JPH08188124A - 覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体 - Google Patents

覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体

Info

Publication number
JPH08188124A
JPH08188124A JP7003995A JP399595A JPH08188124A JP H08188124 A JPH08188124 A JP H08188124A JP 7003995 A JP7003995 A JP 7003995A JP 399595 A JP399595 A JP 399595A JP H08188124 A JPH08188124 A JP H08188124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
intermittently
frequency band
awakening
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7003995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3103288B2 (ja
Inventor
Kenji Ishida
健二 石田
Nobuhisa Okamoto
宜久 岡本
Akinori Horiguchi
明伯 堀口
Motonori Ishibashi
基範 石橋
Keiko Ichikawa
敬子 市川
Yoshiyuki Yamazaki
好幸 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP07003995A priority Critical patent/JP3103288B2/ja
Publication of JPH08188124A publication Critical patent/JPH08188124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3103288B2 publication Critical patent/JP3103288B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stereophonic System (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】違和感なく覚醒維持効果を発揮する覚醒維持装
置を提供する。 【構成】音刺激により人間の覚醒状態を維持するための
覚醒維持装置であって、可聴周波数帯域の音を連続的に
呈示すると共に、所定以上の周波数帯域の音を所定間隔
で断続的に、あるいは音圧を増減しながら連続的に呈示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音刺激を呈示すること
により、人間の覚醒低下を防止するための覚醒維持装置
及び覚醒維持用記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単調な作業時や自動車の深夜の長距離運
転時などでは、作業者あるいは運転者が単調さが原因で
覚醒低下を起こし、居眠りをしてしまうといったことが
起こりやすく、従来より問題となっている。このような
覚醒の低下を防止する技術として、音楽を断続的に呈示
することで、覚醒状態を維持する技術が既に出願されて
いる(特願平6−37492号)。この手法は、図16
に示すように、眠くなる前に音・振動・温熱・香り・光
・マッサージ・磁力等の物理刺激を、刺激持続時間を5
秒〜3分として断続的に呈示するものである。これによ
り、人間が覚醒低下状態に陥るのを抑制して、正常な覚
醒状態を維持することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術においては、断続的な刺激として音楽を用いると、
音楽が曲の途中までしか再生されず、「もっと聴きた
い」等のブツ切れ感が伴い、違和感を感じる。音楽は、
元来聴くためのものであり、これを途中でブツ切れにす
ると、覚醒維持効果はあるとしても、作業者にとって不
快である場合もある。
【0004】したがって、本発明は、上述した課題に鑑
みてなされたものであり、違和感なく覚醒維持効果を発
揮する覚醒維持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる覚醒維持装置
は、音刺激により人間の覚醒状態を維持するための覚醒
維持装置であって、可聴周波数帯域の音を連続的に呈示
すると共に、所定以上の周波数帯域の音を所定間隔で断
続的に、あるいは音圧を増減しながら連続的に呈示する
ことを特徴としている。
【0006】また、この発明に係わる覚醒維持装置にお
いて、前記所定以上の周波数帯域とは、20KHz以上
の周波数帯域であることを特徴としている。
【0007】前記音刺激のソースとなる音源と、該音源
から供給される音信号のうちの前記所定以上の周波数帯
域の音信号を所定の間隔で所定期間毎に音圧を変化させ
る音信号処理装置を具備することを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる覚醒維持装置にお
いて、前記可聴周波数帯域の音が連続的に記録されてい
ると共に、所定以上の周波数帯域の音が所定間隔で断続
的に、あるいは音圧を増減しながら連続的に記録されて
いる記録媒体と、該記録媒体を再生するための再生装置
とを具備することを特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる覚醒維持装置にお
