JPH08188123A - 覚醒維持装置 - Google Patents

覚醒維持装置

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JPH08188123A
JPH08188123A JP7003994A JP399495A JPH08188123A JP H08188123 A JPH08188123 A JP H08188123A JP 7003994 A JP7003994 A JP 7003994A JP 399495 A JP399495 A JP 399495A JP H08188123 A JPH08188123 A JP H08188123A
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music
awakening
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sound
awakening maintenance
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Kenji Ishida
健二 石田
Nobuhisa Okamoto
宜久 岡本
Akinori Horiguchi
明伯 堀口
Motonori Ishibashi
基範 石橋
Keiko Ichikawa
敬子 市川
Yoshiyuki Yamazaki
好幸 山▲崎▼
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】違和感なく覚醒維持効果を発揮する覚醒維持装
置を提供する。 【構成】音刺激により人間の覚醒状態を維持するための
覚醒維持装置であって、複数の異なるオーディオ機器3
1,32,33と、複数のオーディオ機器31,32,33
を切り替える切替スイッチ34と、所定のあるいは所定
範囲のランダムな周期で、複数のオーディオ機器31,
32,33を切り替えて、断続的に所定期間音刺激を提
示するように切替スイッチ34を制御する制御装置35
とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音刺激を呈示すること
により、人間の覚醒低下を防止するための覚醒維持装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単調な作業時や車両の運転時などには、
作業者あるいは運転者が覚醒低下を起こし、居眠りをし
てしまうといったことが起こりやすく、従来より問題と
なっている。このような覚醒の低下を防止する技術とし
て、音楽を断続的に呈示することで、覚醒状態を維持す
る技術が既に出願されている(特願平6−37492
号)。この手法は、図55に示すように、眠くなる前に
音・振動・温熱・香り・光・マッサージ・磁力等の物理
刺激を、刺激持続時間を5秒〜3分として断続的に呈示
するものである。これにより、人間が覚醒低下状態に陥
るのを抑制して、正常な覚醒状態を維持することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
手法により、自動車における覚醒低下を軽減する装置
を、カーオーディオを用いて実現する場合、その覚醒維
持効果の低下、およびドライバーが持つ音楽に対する嗜
好への対応不足による不満足等に関する課題が、例えば
以下に示す5つの場合において生じる。
【0004】(A)断続音楽を生成する場合。
【0005】(B)断続音楽モードを起動する場合。
【0006】(C)カーオーディオが本来もつ「音楽・
情報を聴かせる」という機能と、上記の技術による覚醒
維持機能を両立させる場合。
【0007】(D)音楽の断続呈示を行っても眠くなっ
てしまった場合。
【0008】(E)断続音楽が記録された記録媒体を再
生する場合。
【0009】以下、上記の各場合毎に課題の詳細を説明
する。 (A)断続音楽を生成する場合 カーオーディオシステムを用いて、断続音楽を生成する
場合、以下の覚醒維持効果の低下および不満足等に関す
る課題が生じる。
【0010】(1)断続音楽に用いる記録媒体(CD、
MD、テープ等)の中に、曲相が穏やかで眠くなってし
まう様な曲が含まれている場合、断続的に呈示しても覚
醒維持効果を発揮することができず、効果が低下してし
まう。
【0011】(2)断続音楽に用いる記録媒体(CD、
MD、テープ等)に、いつも同じものを用いていると、
いつも同じ曲が同じ順序で呈示され、音楽に対する慣れ
が生じて覚醒維持効果が低下してしまう。
【0012】(3)断続音楽に用いるメディアとしてラ
ジオを用い、長距離運転を行なう場合、地方によってラ
ジオ局の周波数が異なるため、走行中に受信ができなく
なってしまう場合がある。
【0013】(4)呈示−休止の時間が一定だと、もう
少し一曲を長く聴きたい場合、ドライバーの嗜好に対応
できない。また、休止区間が長いと眠くなってしまう場
合があり、覚醒維持効果が低下してしまう可能性があ
る。
【0014】(5)記録媒体に記録されている音楽ある
いはラジオから放送される音楽は、局によってあるいは
記録メディアによって音のレベルが異なっている。その
ため、単にボリウムを一定にしておくと、毎回ドライバ
ーの受聴音圧が異なり、音圧レベルが小さい曲の場合で
は覚醒維持効果が低下してしまう。 (B)断続音楽モードを起動する場合 (1)断続音楽の起動方法に関し、断続音楽本来の覚醒
維持効果を得るためには、眠くなる前に単調な運転状況
になったと判断されたときに起動することが望ましい。
しかし、ドライバーが起動スイッチを押すことにより起
動する場合でも、眠くなってしまってから押すことがあ
り、この場合では本来の効果が充分に発揮できない。
【0015】(2)断続音楽の起動方法に関し、スイッ
チが押されてからランダムに曲を選択して再生を開始す
るまでには数秒から数十秒の遅れが生じ、覚醒効果がす
ぐに得られない。眠くなってからスイッチを押した場合
等は、いち早く効果を得るために、すぐに音楽を呈示す
る必要がある。
【0016】(3)断続音楽の起動方法に関し、特に自
動的に起動する場合では、ボリウムが小さいまま起動す
ると、音が小さく、起動したこと自体にドライバーが気
付かないことが有り得る。起動時にはボリウムをある程
度の大きさに自動的に調節する必要がある。 (C)カーオーディオが本来もつ「音楽・情報を聴かせ
る」という機能と、上記の技術による覚醒維持機能を両
立させる場合 (1)断続音楽を聴きながら運転を行っているとき、自
分が好きで聴きたい曲が再生された場合、所定の呈示時
間が終わってしまうと「最後まで聴きたい」という欲求
が生じる。
【0017】(2)同乗者が寝ている場合、あるいは同
乗者のきらいな曲が呈示された場合、同乗者には聞かせ
たくないことがある。
【0018】(3)断続音楽を聴きながら運転を行って
いるとき、音楽に耳を傾けているうちに「聴こう」と思
っていた交通情報をうっかり聞き忘れてしまうことが有
り得る。
【0019】(4)断続音楽を用いる場合、音楽の種類
は、数多いことが望ましい。したがって、CDチェンジ
ャーには覚醒維持効果を得るために最適な曲が数多く記
録されているCDを挿入することが好ましい。しかし、
一方では通常のカーオーディオで聴きたいCDを挿入す
る必要があり、それぞれの場合に用いるCDの挿入に関
し、バッティングが生じる。 (D)音楽の断続呈示を行っても眠くなってしまった場
合 (1)本来、断続音楽は不快なく覚醒状態を維持するこ
とが目的であるが、断続音楽を聴きながら運転しても、
疲労等が原因で眠くなってしまった場合、やや不快でも
構わないから刺激を強くして覚醒効果を得たい場合があ
る。 (E)断続音楽が記録された記録媒体を再生する場合 (1)断続音楽を記録媒体に記録する場合、単に同じ様
な曲相を断続的に記録しても、聴く場合に音楽環境の変
化が少なく、慣れ効果により覚醒維持効果が発揮できな
い。
【0020】したがって、本発明は上述した課題を解決
し、違和感なく覚醒維持効果を発揮する覚醒維持装置を
提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述した目的を達成するために、本発明に係わ
る覚醒維持装置は、断続音楽を生成する場合、単にメデ
ィアや音楽を順番に断続呈示するのではなく、覚醒維持
効果の高い音楽を事前に選択する機能や、再生する曲あ
るいはメディアをランダムに選択できる機能、また各呈
示音の音圧を一定に自動調整する機能を持たせることに
より、長時間の使用でも覚醒維持効果が半減しないよう
にする。
【0022】また、ラジオ局は常に受信できる局を選択
するようにし、音響刺激が耐えないようにする。
【0023】さらに、呈示−休止の時間をある範囲で自
由に設定できる機能を持たせ、ドライバーの嗜好に対応
できるものとする。
【0024】また、断続音楽モードを起動する場合、ド
ライバーが眠くなる前に自動的に断続音楽が起動できる
ようにするため、運転時間、カーオーディオ使用時間、
あるいは会話がとぎれてからの時間が一定時間以上続く
と、自動的に断続音楽が起動するようにする。
