JP2005216325A - 覚醒装置 - Google Patents

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光男 安士
Hiroshi Sato
宏 佐藤
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Abstract

【課題】 確実な覚醒作用をもたらし、眠気を確実に覚ますことのできる覚醒装置1を提供する。
【解決手段】 覚醒装置1は、少なくとも一つの音源2、3、4と、これから発生される電気信号を音響信号に変換するスピーカ7と、を備える。又、制御器8と乱数発生器10とディジタル信号処理装置(DSP)5とを備える。上記制御器8は、乱数発生器10が発生する数値に基づいていずれか一の音源2、3、4を選択する。更に、この制御器8は、選択された音源2、3、4の使用状態を検出するとともに、音源2、3、4を引き続き使用する場合に上記信号の状態を覚醒作用が大きくなるよう、DSP5を介して変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、覚醒装置に関するものである。
眠気を催した者を覚醒させるための覚醒装置が従来から種々考えられている。このような覚醒装置は、例えば自動車の運転席近傍に設置して、運転者が眠気を催した場合でも、当該運転者を覚醒させ、事故のない安全な運転に寄与する。覚醒装置としては、従来から種々のものが考えられているが、例えば、下記特許文献1には、運転者の眠気覚まし装置として、カーステレオの再生信号の入力自在な振動ユニットを設けることにより、この振動ユニットと上記カーステレオとによって体感ステレオ装置を構成し、運転者に対して強い振動を付与自在とした装置が記載されている。
実公平4−15536号公報
ところで、上記公報に記載の構造を含む従来の覚醒装置の場合、眠気を覚ますために音響信号を使用する。しかしながら、従来知られた覚醒装置においては、単一の音源を備え、この単一の音源から送出される音響信号により眠気を覚ますようにしているため、繰り返し使用するうちに覚醒効果が薄れてしまうと言う不都合があった。上記公報に記載された発明においても覚醒用の音源は一つであるために上述した不都合が存在し、この点に関して改良の余地がある。
この発明に係る覚醒装置は、上述のような事情に鑑みて創案されたもので、音響環境の急激な変化、並びに繰り返しの使用に伴う慣れや飽きの防止を図ることにより、覚醒効果を向上させてなる覚醒装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による覚醒装置は、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
[請求項1]少なくとも一つの音源と、前記音源から発生させる電気信号を音響信号に変換するスピーカユニットと、前記音源から送出される電気信号の状態を変化させる信号処理手段と、乱数を発生させる乱数発生手段と、該乱数発生手段が発生する乱数に応じて前記信号処理手段を介して前記音源から送出される電気信号の状態を変化させる制御手段と、を備えたことを特徴とする覚醒装置。
本発明の実施の形態例について説明する。図1は本形態例の構成を略示するブロック図、図2はその作用を示すフローチャートである。本形態例に係る覚醒装置1は、図1に示すように、CD再生装置2とラジオ受信機3と、覚醒作用をもたらす音を記録したMD等の記録媒体を再生自在な再生装置である覚醒音源4とを備えている。尚、本明細書においては、上記覚醒音源4は、上記CD再生装置2やラジオ受信機3を除く他の再生装置や受信機等を総称している。従って、本明細書における覚醒音源4は、上記CD再生装置2とラジオ受信機3とを除く、複数の再生装置や受信機を指す。これらCD再生装置2、ラジオ受信機3、覚醒音源4のいずれもが、特許請求の範囲に記載した音源である。すなわち、これら各部材2、3、4のいずれもから、覚醒用の信号を発生させられる。
更に、これら各部材2、3、4は、それぞれディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)5と接続している。上記DSP5は、上記覚醒用の信号の状態(音量やピッチ等)を変化させる装置であり、特許請求の範囲に記載した信号処理手段に相当する。本形態例の場合、音源であるCD再生装置2、ラジオ受信機3、覚醒音源4からディジタル信号を送出するようにしたことに伴い、上記DSP5を採用したが、これに限定されることはなく、同様の機能を備えた装置であれば、従来知られたいずれの装置をも採用できる。