いて、前記所定以上の周波数帯域の音を断続的に呈示す
る場合において、該音の呈示時間を約30秒とし、音の
断続間隔を約30秒としたことを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる覚醒維持装置にお
いて、運転継続時間が所定時間以上となったとき、覚醒
低下と判断されたとき、単調運転が継続していると判断
されたとき、会話が所定時間以上途切れたと判断された
ときの少なくとも1つの条件を満足したときに前記覚醒
維持装置を自動的に動作させることを特徴としている。
【0011】また、本発明の覚醒維持用記録媒体は、可
聴周波数帯域の音が連続的に記録されていると共に、所
定以上の周波数帯域の音が所定間隔で断続的に、あるい
は音圧を増減しながら連続的に記録されていることを特
徴としている。
【0012】
【作用】以上のようにこの発明に係わる覚醒維持装置及
び覚醒維持用記録媒体は構成されているので、音楽とし
て聴覚で知覚される比較的低周波の音声信号は断続的に
呈示し、音楽の倍音成分である超音波領域の音は断続的
に呈示することにより、音楽を聴く場合の違和感がな
く、かつ近年の研究により超音波成分を含む音の方が脳
波の一つであるα波がよく出現することがわかってきた
ことから人間の周囲の音環境を変化させることができ、
覚醒状態を維持することができる。
【0013】また、運転継続時間が所定時間以上となっ
たとき、覚醒低下と判断されたとき、単調運転継続と判
断されたとき、会話が所定時間以上途切れたと判断され
たときの少なくとも1つの条件を満足したときに、覚醒
維持装置を自動的に作動させることにより、運転者ある
いは作業者が自分からスイッチ等を操作しなくても、適
切なタイミングで覚醒維持装置を作動させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について説明する
のであるが、その前に本発明の概略的な内容について説
明しておく。
【0015】本発明の趣旨は、音楽として聴覚で知覚さ
れる比較的低周波の音声信号(例えば約20kHz以下
の音)は連続的に提示し、音楽の倍音成分である超音波
領域の音(例えば約20kHz以上の音)は、断続的に
あるいは音圧を変化させながら連続的に呈示する点にあ
る。これにより、音楽を聴く場合の違和感はなく、音環
境を変化させることができる。
【0016】超音波領域の音声信号は、従来より音響心
理の研究により、聴覚知覚されないことが明らかになっ
ている。しかし、可聴帯域音に超音波領域を付加する
と、人間が意識しない部分で何らかの生体への影響があ
り、人間をとりまく環境としては変化していることが、
近年の研究により明らかになりつつある。その一例とし
て、超音波成分を含まない音よりも含む音の方が脳波の
ひとつであるα波がよく出現することが、大橋氏により
実験的に明らかとなっている(「情報遮閉性居住空間に
おける音環境の生理的影響に関する基礎的研究」仁科エ
ミ、大橋力、都市計画論文集(0913-1280))。また、高
周波音が脳のトランス状態を誘起することも明らかにな
っている(「環境高周波音の生理的・心理的機能に関す
る”トランス誘起モデル”とその検証」大橋力、仁科エ
ミ、河合徳枝、聴覚研究会資料、資料番号H−88−6
6、1988年12月9・10日)。
【0017】従って、超音波領域の音を断続的に呈示す
れば、大脳における生体活動を無意識のうち(サブリミ
ナル)に変化させることができ、覚醒維持効果を得るこ
とができる。
【0018】以下、本発明の各実施例について添付図面
を参照して詳細に説明する。 (第1の実施例)この第1の実施例は、音ソースの超音
波領域の音を断続的に呈示してブツ切れ感をなくす様に
したものである。
【0019】断続的に音を呈示する自動車の覚醒維持装
置において、収録時間長が長い音ソースを断続的に呈示
するとブツ切れ感が生じ、運転者が違和感を感じる。そ
こで、このようなブツ切れ感や違和感を防ぐため、音ソ
ースは連続的にドライバに呈示し、そのソースに含まれ
ている超音波領域の音を断続的に呈示することによっ
て、ドライバがブツ切れ感や違和感を感じることなく覚
醒低下軽減効果を得る。
【0020】第1の実施例の覚醒維持装置10は、図1
に示すように音再生装置12、HPF(ハイパス・フィル
タ)14、LPF(ローパス・フィルタ)16、SW(スイ
ッチ)18、SW制御装置20、アンプ22、SP(スピ
ーカ)24とから構成される。覚醒維持装置10におい
て、音再生装置12、アンプ22、SP24は超音波領
域まで再生・増幅・出力可能なものを使用する。SW1
8は、電気的接続をON/OFFすることにより、超音
波領域の音を断続的にアンプ22に入力する。SW制御
装置20は超音波呈示の断続時間を計測してSW18の
ON/OFFを制御する。
【0021】上記のように構成される覚醒維持装置10
は以下のように動作する。
【0022】音再生装置12によって再生された音は2
系統に分配され、超音波領域を抽出するHPF14と可
聴音領域を抽出するLPF16にそれぞれ通される。H
PF14を通過した超音波領域の音はSW18によって
断続的にアンプ22に入力される。また、LPF16を
通過した可聴音領域の音は連続的にアンプ22に入力さ
れる。そして、アンプ22において、断続的に入力され
る超音波領域の音と連続的に入力される可聴音領域の音
をそれぞれ増幅し、2領域の音を合成してSP24に出
力し、運転者に呈示する。
【0023】超音波領域の音の断続呈示制御は、SW制
御装置20により、図2に示すようなフローチャートに
したがって行われる。最初SW18はOFFであり、超
音波領域の音はSP24から呈示されないが、時間計測
部で30秒が経過するとSW切換え信号が送出されてS
