JPH08186087A - ダイシング方法 - Google Patents

ダイシング方法

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JPH08186087A
JPH08186087A JP32797294A JP32797294A JPH08186087A JP H08186087 A JPH08186087 A JP H08186087A JP 32797294 A JP32797294 A JP 32797294A JP 32797294 A JP32797294 A JP 32797294A JP H08186087 A JPH08186087 A JP H08186087A
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dicing
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tape
silicon
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Noriaki Seki
則彰 関
Akira Akamatsu
明 赤松
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライン型イメージセンサチップのような小幅
長尺チップのダイシングでの、ウェハー周辺部シリコン
片の飛散を防止して、疵発生の低減を図る方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 ダイシングの前工程としての、シリコンウェ
ハー6が金属製リング7内にダイシングテープ2を用い
て保持される状態で、飛散を生じるウェハー周辺部に切
削水の侵入を防止する保護テープ4を貼り付け、ダイシ
ングテープ2との間にウェハー周辺部を包み込むように
し成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウェハーに形
成されたICチップのダイシング(dicing)方法
に係り、中でもライン型イメージセンサーチップのよう
な小幅長尺チップのダイシング方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常、シリコンウェハー6周辺部断面
は、周辺部から発生するシリコン屑の付着によるICパ
ターンニング歩留り低下を防止するために、図3に示す
ようになっている。
【0003】このため、ダイシング中にシリコンウェハ
ー6周辺部とダイシングテープの間に切削水等が侵入
し、その水圧によって周辺部シリコン片がダイシングテ
ープから剥がれ、飛散する。
【0004】特に、ライン型イメージセンサーチップの
ような小幅長尺チップの場合、シリコンウェハー6の周
辺部シリコン片5はコンマ数ミリ角となるため飛散数が
多くなる。飛散した周辺部シリコン片5は、シリコンウ
ェハー6上のいたる所に傷を付け、不良チップを多数発
生させる。
【0005】図4にこの様子を簡単に示す。図4におい
て、1はダイシングのカットライン、2はダイシングテ
ープである。ダイシングブレード3は図中矢印の向きに
20,000〜50,000rpm で回転しながら、左か
ら右に進行している。
【0006】切削水等はダイシングブレード3の遠心力
を受け、強力な勢いで周辺部シリコン片5とダイシング
テープ2の隙間に侵入する。この際、周辺部シリコン片
5に剥離方向への力が加わり、ダイシングテープ2との
接触面積が小さいものは飛散する。飛散した周辺部シリ
コン片5は、シリコンウェハー6上に傷をつける。
【0007】従来、この解決策として実施されているダ
イシング方法の概略を図5に示すが、この方法は図3の
厚みと対比すれば分かるように、ダイシング前にシリコ
ンウェハー6裏面を厚みが約半分になるまでラッピング
し、ダイシング中の切削水侵入を防止するものである。
【0008】しかしこの従来例では、この場合、ウェハ
ーラッピング(wafer lapping)にコスト
が掛かる。しかも、チップ厚が薄くなるため、後工程の
ダイマウントで、チップクラックが発生し易く、ダイ接
着剤がチップ表面まで這い上がる等の課題がある(以
下、これらを総称して『従来例』という)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて本発明
は、これらの課題を解決しようとするもので、低コスト
で、後工程に何ら支障を来さず、確実に周辺部飛散によ
るチップ傷不良を防止するダイシング方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、切削水等の侵入を防止する保護テープを
用い、飛散発生部をダイシングテープとの間で挟み込む
ように配したダイシング方法である。すなわち、ウェハ
ー周辺部に保護テープを貼るダイシング方法である。ま
た好ましくはウェハーへダイシングブレードが侵入する
方向に対し、ウェハーの先端周辺部の上面とウェハーを
載置するダイシングテープ上面の間を、切削水の侵入を
防止する保護テープを貼付し、ウェハーのダイシングを
行うダイシング方法である。さらに望ましくは保護テー
プ材質がポリオレフィンであるダイシング方法である。
さらにまた好ましくは保護テープの表面に弾性体を介し
てローラーで押圧しながらそのローラーを回転させ、ウ
ェハーの上面に保護テープを貼付させるダイシング方法
である。
【0011】
【作用】本発明は、上記のように構成したことにより、
低コストで確実にシリコン片飛散を防止できると共に、
ウェハーラッピングの必要がないので、ダイマウント時
に全く支障が生じず、製品の歩留りが飛躍的に向上す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例におけるダイシ
ング方法の概略を示す側断面図である。
【0014】図1おいて、1はダイシングのカットライ
ン、2はダイシングテープである。ダイシングブレード
3は、図中矢印の向きに20,000〜50,000rp
m で回転しながら、左から右に進行している。
【0015】4はポリオレフィン系材料を基材とした保
護テープで、周辺部シリコン片5をダイシングテープ2
との間でサンドウイッチするように配されている。
【0016】切削水等はダイシングブレード3の遠心力
を受け、強力な勢いで周辺部シリコン片5とダイシング
テープ2の隙間に侵入しようとするが、保護テープ4に
よって完全にシャットアウトされる。
【0017】これにより、周辺部シリコン片5の飛散は
全く生じなくなる。尚、保護テープ4の基材はポリオレ
フィン系に限るものではなく、また、粘着層の有無は問
わない。
【0018】図2に、本発明の一実施例で使用する保護
