JPH0818478B2 - 筆記部材 - Google Patents

筆記部材

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JPH0818478B2
JPH0818478B2 JP5185838A JP18583893A JPH0818478B2 JP H0818478 B2 JPH0818478 B2 JP H0818478B2 JP 5185838 A JP5185838 A JP 5185838A JP 18583893 A JP18583893 A JP 18583893A JP H0818478 B2 JPH0818478 B2 JP H0818478B2
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ミュック ゲルハルト
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シュヴァン スタビロ シュヴァンホイゼル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー
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    • B43K8/02Pens with writing-points other than nibs or balls with writing-points comprising fibres, felt, or similar porous or capillary material
    • B43K8/026Pens with writing-points other than nibs or balls with writing-points comprising fibres, felt, or similar porous or capillary material with writing-points comprising capillary material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K1/00Nibs; Writing-points
    • B43K1/12Writing-points comprising fibres; Felt pads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K5/00Pens with ink reservoirs in holders, e.g. fountain-pens
    • B43K5/18Arrangements for feeding the ink to the nibs
    • B43K5/1818Mechanical feeding means, e.g. valves; Pumps
    • B43K5/1827Valves
    • B43K5/1836Valves automatically closing
    • B43K5/1845Valves automatically closing opened by actuation of the writing point

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筆記部材およびその筆記
部材を用いた筆記用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、適切な液体またはインクによる
筆記または線描に使用するファインライナー(fine
liner)と称される筆記用具には様々な種類の形状
がある。そのような筆記用具は、筆記、線描、マーキン
グ等に用いられる筆記部材と称する部材を備えている。
【0003】ドイツ公開公報第1761848 号に記載されて
いるような、特にファインライナーのための筆記部材
は、適切な筆記液体を毛細管移送するために設けられた
スティックを囲う管状ホルダーケーシングからなる。ホ
ルダーケーシングは、その内部横断面が、ホルダーケー
シングの先端部を通って延び、その中に固定されたステ
ィックの横断面に適合した先端部を有する。ホルダーケ
ーシングの先端部は、その中に担持されたスティックの
フロントまたはアプリケーター末端まで延び、そのステ
ィックの先端の周囲に亘る丸い端部を有し、これによ
り、筆記端を形成する。少なくともその丸い端部は、筆
記液体を筆記端に毛細管移送する複数の開口部を有す
る。その筆記部材のホルダーケーシングは、先端でステ
ィックを取り囲み、このため完全にそのスティックを覆
い、毛細管開口部はスティックの先端で金属キャップ中
に設けられ、インクを筆記用具の先端に流動せしめる。
筆記用具を用いて筆記がなされる表面に筆記部材により
加えられる圧力の強度に関する筆記特性、および筆記等
の操作中に筆記部材とその表面との間の摩擦の水準は、