図1で符号6はアンプ、符号7はスピーカである。上記DSP5から送り出された電気信号は、上記アンプ6によって増幅され、スピーカ7によって音響信号に変換されて放射される。すなわち、これらアンプ6、スピーカ7が、特許請求の範囲に記載されたスピーカユニットをなす。
更に、本形態例においては、音源であるCD再生装置2、ラジオ受信機3、覚醒音源4の少なくともいずれか一が使用されているか否かを検出するとともに、当該CD再生装置2、ラジオ受信機3、覚醒音源4のいずれかを引き続き使用する場合に、当該音源2(3、4)から送り出された電気信号の状態を、より覚醒作用が大きくなるように変化させるべく上記DSP5を制御する制御器8を設けている。この制御器8は、特許請求の範囲に記載された制御手段であり、図1に示すように、起動キーやストップキーを含む操作部9と、乱数発生手段である乱数発生器10とタイマ11とを付設している。上記操作部9は、覚醒装置1の起動、停止を入力するために用いる。又、乱数発生器10は、この乱数発生器10が発生する数値に基づいて、上記制御器8が上記CD再生装置2とラジオ受信機3と覚醒音源4とのうちのいずれか一を選択するために設けている。実際の場合、上記制御器8は、マイクロコンピュータ(CPU、MPU)を用いて構成されており、上記乱数発生器10は、このマイクロコンピュータ内に記憶させたプログラムに基づいて乱数を発生させるように構成する。又、上記タイマ11は、所定時間の経過(例えば、40秒)を計測する。このタイマ11も、上記マイクロコンピュータが有するクロック発生手段等を利用する。勿論、これら制御器8と乱数発生器10とタイマ11とを、それぞれ独立して設けても良い。
尚、上述した本形態例においては、音源として、CD再生装置2とラジオ受信機3とこれら以外の覚醒音源4とを設けている。この覚醒音源4としては、例えば、テレビ受信器、カセットテープレコーダ等を採用することができる。又、これら音源を構成する各部材2、3、4によって再生される記録媒体には、驚愕音(人を驚かせるような音)と、攪乱音(人を攪乱させるような音)と、不快音(耳障りな音)と、清涼音(人の気持ちをすっきりさせるような音)等のうちから任意の一以上の音を適宜の順に録音しておくことができる。上記驚愕音として具体的には、ベルやサイレンの音等の日常生活で注意を引くために使用される音がある。又、上記撹乱音や不快音としては、摩擦音や破壊音等、物が壊れたり破れたりする音がある。更には、動物の鳴き声や、自然環境中で醸し出される音(水のせせらぎ、波や雨、雷の各音等)と言った非日常的な音を採用できる。要は、人が聞いた場合に、精神に訴えかける音を用いる。
上述のように構成される本形態例に係る覚醒装置の作用は、図2に示すとおりである。すなわち、この覚醒装置を使用しようとする者は、先ず操作部9を構成するスタートキーを操作し、この覚醒装置を使用状態とする(ステップ1)。この操作により、乱数発生器10が作動を開始し、ランダムな任意の数値(乱数)を選び出す(発生させる)。制御器8は、この数値をいずれか一の覚醒用音源に対応させてその覚醒用音源を選択する。例えば、本形態例で上記覚醒音源4を1個とすると、覚醒用音源は、CD再生装置2とラジオ受信機3と1個の覚醒音源4との合計3個となるが、この場合、乱数発生器10が選んだ数値が整数「3」で割り切れるか、或は1余るか、或は2余るかで、それぞれの部材2、3、4を選択する。このような3の剰余系により、適宜の音源を選択する他、従来知られた各種方法により、音源を選択する(ステップ2)。そして、上記ステップ2に続くステップ3として、制御器8はいずれの音源が選択されたかを検出する。
例えば、ラジオ受信機3が選択された場合、ステップ4に進み、上記ステップ3でラジオ受信機3が選択された際に、このラジオ受信機3によりラジオ放送が視聴されていたか否かを検出する。この検出は、上記ラジオ受信機3がONとなっているか否かを検出することにより容易に行える。又、いずれの音源が選択されているかを制御器8で記憶しておくことにより、上記検出を容易に行なうことができる。上記記憶は、制御器8に付設されている記憶手段(RAM)を利用できる。或いは、別途、従来知られた記憶手段設けても良い。ステップ4でラジオ受信機3が使用されていない場合、このラジオ受信機3をONにし(ステップ5)、スピーカ7を介して出力する。この場合、上記スピーカ7からは通常のラジオ番組が流れるが、この場合、それまでラジオ番組が流れていない状態から突然ラジオ番組が流れるため、これを聞く者(覚醒装置の使用者)にとっては、音環境が突然に変化し覚醒作用が施される。従って、この場合、通常のラジオ番組を通常の状態で聴くが、このラジオ番組が覚醒用の音響となり、従って、ラジオ受信機3が覚醒用音源となる。
