JPH08186989A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JPH08186989A
JPH08186989A JP33975294A JP33975294A JPH08186989A JP H08186989 A JPH08186989 A JP H08186989A JP 33975294 A JP33975294 A JP 33975294A JP 33975294 A JP33975294 A JP 33975294A JP H08186989 A JPH08186989 A JP H08186989A
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JP
Japan
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electrodes
stator
mover
driving
phase
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JP33975294A
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Takeshi Tanaka
猛 田中
Tomoyuki Kikuta
知之 菊田
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電アクチュエータにおける移動子及び固定
子の製造コストの低減。 【構成】 複数の駆動用電極17a〜17cを配設した
固定子11と、複数の駆動用電極20a〜20cを配設
した移動子12とを備え、移動子の駆動用電極と固定子
の駆動用電極の間に生じる静電気による吸引力、反発力
により移動子を固定子に対して駆動する。固定子及び移
動子は、基板21の一方の面21dに間隔をあけて帯状
の駆動用電極を複数個設けると共に、基板の他方の面2
1eに駆動用電極と交差するように帯状の接続用電極2
2a〜22bを複数個設け、基板を一方の面から他方に
面に貫通するように設けた貫通孔21fに導電部材24
を配置して、駆動用電極と接続用電極を接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用のサンバイザ
ー、ムーンルーフ、リアウインド等の遮光装置の動力源
として好適に使用される静電アクチュエータに関するも
のであり、詳しくは、固定子に設けた複数の駆動用電極
と、移動子に設けた複数の駆動用電極との間に発生する
静電気による吸引力、反発力により、移動子を駆動する
静電アクチュエータにおける移動子及び固定子の構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の静電アクチュエータとし
て、本出願人は先に実願平5−42848号において、
図7に示す静電アクチュエータを提案した。この静電ア
クチュエータの移動子1は、複数の駆動用電極3a,3
b,3c,・・・3a,3b,3c,・・・を備え、こ
れらの駆動用電極3a,3b,3cのうち2つ置きに位
置する駆動用電極3a,3b,3cを相互に接続して3
相(a相,b相,c相)とし、さらにa相の駆動用電極
3aとb相の駆動用電極3bを相互に接続している。一
方、固定子4は、複数の駆動用電極6a,6b,6c,
・・・6a,6b,6c,・・・を備え、これらの駆動
用電極6a,6b,6cのうち2つ置きに位置する駆動
用電極6a,6b,6cを相互に接続して3相(U相,
V相,W相)としている。
【0003】移動子1を駆動する際には、図8に示すよ
うに、上記移動子1のa相,b相の駆動用電極3a,3
bに対して負(以下、“−”と表記する。)の高電圧
を、c相の駆動用電極3cに対しては正(以下、“+”
と表記する。)の高電圧をそれぞれ固定的に印加する。
一方、固定子4には、周期的に極性を切り替えて、すな
わち、等しい時間間隔(時間α)の連続する3つのステ
ップS1,S2,S3からなるサイクルCを繰り返し、
かつ、各相のサイクルCを1ステップ分づつ位相をずら
して固定子4の駆動用電極6a,6b,6cに対して高
電圧を印加する。
【0004】U相の駆動用電極6aに対しては、第1ス
テップS1は“+”、第2ステップS2は“−”、第3
ステップS3は“+”というパターンで高電圧を印加す
る。また、V相の駆動用電極6b、W相の駆動用電極6
cに対しては、上記U相の駆動用電極3aよりもそれぞ