構造の点でホルダーケーシングの物質により決定され
る。さらに、その設計形状の筆記部材は実質的に硬く、
このことは、筆記特性と筆記を可能にする流動性に影響
する。
【0004】欧州特許第0461292 号、ドイツ実用新案第
9006783 号およびシュワンスタビロシュワンハウザー社
(SchwanSTABILO Schwanhausser Gmbh & Co )の主要カ
タログ1992/93 の24と25頁に記載されているように、特
にファインライナーとしての別の筆記部材において、ス
ティックの先端は、そのような筆記部材を有する筆記用
具を用いた筆記に関する硬さの水準、および筆記がなさ
れる表面と筆記部材との間の摩擦の水準が、上述した構
造の場合のように、ホルダーケーシングの物質に依存せ
ず、むしろホルダーケーシングと比較して柔らかいステ
ィックの物質に依存するように、所定の量だけホルダー
ケーシングの先端部を超えて突出している。ホルダーケ
ーシングと比較して曲がりやすいまたは弾力のある特性
のスティックであるにもかかわらず、スティックの先端
末端は、特にそのような筆記部材を含む筆記用具が長期
間に亘り使用されると、分裂(splitting)お
よび広がり(splaying)が生じてしまう。
【0005】米国特許第4,761,090 号には、筆記用具の
インクのための毛細管移送動作を行なうスティック、お
よびそのスティックを取り囲む管状ホルダーケーシング
を含む筆記部材を有する筆記用具について記載されてい
る。そのスティックはまた、ホルダーケーシングに関し
て付勢されるように配されるが、それは、筆記部材の未
使用状態にあるスティックの先端がホルダーケーシング
の先端部を超えて突出する場合にのみ意味がある。
【0006】また、米国特許第3,377,124 号には、液体
の容器を有する筆記用具が記載されており、その容器
は、弾力のあるバルブ装置を有するマルチパートキャッ
プ要素により閉じられている。筆記液体のための毛細管
移送を提供するスティックは、その閉鎖キャップを通じ
て延び、同様に突出している。そのスティックは閉鎖キ
ャップに関して付勢されている。
【0007】管状ホルダーおよび同様に延びるスティッ
クを有する筆記用具がまた、米国特許第2,549,227 号に
記載されている。その設計において、スティックの先端
は、管状ホルダーケーシングの先端部を超えて突出して
いる。米国特許第4,357,117号に記載された筆記用具に
関して同様の検討が行なわれている。
【0008】同様に、先端または先端が管状ホルダーケ
ーシングの先端部を超えて突出するスティックを有する
筆記部材の別の形態が英国特許第746,815 号に記載され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した全ての筆記用
具または筆記部材の設計形状においては、筆記液体を供
給するスティックの先端が、それを囲う管状ホルダーケ
ーシングのフロント部分を超えて突出しているため、通
常その先端に分裂および広がりが生じ得ることが分か
る。
【0010】本発明の目的は、スティックの先端の分裂
または広がりが生じる可能性を少なくとも減少させる、
例えばファインライナーのような筆記部材を提供するこ
とにある。
【0011】本発明の別の目的は、筆記部材により生成
される規定された一定の太さおよび線の強さのような良
好な筆記特徴を提供する、例えばファインライナーのよ
うな筆記部材を提供することにある。
【0012】さらに本発明の目的は、筆記部材により表
面に生成された筆記またはほかの印付けに亘り改良を加
え、良好な流動筆記および印付けを行なえるファインラ
イナーのような筆記用具の筆記部材を提供することにあ
る。
【0013】本発明のさらなる目的は、筆記性能を改良
した筆記部材を含む筆記用具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の原理によると、
前述したおよび他の目的は、適切な筆記液体を毛細管移
送するスティックを囲うホルダーケーシング手段からな
る、例えばファインライナーのような筆記部材により達
成される。ホルダーケーシング手段は、ホルダーケーシ
ング手段の先端部を通って延び、その中に固定されてい
るスティックの断面に対応する内部断面の先端部を有す
る。ホルダーケーシング手段の先端部は、スティックの
先端まで延び、そのスティックの先端の周囲に適合され
る丸い端部を有する。少なくともホルダーケーシング手
段の丸い端部は、スティックからの筆記液体を毛細管移
送する複数の開口部を有する。ホルダーケーシング手段
のフロント端部の丸い端部により中央の孔が規定され、
その中央孔の直径は、スティックの概略の直径と等しい
かまたはやや小さい。筆記部材はさらに案内手段を有
し、この案内手段によりスティックおよびこのスティッ
クを担持するホルダーケーシング手段は軸上で移動可能
に案内される。ホルダーケーシング手段は後端部に第1
の当接手段を有し、案内手段はホルダーケーシング手段