又、上記ステップ4でラジオ受信機3がすでに使用されている状態であった場合には、ステップ6に進み、上記DSP5を介して音量或はピッチ等を変化させる。次いで、上記ステップ7に進み、この変化させた電気信号を上記スピーカ7により音響信号に変換して放射する。この場合、ステップ6よりも以前の状態においては、上記ラジオ受信機3は覚醒用音源とは見做せないが、ステップ6で音量等を変化させた場合においては、ラジオ受信機3は覚醒用音源となる。すなわち、上記音量等を変化させることにより、これを聞く者(覚醒装置の使用者)は、上記音量等の急激な変化により、無意識のうちにこの音に注目し、精神活動が活性化して覚醒効果を得られる。
尚、上記音量の変化について、更に詳しく説明する。音量の変化は、音量を増大させても、或いは減少させても、いずれであっても有効である。その量としては、例えば10dBとする。10dBの音量変化は、心理的に2倍の音量変化に感じられることが経験的に知られており、覚醒効果を得るためには十分な値である。更に、音量を変化させる場合の速度としては、経験的に0.5秒程度で変化を完了させれば良いと考えられる。但し、音量の変化が小さい場合には、より速い変化とすることが効果的である。更に、音量を変化させる場合、覚醒装置1の使用を開始してからの経過時間が長くなるほど、大きく変化させることが有効である。例えば、覚醒装置1の使用開始直後は、0.1秒間で3±1dBの変化(増減)とし、使用を開始して5分経過後は、0.5秒間で9±3dBの変化(増減)とする。このような音量変化に関する処理に関しては、後述するCD再生装置2、覚醒音源4において音量を変化させる際にも同様のことが言える。
更に、出力の状態の変化について、ピッチ、テンポについて、それぞれ説明する。上記テンポを変化させる場合、最低でも10%程度、増大或いは減少させる。これは、±10%程度の変化では、さほどの不自然さを感じないという実験結果が得られたためである。このテンポの変化についても、上記音量の変化と同様、覚醒装置1の使用時間の経過に応じて変化量を増大させることが有効である。例えば、覚醒装置1の使用開始直後には0.1秒間で9±3%の変化量(増減)とし、開始してから5分経過後は、0.5秒間で35±15%の変化量(増減)とする。又、ピッチの変化については、1オクターブ以上変化させる。ピッチの変化においては、この程度の変化でなければ、覚醒装置1の使用者の注意を引くには至らない。このピッチの変化についても、上記音量やテンポの変化と同様、覚醒装置1の使用時間の経過に応じて変化量を増大させることが有効である。例えば、覚醒装置1の使用開始直後には0.1秒間で1±0.5オクターブの変化量(増減)とし、開始してから5分経過後は、0.5秒間で2.5±1.5オクターブの変化量(増減)とする。このようなピッチやテンポに関する処理に関しては、後述するCD再生装置2、覚醒音源4において音量を変化させる際にも同様のことが言える。尚、上記音量、ピッチ、テンポをそれぞれ増大(高く)させるか或いは減少(低く)させるかについて、上記乱数発生器10で発生した乱数により決定させることができる。又、これらの変化量も、上記乱数により決定しても良い。
図2に示すフローチャートにおいて、上記ステップ3でCD再生装置2が選択された場合、ステップ8に進み、上記ステップ3でCD再生装置2が選択された際に、このCD再生装置2により所望のCDに記録された音楽等を聴いていたか否かを検出する。この検出は、上記CD再生装置2がONとなっているか否かを検出することにより容易に行える。ステップ8でCD再生装置2が使用されていない場合、このCD再生装置2をONにし(ステップ9)、更に、このCD再生装置2に装着されているCDに記録されている複数の曲の中から任意の曲を選択する。この曲の選択も、上記乱数発生器10によって選び出された数値に基づいて行う。ステップ10で曲目が選択されたならば、ステップ13に進み、この曲目をサーチ(検索)し、ステップ15で再生する。この場合、上記スピーカ7からは通常の状態(音量やテンポ、ピッチが通常の状態)で曲が流れるが、この場合、それまで曲が流れていない状態から突然曲が流れるため、或いは他の音源から突然にCD再生装置2からの曲に切り換わるため、これを聞く者(覚醒装置の使用者)にとっては、音環境が突然に変化し覚醒作用が施される。従って、この場合、通常の状態で曲を聴くが、この曲が覚醒用の音響となり、従って、CD再生装置2が覚醒用音源となる。