れ1ステップ分、2ステップ分だけ位相を進めて、同一
パターンで高電圧を印加する。かかる高電圧の印加によ
り、移動子1の駆動用電極3a〜3cと固定子4の駆動
用電極6a〜6cとの間に静電気による吸引力、反発力
が作用し、第1ステップから第3ステップS1,S2,
S3の各ステップ毎に、移動子1は、上記駆動用電極3
a〜3c,6a〜6cの間隔の分だけ図中左側に移動す
る。
【0005】上記移動子1は、一般に図9に示すような
構造である。基板7の一方の面7aには、細長い帯状の
膜状電極からなる駆動用電極3a,3b,3c…を間隔
あけて配置している。U相の各駆動用電極3a,3a…
は、基板7の図9中左側縁部に沿って設けた接続用電極
8aに接続しており、この接続用電極8aの端部に設け
た端子部8bが高電圧源側に接続されている。また、V
相の各駆動用電極3b,3b…は、基板7の図8中右側
縁部沿って設けた接続用電極8cに接続しており、この
接続用電極8cの端部に設けた端子部8dが高電圧源側
に接続されている。上記基板7の他方の面7bには、上
記駆動電極3a,3b,3cとほぼ直交する向きに接続
用電極8eを設け、基板7に設けた貫通孔9,9…に配
置した導電部材10により、W相の駆動用電極3cを接
続用電極8eに接続しており、接続用電極8eの端部に
設けた端子部8fがリレーを介して高電圧源側に接続し
ている。また、上記固定子4も移動子1と同様の構造で
あり、櫛歯状に駆動用電極6a,6b,6cを設けてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、移動子1や固
定子4を、上記のように基板7上に駆動電極3a〜3
c,6a〜6cを櫛歯状に配置した構造とした場合、以
下の不都合がある。まず、駆動用電極3a,3bの接続
用電極8a,8cが基板7の左右両端部に形成されてい
るため、幅Wが異なる移動子1、固定子4では接続用電
極8a,8cの位置も異なる。よって、幅W方向の寸法
の異なる複数種類の移動子1や固定子4が必要である場
合には、その幅Wに応じて基板7上に駆動用電極3a〜
3c,6a〜6cや接続用電極8a,8c,8eを形成
した複数種類の移動子1や固定子4を製作する必要があ
り、製造コストが増大する一因となる。また、移動子
1、固定子4の形状が異なる場合にも、その形状毎に、
複数種類の移動子1や固定子4を製作する必要があり、
製造コストが増大する一因となる。
【0007】また、移動子1と固定子4の駆動用電極3
a〜3c,6a〜6cの幅d1及び間隔e1が同一パタ
ーンである場合には、移動子1と固定子4は同一構造の
ものを使用することができるが、上記各相の駆動用電極
3a〜3cを高電圧源側と接続する端子部8b,8d,
8fは基板7の図中上下方向一端側に設けられているた
め、移動子1と固定子4の駆動用電極3a〜3c,6a
〜6cの幅d1及び間隔e1のパターンが図7中左右方
向(矢印Hで示す。)に180°対称な場合であって
も、移動子1と固定子4は同一構造のものを使用するこ
とができない。すなわち、移動子1と固定子4の駆動用
電極3a〜3c,6a〜6cの幅d1及び間隔e1のパ
ターンが図7中左右方向に対称な場合、移動子1に対し
て固定子4を図7中左右方向180°反転させて配置す
ると、駆動用電極3a〜3c,8a〜8cは所望のパタ
ーンとなるが、上記端子部8b,8d,8fの位置が、
移動子1と固定子4で左右反対側に位置することになる
ため、上記移動子1と固定子4の駆動用電極3a〜3
c,6a〜6cの幅d1及び間隔e1のパターンが同一
の場合と高電圧側との配線が相違することになり、静電
アクチュエータ全体の構造を変更する必要が生じる。よ
って、この場合、移動子1と固定子4を別々に製造する
必要があり、製造コストが増大する一因となる。
【0008】本発明は、上記静電アクチュエータにおけ
る問題を解決し、幅方向の寸法が異なる数種類の移動子
や固定子が必要となる場合や、固定子と移動子の駆動用
電極の幅及び間隔のパターンが異なる場合の製造コスト
の低減を図ることを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1は、複
数の駆動用電極を配設した固定子と、複数の駆動用電極
を配設し、上記固定子と対向して配置される移動子とを
備え、上記固定子の駆動用電極と移動子の駆動用電極の
いずれか一方に極性を固定して電圧を印加すると共に、
いずれか他方に極性を切り替えて電圧を印加し、移動子