【0025】また、起動時からすぐに覚醒維持効果が得
られるようにするため、起動時の音圧をあらかじめ設定
した音圧に調整すると共に、起動後直ちに音楽が提示で
きる機能をもたせる。
【0026】また、カーオーディオが本来もつ「音楽・
情報を聴かせる」という機能と、覚醒維持機能を両立さ
せる場合、再生中の曲を終わりまで聴きたい場合は、ス
イッチを押すことにより、その曲のみ最後まで提示する
機能をもたせる。また、同乗者に音楽を聞かせたくない
場合は、通常の室内スピーカを切り、ドライバーの耳元
で音がなるピロスピーカに切り替え、音圧を小さくする
ことにより、ドライバーの受聴音圧は一定のまま、同乗
者の受聴音圧を下げる機能をもたせる。
【0027】また、交通情報については、1620Hz
を受信する専用チューナーとこの周波数の受信強度計測
装置を付加し、一定以上の強度で交通情報を受信された
場合のみ交通情報に自動的に切り換える機能をもたせ
る。
【0028】さらに、常に通常のカーオーディオモード
で聴きたいCDをチェンジャー・マガジンに入れられる
よう、断続音楽を録音できるカセットデッキあるいはM
Dプレーヤを搭載し、ドライバー自ら断続音楽ソフトを
作成できる機能をもたせる。これにより、一回録音して
おけば、次回からは、断続音楽を用いたい場合は、録音
した記録媒体を再生し、いつも聴きたいCDをマガジン
に入れておくことができる。
【0029】また、音楽の断続呈示を行っても眠くなっ
てしまった場合、スイッチを押すことにより、断続間隔
を短くして変化の度合を増加するか、音の大きさを大き
くすると共に耳元で聞こえるピロスピーカに切り替え
る。これにより、刺激の強度(刺激価:音の大きさある
いは変化の度合い)を大きくし、覚醒効果を大きくす
る。
【0030】また、断続音楽を記録された記録媒体を再
生する場合、断続音楽記録媒体において、隣合う曲の曲
相が異なるようにするため、テンポの差が一定以上にな
るように記録する。あるいは、隣合う曲の演奏形態(楽
器構成、音色構成)が異なるように記録する。
【0031】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について、添付図
面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施例)この第1の実施例は、各曲毎に毎回自
動的に音圧を調整し、運転席での音圧を一定に制御する
ものである。
【0032】音楽を次々に変えて断続的に提示する場
合、各CDあるいは各曲のレベルが異なっているので、
レベルの小さい曲では音の大きさが小さくなり、覚醒維
持効果が低下してしまう。
【0033】この第1の実施例の覚醒維持装置10は、
図1に示すように、制御装置12、CDチェンジャー1
3、切替スイッチ14、AGC(オート・ゲイン・コン
トローラ)15、アンプ16、スピーカ17とから構成
されている。
【0034】このように構成される覚醒維持装置は、図
2に示されるフローチャートにしたがって以下のように
動作する。
【0035】通常のカーステレオの使用では、切替スイ
ッチ14はAGC15をバイパスするように設定されて
いる(ステップS1)。覚醒維持装置が起動されて、断
続音楽の呈示が開始されると(ステップS2)、制御装
置12は切替スイッチ14をCDチェンジャー13の音
声信号がAGC15を経由するように切り替える(ステ
ップS3)。
【0036】その後、音楽が断続提示されるようにCD
チェンジャー13を制御する(ステップS4)。AGC
15によって一定音圧にされた音声信号は、アンプ16
を介してスピーカ17により、再生される。
【0037】なお、断続音又は音楽の呈示間隔及び呈示
時間は、夫々30秒に設定される。この30秒という呈
示時間及び呈示間隔は、人間の覚醒周期からみて、覚醒
維持効果の高い時間間隔であることが本発明者等によっ
て確認されている。 (第2の実施例)この第2の実施例は、異なる音刺激を
1つの音楽ソースの中からランダムに選曲するか、ある
いは異なる2つ以上のメディアの中からランダムに選択
するものである。
【0038】断続的に音を提示する覚醒維持装置におい
て、毎回呈示する音が同じあるいはドライバーが予測で
きると、慣れ効果が生じ覚醒効果が減少してしまう。そ
こで、この様な慣れ効果を防ぐために、呈示する音を毎
回ランダムに変更する、あるいはカーオーディオにおけ
る音響機器あるいはラジオの受信局を毎回ランダムに変
更することにより、覚醒効果を維持させる。
【0039】この実施例では、1メディアの中からラン
ダムに曲を選択する場合と、複数メディアの中から1メ
ディアを選択する場合の2つの場合が考えられる。 (1)1メディアの中からランダムに曲を選択する場合 覚醒維持装置20は、図3に示すように、CDチェンジ
ャー21、CDチェンジャー21を制御するCD制御装
置22、CDの音を増幅するためのアンプ23、アンプ
の出力を再生するためのスピーカ24とから構成され
る。
【0040】この覚醒維持装置は、図4に示すフローチ
ャートにしたがって以下のように動作する。
【0041】CD制御装置22は、あらかじめ、再生す
るCDの枚数目と曲目の順番を、同じ曲が続けて再生さ
れないようランダムに設定し、これを再生する断続提示
時間のスケジュール(例を図5に示す)を定める(ステ
ップS5〜ステップS8)。
【0042】覚醒維持装置20が起動され、再生が開始
されると(ステップS9YES)、CD制御装置22は
図5のようにあらかじめ設定したスケジュールに基づい
て、音楽を再生するためのCDチェンジャー21の制御
信号をCDチェンジャー21に送る。
【0043】CDチェンジャー21は、この制御信号に
より、再生すべき曲をはじめから再生し、再生終了時間
になると停止する。
【0044】アンプ23はこのCD音声出力を増幅し、
スピーカ24をドライブして音を再生する。
【0045】なお、1区間の再生が終わると、CD制御
装置22は内部のタイマーのカウントにより、スケジュ
ールに基づいて、次の音楽を指定時間に次々と再生する
(ステップS10)。 (2)2つ以上のメディアの中から1メディアを選択す
る場合 覚醒維持装置30は、図6に示すように、ラジオ31、
カセットデッキ32、CDプレーヤー33、これら音響
機器を切り替える切り替えスイッチ34、この切り替え
スイッチ34を制御する切り替え制御装置35、切り替
えた音を増幅するためのアンプ36、アンプの出力を再
生するためのスピーカ37とから構成される。
【0046】このように構成される覚醒維持装置30
は、図7に示すフローチャートにしたがって以下のよう
に動作する。
【0047】切り替え制御装置35は、あらかじめ、用
いる音響機器(ラジオであればあらかじめメモリーさせ
ている受信局、CDであれば再生する曲目)をランダム
に設定し、断続提示時間と共にスケジュール(例を図8
に示す)を定める。このとき、同じ音響機器あるいは受
信局、再生曲目が続けて選択されないよう設定する(ス
テップS11〜ステップS21)。
【0048】覚醒維持装置30が起動されると(ステッ
プS22YES)、切り替え制御装置35は、図8のよ
うにあらかじめ設定したスケジュールに基づいて、ラジ
オ31(受信局を含む)、カセットデッキ32、CDプ
レーヤ33(曲目を含む)のいずれかを選択し、切り替
え信号を切り替えスイッチ34およびラジオ31、CD
プレーヤ33に送る。
【0049】切り替えスイッチ34は、この切り換え信
号にしたがって、選択された音声がアンプ36に送られ
るよう切り替える。
【0050】ラジオ31が選択された場合、ラジオ31
は選択された受信局が受信できるよう、周波数を切り替
える。CDプレーヤ33が選択された場合、CDプレー
ヤ33は選択された曲目を再生する。カセットデッキ3
2が選択された場合、カセットデッキ32は再生を開始
する。
【0051】再生終了時間になると、各音響機器は音声
出力を停止する。
【0052】アンプ36はこの切り替えられた音声出力
を増幅し、スピーカ37をドライブして音を再生する。
【0053】なお、1区間の再生が終わると、切り替え
制御装置35は内部のタイマーのカウントにより、スケ
ジュールに基づいて、次の音響機器あるいは受信局・再
生曲目を選択し、指定時間に次々と再生する(ステップ
S23)。 (第3の実施例)この第3の実施例は、隣合う曲のテン
ポを10以上に変化させる記録媒体に関するものであ
る。
【0054】図9の様に断続的に記録された楽曲におい
て、図10の様に音楽再生時に隣合う前後数曲(N)の
中に、テンポにある一定値(Tm:1分間の拍数)以上
の差をもつ曲が存在するように、記録媒体上に記録す
る。
【0055】このような記録媒体を、音響機器によって
再生することにより、特別な制御装置を必要とすること
なく、覚醒維持効果を得ることができる。 (第4の実施例)この第4の実施例は、隣合う曲のテン
ポを10以上に変化させる覚醒維持装置に関するもので
ある。
【0056】カーオーディオを用いて音楽を断続的に提
示する覚醒維持装置において、呈示する曲が同じ曲相の
ものばかりでは、音環境の変化に乏しく、効果的に断続
の覚醒維持効果を維持することができない。本実施例で