の先端部側とは反対側の端部に第2の当接手段を有し、
スティックの周囲に配された弾性手段は、このホルダー
ケーシング手段の第1の当接手段とこの案内手段の第2
の当接手段との間に伸縮可能に設けられている。このた
め弾性手段は、ホルダーケーシング手段およびスティッ
クを筆記部材の先端方向に付勢するように伸縮可能であ
る。案内手段は先端部側の端部に、弾性手段の付勢力に
よるホルダーケーシング手段とスティックの軸上の動作
を制限する第3の当接手段を有し、案内手段内にスティ
ックがあるようにホルダーケーシング手段を保持する。
【0015】本発明の好ましい特徴によると、上述した
丸い端部だけではなく、ホルダーケーシング手段の丸い
端部の近傍には、筆記液体を本発明による筆記部材の筆
記端に定められた通りに移送するために、筆記液体の毛
細管移送動作を提供するさらなる開口部を有する。上述
した開口部あるいはさらなる開口部は、狭いスロットの
形状または適切な小さな寸法の孔の形状にある。
【0016】本発明の別の好ましい特徴において、毛細
管移送動作を提供する開口部あるいはさらなる開口部
は、スティックを囲むホルダーケーシング手段の周囲に
少なくとも略均一に分布している。それは、使用のいか
なる位置または姿勢においても同一の筆記特性を有する
筆記用具に使用できる筆記部材を提供する。少なくとも
略均一な開口部あるいはさらなる開口部の分布は、上述
したようにスロットと孔の両者に関して設けられる。
【0017】好ましくは、ホルダーケーシング手段は、
上述した開口部とともに、例えば、高級スチール等のよ
うな適切な金属または適切な合金からなる。また、ホル
ダーケーシング手段は、例えば、焼成金属、焼成セラミ
ック材料等の適切な開口多孔度を有する材料からなるも
のであってもよい。
【0018】所定の筆記特性を提供するために、少なく
ともホルダーケーシング手段の丸い端部は、筆記端を形
成するものであるが、これが研磨された表面を有するお
よび/または耐摩耗性を提供することが有利である。そ
のような表面精巧または改良は、少なくともホルダーケ
ーシング手段の丸い端部を磨く、または細かく研ぐこと
により達成できる。耐摩耗性は、少なくとも、筆記端を
形成するホルダーケーシング手段の丸い端部を適切に表
面被膜することにより達成できる。表面被膜としては、
例えば、金メッキ、銀メッキ、クロムメッキ、チタンメ
ッキ等の適切な被膜材料が挙げられる。
【0019】本発明による筆記部材の好ましい特徴にお
いて、スティックは、例えば、押し潰し(jammin
g)またはくさび止め(wedging)作用を生じる
適切な変形により、ホルダーケーシング手段の先端部に
固定される。その効果は、筆記部材の製造工程中に、容
易に、そして時間を掛けることなく行なえることであ
る。また、ホルダーケーシング手段の所定の位置にステ
ィックを保持する接合または接着のような他の固定方法
を用いるようにしてもよい。
【0020】弾性手段は好ましくは、適切な弾性材料か
らなる管状スリーブ部材により形成される。例えば、圧
縮コイルスプリングにより弾性手段を形成することがで
きる。
【0021】本発明の別の好ましい特徴において、ステ
ィックは押出し芯材料または繊維芯材料からなる。
【0022】本発明のさらなる目的、特徴および利点
は、以下の好ましい実施例の記載から明確になる。
【0023】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。
【0024】図1は本発明による筆記部材の断面図であ
る。図1は、特に例えばファインライナーと称する筆記
用具またはアプリケーター用具といった筆記用具のため
の筆記部材10の全体的な形状を示す図である。本発明に
よる筆記部材10は、インクのような適切な筆記液体の毛
細管移送を提供するスティック12を有する。スティック
12は、管状ホルダーケーシング16により囲まれている先
端部14を有する。このスティック12とホルダーケーシン
グ16は、ともに堅く接合される。これは例えば、図4に
示すように、ホルダーケーシング16の適切な変形18によ
り行なわれ、押し潰しまたはくさび止め作用によりステ
ィック12を保持する。
【0025】ホルダーケーシング16は、スティック12の
先端22まで先端部20とともに延びる。ホルダーケーシン
グ16の先端部20は、丸い端部24を有し、これはスティッ
ク12の先端22の周囲と適合される。
【0026】図2、3および5に示すように、ホルダー
ケーシング16の丸い端部24および直接この丸い端部24に
隣接したホルダーケーシング16の部分26には、筆記液体
のために適切な毛細管移送作用を提供する開口部28が形
成されている。このため、例えば、図2、3および5に
示す筆記部材10の実施例において、毛細管移送開口部28
は狭いスロットの形状にある。また図6の筆記部材10
の側面図に示すように毛細管移送開口部28を細かい孔ま
たは穴の形状に形成するようにしてもよい。
【0027】上述したように、毛細管流動または筆記液