の駆動用電極と固定子の駆動用電極の間に生じる静電気
による吸引力、反発力により移動子を固定子に対して駆
動する構成とした静電アクチュエータであって、上記固
定子及び移動子は、基板の一方の面に間隔をあけて帯状
の駆動用電極を複数個設けると共に、基板の他方の面に
駆動用電極と交差するように帯状の接続用電極を複数個
設け、基板を一方の面から他方に面に貫通するように設
けた貫通孔に導電部材を配置して、駆動用電極と接続用
電極を接続する構成としていることを特徴とする静電ア
クチュエータを提供するものである。
【0010】
【作用】請求項1の静電アクチュエータでは、固定子及
び移動子は、基板の一方の面に間隔をあけて帯状の駆動
用電極を複数個設けると共に、基板の他方の面に駆動用
電極と交差するように帯状の接続用電極を複数個設け、
基板を一方の面から他方に面に貫通するように設けた貫
通孔に導電部材を配置して、駆動用電極と接続用電極を
接続する構成としているため、長尺な帯状の基材の一方
の面に駆動用電極を設けると共に、他方の面に接続用電
極を設けておいて、所望の位置、間隔で切断すれば、所
望の幅、形状を有する移動子や固定子を製造することが
できるため、製造コストの低減を図ることができる。
【0011】請求項2に静電アクチュエータでは、上記
のように移動子及び固定子の接続用電極の両端に端子部
を設けているため、移動子と固定子の駆動用電極の幅及
び間隔のパターンが対称である場合に、上記一方の面に
駆動用電極を設けると共に、他方の面に接続用電極を適
宜間隔を設けた長尺な基板から、端子部が基板の反対側
に位置するように移動子と固定子を切り出し、この移動
子と固定子180°反転させて配置すればよい。
【0012】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて本発明に
ついて詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の第1
実施例に係る静電アクチュエータを示している。この静
電アクチュエータは、移動子11、固定子12、制御手
段13、操作スイッチ14及び高電圧源15を備えてい
る。
【0013】移動子11は、複数の駆動用電極17a,
17b,17cを備え、これらの駆動用電極17a,1
7b,17cを2つ置きに位置する電極17a,17
b,17c毎に互いに接続して3相(a相、b相、c
相)とし、さらに、a相の駆動用電極17bとb相の駆
動用電極17cを接続して2相としている。
【0014】上記固定子12は、複数の駆動用電極20
a,20b,20cを備え、これらの駆動用電極20
a,20b,20cを2つ置きに位置する電極20a,
20b,20c毎に互いに接続して3相の(U相、V
相、W相)としている。
【0015】上記移動子11の電極17a〜17cのう
ち、a相及びb相の駆動用電極17a,17bはリレー
R1に接続されている。このリレーR1は制御手段13
からの指令に応じてa側とb側に切り替えられ、a側に
切り替えられるとa相の駆動用電極17aが高電圧源1
5の“−”に接続され、b側に切り替えられるとa相の
駆動用電極17aが電位“0”に接続される。c相の駆
動用電極17cはリレーR2に接続されている。このリ
レーR2は、制御手段13からの指令に応じてa側とb
側に切り替えられ、a側に切り替えられるとb相の駆動
用電極17bが高電圧源15の“+”に接続され、b側
に切り替えられると、b相の駆動用電極17bが電位
“0”に接続される。
【0016】上記固定子12の駆動用電極20a〜20
cのうち、U相の駆動用電極20aはリレーR3に接続
されている。このリレーR3は、制御手段13の指令に
応じてc側とd側とに切り替えられ、c側に切り替わる
とU相の駆動用電極20aがリレーR6,R9側に接続
され、d側に切り替わるとU相の駆動用電極20aが電
位“0”に接続される。リレーR6,R9はそれぞれ高
電圧源15の“+”、“−”に接続されており、上記制
御手段13からの指令に応じてU相の駆動用電極20a
と高電圧源15の“+”側、“−”側との間を連通、遮
断する。上記固定子12のV相の駆動用電極20bは、
上記U相の電極20aと同様に、リレーR4,R7,R
10を介して高電圧源15に接続されている。また、上
記固定子12のW相の駆動用電極20cも、リレーR
5,R8,R11を介して高電圧源15に接続されてい
る。
【0017】この静電アクチュエータは、操作スイッチ