これに対し、上記ステップ8で、CD再生装置2がすでに使用されている状態であった場合には、ステップ11に進み、上記ステップ10と同様にして曲目を選択する。更に、ステップ12で、当該選択された曲は、現在再生されている曲か否かを検出する。この検出は、選択された曲のトラック番号等の固有データと、現在再生されている曲の固有データとを比較することにより、容易に行える。このような比較を行う回路も従来知られた構成を利用し、上記制御器8に組込んでおく。上記ステップ12で、選択された曲が現在再生されている曲と異なる場合は、次のステップ13に進み、当該選択された曲をサーチし、ステップ15に進んで再生する。一方、選択された曲が現在再生されている曲と同一である場合は、前記ステップ6と同様にして、当該曲のピッチやテンポ、或は音量を、上記DSP5を介して変化させ(ステップ14)て、上記ステップ15に進む。
尚、この場合、ステップ8よりも以前の状態においては、上記CD再生装置2は覚醒用音源とは見做せないが、ステップ11で曲を変えた場合においては、CD再生装置2は覚醒用音源となる。すなわち、曲を変えることにより、これを聞く者(覚醒装置の使用者)は、上記音量等の急激な変化により、無意識のうちにこの音に注目し、精神活動が活性化して覚醒効果を得られる。尚、この場合において、曲を変えることに代えて、或いは曲を代えるとともに、その音量、ピッチ、テンポ等の状態を変化させても良い。このような状態変化による覚醒効果の向上は、前述したとおりである。
又、前記ステップ3で図1に示す覚醒音源4が選択された場合、ステップ16に進み、上記ステップ3で当該音源4が選択された際に、この音源4により覚醒音が聴かれていたか否かを検出する。この検出は、上記音源4がONとなっているか否かを検出することにより容易に行える。ステップ16で覚醒音源4が使用されていない場合、この覚醒音源4を使用できる状態にする(ステップ17)。そして、前記乱数発生器10により乱数を発生させ、この数値により、上記ラジオ受信機3やCD再生装置2を除く複数の覚醒音源4のうちの一の音源を選択し(ステップ18)、出力する(ステップ19)。
一方、前記ステップ16で、覚醒音源4が使用されている場合は、ステップ20に進み、上記ステップ18と同様にしていずれか一の覚醒音源4を選択する。更に、ステップ21で、上記ステップ20で選択された覚醒音源4が現在使用されている覚醒音源4であるか否かを検出し、選択された覚醒音源4が現在使用されている覚醒音源4と異なる場合には、上記ステップ19に進み、選択された覚醒音源4が現在使用されている覚醒音源4と同一である場合には、上記DSP5により音量等を変化させ(ステップ22)て、上記ステップ19に進み、出力する。
前記ステップ7でラジオ受信機3によりラジオ放送等を出力する場合、或は、前記ステップ15で選択された曲を再生する場合、若しくは、上記ステップ19で再生された覚醒音源4を出力する場合、これら出力や再生の開始に伴って、上記制御器8に付設のタイマ11を起動する(ステップ23)。そして、このタイマ11に予め設定された時間(例えば、40秒)内は、上記ステップ7、15、19のいずれかの出力がスピーカ7から放射される。制御器8は上記所定時間が経過するか否かを監視しており(ステップ24)、上記所定時間が経過した場合には、上記ステップ2に戻り、新たに覚醒用の音源を選択する。ステップ24で所定時間が経過していなければ、次のステップ25に進み、前記操作部9を構成するストップキーが操作されたか否かを見る。すなわち、使用者が覚醒装置の使用を停止しようとしたか否かを見る。上記ストップキーが操作されていない場合には、ステップ24に戻り、上記ストップキーが操作された場合には、音量やテンポ或いはピッチを、この覚醒装置1を使用する前の状態に戻しておく(ステップ26)。このようにすることにより、覚醒装置使用後にラジオ等を聞く場合、通常の音量等となり、快適な視聴を確保できる。上記ステップ26を行ったならば、覚醒装置の使用は終了する。
本形態例に係る覚醒装置は、上述のように構成され作用するため、覚醒効果が向上し、確実に眠気を覚ますことが可能になる。すなわち、ランダムに音環境を変化させることに伴い、人間の特性として、環境の変化に対して敏感に反応する。この発明に係る覚醒装置は、このような人間の特性を利用し、使用者が眠気を覚ましたい場合に、音による環境を急激に変化させ、その変化に使用者の注意を引きつけさせる。これにより、覚醒効果を向上させている。しかも、このような音環境の急激な変化により、使用者に慣れや飽きが来るのが防止されるため、この点からも覚醒効果が向上する。従って、この発明に係る覚醒装置を、例えば自動車内に設置することにより、使用者は確実に覚醒し、安全運転を確実になすことができるようになる。