は、断続呈示において隣合う3曲のうち、少なくとも1
曲以上のテンポ差が10以上になるようにCDチェンジ
ャーから曲を選択/再生することにより、異なった曲相
の音楽が一定間隔をおいて呈示され、覚醒維持効果を長
時間保つことができる様にされている。
【0057】図11の様に断続的に記録された楽曲にお
いて、図12の様に音楽再生時に隣合う前後数曲(N)
の中に、テンポにある一定値(Tm:1分間の拍数)以
上の差をもつ曲が存在するように、記録媒体上に記録す
る。
【0058】覚醒維持装置40は、図13に示すよう
に、音楽を再生するCDチェンジャー41、音声信号を
増幅するアンプ42、信号を音に変えるスピーカ43、
CDチェンジャー41の音をON/OFFできる切り替
えスイッチ44、CDチェンジャー41を制御するコン
トローラ45、曲のテンポを抽出する周波数解析装置4
6とから構成される。
【0059】実施例の動作を図14のフローチャートに
示す。断続音楽提示前に、コントローラ45はあらかじ
めCDチェンジャー41に挿入されている全てのCDの
曲のテンポを認識するために、以下の処理を行なう。
【0060】まず、切り替えスイッチ44をアンプ42
から周波数解析装置46に切り替える(ステップS3
1)。
【0061】CDチェンジャー41に挿入されている全
てのCDの曲を全曲頭10秒部分だけ順次再生する制御
信号を出す(ステップS32)。
【0062】各曲再生中に周波数解析装置46に解析命
令を出す。そして、周波数解析装置の抽出した各曲のテ
ンポを記憶する(ステップS33〜ステップS35)。
【0063】全曲のテンポが記憶できたら、隣合う3曲
の中に少なくとも1つ以上テンポ差が10以上の曲が存
在するように、再生順序のランダムテーブルを作成する
(ステップS36)。
【0064】作製したランダムテーブルに基づいて、音
楽を断続呈示(30秒呈示−30秒休止)するよう、C
Dチェンジャー41を制御する(ステップS37〜ステ
ップS38)。
【0065】アンプはCDチェンジャー41の音声信号
を増幅し、スピーカ43を駆動する。 (第5の実施例)この第5の実施例は、隣合う曲の演奏
楽器又は音源に変化をもたせた記録媒体に関するもので
ある。
【0066】図15の様に断続的に記憶された楽曲にお
いて、図16の様に音楽再生時に隣合う前後曲数(N)
の中に、演奏する楽器の編成または電子楽器であればそ
の音源の編成が異なる楽曲が存在するように、記録媒体
上に記録する。
【0067】上記の編成という言葉は、ある楽曲を演奏
するために使用する楽器または音源の組合わせ、また、
ある楽曲中で最も長く同時に演奏する楽器または音源の
組合わせを意味する。その理由は、ある楽曲を演奏する
ために使用する楽器又は音源の組み合わせという定義だ
けの場合、全ての楽器である一部分を演奏し、大半は特
定の楽器に演奏させる方法、またはある特定の楽器が演
奏している中に全ての楽器がばらばらに、所々に邪魔に
ならないように入ってくる方法などが考えられるからで
ある。 (第6の実施例)この第6の実施例は、隣合う曲の演奏
形態が異なるようにCDチェンジャーの枚数目を切り替
える用にした覚醒維持装置に関するものである。
【0068】カーオーディオを用いて音楽を断続的に提
示する覚醒維持装置において、呈示する曲が同じ曲相の
ものばかりでは、音環境の変化に乏しく、効果的に断続
の覚醒維持効果を発揮することができない。本実施例で
は、あらかじめCDチェンジャーマガジンに演奏形態が
異なるCDを挿入しておき、断続再生時において、隣合
う曲の演奏形態が異なるようにマガジンをランダムに切
り替え、ランダム選曲する。
【0069】図17の様に断続的に記録された楽曲にお
いて、図18の様に音楽再生時に隣合う曲の演奏する楽
器の編成または電子楽器であればその音源の編成が異な
るように、CDチェンジャーマガジンを切り替える。
【0070】上記の編成という言葉は、ある楽曲を演奏
するために使用する楽器または音源の組合わせ、また、
ある楽曲中で最も長く同時に演奏する楽器または音源の
組合わせを意味する。その理由は、ある楽曲を演奏する
ために使用する楽器又は音源の組み合わせという定義だ
けの場合、全ての楽器である一部分を演奏し、大半は特
定の楽器に演奏させる方法、またはある特定の楽器が演
奏している中に全ての楽器がばらばらに、所々に邪魔に
ならないように入ってくる方法などが考えられるからで
ある。
【0071】覚醒維持装置50は、図19に示すよう
に、CDチェンジャー51、アンプ52、スピーカ5
3、CDチェンジャー51を制御するコントローラ54
とから構成される。
【0072】図20は、本実施例の覚醒維持装置50の
動作を示すフローチャートである。まず、あらかじめ演
奏形態の異なるCDをCDチェンジャー51に挿入する
(ステップS41)。次にコントローラ54は、CDチ
ェンジャー51に挿入されている全CDにアクセスし、
各CDに録音されている音楽の曲数を認識する(ステッ
プS42,43)。そして、断続再生時に隣合う曲の演
奏形態が異なるように、毎回異なるCDから再生する曲
をランダム選択し、断続再生する。この断続再生は、例
えば30秒呈示−30秒休止という間隔で行われる(ス
テップS44〜ステップS49)。 (第7の実施例)この第7の実施例は、長距離ドライブ
におけるラジオ局のオートスキャン機能を有する覚醒維
持装置に関するものである。
【0073】自動車の覚醒維持装置を、カーオーディオ
を用いて実現する場合、断続音楽用メディアとしてラジ
オを用い、長距離運転を行なうと、地方によってラジオ
局の周波数が異なることに起因して、走行途中で放送を
受信できなくなる場合がある。これにより、音ソースに
絶え間が発生して覚醒効果が低減するという問題が生じ
る。
【0074】そこで、あるラジオ局が受信できなくなっ
たとき、自動的に受信できる他の放送局を選局する「オ
ートスキャン機能」を備えることにより音ソースの絶え
間を無くし、覚醒効果の低下を防止する。
【0075】覚醒維持装置60は、図21に示すように
放送局からの電波を受信する受信部61と、受信部61
の受信周波数を設定する受信周波数設定部62と、受信
のパワーを算出する受信パワー算出部63と、受信周波
数設定部の動作を制御する受信周波数制御部64とを有
するチューナー部65と、覚醒維持装置60を起動させ
るための覚醒維持装置起動スイッチ66と、不図示のア
ンプとスピーカとから構成されている。
【0076】断続音楽用オートスキャン機能付きのチュ
ーナー部65は、図22に示すフローチャートにしたが
って以下のように動作する。。
【0077】まず、ユーザーがラジオをONにして放送
局を選曲すると(ステップS51)、その放送局の電波
を受信する(ステップS52)。受信部61にて電波を
受信し、受信パワー算出部63にてT秒間の平均受信パ
ワーPaが算出される(ステップS53)。同時に、受
信した放送ソースはアンプへ出力されている。
【0078】覚醒維持装置60の起動スイッチがONに
なっていれば(ステップS54YES)、受信周波数制
御部64にて、受信パワー算出部63からのT秒間の平
均受信パワーに応じて、受信周波数を設定するためにパ
ラメータが算出される。すなわち、T秒間の平均受信パ
ワーがあらかじめ設定される受信パワー閾値Ptよりも
高いときは、そのままの状態で受信を続けるよう受信周
波数設定部62に指示を与えるパラメータFcを出力す
る(ステップS55〜ステップS56)。一方、T秒間
の平均受信パワーがPtよりも低いとき(ステップS5
5NO)は、新たな周波数に設定するよう受信周波数設
定部62に指示を与えるパラメータFnを出力する(ス
テップS57)。
【0079】受信周波数設定部62は、受信周波数制御
部64にて出力されたパラメータFnまたはFcを受
け、パラメータに応じた受信周波数を設定する。すなわ
ち、パラメータFnが入力された場合(ステップS58
NO)は、T秒毎に受信周波数を昇順に変化させ、その
周波数にて受信する動作を受信部61に指示する(ステ
ップS59)。ただし、受信周波数が上限に達したとき
(ステップS60YES)は、下限に戻り(ステップS
61)同様な動作を行なう。一方、パラメータFcが入
力されたとき(ステップS58YES)は、周波数の変
更を指示せず、同一の周波数にて受信を継続する。ま
た、覚醒維持装置60の起動スイッチ66がOFFの場
合は、常にパラメータFcが出力される(ステップS5
4off)。
【0080】受信部61は、受信周波数設定部62から
の受信周波数指示値に応じて、放送電波の受信を行い、
受信パワー算出部63、および、外部のアンプへ受信信
号を出力する。
【0081】各部がこのような動作を行なうことによっ
て、受信強度が下がった場合は、十分な受信強度が得ら
れる周波数を自動的に選局する動作を行なうことにな
る。 (第8の実施例)この第8の実施例は、眠くなったと
き、ハイテンポの曲を音刺激の音圧をやや不快なレベル
に高くし、呈示間隔を短くすると共に、ピロースピーカ
に切り替える用にした覚醒維持装置に関するものであ
る。
【0082】覚醒維持装置を使用していても、疲労等が
原因で眠くなってしまったときは、刺激の大きさと変化