13が“オン”状態となると、上記制御手段13がリレ
ーR1〜R11を切り替えて、上記図8に示すように、
移動子11の駆動用電極17a〜17cに対して極性を
固定して高電圧を印加する一方、固定子12の駆動用電
極20a〜20cに対して極性を切り替えて高電圧を印
加し、移動子11の駆動用電極17a〜17cと固定子
12の電極20a〜20cの間に作用する静電気による
吸引力、反発力により移動子11を駆動する。
【0018】まず、固定子12のU相の駆動用電極20
aに対しては、第1ステップS1は“+”、第2ステッ
プS2は“−”、第3ステップS3は“+”というパタ
ーンで高電圧を印加する。また、V相の電極20b、W
相の電極20cに対しては、上記U相の駆動用電極17
aよりもそれぞれ1ステップ分、2ステップ分だけ位相
を進めて、同一パターンで高電圧を印加する。かかる高
電圧の印加により、移動子11の駆動用電極17a〜1
7cと固定子12の電極20a〜20cとの間に静電気
による吸引力、反発力が作用し、第1ステップから第3
ステップS1,S2,S3の各ステップ毎に、移動子1
1は、上記駆動用電極17a〜17c,20a〜20c
の間隔e2の分だけ図中左側に移動する。
【0019】第1実施例では移動子11及び固定子12
は、同一の構造である。以下、図2(A),(B)に基
づいて、移動子11の構造を説明する。移動子11は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製の膜
体からなる基板21を備えている。この基板21は、図
2中上方側の幅W1より下方側の幅W2を大きく設定し
た台形状であり、長さL方向の両端部21a,21bの
うち、図2中下方側の端部21bの幅W1,W2方向の
中央部分に、矩形状の端子配置部21cを設けている。
基板21の一方の面21dには、銅等の導電体で形成さ
れた膜状電極からなる駆動用電極17a,17b,17
c,…,17a,17b,17cを設けており、これら
の駆動用電極17a,17b,17cは同一形状であ
り、一定の幅d2を有する細長い帯状である。これらの
駆動用電極17a,17b,17cは基板21の長さL
方向に一定の間隔e2をあけて互いに平行に配置してい
る。
【0020】上記基板21の他方の面21dには、上記
駆動用電極17a,17b,17cを相互に接続するた
めの、接続用電極22a,22b,22cを設けてい
る。この接続用電極22a,22b,22cは、上記駆
動用電極17a,17b,17cと同様に銅等の導電体
で形成された膜状体からなる。接続用電極22a,22
b,22cは一定の幅d2を有する細長い長方形状であ
り、駆動用電極17a,17b,17cの長さ方向中央
部分と対応する位置に、これらの駆動用電極17a,1
7b,17cとほぼ直交する方向、すなわち基板21の
長さL方向に延在するように設けている。
【0021】駆動用電極17aと接続用電極22aが交
差する部分、駆動用電極17bと接続用電極22bが交
差する部分、及び駆動用電極17cと接続用電極22c
が交差する部分には、基板21に一方側の面21dから
他方側の面21eに貫通する貫通孔21fを設けてお
り、この貫通孔21fに配置した銅等の導電性材料から
なる導電部材24により各駆動用電極17a,17b,
17cをそれぞれ接続用電極22a,22b,22cに
接続している。上記接続電極22a,22b,22c
は、それぞれ電極17a,17b,17c…をa相、b
相、c相毎に接続するリード線として機能し、上記基板
21の端子配置部21cに位置する接続用電極22a,
22b,22cの端部を、駆動用電極17a,17b,
17cに印加する極性を切り替えるためのリレーR1,
R2側に接続される端子部23a,23b,23cとし
ている。
【0022】上記基板21の両面21d,21eには、
駆動用電極17a〜17c、接続用電極22a〜22c
を被覆するように、絶縁層25を設けている。図2
(A)に示すように、基板21の上方側の端部21aに
は、接続用電極22a〜22c及び基板21の端面を覆
うように絶縁層25を設け、接続用電極22a〜22c
を保護している。同様に、基板21の左右両側の端部2
1h,21iでも、駆動用電極17a〜17c及び基板
21の端面を覆うように絶縁層24を設け、駆動用電極
17a〜17cの端面を保護している。
【0023】上記したように第1実施例では、移動子1
1と固定子12は同一構造であるが、固定子12の場合