W18がONに切り換えられ、超音波領域の音がSPか
ら呈示される。そして、再び時間計測部で30秒が経過
するとSW切換え信号が送出されてSW18がOFFに
切り換えられ、超音波領域の音はSP24から呈示され
なくなる(図3参照)。これらの動作を繰り返すことに
より、超音波領域の音が断続的に運転者に呈示される。
【0024】なお、この実施例では超音波領域の音を断
続的に呈示するように説明したが、断続的でなくとも、
所定時間間隔(例えば30秒間隔)で音圧を変化させな
がら連続的に呈示するようにしても同様の効果が得られ
る。 (第2の実施例)この第2の実施例は、あらかじめ可聴
域音を連続的に、超音波成分を断続的に記録した記憶媒
体を使用するものである。
【0025】断続的に音を呈示する自動車の覚醒維持装
置において、収録時間長が長い音ソースを断続的に呈示
するとブツ切れ感が生じ、運転者が違和感を感じる。そ
こで、このようなブツ切れ感や違和感を防ぐため、超音
波領域の成分を含む音を覚醒低下軽減用の音刺激として
使用する。ここで、あらかじめ記憶媒体に可聴域成分は
連続的に、超音波成分は断続的に記録しておき、それを
音刺激として再生し運転者に呈示することによって、運
転者がブツ切れ感や違和感を感じることなく覚醒低下軽
減効果を得る。
【0026】第2の実施例の覚醒維持装置30は、図4
に示すように読み取り装置32、D/A変換器34、ア
ンプ36、SP(スピーカ)38とから構成される。覚醒
維持装置30において、アンプ36、SP38は超音波
領域まで増幅・出力可能なものを用いる。読み取り装置
32は、外部記憶媒体40に記録された、量子化された
音刺激の波形データを読み取り、D/A変換器34は、
そのデータをアナログ変換し、出力する。
【0027】このように構成される覚醒維持装置は、以
下のように動作する。
【0028】図5に示すように、外部記憶媒体40に
は、超音波領域まで再生可能なサンプリング周波数で、
覚醒低下軽減用音刺激の可聴域音は連続的に、超音波成
分は断続的に記録されている。図6のフローチャートに
示すように、この音データを再生し、データの最後まで
再生されたら再びデータの先頭に戻り、再生を繰り返
す。
【0029】なお、この実施例では超音波領域の音を記
憶媒体に断続的に記録するように説明したが、断続的で
なくとも、所定時間間隔(例えば30秒間隔)で音圧を
変化させながら連続的に記録するようにしても同様の効
果が得られる。 (第3の実施例)この第3の実施例は、覚醒維持装置を
自動的に起動するときに起動のタイミングを検出する方
法に関するものである。
【0030】起動のタイミングを検出する方法には何種
類かの方法があるので、以下夫々の方法について順番に
説明する。 (1)シートに着座してから、あるいはカーオーディオ
の通常再生が開始されてから、ある時間経過後に自動的
に動作開始、エンジン停止で動作終了する場合。
【0031】覚醒維持装置を起動させるとき、ドライバ
ーがスイッチを入れる方式では、眠くなってしまってか
ら起動することになり、効果が低下してしまう。そこ
で、運転開始時から一定時間後、あるいはカーオーディ
オ使用開始から一定時間後に自動的に起動し、エンジン
を停止するときに動作を終了する。
【0032】この第3の実施例の覚醒維持装置41は、
図7に示すようにシートにかかる荷重、エンジンの始
動、車速から、走行開始を検出する走行開始検出部42
と、走行開始検出部42で検出された信号から、走行開
始を判定し運転開始からの経過時間を計測し、経過時間
から刺激呈示部に信号を送るとともに、エンジン停止と
共に刺激を停止する運転時間計測部44と、カーオーデ
ィオを使用開始してからの時間を計測する使用時間計測
部48と、運転時間計測部44からの信号によって、自
動的に刺激を呈示する刺激呈示部46と、刺激呈示部4
6からの信号にしたがって音を発するスピーカ50とか
ら構成されている。
【0033】覚醒維持装置41の動作について、全体の
フローチャートを図8、走行開始検出部42のフローチ
ャートを図9、全体のタイムチャートを図10に示す。 (2)単調運転と判断されたら動作開始−運転操作と車
両挙動により判断する場合。
【0034】覚醒維持装置を起動させるとき、ドライバ
ーがスイッチを入れる方式では、眠くなってしまってか
ら起動することになり、効果が低下してしまう。そこ
で、単調運転と判断されたら自動的に起動する。
【0035】覚醒維持装置52は、図11に示すよう
に、ハンドル操作、アクセル開度、シフト操作、ウィン
カー操作などのドライバーの運転操作を検出する運転操
作検出部54と、車速、センターラインとの横偏差、加
減速加速度等の車両挙動を検出する車両挙動検出部56
と、運転操作検出部54、車両挙動検出部56によって
検出された、運転操作信号、車両挙動信号を基にして、
ドライバーが単調運転をしているかどうかを判断し、刺
激呈示開始トリガを出力する単調運転判断部58と、単
調運転判断部58からの刺激呈示開始トリガの入力に応
じて居眠り防止のオーディオ信号を出力する刺激呈示部
60と、刺激呈示部60からの信号にしたがって音刺激
を発するスピーカ62とから構成されている。
【0036】覚醒維持装置52の動作について、全体の
フローチャートを図12、全体のタイムチャートを図1
3に示す。 (3)会話を検知し、会話がなくなれば自動的に動作を
開始し、会話があれば動作を停止する場合 断続的に音を提示する自動車の覚醒維持装置において、
同乗者があり、同乗者との会話をしていれば、運転者
は、高覚醒状態にあると判断できる。したがって、同乗
者との会話がとぎれてた場合は、自動的に動作を開始さ
せ、再び会話が始まれば、動作を停止させる。
【0037】覚醒維持装置70は、図14に示すよう
に、カーオーディオ72と、音響を断続的に呈示するよ