テープのマウント装置の側面図を示す。
【0019】図2において、6はシリコンウェハーであ
る。シリコンウェハー6は、市販のテープマウンター
(図示せず)により金属製のリング7中にダイシングテ
ープ2(図示せず)を用いて保持されている。
【0020】シリコンウェハー6は、この状態でステー
ジ8上に設置される。この際、シリコンウェハー6の位
置決めはリング7に設けられた位置決め穴9a,9bと
ステージ8に設けられた位置決めピン10a,10bに
よってなされる。
【0021】ここで、特に位置精度が要求される場合
は、パターン認識ユニットを使い(図示せず)、ステー
ジ8にXY軸および回転方向の駆動系を取り付けること
も可能である。
【0022】位置決めがなされたシリコンウェハー6
は、ステージ8に多数設けられた吸着孔11を介して、
真空吸着され固定される。保護テープ4はリール状で装
置内に供給されており、チャック12a,12bにより
保持されている。13は保護テープ4を貼り付けるため
の樹脂製のローラーであり、対象ワークに合わせたサイ
ズに加工されている。
【0023】また、ローラー13はチャック12aと1
2bの間で必要ストローク分駆動する。ローラー13が
駆動する際、保護テープ4を介してダイシングテープ2
を押す方向に一定荷重が加わるよう、スプリング14等
が取り付けられており、保護テープ4はダイシングテー
プ2の粘着力により、所定位置に貼り付けられる。15
はカッターであり、ローラー13とチャック12a間で
保護テープ4をカットする。
【0024】保護テープ4の供給およびローラー13に
よる貼り付け動作について、概略を説明する。ローラー
13は始め原点位置Aにある。この状態でチャック12
bがチャック12aの位置まで駆動して、保護テープ4
の端部を保持する。次にチャック12aが開放状態とな
り、チャック12bは保護テープ4を引き出しながら、
図2に示す位置まで移動する。
【0025】移動完了後、ローラー13が貼付開始位置
Bまで降下し、チャック12aが閉じる。この状態でカ
ッター15がスライドして保護テープ4を切断する。切
断後ローラー13は保護テープ4を貼り付けながら、図
中右から左へ移動する。ローラー13が所定ストローク
長の約80%に達した時点でチャック12bは開放され
る。ローラー13は更に所定ストロークになるまで移動
した後、同じ道程を戻って原点位置Aに帰る。その後ス
テージ8が下降しワークが排出される。
【0026】次に、本発明の第1の実験例について説明
する。上記の本発明の先の一実施例の方法でダイシング
を行い、ウェハー周辺部の飛散シリコン片およびウェハ
ー上に発生した傷の数をカウントした。試験には6イン
チシリコンウェハー(厚み680μm)を用い、縦8m
m/横0.4mmピッチでダイシングを行った。また、
保護テープ4として、粘着層を有しないポリオレフィン
系のテープを使用した。比較例1aとして保護テープ4
を使用しない以外は全て一実施例と同様の試験を行っ
た。比較例1bとして厚みを半分(350μm)にラッ
ピングしたシリコンウェハー6を用い、保護テープ4を
使用せずに一実施例と同様の試験を行った。これら一実
施例および比較例1a,1bの結果を(表1)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】(表1)から分かるように、本発明の保護
テープ4を使用したダイシング方法は、従来例に比べ大
幅に飛散シリコン片数が減少し、その結果シリコンウェ
ハー6の傷発生率が激減される。その降下は、ラッピン
グ処理品と同レベルである。
【0029】さらに、本発明の第2の実験例について言
及する。先の第1の実験例でダイシングしたシリコンウ
ェハー6を使用し、ダイマウント後の電気的不良率を測
定した。比較例2a,2bとして比較例1a,1bでの
ダイシングしたシリコンウェハー6を使用し、第1の実
験例と同様の試験を行った。その結果を(表2)に示
す。
【0030】
【表2】
【0031】(表2)にから分かるように、本発明のダ
イシング方法は、従来例(比較例2a)に比べ、シリコ
ンウェハー6傷による電気的不良が大幅に減少してい
る。また、従来例のラッピングしたシリコンウェハー6
(比較例2b)に比べ、チップクラック,ダイ接着剤這
い上がりによる不良も大幅に低下している。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のダイシング方法は、ダイシング工程中に飛散し易いウ
ェハー周辺部に、予め保護テープを貼り付けると言う簡
単な処理を行うことにより、周辺部シリコン片飛散を確
実に防止でき、ウェハー不良を大幅に低減可能という特
段の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるダイシング方法の概
略を示す側断面図
【図2】本発明の一実施例で使用する保護テープのマウ
ント装置の側面図
【図3】シリコンウェハーの周辺部の概略的側断面図
【図4】シリコンウェハーの周辺部のシリコン片飛散の
原理を簡単に説明した模式図
【図5】従来例(ラッピング済)のシリコンウェハーの
概略を表す側断面図
【符号の説明】
1 ダイシングのカットライン 2 ダイシングテープ 3 ダイシングブレード 4 保護テープ 5 周辺部シリコン 6 シリコンウェハー 7 リング 8 ステージ 9a,9b 位置決め穴 10a,10b 位置決めピン 11 吸着孔 12a,12b チャック 13 ローラー 14 スプリング 15 カッター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェハー周辺部に保護テープを貼ることを
    特徴とするダイシング方法。
  2. 【請求項2】前記ウェハーへダイシングブレードが侵入
    する方向に対し、前記ウェハーの先端周辺部の上面と前
    記ウェハーを載置するダイシングテープ上面の間を、切
    削水の侵入を防止する前記保護テープを貼付し、前記ウ
    ェハーのダイシングを行うことを特徴とする請求項1記
    載のダイシング方法。
  3. 【請求項3】前記保護テープ材質がポリオレフィンであ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のダイ
    シング方法。
  4. 【請求項4】前記保護テープの表面に弾性体を介してロ
    ーラーで押圧しながらそのローラーを回転させ、前記ウ
    ェハーの上面に前記保護テープを貼付させることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかの項に記載の
    ダイシング方法。
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