を増すために、音圧をやや不快なレベルまで大きくし、
呈示間隔を短くすると共に、耳元で聞こえる様にピロー
スピーカに切り替えて、断続音楽を再生する。
【0083】覚醒維持装置70は、図23に示すよう
に、入力スイッチ71、再生する曲を設定する曲設定ス
イッチ72、CDチェンジャーを制御するCD制御装置
73、CDチェンジャー74、CDの音を増幅させるた
めの音圧部75、アンプ76、音圧増幅量を設定し、呈
示間隔を短くし、スピーカを選択するスピーカ制御装置
77、スピーカを切り替えるスピーカ切り替えスイッチ
78、アンプ76の出力を再生するためのスピーカ79
とからなる。
【0084】上記のように構成される覚醒維持装置70
は、図24に示したフローチャートにしたがって以下の
ように動作する。
【0085】運転者は、あらかじめ、入力スイッチ71
を押した際に出力されるアップテンポな曲のCDの枚数
目と順番を設定しておく(ステップS71)。
【0086】ステップS72では、CD、テープ、ラジ
オ等のオーディオが通常に再生される。
【0087】CD制御装置73は入力スイッチ71を押
すことにより(ステップS73YES)、あらかじめセ
ットしておいたCDの中から設定曲を検索する。
【0088】曲が検索された後、CD制御装置73は検
索した曲を再生するための制御信号をCDチェンジャー
74に送る。
【0089】CDチェンジャー74はこの制御信号によ
り、再生すべき曲を選択し再生する。スピーカ制御装置
77は入力スイッチ71を押すことにより、設定してお
いた音圧の音量切り替え信号をアンプ76に送り、CD
チェンジャー74の再生−停止時間を従来の半分の時間
にする(ステップS75)と共に、スピーカの切り替え
信号をスピーカ切り替えスイッチ78に送る(ステップ
S76)。CDチェンジャー74から再生された曲は、
音圧部75により設定された音圧に調整される。
【0090】アンプは、提示間隔の短くなったこのCD
音声出力を増幅し、スピーカ79をドライブして音を再
生する(ステップS77)。
【0091】スピーカ切り替えスイッチ78により、ピ
ロースピーカを選択し出力を行なう。 (第9の実施例)この第9の実施例は、覚醒が低下した
ときに音刺激の呈示間隔を短くする他の例を示したもの
である。
【0092】自動車の覚醒維持装置において、居眠り防
止のための音刺激の呈示間隔を生体活性レベルが落ちて
眠くなる時間帯に短くする実施例の構造を図25に示
す。本実施例の覚醒維持装置は、スピーカ81、アンプ
82、音再生装置83、音再生装置制御回路84、生体
リズム判定回路85とから概略構成されている。
【0093】これらは電気的に結合されており、生体リ
ズム判定回路85は生体活性レベルの低下度合に合わせ
て音刺激呈示間隔短縮時間長を算出するために使用され
る。また、音再生装置制御回路84は生体リズム判定回
路85から送出された短縮時間長に基づいて音刺激呈示
間隔を短縮し、音再生装置83の作動、停止等の制御に
使用される。
【0094】本実施例は、人間固有の生体リズムによっ
て発生する生体活性レベルの変化に合わせて音刺激呈示
間隔を制御するものである。生体活性レベルAは時間t
の関数fであり、A=f(t)となる。また、ある生体
活性レベルに対して最適な、音刺激の呈示間隔を制御す
べき時間長Tが関数gの関係で存在し、T=g(A)と
なる。ここで、Tの制御方法は、 (1)生体活性レベルAがある閾値L以下のとき、一定
量を大きくする。 (2)AがL以下のとき、Aが低いほど大きくする。 (3)閾値に関係なく、Aが低いほど大きくする。 等である。
【0095】生体リズム判定回路85は音再生装置83
が停止した直後(すなわち音刺激を呈示していないと
き)に作動するため、通常はWAITがかかり待ち状態
である。音再生装置制御回路84から送出されたWAI
T解除信号を生体リズム判定回路85が受け取るとWA
ITが解除され、現在の時刻を参照する。生体リズム判
定回路85のメモリには時刻と対応した生体活性レベル
が格納されており、現在時刻に基づいて生体活性レベル
を判定する。さらに別のメモリには生体活性レベルと対
応した音刺激呈示間隔短縮時間長Tが格納されており、
算出された生体活性レベルに基づいてその時刻における
音刺激呈示間隔短縮制御値Tcを決定する。そして、Tc
は音再生装置制御回路84に送出され、その信号を受け
た音再生装置制御回路84は音刺激提示間隔をTcだけ
短縮するように制御する。それから所定の音刺激非呈示
時間が経過したら音再生装置83が作動して音刺激の提
示を開始する。 (第10の実施例)この第10の実施例は、聞きたい曲
が流れたらその曲だけ最後まで聞ける様にした覚醒維持
装置に関するものである。
【0096】自動車の覚醒維持装置において、覚醒状態
を維持するための音刺激呈示中に長く聞きたい音刺激
(音楽、自然音等)が提示されたらその音だけ所定の時
間より長く聞くことができる(連続提示モード)実施例
の構造を図26に示す。この覚醒維持装置90は、スピ
ーカ91、アンプ92、音再生装置93、音再生装置制
御回路94とから概略構成されている。これらは電気的
に結合されており、音再生装置制御回路94は、音再生
装置93の作動、停止等の制御に使用される。
【0097】図27は本実施例の作動、働きを表わした
フローチャートである。
【0098】音再生装置93が作動して(ステップS8
1)音刺激が呈示されるとタイマーTがスタートして音
刺激呈示時間を計測する(ステップS82)。通常、音
刺激はΔtの間提示されるが(図28参照)、この間、
連続提示モード(所定の時間より長く音刺激が提示され
るモード)のスイッチがONになるか条件判定を行なう
(ステップS83)。スイッチがOFFのままならばΔ
tだけ音刺激が提示されて音再生装置93は停止し、タ
イマーがストップする(ステップS83〜ステップS8
6)。もし、音刺激呈示中にスイッチがON(ステップ
S83YES)になると、連続呈示モードがスタートす
る(ステップS87)。このモードでは、音刺激呈示中
にスイッチがOFFにならないか条件判定し(ステップ
S88)、もしスイッチがOFFになると(ステップS
88YES)、連続呈示モードを抜けて音再生装置93
は停止する。また、スイッチがOFFにならなくても呈
示中の音刺激の記録部分の最後まで再生された(ステッ
プS89YES)等の場合には連続呈示モードを抜けて
音再生装置93は停止する。 (第11の実施例)この第11の実施例は、あらかじめ
眠くなりそうな音楽を省き、曲順を指定する機能を有す
る覚醒維持装置に関するものである。
【0099】断続的に音を提示する自動車の覚醒維持装
置において、眠くなりそうな音楽の場合には、覚醒維持
効果が得られない。そこで、あらかじめ眠くなりそうな
音楽を省いて再生する。また、個人の嗜好から、曲順を
限定したい場合、あらかじめ曲順を指定できるようにす
る。さらに、この選曲・曲順の設定を毎回同じようにす
ることは、時間がかかり面倒でもある。そこで、覚醒維
持装置に設定内容を記憶しておき、次回使用時に参照で
きるようにする。
【0100】覚醒維持装置100は、図29に示すよう
に、CDチェンジャー101、CDチェンジャー101
を制御するCD制御装置102、あらかじめCDの選
曲、曲順の設定を行なうための設定装置103、設定内
容を次回使用時まで記憶する設定内容記憶装置104、
設定内容を表示する設定内容表示装置105、CDの音
を増幅するためのアンプ106、アンプ106の出力を
再生するためのスピーカ107とから構成される。
【0101】覚醒維持装置100は、図30に示すフロ
ーチャートにしたがって、以下のように動作する。
【0102】システムが起動されると、CD制御装置1
02は、まず、CDチェンジャー101に挿入されてい
る全てのCDを順番にアクセスし、以下の手順を行な
う。
【0103】過去に省く曲が設定されているかどうか
を、その曲数と各曲の時間の情報と記憶内容とを照らし
合わせることにより判断する(ステップS91)。
【0104】過去に設定されたCDの場合は設定内容を
設定内容表示装置105に表示する(ステップS9
2)。
【0105】過去に設定されていないCDの場合は新規
設定をするか(ステップS94)、また過去に設定され
たCDの場合は設定内容の変更を行なうかどうか(ステ
ップS94)をたずねるメッセージを設定内容表示装置
105に表示し、設定装置103によりユーザーが答え
を入力する。
【0106】新規設定あるいは設定変更を行なう場合
は、省く曲目を設定装置103により入力する。(ステ
ップS95) 新規設定あるいは設定変更を行なった場合は、その情報
をそのCDの曲数および各曲の時間データと共に設定内
容記憶装置104に記憶する。
【0107】次に、CD制御装置102は、再生する曲
順を指定するか、ランダムにするかをたずねるメッセー
ジを設定内容表示装置105に表示し、設定装置103
により、曲順指定かランダムかを選択し、曲順を指定す
る場合は、その順番を入力する(ステップS98)。
【0108】CD制御装置102は、選択されたCDの
曲順が指定通りに設定されている場合は設定された順番
に、断続呈示時間のスケジュール(例を図31に示す)