体の開口部28は、例えば、焼成金属または焼成セラミッ
ク等の適切な開口多孔度を有するホルダーケーシング16
の材料により供給される図3に示すように狭いスロット
の形状にある毛細管移送開口部28は、ホルダーケーシン
グ16の周囲にまたはより具体的には先端部20に少なくと
も略均一に分布している。毛細管移送開口部28を形成す
るスロットは、例えば0.05mm程度の適切な幅である。
【0028】本発明による筆記部材10の筆記端30を形成
する丸い端部24は、例えば、磨き、および/または細か
く研ぐことにより適切に改良されたまたは精巧な表面32
を有する。丸い端部24は、選択的に、または付加的に、
例えば適切な金属または合金からなる被膜が形成されて
耐摩耗性を有するものとなっている。
【0029】図1および5に示すように、中央孔34がス
ティック12を囲むホルダーケーシング手段16の先端部20
で丸い端部24により境界を定められている。図5に示す
ように、中央孔34の直径D1は、スティック12の図5に
おける直径D2よりも小さい。使用する液体によりおよ
び/または筆記部材による生成される所望の線の太さに
より異なるが、直径D1の典型例は0.4 mmであり、直
径D2の実施例は1mmである。しかしながら、この直
径D1、D2に関しては他の寸法としてもよい。
【0030】ホルダーケーシング16の丸い端部24および
スティック12の先端22は、図1に示すように、スティッ
ク12のフロント部分22がホルダーケーシング16の丸い端
部24をわずかに超えて突出している、また図5に示すよ
うに、ホルダーケーシング16の丸い端部24と比較してこ
の中に少し後退しているような形状であってもよい。
【0031】図1に示すように、筆記部材10のホルダー
ケーシング16は、段状となった管状部分36を有してい
る。筆記部材10はまた管状形状の案内要素38を有する。
ホルダーケーシング16の管状部分36は、ホルダーケーシ
ング16内に配され、固定されたスティック10が案内要素
38を通じて延びるようにその中に亘っている。
【0032】図1に示すように、案内要素38は、ホルダ
ーケーシング16の管状部分36がスティック12の軸方向に
直線的に移動可能に案内されるような管状案内部分40か
らなる。その目的のために、ホルダーケーシング16の管
状部分36は、スティック12と同中心形状であり、案内要
素38の管状部分40の内側寸法と適合した外側寸法を有す
る。
【0033】先端部20から離れた後尾末端部42におい
て、ホルダーケーシング16は、弾性要素46の末端を支持
する当接部44を有する。当接部44は、例えば、図1に示
すようにホルダーケーシング16の内側に形成されたフラ
ンジ状の環状端部により、またはより具体的にはホルダ
ーケーシング16の管状部分36により形成される。要素46
は、例えば、上述したように、適切な弾性材料の管状ス
リーブ部材、または圧縮コイルスプリングのにような他
の適切な形状の要素であってもよい。この要素はスティ
ック12の周囲に同心となるように配されている。
【0034】上述したように、要素46の末端は、ホルダ
ーケーシング16により提供される当接部44に対して環状
末端面48により圧迫され、その一方で、反対側の第2の
末端面50は、案内要素38上の当接部52により圧迫され
る。
【0035】筆記部材10の先端から離れた案内要素38の
末端において、案内要素38はまた、スティック12が適切
に案内されて延びるスティック案内部54を有する。
【0036】スティック12は、後尾移送部56を有し、こ
れは筆記用具の先端部のみを薄い線で示した筆記用具の
筆記液体のリザーバ58中に投入されている。
【0037】本発明による筆記部材10で筆記、線描、設
計、塗装等を行なう場合に、スティック12は、通常は、
適切な印付け、筆記等が施される表面を押し付けない。
むしろ、その表面を押し付けるのは、ホルダーケーシン
グ16の筆記端30である。対応する圧力がその表面に加え
られると、スティック12を有するホルダーケーシング16
は、適切な距離だけ筆記用具中に後退する。これによ
り、要素46は機械的に当接部44とさらなる当接部52の間
で圧迫される。続いての筆記圧、すなわち、筆記が行な
われる表面に筆記端30が加える圧力が減少すると、また
は筆記が行なわれる表面に筆記用具を押し付ける筆記用
具に加えられた負荷が解放されると、要素46が再度伸
び、スティック12を有するホルダーケーシング16が、筆
記用具58の先端、すなわち要素46が伸びる方向と同様の
方向に向かって移動する。この動作は案内要素38に形成
された第3の当接部60により制限される。すなわち、筆
記用具の先端に向かってその末端において管状部分36の
直径を減少するよう形成された隣接肩62を介して、管状
部分36が当接部60に当接することによりその動作が制限
される。
【0038】したがって、上述した筆記部材の形状によ
り、筆記部材またはこの筆記部材が設けられた筆記用具