尚、上記ランダムに音環境を変化させるとは、覚醒用音源をランダムに切り換えたり、或いは、同一の覚醒用音源であっても放射させる音響信号の状態を変化させる、すなわち、音量やテンポ或いはピッチを変化させることを言う。又、覚醒用音源自体の切り換えや、音量等の状態の変化の切り換え時間も、適宜設定する。例えば、40秒±20秒間隔で切り換える。更には、覚醒装置1の使用時間の経過に伴って、この切り換え間隔を短くすることも効果的である。例えば、覚醒装置1の使用開始直後には、40秒±20秒間隔で切り換え、開始してから5分経過後は、10秒±9秒間隔で切り換えるようにする。このように構成すれば、覚醒装置1の使用者は、使用時間が長くなるにつれてせわしない印象を受け、覚醒効果が向上する。
尚、上記覚醒用音源の一種である記録媒体再生装置によって再生される記録媒体に記録される音響としては、驚愕音(人を驚かせるような音)と、攪乱音(人を攪乱させるような音)と、不快音(耳障りな音)と、清涼音(人の気持ちをすっきりさせるような音)とのうちの少なくとも一を採用できる。これら各音は、それぞれの音の種類ごとに記録媒体に記録しておき、それぞれの音を再生自在とすべく、音の種類と同数の再生装置を設けておくこともできる。すなわち、各音ごとを覚醒音源とすることができる。
更に、上述した本形態例においては、操作部9を設け、覚醒装置を使用使用とする者は手動で起動させ、更には、手動で停止させるように構成していたが、これを自動的に行うようにも構成できる。すなわち、覚醒装置に、人の眠気を感知するセンサを設け、このセンサの検出信号によって覚醒装置を自動起動させるようにも構成できる。このようなセンサとしては、心拍数や呼吸数等、眠気を催した場合における身体内面の変化を検出するもの、瞼の動きやあくびの回数等、眠気を催した場合における身体外面の変化を検出するもの等、従来知られたものを採用する。
更に、上述した形態例においては、同一の覚醒用音源が選択された場合に、音量等の状態を変化させているが、異なる覚醒用音源が選択された場合にも、上記音量等の状態を変化させるように構成しても良いことは勿論である。又、ラジオ受信機3が受信する番組、或いはCD再生装置2が再生する曲に、覚醒音源4から驚愕音等を混入させてスピーカ7から放射させても良い。言い換えれば、乱数発生器10が発生する数値に基づいて複数(例えば、2個)の覚醒用音源を選択し、スピーカ7を介して複数の覚醒用の音響を混合した状態で放射させても良い。この場合にも、覚醒装置1の使用時間によって、音量等を変化させることもできる。例えば、覚醒装置1の使用開始直後に、音量を3±1dBとし、5分経過した後には9±3dBとする。要は、音環境を急激に変化させ、使用者の精神活動の活性化を図るとともに、当該音環境に対する慣れや飽きがこないよう、その変化を制御すれば良いのである。
以下、本発明の実施形態に係る作用効果をまとめると以下のとおりになる。
(1)本発明の実施形態に係る覚醒装置は、上述のように構成され作用するため、覚醒作用に優れ、確実に眠気を覚ますことができる。従って、運転者の安全運転等、各種分野において実用上の大きな効果を有する。
すなわち、本発明の実施形態に係る覚醒装置は、制御手段によって、音源から送出される電気信号の状態が信号処理手段を介してランダムに変化させられる。上記電気信号の状態変化としては、音量の増減、テンポ(速度)の増減、ピッチ(音の高さ)の変化等が考えられる。本発明の実施形態に係る覚醒装置は、音量等の状態の変化と言った音環境を急激に変化させることができるため、覚醒効果が向上する。しかも、本発明の実施形態に係る覚醒装置を使用する者は、音環境の急激な変化により、慣れや飽きが来るのが防止されるため、この点からも覚醒効果が向上する。すなわち、上記使用する者は、音環境の変化に無意識のうちに注目し、該使用する者の精神活動が活性化し、覚醒効果が向上する。
(2)更に、覚醒効果を向上させるべく、上記制御手段は、電気信号の状態の変化の切り換え間隔を使用時間に伴って短くすることもできる。これによると、覚醒装置の使用者は、使用時間が長くなるにつれてせわしない印象を受け、覚醒効果が向上する。
(3)更には、所定時間の経過を計測するタイマを設け、このタイマが計測する所定時間間隔ごとに前記乱数発生手段を作動させるように構成することもできる。この場合、上記所定時間ごとに、単一の音源から送出される信号の状態を種々変化させる。このように構成することにより、音の内容の急激な変化、すなわち聴覚によってもたらされる情報内容が、何の前触れもなくそれまでの内容とは全く異なったものとなるため、使用者は無意識のうちにこの音に注目し、使用者の精神活動が活性化して覚醒効果が向上する。