には、図2中の駆動用電極17a〜17cがそれぞれ固
定子12のU相、V相及びW相の電極20a〜20cと
なる。
【0024】上記移動子11及び固定子12を製造する
場合には、まず、図3に示すように、長尺な帯状の基材
30の一方の面30aに、この基板30の長さ方向に延
在するように、膜状電極31a,31a,31b(この
膜状電極31a,31b,31cは、移動子11の場合
には駆動用電極17a,17b,17cとなり、固定子
12の場合には駆動用電極20a,20b,20cとな
る。)を上記した幅d1及び間隔e1で形成する。また
基板30の他方の面30bに所定の間隔をあけて膜状電
極33a,33b,33c(この膜状電極33a,33
b,33cが接続用電極22a,22b,22cとな
る。)を形成する。このとき、膜状電極33a,33
b,33cの両端部34a,34bは、上記一方の面3
0aに設けた膜状電極31a,31b,31c…の上端
及び下端から突出させる。
【0025】次に、上記膜状電極33a,33b,33
cを含むように、図3中、二点鎖線で示す一対の切断線
X1,X2で上記帯状の基板30を切断し、図4に示す
ように台形状の基板21を切り出す。この図4の状態
で、基板21の所定の位置に貫通孔21fを設け、さら
に、この貫通孔21fに導通部材24を配置し、膜状電
極32a,32b,32bと膜状電極33a,33b,
33cを接続する。さらに、図4中一点鎖線Y1,Y2
で示すように、基板21を切断して、所定の形状に形成
した後、基板21の両面21d,21eに上記絶縁層2
5を形成する。
【0026】このように本実施例に係る移動子11及び
固定子12は一つ長尺な帯状の基材30を切断すること
により製作することができる。よって、図3に示すよう
に、幅W1’,W2’が異なる寸法が異なる移動子11
や固定子12を製作する場合には、基材30から基板2
1を切断するときに図3中X3,X4で示すように切断
線の位置を異ならせればよい。また、図2に示すような
台形状でなく、長方形状の固定子11や固定子12を製
作する場合にも、図3中切断線X5,X6で示すように
基板30から基板21を切り出すときの切断線X5,X
6の設定を変えるだけでよい。このように、本実施例で
は、幅や形状が異なる数種類の移動子11や固定子12
を一つの基材30から容易に製作することができ、製造
コストの低減を図ることができる。
【0027】また、本実施例では、図5(A),(B)
に示すように、移動子11’と固定子12’の駆動用電
極17a〜17c,20a〜20cの幅及び間隔のパタ
ーンが矢印Hで示す方向に対称な場合にも、同一の基材
30から形成することができる。上記図5(A)に示す
移動子11’では、上記図2の示すように駆動用電極1
7a〜17cの幅d2及び間隔e2が一定の場合に対し
て、b相の電極17bをfだけ図中上方にシフトした位
置に位置するように、駆動用電極17a〜17cを配置
している。一方、上記図5(B)に示す移動子12’で
は、駆動用電極20a〜20cの幅d2及び間隔e2が
一定の場合に対して、V相の電極20bをfだけ図中下
方にシフトした位置に位置するように、駆動用電極17
a〜17cを配置している。駆動用電極17a〜17
c,20a〜20cの幅及び間隔を上記のように設定す
れば、移動子11’と固定子12’では駆動用電極の幅
及び間隔のパターンは矢印Hで示す方向に180°対称
である。
【0028】この場合、基材30を図3の切断線X1,
X2で切断して移動子11’を形成する一方、基材30
を図3の切断線X2,X7で切断して、上記移動子1
1’に対して図3中上下方向が逆にして固定子12’を
形成すれば、図5(A),(B)で示すように、180
°対称な駆動電極のパターンを有する移動子11’と固
定子12’が得られる。本実施例では、上記のように駆
動電極17a〜17c,20a〜20cの幅及び間隔の
パターンが対称な場合にも、一つの基材30から移動子
11’と固定子12’の両方を製作することができるた
め、製造コストの低減を図ることができる。
【0029】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図6
に示すように、一対の接続用電極41a,41bを設
け、各接続用電極41a,41bに1つおきに接続する
駆動用電極42a,42b…を接続した2相構造として
もよい。この場合も、移動子11’’、固定子12’’
の幅方向の寸法や形状が異なる場合にも一つの基材から