を長期間使用しても、スティック12の先端の分裂または
広がりは少なくとも実質的に減少せしめられ、好ましく
はホルダーケーシング16の先端部によって確実に防止さ
れるという利点が得られる。さらに、本発明により、筆
記部材を使用している期間中、表面に筆記または他の印
付けを行なうのは、筆記部材の作用先端を構成する、ホ
ルダーケーシング16の先端部の丸い端部24であることか
ら、規定された一定の太さの線が維持できるという利点
がある。筆記が施される表面に直接適用されるスティッ
クと比較して、ホルダーケーシングの丸い端部は、筆記
が施される表面において異なる滑り摩擦特性を伴うた
め、筆記用具を使用する人の選択に応じて、太い線と細
い線の固有の筆跡が得られるというさらなる利点があ
る。
【0039】上述した筆記部材に加えて、スプリング付
き筆記端によっても滑らかに筆跡を形成することができ
る。さらに、筆記または他の印付けが施される表面が潜
在的に不均一性であっても、また例えば、用具に過剰な
高圧が加えられる等の不具合があっても、筆記用具の使
用者側に対して何ら負担を与えることなく快適な筆記が
できるように上記不具合は自動的に補償される。
【0040】本発明による筆記部材は非常にもちがよ
く、長期の使用に供することができるため、この筆記部
材は、インク補充可能な筆記用具に特に適する。しかし
ながら、このことは、本発明による筆記部材が使い捨て
筆記用具の使用には適していないことを意味するもので
はない。
【0041】スティック12の材料の毛細管特性およびそ
のスティックを囲むホルダーケーシグの筆記端の毛細管
特性は、スティックを通じて筆記端まで筆記液体を適切
に移送せしめるように、互いに適切に調和している。
【0042】筆記部材は特に、例えば、約0.3 から約0.
5 mmの線の太さを与えるファインライナーを意図した
ものである。
【0043】上述した実施例は本発明の原理の実施例お
よび説明のために述べられたものであり、様々な変更や
修正が請求の範囲から逸脱することなく行なわれること
が理解される。例えば、ホルダーケーシング16と案内要
素38は、共同する部分や成分を必然的に変更した、異な
る形状のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による筆記部材の縦方向断面図であり、
筆記部材のスティックの後尾移送部および先端部を説明
する図
【図2】筆記部材の先端でスティックを囲む管状ホルダ
ーケーシングの一部を示す側面図
【図3】図2の線分III−IIIに沿ったホルダーケ
ーシングとスティックの断面図
【図4】図1の線分IV−IVに沿った分裂変形により
産生されたスティックとホルダーケーシングを通じた図
【図5】スティックの直径と比較してホルダーケーシン
グの末端において中央孔の直径に関する関係を示すホル
ダーケーシングを説明する図
【図6】図2に示した、筆記部材の先端でスティックを
囲む管状ホルダーケーシングの一部を示すが、毛細管移
送作用を与える開口部はスロット形状ではなく、微細な
孔または穴により形成されていることを示す図
【符号の説明】
10 筆記部材 12 スティック 14 スティックの先端部 16 ホルダーケーシング 20 ホルダーケーシングの先端部 22 スティックの先端 24 丸い端部 28 開口部 30 筆記端 32 表面 34 中央孔 36 ホルダーケーシングの管状部分 38 案内要素 40 案内要素の管状部分 42 後尾末端部 44、60 当接部 46 弾性要素 48、50 弾性要素の末端 52 共同当接部 54 スティック案内部分 56 後尾移送部分 58 リザーバ 62 隣接肩

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部および後端部を有するホルダーケ
    ーシング手段と、該ホルダーケーシング手段内に固定さ
    れ、該ホルダーケーシング手段の先端部を通って延長
    し、該ホルダーケーシング手段の先端部の内部横断面に
    適応した横断面を有する、筆記液体を毛細管移送するス
    ティックとを備え、前記ホルダーケーシング手段の先端
    部が該スティックの先端に延び、該先端部が該スティッ
    クの先端の周囲に適合する丸い端部を有して筆記端を形
    成し、さらに前記ホルダーケーシング手段の先端部の丸
    い端部に形成された前記筆記液体を毛細管移送する複数
    の開口部と、前記ホルダーケーシング手段の先端部の丸
    い端部により規定された、前記スティックの横断寸法と
    略等しい横断寸法を有する中央孔と、前記ホルダーケー
    シング手段の後端部を受容し、該ホルダーケーシング手
    段および前記スティックを筆記部材の軸方向に移動可能
    に案内する案内手段と、前記ホルダーケーシング手段の
    後端部に形成された第1の当接手段と、前記案内手段の
    前記ホルダーケーシングの先端部側とは反対側の端部に
    形成された第2の当接手段と、該案内手段内の前記ステ