(4)上記音源としては、テレビ若しくはラジオの受信機と、記録媒体再生装置と、のうちの少なくとも一とすることができる。これによると、上記テレビ若しくはラジオの受信機は、家屋内或は自動車内等、この発明に係る覚醒装置が設置される箇所に、予め或は容易に設置できるものであり、これら受信機を音源とすることで容易且つ安価に覚醒装置を構成可能になる。又、上記記録媒体再生装置には、いわゆるCDプレーヤ或はカセットテープレコーダ等が含まれるが、これらに対しても、上記テレビ若しくはラジオ受信機を音源とする場合と同様の効果を有する。
(5)上記記録媒体再生装置によって再生される記録媒体は、音響信号を光学的に記録したディスクと、音響信号を磁気的に記録したテープと、音響信号を電気的に記録する固体メモリと、のうちの少なくとも一を採用することができる。これによると、上記記録媒体再生装置として、CDプレーヤ或はカセットテープレコーダを採用した場合、記録媒体は、CD或はカセットテープであるが、この記録媒体として、いわゆるMDや固体メモリを採用することもでき、この場合は、それぞれ専用の再生装置を用意する。このように、音源として各種再生装置を採用した場合、記録媒体には、使用者が覚醒に最も効果的であると考える音(例えば、ガラスを擦り合わせた際に生じる不快な音)を記録できるため、覚醒効果の向上をより一層図れる。
(6)上記記録媒体に記録される音響としては、驚愕音(人を驚かせるような音)と、攪乱音(人を攪乱させるような音)と、不快音(耳障りな音)と、清涼音(人の気持ちをすっきりさせるような音)とのうちの少なくとも一を採用できる。すなわち、上記記録媒体に記録される音響としては、快、不快に拘らず、使用者の精神に訴えることのできる音響を選択する。
(7)覚醒装置に、人の眠気を感知するセンサを設け、このセンサの検出信号によって覚醒装置を自動起動させるようにも構成できる。これによると、対象者が眠気を生じたときに効果的に覚醒装置を自動起動させることができる。
本発明の実施の一形態例に係る略ブロック図である。 作用を示すフローチャートである。
符号の説明
1 覚醒装置
2 CD再生装置
3 ラジオ受信機
4 覚醒音源
5 DSP
6 アンプ
7 スピーカ
8 制御器
9 操作部
10 乱数発生器
11 タイマ

Claims (7)

  1. 少なくとも一つの音源と、
    前記音源から発生させる電気信号を音響信号に変換するスピーカユニットと、
    前記音源から送出される電気信号の状態を変化させる信号処理手段と、
    乱数を発生させる乱数発生手段と、
    該乱数発生手段が発生する乱数に応じて前記信号処理手段を介して前記音源から送出される電気信号の状態を変化させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする覚醒装置。
  2. 前記制御手段は、前記電気信号の状態の変化の切り換え間隔を使用時間に伴って短くすることを特徴とする請求項1に記載の覚醒装置。
  3. 所定時間の経過を計測するタイマを設け、該タイマが計測する所定時間間隔毎に前記乱数発生手段を作動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の覚醒装置。
  4. 前記音源が、テレビ若しくはラジオの受信機と、記録媒体に記録された信号を再生自在な記録媒体再生装置とのうちの少なくとも一であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の覚醒装置。
  5. 前記記録媒体が、音響信号を光学的に記録したディスクと、音響信号を磁気的に記録したテープと、音響信号を電気的に記録する固体メモリと、のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項4に記載された覚醒装置。
  6. 前記記録媒体に記録される音響が、驚愕音と、攪乱音と、不快音と、清涼音とのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項4に記載された覚醒装置。
  7. 前記制御手段は、人の眠気を感知するセンサを設け、前記センサの検出信号によって自動起動されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の覚醒装置。
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