を定める。また曲順がランダムに設定されている場合
は、CDチェンジャー101に挿入されているCDの中
から、ランダムに再生するCDを選択し、再生する音楽
の曲順を省略する曲以外の中から、同じ曲が続けて再生
されないような順番に、断続呈示時間のスケジュールを
定める(ステップS99)。
【0109】再生が開始されると、CD制御装置102
のあらかじめ設定したスケジュールに基づいて、音楽を
再生するためのCDチェンジャーの制御信号をCDチェ
ンジャー101に送る。CDチェンジャー101は、こ
の制御信号により、再生すべき曲をはじめから再生し、
再生終了時間になると停止する。アンプ106は、この
CD音声出力を増幅し、スピーカ107をドライブして
音を再生する。なお、1区間の再生が終わると、CD制
御装置102は内部のタイマーのカウントにより、スケ
ジュールに基づいて、次の音楽を指定時間に次々と再生
する(ステップS100)。 (第12の実施例)この第12の実施例は、いつも聴い
ている曲をある曲数ごとに提示する機能を有する覚醒維
持装置に関するものである。
【0110】ランダムに選曲された音楽を断続的に提示
する覚醒維持装置において、いつも聴いている曲を用い
ることで、覚醒維持効果を向上させることができる。そ
こで、本実施例では、ある範囲を持った曲数毎(例えば
10曲〜15曲毎)に、いつも通常のカーステレオで聴
いている曲を呈示する。
【0111】覚醒維持装置110は、図32に示すよう
に、CDチェンジャー111、アンプ112、スピーカ
113、CDチェンジャー111を制御するコントロー
ラ114、通常オーディオモードと断続音楽モードを指
定する切り替えスイッチ115とからなる。
【0112】このように構成される覚醒維持装置110
は、図33に示すフローチャートにしたがって、以下の
ように動作する。
【0113】コントローラ114は、切り替えスイッチ
115が通常オーディオモードになっているとき(ステ
ップS101NO)、各音楽の再生回数を常にカウント
し、最もカウント数の多い上位数曲(例えば上位5曲)
をリストアップしておく(ステップS109)。
【0114】切り替えスイッチ115が断続音楽モード
になった場合(ステップS101YES)、コントロー
ラ114は次の処理を繰り返し行い、曲順をテーブルに
記憶し、設定する。
【0115】通常よく聞く曲を挿入する間隔(曲数)の
乱数をある範囲で発生する。例えば10〜15の中から
1つ乱数を発生する(ステップS102)。
【0116】発生した乱数分の曲順を、よく聞く曲以外
の中からランダム選択し、その曲の枚数目と曲番をテー
ブルに記憶する(ステップS103〜ステップS10
6)。
【0117】コントローラ114は上述のように設定さ
れた曲順テーブルにしたがって、断続再生し、断続音楽
を提示する。また、アンプ112、スピーカ113は、
CDチェンジャー111により再生された音声信号を音
に変換し、運転者に呈示する(ステップS107〜ステ
ップS108)。 (第13の実施例)この第13の実施例は、覚醒維持装
置の自動的に起動するときに起動のタイミングを検出す
る方法に関するものである。
【0118】起動のタイミングを検出する方法には何種
類かの方法があるので、以下夫々の方法について順番に
説明する。 (1)シートに着座してから、あるいはカーオーディオ
の通常再生が開始されてから、ある時間経過後に自動的
に動作開始、エンジン停止で動作終了する場合。
【0119】覚醒維持装置を起動させるとき、ドライバ
ーがスイッチを入れる方式では、眠くなってしまってか
ら起動することになり、効果が低下してしまう。そこ
で、運転開始時から一定時間後、あるいはカーオーディ
オ使用開始から一定時間後に自動的に起動し、エンジン
を停止するときに動作を終了する。
【0120】この第13の実施例の覚醒維持装置120
は、図34に示すようにシートにかかる荷重、エンジン
の始動、車速から、走行開始を検出する走行開始検出部
121と、走行開始検出部121で検出された信号か
ら、走行開始を判定し運転開始からの経過時間を計測
し、経過時間から刺激呈示部に信号を送るとともに、エ
ンジン停止と共に刺激を停止する運転時間計測部122
と、カーオーディオを使用開始してからの時間を計測す
る使用時間計測部124と、運転時間計測部122から
の信号によって、自動的に刺激を呈示する刺激呈示部1
23と、刺激呈示部123からの信号にしたがって音を
発するスピーカ125とから構成されている。
【0121】覚醒維持装置120の動作について、全体
のフローチャートを図35、走行開始検出部121のフ
ローチャートを図36、全体のタイムチャートを図37
に示す。 (2)単調運転と判断されたら動作開始−運転操作と車
両挙動により判断する場合。
【0122】覚醒維持装置を起動させるとき、ドライバ
ーがスイッチを入れる方式では、眠くなってしまってか
ら起動することになり、効果が低下してしまう。そこ
で、単調運転と判断されたら自動的に起動する。
【0123】覚醒維持装置130は、図38に示すよう
に、ハンドル操作、アクセル開度、シフト操作、ウィン
カー操作などのドライバーの運転操作を検出する運転操
作検出部131と、車速、センターラインとの横偏差、
加減速加速度等の車両挙動を検出する車両挙動検出部1
32と、運転操作検出部131、車両挙動検出部132
によって検出された、運転操作信号、車両挙動信号を基
にして、ドライバーが単調運転をしているかどうかを判
断し、刺激呈示開始トリガを出力する単調運転判断部1
33と、単調運転判断部133からの刺激呈示開始トリ
ガの入力に応じて居眠り防止のオーディオ信号を出力す
る刺激呈示部134と、刺激呈示部134からの信号に
したがって音刺激を発するスピーカ135とから構成さ
れている。
【0124】覚醒維持装置130の動作について、全体
のフローチャートを図39、単調運転判断部133のフ
ローチャートを図39、全体のタイムチャートを図40
に示す。 (3)会話を検知し、会話がなくなれば自動的に動作を
開始し、会話があれば動作を停止する場合断続的に音を
提示する自動車の覚醒維持装置において、同乗者があ
り、同乗者との会話をしていれば、運転者は、高覚醒状
態にあると判断できる。したがって、同乗者との会話が
とぎれてた場合は、自動的に動作を開始させ、再び会話
が始まれば、動作を停止させる。
【0125】覚醒維持装置140は、図41に示すよう
に、カーオーディオ141と、音響を断続的に呈示する
ようにカーオーディオ141を制御するコントローラ1
42と、車室内の音を拾うマイク143と、同乗者があ
るかどうかを判断するためにシート座席に設置した圧力
センサ144と、車室内で会話が有るかどうかを判断す
る判断回路(コントローラ142内に内蔵されている)
とからなっている。
【0126】図42に、覚醒維持装置140の動作フロ
ーチャートを示す。
【0127】運転者等がオーディオ装置を作動すると
(ステップS111,112)、コントローラ142
が、初期化され、装置の動作要求を待つ。動作要求は、
例えば、運転者自らがスイッチにより動作要求しても良
い。動作要求がない場合(ステップS113NO)は、
通常のオーディオを聞くことができる(ステップS11
4)。装置の動作要求がある場合(ステップS113Y
ES)は、乗員の座席に設定して有る圧力センサ144
により、同乗者が有ることを判断し、同乗者がいれば
(ステップS115YES)以下の動作を行なう。
【0128】車室内に設定されたマイク143により車
室内の音を入力する(ステップS118)。同乗者との
会話をしているかを判定するために、マイク143から
入力された音からカーオーディオで出力されている音を
キャンセルし(ステップS119)、さらにその結果に
音声帯域のフィルターをかけ(ステップS120)、そ
のパワーが所定の基準値よりも大きければ会話が有ると
判断し(ステップS121≧)、動作を中断する(ステ
ップS122〜ステップS124)。そして、会話がな
くなった(ステップS121<)時刻から所定時間後に
装置の動作を開始し(ステップS125〜ステップS1
27)、会話を再び検出したら、動作を中断する。 (第14の実施例)この第14の実施例は、断続音楽モ
ードスイッチONですぐに再生を開始する機能を有する
覚醒維持装置に関するものである。
【0129】市販記録媒体内に記録されている楽曲を、
ランダムに選曲し、ランダムな再生位置から一定時間再
生し、次に一定時間休止することを繰り返す楽曲の断続
再生装置において、楽曲を再生する場合に制御に時間が
かかり、最初の楽曲の再生までに時間がかかることを解
消する。
【0130】市販記録媒体内に記録されている楽曲を、
ランダムに選曲し、ランダムな再生位置から一定時間再
生し、次に一定時間休止することを繰り返す楽曲の断続
再生装置において、楽曲の断続再生をスタートする信号
が入力された直後の最初の1曲目は、ランダムに選曲す
るが、再生は必ず曲頭から行なう。これによって、曲の
途中から再生するための早送り時間が必要なくなり、ス
タートボタン操作後直ちに楽曲の断続再生を始めること
ができる。
【0131】覚醒維持装置150は、図43に示すよう
