 장치
KR20210009749A (ko) * 2019-07-18 2021-01-27 (주)대호테크 틸팅 보정 유니트를 구비한 성형 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7529046B2 (en) Optical element
JP6838993B2 (ja) 半導体ボンディング装置および関連技術
US9550271B2 (en) Substrate holding apparatus and polishing apparatus
JPH08188425A (ja) 光学素子成形装置の金型チルト調整装置
JP3632575B2 (ja) 光学素子成形装置
EP0357748B1 (en) Apparatus and method for the strain-free mounting of optical components
JP2668813B2 (ja) プレス成形体の製造方法
JPH02107533A (ja) 芯出し機構付き光学素子成形装置
JP2010093105A (ja) 被成型品保持装置、型保持装置および転写装置
US4806027A (en) Apparatus for strain-free mounting of optical components
JP3618983B2 (ja) 光学素子の成形方法及びその装置
JP3049103B2 (ja) 光学素子の成形装置
JPWO2007052469A1 (ja) インプリント装置及びインプリント方法
US7065986B2 (en) Molding assembly
JPH08277129A (ja) 光学素子成形装置の金型軸芯調整装置および調整方法
WO2021006194A1 (ja) ガラスレンズ成形型
JP4686928B2 (ja) プレス成形装置
JPH0656441A (ja) 光学素子の成形装置
JP2732895B2 (ja) 芯出し機構を備える光学素子成形装置
JP6735246B2 (ja) 光学素子の製造装置、光学素子の製造方法および光学素子の製造装置の設定方法
JPH0967134A (ja) 光学素子成形装置
JPH0454191Y2 (ja)
JP2023173638A (ja) 基板処理装置
JPH07172847A (ja) ガラスレンズ成形装置
JPH09194219A (ja) 心出し機構付き光学素子成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020402