うにカーオーディオ72を制御するコントローラ74
と、車室内の音を拾うマイク76と、同乗者があるかど
うかを判断するためにシート座席に設置した圧力センサ
78と、車室内で会話が有るかどうかを判断する判断回
路(コントローラ74内に内蔵されている)とからなっ
ている。
【0038】図15に、覚醒維持装置70の動作フロー
チャートを示す。
【0039】運転者等がオーディオ装置を作動すると
(ステップS2,4)、コントローラ74が、初期化さ
れ、装置の動作要求を待つ。動作要求は、例えば、運転
者自らがスイッチにより動作要求しても良い。動作要求
がない場合(ステップS6NO)は、通常のオーディオ
を聞くことができる(ステップS8)。装置の動作要求
がある場合(ステップS6YES)は、乗員の座席に設
定して有る圧力センサ78により、同乗者が有ることを
判断し、同乗者がいれば(ステップS10YES)以下
の動作を行なう。
【0040】車室内に設定されたマイク76により車室
内の音を入力する(ステップS16)。同乗者との会話
をしているかを判定するために、マイク76から入力さ
れた音からカーオーディオで出力されている音をキャン
セルし(ステップS18)、さらにその結果に音声帯域
のフィルターをかけ(ステップS20)、そのパワーが
所定の基準値よりも大きければ会話が有ると判断し(ス
テップS22≧)、動作を中断する(ステップS24〜
ステップS28)。そして、会話がなくなった(ステッ
プS22<)時刻から所定時間後に装置の動作を開始し
(ステップS30〜ステップS34)、会話を再び検出
したら、動作を中断する。
【0041】以上説明したように、上記の実施例によれ
ば、違和感なく、人間の覚醒状態を維持させることがで
きる。
【0042】なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能
である。
【0043】例えば、上記実施例では、車両に搭載する
覚醒維持装置について説明したが、本発明は、車載用以
外の、例えば監視作業などの単調な作業に対する覚醒維
持装置としても使用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の覚醒維持装
置及び覚醒維持用記録媒体によれば、音楽として聴覚で
知覚される比較的低周波の音声信号は断続的に呈示し、
音楽の倍音成分である超音波領域の音は断続的に呈示す
ることにより、音楽を聴く場合の違和感がなく、かつ近
年の研究により超音波成分を含む音の方が脳波の一つで
あるα波がよく出現することがわかってきたことから人
間の周囲の音環境を変化させることができ、覚醒状態を
維持することができる。
【0045】また、運転継続時間が所定時間以上となっ
たとき、覚醒低下と判断されたとき、単調運転継続と判
断されたとき、会話が所定時間以上途切れたと判断され
たときの少なくとも1つの条件を満足したときに、覚醒
維持装置を自動的に作動させることにより、運転者ある
いは作業者が自分からスイッチ等を操作しなくても、適
切なタイミングで覚醒維持装置を作動させることができ
る。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】第1の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図3】第1の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図4】第2の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】記憶媒体への可聴域成分と超音波成分の記録状
態を示す図である。
【図6】第2の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】第3の実施例の覚醒維持装置の第1の例の構成
を示すブロック図である。
【図8】第3の実施例の覚醒維持装置の第1の例の全体
動作を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施例の覚醒維持装置の第1の例の走行
開始検出部と運転時間計測部の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】第3の実施例の覚醒維持装置の第1の例の動
作を示すタイミングチャートである。
【図11】第3の実施例の覚醒維持装置の第2の例の構
成を示すブロック図である。
【図12】第3の実施例の覚醒維持装置の第2の例の全
体動作を示すフローチャートである。
【図13】第3の実施例の覚醒維持装置の第2の例の動
作を示すタイミングチャートである。
【図14】第3の実施例の覚醒維持装置の第3の例の構
成を示すブロック図である。
【図15】第3の実施例の覚醒維持装置の第3の例の動
作を示すフローチャートである。
【図16】物理刺激を断続呈示する様子を示した図であ
る。
【符号の説明】
10,30,41,52,70 覚醒維持装置 12 音再生装置 14 ハイパスフィルター 16 ローパスフィルター 18 スイッチ 20 スイッチ制御装置 22,36 アンプ 24,38,50,62 スピーカ 32 読み取り装置 34 D/A変換器 42 運転開始検出部 44 運転時間計測部 46 刺激呈示部 48 使用時間計測部 54 運転操作検出部 56 車両挙動検出部 58 単調運転判断部 60 刺激呈示部 72 カーオーディオ 74 コントローラ 76 マイク 78 圧力センサ
フロントページの続き (72)発明者 石橋 基範 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 市川 敬子 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 山▲崎▼ 好幸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音刺激により人間の覚醒状態を維持する