にスタート信号発生器151、停止信号発生器152、
記録媒体再生装置153、記録媒体再生装置の制御装置
154、アンプ155、スピーカ156とから構成され
る。
【0132】覚醒維持装置150は、図44に示すフロ
ーチャートにしたがって、以下のように動作する。
【0133】記録媒体再生装置の制御装置は以下の動作
を行なう。
【0134】スタート信号発生器151からスタート信
号が入力されると(ステップS131)、記録媒体再生
装置153に対して記録媒体上の楽曲をランダムに選曲
し(ステップS132)、その楽曲番号と再生を開始す
る信号を送る(ステップS133)。
【0135】休止信号を出力後(ステップS135)は
記録媒体再生装置153に対して記録媒体上の楽曲をラ
ンダムに選曲し(ステップS136)、ランダムな再生
位置まで早送り時間を決定し、その楽曲番号と早送り時
間と待機状態になるよう信号を送る(ステップS13
7)。
【0136】休止信号を出力後30秒経過すると(ステ
ップS138YES)、記録媒体再生装置153に対し
て待機中の楽曲の再生を開始するよう信号を送る(ステ
ップS133)。ただし、その間に停止信号発生器15
2からの停止信号が入力されると(ステップS14
0)、記録媒体再生装置153に対しては停止信号を送
る(ステップS141)。
【0137】一方、記録媒体再生装置153は以下の動
作を行なう。
【0138】記録媒体再生装置の制御装置154からの
楽曲番号を受信すると、その番号に対応する楽曲を選択
する(ステップS132)。
【0139】記録媒体再生装置の制御装置154から再
生信号を受信すると、再生を開始する(ステップS13
3)。
【0140】記録媒体再生装置の制御装置154から休
止信号を受信すると、再生を一時停止する(ステップS
135)。
【0141】記録媒体再生装置の制御装置154から停
止信号を受信すると、再生を停止する(ステップS14
1)。
【0142】記録媒体再生装置の制御装置154から早
送り時間を受信すると、楽曲の最初から早送り時間だけ
早送りし再生待機状態になる(ステップS137)。
【0143】アンプ155は記録媒体再生装置153か
ら出力される音響信号を増幅し、スピーカ156に送
る。 (第15の実施例)この第15の実施例は、ドライバの
専用の指向性スピーカを設定し、ドライバのみに効果が
ある機能を有する覚醒維持装置に関するものである。
【0144】断続的に音を呈示する自動車の覚醒維持装
置において、同乗者に対しては、断続音楽が必要なく、
かえって耳障りな刺激となる場合があるため、運転者専
用の高指向性ピロースピーカを設定し、運転者のみに効
果があるようにする。
【0145】覚醒維持装置160は、図45に示すよう
に、通常の音響装置であるカーオーディオ・システム1
61と、断続音楽提示システム162と、両者システム
からの出力を切り替えるスイッチJCT1、JCT2
と、出力された音響を増幅しスピーカに出力するアンプ
163と、運転者の座席に設置し、指向性が高いピロー
スピーカ164と、座席に同乗者がいるかどうか判断す
るための圧力センサ165と、カーオーディオの状態を
モニターし同乗者がいるか判断し、断続音楽システムの
動作状況に応じてJCT1とJCT2の切り替えを制御
するコントローラ166とから構成されている。
【0146】図46に、覚醒維持装置160の動作フロ
ーチャートを示す。
【0147】運転者などがオーディオ装置を作動すると
(ステップS151,152)、コントローラが初期化
され、断続音楽システムの動作要求を待つ。断続音楽シ
ステムの動作要求は、例えば、運転者自らがスイッチに
より動作要求しても良い。動作要求がない場合(ステッ
プS153NO)は、通常のオーディオ161を聞くこ
とができる(ステップS154〜ステップS157)。
断続音楽システム162の動作要求がある場合(ステッ
プS153YES〜ステップS158)は、乗員の座席
に設定して有る圧力センサ165により、同乗者が有る
ことを判断し、同乗者がなければ(ステップS159N
O)、車室内の全スピーカを断続音楽システム162の
出力を出力できるようにJCT1、JCT2を切り換え
る(ステップS160〜ステップS163)。このと
き、同乗者が有れば(ステップS159YES)、断続
音楽システム162の出力を運転者のみに聞こえるよう
に、ピロースピーカ164に出力できるようにJCT2
を切り換え、他の同乗者には、通常のカーオーディオを
聞くことができる(ステップS164〜ステップS16
7)。また、アンプのボリュームを調整することによっ
て同乗者の好みに応じて音量を調整できる。 (第16の実施例)この第16の実施例は、覚醒維持装
置が作動中でも、必要な交通情報を聞き逃すことがない
様に、1620(Hz)シグナル受信時に自動的に交通
情報に切り替え、音圧を調整(Vol.大に)する覚醒
維持装置に関するものである。
【0148】断続音楽使用時、交通情報を聞きたいがタ
イミングを逃してしまうことがある。そこで、交通情報
受信時には、自動的に断続音楽から交通情報に切り替
え、スイッチをoffにするかあるいは受信強度が弱く
なると、自動的に断続音楽モードに戻る。
【0149】覚醒維持装置170は、図47に示すよう
に、1620(Hz)を受信する1620(Hz)専用
チューナー171、1620(Hz)のシグナル強度を
計測するシグナル強度計測部172、1620(Hz)
を選択するメディア切り替え制御部173、他のメディ
アとの切り替えを行なうメディア切り替えスイッチ17
4、交通情報の音圧を調整するための音圧部175、ア
ンプ176、アンプ176の出力を再生するためのスピ
ーカ177、交通情報を任意にon、offするための
on/offスイッチ178、音源となるCD、テー
プ、ラジオ当の再生装置179とから構成される。
【0150】覚醒維持装置170は、図48に示すフロ
ーチャートにしたがって以下のように動作する。
【0151】交通情報が開始され、1620(Hz)専
用チューナーにより交通情報受信が開始される。
【0152】CD、テープ等による通常オーディオが再
生されている(ステップS171)。
【0153】シグナル強度計測部172により1620
(Hz)の強度が計測され(ステップS172)、一定
値よりも大きくなる際あるいはOnスイッチ178を押
すことにより(ステップS173YES)、メディア切
り替え制御部173により交通情報が選択され、設定し
ておいた音圧(Vol.大)に切り替わる。メディア切
り替えスイッチにより、通常オーディオから交通情報に
切り替わる(ステップS174)。
【0154】音圧部175により、設定された音圧に調
整され(ステップS175)、スピーカ177により交
通情報の出力を行なう(ステップS176)。
【0155】シグナル強度計測部172により1620
(Hz)の強度が一定値よりも小さくなる際あるいはo
ffスイッチ178を押すことにより(ステップS17
7)、メディア切り替え制御部173により交通情報の
受信は終了し、通常オーディオ再生状態に戻る(ステッ
プS171)。 (第17の実施例)この第17の実施例は、予め断続音
楽を録音しておく機能を有する覚醒維持装置に関するも
のである。
【0156】断続的に音を呈示する自動車の覚醒維持装
置において、断続音楽に用いる音楽の種類は、数多いこ
とが望ましい。したがって、CDチェンジャーを用いた
断続音楽の場合では、挿入されている全てのCDを用い
た断続音楽を生成することが理想であり、CDチェンジ
ャーには覚醒維持効果を得るためには好ましい。しか
し、一方では通常のカーオーディオで聴きたい(落ち着
いたムード音楽等)CDも挿入する必要があり、それぞ
れの場合に用いているCDの挿入に関し、バッティング
が生じる。
【0157】覚醒維持装置180は、図49に示すよう
に、録音する音楽のCDの枚数目と曲順を設定する録音
設定装置181、録音する音楽を表示する表示装置18
2、CDチェンジャーを制御するCDチェンジャー制御
部183、CDチェンジャー184、音圧を最適値に調
整するオートゲインコントローラ185、アンプ18
6、音楽を出力するスピーカ187、音楽を録音するた
めのカセットデッキ188とからなる。
【0158】覚醒維持装置180は、図50に示したフ
ローチャートにしたがって、以下のように動作する。
【0159】あらかじめ用意しておいたCDの中で、断
続音楽提示時に聴きたい曲のCDの枚数目と曲番を録音
設定装置181により設定する(ステップS181)。
設定が終了すると(ステップS182YES)、カセッ
トデッキ188の録音が開始される(ステップS18
3)。
【0160】CDチェンジャー制御部183により、設
定曲は自動的に30秒毎の断続提示になるように制御さ
れる。
【0161】表示装置182により再生時の曲のCDの
枚数目と曲番を表示する。
【0162】設定された曲は、CDチェンジャー184
によって選択され、オートゲインコントローラ185に
よりほぼ一定の音圧に調整される。
【0163】カセットデッキ188では、ほぼ一定の音
圧の状態で録音が行なわれる(ステップS184〜ステ
ップS187)。また、同時に録音している曲は、アン