    ィックの周囲に配され、前記ホルダーケーシング手段の
    前記第1の当接手段と前記案内手段の第2の当接手段と
    の間で前記スティックを有する前記ホルダーケーシング
    手段を前記筆記部材の先端に付勢するよう伸縮可能な弾
    性手段と、該弾性手段の付勢力による前記筆記部材の前
    記先端に向かう前記ホルダーケーシング手段の軸の動き
    を制限する前記案内手段の前記先端部側の端部に形成さ
    れた第3の当接手段とからなることを特徴とする筆記部
    材。
  2. 【請求項2】 前記ホルダーケーシング手段の先端部の
    丸い端部の近傍に前記筆記液体を毛細管移送するさらな
    る開口部が形成されてなることを特徴とする請求項1記
    載の部材。
  3. 【請求項3】 前記開口部がスロット形状であることを
    特徴とする請求項1記載の部材。
  4. 【請求項4】 前記開口部がスロット形状であることを
    特徴とする請求項2記載の部材。
  5. 【請求項5】 前記開口部が孔形状であることを特徴と
    する請求項1記載の部材。
  6. 【請求項6】 前記開口部が孔形状であることを特徴と
    する請求項2記載の部材。
  7. 【請求項7】 前記開口部が、前記ホルダーケーシング
    手段の周囲に少なくとも略均一に分布されることを特徴
    とする請求項1記載の部材。
  8. 【請求項8】 前記開口部が、前記ホルダーケーシング
    手段の周囲に少なくとも略均一に分布されることを特徴
    とする請求項2記載の部材。
  9. 【請求項9】 前記筆記端を形成する前記ホルダーケー
    シング手段の少なくとも丸い端部が研磨された表面を有
    することを特徴とする請求項1記載の部材。
  10. 【請求項10】 前記筆記端を形成する前記ホルダーケ
    ーシング手段の少なくとも丸い端部の表面に耐摩耗性処
    理が施されていることを特徴とする請求項1記載の部
    材。
  11. 【請求項11】 前記スティックが、前記末端部のくさ
    びで留め変形により前記ホルダーケーシング手段の前記
    先端部中に固定されることを特徴とする請求項1記載の
    部材。
  12. 【請求項12】 前記弾性手段が、弾性材料の管状スリ
    ーブ手段からなることを特徴とする請求項1記載の部
    材。
  13. 【請求項13】 前記スティックが押出芯材料からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の部材。
  14. 【請求項14】 前記スティックが繊維芯材料からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の部材。
  15. 【請求項15】 先端末端を有するハウジングボディ、
    および該ハウジングボディ中に担持され、前記先端末端
    から突出し、先端部および後端部を有するホルダーケー
    シング手段と、該ホルダーケーシング手段中に固定さ
    れ、該ホルダーケーシング手段の先端部を通って延長
    し、該ホルダーケーシング手段の先端部の内部横断面に
    適応した横断面を有する、筆記液体を毛細管移送するス
    ティックとを備え、前記ホルダーケーシング手段の先端
    部が該スティックの先端に延び、該スティックの先端の
    周囲に適合する丸い端部を有して筆記端を形成し、さら
    に前記ホルダーケーシング手段の先端部の丸い端部中の
    前記筆記液体を毛細管移送する複数の開口部と、前記ホ
    ルダーケーシング手段の先端部の丸い端部により規定さ
    れた、前記スティックの横断寸法と略等しい横断寸法を
    有する中央孔と、前記ホルダーケーシング手段および前
    記スティックを前記筆記部材の軸方向に移動可能に案内
    する案内手段と、前記ホルダーケーシング手段の後端部
    に形成された第1の当接手段と、前記案内手段の前記先
    端部側とは反対側の端部に形成された第2の当接手段
    と、前記スティックの周囲に配され、前記ホルダーケー
    シング手段の前記第1の当接手段と前記第2の当接手段
    との間で前記スティックを有する前記ホルダーケーシン
    グ手段を前記筆記部材の先端に付勢するよう伸縮可能な
    弾性手段と、該弾性手段の付勢力による前記筆記部材の
    前記先端に向かう前記ホルダーケーシング手段の軸の動
    きを制限する前記案内手段の前記先端部側の端部に形成
    された第3の当接手段とからなる筆記部材を含むことを
    特徴とする筆記用具。
  16. 【請求項16】 前記中央孔の横断面が前記スティック
    の横断面よりも小さいことを特徴とする請求項15記載
    の筆記用具。
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