    ための覚醒維持装置であって、 可聴周波数帯域の音を連続的に呈示すると共に、所定以
    上の周波数帯域の音を所定間隔で断続的に、あるいは音
    圧を増減しながら連続的に呈示することを特徴とする覚
    醒維持装置。
  2. 【請求項2】 前記所定以上の周波数帯域とは、20K
    Hz以上の周波数帯域であることを特徴とする請求項1
    に記載の覚醒維持装置。
  3. 【請求項3】 前記音刺激のソースとなる音源と、該音
    源から供給される音信号のうちの前記所定以上の周波数
    帯域の音信号を所定の間隔で所定期間毎に音圧を変化さ
    せる音信号処理装置を具備することを特徴とする請求項
    1に記載の覚醒維持装置。
  4. 【請求項4】 前記可聴周波数帯域の音が連続的に記録
    されていると共に、所定以上の周波数帯域の音が所定間
    隔で断続的に、あるいは音圧を増減しながら連続的に記
    録されている記録媒体と、該記録媒体を再生するための
    再生装置とを具備することを特徴とする請求項1に記載
    の覚醒維持装置。
  5. 【請求項5】 前記所定以上の周波数帯域の音を断続的
    に呈示する場合において、該音の呈示時間を約30秒と
    し、音の断続間隔を約30秒としたことを特徴とする請
    求項1に記載の覚醒維持装置。
  6. 【請求項6】 運転継続時間が所定時間以上となったと
    き、覚醒低下と判断されたとき、単調運転が継続してい
    ると判断されたとき、会話が所定時間以上途切れたと判
    断されたときの少なくとも1つの条件を満足したときに
    前記覚醒維持装置を自動的に動作させることを特徴とす
    る請求項1に記載の覚醒維持装置。
  7. 【請求項7】 可聴周波数帯域の音が連続的に記録され
    ていると共に、所定以上の周波数帯域の音が所定間隔で
    断続的に、あるいは音圧を増減しながら連続的に記録さ
    れていることを特徴とする覚醒維持用記録媒体。
JP07003995A 1995-01-13 1995-01-13 覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体 Expired - Fee Related JP3103288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07003995A JP3103288B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07003995A JP3103288B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08188124A true JPH08188124A (ja) 1996-07-23
JP3103288B2 JP3103288B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=11572597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07003995A Expired - Fee Related JP3103288B2 (ja) 1995-01-13 1995-01-13 覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3103288B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000118260A (ja) * 1998-10-09 2000-04-25 Honda Motor Co Ltd 車両用乗員対話装置
JP2004308989A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2006113510A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Hideto Tomabechi 脳活性化音源組込み配信システム
JP2006214750A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Pioneer Electronic Corp 報知制御装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体
JP2017164526A (ja) * 2015-07-22 2017-09-21 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 覚醒度予測方法および覚醒度予測装置
JP2017182555A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 マツダ株式会社 運転支援装置
JP2017182556A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 マツダ株式会社 運転支援装置
US10716502B2 (en) 2015-07-22 2020-07-21 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Method for predicting arousal level and arousal level prediction apparatus