プ186、スピーカ187により出力される。 (第18の実施例)この第18の実施例は、呈示−休止
間隔の自由設定機能を有する覚醒維持装置に関するもの
である。
【0164】断続音楽呈示において、予め設定した呈示
−休止間隔(例えば30秒呈示−30秒休止)では、呈
示時間が短く、もう少し音楽を聴きたいと感じる場合
(人)がある。また、休止時間が長く、早く次の音楽を
聴きたいと感じる場合(人)もある。
【0165】このような、嗜好の個人差や状況による差
に対応するため、呈示−休止間隔を自由に設定できる機
能を設ける。
【0166】覚醒維持装置190は、図51に示すよう
に、休止時間設定ダイヤル191を有する休止時間設定
部192と、呈示時間設定ダイヤル193を有する呈示
時間設定部194と、これらの設定部からの信号に基づ
いて呈示−休止タイミングを設定するタイミング制御部
195と、音量を調整する音量制御部196と、不図示
の音響ソース、アンプ、スピーカとから構成されてい
る。
【0167】覚醒維持装置190は、以下のように動作
する。
【0168】ドライバーは、休止時間設定ダイヤル19
1、呈示時間設定ダイヤル193を操作し、好みの時間
に設定を行なう。
【0169】休止時間設定部192は、休止時間設定ダ
イヤル191の指示値を図52に示すような休止時間タ
イミングパラメータTRに変換し出力する。呈示時間設
定部194は、呈示時間設定ダイヤル193の指示値を
呈示時間タイミングパラメータTSに変換し出力する。
【0170】タイミング制御部195は、TR,TSの
タイミングで、音量を制御するパラメータPを出力す
る。
【0171】音量制御部196は、入力される音響ソー
ス信号をパラメータPに応じて増幅し出力する。 (第19の実施例)この第19の実施例は、起動音圧レ
ベルの適正化を行う機能を有する覚醒維持装置に関する
ものである。
【0172】断続音楽起動時に、音量レベルが過小にセ
ットされている状態や、音響ソースの録音レベルにばら
つきがあり、聴覚に十分なレベルの刺激を与えることが
できない場合が想定され、このようなときは覚醒維持効
果は得られない。
【0173】そこで、断続音楽起動時には、その直前の
音量レベルや音響ソースの録音レベルに影響されず、い
つも適正レベルの音が出力される機能を加える。
【0174】覚醒維持装置200は、駆動パワープリセ
ット部201と、駆動パワー比較部202と、駆動パワ
ー算出部203と、断続音楽音響ソース出力部204
と、駆動パワー制御部205と、断続音楽起動スイッチ
206と、スピーカ207とから構成されている。
【0175】このように構成される覚醒維持装置200
は、図54に示したフローチャートにしたがって以下の
ように動作する。
【0176】駆動パワープリセット部201において、
ユーザーによって予め設定された適正音量となるT秒間
の平均スピーカ駆動パワー(Pp)が記憶される(ステ
ップS1190)。
【0177】これと断続音楽起動スイッチ206が押さ
れてから(ステップS191)、T秒間の平均スピーカ
駆動パワー(Pp)が駆動パワー算出部203にて算出
され(ステップS192〜ステップS194)、駆動パ
ワー比較部202にて比較されて(ステップS19
5)、その差Ps−Ppに応じて出力パワーをPpと等
しくなるよう制御するパラメータCp=f(Ps−P
p)が駆動パワー制御部205に送られる(ステップS
196)。
【0178】駆動パワー制御部205はこのパラメータ
Cpによって制御され、Ps=Ppとなる出力を行なう
(ステップS197)。なおT秒間経過するまでは、直
近のパラメータCp0を仮のパラメータとして用い出力
する(ステップS198)。以上説明したように、上記
の実施例によれば、人間に違和感を与えることなく、効
果的な覚醒維持効果を得ることができる。
【0179】なお、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0180】例えば、上記実施例では、音刺激として音
楽を使用する場合について主に説明したが、これに限定
されることなく、音楽以外に単なる音を呈示するように
してもよい。
【0181】また、車載用の覚醒維持装置について主に
説明したが、本発明は、車載用以外の、例えば監視作業
などの単調な作業に対する覚醒維持装置としても使用可
能である。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
違和感なく覚醒維持効果を発揮する覚醒維持装置を提供
することが出きる。
【0183】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】第1の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図3】第2の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】第2の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】曲の断続呈示時間のスケジュールを示す図であ
る。
【図6】第3の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】第3の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】断続呈示時間のスケジュールを示す図である。
【図9】記録媒体上に断続的に楽曲が記録されている様
子を示す図である。
【図10】曲のテンポ差の具体例を示す図である。
【図11】記録媒体上に断続的に楽曲が記録されている
様子を示す図である。
【図12】曲のテンポ差の具体例を示す図である。
【図13】第4の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図14】第4の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図15】記録媒体上に断続的に楽曲が記録されている
様子を示す図である。
【図16】楽器編成の具体例を示す図である。
【図17】記録媒体上に断続的に楽曲が記録されている
様子を示す図である。
【図18】楽器編成の具体例を示す図である。
【図19】第6の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図20】第6の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図21】第7の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図22】第7の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図23】第8の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図24】第8の実施例の覚醒維持装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図25】第9の実施例の覚醒維持装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図26】第10の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図27】第10の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図28】音呈示と非呈示のタイミングを示す図であ
る。
【図29】第11の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図30】第11の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図31】曲の再生スケジュールを示す図である。
【図32】第12の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図33】第12の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図34】第13の実施例の覚醒維持装置の第1の例の
構成を示すブロック図である。
【図35】第13の実施例の覚醒維持装置の第1の例の
全体動作を示すフローチャートである。
【図36】第13の実施例の覚醒維持装置の第1の例の
走行開始検出部と運転時間計測部の動作を示すフローチ
ャートである。
【図37】第13の実施例の覚醒維持装置の第1の例の
動作を示すタイミングチャートである。
【図38】第13の実施例の覚醒維持装置の第2の例の
構成を示すブロック図である。
【図39】第13の実施例の覚醒維持装置の第2の例の
全体動作を示すフローチャートである。
【図40】第13の実施例の覚醒維持装置の第2の例の
動作を示すタイミングチャートである。
【図41】第13の実施例の覚醒維持装置の第3の例の
構成を示すブロック図である。
【図42】第13の実施例の覚醒維持装置の第3の例の
動作を示すフローチャートである。
【図43】第14の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図44】第14の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図45】第15の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図46】第15の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図47】第16の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図48】第16の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図49】第17の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図50】第17の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図51】第18の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図52】第18の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
タイミングチャートである。
【図53】第19の実施例の覚醒維持装置の構成を示す
ブロック図である。
【図54】第19の実施例の覚醒維持装置の動作を示す
フローチャートである。
【図55】物理刺激を断続呈示する様子を示した図であ
る。
【符号の説明】
13,21,41,51,74,101,111,184 C
Dチェンジャー 12,22,35,54,73,94,102,114,14
2,154,166,173,183 制御装置 16,23,36,42,52,76,82,92,106,1
12,155,163,176,186 アンプ 17,24,37,43,53,79,81,91,107,1
13,125,135,156,164,177,187,2
07 スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04S 7/00 Z (72)発明者 石橋 基範 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 市川 敬子 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 山▲崎▼ 好幸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音刺激により人間の覚醒状態を維持する
    ための覚醒維持装置であって、 複数の異なるオーディオ機器と、 該複数のオーディオ機器を切り替える切替手段と、 所定のあるいは所定範囲のランダムな周期で、前記複数
    のオーディオ機器を切り替えて、断続的に所定期間音刺
    激を提示するように前記切替手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする覚醒維持装置。
  2. 【請求項2】 前記覚醒維持装置は車載用であって、前
    記複数のオーディオ機器からの音圧が、車両の運転席に
    おいて所定の音圧となるように自動調整する音圧調整手
    段と、該音圧調整手段をバイパスするバイパス手段とを
    更に具備し、前記覚醒維持装置の作動時においては、前
    記音圧調整手段を介して音刺激を呈示することを特徴と
    する請求項1に記載の覚醒維持装置。
  3. 【請求項3】 前記覚醒維持装置は車載用であって、前
    記複数のオーディオ機器とは、カーラジオ、コンパクト
    ディスクプレーヤ、ミニディスクプレーヤ、カセットデ
    ッキのうちの少なくとも2つであることを特徴とする請
    求項1に記載の覚醒維持装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、生体活性レベルの低下
    に応じ、断続的な音刺激の呈示間隔の短縮、音圧の増
    大、指向性の高いスピーカへの切り替えのうちの少なく
    とも1つの制御を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の覚醒維持装置。
  5. 【請求項5】 音刺激としての音楽が断続的に呈示され
    ているときに操作することにより、該音楽を連続的に呈
    示するように切り替える切替スイッチを更に具備するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の覚醒維持装置。
  6. 【請求項6】 音刺激としての音楽の種類を固定するマ
    ニュアルスイッチを更に具備することを特徴とする請求
    項1に記載の覚醒維持装置。
  7. 【請求項7】 オーディオ装置での再生頻度の高い音楽
    を選定して呈示する選定手段を更に具備することを特徴
    とする請求項1に記載の覚醒維持装置。
  8. 【請求項8】 前記覚醒維持装置は車載用であって、前
    記制御手段は、車両の運転継続時間が所定時間以上にな
    ったとき、単調運転と判断されたとき、覚醒低下と判断
    されたとき、会話が所定時間以上途切れたときのいずれ
    かのときに、自動的に前記覚醒維持装置を作動させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の覚醒維持装置。
  9. 【請求項9】 断続的な音の呈示の間隔が約30秒、呈
    示時間が約30秒であることを特徴とする請求項1に記
    載の覚醒維持装置。
  10. 【請求項10】 所定の記録媒体から所定の規則にした
    がって、あるいはランダムに音楽を選曲し、該音楽を所
    定のあるいは所定範囲のランダム周期で所定期間断続的
    に呈示することを特徴とする覚醒維持装置。
  11. 【請求項11】 順番に呈示される曲のうち近接順位の
    音楽のテンポ差を所定値以上としたことを特徴とする請
    求項10に記載の覚醒維持装置。
  12. 【請求項12】 前記テンポ差を10以上としたことを
    特徴とする請求項11に記載の覚醒維持装置。
  13. 【請求項13】 前記記録媒体に予め所定値以上のテン
    ポ差の音楽が順番に断続的に記録されていることを特徴
    とする請求項11に記載の覚醒維持装置。
  14. 【請求項14】 前記記録媒体から所定テンポ差以上の
    曲を選曲して順番に呈示することを特徴とする請求項1
    1に記載の覚醒維持装置。
  15. 【請求項15】 順番に呈示される曲のうち近接順位の
    音楽を音色が異なる音楽としたことを特徴とする請求項
    10に記載の覚醒維持装置。
  16. 【請求項16】 前記記録媒体に予め音色の異なる音楽
    が順番に断続的に記録されていることを特徴とする請求
    項15に記載の覚醒維持装置。
  17. 【請求項17】 前記記録媒体から音色の異なる曲を選
    曲して順番に呈示することを特徴とする請求項15に記
    載の覚醒維持装置。
  18. 【請求項18】 断続的な音の呈示の間隔が約30秒、
    呈示時間が約30秒であることを特徴とする請求項10
    に記載の覚醒維持装置。
  19. 【請求項19】 所定のあるいは所定範囲のランダム周
    期で所定期間断続的にラジオから音刺激を呈示する覚醒
    維持装置であって、前記ランダム周期で局を変更するこ
    とを特徴とする覚醒維持装置。
  20. 【請求項20】 選択した局の受信強度が低下したとき
    に、他局に変更することを特徴とする請求項19に記載
    の覚醒維持装置。
  21. 【請求項21】 断続的な音の呈示の間隔が約30秒、
    呈示時間が約30秒であることを特徴とする請求項19
    に記載の覚醒維持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10309958A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Pioneer Electron Corp 覚醒装置
JP2005216325A (ja) * 2005-04-06 2005-08-11 Pioneer Electronic Corp 覚醒装置
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JP2006109479A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Bose Corp 自動車のオーディオシステム
JP2008090509A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Denso Corp 車両用情報提供装置

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