製作することができ、かつ、移動子11’’と固定子1
2’’の駆動用電極42a,42bの配設のパターンが
対称である場合にも一つの基材から移動子11’’と固
定子12’’の両方を製作することができる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の静電アクチュエータでは、固定子及び移動子は、基
板の一方の面に間隔をあけて帯状の駆動用電極を複数個
設ける共に、基板の他方の面に駆動用電極と交差するよ
うに帯状の接続用電極を複数個設け、基板を一方の面か
ら他方に面に貫通するように設けた貫通孔に導電部材を
配置して、駆動用電極と接続用電極を接続する構成とし
ているため、長尺な帯状の基材の一方の面に駆動用電極
を設けると共に、他方の面に接続用電極を適宜間隔を設
けておいて、所定幅で切断すれば、移動子と固定子の両
方を形成できるため、製造コストの低減を図ることがで
きる。
【0031】また、請求項1の静電アクチュエータで
は、上記のように長尺な帯状の基板の一方の面に駆動用
電極を設けると共に、他方の面に接続用電極を適宜間隔
を設けておいて、所望の寸法、形状に切断すれば寸法、
形状の異なる移動子及び固定子を製造することができる
ため、製造コストの低減を図ることができる。
【0032】さらに、請求項1の静電アクチュエータで
は、移動子と固定子の電極の幅及び間隔のパターンが対
称である場合には、上記長尺な基材から、対称な位置関
係で移動子及び固定子を切り出し、対称に配置すればよ
いため、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る静電アクチュエータを
示す概略回路図である。
【図2】 (A)は移動子の構造を示す平面図、(B)
は(A)のII−II線での部分断面図である。
【図3】 移動子及び固定子を製造するための基材を示
す平面図である。
【図4】 基材から切り出した移動子、固定子を示す平
面図である。
【図5】 動用電極の配設のパターンが移動子と固定子
である場合を示し、(A)は移動子を示す平面図、
(B)は固定子を示す平面図である。
【図6】 本発明の変形例を示す平面図である。
【図7】 従来の静電アクチュエータを示す概略図であ
る。
【図8】 静電アクチュエータの作動を説明するための
波形図である。
【図9】 従来の静電アクチュエータにおける移動子の
構造を示す平面図である。
【符号の説明】
11 移動子 12 固定子 17a〜17c,20a〜20c 駆動用電極 21 基板 21f 貫通孔 22a〜22c 接続用電極 24 絶縁層 30 基材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駆動用電極を配設した固定子と、
    複数の駆動用電極を配設し、上記固定子と対向して配置
    される移動子とを備え、上記固定子の駆動用電極と移動
    子の駆動用電極のいずれか一方に極性を固定して電圧を
    印加すると共に、いずれか他方に極性を切り替えて電圧
    を印加し、移動子の駆動用電極と固定子の駆動用電極の
    間に生じる静電気による吸引力、反発力により移動子を
    固定子に対して駆動する構成とした静電アクチュエータ
    であって、 上記固定子及び移動子は、基板の一方の面に間隔をあけ
    て帯状の駆動用電極を複数個設けると共に、基板の他方
    の面に駆動用電極と交差するように帯状の接続用電極を
    複数個設け、基板を一方の面から他方に面に貫通するよ
    うに設けた貫通孔に導電部材を配置して、駆動用電極と
    接続用電極を接続する構成としていることを特徴とする
    静電アクチュエータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08186987A (ja) * 1994-12-29 1996-07-16 Asmo Co Ltd 静電アクチュエータ
US6784630B2 (en) * 2001-05-15 2004-08-31 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Use of standoffs to protect atomic resolution storage mover for out-of-plan motion

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