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000118260A (ja) * 1998-10-09 2000-04-25 Honda Motor Co Ltd 車両用乗員対話装置
JP2004308989A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2006113510A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Hideto Tomabechi 脳活性化音源組込み配信システム
JP2006214750A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Pioneer Electronic Corp 報知制御装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体
JP2017164526A (ja) * 2015-07-22 2017-09-21 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 覚醒度予測方法および覚醒度予測装置
US10716502B2 (en) 2015-07-22 2020-07-21 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Method for predicting arousal level and arousal level prediction apparatus
US11045127B2 (en) 2015-07-22 2021-06-29 panasonic intellectual property Method for predicting arousal level and arousal level prediction apparatus
US11412970B2 (en) 2015-07-22 2022-08-16 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Method for predicting arousal level and arousal level prediction apparatus
US11744497B2 (en) 2015-07-22 2023-09-05 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Method for predicting arousal level and arousal level prediction apparatus
JP2017182555A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 マツダ株式会社 運転支援装置
JP2017182556A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 マツダ株式会社 運転支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3103288B2 (ja) 2000-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6127163B2 (ja) 運転者の覚醒度を監視及び制御するための方法及び装置
KR100291378B1 (ko) 졸음운전방지장치
US10814886B2 (en) System of optimizing activation degree of occupant of vehicle
JP3103288B2 (ja) 覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体
JP2012068841A (ja) 車両用覚醒装置
JPH1133121A (ja) 脳波誘導持続装置
JP2020057954A (ja) 振動制御装置、振動制御方法、振動制御プログラム、及び記憶媒体
JP2636197B2 (ja) 覚醒維持装置及び覚醒維持用記録媒体
KR102452213B1 (ko) 멀미 현상을 완화 시키기 위한 음향 주파수 주입장치 및 방법
JPH11109985A (ja) オーディオ装置及び覚醒維持方法
JP3129623B2 (ja) 覚醒維持装置
WO2006109390A1 (ja) 覚醒度低下防止装置、覚醒度低下防止方法、覚醒度低下防止用プログラム、および記録媒体
WO2012157156A1 (ja) 覚醒状態維持装置および覚醒状態維持方法
JPH10309958A (ja) 覚醒装置
JPH11249673A (ja) 警報音源装置
JP2948115B2 (ja) 覚醒維持装置および記憶媒体
JP2005346264A (ja) 車両の音響発生装置
JP2005216325A (ja) 覚醒装置
JPH02226999A (ja) 車室内音響特性評価装置
KR200355384Y1 (ko) 차량용 오디오 시스템
JP2023180836A (ja) 制御装置及び制御システム
JPH0415536Y2 (ja)
WO2018163497A1 (ja) 覚醒支援装置、方法およびプログラム
Kimura et al. Research on Attention Keeping Technology to Reduce Careless Driving Accidents
JPS60135331A (ja) 運転者の眠気覚し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080825

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees